2004年のトピックス           10 11 12

11月28日
スピードスケートの浅間選抜最終日、女子1000mは吉井小百合選手が大会新&リンク新記録で2連覇を果たしました。男子の小原唯志選手も、同じく大会&リンク新で優勝しています。日本の弱点の1000mも、上昇のきざしアリ、といった感じです。
ここまでの国内大会の結果を受けて、W杯短距離前半戦の代表が決まりました。選手名は次のとおりです。
男子…小林正暢、加藤条治、清水宏保、及川佑、小原唯志、長島圭一郎、今井裕介。女子…新谷志保美、吉井小百合、大菅小百合、岡崎朋美、渡辺ゆかり、辻麻希、溜井公子。
スピードスケートの中長距離では、すでにW杯が開催中です。ヘーレンフェイン大会最終日、女子1500mで田畑真紀選手は11位、石野枝里子選手は12位でした。うーん、なかなか成績が上向いてこないですねー。
ところで、W杯ではAクラスとBクラスがあって、日本からAに出場できているのはこの2人だけ。あとは全員Bなのです。つまり、日本男子でAクラスは1人もいないということ。相変わらずスピードスケートの中長距離、特に男子は厳しいものがありますね。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第2戦スプリントで、日本の高橋大斗選手は前半のジャンプで4位につけたものの、クロスカントリーで後続に抜かれ、8位に順位を下げました。やっぱり表彰台を狙おうとすれば、ジャンプでトップに立ち、なおかつかなりの差をつけないと苦しいんですねー。以下、北村隆選手は14位、畠山陽輔選手は33位。優勝はフィンランドのマンニネン選手でした。
ノルディックスキーのW杯、こちらはジャンプです。個人第2戦の結果は、葛西紀明選手が6位で日本人トップ。伊東大貴選手は1回目で4位につけたものの、2回目は飛距離を伸ばせず順位を12位に下げてしまいました。以下、宮平秀治選手26位、船木和喜選手28位で、東輝選手と山田大起選手は2回目に進めませんでした。
優勝は、第1戦に続いてフィンランドのアホネン選手。日本勢トップの葛西選手が、2本のうち1本でなんとか130m台にのせている…という感じなのに、アホネン選手は2本とも140m越え。現時点では完敗なのですが、日本勢もそろそろ上向いてほしいところです。
アルペンスキーのW杯、女子回転の開幕戦で、日本の広井法代選手と湯本浩美選手はは2回目に進めず、星瑞枝選手は1回目で途中棄権しました。日本女子でも、世界と戦える人に出てきてほしいんですけどねー。優勝は、クロアチアのコステリッツ選手でした。

