2011年の雑記

10月11日
この3連休のうち、2日間はスケートの近畿選手権を現地観戦していて、ろくにテレビを見ていない間に、体操の世界選手権が始まってました。私は9日の男子予選と、今日の女子団体決勝をテレビ観戦した程度なのですが、今のところ、フジテレビの「試合の流れが全然つかめない」中継に、うんざりさせられております。
こういうのって、日本選手の演技だけ見せればいいってもんじゃないですよねー。外国のトップクラスの選手や、順位を左右する場合などなど、映さなければならない演技は絶対にあると思うんですよ。それがないと「スポーツ観戦」をしている気分になれませんもん。スケートの中継のときも思うんですけど、なんで臨場感とかドキドキワクワク感とか、大切なものをないがしろにしてしまうんでしょうね。あー、NHKの中継が懐かしい。もちろん、地上波でやってくれるのは、多くの人の目にふれることになっていいと思うんですけど、とにかくアマチュアスポーツを、よく知らないままバラエティ化するのはなんとかしてほしいもんです。
あと、今日の女子決勝は、さすがに少しは外国選手も映してくれましたけど、そのときに限って突然画面が小さくなって、データ放送のようになるのは、これまたなんとかならないんですかねー。情報を出してくれるのはいいけど、演技前にちょこっと見せれば、それで十分だと思うし。それから、ジャニーズの方々は…使わないとだめなんですかねー。だめなんだろうなぁ。
いかん、このままだと愚痴だけで終わってしまいそうなので、ざっと今日の感想を書いてみます。
予選は5位で通過して、期待を抱かせてくれた日本女子ですが…。大事なところでミスを連発し、7位という少しだけ残念な結果になってしまいました。さすがにメダルは無理だと思ってたんですけど、やっぱり5位はキープしてほしかったかなーというのが正直なところ。最高の演技で7位なら、それはすごくうれしいことなんですけどね。選手も上をねらってただろうし、やっぱり残念でした。
でも、その中でも、寺本明日香選手の度胸のよさには感心させられました。予選の跳馬で、急な起用にもかかわらず思い切りのいい演技を見せたかと思うと、今日の決勝では出場した3種目すべてで安定感を発揮。ただ、体操に関してど素人の私は知らなかったのですが、もともと跳馬は得意なんだそうですね。だけど、左足に故障があって、当初はこの種目から外れていたのだとか。
種目別の段違い平行棒で決勝に残っているので、まずはそれが楽しみ。来年のロンドン五輪までに、どれだけ成長してくれるか、要注目ですねー。
鶴見虹子選手は、やっぱり段違い平行棒の失敗が残念でした。ゆかでは、ほかの2選手が失敗するなか、一人踏ん張ってくれて、「さすがエースだなー」と思わせられたのですが…。失敗して止まってしまった技は、練習段階からしっくりきていなかったようだから、仕方ないんでしょうか。やっぱり、不安を抱えて演技に臨むといかんのだろうなーと、当たり前のような感想を抱いてしまったのでした。
田中理恵選手は、こちらも見せ場のゆかで手をついてしまったのが残念! やっぱり見ていて楽しい選手だし、段違い平行棒ではキラキラしてたし、ゆかでもああいう笑顔が見たかったです〜。10代の選手がほとんどの体操界で、20歳を過ぎてから代表入り。さらには新しい技にも取り組んだりしてるし、こういう選手にどんどん出てきてほしいと思うんですよねー。だって、若い選手には絶対に出せない味があるじゃないですか。本当にがんばってほしいです。
でも、少し前の日本女子体操といえば、五輪の出場権をとれれば御の字なレベル。正直、こんなに楽しみに見られる日がくるとは、思ってもみませんでした。上り調子なときって、選手も生き生きしているし、来年までこの勢いのまま行ってほしいです。
ただ、アメリカやロシアの選手は、やっぱり実力が全然違うなーと思い知らされたのも事実。今日、少しだけ映った、おそらく超有名な選手たち(無知でスミマセン)は、なんつーか、バネが全然違いますもんね。ゆかなんて、本当に弾んでましたもん(まあ、弾むようにつくられてるんですけど)。でも、そういう選手たちが見られるのも、体操の醍醐味のひとつなんで、せめて個人菜総合からはもっと見せてほしいと思うのでした。
実は今回、せっかく日本で開かれるんだから…と、思い切って東京まで観戦に行くことにしました。13〜14日の、男女の個人総合を見てきます〜。これで少しは「脱・素人」できるようにがんばります(笑)。

9月1日
昨日は眠くて途中で根性がなくなってしまったので、引き続き、前半戦の印象に残った種目について少し書いてみます。
日本選手以外では、女子棒高跳びの波乱でしょうかねー。あのイシンバエワ選手(ロシア)が、まさかの6位に終わる波乱。予選は余裕で通過したし、決勝で最初に跳んだ4m65でも身体はよく上がっていたので、メダルには届くと思ったのですが…。4m75の1回目を失敗すると、残りはパスして4m80にチャレンジ。しかし、1回目はバーを落とし、2回目は身体がまったく上がらない完全な失敗で、メダル争いが始まる前に競技を終えてしまいました。
休養明けとはいえ、身体の動きは問題ないように見えたんですが、やっぱりまだ勝負勘が戻っていなかったんでしょうか。もしくは、これまで強すぎたせいで追い詰められることがあまりなく、「ここで跳ばないとメダルはない」というような場面での経験が少なかったのか…。
ただ、前回大会は1位が4m75、2位が4m65だったのに、今回はそれぞれ4m85、4m80と、急速にレベルが上がっていることも一因なのでしょうね。4年前の大阪世界陸上で、予選で挑んだ彼女のたった1回の跳躍を見たのですが、その跳び方はほかの選手とは明らかに違ってました。身体が本当にふわっと浮くんですよ。あれを見ただけで「レベルが違う」と、彼女の金を確信しましたからねー。
でも、今回、これだけ優勝記録が上がっているということは、ほかの選手もああいう跳躍を身につけてきた…ということなのでしょうか。やっぱり、どんな種目であれ、勝者が最初から決まってるのはおもしろくない。来年のロンドン五輪の結果を予想するのは難しそうで、でも、とても楽しそうです。
そして、今日の種目では、福島千里選手の200m準決勝進出と、村上幸史選手の予選敗退ですかねー。
福島選手は、正直200で予選を通過するのは難しいと思っていたのですが、タイムで拾われたとはいえ、堂々の準決勝進出。ただ、予選で力を使い果たしたのか、周りとのレベルの違いに身体が動かなかったのか、準決勝ではベストからほど遠い走りとなってしまいました。
準決勝で自分の走りをしようと思うなら、予選は余力を残して通過しないといけないわけですが、さすがにいっぱいいっぱいで進んできている彼女に、それを求めるのは酷でしょう。でも、予選とはいえ、100、200ともしっかりレースをしていた彼女の、物怖じしない強さには驚かされました。この大舞台で、力をちゃんと発揮できる選手は、そんなに多くないんですよね。あとは、いかに中盤で離されないような走りをするか、でしょうか。まあ、それがものすごーく難しいんですけど。
村上選手は、投げるたびに記録が落ちていって、よもやの予選敗退。前回の銅メダリストということで、期待が大きすぎたのでしょうか? 力が入りすぎて、空回りしてしまったのかなー。まあ、これも経験ということで、次の教訓にしてほしいものです。そういえば、あの室伏選手ですら、メダル候補まで行きながら、ファウル連発でまさかの予選敗退…ということもありましたから。

8月31日
世界陸上第5日は、女子20km競歩があっただけで、とりあえずひと休み。つーか、予備日ですね、今日は。昨日は室伏選手の金を書くだけで終わってしまったので、ほかの印象的な種目についてもふれてみたいと思います。
まずは、女子100mの福島千里選手。予選ではいい走りを見せ、4組の2位で見事に通過。タイムも11秒35と、しっかり力を発揮してくれたのですが、やはり準決勝で同じ走りをするのは、本当に難しいんですねー。スタートこそよかったものの、前半からじりじりと離され、中盤からも挽回はできずに8番目でゴール。タイムも11秒59と、自己ベストの11秒21からはほど遠い結果となりました。
風がかなり向かっていたので、自己ベストと単純に比較することははできないのですが、それでもベストに近い走りをしていれば、決勝進出のチャンスはあったはずなんですね。でも、それができないところが、世界陸上なんだなーと…。こういう大きな大会で、実力を発揮することがどれほど難しいか、改めて実感させられたのでした。
でも、前回は2次予選まで、今回は準決勝までと、着実に進んできていると思います。準決勝のレースも8着だったとはいえ、完全に置いていかれたわけではありませんでした。10年前には、まさか日本の女子短距離が世界で通用しようとは、考えたことすらなかったのに…。彼女に引っぱられるように、日本女子のレベルも上がってきているのもうれしいところ。残りのレースもですが、来年を大いに期待したいです。
ほかにも書きたい種目はあるのですが、眠くなったのでまた明日に。

