2004年のトピックス           10 11 12

12月30日
ノルディックスキーのW杯、複合個人第5戦で、高橋大斗選手は前半のジャンプでトップに立ちながら、クロスカントリーで順位を下げて、結局14位に終わってしまいました。もともと走るのは苦手な選手ですが、徐々にそれも良くなってきた…と思っていただけに、残念ですねー。せっかくジャンプでトップに立ったんだから、できれば表彰台、せめてベスト10には入ってほしかったです。ワックスが合わなかったとか、なにかあったんでしょうか。
逆に、ジャンプで19位だった北村隆選手は、後半に順位を上げて15位に入りました。こちらは、ジャンプをもうひとがんばり!といったところですね。

12月29日
ボブスレーの全日本選手権第1日、女子2人乗りで檜野真奈美/山本晴美組が3連覇を果たし、2位には間野史子/三宅貴子組が入りました。山本晴美選手と三宅貴子選手はよく知ってる名前で、2人とも本職?は陸上のやり投げなんですよね。どちらも有力選手で、三宅選手は日本記録保持者だったりします。男子では、かなり前から陸上選手が参戦してましたけど、女子も徐々に増えてきたみたいですね。
ボブスレーの場合、うしろの選手は押す力とスピードがあればいいので、これまでにもいろんな経歴を持つ選手が挑戦しています。元すもうとり…なんて人もいた記憶がありますが、スピードとパワーが必要ということで、結局は陸上選手に一番適性があるみたいです。昔(長野の前だったかな)は、あの室伏広治選手もテストしてみて、抜群の成績を出したそうですが、やはりハンマーに専念したいということで、ボブスレーに挑戦するのはやめたとか。
日本のボブスレーはお世辞にも強いとはいえないし、女子はこれまで五輪に参加すらできなかったんですね。陸上界からの助っ人で、少しはレベルアップが図れればいいんですけど。
なお、男子2人乗りは鈴木寛/吉岡康典組が優勝しています。
スピードスケートの全日本スプリント選手権、この日は男女の500m、1000mの2回目が行われて、女子では吉井小百合選手が、初日2位から逆転優勝を果たしました。500m2位、1000m1位だから、完勝ですねー。前日トップの岡崎朋美選手は2位、3位は新谷志保美選手でした。それにしても、今季絶好調なのが20歳の新鋭・吉井選手と、大ベテラン・岡崎選手なのが興味深いところです。海外の試合では、どちらに軍配が上がるでしょうか。
男子は、小林正暢選手が初日のトップを守って優勝しました。ただし、500mは4位、1000mは3位、記録も平凡とあって、本人はあまり納得がいかない様子。世界スプリントまでには、修正してってほしいですね。清水宏保選手は、500mはこの日も1位、総合では2位となりました。靴を新しくしたばかりということで、慣らすのが大変だったようです。でも、世界スプリントには間に合わせてくるでしょう。また、前日5位の加藤条治選手が、この日の1000mに勝って総合3位に浮上。男子も若手選手の勢いはすごいですねー。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第9戦で、伊東大貴選手が自己最高の4位に入りました。1回目は125mで2位につけ、2回目も同じ125mを飛んだのですが、ほかの選手が大きく距離を伸ばしてきたため、順位を二つ下げてしまいました。ただ、4位は日本選手の今季最高順位なんですよね。ベテラン勢がなかなか上位に入れないなか、新鋭の活躍はお見事です。今回は15位にとどまった葛西紀明選手はじめ、ほかの選手も触発されてほしいですね。

12月28日
スピードスケートの全日本スプリント選手権、第1日は男女の500m、1000mの1回目が行われました。男子でトップに立ったのは、500m3位、1000m2位の小林正暢選手。清水宏保選手は、500mはリンク新でトップだったのですが、1000mで8位と遅れて総合では3位、加藤条治選手は総合5位につけています。清水選手の場合、とりあえず500mが好調ならいいかなーという感じですね。
女子は、岡崎朋美選手が500mはリンク新で1位、1000mは3位で初日のトップ。以下、吉井小百合選手が総合2位、新谷志保美選手が3位となっています。岡崎選手は、今季はかなり調子が良いみたいですね。レベルの高い女子短距離でトップをとれるなら、そのうちW杯の表彰台も期待できるかも。

