2004年のトピックス           10 11 12

2月29日
ノルディックスキーW杯、ジャンプ個人第19戦で、葛西紀明選手が見事に優勝を果たしました。これで葛西選手はW杯通算15勝、日本人で最多となり、しかも31歳8か月での勝利はジャンプのW杯史上最年長記録になるのだとか。
さすがにこのジャンプは、あちこちのスポーツニュースで映像を見ることができました。きれいなジャンプでしたねー。しかも、1回目に120.5mを飛んでトップに立ち、2回目では122.5mとさらに距離を伸ばしたとのこと。2年前、最高に悔しい思いをしたであろうソルトレークシティー五輪の会場で、今回は至福の喜びを味わったのではないでしょうか。
30歳を過ぎてもこれだけの競技力を維持できるのは、本当にすばらしいことですねー。できればまた、この最年長記録を更新してって欲しいです。
そのほかの日本勢も健闘。宮平秀治選手は7位、東輝選手は9位で、3人がベスト10内に入るという、うれしい結果となりました。また、伊東大貴選手は23位、船木和喜選手は失格、山田大起選手は2本目に進めませんでした。
ノルディックスキーのW杯、複合の個人第17戦で、高橋大斗選手が7位に入りました。前半のジャンプは7位、後半のクロスカントリーでもがんばって、一時は2位にまで順位を上げたのですが、後方から追い上げてきた選手に、終盤でかわされてしまったとのこと。最後の3kmで大きく順位を下げた…ということなので、がんばるだけがんばったけど、途中で力尽きたって感じだったようです。
でも、この積極的なレースは、絶対に次につながるんじゃないでしょうか。最近はクロスカントリーでも力がついてきてるので、できればそろそろ初優勝を…なんて、思ってしまうんですけどねー。ていうか、本人が一番そう思ってるかも。
また、北村隆選手もジャンプ19位から、後半は13位にまで順位を上げ、自己最高位を更新。こちらも、あと一歩でベスト10なんで、がんばってほしいですね。
アルペンスキーのW杯、男子回転第10戦で、佐々木明選手が今季自己最高の4位に入りました。1回目は11位だったのですが、2回目で追い上げを見せて4位まで上昇。しかも、3位とはわずか100分の5秒差、優勝したカールセン選手(ノルウェー)とも100分の32秒差と、かなり上位に近づいてくれた感じです。表彰台、惜しかったですけど、2回目はたぶん、佐々木選手らしい「攻め」の滑りができたんじゃないかなー。この滑りが1回目からできるようになって、確率も上がってくると、かなりいいところまで来られると思います。
なお、湯浅直樹選手は1回目に44位で2回目に進めず、皆川賢太郎選手は1回目の途中で棄権しました。
フリースタイルスキーのW杯、女子モーグルで上村愛子選手が4位に入りました。この前はエアに失敗して18位で予選落ち。今回は表彰台まであと一歩の4位と、かなり波が激しいですよね。結局は、「エアの出来次第」ってことなのかなー。
ほかの日本勢の結果は、畑中みゆき選手が15位、男子の上野修選手は20位、附田雄剛選手は21位でした。
スピードスケートのW杯最終戦、ヘーレンフェイン大会の最終日、男子500mで清水宏保選手が3位に、清水亮平選手が4位に入りました。清水宏保選手は、500mのW杯総合でも3位。総合順位はともかく、今季もやはり1勝もできなかったのは、ちょっと残念ではあります。惜しかった試合もあったんですけどねー。でも、ソルトレークでは最悪の状態だった腰も、徐々に良くなってきているようだし、なんとか来季は痛みのない状態で滑ってもらいたいです。
また、この大会の500mは6位だった女子の新谷志保美選手も、総合で3位に入りました。特に今季前半は、新谷選手の好調ぶりが目立ちました。その調子が後半まで続けば、総合優勝も夢ではなかったのですが…。やはり年間通してトップを維持するのは、かなり難しいようですね。
(追記)今季から実施されている100m、女子では新谷選手が2位となり、総合優勝を果たしました。男子では、この大会の成績は清水亮平選手が3位、清水宏保選手が4位。総合で加藤条治選手が3位に入っています。
ただ、今季は試験的に導入されたこの距離ですが、イマイチ評判はよろしくないようで…。果たして来季も実施されるのでしょうか。
ショートトラックの全日本選手権最終日は男女の1000mと3000mが行われ、男子は前日の1500mに続いてこの日の1000mも制した西谷岳文選手が、2年連続の総合優勝を飾りました。寺尾悟選手は1000での転倒がありましたが、前日の貯金が効いて2位を確保。また女子では、神野由佳選手がすべての種目で1位をとる完全優勝を果たし、2位には高校生の小沢美夏選手が入りました。
ただ、神野選手は国内では国内ではこんなに強いのに、国際大会に行くとほかの日本勢と同じような成績しかとれないんですよねー。3月13日からは世界ショートトラックチーム選手権が、3月19日からは世界ショートトラック選手権が開かれますが、そちらでの健闘を願いたいところです。
代表選手は以下のとおり。
男子…西谷岳文、寺尾悟、小寺武大、有野美治、吉沢純平。女子…神野由佳、小沢美夏、勅使川原郁恵、伊藤亜由子、飯塚容子。今回のレースで負傷した寺尾悟選手らが出場できない場合は、ランク順に繰り上げるそうです。
スケルトンの世界選手権は、後半2回の滑走を行いましたが、越和宏選手は前日と変わらず16位。順位を上げることはできませんでした。東条香舜選手は19位、稲田勝選手は22位でした。女子は中山英子選手の11位が最高で、仲奈津子選手は17位、川島誉子選手は24位でした。