11月27日
フィギュアのロシア杯女子シングルで、ショート3位の荒川静香選手は順位をひとつ上げて2位に入りました。と、結果だけみればショートより順位が上がったように見えるんですけど、フリーもやっぱり3位なんですよね。それに、優勝したスルツカヤ選手には、かなりの大差をつけられているし…。
しかも、得点の詳細を見てまたびっくり。荒川さんの点数、マイナスだらけで、3回転のはずがのきなみ2回点になってるし、これは相当調子が悪かったみたいですねー。そんなに出来が悪いにもかかわらず、フリー3位の点をもらえて、総合2位に入れた…ということは、良かったといっていいんでしょうか?
これでフィギュアのグランプリシリーズは、ひとまず終了。あとは各種目のポイント上位6人が出場する、ファイナルを残すのみです。日本からは、女子シングルに荒川選手、安藤美姫選手、恩田美栄選手が出場しますが…。昨シーズンは村主選手が優勝して、それが日本勢躍進のきっかけになったともいえるんですけど、今季は果たしてどういう結果が出るでしょうか?
スピードスケートの浅間選抜第2日、男子500mで清水宏保選手が、今季初優勝を果たしました。今季は国内の大会でも勝つことができなくて、「ケガの影響が残ってるのかなー」と心配してたんですけど、ようやく本領発揮といったところでしょうか。この調子でW杯に臨んでほしいですね。
また、女子500mではベテラン岡崎朋美選手が久々の優勝。ここ何年か、どの大会でも上位にはくるものの、1位にはなれないでいたんですが、彼女もトリノを前に上昇カーブを描いてきたんでしょうか? 若手とベテランが入り交じって、来シーズンの選考は興味深いものになりそうです。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第1戦で、高橋大斗選手が4位に入りました。が、ジャンプではトップに立っていたのに、後半のクロスカントリーであっさり抜かれるあたり、まだまだ走力不足は解消されていないようです。ただ、ジャンプ、クロスカントリーとも着実に力はつけてきているので、今後に大いに期待したいです。少なくとも、開幕戦で4位というスタートは、悪い結果じゃありませんからねー。
なお、優勝はアッカーマン選手(ドイツ)。この人も、どっちかというとジャンプのほうが得意な選手なのですが、走力でも高橋選手よりは上なんですよね。この選手と走って勝てるくらいになれば、「高橋時代」みたいなのがやってくるんですけどねー。
スピードスケートの浅間選抜第2日は、男女の500mなどが行われ、女子は岡崎朋美選手、男子は清水宏保選手の、両ベテランが優勝しました。特に岡崎選手は、この大会10年ぶりの優勝で、すべての大会を通じても、2001年12月以来の勝利だそうです。30歳を過ぎても、競技力って向上するものなんですねー。清水選手もようやく国内で優勝できて、これから気持ちよくW杯に挑めるのではないでしょうか。
また、男子5000mは平子裕基選手が、女子3000mは小野寺未夏選手が制しています。

11月26日
フィギュアのロシア杯が始まりました。日本からは、世界チャンピオンの荒川静香選手が出場してるんですけど、ショートを終えてトップ…と思いきや、結果は3位。ミスがあったようなので仕方ないのかなー。いちおうPCS(今までの表現点のようなものと思ってください)は一番高いのが救いですが。
ちなみにトップは地元ロシアのスルツカヤ選手なのですが、こちらはやたら高い点数をもらってます。まあ「お約束」ってところでしょうか。
スピードスケート浅間選抜、男子1500mは今井裕介選手が5年ぶりにこの種目を制しました。今井選手は、今季は1000mに力を入れてるそうですけど、男子の場合、500m以外は世界との距離がかなりある状態なんで、なんとかがんばってほしいところ。これより長い距離となると、さらに歯が立たないですからねー。
また、女子1500mでは、石沢志穂選手が初優勝を果たしています。

11月21日
フィギュアのフランス大会女子シングルで、優勝したのはカナダのロシェ選手。優勝候補と思われた村主章枝選手は、フリー5位の総合4位に終わってしまいました。最初、この結果を知ったときは、「なんで?」「よっぽど調子が悪かったのかなー」と首をかしげていたのですが、あとで内容を知って納得。ジャンプの調子がかなり悪かったらしく、なんとか5位の点がついたのも、彼女ならばこそ…という感じだったようです。
過去に、2年連続世界選手権で銅メダルをとっている彼女ですが、今季前半はどうも調子が良くないですねー。とはいえ、突然すばらしい演技を見せてくれたり、波のある選手なので、このまま沈んでいるわけではないと思いたいです。
また、男子シングルでも、高橋大輔選手がフリーでまさかの最下位。総合でも最下位の11位となってしまいました。こちらはジャンプをすべてミスしたということで、なんでまた2人とも…。どちらもショートは3位で、絶好の位置だったんですけどねー。まあ、高橋選手については、これからに期待します。ちなみに男子の優勝はアメリカのウィアー選手でした。
また、アイスダンスはナフカ/コストマロフ組(ロシア)が優勝し、都築奈加子/宮本賢二組は11位。ペアは申雪/趙宏博組(中国)が勝っています。
フィギュアの全日本ジュニア、女子シングルは浅田真央選手が、2位以下に圧倒的な差をつけて優勝しました。完璧なトリプルアクセルを決めたほか、ジャンプをことごとく成功させて余裕の1位。169.23点は、シニアの選手でもそう出せない点数です(もちろん、これがシニアの大会だったら同じ点は出ないでしょうが)。
ただ、浅田真央選手って、ジャンプもたしかにいいんだけど、なによりも生き生きした演技がものすごく魅力的なんですよね。タイプはちがいますが、なんだか伊藤みどりさんを彷彿とさせてくれるんです。2年前に私が初めて見たときは、まだ小学生で幼い印象でしたけど、少しずつ大人っぽくなってきたし、この先がとっても楽しみです。
2位は浅田舞選手(浅田真央選手のお姉さん)、3位は澤田亜紀選手でした。
男子は、織田信成選手がショート4位から、逆転で初優勝を果たしています。
スピードスケートの真駒内選抜最終日、男子1000mは今井裕介選手が、女子1000mは吉井小百合選手が、ともに大会新&リンク新で優勝。日本選手は500mは強いのですが、1000mはイマイチなんで、この2人にはがんばってほしいところです。
また、男子5000mは宮越勇人選手が制し、女子3000mは高校生の穂積雅子選手が勝っています。中長距離は日本のトップ選手は出てないにしても、どんどん高校生が出てくるのは驚きですね。

