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サーシャ・コーエン(アメリカ) |
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荒川静香(日本) |
3 |
ユリア・セベスチャン(ハンガリー) |
4 |
太田由希奈(日本) |
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先週に引き続き、コーエン選手vs荒川選手となったカナダ大会。アメリカ以外の国で2人の得点差がどのくらいになるか、興味がありました。あとはやはり、今季からシニアに上がった太田選手への点の出方でしょうか。あれだけ踊れる人はちょっといないし、柔軟性でアピールするコーエン選手にだって、余裕で張り合えますから。
そんな感じで、かなりな期待と関心を持っていたこの大会ですが…。ショートプログラムの結果には、さすがにちょっと驚かされました。トップに立ったのは、予想どおりアメリカのコーエン選手だったのですが、2位につけたのはなんと、シニア初参戦の太田選手だったのです。荒川選手はコンビネーションジャンプで失敗し、3位発進となりました。
太田選手への評価がどうなるかは注目してましたけど、よもやここまでとは「うれしい誤算」でしたね。旧採点法だと、実力のある選手でも、知名度がないとなかなか点数を出してもらえなかったのですが(逆にいえば、知名度だけで点が出ている選手も)、新採点法は技のひとつひとつを細かく採点していくだけに、より公正な判断ができているような気がします。太田選手の美しい身体の動きと柔軟性は折り紙つきだし、それが正当に評価されたのはうれしかったですね。
ただ、フリーでは地力の差が出たのでしょうか。二つ順位を落として、結果は4位。思った以上に注目されて、さすがにプレッシャーを感じてしまったのかな? 不安のあったジャンプで、回転不足をとられたりもしたようです。それでも点数はかなり高くて、順位はともかく、彼女の演技を観客に印象づけられたんじゃないかと思います。彼女の次の試合はNHK杯で、ここはかなりの激戦になりそう。それで、どのくらいの位置につけられるか、見物ですね。
そして、3位発進となってしまった荒川選手ですが、練習では好調でほとんどミスしない…と聞いていただけに、本番での失敗は残念でした。昨シーズンより動きがずいぶんきれいになっていて、しかも、ちょうどその存在を認められつつある段階なだけに、ここはクリーンに滑ってほしかったなーと残念な気持ちでいっぱいでした。
でも、フリーでは、開き直って荒川選手らしい滑りを見せられたようです。3ルッツ−3トウループのコンビネーションから始まり、ジャンプをほとんど決められて、気持ち良い演技ができたんじゃないでしょうか。観客席の盛り上がりも、画面からなんとなく伝わってきました。フリーは2位で、優勝したコーエン選手とそんなに点差はなかったし、これは「コーエンvs荒川」第3弾のラリック杯がますます楽しみになってきました。
あと、けっこう気になっていた衣装は、黒の一見シンプルなもの。でも、身体のラインがかなりはっきりわかるので、これはこれでセクシーでいいなーと(笑)。さすがに、あの「白鳥」ほどのインパクトはなかったですけど。 |