12月26日
フィギュアの全日本選手権最終日、女子シングルで安藤美姫選手が2連覇を果たしました。前日のショートでトップに立った荒川静香選手がフリーを棄権し、順当ならばショート2位の村主章枝選手がそのまま優勝かと思われたのですが…。村主選手が後半にミスを連発して総合3位に落ちたのに対し、安藤選手は手堅くまとめて逆転を果たしました。また、14歳のホープ・浅田真央選手が2位に入って、これにはさすがに驚かされましたねー。大本命が不在となって、順位が読めなかった部分もあるのですが、全体にかなり意外な結果となりました。
優勝した安藤選手は、出だしの3連続のコンビネーションが決まったのが大きかったですね。その後も4回転にチャレンジするのは避け、無難にまとめた、という感じがしました。安藤選手も100%満足できる演技ではなかったけれど、ほかの有力選手が崩れていくなか、1人及第点の演技ができたのだから、優勝は納得です。
2位に入った浅田選手は、結果だけ聞いたときはもっといい演技だったのかと思ったのですが…。最初の3アクセルは、認定されたのが不思議なくらいの回転不足。その後も、回転不足とぎこちないランディングのジャンプが目立ち、全体に硬さが見られる演技でした。本来ならもっと伸び伸びした演技ができる選手なのですが、さすがに全日本選手権…ということで緊張したのでしょうか。ただ、スポーツニュースを見ていると、取り上げられる機会がぐんと増えたという感じ。これからはフィギュアファン以外からも注目される存在になりそうです。
村主選手は、このメンバーなら絶対本命だと思われたのですが…。出だしはジャンプも決めていたのに、途中の3サルコウとスピンで失敗してから急速に崩れてしまいましたね。ただ、最初から、ジャンプをやけに慎重に跳んでいるなーという感じはしてました。彼女の場合、ちゃんと滑れば大丈夫なはずなのに、精神的にすごくもろい部分があるんですよねー。見せる演技という点では、このメンバーの中では群を抜いているし、もう少し安定してくれるといいんですけど。
ただ、その村主選手以上に大崩れしてしまったのが、安定感では定評があるはずの恩田美栄選手でした。最初から最後まで失敗続きという、ちょっと考えられない演技…。アメリカへ行き、環境を変えてトレーニングに取り組んでいるということでしたが、このフリーに関してだけなら、以前より悪くなってしまったように見えました(ショートは良いと思うんですけど)。4分間の演技だと上半身の動きが極端に悪くて、しかも持ち味の「勢い」もなくなってるし、ジャンプはことごとく失敗するし…。最初のスケートカナダでは、好調に見えたんですけどねー。どうなっちゃったんでしょうか?
そのほかの種目の結果です。ペアは、今季から組んでいる川口悠子/デビン・パトリック組が唯一の出場で1位となり(当然ですが)、アイスダンスは渡辺心/木戸章之組が昨年に続いて優勝を飾っています。
なお、この結果により、世界選手権の代表が一部決定しました。女子は荒川選手と安藤選手が決まりで、残る1人は来年2月に行われる4大陸選手権の結果待ち(出場は村主選手、恩田選手、太田由希奈選手)。男子は本田武史選手と、もう1人は女子と同様に4大陸後に決定(出場は中庭健介選手、高橋大輔選手、岸本一美選手)。ダンスもやはり渡辺心/木戸章之組と都築奈加子/宮本賢ニ組が、4大陸で代表の座を争うことになっています。
ダンスはおそらく渡辺/木戸組が上に行くでしょうけど、女子と男子は微妙ですねー。ノーミスなら村主選手と高橋選手だろうけど、今季は2人とも試合でミス続きですからねー。女子の場合、恩田選手はここへきて大きく調子を崩してるし、太田選手は故障でずっと試合に出てないし…。正直、だれになるか見当もつかないし、だれに決まっても不安は残ると思いますね。