8月30日
室伏広治選手が、ついに金メダルをとりましたねー。昨日の世界陸上は、見ていて、ここ数年ないくらい興奮してしまいました。
一昨日も室伏選手のことにし少しふれたんですけど、正直なところ、30歳を過ぎてからは力が落ちたなーと思っていたんですよ。なんせ、一番すごいころは6投全部で80m以上を投げていたのに、ここのところは80mに届くかどうか…という感じ。TBSの報道では好調を伝えていましたけど、あまり信用もできないし、果たしてどこまで投げてくれるのか、期待と不安の入り混じった気持ちで見ていました。
でも、競技開始早々、そんな考えでいたことを反省しましたねー。室伏選手は1投目から79m72と、いきなり80mに迫る投擲を披露。続く2投目では81m03と、さらに記録を伸ばします。しかも、そんな大きな投擲をしておきながら、室伏選手は冷静で、これはまだ記録を伸ばせるのではないかと、俄然期待は高まってきたのです。
そして3投目。ハンマーを放ったあと、室伏選手は全身で叫び声を上げていました。その雄叫びが証明するとおり、ハンマーはぐんぐん伸びていったのです。落下地点は、2投目よりさらに遠い81m24。振り返ってみれば、まさに金を決定づけた一投でした。
4投目は力が入りすぎたのか、80mには届きませんでしたが、5投目で再び81m24を記録。それに対して、他選手は誰一人、80mすら越えることができません。
ただ、そんな状況でも、私はまだ金を確信することができませんでした。なぜなら、これまでの大会で、何度もあと少しで勝てるところまで行きながら、室伏選手は辛酸をなめ続けていたからです。
外国の選手は、室伏選手のように高アベレージで投げ続けることはできなくても、「ここ一発」があります。はまったときの投擲は、ときにすごい記録を生み出すのです。最後の最後で、それが出ないとは限りません。
そんな不安が的中したかと思われる投擲が、ついに生まれました。優勝候補の一角、それまで2位につけていたポルシュ選手(ハンガリー)の渾身の一投は、高く遠くへ飛んで、80mをかなり越えたあたりに落下したのです。室伏選手の投擲と、それほど差はありません。いったい何m飛んだのか、記録が出るまでの時間が、いつもの数倍長く感じられました。
じりじりするようなときを経て、ついに記録は表示されました。81m18。それまで80mにすら到達できなかった選手が、最後の一投でここまで伸ばしてきたのです。それは、室伏選手よりわずか6cm短いだけでした。私はうれしいより、とにかくほっと胸をなでおろしました。
優勝を決めたあとの最後の投擲でも、室伏選手はきっちり80mを越えてきました。すべての投擲を終えてから、ようやく彼は満面の笑みを浮かべ、全身で喜びを表現したのでした。今まで、室伏選手の試合は数多く見てきましたけど、これほどうれしそうなところを見たのは初めてでした。これまで逃し続けてきたタイトルの重みを、改めて感じさせられました。
そして、うれしいけれど悔しかった、アテネ五輪の金メダルを、私は思い出さずにはいられませんでした。結果として金メダルは与えられたにせよ、競技場で勝者とされたのは、のちにドーピング違反で失格となった選手でした。室伏選手は正当な権利者でありながら、競技を終えた瞬間の喜びも、満員の観衆の中で金メダルを授与される誇らしさも、味わうことはできませんでした。
でも、この日の勝利で、ようやく室伏選手はそれらを味わうことができたのです。世界選手権と、五輪と、これまでのいろんな思いが、あの晴れ晴れとした表情につながっているのかなーと思いました。
それにしても、室伏選手の記録は、6投中4投が80m以上、うち3投が81m以上です。そのアベレージの高さは、全盛期を思い起こさせるに十分でした。36歳になってなお、成長し続ける姿を見られるのは、本当にうれしいです。室伏選手の投擲を生で見たのは、2007年の大阪世界陸上が最後なのですが、まるでライナーのように飛んでいく、あの低い軌道は、今も健在なのでしょうか。これはさすがにテレビでは味わえない、生観戦の醍醐味。久々に、陸上競技場へ足を運びたくなりました。

8月28日
世界水泳、世界柔道ときて、27日からは世界陸上が始まりましたねー。水泳も柔道もテレビでは見ていたのですが、感想を書くには、あまりにぼーっと見すぎていて…。でも、水泳とか、たった2年の間にも、選手の顔ぶれが変わってきてたり、高速水着が禁止されたり、いろいろ変化があるもんですねー。陸上ではどんな変化があるだろう…と、期待と興味をもって、この大会を迎えたのでありました。
とまあ、前置きはこのくらいにして、さっそく感想にいってみます。
実は、初日の27日、私はフィギュアスケートのショー「フレンズ・オン・アイス」を見るため、新横浜にいたのですね。で、朝、ホテルのチェックアウトまでの間、テレビで女子マラソンを観戦していたのです。
レースは遅いペースで始まり、ずーっと集団で推移していて、ポロポロと選手がこぼれていく…という状態が続く感じでした。あまりに状況が変わらないのでイライラしつつ、とはいえチェックアウトの時間は迫っているし、仕方なくホテルを出て、駅のビックカメラへ行ってみたのです。
そしたら、たった20分の間にケニア勢はしっかりスパートしていて、日本勢は完全に置いていかれてるじゃないですか。かろうじて赤羽有紀子選手がトップから30秒?遅れでついているのみ。いつの間に? こんなわずかの間に、なんで30秒以上も差がつくの〜?という疑問を持ったまま、レースを最後まで見ることもなく、ショーの会場へ…。夜、大阪へ帰ってから、ようやく再放送を見ることができたのですが、スパートのあたりでテレビから目を離していたからか、またもや「その瞬間」は見られずじまい。その後のスポーツニュースで、やっとこさ、給水地点でケニア勢がスピードアップしたのを確認できたのでした。
どうやら、後方の日本選手を映している間にスパートされてしまって、リアルタイムでその瞬間は放送できなかったようなのですが、30km過ぎてからの給水地点なんて、絶好のスパートのチャンスなんだから、そこは先頭集団を捉えておかなくちゃだめでしょう〜。TBSも長いこと世界陸上の中継をやってるんだしさー。
ついでにもうひとつ、放送への苦情を書いてしまいますが、赤羽選手に決まってつける「ママさんランナー」という古くさいキャッチフレーズは、なんとかならないものでしょうか。なんか、20年前の言い方を引きずってる感じなんですよね。今どき、結婚や出産を経ても仕事を続けてる女性は山ほどいるんだし、もちろん、スポーツ選手の場合は一般人と同じにできないけど、それにしたって古くさすぎですよ〜。別に横文字の華やかな(笑)キャッチフレーズをつけてほしいわけではなくて(それはイヤ)、もうちょっとなんとかならんのかなーと思うわけです。
ああ、またいつものごとく、話がずれてしまいました。本当はなにが書きたかったかというと、ケニア勢のスパート凄すぎ! この展開では日本勢はどうしようもない…ってことだったのでした。あんなわずかな間に、あれだけの差をつけられてしまうとは…。いや、もともと持ってるスピードが違うんだから、ああいう展開になると、日本勢に勝ち目はないですよね。だいたい、えらいスローペースで始まったんだから、こうなることは目に見えていたわけで、日本勢が勝とうとするなら、途中から自分たちでもっとペースを上げていかなければならなかったんですよ。でも、誰もそれができなかったんだから、負けるべくして負けたというところでしょうねー。
ただ、赤羽選手だけが、引き離されてもズルズル後退していくことなく、一人ひとり抜いていって順位を上げたのはすごいなーと思いましたね。もうちょっとスパートに対応できていれば、メダルの目もあっただろうなーと。来年の五輪までに、そのあたりが強化できればと思います。ていうか、爆発的なスピードを持った日本選手が出てこないかなーって、夢みたいなことを考えてしまいますね。
本当にただの感想になっていますが、気にせず次へ行きます。27日には女子10000mも行われましたけど、これも外国選手のスピードに日本勢はまったく対応できず。トラック競技はマラソンよりさらに苦戦を強いられてますねー。まあ、トラックのほうが苦しいのは昔からなのですが、前半から完全に置いていかれてしまうと、さすがに厳しいです。一時期は五輪で複数の選手が入賞を果たしたこともあったんですけど、日本女子の全体的な競技力低下を、さらに実感させられてしまいました。
27日は男子ハンマー投げの予選もありましたね。こちらは室伏広治選手が、順当に予選突破を果たしました。正直、20代後半のころから見ると、力は落ちていると思いますが(以前は、決勝で6投して、すべて80m超えとかありましたから)、それでも優勝候補の筆頭にあげられるのはさすがだなーと思います。これは、素直に決勝を楽しみにしたいです。
27日の種目はまだありますが、すっとばして28日に行きます。
まず、文句なしに凄い!と思ったのが、女子100mの福島千里選手です。日本女子が短距離の、しかも100mで、予選を突破する日がこようとは…。正直、15年前には想像もしてませんでした。スタートもきれいに出て、序盤から前のほうでレースを進め、後半はちょっと追い上げられましたけど、しっかり2位をキープして準決勝へ進出を果たしました。日本の女子選手は、外国勢と走ると後半の勝負がまったくできないイメージがあったのに、本当に堂々とした走りを見せてくれましたもんねー。準決勝が本当に楽しみです。
そしてそして、28日最大のニュースというか番狂わせというか…。トップニュースはやっぱり、男子100mのボルト選手の失格でしょう。予選、準決勝とも、本調子ではないものの、力の差は歴然としてました。なんせ、トップスピードにのったかと思うと、あっという間にほかの選手を置き去りにしてましたもん。途中からは完全にスピードをゆるめてるのに、余裕の1位通過ですからねー。あれを見てたら、決勝も絶対1位だと、だれもが予想したと思います。それがそれが、まさかのフライングで、即失格。なんで今回からルールが変わってしまったのか、さすがに決めた人を恨みましたよー。このレース、すっごく楽しみにしていたのに…。主役不在のレースは、なんだか気の抜けたコーラのような感じでした。あの時間、世界中からため息がもれてたんじゃないですかねー。

