2004年全国都道府県対抗女子駅伝競走大会 2004年1月11日 西京極陸上競技場発着

都道府県対抗女子駅伝は、前評判どおり兵庫が2時間16分18秒で圧勝。もちろん、強いだろうとは思っていましたが、ここまで大差がつくとは…って感じです。
勝負はもう、序盤の1、2区で決まっちゃいましたね。1区の加納由理選手が、トップから4秒差の5番目でリレーすると、2区の早狩実紀選手が「2区のスペシャリスト」的な走りでトップに押し上げ、3区の中学生・小林祐梨子選手も区間新の走りで首位をキープ。あとはもう、後続との差を広げるだけ…になってしまいました。この大会を最後に引退する、アンカーの川島亜希子選手にとっては、10kmは「最高の花道」だったかもしれませんねー。
カギはやはり、2区の早狩選手でしょうか。昔、彼女が京都で走っていたころは、あまりに強すぎて…もう、毎回きっちり結果を出してくるんですよね。でも、敵に回せば恐ろしいけど、味方につければこれほど力強い選手もないわけで(笑)。
テレビでも言ってましたけど、2区のコースって本当に難しいんですよね。特に残り1kmから入る紫明通りは、えらく蛇行してて、ぶらぶら歩いてると堀川から烏丸まで抜けるのに、10分以上はかかってしまいます(土地カンがないとわからない説明ですみません)。でも、早狩選手は、道路を斜めに突っ切ってましたもんね。あのゆるやかなカーブを利用して、一気にトップに立ってしまいました。
もちろん、中盤から後半に走る高校生も、全国制覇をなしとげた須磨学園が主体なんで、序盤に出遅れても巻き返すことは充分可能だったんですが、そこはやはり高校生。思わぬ出遅れで、かたくなって実力が発揮できない…ってこともありますから。やはり、前半にいい流れを作れたからこそ、高校生も気持ちよく走れたのではないでしょうか。
ただ、少〜しだけ不満をいうなら、駅伝の場合、もう少し接戦になってくれないと、おもしろみに欠けてしまいますよね。一応私も、兵庫の選手「だけ」を応援してるわけでもないんで…。でも、負けるのはやっぱ、イヤなんですけど(笑)。
それから、忘れちゃいけないのが、9区の区間新を出した福士加代子選手。川上優子さんの持つ記録を7年ぶりに更新する30分52秒で走り、青森を42位から30位へと押し上げました。もう、タスキを受け取った直後から、どんどん抜いていってたみたいで…。さすがの走りを見せてくれました。川上さんが前の記録を出したときは、かなりびっくりして、当分破られないだろうとは思いましたが、やはり記録というのはいつかは破られるもんなんだなーと…。少しばかりしみじみしてしまいました。
あと、解説に高橋千恵美さんが出ていたのにも、ちょっとびっくり。彼女の力強い走りも、もう見られることはないんでしょうか。高橋さんも川上さんも、徐々に過去の人になっていくんですねー。

 トップページ夏の競技−陸上競技観戦記2004年全国都道府県対抗女子駅伝競走大会 「スポーツ観戦記」トップページへ