2月28日
2006年のトリノ五輪から、スピードスケートの新たな種目として、男女団体追い抜きが実施されることになりました。…と書いてはみたものの、正直いって「団体追い抜きとはなんぞや?」って感じです。なんだか、自転車競技みたいな種目名だなー。
なんでも、1チーム3人が先頭を入れ替わりながら、男子は3200m、女子は2400mを滑り、最後にゴールした選手のタイムを競うんだそうです。ようは、風の抵抗をできるだけ受けないように、先頭に立つ選手がコロコロと入れ替わって、最終的に3人ともできるだけ早くゴールすれば良い、ということなんでしょうか?
ちなみに個人種目同様、2チームが同時に滑るらしいのですが、リンクの対角からスタートするということで、インとアウトが入れ替わるさいの接触とかは防げそうかな。でも、6人の選手がひとつのレースで、同時にぐるぐると回っていることになるわけですよねー。なんだか、どこを見ていいか、わかんなくなりそう(笑)。
ただ、3200mと2400mということは、当然中長距離の選手が出てくるわけで、長い距離がちょっと弱い日本勢に、あまり期待は持てないかもしれません。特に男子は苦しいですね。でも、女子には、田畑真紀選手と石野枝里子選手がいるので、あと1人出てきてくれれば、けっこういい成績がとれるかも。
なお、新種目導入により、これまで2日間で実施されていた男女500mは、1日に2レースを行うことになるそうです。
スピードスケートのW杯も最終戦、初日と2日目の結果が入ってきています。通常は、短距離と中長距離の試合は、別々に開催されているのですが、この最終戦は同一会場での実施です。かなり豪華な顔ぶれが、ずらり…って感じなんでしょうねー。
まずは初日の結果ですが、男子500mは清水宏保選手の5位が最高で、小林正暢選手は6位。女子500mの新谷志保美選手は7位、岡崎朋美選手は10位。女子1500mでは田畑真紀選手が4位に入っています。
続いて2日目、男子1000mでは小原唯志選手の7位が最高。女子1000mに出場した岡崎朋美選手は13位、女子3000mの田畑真紀選手は11位でした。 
うーん、結局表彰台はなし、なんですねー。これまでは、たいていだれかが3位以内に入ってくれてたんですが…。今季のW杯を締めくくる試合なんで、ちょっと残念だったかも。
ショートトラックの全日本選手権第1日、この日は男女の500mと1500mが行われました。男子500mは寺尾悟選手が、1500mでは西谷岳文選手が1位をとって、総合では2人が同点トップ。女子は神野由佳選手が2種目とも1位で首位に立ちました。
ちなみに、この大会の成績で、3月19日からの世界選手権へ派遣する選手が決まるそうです。同じスピードスケートでもロングトラックのほうは、W杯表彰台の常連なだけに、ショートトラックもがんばってほしいところです。
スノーボードのハーフパイプで、山岡聡子選手のW杯総合優勝が決まりました。この日新潟で行われた第8戦で、ここまでW杯総合ランクトップの山岡選手は15位となり、160ポイントを獲得。最終戦を残して、種目別の総合優勝を決めました。スキー競技のW杯総合優勝はノルディック複合の荻原健司選手、スキークロスの瀧澤宏臣選手に次いで3人目で、女子では初めてだそうです(過去たった2人だったとは…)。
山岡選手が出てきたときは、28歳でナショナルチーム入りした選手、ということでびっくりしたのですが、今回は29歳にして総合優勝を果たし、さらに驚かされました。やっぱ、その選手の伸びる余地って、年齢で区切ってしまうもんじゃないですよね。もちろん、競技や種目によっても異なるとは思いますけど、20歳でストップする選手もいれば、30歳でもどんどん力をつけていくケースもあるんですよねー。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第16戦スプリントで、高橋大斗選手が5位に入りました。高橋選手の5位は、順位だけみれば「まずまず」ぐらいの成績なんですけど、今回はかなり意義がある5位です。前半の得意のジャンプでは11位だったのに、後半のクロスカントリーで5位まで上げたんですから…。ちなみに、クロスカントリーだけでは7位で、これは過去最高の順位です。
優勝したのはフィンランドのマンニネン選手で、14番目からのスタートだったのですが、高橋選手はうしろから追い上げてきたそのマンニネン選手に食らいついて、いっしょに順位を上げていったとか。高橋選手がどんな走りをしたのか、すごく見てみたくなりました。
なお、北村隆選手も15位と、自己ベストタイでゴール。これで来シーズンは、日本勢がW杯に参戦できる人数も、少しは増えてくれるでしょうか?
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子30kmフリーで、横山寿美子選手は31位でした。やっぱ、ここのところ、あまり調子が良くないのが気がかりです。
スケルトンの世界選手権第1日、前半2回の滑走を終えて越和宏選手は16位、東條香舜選手は17位、稲田勝選手は21位につけました。女子では中山英子選手が14位、仲奈津子選手は19位、川島誉子選手は24位となっています。あと2回の滑走で、少しでも順位を上げてほしいです。

2月27日
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子1.2kmスプリント(クラシカル)で、夏見円選手が11位となりました。スプリントを得意とする夏見選手ですが、今季は好不調の波が激しいようで、決勝トーナメントに進出したかと思えば、下位で予選落ち…という感じ。もうちょっと安定してくれば、徐々に決勝トーナメントで勝ち上がれるようになってくると思うんですけどねー。
なお、男子の駒村俊介選手は61位で予選落ちしています。
新潟で行われているスノーボードのW杯、この日はスノーボードクロスが行われ、日本勢では三宅陽子選手の14位が最高でした。唯一、決勝トーナメントに進出した三宅選手でしたが、1回戦で4人中4着となって敗退。上位進出はかなり難しいようです。また、土井奈津子選手は20位、男子の千村格選手は39位でした。

2月26日
スノーボードのW杯、女子スノーボードクロスで、三宅陽子選手が10位に、土井奈津子選手が11位に入りました。どちらも、16人で行われる決勝トーナメントには進出したんですが、ともに1回戦で敗退。男子の小口雅裕選手も32人による決勝には進みましたが、そこで敗れて32位でした。

