2004年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
12月30日
※ノルディックスキーのW杯、複合個人第5戦で、高橋大斗選手は前半のジャンプでトップに立ちながら、クロスカントリーで順位を下げて、結局14位に終わってしまいました。もともと走るのは苦手な選手ですが、徐々にそれも良くなってきた…と思っていただけに、残念ですねー。せっかくジャンプでトップに立ったんだから、できれば表彰台、せめてベスト10には入ってほしかったです。ワックスが合わなかったとか、なにかあったんでしょうか。
逆に、ジャンプで19位だった北村隆選手は、後半に順位を上げて15位に入りました。こちらは、ジャンプをもうひとがんばり!といったところですね。
12月29日
※ボブスレーの全日本選手権第1日、女子2人乗りで檜野真奈美/山本晴美組が3連覇を果たし、2位には間野史子/三宅貴子組が入りました。山本晴美選手と三宅貴子選手はよく知ってる名前で、2人とも本職?は陸上のやり投げなんですよね。どちらも有力選手で、三宅選手は日本記録保持者だったりします。男子では、かなり前から陸上選手が参戦してましたけど、女子も徐々に増えてきたみたいですね。
ボブスレーの場合、うしろの選手は押す力とスピードがあればいいので、これまでにもいろんな経歴を持つ選手が挑戦しています。元すもうとり…なんて人もいた記憶がありますが、スピードとパワーが必要ということで、結局は陸上選手に一番適性があるみたいです。昔(長野の前だったかな)は、あの室伏広治選手もテストしてみて、抜群の成績を出したそうですが、やはりハンマーに専念したいということで、ボブスレーに挑戦するのはやめたとか。
日本のボブスレーはお世辞にも強いとはいえないし、女子はこれまで五輪に参加すらできなかったんですね。陸上界からの助っ人で、少しはレベルアップが図れればいいんですけど。
なお、男子2人乗りは鈴木寛/吉岡康典組が優勝しています。
※スピードスケートの全日本スプリント選手権、この日は男女の500m、1000mの2回目が行われて、女子では吉井小百合選手が、初日2位から逆転優勝を果たしました。500m2位、1000m1位だから、完勝ですねー。前日トップの岡崎朋美選手は2位、3位は新谷志保美選手でした。それにしても、今季絶好調なのが20歳の新鋭・吉井選手と、大ベテラン・岡崎選手なのが興味深いところです。海外の試合では、どちらに軍配が上がるでしょうか。
男子は、小林正暢選手が初日のトップを守って優勝しました。ただし、500mは4位、1000mは3位、記録も平凡とあって、本人はあまり納得がいかない様子。世界スプリントまでには、修正してってほしいですね。清水宏保選手は、500mはこの日も1位、総合では2位となりました。靴を新しくしたばかりということで、慣らすのが大変だったようです。でも、世界スプリントには間に合わせてくるでしょう。また、前日5位の加藤条治選手が、この日の1000mに勝って総合3位に浮上。男子も若手選手の勢いはすごいですねー。
※ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第9戦で、伊東大貴選手が自己最高の4位に入りました。1回目は125mで2位につけ、2回目も同じ125mを飛んだのですが、ほかの選手が大きく距離を伸ばしてきたため、順位を二つ下げてしまいました。ただ、4位は日本選手の今季最高順位なんですよね。ベテラン勢がなかなか上位に入れないなか、新鋭の活躍はお見事です。今回は15位にとどまった葛西紀明選手はじめ、ほかの選手も触発されてほしいですね。
12月28日
※スピードスケートの全日本スプリント選手権、第1日は男女の500m、1000mの1回目が行われました。男子でトップに立ったのは、500m3位、1000m2位の小林正暢選手。清水宏保選手は、500mはリンク新でトップだったのですが、1000mで8位と遅れて総合では3位、加藤条治選手は総合5位につけています。清水選手の場合、とりあえず500mが好調ならいいかなーという感じですね。
女子は、岡崎朋美選手が500mはリンク新で1位、1000mは3位で初日のトップ。以下、吉井小百合選手が総合2位、新谷志保美選手が3位となっています。岡崎選手は、今季はかなり調子が良いみたいですね。レベルの高い女子短距離でトップをとれるなら、そのうちW杯の表彰台も期待できるかも。
12月26日
