2003年東京国際マラソン 2003年2月9日 国立競技場発着

東京国際マラソン、実をいうと見たのは折り返しをすぎてから、でした(汗)。テレビをつけたときは、すでに25km付近まで来てました。ゆっくりめのペースで10人以上の大集団になってましたねー。この時点で、私的注目選手だった小林選手と新妻選手はどこにも見あたらず、ちょっとがっくり。やっぱり最初から見ておくんだった〜と後悔してもすでに遅し、だったのでした。
先頭集団で元気そうだったのは、三代選手かな。一瞬、期待したんですけどねー。30kmの給水をきっかけに油谷選手がペースを上げると、集団はあっというまに崩れて先頭集団は4人に。ダコスタ選手など有力外国勢も数人が脱落して、やっぱり彼らは「アカンとなるとあきらめ早いなー」なんて思ったりして。
その後は少しのあいだ油谷、五十嵐、バヨ、カギカの4選手に、10秒ほど離れて三代選手という展開が続いたのですが、ほどなく五十嵐選手、カギカ選手が後退。優勝の行方は油谷、バヨ両名にしぼられます。
東京のコースの特徴は、いわずとしれた35kmを過ぎてからの急な上り坂。ここがスパートのポイントになることが多いのですが、今回もその手前からバヨ選手がスピードを上げていきました。けれど、対する油谷選手は、そのペースについていくことができません。その後も油谷選手は懸命に前を追うものの、差はじりじりと開いていくばかり。こうなっては万事休す、で、優勝はやはり外国人選手となってしまったのでした。
油谷選手は、2時間10分を切って日本人1位という最低限の目標はクリアし、世界選手権代表に内定。福岡で日本人トップの尾方剛選手に続き、二つ目の席を占めました。3位に独特のフォームは健在の五十嵐選手、4位は三代選手。2人とも2時間10分台のタイムで、3月のびわ湖の結果次第では代表入りの可能性を残しました。
油谷選手は、本当にいつも安定した走りをしてくれて、実力は高いと思うのですが、いかんせん最後の競り合いで勝てないのはつらいですね。日本人、特に男子選手にはこの傾向が強いのですが、なんとかして「相手を振り落とせる」ような選手になってほしいんですよねー。私が知るかぎり、今のところこれができるのは、前日本最高記録保持者の藤田敦史選手くらい。ただ彼は、故障が多いんですよね…。
とにかく、五輪で勝つには「速い」だけじゃだめ。「強い」選手よ出てこい〜!と切に願う私でありました。びわ湖では箱根組も何人かチャレンジするらしいし、そのへん注目してみることにします。
…蛇足ですが、走り終わった油谷選手のアップ見てたら、目元があの名ランナー中山竹通さんに似てることを発見! ついでに走るほう(成績)も似てほしい…なんて思ってしまいました(笑)。

【事前のみどころ】
すみません、完璧に忘れてました。東京国際マラソン…なんてものがあったことを。実をいうとだれが出るかも知らなかったので、大急ぎで陸連のページとフジテレビのページだけ覗いてきました(汗)。こんなんで予想なんぞできるはずもないので(どうせ外国勢でしょう。日本人の優勝を激しく希望はするけど)、私的に注目する選手だけ書いておきます。優勝争いにからむ可能性は、あまり多くないです。日本勢の有力選手に関しては、テレビの解説でどうぞ(←なんつー無責任なヤツ)。
ナンバーカードの若い順にいきます。まずは57番の小林雅幸選手。早大在学中は箱根のスター選手も、実業団に入ってからは鳴かず飛ばずの状態が続いております。しかも、駅伝とかにわずらわされず、マラソンに専念させてくれるという三井住友海上に入ったにもかかわらず、そのマラソンで結果が出せてナイ…。小林選手も、もう28歳。これで走れなければ…というくらいのところまで、追い込まれてるような気がするんですけど。
お次は64番・東京大学大学院!の新妻拓弥選手。数年前、箱根駅伝の予選会でかなりいい走りをした…と聞いたのが最初かな。箱根に出られる可能性はほとんど皆無(なんせ東大ですから)だったなか、ひとり気をはいていたらしいです。今年みたいに選抜チームがあれば、まちがいなく箱根本選を走ってたでしょう。もう大学院も卒業だし、東大のユニホームを着て走るのは最後だから…みたいなことをインタビューで言ってました。がんばって、いっぱいテレビに映ってください〜。
それから初マラソン組(「実質初マラソン」含む)の、149番・阿部祐樹選手、150番・野田道胤選手、151番・三代直樹選手。三代選手は箱根の超有名人なので、ご存じの方は多いでしょう。「花の二区」の区間記録保持者です。大学卒業目前、たしか別大マラソンに出場したものの、箱根の疲れがとれておらず途中からズルズル遅れはじめて結局途中棄権だった…と記憶していますが…。今回、どのくらい調整してきてるんでしょうか。
一応、このくらいかな。テレビ観戦にもほとんど役に立たないでしょうけど(汗)、そのへんはお許しを〜。

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