2002年東京国際女子マラソン 2002年11月17日 国立競技場発着

東京国際女子マラソン、優勝したのは伏兵、タンザニアのムラシャニ選手でした。正直、彼女の存在なんて完全に眼中になかった! つーか、実をいうと、序盤に先頭グループが4人になった時点では、彼女もラビット(ペースメーカー)だと思ってました(^^;)。なのに、いっこうに走るのをやめる気配もないし、「もしかしてマジで走ってる?」と気づいたのは30km過ぎてから…。そうなっても、彼女が優勝するとは思ってなかったんですけど、最後に余力残してましたよねー。まさかまさかの結果となってしまいました。
2位になった松岡理恵選手は、がんばったとは思うけど、もう少しレース展開に工夫がほしかったです。早い時点で仕掛けて、先頭グループの人数を減らしたまではよかったんですが、そのあとはほとんどついていくだけ。坂でムラシャニ選手にスパートされるまで、自分から動きを見せなかったのはまずかったですね。そのあと、唯一40km過ぎの給水ポイントでペースを上げたんですが、結局は振り切れず。競技場の手前で逆に差をつけられ、それを最後まで挽回することができませんでした。勝てるチャンスは充分あっただけに、はがゆい気持ちが残ります。それでも松岡選手は、これで世界陸上代表が内定したわけですから、本番ではぜひこのレースで得た教訓を生かしてほしいですね。
また、市橋有里選手は結局途中棄権。出場するからにはケガはある程度よくなってるんだろう…と思っていたのですが、どうやらそうではないみたい。お世話になってるテレビ朝日の顔を立てて、出るだけ出た、って感じだったんでしょうか。できるなら、もう少し回復してからにしてほしかったです。
それから、とーってもがっかりさせてくれたのは、アレム選手とリベイロ選手! アレム選手は後半よく崩れるんですが、それにしても今回のレース、いったん遅れたらもう、やる気が感じられなかったですよね。あと、初マラソンのリベイロ選手に至っては、完全に論外。いくら「おっかなびっくり参戦」でも、せめてもう少し準備してからにしろ!って言いたいです。マラソンをなめてかかってるとしか思えないですもん。こういう外国選手って、一番ムカつくんですよねー。

【事前のみどころ】
高橋選手不在で混戦模様となりそうな東京国際女子マラソンは、今年のパリマラソンで2時間24分台を記録している松岡理恵選手、久々のマラソンとなるシドニー代表市橋有里選手などが参戦。外国勢では、昨年2位のティモフェエワ選手(ロシア)、シドニー6位のアレム選手(エチオピア)、トラックで抜群の強さを発揮するリベイロ選手(ポルトガル)などがエントリーしています。私としては、リベイロ選手がどんな走りをするのか、興味あるところ。なんせ、トラックでの五輪金メダリストですからねー。今回は「マラソンに挑戦」って感じの、おっかなびっくりの参戦みたいですけど、長い距離への適性があるかどうか見極めたいですね。

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