11月20日
フィギュアのグランプリシリーズ、フランス杯の女子シングルで、ショートプログラムを終えて日本の村主章枝選手は3位につけました。このニュースを聞いたときに思ったのが、不可解な順位だなーということ。演技を見ないでいうのもなんですが、本当にちゃんと、実力が点数に反映されてるのかなぁ…。
トップに立ったのはカナダのロシェ選手。最近カナダ勢が、やたら点数を伸ばしてるのが怖いですね。
男子もショートが行われて高橋大輔選手が3位につけ、アイスダンスの都築奈加子/宮本賢二組は規定とオリジナルダンスを終えた段階で10位となっています。
同じくフィギュアの話題、次は全日本ジュニアです。この日は男女シングルのショートプログラムなどが行われ、女子シングルで浅田真央選手がトップに立ちました。小学生のころから「天才少女」といわれてきた浅田選手ですが、今年からようやくジュニアに上がって、1年目から国際大会で2連勝。この大会でも2位以下に大差をつけています。順調に伸びてきてるのがうれしいですねー。2位は、姉の浅田舞選手で、男子は南里康晴選手が1位となっています。
スピードスケートの真駒内選抜第1日、男子500mは加藤条治選手が制し、1回目にトップに立っていた清水宏保選手は、逆転されて2位にとどまりました。清水選手、まだ本調子じゃないのかなー。ソルトレークの年から、ずっと故障が治りきってないままのようですけど…。トリノも見えてきたことだし、今季はW杯で1勝はできればいいんですけどねー。
女子500mは渡辺ゆかり選手が優勝し、大菅小百合選手が2位。アテネ五輪出場でスタートが遅れた大菅選手も、そろそろエンジンがかかってきたでしょうか?
スピードスケートのW杯第2戦、ベルリン大会の女子1500mで田畑真紀選手は11位、石野枝里子選手は13位となりました。第1戦より順位を下げてしまったのが残念です。
ノルディックスキーのW杯クロスカントリーで、日本は男女ともふるわず。女子10kmクラシカルでは横山寿美子選手の40位、男子15kmクラシカルでは蛯沢克仁選手の59位が最高でした。横山選手は昨シーズン好調で、何度も10位台をとってたんですけどねー。今季はどうなんでしょうか。

11月16日
トリノ五輪はもう来シーズンに迫ってますが、イタリアのスポーツ紙によると、どうやら収支は赤字になりそうだとのこと。ただ、新聞は2億2000万ユーロ(約300億円)の赤字、と報じているのに対して、組織委のほうは1億5000万ユーロ程度、と言ってるみたいですけど。
赤字の原因まではわかりませんが、やはりアテネ同様、警備費が増えてるんでしょうか。トリノ五輪が始まるまでに、少しはテロの不安が解消されてればいいんですけど。