※フィギュアの全日本選手権最終日、女子シングルで安藤美姫選手が2連覇を果たしました。前日のショートでトップに立った荒川静香選手がフリーを棄権し、順当ならばショート2位の村主章枝選手がそのまま優勝かと思われたのですが…。村主選手が後半にミスを連発して総合3位に落ちたのに対し、安藤選手は手堅くまとめて逆転を果たしました。また、14歳のホープ・浅田真央選手が2位に入って、これにはさすがに驚かされましたねー。大本命が不在となって、順位が読めなかった部分もあるのですが、全体にかなり意外な結果となりました。
優勝した安藤選手は、出だしの3連続のコンビネーションが決まったのが大きかったですね。その後も4回転にチャレンジするのは避け、無難にまとめた、という感じがしました。安藤選手も100%満足できる演技ではなかったけれど、ほかの有力選手が崩れていくなか、1人及第点の演技ができたのだから、優勝は納得です。
2位に入った浅田選手は、結果だけ聞いたときはもっといい演技だったのかと思ったのですが…。最初の3アクセルは、認定されたのが不思議なくらいの回転不足。その後も、回転不足とぎこちないランディングのジャンプが目立ち、全体に硬さが見られる演技でした。本来ならもっと伸び伸びした演技ができる選手なのですが、さすがに全日本選手権…ということで緊張したのでしょうか。ただ、スポーツニュースを見ていると、取り上げられる機会がぐんと増えたという感じ。これからはフィギュアファン以外からも注目される存在になりそうです。
村主選手は、このメンバーなら絶対本命だと思われたのですが…。出だしはジャンプも決めていたのに、途中の3サルコウとスピンで失敗してから急速に崩れてしまいましたね。ただ、最初から、ジャンプをやけに慎重に跳んでいるなーという感じはしてました。彼女の場合、ちゃんと滑れば大丈夫なはずなのに、精神的にすごくもろい部分があるんですよねー。見せる演技という点では、このメンバーの中では群を抜いているし、もう少し安定してくれるといいんですけど。
ただ、その村主選手以上に大崩れしてしまったのが、安定感では定評があるはずの恩田美栄選手でした。最初から最後まで失敗続きという、ちょっと考えられない演技…。アメリカへ行き、環境を変えてトレーニングに取り組んでいるということでしたが、このフリーに関してだけなら、以前より悪くなってしまったように見えました(ショートは良いと思うんですけど)。4分間の演技だと上半身の動きが極端に悪くて、しかも持ち味の「勢い」もなくなってるし、ジャンプはことごとく失敗するし…。最初のスケートカナダでは、好調に見えたんですけどねー。どうなっちゃったんでしょうか?
そのほかの種目の結果です。ペアは、今季から組んでいる川口悠子/デビン・パトリック組が唯一の出場で1位となり(当然ですが)、アイスダンスは渡辺心/木戸章之組が昨年に続いて優勝を飾っています。
なお、この結果により、世界選手権の代表が一部決定しました。女子は荒川選手と安藤選手が決まりで、残る1人は来年2月に行われる4大陸選手権の結果待ち(出場は村主選手、恩田選手、太田由希奈選手)。男子は本田武史選手と、もう1人は女子と同様に4大陸後に決定(出場は中庭健介選手、高橋大輔選手、岸本一美選手)。ダンスもやはり渡辺心/木戸章之組と都築奈加子/宮本賢ニ組が、4大陸で代表の座を争うことになっています。
ダンスはおそらく渡辺/木戸組が上に行くでしょうけど、女子と男子は微妙ですねー。ノーミスなら村主選手と高橋選手だろうけど、今季は2人とも試合でミス続きですからねー。女子の場合、恩田選手はここへきて大きく調子を崩してるし、太田選手は故障でずっと試合に出てないし…。正直、だれになるか見当もつかないし、だれに決まっても不安は残ると思いますね。
12月25日
※フィギュア全日本選手権第2日は、注目の女子シングルが始まりました。ショートプログラムでトップに立ったのは、やはり世界チャンピオンの荒川静香選手…なのですが、ここのところ急にケガが悪化していたようで、フリーは棄権となってしまいました。痛みをこらえての滑走は、やはりショートだけで精一杯だったんでしょうねー。それでも、ノーミスで演技を終えたんだから、さすがというしかありません。国際評価は図抜けているし、おそらくはこれで世界選手権の代表に内定すると思いますが、少し休んできっちりケガを治してほしいです。
2位につけたのは、ここへきてようやく立て直してきた村主章枝選手。グランプリのパリ大会はボロボロな出来で、本当に大丈夫なのかと心配してましたが、大事なところではやってくれますよね〜。荒川選手とは僅差の2位で、ようやくもう1人のエース復活か、って感じです。