12月25日
フィギュア全日本選手権第2日は、注目の女子シングルが始まりました。ショートプログラムでトップに立ったのは、やはり世界チャンピオンの荒川静香選手…なのですが、ここのところ急にケガが悪化していたようで、フリーは棄権となってしまいました。痛みをこらえての滑走は、やはりショートだけで精一杯だったんでしょうねー。それでも、ノーミスで演技を終えたんだから、さすがというしかありません。国際評価は図抜けているし、おそらくはこれで世界選手権の代表に内定すると思いますが、少し休んできっちりケガを治してほしいです。
2位につけたのは、ここへきてようやく立て直してきた村主章枝選手。グランプリのパリ大会はボロボロな出来で、本当に大丈夫なのかと心配してましたが、大事なところではやってくれますよね〜。荒川選手とは僅差の2位で、ようやくもう1人のエース復活か、って感じです。
3位は安藤美姫選手。こちらもミスはなかったようですが、さすがにノーミス対決で上の2人に勝つのは難しいでしょうか。あと、4位にジュニアの浅田真央選手が入って、その下になってしまった恩田美栄選手は、少々苦しくなってしまいました。
有力選手はほとんどミスなしだったようで、フリーでもみんないい滑りを見せてほしいですねー。それにしてもこのメンバー、本当に世界一レベルの高い国内大会です。
男子シングルでは、本田武史選手がショート2位から逆転優勝を果たしました。ただ、男子は本田選手はじめ、ほとんどの選手がかなり失敗がちの演技だったようで…。ショートで驚きのトップに立った小塚崇彦選手選手は、フリー6位と崩れて総合4位、若手のホープ高橋大輔選手は総合6位に終わり、世界選手権の代表の座も危ぶまれる状況になってしまいました。2位は4回転を決めた中庭健介選手となりましたが、代表2枠はこれで決まるんでしょうか。本田選手も本調子にはほど遠いだけに、「どーなることやら」って感じです。本田選手も練習ではジャンプを跳べているだけに、試合で決まらないのがもどかしいですね。

12月24日
フィギュアの全日本選手権が始まりました。第1日に行われた男子シングルのショートプログラムで、トップに立ったのは、意外や意外、若干15歳の小塚崇彦選手。2位が本田武史選手で、以下、3位中庭健介選手、4位織田信成選手、5位高橋大輔選手、6位南里康晴選手となっています。
本田選手はまだ調子が戻りきっていないのか、ジャンプでミスが出てしまいましたねー。ただ、それにしても、その本田選手を抑えたのが小塚選手とは予想外の結果です。本田選手を追うのは高橋選手だと思ってるし、ジュニアで活躍しているのは織田選手や南里選手だし…。ただ、小塚選手は若いながらも、基礎がかなりきっちりできていて、私好みのきれいなポジションをとれる選手なので、ノーミスで滑ればそこそこ点が出るのはわかります。トリプルアクセルが入ったのも大きかったみたいですね。
フリーは…このままいかないとは思いますけど、こうなってくると全然結果が読めないですよね。
なお、アイスダンスは渡辺心/木戸章之組が、ペアは川口悠子/デビン・パトリック組がトップに立っています。といっても、ペアの川口/パトリック組は唯一の出場なんですよね。川口選手も、新しいパートナーを見つけるのが大変だったようですけど、ようやく全日本にも出られるようになって良かったです。日本にも、あと何組かいいペアが出てくれば、レベルも上がってくるんですけどねー。

12月23日
全日本ショートトラック距離別選手権、最終日は男女の1000mが行われ、男子は西谷岳文選手が大会新でこの種目を制しました。前日の500mとあわせての優勝で、今季後半の国際試合に弾みをつけてほしいところです。
また、女子は神野由佳選手が勝って全種目を制覇し、2位には現役に復帰した田中千景選手が入りました。田中選手は3年前の五輪では、日本のエースだったんですよね。当時は、日本女子で唯一、世界レベルだった選手なので、その力が取り戻せれば…と思いますね。