2月24日
フィギュアの恩田美栄選手が、山田満知子コーチのもとを離れてアメリカに拠点を移し、あちらの有力コーチに師事することになりました。フィギュアに関心のない人にとっては、どうでもいいことかもしれませんが、多少なりとも好きな人間には、これはかなりの大ニュースです。
恩田選手はジャンプが得意で、表現面は苦手とするタイプ。それでも2002年の世界選手権では5位に入り、昨シーズンのグランプリシリーズでは2勝をあげて、かなり評価を上げてきていたのですが…。昨季の後半は故障が長引き、出場を予定していた大会をのきなみキャンセル。世界選手権では本番でかなり失敗してしまったらしく(私は見ていないのですが)、11位と敗れました。そして今季は、新採点法にうまく適応できず、彼女の欠点を、点数を下げるいい理由にされてしまった感があります。
それでも、恩田選手自身は、身のこなしもかなりよくなってきたし、レベルは上がっているのですが、とにかく「やることなすことうまくいかない」という感じになってしまってるんですよね。フィギュアという競技は本当にジャッジの主観でいくらでも点数が変わってくるもので、数か月前と現在と、まったく同じ演技内容だったとしても、その間に評価が変われば点数も違ってくるのです。
ソルトレーク五輪でカナダペアが不服を申し立てた結果、金が彼らに転がり込みましたけど、正直あんなことぐらいでガタガタいってたら、もっとおかしな採点はどうなるの?って思います(山ほどあります)。ついでにいうと、少しの失敗はあってもロシアペアのほうが難度が高い演技だったので、本当ならあれは特におかしな結果というわけではありません。
話がそれてしまいました。つまり、恩田選手の場合、不運が重なったこともあり、評価自体を下げられてしまったせいで、いい演技をしても点数が出なくなってしまったのです。ただ、彼女がそういう「つけいるスキ」を与えてしまう、欠点の多い選手だというのは確かなことなんですよね。その欠点を克服するには、環境を変えないことにはどうしようもない…と思ったんでしょうねー。
山田コーチは、ご存じあの伊藤みどりさんを育てた人なわけで、恩田選手との関係も良いようだったし、まさか離れるとは予想してませんでした。それだけ恩田選手の危機感は、大きかったということなんでしょうね。彼女がアメリカでどのような変身を遂げるか…。ある意味、名古屋で「純粋培養」された選手なだけに、別の指導者につくとどうなるのか、すごく楽しみです。
あと、恩田選手同様、中野由加里選手も山田コーチから小塚コーチに変わったんだそうです。これもかなりびっくり。彼女は山田コーチに心酔しきってたみたいだったし、よく決心がついたなーと思いましたね。でも、下から安藤美姫選手や太田由希奈選手らに追い上げられて、このままだともうだめ…と考えたんでしょうねー。ちなみに小塚コーチは安藤選手のコーチでもあり、やはり名古屋を拠点にしています。彼女としては、生活環境を変えずにすむわけで、そのぶんスケートに全力投球できるのではないでしょうか。
恩田選手と中野選手がどう変わるか、わかるのは来季になってからでしょうね。結果を出すにはもう少し時間が必要かもしれませんが、ゆっくりと、でも着実に進歩してってほしいですね。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー1.5kmスプリントで、日本の駒村俊介選手は予選42位となり、決勝には進出できませんでした。

2月23日
スピードスケートの世界ジュニア選手権最終日は、男子の後半2種目が行われ、日本勢は境勇也選手の総合11位が最高でした。境選手は、前半を終わったところでは6位につけていたんですけどねー。500mは良くても、長い距離は苦手なのかな。また、飯山泰行選手は1500mでは4位だったんですが、総合は16位。佐藤克憲選手は最終種目に進めませんでした。

2月22日
スピードスケートのW杯、男子500mで清水宏保選手が2位に入りました。しかも、今季も圧倒的な強さを発揮する、カナダのウォザースプーン選手と同じタイム…ということで、これはかなりうれしい結果です。ただ、「ウォザースプーン選手と同じタイム」なら、いつもだったら「同タイムで優勝!」というところなんですけどねー。今回は中国の于鳳桐選手にトップをさらわれてしまいました。
なお清水亮平選手は4位、小林正暢選手は5位。女子の岡崎朋美選手は前日に続いて4位、1500mに出場した田畑真紀選手は5位となっています。
スピードスケートの世界ジュニア選手権で、石野枝里子選手が女子総合優勝を果たしました。前日まで2位の石野選手はこの日の1000mで3位、そして得意の3000mでは1位と、しっかり実力を発揮。首位に立っていた昨年のチャンピオン、レンプル選手(カナダ)を逆転しました。長距離の弱かった日本に、久々に現れた大器…とでもいいましょうか…。とにかく長い距離ほど強いんですよねー。まだ高校生の石野選手、トリノのころにはいったいどんな選手になっているでしょうか?
辻麻希選手は総合6位、小野寺未夏選手は12位でした。男子は前半の2種目を終えて、境勇也選手が500mで1位、トータルでは6位につけていて、以下、飯山泰行選手が10位、佐藤克憲選手が22位となっています。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第15戦で、高橋大斗選手が4位に入りました。ただ、今回の4位には、かなり意味があります。
前半のジャンプでは追い風にたたられて5位発進。ですが、後半のクロスカントリーでアメリカのロドウィック選手との接戦を制し、ひとつ順位を上げたとか。ロドウィック選手はなかなかの強豪だし、クロスカントリーがそんなに弱い選手じゃないので、その選手に走り勝ったことは大きいです。走力は、着実についてきているようですね。
ジャンプの世界フライング選手権の団体で、日本は5位に終わりました。東輝選手や葛西紀明選手は、いいジャンプもできたようですが、伊東大貴選手と宮平秀治選手があまり良くなかったみたいです。団体5位は、ちょい悲しいかも。優勝はノルウェー、2位フィンランド、3位はオーストリアでした。
苗場で行われているフリースタイルスキーのW杯、モーグル第11戦で、日本勢は男女とも決勝には進めませんでした。猪苗代大会では4位に入った上村愛子選手は、エアに失敗し18位で予選落ち。畑中みゆき選手は予選16位、男子では上野修選手の予選19位が最高でした。

