・澤田亜紀(SP3位)
先日、長野で行われたジュニアグランプリで、一挙に評価を高めた澤田亜紀選手。もちろん、私は見るのは初めてで、どんな選手なのか、その演技を楽しみにしてました。
そして、噂にたがわず、出だしから高いジャンプを次々に決めてくれます。3ルッツ−2トウループのコンビネーションに3フリップ。フライングシットスピンも大きくて迫力があったし、エネルギッシュな魅力にあふれてました。ただ、スパイラルでちょっとグラついたり、まだ粗さも残ってましたね。でも、未熟な部分はあってもこれだけ見せられることで、大いなる可能性も感じさせてくれました。
浜田コーチと澤田さん。→

 ・北村明子(SP14位)
今季、すでにジュニアグランプリファイナル進出を決めている北村明子選手。ですが、名前も最近知ったばかりの私には、6分間の練習を見ていても、だれが彼女なのやら全然わからない…。しかたなく、リンクサイドの浜田コーチの目線を追いかけて、北村選手らしき人に当たりをつけてました(笑)。
ぱっと見て思ったのは、「顔が小さい、細い、スタイルがいい、きれい」。プログラムには149cmと書かれていましたが、小顔なので全体のバランスがいいんですよね。本当に最近の子って、なんでこんなにスタイルがいいんでしょーねー(←毎度、オバサンな感想ですが…)。
ただ、肝心の演技のほうは、出来が良くなかったです。最初の3フリップは失敗し、次の、おそらくは3ルッツ−2トウループだったはずのコンビネーションも、最初のルッツを2回転で降りてきてしまい、次のジャンプにつなげられませんでした。最後の2アクセルだけは、クリーンに決めましたけど。ジャンプがあまり高くないので、ちょっと調子が狂うと全然跳べなくなってしまうのかも。
それでも、踊れるというか観客に「見せる」という点では、かなり良かったです。バレエやダンスのレッスンを積んでるなーという選手はいっぱいいたけど、ほとんどが「身体やわらかいね、すごいね」って感じなんです。でも、彼女は演技を見て「綺麗」だと思える選手でしたね。
←ひとつひとつのポーズは、本当にキレイでした。

・浅田真央(SP4位)
昨年の全日本では、大興奮を味わわせてくれた浅田真央選手。今年は身体も少し大きくなったのか、シルエットがお姉さんの舞選手に似てきたような気がしましたねー。1年でどれくらい成長しているか、演技の開始を楽しみに待っていました。
ところが、滑り始めてみると、今年の真央選手は去年とどこか違う…。それも、期待していた「違い」じゃなくて、あの元気の良さが影をひそめてしまったような気がしました。まあ、ショートだし、持ち味を発揮するには時間が足りないのかなーとも思ったんですけど。
やはり、彼女の最大の武器であるジャンプで、少し精彩を欠いたのが原因かな。最 初の3ルッツ−2ループは、完全にクリーンとはいかず、次の3フリップかダブルアクセルのどちらかは、両足着氷だったように見えました。ちょっと調子が悪かったのでしょうか。
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シットスピンです。なんで私は、顔が写っている
ときにシャッターを押せないのだろう…。

・林 渚(SP7位)
名前を全然知らなかった選手なのですが…。けっこう踊れていて、「いいかも」って思いました。細かいことはメモをとってなくて、忘れてしまったんですけど、レイバックスピンのポジションがきれいだったことだけ覚えてます。 |

・浅田 舞(SP2位)
安藤選手とのトップ争いが注目される浅田舞選手。ジャンプは3ルッツ−2トウループ、3フリップ、ダブルアクセルといずれも成功。 ただ、よく指摘されているんですけど、コンビネーションの二つ目のジャンプの質が良くないんですよね。跳び方にクセがあるというか…。今回は、もしかしたら改善されてるかなーと期待してたんですけど、やっぱり以前のままだったのが残念です。
スタイルはあいかわらず抜群(というか、細すぎなくらい)で、きれいなのは凄くきれいだし、バレエの素養もあるんですけど、演技の内容があまりないというか…。スカスカな感じがしてしまいました。
なんだか厳しいことばかり書いてしまいましたけど、それだけ彼女に期待してるから、なんですよね。今は、ジャンプも、その他の技術も、表現の面も、すべてにおいて可能性を感じさせるけど、同様にすべてにおいて「ジュニアレベルから抜け切れていない」と思いました。

・村元小月(SP7位)
名前だけは知っていたのですが…。正直なところ、まだジュニアジュニアしてました。今は13歳だし、そのへんはしかたないかな。ただ、もうちょっとスピードがあればなーとも思いましたね。 |

・安藤美姫(SP1位) |
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6分間の練習前、リンクサイドで待つ安藤選手。
貫禄充分でした。
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こちらはコール直後。
佐藤夫妻がうしろで見守ってます。
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安藤選手の前の選手のとき、靴かなにかのトラブルで演技が中断。5分以上は待たされて、ちょっとハラハラしてしまったのですが…。順番がきて滑り始めると、そんな影響はまったくなかったかのように見えました。
3ルッツ−2ループをきれいに成功させ、続く3フリップもまったく危なげなし。これは楽勝かなーと思ったら、なぜか一番簡単なはずのダブルアクセルが両足着氷になってしまいました。ここまでは完璧だっただけに、最後も絶対に成功させようとしてかたくなっちゃったのかなー。
でも、全体の完成度の高さはさすがで、ミスがあったにもかかわらず技術点で5.4まで出てました。もしかしたら、浅田舞選手のほうが上に行くのでは?と思ったのですが、結果は9人中5人のジャッジが安藤選手を1位とし、4人だった浅田選手を辛くも上回りました。 |
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これからルッツに入ります。ループとのコンビネーションは見事成功。
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レイバックのポジションは、かなりきれいでした。
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・武田奈也(SP5位)
安藤選手の次で、「けっこう良かった」と感じた記憶はあるのですが…。だから、写真は撮ってるんですけど、メモをとるのは忘れていました(^^;)。ノーミスだったんじゃないかな。しかし、こういうレポは、見てきたその日に書いておくものですね。そしたら、ちゃんと記憶に残ってたのに。反省です。 |