12月22日
アルペンスキーのW杯・男子回転の第3戦で、佐々木明選手が10位に入りました。1回目は4位だったのに、2回目でタイムを伸ばせず、順位を下げてしまいました。佐々木選手の場合、2回目で順位を上げることも多いんですけどねー。持ち前の思い切った滑りができなかったのかなー。今回はちょっと残念でした。
ただ、岡田利修選手が24位に入ってくれたのは収穫でした。76番スタート(ようは、このくらいの実力ということです)からの、この成績なので、今後に期待します。佐々木選手も2年前はこのくらいの位置にいたのに、わずかな期間でぐっと上位にきましたからねー。日本選手の層が、もっと厚くなってくれることを願います。
そのほか、湯浅直樹選手は1回目で失格し、皆川賢太郎選手は左手のけがで棄権しています。
全日本ショートトラック距離別選手権、男子500mで西谷岳文選手が2連覇を果たしました。思い起こせば西谷選手が、この種目で長野五輪金メダルをとったのは、もう7年近く前のことなんですよねー。ソルトレークシティー五輪の直前に骨折してから、競技力が少し落ちてしまって、そのまま戻りきらないまま現在に至る…という感じなのがちょっと残念。なんとか全盛期の力を、取り戻してほしいのですが…。
男子1500mは末吉隼人選手が勝ち、女子は500と1500の2種目とも神野由佳選手が制しています。

12月19日
スピードスケートの全日本選手権最終日、女子で優勝したのは、19歳のホープ・石野枝里子選手でした。前日はエース・田畑真紀選手がトップに立っていて、この日に得意の1500mを残していることから、やはり田畑選手が優勝するのかなーと思っていたら…。最後の5000mで石野選手が1位となり、逆転で初優勝という結果となりました。田畑選手は総合2位となり、7連覇は果たせませんでした。
石野選手は3000m、5000mが強いですからねー。このまま成長してくれたら、トリノでの活躍も期待できそうです。田畑選手は中距離のほうが強いので、それぞれ得意な距離を強化していってもらいたいですね。
男子は牛山貴広選手が前日の首位を守って初優勝し、2位には平子裕基選手が入りました。男子の中長距離も、少しは強化できているといいのですが。

12月18日
フィギュアのグランプリファイナル、前日のショートで2位につけていた荒川静香選手は、フリーで崩れて逆転はなりませんでした。ロシアのスルツカヤ選手がダントツで優勝を飾り、安藤美姫選手はフリーで巻き返して4位、恩田美栄選手は5位となっています。
荒川さんの演技はかなりショックでした。ここ数年、あれほど悪い演技はそう見たことがなかったような気がするのですが…。強いていえば、去年の全日本のフリーもかなり悲惨だったけど、それでも後半は意地のジャンプも見られましたからねー。今回みたいに最初から最後までリズムが狂いっぱなし…ということはなかったですから。ダブルアクセルで転んだのは、さすがにショックでしたね。それでもなんとか2位に入るあたり、すごいですけど。
少し身体を休めたほうがいいんじゃないかとも思うけど、当分はスケジュールぎっしりのようで…。大丈夫なのかなぁ。
スルツカヤ選手は、これでもか!っていうぐらいのビールマンの連続でしたが、回転の速さで見せてくれました。ただ、スピードを出そうとするあまり、かなり荒かったような気もしますが…。
安藤選手は、最初のルッツがコンビネーションにならなかったのが響きました。挽回しようとほかのジャンプをコンビにしたのが原因で、点を損してしまったんですね。それがなければ表彰台に乗っていたので、もったいなかったです。演技もなかなか良かったんですけどねー。
恩田選手はミスが出ると苦しいですね。NHK杯のときも思ったけれど、時間の長いフリーになるとアラが目立ちます。ジャンプは高くて、さすがなんですけどねー。
なお、男子はエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)、アイスダンスはナフカ/コストマロフ組、ペアは申雪/趙宏博組(中国)が、それぞれ優勝しています。
スピードスケートの全日本選手権が始まり、女子では中長距離のエース・田畑真紀選手が順当にトップに立ちました。500m3位、3000m2位と、さすがに安定してますねー。また、次代のエースと目される石野枝里子選手は、3000mでリンク新記録を出して1位となり、500mは5位に入って総合2位。長い距離ではすでに日本のトップの実力です。順調に成長してくれているのはうれしいですねー。
男子では牛山貴広選手が首位に立っていますが、こちらはエース不在なのが辛いところです。

