2003年全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 2003年1月19日 平和記念公園前発着

やはりというか、残念ながらというか、兵庫は勝てませんでした。オーダー見て「無理かなあ」と思ってはいたけど、うまく流れに乗れれば可能性はないこともない、とわずかに期待をかけてたんですよねー。
序盤はその期待通りトップ集団にいて、「これは行けるかも?」なんて思ったりもしてたんですが、3区の藤井選手が途中トップから置いていかれたかと思ったら、そのままあっというまに後退。中継所では1分もの大差をつけられてしまうことに…。続く高校生、中学生も差をじりじりと広げられていく一方で、アンカーの高橋選手にタスキが渡ったときは1分30秒もの大差がついてました。それでも1%の望みを抱いてテレビ画面を見つめていたのですが(あきらめが悪いなあ…)、途中、後続の福島、愛知にも抜かれて万事休す。結局は6位でのゴールとなってしまったのでした。
敗因はやっぱ、3区でしょうね。あそこでせめて30秒くらいでとどめられていたら、中高生の走りも変わってきたと思うのですが…。前がほとんど見えない状態だと、差を詰めるのはよほどの実力がないときついし、今年の兵庫にはそれほどの絶対的な力はないのはわかってましたからねー。あと、アンカーの高橋選手、彼は好不調の波がけっこう強くて、駅伝で期待して見てても、たまにとんでもない走りをしてくれることがあるんですよね。でも、もしかしていいほうの波がくれば…と淡い期待を抱いたんですが…。なんか、このまま書くと愚痴一直線になってしまいそうなので、兵庫に関してはこのへんにしときます。
で、優勝はご存じ福岡。ここもバランスのとれたいいチームで、当然優勝候補だったんですが、アンカーが絶対的とはいえない選手なので、優勝はどうかなーと思ってました。ですが、やはり鍵は3区でしたね。あの区間の実業団選手が決め手になりました。その後の中高生がその流れを受け継いで、アンカーは楽に走れたんじゃないでしょうか。
2位の佐賀は、正直、スゴイ!です。いや、前半は行けるだろう…とは思ってて、事実その通りになったんですけど、まさかアンカーの飛松選手があそこまでふんばるとは…! 飛松選手といえば、2、3年前の箱根の山登りで見せた「根性走り」がものすごーく印象深いんですけど、今回まさにその走りを再現してくれました。私は正直、京都の渡辺選手に抜かれると思ってましたもんねー。ラストスパートで渡辺選手に前に出られたあと、再度抜き返したときは、「うわあぁ〜〜っ!」って、頭の中で歓声上げてました(笑)。
あと、福島の佐藤敦之選手はさすがに強かったです。彼1人強くても、ほかのメンバーがメンバーだしどうしようもないだろう…という見通しは甘すぎました。ほかのメンバーが並のレベルであっても、あそこまでもってくるのがやはり真の実力者なんだよなー、なんて、ちょっと感心。それと、あの終始浮かべていた「さわやかスマイル」が、私的にはとても受けてしまいました。
てなわけで、いろいろみどころも多かった今年の都道府県対抗ですが、私としてはやはりちょっと残念…。勝てなくてもいいから、もうちょっと兵庫には優勝争いに絡んでほしかったのでした。

【事前のみどころ】
先週の女子に続いて、男子も兵庫の優勝なるか…? メンバー的には悪くはないけど、絶対的とはいいきれないし…。あと、あんまり兵庫ばっかり勝ちすぎるのもなーって感じもします、さすがに。
とにかく、この男子駅伝は3区とアンカーの実業団(大学)選手が鍵なので、そこに力のある選手を配置できる県が絶対有利。ただ、今回は超強力な選手が少ないので、中高生のウエートは大きくなってくるかもしれませんねー。

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