2月21日
スピードスケートの世界ジュニア選手権、第1日には女子の500mと1500mが行われ、日本のホープ・石野枝里子選手は2位につけました。500mは6位、1500mは1位といい感じの出だしです。あまり得意じゃない500mはなんとか乗り切ったし、2日目は長距離種目でさらに順位を上げられそうです。なお、辻麻希選手は4位、小野寺未夏選手は15位につけています。
スピードスケートのW杯、女子500mで岡崎朋美選手は4位。3位とは100分の1秒差だったとのことで、惜しかったですねー。今季初の表彰台まで、あと一歩だったんですけど。また、男子では清水亮平選手選手の6位が最高で、清水宏保選手は7位、小林正暢選手は11位。女子3000mの田畑真紀選手は9位でした。
苗場で行われているフリースタイルスキーのW杯、男子スキークロスで滝沢宏臣選手が今季初優勝を果たしました。滝沢選手は昨シーズン、この種目で総合優勝を果たしていて、今季も二度(だったと思う)表彰台に乗っていました。この優勝で、総合順位も4位に上がったそうです。次の冬季五輪ではこういう種目が、公開競技としてでもいいから、採用されればいいのに…なんて思ったりして。また、女子では福島のり子選手も5位と健闘しました。
ジャンプの世界フライング選手権第2日、初日は18位につけていた伊東大貴選手ですが、この日の2回のジャンプで二つ順位を下げ、トータルでは20位にとどまりました。この日の1回目では208mを飛んだのですが、2回目はちょうど追い風だったそうで、100mと大失敗のジャンプだったとか…。フライングで100mとは…。まあ、まだ高校生の伊東選手に、追い風への上手な対処を求めるほうが酷なんですけどね。いろいろ失敗して、経験を積んでいってもらえればいいですねー。
なお、葛西紀明選手は24位、宮平秀治選手は26位でした。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子10kmクラシカルで、横山寿美子選手は50位となりました。今季前半はものすごく調子が良くて、何度も10位台でゴールしていたのに、後半に入ってからはあまりいい成績がとれていないのが残念。体調でも悪いのかなあ…。
札幌で行われているスノーボードのW杯、パラレル回転で、日本勢では女子の家根谷依里選手の16位が最高でした。前日のパラレル大回転で3位に入り、驚かせてくれた竹内智香選手は今回は予選で敗退しました。スキーのアルペンでも、回転と大回転のどちらか一方だけが得意…という選手もいるけど、スノーボードでもやっぱ、種目によって得意・不得意はあるんでしょうか。ちなみに五輪種目になっているのは大回転のほう、つまり竹内選手が3位に入ったほうなんですけどね。
なお、男子では鶴岡剣太郎選手の29位が最高でした。

2月20日
札幌で開かれているスノーボードのW杯、女子パラレル大回転で竹内智香選手が3位に入り、スノーボードのアルペン種目で「日本人初の表彰台」という快挙を成し遂げました。
日本勢でただ1人決勝トーナメントに進出した竹内選手は、準々決勝でソルトレーク五輪金のブラン選手(フランス)を破ってベスト4に進出。残念ながらそこで敗れて決勝には行けませんでしたが、3位決定戦でアメリカのゴルゴーン選手を下して、見事表彰台をゲットしました。
同じスノーボードでも、華麗な技を競うハーフパイプなら、日本勢もけっこういい成績を挙げているのですが、アルペン種目の場合は予選を通過(16位以内)して決勝トーナメントに進めれば上出来…ぐらいだったんですよね。しかも竹内選手は、昨シーズンまでは日本人トップの実力、というわけでもなかったし…。てゆーか、ほとんど予選で落ちていたと思います。
それが、今季に入ってからは、何度も決勝トーナメントに進出するようになり、注目しかけたところにこの快挙。現在まだ20歳ということで、きっとひとつ試合をこなすごとに、ぐんぐんと力をつけていってるんでしょうねー。
でも、さすがに表彰台は驚きました。次が本当に楽しみです。
スピードスケートのW杯男子1000m、中嶋敬春選手が1分10秒77のタイムでW杯初優勝を果たしました! このニュースを最初に見たとき、正直、わが目を疑ってしまいました。だって、男子の1000mといったら、ここのところW杯の表彰台に乗ることもほとんどなかった…と思うんですよね。日本は男女とも500mは強いのに、なぜか1000mになるとガクンと成績が落ちてしまうのです。ちなみにこの優勝は、97−98年シーズンの堀井学選手以来だそうです。堀井選手が1000を得意にしていたのは、よく覚えているんですけどねー。
とりあえず中嶋選手には、これ1回で終わることのないよう、安定して上位をとり続けて欲しいですねー。
中嶋選手以外の日本勢は小林正暢選手が4位、女子は田畑真紀選手の10位が最高でした。
ジャンプの世界フライング選手権第1日、高校生の伊東大貴選手が18位と、日本勢のトップにつけました。葛西紀明選手は22位、宮平秀治選手は24位。東輝選手は1回目41位となって2回目に進めませんでした。最終成績は、2日目との合計得点で決まることになっています。

2月19日
ノルディックスキーのW杯クロスカントリーでは、男子スプリント1.1kmクラシカルが行われましたが、日本勢はふるわず。恩田祐一選手は32位、駒村俊介選手は58位でともに予選落ちとなりました。恩田選手は、この種目ではけっこういい成績を挙げていることも多いんですけど…。さすがにまだ、トータルに上位にくるのは難しいようです。