12月17日
フィギュアのグランプリファイナル第1日、女子シングルのショートプログラムで荒川静香選手が2位につけました。僅差で首位に立ったのは、ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手。恩田美栄はノーミスで切り抜けて4位、安藤美姫選手はコンビネーションジャンプでミスして5位発進となっています。
…で、この欄は、すべて終わってから書いているので、フリーの結果も当然わかっているのですが…。荒川選手のショートはすばらしい演技で、これはフリーで充分逆転のチャンスあり、と思ったんですけどねー。
男子シングルではロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が予想どおりトップに立っています。

12月16日
フリースタイルスキーのW杯、男女のモーグルもいよいよ開幕。というか、モーグルって開幕が遅いんですねー。ほかの競技はとっくに始まってるから、なんだか変な感じです。
で、日本期待の女子ですが、初戦の成績は上村愛子選手は8位、畑中みゆき選手は10位となりました。優勝は、カナダのハイル選手でした。
上村選手は、予選は6位だったのですが、決勝ではエアで失敗してしまったとか。ただ、難技に挑戦しているようなので、安定感が出てくればなーと思います。それから、ずっと日本勢の3番手にいた畑中選手が、ベスト10に入ってきたのもうれしいところです。
また、男子は菅唯志選手、西伸幸選手、附田雄剛選手、上野修選手、益川雄選手が出場しましたが、すべて予選落ちしたとのこと。附田選手なんかは、調子が良ければ上位に入れる人なんですけどねー。

12月14日
ノルディックスキーのW杯クロスカントリー、女子スプリントで福田修子選手が15位に入りました。夏見円選手は27位でした。ただ、短い距離の日本男子は、なかなか上位に上がれないようで、恩田祐一選手は41位、本田尚平選手が61位となっています。

12月12日
スピードスケートのW杯ハルビン大会最終日、男子500mで加藤条治選手が3位に入り、前日に続いて表彰台に上りました。及川佑選手も5位と健闘しましたが、清水宏保選手はなぜか17位。こちらは前日に続いて「らしくない」成績に終わってしまいました。1日だけなら、ちょっと失敗してしまったのかなーと思うくらいなのですが、2日連続となると心配ですねー。
男子1000mの小林正暢選手も、前日の3位から13位と順位を下げてしまいました。
女子500mは岡崎朋美選手が4位に、1000mでは吉井小百合選手が5位に入っています。
また、100m男子き及川選手、女子は大菅小百合選手の勝ち。スケートの100mは、どうも助走でレースが終わってしまうような感じだそうで、選手間の評判もあまりよくないんですよね。このまま来季も行われるんでしょうか。

12月11日
スピードスケートのW杯ハルビン大会第1日、男子500mで加藤条治選手が2位に入りました。小林正暢選手は4位、清水宏保選手は13位でした。清水選手は、せっかく開幕戦で2連勝したのに、突然順位が下がってしまいましたが、なにか失敗でもあったんでしょうか? それでも、ほかの選手がしっかり表彰台に乗ってくれるのが、日本の強さの証明なんでしょうね。
男子1000mでは小林選手が3位に入って、この種目でも日本勢の力が上がってきたなーという感じですね。
また、女子500mでは大菅小百合選手が3位に入り、岡崎朋美選手は4位、新谷志保美選手は5位となっています。

12月9日
スケルトンのW杯第3戦で、女子の中山英子選手が今季自己最高の9位に入りました。これまで、世界に通用するのは男子の越和宏選手だけ…という状況だったので、これを機会に上昇カーブを描いてくれるといいのですが。この中山選手は新聞記者さんで、越選手を取材したことがこの競技を始めるきっかけだったそうです。そうやって越選手がきっかけとなって、後に続く選手がどんどん出てくればいいですねー。
ただ、その越選手は16位と、今期最低の成績に終わってしまいました。トリノ五輪を来シーズンにひかえているだけに、気がかりです。稲田勝選手は12位、東条香舜選手は20位でした。