7月7日
2018年の冬季五輪が、韓国の平昌に決まりました。どうせ1回目の投票では、どこも過半数を獲得できないだろうし、2回目にもつれこめば欧州票が集まってミュンヘンかなーと思っていたのですが…。まさか1回目で平昌が過半数をとってしまうとは予想外でした。
仕事で韓国へよく行く知人が「まともなスキー場のない韓国では、絶対にできない」と話していたのですが、いったいどうするんでしょうかねー。雪は人工雪でなんとかするとして(バンクーバーでもやってたし)、高い山がないというのは…。
そして、いまだに1988年ソウル五輪のイメージが消えない私にとって、正直なところ韓国は避けてほしい国でした。とはいえ、あれからすでに23年。開催時点では30年になります。それくらいたてば、少しは状況もよくなっているでしょうか。
まあ、あまり悲観的にはならず、隣国だったら観戦に行くぞー!と、気楽に考えておいたほうがいいのかもしれませんね。

6月3日
仕事がかなりつまっていて、気がつけばまたもや1か月以上放置…。毎度のことではありますが、世界選手権の感想すら尻切れトンボの状態で、覚えてるうちにさっさと書かねばと…と少々焦り気味な今日このごろです。当分仕事の区切りがつきそうにないため、まともに更新できるのはいつの日かって感じです。
でも、「伊藤みどりさんが国際アダルト選手権に出場!」というニュースが流れたからには、さすがに一言書かねばならないでしょう。なんせ、彼女こそ私の原点。いまださめやらぬフィギュアスケート熱に火をつけた人なのですから…。
とはいえ、彼女が試合に出るらしい…というのは1か月以上前から情報が流れていて、どんなのかなー、見たいなー、無理だろうなーなどと思っていたのですね。でも、さすがに全国ネットのニュースで彼女の会見が流れるとは、まったく予想してませんでした。しかも、海外のニュースにまでなったと知って、いまだ彼女は生ける伝説のような人物なんだなーと、今さらながらしみじみしてしまいました。
これだけニュースになったからには、当日の演技も、少しはどこかで取り上げてくれますかねー。現在でも2種類の3回転は跳べるそうだし、もしかしてプログラムにも入れてきたりするんでしょうか? ああ、とりとめのない感想ですみません。彼女が新採点の試合に出場するというのは、往年のファンにとってはとてつもなくワクワクすることなのですよ。
思い返せば2002年だったか…ちょうどこのサイトを始めたころ、伊藤さんが出演するプリンスアイスワールドの公演を見にいったんですよね。何年かぶりで滑る姿を見て、ああやっぱりいいなあ、また行こう…と思ったその矢先、彼女は大きなケガをして、以来すっかり表舞台から遠ざかってしまったのでした。それから数年、試合やスポーツニュースで解説する姿は見られるようになったけど、氷上で演技するところにはお目にかかれず…。もう彼女のそういう姿を見ることはないのだろうと、ほとんどあきらめの気持ちでいました。
それが2年前。なんと、突然彼女がショーの舞台へ復帰することになったではありませんか! そう、プリンスアイスワールドへの、久々の出演が決定したんですね。
まあ、そのとき私がどれだけ狂喜乱舞したか…。もう一度、氷の上を縦横無尽に滑る、彼女の姿が見られる。なんだか夢のような気持ちでした。そして、一番近場である豊橋公演のチケットを買い求め、その日がくるのを心待ちにしておりました。
ところで、プリンスの公演を一度でもご覧になった方ならご存じでしょうが、あのショーには「ふれあいタイム」といって、フィナーレ後に観客が出演者に花束を渡し、一言二言話しかけられるという、おいしい時間があるのですね。ところが、私はといえば、昔の公演では気後れしてしまってとても前に出る勇気などなく、2002年の公演は友人と一緒だったのもあって、「次にしよう」とそのまま帰宅。結局、一度も伊藤さんに花束を渡せないままになっていました(というか、だれにも渡したことなどないのですが…)。
でも、2009年、そんな私に最大のチャンスが訪れたのです。ここを逃せば、もう次の機会はないかもしれない…。私は、つまった仕事を必死で前夜に片づけ、当日は、新幹線の中で彼女に渡す手紙をせっせとしたためるという、最高にテンションが上がった状態で会場入りを果たしました。仕事疲れと緊張とで、車中で軽い貧血を起こしてしまったくらいです(冗談ではございませんです)。
公演のことは、正直いってあまり覚えていません。伊藤さんのほかにも、荒川静香さん、本田武史さん、鈴木明子選手、中野友加里選手、小塚崇彦選手などなど、好きなスケーターはたくさん出てくれていたのに、本当に申し訳ないけれどこのときだけはほとんど上の空でした。
そして、ついに伊藤さんの出番。真っ白な衣装に身を包み、私の目の前を滑る彼女を見ていると、感激というか感動というか、やっぱりこみあげてくるものがありました。さすがに、全盛期のスピード感あふれる滑りではなかったけれど、一度だけ跳んだダブルアクセルはとても高くて豪快で、ステップアウトはしても昔を思い出させるに十分なものでした。
そして、終演後は会場で買い求めた花束に手紙を添え、念願の「ふれあい」を実現させることができました。「みどりさ〜ん」と呼び止めて、花束を渡して、二言ほど会話を交わして、最後に「また滑ってください」とだけ伝えました。
予定の公演がすべて終わってから更新された、彼女のブログを読むかぎりでは、どうやら7年前にケガで突然中断してしまったスケート生活に、区切りをつけるために決めた出演のようでした。なんとなく、もうショーへ出ることはなさそうな感じがして、寂しいけど無理をしてでも行ってよかったとしみじみ思いました。
…実は、10行ほど書いて終わるつもりだったのに、気がつけばまたもや異様に長くなってしまいました(汗)。手短に書きます。つまり「もう見られない」と思っていた氷上の伊藤さんが、またもや復活する、しかも今度はショーでなく、新採点方式にのっとった試合で! 全盛期の彼女は新採点なら何点とれただろう、一度見てみたかったなーなどと思い描いていた、その願望が実現するわけですよ。これが興奮せずにいられましょうか!ってなもんです。
とにかく、ご本人が会見で話していたように、氷の上にいることを楽しんでほしいです。その姿が、ほんの少しでも見られれば本望なんですけど。