3位は安藤美姫選手。こちらもミスはなかったようですが、さすがにノーミス対決で上の2人に勝つのは難しいでしょうか。あと、4位にジュニアの浅田真央選手が入って、その下になってしまった恩田美栄選手は、少々苦しくなってしまいました。
有力選手はほとんどミスなしだったようで、フリーでもみんないい滑りを見せてほしいですねー。それにしてもこのメンバー、本当に世界一レベルの高い国内大会です。
男子シングルでは、本田武史選手がショート2位から逆転優勝を果たしました。ただ、男子は本田選手はじめ、ほとんどの選手がかなり失敗がちの演技だったようで…。ショートで驚きのトップに立った小塚崇彦選手選手は、フリー6位と崩れて総合4位、若手のホープ高橋大輔選手は総合6位に終わり、世界選手権の代表の座も危ぶまれる状況になってしまいました。2位は4回転を決めた中庭健介選手となりましたが、代表2枠はこれで決まるんでしょうか。本田選手も本調子にはほど遠いだけに、「どーなることやら」って感じです。本田選手も練習ではジャンプを跳べているだけに、試合で決まらないのがもどかしいですね。
12月24日
※フィギュアの全日本選手権が始まりました。第1日に行われた男子シングルのショートプログラムで、トップに立ったのは、意外や意外、若干15歳の小塚崇彦選手。2位が本田武史選手で、以下、3位中庭健介選手、4位織田信成選手、5位高橋大輔選手、6位南里康晴選手となっています。
本田選手はまだ調子が戻りきっていないのか、ジャンプでミスが出てしまいましたねー。ただ、それにしても、その本田選手を抑えたのが小塚選手とは予想外の結果です。本田選手を追うのは高橋選手だと思ってるし、ジュニアで活躍しているのは織田選手や南里選手だし…。ただ、小塚選手は若いながらも、基礎がかなりきっちりできていて、私好みのきれいなポジションをとれる選手なので、ノーミスで滑ればそこそこ点が出るのはわかります。トリプルアクセルが入ったのも大きかったみたいですね。
フリーは…このままいかないとは思いますけど、こうなってくると全然結果が読めないですよね。
なお、アイスダンスは渡辺心/木戸章之組が、ペアは川口悠子/デビン・パトリック組がトップに立っています。といっても、ペアの川口/パトリック組は唯一の出場なんですよね。川口選手も、新しいパートナーを見つけるのが大変だったようですけど、ようやく全日本にも出られるようになって良かったです。日本にも、あと何組かいいペアが出てくれば、レベルも上がってくるんですけどねー。
12月23日
※全日本ショートトラック距離別選手権、最終日は男女の1000mが行われ、男子は西谷岳文選手が大会新でこの種目を制しました。前日の500mとあわせての優勝で、今季後半の国際試合に弾みをつけてほしいところです。
また、女子は神野由佳選手が勝って全種目を制覇し、2位には現役に復帰した田中千景選手が入りました。田中選手は3年前の五輪では、日本のエースだったんですよね。当時は、日本女子で唯一、世界レベルだった選手なので、その力が取り戻せれば…と思いますね。
12月22日
※アルペンスキーのW杯・男子回転の第3戦で、佐々木明選手が10位に入りました。1回目は4位だったのに、2回目でタイムを伸ばせず、順位を下げてしまいました。佐々木選手の場合、2回目で順位を上げることも多いんですけどねー。持ち前の思い切った滑りができなかったのかなー。今回はちょっと残念でした。
ただ、岡田利修選手が24位に入ってくれたのは収穫でした。76番スタート(ようは、このくらいの実力ということです)からの、この成績なので、今後に期待します。佐々木選手も2年前はこのくらいの位置にいたのに、わずかな期間でぐっと上位にきましたからねー。日本選手の層が、もっと厚くなってくれることを願います。
そのほか、湯浅直樹選手は1回目で失格し、皆川賢太郎選手は左手のけがで棄権しています。
※全日本ショートトラック距離別選手権、男子500mで西谷岳文選手が2連覇を果たしました。思い起こせば西谷選手が、この種目で長野五輪金メダルをとったのは、もう7年近く前のことなんですよねー。ソルトレークシティー五輪の直前に骨折してから、競技力が少し落ちてしまって、そのまま戻りきらないまま現在に至る…という感じなのがちょっと残念。なんとか全盛期の力を、取り戻してほしいのですが…。
男子1500mは末吉隼人選手が勝ち、女子は500と1500の2種目とも神野由佳選手が制しています。
12月19日
※スピードスケートの全日本選手権最終日、女子で優勝したのは、19歳のホープ・石野枝里子選手でした。前日はエース・田畑真紀選手がトップに立っていて、この日に得意の1500mを残していることから、やはり田畑選手が優勝するのかなーと思っていたら…。最後の5000mで石野選手が1位となり、逆転で初優勝という結果となりました。田畑選手は総合2位となり、7連覇は果たせませんでした。