12月8日
スウェーデンのエステルンドとオーレの2都市が、2014年の冬季五輪に立候補するそうです。寒い国で、冬季五輪では当たり前のように活躍してるから、何度も開催したようなイメージがあったのですが、実はこれまで1912年に一度、夏の五輪を開催しただけなんですよね。ちょっと意外な感じがします。なんでも冬の開催に向けて、1984年以降、7回も招致に動いたそうなのですが、すべて失敗に終わってしまったとか。条件的にはぴったりなんですけど、なにがダメだったんでしょうか。
それにしても、2014年っていったら今から10年後ですよね。もちろん、準備期間がたっぶり必要なのはわかるんだけど、先の長い話だなーと思ってしまいます。立候補するだけでも、いろいろと準備が必要だし、晴れて選ばれた都市以外は、その努力も水の泡になっちゃいますもんね。

12月6日
アルペンスキーのW杯男子回転第1戦で、佐々木明選手が12位に入りました。初戦としては、まずまずの順位でしょうか。1回目は25位だったのが、2回目は5位のタイムで追い上げたというし、いい感じで次の試合に臨めそうです。
また、ここ数年は、ケガもあって低迷していた皆川賢太郎選手も、18位という結果を出してくれたのはうれしいところ。このまま2人でトリノに向かっていってくれればいいんですけど。
ショートトラックのW杯第4戦、男子5000mリレーで日本が3位に入りました。個人では相変わらず結果を出せていないのですが、リレーだけでもコンスタントに決勝に進出しているのは、ほっとします。ちなみに昨季は、リレーでも準決落ちが多かったですからねー。個人のほうも、だれか1人は決勝に行けるようになればいいんですけど。

12月5日
フィギュアのジュニアグランプリファイナル、女子シングルは浅田真央選手が圧倒的な力を見せつけて、初優勝を果たしました。トリプルアクセルをはじめ、ジャンプも次々に成功させて、最後は観客のほとんどが立ち上がるすばらしい演技だったとか。特にアクセルは回転不足ととられるんじゃないか…と心配していただけに、認定されたのはうれしかったですねー。得点でも、2位以下を大きく引き離す、文句なしの優勝でした。
ただ、浅田選手以外の3人は、あまりいい成績を残すことができませんでした。ショート3位の北村明子選手は、フリーは8位と失敗して総合6位に下げてしまい、澤田亜紀選手は7位、武田奈也選手は8位と、上位に入ることはできませんでした。
また、男子はショートで首位につけていた南里康晴選手が、フリー3位となって総合では2位に入りました。故障があったわりには、健闘してくれたのではないでしょうか。ショート3位の柴田嶺選手は、フリー4位で総合4位。こちらはもう少しで表彰台だったんですけどねー。惜しかったです。でも、観客に受けていたというのがうれしいですね。
スピードスケートのW杯、短距離の長野大会男子500mで、清水宏保選手が前日に続いての優勝を飾りました。前日は、ライバル・ウォザースプーン選手(カナダ)と同タイムでしたが、この日は単独のトップ。しかも、国内初となる34秒台(34秒95)を記録しての勝利で、これはもう、完全復活したと見ていいんじゃないでしょうか。清水選手自身もこのタイムは相当うれしかったようだし、今季は久々に自身の持つ世界記録の更新も…と期待がふくらみますね。
なお、2位は0秒02差でウォザースプーン選手、3位は加藤条治選手でした。
また、女子500mでは大菅小百合選手と王曼利選手(中国)が、リンク新記録となる38秒13を出して、表彰台の中央を分け合いました。自転車挑戦でスタートが遅れていた大菅選手も、完全にスケートモードに突入した?というところでしょうか。岡崎朋美選手も3位に入って、日本短距離陣の強さを見せつけてくれました。岡崎選手は1000mでも3位に入ったし、ベテラン強し…って感じですね。
ショートトラックのW杯第4戦、男子500mで、ただ1人準決勝に進出した寺尾悟選手は3位となり、決勝には進めず。西谷岳文選手と小寺武大選手は、準々決勝で敗退しました。ただ、男子5000mリレーは決勝進出を決めてくれたんで、こちらでの好成績を期待したいところです。なお、女子の3000mリレーでは準決勝で失格し、決勝に進むことはできませんでした。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第4戦スプリントで、高橋大斗選手が6位に入りました。今回は、前半のジャンプ7位から、クロスカントリーでひとつ順位を上げて、6位でゴール。走力に劣る高橋選手としては、大健闘だったのではないでしょうか。ただ、一時は3位まで上げたのに、最後は競り負けてしまったとか。さすがにラストのスプリントでは、外国勢にはちょっとかなわないようです。
優勝はまたもやアッカーマン選手(ドイツ)で、今季すでに3勝目。日本勢は、北村隆選手が35位、畠山陽輔選手は41位でした。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第4戦で葛西紀明選手は9位となりました。宮平秀治選手は16位、伊東大貴選手は2回目に進めず、東輝選手、船木和喜選手、山田大起選手は予選落ちしました。なかなか調子の上がらない日本勢ですが、いつもW杯中盤からは表彰台に乗ったりもしているので、今季もそれを期待することにします。
なお、優勝はまたもやフィンランドのアホネン選手。これで開幕4連勝ですからねー。そろそろ負けてくれてもいいような気もするんですけど。
ボブスレーのW杯男子4人乗りで、日本は1回目27位となり、残念ながら2回目には進めませんでした。