4月29日
フィギュアスケートの世界選手権も、あっという間に前半の男子とペアが終了。女子とアイスダンスも、残すはフリーのみとなってしまいました。

まずは、すでに結果が出ている男子について。昨日までは仕事が終わりきってなくてバタバタしていたのと、あとはいろんなことが起こりすぎて、なかなか書く気になれませんでした。
最初はやはり、本命だったパトリック・チャン選手(カナダ)が、予想どおり圧倒的な勝利を収めたことでしょうか。4回転をSPで1回、フリーで2回、かなりの高確率で入れられるうえ、スケーティング技術は超一流、スピンなどにも穴はなく、よほどのことがない限り勝つだろうなーとは思っていたのですが…。本当にそのとおりになりました。唯一、あまり得意でない3アクセルに、フリーで小さなミスが出たくらいですかねー。演技も圧倒的だったけど得点もまたすさまじくて、ただただ脱帽するしかなかったです。
昨シーズンまでも演技の質には定評があったのですが、ジャンプで転倒が多く、もちろん4回転も入れていなかったし、タイトルをとるにはあと一歩…って感じだったんですよね。それが、たった1シーズンで4回転を安定させただけでなく、1試合で3回も成功させるようになるとは…。あと、4回転ジャンプをバンバン跳んでくる選手は、表現面に穴があることが多いのですが、チャン選手は、身体を大きく使えるというか、いっぱいまで伸ばせるというか…頭で考えたそのまま身体を動かせるっていうんですかねー。そういう点がすごいと思います。あんまり音楽を表現している感じはないですけど。なんだか、しばらく「パトリック・チャン時代」が続きそうな気配です。
あーなに書いてるかわかんなくなってきました。日本選手に行きます。
今回、初のメダル(銀)を獲得した小塚崇彦選手。初めて試合で4回転を成功させただけでなく、その後のジャンプも完璧に降り、フリーではチャン選手を超える技術点をたたき出しました。
小塚選手のすごいのはエレメンツに穴がないところで、特にスピンではいつも高得点を挙げています。そのうえに今回はジャンプもすべて成功ということで、まあ、最高の点をもらって当たり前ってことでしょうか。4回転は1回でも、3アクセルを2回しっかり決めて、確実にレベルを稼ぎ加点をもらえば、チャン選手を上回れるんだーとちょっと感心してしまいました。あとは表現面をどうにかすれば…となるのですが、小塚選手の場合はスケーティングは素晴らしく、身体も大きく使えるようになってきて、本当にあと一歩なんですけど、その一歩が難しい…。これからも「踊る」という点ではそう上達しそうにないので、見せ方を工夫して、より「かっこよく」見えるようにしてほしいです。まあ、とにかく今回は、破れそうで破れなかった壁を、一気に突き破ったということで、本当によかったなーと思いますね。
次は…6位となった織田信成選手に行きましょうかね。今回はメダルに届くかもと思っていたのですが、結局はジャンプの跳びすぎで得点を失い、目標は達成できませんでした。
まず、冒頭の4トウループ−3トウループが3トウループ−3トウループになってしまった、これがそもそもの原因ですよね。つまり「3トウループ」をここですでに上限の2回跳んでしまっているわけで、それなのに、次も予定どおり3アクセル−3トウループを跳んできたと。3回目の「3トウループ」を跳べばノーカンというのは、少しルールを知っていればわかることなんですよ。でも、演技を終えてもまったく気づいていない織田選手を見て、正直絶望してしまいました。
原因は、予定どおりの構成で跳べない、それだけのことなんですよね。これまではリカバリーしようとして余計なジャンプを跳んでしまっていたのですが、今回は残りを予定どおりに行ったことで、逆にルール違反になってしまったのでした。しかも、ノーカンになったのが、今回跳んだなかで一番配点の高い3アクセル−3トウループですから、痛すぎますね。彼は、ジャンプを跳ぶ能力はすごいけれど、競技者としてなにか肝心なものが欠けているのではないかと、改めて感じました。
そして、最後に思わぬアクシデントで5位に順位を落としてしまった、高橋大輔選手。流れがチャン選手に行っているなかで、かなり苦しい戦いになることは予想できても、よもや靴のビスが外れるなどというアクシデントに見舞われようとは…。
SPは、若干かためではあったものの、そう悪くない演技だと思ったのですが、予想外に得点は伸びず。ただ、順位はともかく、フリーでは気迫のこもった高橋選手らしい演技を見せてくれるものと信じていました。あとは、世界選手権で4回転を決めてほしかったのです。それが、4回転の踏み切りを行った瞬間、衝撃でビスが跳び、ジャンプは1回転となって演技を中断。急遽修理をして再開しましたが、応急処置でこのあとを完璧に滑るのはさすがに無理がありました。結局、壊れた側の左足で踏み切る、3アクセルと3サルコウを失敗。スローパートなどでは、「これぞ高橋大輔」という動きを見せてくれて、それはとても素晴らしかっただけに、やはりアクシデントが悔やまれます。
それにしても、演技を中断できるのはわずか3分。その間に修理を終えて、再びリンクに出なければならない、そういう状況のなかでの必死の努力、スタッフ全員で再び高橋選手をリンクに戻そうとする思いが、テレビ画面をとおしても痛いほど伝わってきました。高橋選手も焦っているだろうに、できるだけ冷静を保とうとしていて、このチームの結束力ってすごいなーと実感しましたね。
またもや、何を書いているのかわからなくなってきました(汗)。結局、自分のなかでいろんな思いがごっちゃになっていて、整理しきれてないから、こんなとりとめのない文章しか書けないんでしょうね。高橋選手がソチ五輪を目指す決意を固めたらしいのが、ある意味収穫でしょうか。これからますます厳しくなると思いますが、そのへんは承知のうえとのこと。オフにはボルトを抜く手術もあるし、体調を整えて来季に臨んでほしいなーと思います。

長くなりすぎてしまったけど、せっかくなので女子についても少し。
SPを終えて首位に立ったのは、五輪女王のキム・ヨナ選手。実力はわかっているとはいえ、さすがに1年のブランクがどのくらいかは計り知れず、様子見といった感じで彼女の演技をながめていました。
練習映像を見る限り、ジャンプのキレが若干劣っているかな…と思ったのですが、そのせいか冒頭のコンビネーションジャンプを失敗。3ルッツの着氷が乱れて二つ目の3トウループがつけられません。それでもルッツの回転は足りていたし、次の3フリップにすかさず2トウループをつけてリカバリーしてくるあたり、落ち着きを感じました。
でも、一番驚いたのはそれではなく、全体的な技術がさらにレベルアップしていたことです。まず、スピンがすごく速くなっていて、それだけで見応え十分だったこと。もちろん、持ち前の滑りのスピードは衰えていないし、特に最後のステップでは1歩滑るごとにぐーんと伸びていくのがテレビ画面からでもわかって、これまた素晴らしかったです。
得点と順位が表示された瞬間は、少し驚きましたけど、ミスした3ルッツも回転は足りていたし、ステップアウトしたことによる減点は、そう大きなものではないですからねー。フリーもすごく楽しみです。
それから、僅差の2位につけた安藤美姫選手。ジャンプは確実に決め、スピンのレベルもしっかりとって、高い技術点を獲得しました。本人はスピードがあまりなかったと話していましたけど、気になるような減速ではなかったし、表現点もキム選手に次ぐ2位。特に、ステップの間中ずっと笑顔で、本当に幸せそうに滑っていたのが、ものすごく良かったです。見ているこちらも、幸せな気分にしてくれる演技でした。
SPではキム選手に少しだけ後れをとってしまいましたけど、今季の安藤選手の見せ場はやはりフリー。後半に5連続で入れるジャンプがすべて成功すれば、表彰台の中央も見えてくると思います。今季の全日本を現地で見たのですが、安藤選手の6分間練習からは「このジャンプを絶対に跳ぶ!」という気迫が伝わってきました。そのときの演技は涙が出そうなほど感動したので、ぜひ今回もそういう気持ちで臨んでほしいです。
7位発進となった浅田真央選手は、全体に精彩がなかったです。3アクセルと、コンビネーションの3フリップは、スローでなくても回転が足りていないのがわかったし、スケーティングも伸びがありませんでした。おそらくジャンプを跳びやすいように、身体を限界まで絞っているのでしょうが、まるで棒のようになっていて、体重とともにパワーやスタミナまで失ってしまったような気がします。ステップシークエンスのあと、すでにスタミナ切れを起こしているように見えたので、フリーで最後までもつのかが危ぶまれます。
また、村上佳菜子選手は10位。もう少し上につけてくれるかなーと期待していたので、少し残念です。2アクセルのミス以外に、得点源の3回転−3回転で回転不足をとられたのと、表現点がかなり辛く出たのが響きました。元気に滑っていて、いいかなーと思ったんですけどね。まあ、初めてのシニアの世界選手権だし、緊張もしていたでしょうから、しょがないのかな。フリーでは伸び伸び滑ってほしいです。
ほかにも書きたいこと、触れたい選手はてんこもりなのですが、いいかげん長くなりすぎたので、このへんでやめておきます。とりあえず、フリーが楽しみです。