2月15日
ノルディックスキーのW杯、複合個人第14戦スプリントで、高橋大斗選手が自己最高の2位に入りました。得意のジャンプで2位につけ、後半のクロスカントリーでもトップ争い。最後の最後でフィンランドのマンニネン選手に振り切られてしまったそうですが、それでも堂々の2着でゴールしました。
今まで、3位は何度かとったことがあるんですが、なかなかその上に行けなかったんですよねー。でも、これでひとつ壁を突き破った…という感じです。あとはもう、表彰台の真ん中しかない…んですけど、これは来季のお楽しみかな。このオフに、走力をアップさせれば、夢じゃないと思います。
ノルディックスキーのW杯ジャンプの団体、宮平、伊東、東、葛西の4選手で編成した日本チームは4位となりました。表彰台は、無理だったかぁ〜と思ってしまった…。ちなみに優勝はノルウェー、2位フィンランド、3位ドイツ。今季は、来月にあと1回だけチームの試合があるので、そこではなんとかドイツを上回ってほしいです。
スピードスケートW杯、男子500mに出場した小林正暢選手は35秒23でゴールし、見事W杯初優勝を果たしました。小林選手は、前日の500mで、自己最高の3位をとったばかり。そして翌日には初優勝ですから…。今、絶好調なのかも。しかも常勝のウォザースプーン選手を抑えての優勝ですから、価値はありますよね。ちなみにウォザースプーン選手のタイムは35秒30。小林選手が100分の7秒上回りました。3位は清水亮平選手で、W杯初の表彰台。清水宏保選手は、スタートでアクシデントがあったらしく、21位となってしまいました。
女子500mは岡崎朋美選手が2位に入り、ベテラン健在を見せつけてくれました。女子100mのでは新谷志保美(竹村製作所)が10秒49で優勝。男子は加藤条治選手の4位が日本勢の最高でした。
フリースタイルスキーのW杯猪苗代大会、女子モーグル第10戦で、上村愛子選手が5位に入りました。スポーツニュースでちらっと見たかぎりでは、相当天候が悪かったようですねー。滑ってても先が見えなかったのでは…?と思うほどでした。ニュースではアナウンサーが「エアは無難にまとめて…」みたいなことを言ってましたけど、さすがにこの状況では、無難に行くしかなかったんじゃないでしょうか。
でも、前日は4位でこの日は5位。ようやく上村選手らしい順位がついたということで、かなりほっとしました。地元でのいい感じを、次に繋げて欲しいですねー。
男子では、菅唯志選手の20位が日本勢の最高で、期待された附田雄剛選手は23位となっています。
フリースタイルスキーのW杯、女子エアリアルで逸見佳代選手が14位に入りました。男子は瀬上悟選手27位、水野剣選手29位でした。
アルペンスキーのW杯、男子回転の第9戦で佐々木明選手が13位に入りました。1回目は8位だったんですが、2回目の途中で、たぶんミスをしてしまったようで、順位を下げてしまいました。でも、それでも13位ですからねー。これは、コンスタントに上位の成績をとれるようになってきた…と見ていいんでしょうか。なお、皆川賢太郎選手と湯浅直樹選手は2回目に進めませんでした。
リュージュの世界選手権最終日、男子1人乗りの日本勢トップは牛島茂昭選手で、順位は21位でした。もう少し上の順位をとれるかなーと思ったんですが、やはりそんなに甘くはない…というところでしょうか。
スケルトンのW杯最終第5戦、越和宏選手は7位、東條香舜選手は15位、稲田勝選手は23位となりました。越選手はW杯総合で5位に入り、今季も世界トップクラスを保ったのは驚きです。
また、女子の中山英子選手は12位、仲奈津子選手は18位、川島誉子選手は26位。総合成績では中山選手の11位が最高でした。

2月14日
フリースタイルスキーのW杯、モーグル第9戦猪苗代大会で、上村愛子選手が今季最高の4位に入りました。今シーズンに入ってからずっと、良くて1桁後半、悪いときには予選落ちも…って状況が続いてたんですけど、ようやくメダルまであと一歩のところまで来ることができました。もうシーズンも終盤だし、悪いまま終わるのっていやですもんねー。とりあえずは、ほっとしました。ただ、彼女以外の日本勢が、全員予選落ちしたのが残念でした。地元なんだし、少しぐらいは決勝の舞台で滑ってほしかったなぁ…。
フリースタイルスキーのW杯、男子エアリアルで水野剣選手が12位に入りました。これは、いつも20〜30位台の水野選手にしては、大健闘の成績です。同じフリースタイルでも、エアリアルにはモーグルに比べてちょっと弱いのですが、これが浮上のきっかけになるでしょうか? また、瀬上悟選手は31位、女子の逸見佳代選手は19位でした。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第18戦で、東輝選手が5位に入りました。1回目は15位と、少々出遅れた東選手でしたが、2本目は131.5mを飛んで10人抜きでここまで浮上。札幌大会に続いての5位となりました。葛西紀明選手は15位、宮平秀治選手は2回目に進めませんでした。
同じノルディックスキーのW杯でも、種目によって行われている場所はちがうのですが、クロスカントリーのほうでも日本勢は好調です。女子複合15kmでは、曽根田千鶴選手がW杯自己最高の11位に入りました。
クロスカントリーの女子では、今季は横山寿美子選手の好調さが目立ってたんですけど、ほかの選手もいい成績をとれるようになったのは、かなりうれしいです。この調子で少しずつ順位を上げていけば、トリノのころにはリレー種目での入賞が期待できるかもしれませんからねー。なお、横山選手は27位、越田夕香選手は49位でした。 
ノルディックスキーのW杯複合の団体戦で、日本の高橋大斗選手は、イタリアやノルウェーの選手との混成チームで出場。前半のジャンプは9位と出遅れ、クロスカントリーで1走の高橋選手がひとつ順位を上げたものの、次のイタリア選手が棄権してしまい、最終順位はつかないままになってしまいました。
で、なんで高橋選手が混成チームで出場しなければならないのかというと、今現在、日本からW杯に参戦できるのは2人だけで、チームを組むのに必要な4人に足りないから、なんですよね。団体戦で国のチームが組めないなんて、悲しすぎますよね。来季は、もう少し人数が増えてほしいなぁ…。
スピードスケートのW杯男子500mで、小林正暢選手が3位に入りました。清水宏保選手は5位で、優勝はまたもウォザースプーン選手(カナダ)でした。しかも、屋外リンク初の34秒台まで出してしまったというんだから、本当にここ何年かはほとんど「スキのない」強さを見せつけてますねー。清水選手をはじめとする日本勢には、来シーズンあたり、そろそろ上回るくらいの成績をとってくれないかなー。
また、女子500mでも新谷志保美選手が3位となっています。
ショートトラックのW杯、男子500mで西谷岳文選手は惜しくも準決勝で敗退。寺尾悟選手も準々決勝どまりでした。女子500mには、勅使川原郁恵選手、神野由佳選手、伊藤亜由子選手が出場しましたが、いずれも予選で敗退…。リレーでも男子は準決勝で敗れ、女子は準決勝で失格しました。女子1000mでは、小沢美夏選手が準々決勝で敗れたほかは、全員が予選で姿を消しました。
長野で行われているリュージュの世界選手権第2日、女子1人乗りは、高校生の原田窓香選手の21位が日本勢トップ。以下、安田文選手は22位、柴田佳澄選手は26位でした。2人乗りに出場した林部吾郎/戸城正貴組は15位となりました。ちなみにどちらの種目も優勝はドイツで、なんでこの国だけこんなに強いのか不思議です。長いこと世界のトップにいるには、なにか理由(ヒミツ?)があるんでしょうねー。