12月4日
フィギュアのジュニアグランプリファイナルが始まりました。この大会は、シニアのグランプリと同様、グランプリシリーズを戦って、ポイント上位者のみが進出できる大会です。ただし、シニアでは6人(組)なのに対して、ジュニアでは8人(組)+地元選手と、少し人数は増えますけど。
日本からは、女子シングルに浅田真央選手、武田奈也選手、北村明子選手、澤田亜紀選手の4人が、男子シングルには南里康晴選手と柴田嶺選手の2人が出場しています。特に女子は、ポイント上位8人のうち、4人を日本勢が占めたということで、そのレベルの高さがうかがえます。
で、初日のショートプログラムの結果です。まず女子は、期待どおり浅田選手が2位以下に大差をつけてトップに立ちました。2位の金妍兒選手(韓国)も評価の高い選手なんですが、浅田選手の得点はもう別世界。浅田選手が57.91、金選手は51.27で、6点以上の大差がついてますからねー(参考までに、3〜8位までの差は5点もありません)。
浅田選手はジャンプも跳べるし、動きもやわらかいんですが、とにかく一番すばらしいのはアピール力なんですよね。観客を自分の演技に引き込む力を持ってるんですよ。観客の声援も、味方につけたんじゃないでしょうか。
以下、北村選手が3位、澤田選手が6位、武田選手が9位につけています。
また、男子も大健闘。南里選手が首位、柴田選手も3位の好発進となりました。南里選手は故障でかなり調子が悪いと聞いていたのですが、ただ1人トリプルアクセルを決めたというから大したもの。柴田選手も、持ち味のやわらかい演技で観客を魅了したんではないでしょうか。女子の好成績にくらべて影の薄い男子ですが、ジュニア世代は着実に力をつけてるんですよねー。
スピードスケートのW杯は、長距離に続いて短距離も開幕。今季第1戦は長野で行われ、男子500mで清水宏保選手が、2001年3月以来の優勝を果たしました。
ライバルのウォザースプーン選手(カナダ)とは同タイム(35秒20)でしたが、清水選手はここのところずっと負け続けてましたからねー。というか、この種目はウォザースプーン選手1人勝ちの状態でしたから、シーズン初戦で同タイムとはいえ優勝できたのは、ものすごく意義があることだと思います。今季は国内でもなかなか勝てなくて、今季もイマイチのかな?と心配だったんですけど、トリノを翌シーズンに控えて、エンジンがかかってきた感じです。
長島圭一郎選手も3位に入って、表彰台の2人を日本勢が占めるという、うれしい結果となりました。
また、男子1000mでは、今井裕介選手が2位に入るという、ある意味、清水選手の優勝よりも驚きの結果となりました。ここでも何度か書きましたけど、日本は500mは強いのに、同じ短距離の1000mはほとんど上位に入れてなくて、なんでこんなにダメなのかなーと思っていたのです。それが、初戦から2位に入ってしまったんですから…。今井選手は今季なかなか好調のようだし、シーズン中に一度、表彰台の中央に立ってほしいですねー。
女子も、500mで岡崎朋美選手が2位、新谷志保美選手と吉井小百合選手が同タイムで3位に入り、好調な出だし。吉井選手は1000mでも3位と、こちらも弱点の1000mで健闘を見せてくれました。
スピードスケートは、ベテランも若手も、両方がんばってるのがいいですよねー。このまま来シーズンまで、切磋琢磨していってほしいです。
同じスピードスケートでも、こちらはショートトラック。W杯第4戦の女子1500mで小沢美夏選手が5位に入りました。が、そのほかの選手は、いずれも決勝へ進めず。神野由佳選手は準決勝、勅使川原郁恵選手は予選敗退。男子は寺尾悟選手と有野美治選手が準決勝で敗れ、1人も決勝へは進めませんでした。