4月11日
今、ちょうど仕事の切れ目なので、ここぞとばかりに更新しています。こういうときにやっておかないと、また半年や1年、放置することになってしまいますから(汗)。
まずは数日前に流れた、冬季五輪新種目採用のニュースから(もうすでに「ニュース」ではないような気がしますが…)。国際オリンピック委員会の発表によると、2014年ソチ冬季五輪で新種目に採用されたのは次の6種目です。
 ・スキージャンプ女子
 ・フィギュアスケート団体
 ・フリースタイルスキー男女ハーフパイプ
 ・バイアスロン混合リレー
 ・リュージュリレー
このなかで、スキージャンプ女子についてはずっと「もうすぐ」みたいにいわれてたし、納得できるんですが、あとの5種目については正直よくわかんないです。バイアスロンなんかは男女別のリレーはもちろん、種目数はもうそこそこあるのに、このうえ混合でやる必要があるのかと思ったり…。
それから、リュージュのリレーって、「リレー」とは名ばかりで、結局は合計タイムで決まるんですよね? つーか、あたりまえですね(笑)。タッチできるわけがないんだし…。だったら「団体」にすればいいのに…とつっこんでしまう私。ついでに、こんなん優勝するのってドイツしかないやん!って思ってしまったり。たしか、夏のソフトボールが廃止されるとき、優勝国が偏ってるとかそんな理由があったと思うんですが、リュージュのリレーなんてソフトボールどころじゃないですよ。ドイツ以外、どこがあるっていうんでしょう。
あと、フリースタイルスキー男女ハーフパイプって、なに? ハーフパイプといえばスノーボードの種目しか知らないのですが、ようはあれと同じコースを使って、スキーでもやるってことなんですかね。これに関しては、コースを有効活用できていいかもしれませんが。なんか、最近どんどん、スノボとスキーの種目が同じようになってきたなーと感じてしまいます。
そして、私にとってなにより謎なのが、フィギュアスケート団体です。フィギュアの場合、選手は試合の日に向けてピンポイントで調整してくるので、団体と個人と2種目に出ることになった場合、ピーキングがすごく難しくなるんじゃないでしょうか。あと、これもメダル候補となる国は限られていて、男女シングル、アイスダンス、ペアのすべてで、そこそこ選手を揃えられる国って、すごく少ないんですよね。アメリカ、カナダ、ロシアくらいじゃないのかなあ。
代表選考も、団体と個人で別の選手を派遣するのか?とか、いろいろ疑問はありますが、今のところ日本は関係ないので、あまり心配する必要はないのかもしれません。なんせ、出場できそうにないですからねー。ペアの高橋成美/マーヴィン・トラン組は、現在かなり国際大会で順位を上げていて、今後も大いに期待できるのですが、トラン選手がカナダ国籍で、今後もおそらく日本国籍の獲得は無理だと思われるのです(世界選手権なら出られるのですが)。日本にほかのペアはいないし、今から誰かにペアを組ませるとか、とてもじゃないけどレベル的に無理ですから。
というわけで、日本は関係ないとなれば、外国の有力選手の演技を2回見られて、スケートファンとしてはおいしいのかもしれません。あ、そう考えると急に楽しみになってきました(笑)。
ちなみにこれらの新種目、採用の基準は、種目の多様性、若者の間の人気、男女平等を高めること…だそうです。そういわれても「ふ〜ん」としか返せなかったりして…。有力国の偏りはありますが、日本にとってもジャンプ女子というメダル有力種目が追加されたのはよかったし、冬季競技ではすべての国での普及なんて、はなからあまり関係ないのかも。
それと、追加種目の候補はまだあります。フリースタイルスキーの男女スロープスタイル、スノーボードの男女スロープスタイル、アルペンスキー団体で、これらが採用されるかどうかは、5〜6月の調査を経て決まるんだそうです。「スロープスタイル」って、これこそ種目名を見ただけでは内容がまったくわからないのですが、最近は人気なんでしょうか? 今、検索してみたら「ジャンプ台や障害物を設置した斜面を、スキーやスノーボードで滑り、ジャンプの難度などを5人の審判が採点する」のだとか。障害はあってもスキークロスやスノーボードクロスみたいな障害物「競走」じゃなくて、採点競技なんですね。北米の「Xゲーム」で若者に高い人気があるそうですが、これは北米以外でどれだけ広まってるんでしょうか。まあ、採用されるかどうか、次の発表を待ちたいところです。

4月10日
昨日、神戸で開かれたフィギュアスケートのチャリティ演技会へ行ってきました。会場がポートアイランドスポーツセンターだと聞いたときは、あんな狭いところで!?と驚いたのですが、告知から開催まで期間が短かったせいか、変な買い占めもほとんどなかったようで、わりにすんなりチケットを入手。実際に見てみれば、これくらいのこじんまりした会場のほうが、アットホームでいいかも…と思えました。昔はNHK杯なども開催していたところで、私も何度かここで観戦したことがあるのですが、最近は収容人員の多いリンクができて、影が薄くなってたんですよね。久々に行ってみて、なんだか懐かしかったです。
…と、いつものごとく前置きが長くなってしまいました。それでは演技会の感想など。
まずはオープニング。出演者全員がリンクの上へ一列に並び、黙祷のあと高橋大輔選手があいさつ。こういうメンバーだと、いつもは荒川静香さんの役目なのですが、考えてみれば今回の発起人は関西在住の方々だったんですよね。高橋選手のあいさつは、一言一言、言葉を句切るような、すごくていねいな感じでした。スケーターはもちろん、協力してくれたという兵庫県スケート連盟の方々の思いも伝わってきて、なんだかそれだけでじーんときちゃいましたねー。私自身、16年前の阪神大震災で住むところを失ったりしているので、なにか協力したいという気持ちはやはりありましたから…。
出演者は、高橋選手や荒川さんのほか、本田武史さん、田村岳斗さん、太田由希奈さんらのプロスケーターと、田中刑事選手、村元小月選手、國分紫苑選手に、地元ジュニアの上野沙耶選手、新田谷凛選手、安原綾菜選手。そしてなにより驚いたのが、今回の震災で被災した羽生結弦選手の参加でした。無事とは聞いていたものの、詳細な情報はほとんどなかっただけに、元気な姿を見せてくれてほっとしましたねー。
そのあとは、特に演出というものはなく、順に演技していっただけなんですけど、全員の滑りにすごく気持ちがこもっているのがはっきり伝わってきて、普通のショーとは全然違った感動がありました。
美しい上半身の動きは健在だった、トップバッターの太田さん。それから、引退して何年も経つのに、しっかり3ルッツまで跳んでくれた田村さん。ノリノリの演技で会場を盛り上げてくれて、でも最後はやっぱりへばってて、なんだか現役時代を思い出してしまいました。そして、1部ですばらしかったのは、やっぱり本田さん。持ち前の滑りが一段となめらかで、気持ちよくて、本当にほれぼれするくらいでした。
ジュニアでは、2部の前半に滑った上野選手が目を引きました。彼女は今季の全日本に出場しているので、私も見ているはずなのに、申し訳ないことにまったく記憶にナイ…。でも、この日は身体全体でタンゴの音楽を表現していて、素直に「うまい!」と言える演技でした。あと、田中選手は、この間の世界ジュニアで銀メダルをとったばかりで、見るのを楽しみにしていたのですが、今回はイマイチジャンプの調子悪し。特に3アクセルがことごとく抜けてしまったのが残念でした。
そして、2部の後半に滑ったのが羽生選手、荒川さん、高橋選手。本当にこの3人は圧巻でした。
羽生選手は今季のSPを滑ったのですが、被災して、どう考えても練習が足りないはずなのに(実際、4日ほど避難所暮らしをしていたとか)、3アクセルまで含めて完璧に跳んでいたし、とにかく演技の完成度に驚愕させられました。今季の初めはまだジュニアっぽかったけど、今は全然そんなこと感じなくて、この年ごろって、あっという間に伸びるんだなーと実感。そして、演技後にはマイクを持って、震災のときの状況やら、現在の心境やら、たぶん泣きながら語ってくれました。「自分はスケートをやっていくんだ!」みたいな強固な意志が感じられましたね。、アンコールもあったのですが、こちらもとてもよくて、魂の滑りってこういうものなのかなーと思ったりしました。
荒川さんも、いつにも増して素敵な演技を見せてくれました。アベマリアと、アンコールはトゥーランドット。やっぱり滑りが美しくて、しかも手放しY字スパイラルから、態勢を維持したまま足のうしろで腕を組んで…と、文字ではとても表現できない「なんじゃこりゃ〜」とでもいうような(笑)技も見せてくれて、とても楽しませてもらいました。数日前に被災地を訪れたことに触れて、子どもの笑顔が大人を動かす…とかエネルギーになる、みたいなことを話してくれました。そういえば、海外のショーに参加して、帰国してすぐ仙台へ行って、それからすぐ神戸…ということで、相当大変だったんじゃないかと思いましたねー。参加してくれて感謝でした。
そして、最後は高橋選手。演目は今季SPのマンボで、アンコールがフリーのステップ。ジャンプは完璧に跳んでいましたが、身体の切れは今ひとつな感じがしました。世界選手権を2週間後に控えて、追い込み中で疲れがたまっていたのかな。でも、今回は初めてジャッジ側に座れて、正面から「ウッ!」を見られたのがうれしかったです(笑)。マンボでは楽しませて、アンコールのタンゴではしっかり気持ちをこめて、このショーを締めくくってくれましたねー。最後のエンディングも含めて、スケーターの思いが結集した、とてもすばらしい演技会でした。
そして、見たあとはチャリティーの時間。スケーター一人ひとりが募金箱のうしろに立ち、観客はその前を通ってお金を入れていくのですが、なんせ3000人近くもいるもんで時間がかかること! それでも、私たちは1時間と少し待った程度でしたが、全員が終わるまでには3時間近くもかかったそうです。一応、手持ちのお金を小分けにして、全員の募金箱へ入れていったのですが、みなさんすごくていねいに応対してくれて、特に羽生選手とか、なにか激励したいけどうまい言葉が思いつかなくて、ただ「がんばってください」だけしか言えなかったのに、「ありがとうございます」と笑顔で返してくれました。高橋選手も驚くくらい満面の笑顔だったし…。とにかく、募金していく全員に頭を下げ、お礼を言い続けた出演者の疲労は、並大抵のものではなかったと思います。
その苦労あってか、募金とオークションで1200万円以上になったとのこと。でも、高橋選手か荒川さんか、どちらの言葉か忘れたのですが、一過性のものにとどまらず継続して支援していくことが大事…というのは、本当にそのとおりですよね。またなにかあれば協力したいなーと、思わせてくれた演技会でした。