2月13日
ショートトラックのW杯は、もう今季最終戦。初日は男女の1500mとリレーの予選が行われました。男子では、伊藤潤二選手、吉澤純平選手が予選で敗退。唯一準決勝に進んだ有野美治選手は、惜しくも3着で決勝には進めませんでした。また、女子も同様で、小澤美夏選手と神野由佳選手が予選で姿を消し、勅使川原郁恵選手も準決勝で敗れました。やっぱ、決勝への壁は厚い…という感じです。リレーでは、男女とも予選は2着で準決勝に進んでいます。このリレーもやっぱり、なかなか準決勝が突破できないんですよねー。
長野でリュージュの世界選手権が始まりました。第1日は国別対抗(1人乗りと2人乗り、計3レースの合計)が行われ、日本は10位という結果に終わりました。個人で10位なら大健闘なのですが…。でも、今の日本の力は、これぐらいなのかなぁ…。優勝はドイツで、これでなんと4連覇。2位はアメリカ、3位はイタリアでした。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー男子30km複合で、堀米光男選手は32位、斉藤亮選手は50位でした。
バイアスロンの世界選手権、女子24kmリレーで日本は16位、優勝はノルウェーでした。

2月12日
バイアスロンの世界選手権、男子20kmに出場した日本選手のうち、最高は菅恭司選手の37位。以下、井佐英徳選手は67位、笠原辰巳選手は92位、蛯沢大輔選手は97位でした。ちなみに、完走したのは全部で109名となっています。
ところで、日本選手は具体的に、世界とどのくらい距離があるんだろう?と、公式サイトにアクセスしてみたところ…。37位の菅選手で5分30秒、97位の蛯沢大輔選手は13分33秒、トップから差をつけられていました。あと、驚いたのが蛯沢選手の射撃のミスの多さで、20発のうちなんと11発も外しているのです。ちなみに、10発以上外しているのは109人中、蛯沢選手を含めて4人だけ。1位と2位の選手は1発、菅選手も3発におさえています。
この種目では、1発外すごとに30秒のペナルティが課せられるんですよね(ソルトレークのときとルールが変わっていなければ、そのはず)。だから、蛯沢選手のタイムは11発分、すなわち5分30秒分もプラスされているのです。92位の笠原選手も9発外しているし、やっぱ、最低でも5発以内に止めてもらわないと、とても上にはあがれそうにない感じです。
日本では、射撃の練習ができる環境が極端に少ないのが、低迷の原因となっているようですが…。どこかでなにかが変わらないかぎり、上に行くのはなかなか難しいのかもしれませんね。

2月10日
バイアスロンの世界選手権、女子15kmで田中珠美選手が22位となりました。以下、築舘郁代選手は39位、目黒香苗選手48位、大高友美選手79位でした。

2月8日
アルペンスキーのW杯、男子回転第8戦で、佐々木明選手が7位に入りました。1回目は10位につけて、2回目でさらに順位を挙げ、今季の自己最高成績を収めました。昨シーズン大躍進を遂げた佐々木選手ですが、今季はケガで少し休んでたんですよね。1月半ばからは復帰しているのですが、いよいよ調子が上がってきたかなーという感じがしています。できれば、今季一度は表彰台を期待したいですねー。
スピードスケートの世界選手権最終日、女子総合で石野枝里子選手が5位に入りました。石野選手は1500mで6位、5000mは7位といずれも好成績。長距離の弱い日本にとっては、まさに「新星あらわる」といった感じになりました。
田畑真紀選手は1500m8位、5000m9位で総合9位。本当なら、1500mではもっと上位が狙えるはずなんですけど、どこか調子が悪かったのかなぁ…。今季は所属が変わったりして、いろいろと大変なのかなーとも思ったりするんですが。
なお、女子でもう1名出場している妹尾栄里子選手と、男子の宮崎今佐人選手は、最終種目には進めませんでした。男子の、次なる選手の台頭が待ち望まれますね。
バイアスロンの世界選手権、女子10km追い抜きで、築館郁代選手が21位となりました。以下、大高友美選手は25位、目黒香苗選手は29位でした。男子12.5km追い抜きは、蛯沢大輔選手36位、井佐英徳選手42位、菅恭司選手45位となっています。
7日と8日の2日間にわたって行われたショートトラックの全日本距離別選手権、女子は神野由佳選手がこの日の1000mも制し、前日の500m、1000mと合わせて完全優勝を成し遂げました。女子は、最近どうも「エース不在」の感が強かったんで、ここで神野選手が、国際大会でももっと活躍してくれるようになると心強いのですが…。次のW杯が楽しみです。
男子は、500mは西谷岳文選手、1000mは寺尾悟選手、1500mは有野美治が優勝。それぞれ自分の得意な種目で勝てたみたいなので、こちらもW杯に期待です。
同じスケート陣でも、フィギュアとスピード(ロングトラック)に比べると、世界のトップには少し距離があるようなので…。ショートトラック勢の奮起を願います。
ノルディックスキーの世界ジュニア選手権、複合個人スプリントで、湊祐介選手が14位に入りました。湊選手はジャンプは32位だったのですが、後半のクロスカントリーで追い上げを見せて、14位まで順位を上げたとか。今後は、ジャンプの強化が課題ですねー。以下、加藤大平選手は25位、高尾康平選手は33位でした。