ノルディックスキーのW杯複合個人第3戦で、高橋大斗選手は13位という結果でした。ジャンプで10位と出遅れたのがマズかったですねー。このあたりになると、後半のクロスカントリーで順位を上げてくる選手が固まってたりするし、むしろよく13位にとどまったなーと思ってしまいました。それにしても、初戦は4位とまずまずだったのに、どんどん順位を落としているのが気にかかります。
優勝はドイツのアッカーマン選手で、日本勢は北村隆選手が18位、畠山陽輔選手は45位でした。まあ、昨シーズンの前半は、W杯のAは日本人1人の状態でしたからねー。ようは、その前のシーズンの日本勢が、悪すぎた…ってことなんですけど、今季は3人になっただけでもマシなのかなぁ…。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第3戦の日本勢はいずれも不調。エース葛西紀明選手の14位が最高で、以下、伊東大貴選手20位、宮平秀治選手26位、船木和喜選手30位で、東輝選手と山田大起選手は2回目に進めませんでした。優勝は、フィンランドのアホネン選手。なんと開幕から3連勝で、強さを見せつけられた感じですね。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーでは男女のスプリントが行われました。が、日本勢は男女とも決勝に進めず。男子では恩田祐一選手が27位、本田尚平選手は41位、女子は福田修子選手が22位、夏見円選手は30位でした。
スノーボードのW杯は、男女のパラレル大回転が行われたのですが、男子の戸崎啓貴選手、川口晃平選手、女子の家根谷依里選手、竹内智香選手は全員が予選で敗退しました。スノーボードのアルペン競技は、通常予選の上位16名が決勝トーナメントに進み、1対1で対戦して、勝ったほうが次へ進出することになっています。だから、予選で16位までに入れるのと入れないのとでは大違い…というわけです。
以前は、たまーにだれかが決勝トーナメントに進めるかな?という感じだったのですが、昨年は女子の竹内選手が、かなりいいところまで勝ち進めるようになってきて、表彰台も夢じゃないところまできてたんですけどねー。今後に期待します。
バイアスロンのW杯女子10kmパシュートで、目黒香苗選手は41位、大高友美選手は51位でした。以前はたま〜に、日本勢が上位に入ることもあったんですけど、最近はそうもいかないようで…。日本では、そもそも射撃というものにふれる機会がありませんからねー。今後もこういう状態は続きそうです。
でも、日本の方々にもっとなじみがないのは、ボブスレーの女子かも。いちおう五輪種目にもなっているのですが、当然のように日本選手は出場していません。このW杯の第2戦の2人乗りで、日本の桧野真奈美/永岡めぐみ組は16位となりました。
このニュースを知って、まず思ったのが「日本も競技をやってる人がいるんだ」ということ。無知で申し訳ないのですが、それくらいなじみの薄い種目なんですよねー。だれか1人(1組)でいいから、強い選手が出てくると、少しは注目も浴びることができるんでしょうけど。
また、男子2人乗りの清川卓/小林竜一組の日本Bは1回目28位となって、上位20位までに入れず、2回目には進めませんでした。鈴木寛/吉岡康典組(日本A)は1回目29位でした。

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