3月24日
被災地での生活も少しは落ち着いてきたのでしょうか。電気が通った…なども聞かれるようになり、少しずつでも復旧は進んでいるようです。原発の問題がまだ収束していないので、まだ不安が消え去ったわけではありませんが…。余震も相変わらず続いているようですし。
昨日、とりあえず少額ですが義援金を振り込んできました。これからも機会があれば、少しずつでも募金していきたいと思ってます。
ところで、今日は3月24日。なにごともなければ、世界フィギュアスケート選手権のペアと男子のフリーが行われているはずでした。苦労してチケットを手に入れて、本当ならスタンドで応援しているはずだったんですけどねー。仕方がないこととはいえ、やっぱりこの中止は残念です。代替大会の開催に、いくつかの国が名乗りを上げているようですけど、いったいどこに決まるんでしょうか。

3月12日
関西ではなにごともなく、平穏そのものなのですが、テレビに映し出される東北地方の様子に絶句しています。ほんの2〜3か月前、仕事で訪れた東北は平穏そのものだったのに…。それを一瞬にして壊してしまう地震って、本当に恐ろしいです。阪神大震災のとき、被災地のまっただ中で経験した、もろもろのことを思い出してしまいました。現時点ではなにもできないのがもどかしいです。

2月14日
先週後半、仕事で滋賀県へ行ったのですが、それが雪の舞う異様に寒い日で、一応の防寒はしていたにもかかわらず、しっかり風邪をひいてしまいました。やっぱり、雪の中、1時間以上立ち尽くしていたのはよくなかったですねー。現地の方によると「毎日こんなもん」らしいのですが、あんな冷たい空気、大阪ではそうそうありえないですもん。せっかくの三連休も、ゲホゲホいいながら、ティッシュとお友だちして過ごしてました。とにかく、鼻水が際限なく出てくるんですよね。鼻のかみすぎで肌が荒れちゃって、痛くて困ってます(笑)。今週末はちょっとしたスケートのショーを見にいくので、早く治したいです(注:台湾へ行くわけではありません)。

2月5日
アジア大会、フィギュアスケートの女子シングルで、村上佳菜子選手が優勝、今井遙選手も2位に入り、日本勢が上位を独占しました。
村上選手は、SPで失敗した3トウループ−3トウループもしっかり降りるなど、1か所ジャンプシークエンスの着氷でミスした以外は、ほぼ完璧な演技を披露。動きもよく、高い技術点を獲得して圧勝しました。終了後はガッツポーズも出たし、本人も満足できる内容だったんでしょう。
今井選手も、目立ったミスは3連続のコンビネーションジャンプで、最後が1回転になったことくらい。得意のスピンではその速さで観客を沸かせ、村上選手に次ぐ点を獲得しました。後半、少しジャンプが重い感じがしたので、そのあたりを改善すればもっと加点がもらえるんじゃないかと思います。こちらも演技後は、とても気持ちのよい笑顔を見せてくれました。
また、アイスダンスでは、日本のリード姉弟組が2位に入りました。フリーは、全日本選手権で見たときよりずいぶん動きがよくなっていて、「おおっ」と思いましたねー。あのときは直前にプログラムを変えたばかりで、演技もプログラム自体ももうひとつに見えたのですが、今日はもたついていたところも減って、キレが出てきてました。フリーだけなら1位だったのに、前々日のショートダンスでのミスが響いて総合では2位。わずかの差で優勝を逃したのは、少しだけ残念でした。

2月4日
今日も引き続き、アジア大会の男子フィギュアスケートをストリーミング観戦。見づらいうえに音も激悪なのですが、やはり生(に近い)放送はいいもんですねー。録画のスポーツ中継なんて価値が半減してしてしまうということを、早く日本のテレビ局の方々も学んでほしいところですけど、彼らはフィギュアスケートを半分スポーツとは思ってないようなので、仕方ないのかな。まあ、こんなところで愚痴ってても意味ないので、さっそく感想へいってみます。
日本の町田樹選手と無良崇人選手、それに前日トップのデニス・テン選手(カザフスタン)、優勝をねらう3人を残して、トップに立っていたのは中国の宋楠選手。宋選手はまずまずの演技を披露していましたが、持っている力から考えて、あとの選手が上回ってくるのはほぼ確実だと思われました。
3人のなかで最初に出てきたのは町田選手。昨日のSPではミスもほとんどなく、音楽にのった演技で会場を大いに沸かせました。調子はよさそうで、今日も活躍を期待したのですが…。どうも、冒頭の4回転で転倒したことで、歯車が狂ってしまったようです。続く3アクセルでは大きくバランスを崩して手をつき、後半の3ループ、3アクセルも着氷でミス。二度目のルッツは1回転になり、終わってみれば不安定さばかりが目立つ出来となってしまいました。
ステップやスピンはていねいに実施していたし、動きもあいかわらずきれいだったのですが、まともに跳べたジャンプは三つだけ、配点の大きい3アクセル以上はすべてミス…となると、とても高得点は望めません。結局、宋選手を超えることはできず、その時点で2位。2人とも表彰台はかたいと思っていただけに、この結果にはさすがに落胆してしまいました。
次のテン選手は、地元カザフスタンの観客が上げる、すさまじい歓声とともに登場しました。前日のSPは放送を逃していたので、この日、久しぶりにテン選手を見たのですが、ほんの2〜3か月前はまだ子ども子どもしていたのに、突如大人の体型に変化していてびっくり! この年ごろって、あっという間に「男の子」から「男性」になるもんですねー。これだけ体型が変わると、ジャンプが不安定になるのも仕方ないのだろうと、今季の不振にも納得したのでした。
テン選手は、高難度ジャンプを3アクセル1回のみに抑え、かなりな安全運転ではありましたが、ほとんどのジャンプを危なげなく着氷。とにかく、ひとつ成功するたびに、客席から大きな声が上がります。カザフの観客は反応がよくて、ちょっと目立つ技だとすぐに歓声が上がるのですが、テン選手の場合はもう終始盛り上がりっぱなし。3ルッツで転倒しても、観客が声援で失敗を消してしまうかの勢いでした。
演技を終え、テン選手は208.89で当然のごとくトップ。安全運転が響いてフリーでは1位をとれませんでしたが、もう優勝は半分決まったようなものでした。
そして、最後の滑走は無良選手。SPではミスがたたって、1位をねらうには少し差がつきすぎていましたが、フリーで少しでも点を伸ばし、上位に入ることを願いました。
無良選手の最初のジャンプは、やはり4回転。今季のNHK杯ではSP、フリーともに決めていて、決して確率は悪くありません。これが決まれば…の期待のなか、無良選手は跳び上がり、きれいな軸を保ったまま回転します。これは行ける!と思いました。そして見事に着氷。しかも、続く3アクセルはダイナミックに、3フリップ2トウループのコンビネーションは確実にと、ジャンプを次々に決めていきます。スピンやステップでも、無良選手自身どんどんのって演技しているのがわかるようでした。カギとなる、後半の3アクセルからのコンビネーションも、着氷で一瞬ひやりとさせられたもののきっちり降りて、見ている私の期待はどんどん高まっていったのです。
しかし、そんな私の期待とは反比例するかのように、会場の反応は次第に静かになっていきました。これまで、どんな選手でも少し見せ場があれば歓声を送っていたカザフの人々ですが、さすがに無良選手の演技には危機感を感じたのでしょう。ひとつジャンプを成功させるたび、テンションはどんどん低くなっていき…。たぶん、会場全体が固唾をのんで無良選手を凝視していたのだと思います。
そんな空気にのまれたわけでもないのでしょうが、そこで無良選手は3ループが1回転になるミスを犯してしまいます。少し惜しかったのですが、それを引きずることもなく残りのジャンプはしっかり降りて、結局失敗はひとつだけ。無良選手の、今まで私が見た中で最高の演技でした。
表示された得点はトータルで206.88。フリーは1位でしたが、総合ではわずか2点の差でテン選手に敗れてしまいました。パンクしたループが入っていれば優勝できていただけに、悔しさはつのりますが、それでも本当に素晴らしかったと思います。久しぶりにストリーミング放送で興奮(笑)させてもらいました。
というわけで、結果は1位がテン選手、2位は私的にMVPの無良選手となりました。町田選手は4位で惜しくも表彰台を逃しましたが、SPはとてもよかったし、早く昨シーズンの安定感を取り戻してもらいたいです。無良選手も町田選手も、これからがますます楽しみになってきました。
それから、男子ばかりに気をとられちゃいけなかった。今日から女子も始まっていたのでした。この日はSPが行われたのですが、村上佳菜子選手、今井遙選手ともコンビネーションジャンプを失敗。村上選手は3回転−3回転のはずが3−1になり、今井選手は3−3で転倒してしまいました。それでもほかの要素はまとめて、今のところ村上選手は1位、今井遙選手は2位につけています。