2月7日
フィギュアのヨーロッパ選手権も最終日、女子シングルの優勝はハンガリーのセベスチェン選手となりました。ショート、フリーとも1位の完全優勝。グランプリシリーズでは2大会連続で表彰台、グランプリファイナル出場(6位)と、今季は安定した力を見せていましたが、ここでファイナル4位のリアシェンコ選手に勝ったことで、また評価を上げた感じがします。もともとジャンプの質には定評があったんですが、フリーでは必ずといっていいほどミスを連発して順位を下げてたんですよね。でも、今季はかなり安定してきたし、世界選手権では日本勢の手強い相手になりそうです。
2位はショート2位、フリー3位のリアシェンコ選手、3位はショート6位からフリーは2位をとって追い上げたソコロワ選手となりました。ソコロワ選手も、ここは意地を見せた…のかな。
スケルトンのW杯第4戦、男子で越和宏選手が今季自己最高の3位に入りました。しかも、優勝したデュクルス選手(ラトビア)とは、わずか0秒02差というから、「3位で良かった!」というよりは「惜しかった〜!」って感じですよね。今年で40歳になる越選手ですけど、まだ充分世界で通用することを見せつけてくれました。これなら、トリノまで現役でいられるかな。
また、第3戦で2位に入った東条香舜選手は21位、稲田勝選手は22位でした。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプの個人第17戦フライングで、葛西紀明選手が3位に入りました。これは、札幌大会に続いての表彰台で、葛西選手はただいま絶好調!って感じでしょうか。スポーツニュースで少しだけ見ることができましたが、すごく安定したジャンプに見えました。この調子が続けば、昨年に続いて表彰台の真ん中に立つのも、夢ではないと思うのですが…。W杯の残り10試合のうちで、なんとか実現してほしいですね。
なお、伊東大貴選手は、15位でした。
スピードスケートの世界選手権が始まりました。これは、短距離から長距離まで4種目を滑って、その総合成績を争うものです。第1日は、男女各2種目が行われました。
日本女子で最上位につけたのは、ホープ・石野枝里子選手。500mは10位、3000mでは4分9秒26の世界ジュニア新記録をマークして7位、トータルでも7位につけました。長い距離が得意な石野選手だけに、2日目は1500mさえうまくのりきれば、5000mでさらに順位を上げることも不可能じゃありません。今季はまさに「上り調子」って感じですねー。
エース・田畑真紀選手は、500m、3000mとも11位で総合10位。500mで思ったほど上位の成績をとれなかったのが痛かったですね。最終日の1500mは得意種目だし、ここで挽回して欲しいです。妹尾栄里子選手は500m18位、3000m15位で総合では19位となっています。
また、男子で日本からただ1人出場している宮崎今佐人選手は、500m20位、5000m22位、総合で25位(出場26人中)とかなり出遅れてしまいました。
バイアスロンの世界選手権、女子7.5キロスプリントで、日本勢のトップは大高友美選手の25位。20位台は、そんなに悪くない成績です。以下、目黒香苗選手42位、築舘郁代選手47位、田中珠美選手は74位でした。男子10キロスプリントのほうは、菅恭司選手が37位、蛯沢大輔選手40位、井佐英徳選手54位、笠原辰巳選手67位となっています。
スノーボードのW杯、女子スノーボードクロスで日本勢はいずれも決勝に進めず。三宅陽子選手は29位、土井奈津子選手は31位、三井香織選手は失格となっています。

2月6日
フィギュアのヨーロッパ選手権、男子シングルの優勝は、本命視されたプルシェンコ選手(ロシア)ではなく、フランスのブライアン・ジュベール選手でした。プルシェンコ選手は、ミスもあってフリーは2位。それに対して、ジュベール選手はすばらしい演技を見せたようですねー。ショートを終えた段階では2位だったのですが、フリーで1位をとって大逆転。なんと、フランスにこの種目40年ぶり(!)の優勝をもたらしました。2位がプルシェンコ選手、3位はクリムキン選手(ロシア)でした。
それにしても、ヤグディン選手が引退してしまったこともあって、今季はプルシェンコ選手のトップは安泰…って感じだったんですけど、12月のグランプリファイナルに続き、まさかの敗戦。しかも、別々の選手に負けてるんですよねー。今までは「別格」扱いされてて、多少ミスが出ても「滑れば勝ち」みたいなところもあったんですが、それも徐々に崩れていきつつあるのかな? 世界選手権ではどんな結果になるか、かなり楽しみになってきました。でも、こんなチャンスに、本田選手が出られないのが残念です。
そして、その翌日の結果も、すでに入ってきています。アイスダンスは、ナフカ/コストマロフ組がフリーも1位で完全優勝。2位は再逆転を果たしたデンコワ/スタビスキー組、3位はグルシナ/ゴンチャロフ組でした。
注目の女子シングルはショートプログラムが行われて、トップはハンガリーのセベスチェン選手。2位がリアシェンコ選手(ウクライナ)で、グランプリファイナルに出場した2名が上位を占めました。最終のフリーでも、この2人が優勝争いをすることは、ほぼまちがいないでしょうねー。
ただ、気になるのがロシア勢の不調で、一番上位のソコロワ選手でさえ6位。点数から察するにミスが目立ったようで、昨年の世界選手権2位の力は、今のところ取り戻せてなさそう。その下の選手になると、15、16位に低迷してて、「数年前までの強かったロシアはどこに」?って感じになってしまいました。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの男子15kmフリーで、堀米光男選手が16位に入りました。10位台はかなりの好成績です。斉藤亮選手は65位。
女子10kmフリーでは、横山寿美子選手が19位に入って、シーズン前半の好調を持続。このままいけば、総合成績で最終的にどれくらいをとれるか、楽しみになってきました。曽根田千鶴選手も健闘して24位、越田夕香選手は49位でした。
ノルディックスキーのジュニア世界選手権、ジャンプ団体で、日本は14位という結果に終わってしまいました。正直、「そんなに弱かったの…」って感じです。現在、W杯では葛西選手などのベテラン勢ががんばってて、若手はなかなか伸びてこられないのですが、それも納得してしまう成績です。このままだと、世代交替したときに、どこまで落ちてしまうのか心配になってきます…。
スケルトンのW杯女子で、仲奈津子選手は11位、中山英子選手13位、川島誉子選手は19位でした。