11月14日
スピードスケートのW杯ハーマル大会、女子1500mで田畑真紀選手は6位となりました。1500は田畑選手の一番得意な種目なので、これで表彰台の常連になれるよう、調子を上げていってほしいです。開幕戦なんで、これからに期待します。
なお、石野枝里子選手は8位、大津広美選手はフライングで失格となってしまいました。

11月13日
フィギュアの中国杯、女子シングルで安藤美姫選手は4位という結果でした。最初にこの順位を聞いたとき、「ミスが多かったのかなー」と思ったのですが、どうやらそうではないらしい。ほとんどミスはなく、演技のあとは地元中国の観客からも盛大な拍手をもらったというし…。
どうやら、ものすごい高得点をたたき出したNHK杯のフリーと変わりない出来だったようなんですね。同じ演技をしているのに、開催地によって全然点数が違うというのは…。もちろん、採点競技なんで仕方のない部分はあるのですが、ここまでくると納得しがたいものがありますね。
優勝したのは、元世界チャンピオンのスルツカヤ選手(ロシア)。ものすごい高得点だったようですが、彼女の復活は日本勢には怖いなぁ…。
もう1人日本から出場している中野友加里選手は11位、男子シングルはバトル選手(カナダ)、アイスダンスではベルビン/アゴスト組(アメリカ)が制しています。
スピードスケートでも、W杯が開幕しました。第1戦はノルウェーのハーマルで行われ、女子3000mで日本勢のトップは田畑真紀選手の9位でした。昨シーズン、この種目で急成長を見せた石野枝里子選手は10位、根本奈美選手は11位、妹尾栄里子選手は15位でした。
アイスホッケー女子のトリノ五輪最終予選で、日本はロシアに敗れて出場権を獲得することはできませんでした。この予選は日本、ロシア、チェコの3か国で争われていて、日本はチェコからは勝利を挙げていたので、あとはロシアに勝てばトリノ行き、だったのですが…。惜しくも2−3で敗れてしまいました。でも、女子アイスホッケーは五輪出場には遠いだろう…なんてイメージがあったんですが、そういうわけでもないんですよね。今から強化を図って、バンクーバーはぜひ出場してほしいです。

11月12日
フィギュアの中国杯第2日、ペアはショートプログラムでトップに立っていた地元中国の申雪/趙宏博組が、フリーでも1位となって優勝を果たしました。中国は、今やペアでは世界トップの実力と層の厚さを誇ってますけど、始まりはこの組からだったんですよねー。次から次へと有力ペアが生まれてるし、大黒柱は健在だし、これからも当分ゆるぎそうにない感じです。
しかし、お隣の中国はそんなに強いというのに、なんで日本はペアが全然だめなんでしょうねー。だめ…というよりは「いない」んですけど。やっぱ、大柄な男子選手が少ないからでしょうか?
また、男子シングルはショートが行われ、カナダのジェフリー・バトル選手がトップに立ち、アイスダンスはオリジナルダンスを終えて、アメリカのベルビン/アゴスト組がが首位をキープしています。

11月11日
フィギュアのグランプリシリーズ第4戦、中国杯が始まりました。初日に行われた女子シングルのショートプログラムで、安藤美姫選手は4位につけました。
最初に4位と聞いて、どんな失敗をやらかしたんだろうと思ったら、なんとノーミス。なのに49.76はかなり低い点数です。どうもこの新採点法というヤツは、基準がよくわかりません…。フリーでNHK杯のような演技をして、外国勢をねじ伏せてくれるよう願います。
トップはロシアのスルツカヤ選手。3シーズン前の世界チャンピオンで五輪銀メダリスト、有力選手ではあるのですが、ここ数年は体調不良で目立った成績は残せず、今回も直前にケガをしたということで出場すら危ぶまれいたところでした。得点が62・96と、かなりのハイスコアなんですけど、そなにいい演技ができたんでしょうか。完全復活したら手強い相手になるのは確かなので、実際にどういう演技をしたのか、見てみたいですねー。
また、もう1人日本から出場している中野友加里選手は11位。実力のある選手なんですけど、順位は伸びない…というより、むしろ下がる一方です。癖が強いので、そこにつけこまれているという感じ。今後、上昇気流に乗るのは、かなり難しそうです。
なお、ペアはショートを終えて前世界チャンピオン、地元中国の申雪/趙宏博組が、アイスダンスの規定ではベルビン/アゴスト組(アメリカ)が首位に立っています。