2月3日
ぼやぼやしているうちに国体は終わって、今はユニバーシアードとアジア大会の真っ最中。ただ、予想はしていたのですが、あまりの情報(映像)のなさに少々へこんでおります。とりあえずストリーミング中継でいくつかは見たのですが、選手の顔や進行状況がわからない状態で外国語の放送を見続けるのは厳しいですねー。結局、勝手知ったる…という感じの、フィギュアスケートだけの観戦になってます。今のところは。
ちなみに、今日見たのはアジア大会のフィギュアスケート男子SPとペアSP(の一部)。ストリーミングのカクカク映像だろうと、ないよりはマシなんですが、ジャンプやツイストの途中で一瞬映像が止まったりするもんだから、たまに回転数がわからなくなるんですよね。なので、高さとか大きさとかとか、いわゆる雰囲気でなんとなく区別をつけております(笑)。
でもって今日の結果ですが、男子SPを終えて日本の町田樹選手は71.58で2位、無良崇人選手は67.78で3位につけました。
町田選手は、3アクセルの着氷が少しつまったのと、スピンでふらついた?(実は映像が乱れてイマイチ判別できていないのですが)以外は、かなりいい出来だったと思います。とにかく、全日本では不安のあったジャンプが、全部ちゃんと入ったのにはほっとしました。あと、町田選手の持ち味である、キレのある動きもしっかり披露してくれてましたね。曲は「黒い瞳」で、至るところに曲調に合った印象的な動きがちりばめられているのですが、「ここぞ」という見せ場ではカザフスタンの観客も大いに沸いてました。
無良選手もジャンプはしっかり降りたのですが、3アクセルの軸ぶれなどもあって、少し減点された分が町田選手との差になった感じです。無良選手のいいところは、なんといってもダイナミックなジャンプなので、その部分でミスが出るとアピールが弱まってしまうんですよね。それでも、そんなに得点差があるわけじゃないので、フリーでは持ち味を発揮してひとつでも上をねらってくれればと思います。
首位に立ったのは、地元カザフスタンのデニス・テン選手。まだ若手にもかかわらず、世界選手権で7位に入ったこともある実績の持ち主です。このところ急激に身長が伸びたせいで、一時はジャンプがまったく決まらなくなっていたのですが、今回はミスのない演技を披露してくれたよう。76.22という高い得点をたたき出しました。すごく踊れる選手なので、やはりジャンプが決まると点が伸びるんですよね。私は、タイミングが悪くてテン選手の演技は見られなかったのですが、地元だし会場も盛り上がったことでしょう。ただ、完全に不調から抜け出せたのか、それはフリーを待ちたいです。
また、ペアでは中国の2組が上位を独占。世界チャンピオンのパン/トン組は、いつもどおりのダイナミックで安定した演技を見せてくれました。スピンで少しずれたのは、ご愛敬というか、中国ペアのお約束というか…。それでも、貫禄の1位発進でした。
それから、この日はアイスダンスのショートダンスも行われ、日本のリード姉弟組は50.97で2位につけています。トップに立てる実力は十分あるんですが、本人の談話によると「ミスが出て悪いスタートになった」とのこと。上との差はわずかに2点あまりなので、フリーではいい演技で逆転してほしいです。

1月30日
年末年始の駅伝ラッシュのおかげで、今、自分のなかで「陸上見たいブーム」が巻き起こっております(笑)。今日の大阪国際女子マラソン、久々にマラソンレースをほぼフルでテレビ観戦。最近は、知ってる選手が次々に引退してしまうし、特に女子は入れ替わりが激しいこともあって、出場者の大部分は名前がわからなかったのですが、まあ見てるうちに覚えるだろうと、ぼーっと画面をながめておりました。
ちなみに、顔と名前が一致するのは、赤羽有紀子選手と堀江知佳選手くらい。走ってる選手のことを知らないと、前半の集団で推移する部分は、イマイチ興味がわかないもんですね。集団の中での位置どりとか、選手のクセを知ってたら注意して見るんですけど。結局、ペースメーカーがいなくなるまでは、そのままほけ〜っと見ていただけでした。
でも、さすがにレースが後半に入ってくると、先頭集団も絞られてきて、6人→4人のように少しずつふるい落とされていきます。いったん脱落しそうになっていた堀江選手が、なんとか食らいついて追いつくと、入れ替わるかのように木崎良子選手がじりじりと離されていきました。
木崎選手のことは知らなかったのですが、上半身の動きがかたい?気がして、後半に疲れそうな走り方だなーと思って見てました。逆に追いついた堀江選手は、省エネ走法の見本みたいな感じで、いつも安定したレースを見せてくれるんですが、いざというときの爆発力が足りない気がするんですね。今回も、一度は給水地点でトップに立ったものの、あとの2人を引き離すことはできず、ついに35kmの手前で遅れ始めてしまいました。
というわけで、7.195kmを残し、先頭集団は本命・赤羽選手と、マラソン2回目の伊藤舞選手の2人に絞られていました。赤羽選手はさすがに安定した走りで、少々のことではゆるがないように見えました。対する伊藤選手のことは当然ながらまったく知らなくて、でも、前半から快調に行っているのは感じられました。後半、伊藤選手の肩の振れが大きくなったように見えたんですが、それでも遅れることなく赤羽選手と併走しているのには、少し驚きましたね。最後までもつれれば、おもしろくなるんじゃないかと思いました。
そして37km付近(たぶん)。それまで前に出ようとしなかった伊藤選手が、はっきりとペースを上げ、赤羽選手を引き離しにかかったのです。もしやこのまま?と思いましたが、さすがに赤羽選手は、同じようにペースを上げて、またもや横に並びます。赤羽選手はわずかに口元をゆがめていましたが、その表情とはうらははらに足どりは衰えません。
レースが決したのは、38kmすぎでした。満を持して赤羽選手がスパートしたのです。その差は少しずつ、しかし確実に開いていきました。赤羽選手は冷静に後ろをうかがいながら、さらに突き放しにかかります。伊藤選手も粘っていましたが、さすがにもう力は残っていませんでした。
赤羽選手は最後まで詰められることなく、かなりの余裕を持って2時間26分29秒でゴール。インタビューを聞けば、もっと早くスパートする予定が、強風のために少しタイミングを遅らせたのだとか。冷静にレースを進められたのが勝因なんでしょうか。というより、ほかの選手より、地力が一枚も二枚も上だったんでしょうねー。
ところで、中継を見るまで全然知らなかったのですが、今回からコースが変わって、大阪城の中を通らなくなったんですね。昨年までもわりに平坦で記録が出やすいコースだったのに、それよりさらに高低差がなくなったそうで…。そんなに高速化ばかりねらってどうするんでしょう。そのわりに、強風と低温で今回のタイムは平凡だったし…。
それに、大阪城の中はアップダウンがけっこうあって、今まではレースを仕掛ける絶好のポイントになってたんですよね。でも、今回からそれがなくなっちゃって、見ている側は仕掛けどころがイマイチつかめず…。なんだかちょっと残念でした。
それにしても、最近はレース後に上位選手をテレビ局のブースに招いて、話を聞いたりするんですね。すぐに選手の口から詳しい話が聞けるのはいいんですけど、レース直後ってめちゃめちゃ疲れているのに、大丈夫なんでしょうか? 私の考え方が古いのかなー。ちょっと驚きました。