2月5日
フィギュアのヨーロッパ選手権は、現在のところ第4日の競技の真っ最中。男子フリーの結果が出るまで待てそうにないので、その他の種目についてだけ、お伝えしておきます。
まず、昨日のトピックスにまにあわなかったペアから。これはショートで1位のトットミアニア/マリニン組が、フリーもトップで3連覇を達成。2位はペトロワ/ティホノフ組で、以下5位まではショートとフリーが同じ順位という、「無風」の結果となりました。ペアといえば、昔はロシア(旧ソ連)の独壇場だったんですが、最近は、上位を占めているとはいえ、ちょっと物足りない感じなんですよね。ほかにだれか、出てきてくれないかなーと思うんですけど…。
また、少し前に終わったばかりのダンスのオリジナルダンスでは、規定トップのナフカ/コストマロフ組が首位をキープ。2位と3位が入れ替わって、2位にグルシナ/ゴンチャロフ組、3位にデンコワ/スタビスキー組となっています。
ノルディック複合の全日本選手権は、後半のクロスカントリーが行われて、高橋大斗選手がトップをキープ。3年ぶり二度目の優勝を果たしました。2位は北村隆選手、3位は小林範仁選手でした。3位の小林選手は日本人にはめずらしく、クロスカントリーの得意な選手なんですが、逆にジャンプは苦手なんですよね。高橋選手のジャンプと小林選手のクロカンを組み合わせたら、表彰台の常連になれそうなんですけど…。そうはいかないのが、複合のおもしろいところなのかも。

2月4日
ノルディックスキーの全日本選手権・複合で、前半のジャンプを終え高橋大斗選手がトップに立ちました。さすがにジャンプは強いですねー。この前なんて、国内の純ジャンプの大会で2位に入ってしまいましたから…。ちなみに1位の高橋選手が93m、2位の北村隆選手は90.5mなのですが、3位の富井彦選手は82mなんですよね。あまりにも大きすぎる2位と3位の差に、愕然としてしまいました。W杯を転戦しているのも上位の2人だけだし、3番手以下がもう少し差を縮めてくれないと…と思ってしまいました。
なお、この日のジャンプは雪のため1回でうち切りとなりました。後半のクロスカントリーは、距離を通常の15kmから7.5kmに変更して実施するそうです(つまりは複合のスプリントの方式)。
スノーボードのW杯、パラレル大回転で、日本勢は男女とも決勝には進めず。女子は竹内智香選手が34位、家根谷依里選手46位。男子は服部冬樹選手が39位、川口晃平選手47位でした。一時、竹内選手が調子良さげで、毎回のように決勝に進んでたんですが、今回は…少し調子を崩してるのかな?

2月3日
フィギュアのヨーロッパ選手権が始まりました。日本やアメリカなどが参加する四大陸選手権のほうは、必ずしもうまくいっている…とはいいがたいのですが、ヨーロッパのほうは昔から権威ある大会として知られています。国内選手権ではなく、こちらを世界選手権の最終選考会にする国も多いし。
今回も、有力選手が勢ぞろい。男子シングルでは予選とショートを終えた段階で、本命のエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)がトップに立ちました。ただ、2位以下を大きく引き離しての1位…というわけでもないようで…。2位のジュベール選手(フランス)、3位のクリムキン選手(ロシア)と、かなり競った点が出たみたいです。とりあえずフリーでは、下の2人にもうちょいがんばってもらって、あわよくば逆転でもしてほしいです。別に、だれかのファンというわけではないのですが、いつも同じ人が勝ってしまうと、面白味に欠けますからねー。
また、ペアはショートを終えてトットミアニア/マリニン組が、アイスダンスはコンパルソリーダンスを終えてナフカ/コストマロフ組が首位となっています。

2月1日
冬季国体のスケート・アイスホッケー競技会も最終日を迎え、総合優勝は北海道、女子総合優勝は長野となりました。秋の国体だと、「なにがなんでも開催県が優勝!」みたいな感じなんですけど、冬はそういうわけでもないんですねー。…って、今さらな感想ですけど。
主な選手を見てみると…ショートトラック成年男子500mは西谷岳文選手が勝ち、成年女子500mは神野由佳選手が1000mとの2冠を達成しました。
それから、スピードスケートでは有力選手が専門じゃない種目に出てるのが、ちょっとおもしろかったですね。今季絶好調の新谷志保美選手は、本当なら短距離の選手なんですけど、成年女子3000mに出場して4位に入ってたり、専門とはいえない1500mで1位をとってたり…。あと、男子1000mでは、W杯転戦組の小原唯志選手や中嶋敬春選手が勝てなかったり…。成績を見てみると、けっこう興味深いもんです。
ただ、公式サイトがかなり見にくくて、困りました。スピードスケートの結果なんて、順位どおりに載ってないんですもん(名前のとなりに順位が書いてある)。あと、エクセルのファイルをHTML形式にしてあるらしいのですが、ところどころ選手の名前が重なってて読めなかったり、これはなんとかしてほしかったですねー。
ジャンプのTVh杯は、前日のUHB杯を制した東輝選手が、2日連続の優勝を飾りました。1回目に137mを飛んだそうで、かなり好調のようですねー。このあとのW杯でも、この調子を維持してほしいです。2位は宮平秀治選手、3位は伊東大貴選手、4位が葛西紀明選手で、前日2位の高橋大斗選手は5位となりました。さすがに、2日連続表彰台は、純ジャンプ陣が阻止した、というところでしょうか。
それから6位に原田雅彦選手が入っていて、健在ぶりを見せつけました。W杯の代表から外れても、こうして飛び続けてくれているのはうれしいですね。
フリースタイルスキーのW杯、女子デュアルモーグルで、上村愛子選手は19位とふるいませんでした。前日は8位だったんですけど、やっぱ今季はあまり調子が良くないのかな。畑中みゆき選手は30位、男子も上野修選手の19位が日本勢の最高でした。
フリースタイルスキーのW杯、男子スキークロスで、滝沢宏臣選手が11位に入りました。小林幸世選手は41位でした。

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