11月7日
フィギュアのNHK杯最終日は男子シングルなどが行われて、日本の本田武史選手は7位という結果に終わってしまいました。優勝はショートトップのジョニー・ウィアー選手、2位がティモシー・ゲーブル選手で、アメリカ勢に1、2位を独占されてしまいました。本田選手、前日の6分間の練習では、ちゃんとジャンプも跳べてたんですけどねー。なんで本番になると失敗してしまうのか…。日本のエースの復活は、いつになるんでしょう。

11月6日
フィギュアのNHK杯女子シングルは、荒川静香選手が初優勝を果たしました。ほぼノーミスだったショートに比べてフリーでは少しミスもありましたが、ジャンプ以外でも群を抜いていた感じです。フリーは2位でしたが、ショートでの大差にものをいわせて逃げ切りました。
2位は安藤美姫選手で、高難度のジャンプをすべて決め、会場を興奮の渦に巻き込んでくれました。さすがに、「これでもか!」って感じでジャンプが決まると、盛り上がりますよねー。本人も乗ってたし、いい演技でした。彼女の場合、ジャンプが決まるのとそうでないのとでは、全然印象が違うんですよね。点数も伸びるし。ただ、失敗すると、ガクッと下げられてしまうんですけど。
…と、本当はもっと書くことはあるのですが、書いてるとほかのトピックスがますますたまっていってしまうので、後回しにします。
ショートトラックの全日本選抜選手権第1日、女子は勅使川原郁恵選手が(赤塚)が1500mで1位、500mで4位となり、トップに立ちました。今季から、ソルトレークシティー五輪のエース・田中千景選手が復帰したそうで、彼女は500mで1位とさっそく実力を発揮。ベテラン健在を見せつけてくれました。ソルトレークで彼女は、日本女子の中で唯一、世界を相手にできる選手だったので、復帰は心強いですね。
また、男子では寺尾悟選手が500m1位、1500m2位でトップ、2位に西谷岳文選手がつけています。

11月5日
久々のNHK杯観戦に来ています。女子シングルのショートプログラムでは、荒川静香選手がただ1人ジャンプをミスなくまとめ、2位以下に大差をつけてトップに立ちました。2位はロシアのソコロワ選手、3位が安藤美姫選手で、恩田美栄選手は6位と出遅れました。
…で、久々にNHK杯を生観戦してきたわけですが…。今日は、とにかく荒川さんが良かった! シーズンに入ったばかりで、みんな、なにかしら失敗しているのに、彼女だけはパーフェクト! ジャンプもステップも、ほかの選手を圧倒してて、もう「世界が違う〜」って感じでしたね。ちょうど、目の前でコンビネーションを跳んでくれて(ちなみに、私の席はアリーナ)感動しました(笑)。あと、ステップシークエンスは、ほかの選手と全然密度が違ってて、客席から歓声があがってましたねー。もちろん、得点も別世界でした。
それと、私的には、生タラソワさんが見られて、ちょっとうれしかったです(笑)。「たらそわさんや〜」って感じでしょうか。キスクラは、私の席から少し遠かったんですが、それでも彼女の身体は存在感たっぷりでした。
安藤さんは3フリップでの転倒が痛かったですね。3−3のコンビネーションは3−2に認定されてしまうし(これは荒川さんもですが)、ちょっと堅かったのかも。そんなに悪くはなかったんですけど。
恩田さんは、最初のコンビネーションの失敗に尽きます。ジャンプが最大の持ち味なのに、それで派手に転んでしまったら、アピールするところがなくなってしまいます。とにかく、跳び上がった瞬間から軸が傾いてて、ダメだ〜と思いましたもんね。そのあとも勢いが感じられなかったんで、よけい点が伸びなかったんでしょう。
2位にはソコロワ選手がつけましたが、失敗してるのになぜ点が出るのか謎です。この人もジャンプが武器で、それを除いたら特にいいところはないんですけどねー。なんだかよくわからない結果となってしまいました。
ティホノフこの写真は、ペア優勝のティホノフ選手です。彼は、表彰式のあと観客のそばまでやってきて、いろいろサービスしてくれました。私もしっかり握手してもらいました(←年甲斐もなくミーハーな私…)。あと、日本語がお上手なので(その昔、川崎さんという日本選手とペアを組んで、日本代表として試合に出てました)、いろいろ話してくれてかなり盛り上がりましたねー。あと、女性のペトロワさんも、めっちゃにこやかでした。