1月28日
今、青森では冬季国体の真っ最中。フィギュアスケートにも、かなりの有力選手が出場しています。昨日、今日と行われた成年女子には、バンクーバー五輪代表で、私が現役女子で一番応援している鈴木明子選手が登場。SP、フリーともぶっちぎりのトップをとって優勝を果たしました。
年末の全日本では4位となり、惜しくも世界選手権代表は逃した鈴木選手。今季のフリープログラム「屋根の上のバイオリン弾き」はめちゃお気に入りだっただけに、すごく残念でした。今回は、「原点にかえって練習に取り組んだ」そうで、その成果は185.88という得点にも表れていたのではないでしょうか。ジャッジスコア(演技の詳細)を見る限りでは、2アクセル−3トウループのコンビネーションジャンプもしっかり決め、ミスは最小限に抑えた良い演技だったようです。この調子で、2月の四大陸選手権には、ぜひともベストな演技を見せてほしいです。それにしても、有力選手の演技くらいどこかでやってくれればいいのに、あーテレビ局のケチ!
成年男子のほうは、SPを終えて町田樹選手がトップ。昨シーズンの全日本選手権は4位、今シーズンは6位と、上位3人に迫る成績を収めているだけに、まずは順当…といったところです。ただ、今季の序盤は好調だったのですが、途中からどうも歯車が狂った感じになってしまって、全日本でも得意のジャンプで痛いミスが出てしまいました。調子が取り戻せず、苦しんでいるようでしたが、今日の結果を見る限りでは、少しは上向きになっているのではないでしょうか。この大会が終われば、アジア大会へ出場するため、即、カザフスタンへ移動すると聞いています。厳しい日程になりますが、明日のフリーでもいい演技をして、好感触を得て旅立ってほしいですねー。

1月25日
昨日のニュースになりますが、「冬季アジア大会の結団式が…」というのを読んで、今月の30日にこの大会が開幕するのを思い出しました。今回、日本の主将はジャンプの船木和喜選手、旗手がスピードスケートの小平奈緒選手なんですねー。結団式では、海外遠征中の小平選手に代わって、フィギュアスケートの村上佳菜子選手がその役を務めたとか。
夏よりかなり規模は小さくなるし、ある程度の競技力を有している国も少ないのですが、私的にはけっこう楽しみだったりします。フィギュアスケートだと、一般的に知名度が高いのは女子の村上選手くらいかもしれないけど、もう一人の女子代表・今井選手も、私好みの端正なスケーター。また、男子の無良選手は豪快なジャンプ、町田選手は音楽にのった表現で楽しませてくれます。どの選手も、ほかの国なら十分世界選手権の代表になれるレベルなんですよね。村上選手以外は、この大会が今季の締めくくり的な感じになるので、それぞれの持ち味を発揮してほしいなーと思ってます。
ただ、残念なことに、大会の模様はNHKでも放送してくれないんですよね。たぶん、スポーツニュースでちょっと取り上げられるだけになるのかな。夏の大会はけっこうやってくれるのに、NHKのケチ!って感じです(笑)。
なお、日本代表選手は次のとおりです。
●クロスカントリー
男子…恩田祐一(新赤倉スキークラブ)、成瀬野生(岐阜日野自動車スキークラブ)、吉田圭伸(陸上自衛隊冬戦教)、木村正哉(岐阜日野自動車スキークラブ)、清水康平(日本大学)
女子…石田正子(JR北海道スキー部)、夏見円(JR北海道スキー部)、柏原理子(早稲田大学)、小林由貴(岐阜日野自動車スキークラブ)、大森菜保子(秋田ゼロックススキー部)
●ジャンプ
男子…渡瀬雄太(雪印スキー部)、吉岡和也(土屋ホームスキー部)、佐々木悠兵(日本空調サービススキーチーム)、船木和喜(フィットスキー)
●フリースタイルスキー
男子…附田雄剛(チームリステル)、上野修(チームリステル)、田原直哉(徳州会スキークラブ)
女子…里谷多英(フジテレビスキークラブ)、伊藤みき(北野建設スキークラブ)、水谷夏女(サミースキークラブ)
●スピードスケート
男子…加藤条治(日本電産サンキョー)、長島圭一郎(日本電産サンキョー)、近藤太郎(駒大附属苫小牧高校)、若林大季(山口スケーティングクラブ)、平子裕基(開西病院)、中村奨太(駒大附属苫小牧高校)、森哲平(Vortex)
女子…小平奈緒(相澤病院)、辻麻希(十六銀行)、木美帆(帯広南商業高校)、穂積雅子(ダイチ)、石野枝里子(日本電産サンキョー)、石澤志穂(苫小牧スケート連盟)
●フィギュアスケート
男子…無良崇人(中京大学)、町田樹(関西大学)
女子…村上佳菜子(中京大中京高校)、今井遥(日本橋女学館)
アイスダンス…キャシー・リード/クリス・リード(木下工務店クラブ東京)
●ショートトラック
男子…高御堂雄三(トヨタ自動車)、上村大輔(大阪経済大学)、坂爪亮介(日本体育大学)、桜井雄馬(国士舘大学)、藤本貴大(セルモ)
女子…桜井美馬(早稲田大学)、酒井裕唯(早稲田大学)、伊藤亜由子(トヨタ自動車)、坂下泰子(神奈川大学)、清水小百合(中京大学)
●アイスホッケー
男子…[GK]福藤豊(日光アイスバックス)、春名真仁(王子イーグルス)、[DF]外崎潤(日本製紙クレインズ)、アーロン・キャラー、川島誠、芳賀陽介、山下敬史(以上王子イーグルス)、大澤秀之、梁取慎也(以上日本製紙クレインズ)、[FW]小川勝也、百目木政人、今洋祐、小川将史、齊藤毅、久慈修平(以上王子イーグルス)、西脇雅仁(日本製紙クレインズ)、田中豪、石岡敏、河合卓真(以上東北フリーブレイズ)、鈴木貴人(日光アイスバックス)、重野駿佑(中央大学)、上野拓紀(High1)
女子…[GK]中奥梓(加森観光ベアーズ)、高橋静香(Daishin)、[DF]近藤陽子、鈴木世奈(SEIBUプリンセスラビッツ)、山根朋恵(Daishin)、藤本奈千(札幌バッカーズ)、堀珠花(トヨタシグナス)、小池詩織(日光アイスバックスレディース)、青木香奈枝(三星ダイトーペリグリン)、[FW]足立友里恵、中村亜実、森井真衣(以上SEIBUプリンセスラビッツ)、獅子内美帆(加森観光ベアーズ)、米山知奈、坂上智子、大澤ちほ、藤本もえこ、平野由佳、下澤早希(以上三星ダイトーペリグリン)、江口とも(Daishin)、阿部和(FTS御影グレッズ)
●バイアスロン
男子…井佐英徳、永井順二、猪股和弥、阿部悟、角田稜(以上自衛隊)
鈴木芙由子、大和田いつか、阿部奈津子、畔上尚子(以上自衛隊)、向井文子(太陽グループ)

1月23日
オリンピックを見るためバンクーバーへ行ってきたのは、もう1年近く前のことになるんだーと、今さらながら月日が経つのは早いと実感しております。昨年は、仕事をほっぽり出して観戦していたツケがきたのか、特に後半は絶え間なく何かに追われていた感じでした。今年はもう少し要領よく仕事を進めて、スポーツ観戦の時間もつくれればと思ってます。
3月には東京でフィギュアスケートの世界選手権もあるし、これはなんとしてでも見たいんですよね。ただ、問題はチケットがまだエキシビションだけしか手に入ってないことなんですけど…。4年前は、特に苦労することもなく入手し、今ごろは余裕〜♪をかましていた(笑)のですが、今年は先行に外れまくりで、なんだか申し込むだけで疲れてしまいました。まあ、無理ならテレビ観戦でがまんしますかねー。今回は、CSで全部生中継してくれるみたいだし。