石野選手は3000m、5000mが強いですからねー。このまま成長してくれたら、トリノでの活躍も期待できそうです。田畑選手は中距離のほうが強いので、それぞれ得意な距離を強化していってもらいたいですね。
男子は牛山貴広選手が前日の首位を守って初優勝し、2位には平子裕基選手が入りました。男子の中長距離も、少しは強化できているといいのですが。
12月18日
※フィギュアのグランプリファイナル、前日のショートで2位につけていた荒川静香選手は、フリーで崩れて逆転はなりませんでした。ロシアのスルツカヤ選手がダントツで優勝を飾り、安藤美姫選手はフリーで巻き返して4位、恩田美栄選手は5位となっています。
荒川さんの演技はかなりショックでした。ここ数年、あれほど悪い演技はそう見たことがなかったような気がするのですが…。強いていえば、去年の全日本のフリーもかなり悲惨だったけど、それでも後半は意地のジャンプも見られましたからねー。今回みたいに最初から最後までリズムが狂いっぱなし…ということはなかったですから。ダブルアクセルで転んだのは、さすがにショックでしたね。それでもなんとか2位に入るあたり、すごいですけど。
少し身体を休めたほうがいいんじゃないかとも思うけど、当分はスケジュールぎっしりのようで…。大丈夫なのかなぁ。
スルツカヤ選手は、これでもか!っていうぐらいのビールマンの連続でしたが、回転の速さで見せてくれました。ただ、スピードを出そうとするあまり、かなり荒かったような気もしますが…。
安藤選手は、最初のルッツがコンビネーションにならなかったのが響きました。挽回しようとほかのジャンプをコンビにしたのが原因で、点を損してしまったんですね。それがなければ表彰台に乗っていたので、もったいなかったです。演技もなかなか良かったんですけどねー。
恩田選手はミスが出ると苦しいですね。NHK杯のときも思ったけれど、時間の長いフリーになるとアラが目立ちます。ジャンプは高くて、さすがなんですけどねー。
なお、男子はエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)、アイスダンスはナフカ/コストマロフ組、ペアは申雪/趙宏博組(中国)が、それぞれ優勝しています。
※スピードスケートの全日本選手権が始まり、女子では中長距離のエース・田畑真紀選手が順当にトップに立ちました。500m3位、3000m2位と、さすがに安定してますねー。また、次代のエースと目される石野枝里子選手は、3000mでリンク新記録を出して1位となり、500mは5位に入って総合2位。長い距離ではすでに日本のトップの実力です。順調に成長してくれているのはうれしいですねー。
男子では牛山貴広選手が首位に立っていますが、こちらはエース不在なのが辛いところです。
12月17日
※フィギュアのグランプリファイナル第1日、女子シングルのショートプログラムで荒川静香選手が2位につけました。僅差で首位に立ったのは、ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手。恩田美栄はノーミスで切り抜けて4位、安藤美姫選手はコンビネーションジャンプでミスして5位発進となっています。
…で、この欄は、すべて終わってから書いているので、フリーの結果も当然わかっているのですが…。荒川選手のショートはすばらしい演技で、これはフリーで充分逆転のチャンスあり、と思ったんですけどねー。
男子シングルではロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が予想どおりトップに立っています。
12月16日
※フリースタイルスキーのW杯、男女のモーグルもいよいよ開幕。というか、モーグルって開幕が遅いんですねー。ほかの競技はとっくに始まってるから、なんだか変な感じです。
で、日本期待の女子ですが、初戦の成績は上村愛子選手は8位、畑中みゆき選手は10位となりました。優勝は、カナダのハイル選手でした。
上村選手は、予選は6位だったのですが、決勝ではエアで失敗してしまったとか。ただ、難技に挑戦しているようなので、安定感が出てくればなーと思います。それから、ずっと日本勢の3番手にいた畑中選手が、ベスト10に入ってきたのもうれしいところです。
また、男子は菅唯志選手、西伸幸選手、附田雄剛選手、上野修選手、益川雄選手が出場しましたが、すべて予選落ちしたとのこと。附田選手なんかは、調子が良ければ上位に入れる人なんですけどねー。 |