11月4日
フィギュアのグランプリシリーズ第3戦、NHK杯が始まりました。初日に行われたアイスダンスの規定では、昨季の世界チャンピオン・ナフカ/コストマロフ組(ロシア)がトップに立ち、デンコワ/スタビスキー組が2位。日本の渡辺心/木戸章之組は6位とかなりの好スタートを切り、都築奈加子/宮本賢二組は10位につけてています。
ペアはショートプログラムを終えて、ロシアのペトロワ/ティホノフ組が1位で、井上怜奈/ボルドウィン組(アメリカ)は4位、若松詩子/フェクトー組(カナダ)は6位。日本女子は層が厚すぎて、井上選手、若松選手は海外選手とのペアに活路を見いだしてるんですね。日本代表でないのは残念ですが、日本男子にはペア向きの選手がほとんどいないんですよねー。今後も、この傾向は続きそうです。

11月2日
全日本スキー連盟が、トリノ五輪の代表選考基準を決定。早ければ今シーズン中にも、何人かが代表に内定する見込みです。内定の条件はいくつかあるようですが、世界選手権で好成績を挙げた場合はその時点で内定…ということもあるらしい。
まず、このところ上昇傾向のジャンプは、五輪シーズン(来季)のW杯で3位以内に入った選手が、優先的に選ばれるそう(ただし、対象となるのは年末までの大会)。これなら葛西選手あたりが、さっさと代表の座を手に入れそうですね。
ノルディック複合は、来季のW杯第1ピリオド終了時点で、総合5位以内に入っていれば内定。この条件を満たせそうなのは、今のところ高橋大斗選手以外に思い当たりません。
クロスカントリーは、今季の世界選手権で6位以内に入れば即内定されるみたいですが、果たして内定者は出るのでしょうか…。この条件はかなり厳しいです。
アルペンは、今季の世界選手権で10位以内、今シーズン終了後のW杯種目別ランクで15位以内…の順に評価されるそうです。この条件なら、男子回転で佐々木明選手が内定されるかどうか…といったところ。可能性は充分あるのですが、なんせ、失敗を恐れず突っこんでいく選手なので…。
モーグルは、今季の世界選手権と来季のW杯の両方で、表彰台に乗った選手が代表に決まるそうです。これは、上村選手の調子次第かな。
それから、有力選手の多いスノーボードのハーフパイプでは、今季の世界選手権で優勝した選手が最優先で選ばれるとか。さすがに、強い種目は条件も厳しいですねー。
ここで名前を挙げた選手は、この内定条件があってもなくても、代表に選ばれることはほとんど確実な人ばかりですが、ようは、そういう有力選手に早めに内定を出して、五輪にしっかりと照準を定めてもらおう…ということなんでしょう。そういえば、長野のときの清水宏保選手もかなり前に内定が出てて、それが功を奏しましたからねー。
はたして、だれが内定第1号になるでしょうか? でも、内定者が出始めるとなると、そろそろトリノ五輪のページも作らねば…!

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