2004年のトピックス           10 11 12

3月30日
フィギュア女子シングルの金メダリスト、荒川静香選手が帰国しました。なんつーか、「金」となると、全然扱いが違うんですねー。昨年、一昨年は、村主章枝選手と本田武史選手が銅をとっているんですけど、騒ぎかたが違う! やっぱ「チャンピオン」は、特別なのかなぁ。
会見で「のんびりしたい」とは言ったものの、またすぐにアメリカの大会に出なきゃならないので、本当にゆっくりできるのは、そのあとになるんでしょうね。でもこれからは、どこへ行っても見る目が全然変わってくるんでしようねー。
なんか、全然「トピックス」になってないんですけど、ちょっとしみじみしてしまったので(笑)。これからも、ますますパワーアップしていく彼女の演技を見ていたいもんです。

3月29日
2007年のノルディックスキー世界選手権は、すでに札幌で行われることが決まっているのですが、クロスカントリー競技を札幌ドームで行う…という案が出ているんだそうです。「多くの観客に見えるように」とのことですが、またそれは大胆な案ですよねー。ドームの中に雪を入れて、コースを作ってしまうんでしょうか。技術的なことについては、まだ検討段階のようですが、実現したら凄いかも。

3月27日
世界フィギュアスケート選手権女子シングルで、荒川静香選手が逆転で初優勝を果たしました。トップに立っていたサーシャ・コーエン選手(アメリカ)は、フリーは3位で総合2位、3位はミシェル・クワン選手(アメリカ)で、日本の安藤美姫選手はメダルにあと一歩の4位、村主章枝選手は追い上げて7位となりました。
また、26日の夜に行われたアイスダンスのフリーで、渡辺心/木戸章之組が大健闘。総合で17位と、昨年より三つ順位を上げました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月26日
フィギュアスケートの世界選手権、前日に行われた男子シングルフリー、優勝したのはやはりロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手でした。日本の高橋大輔選手は、健闘して11位に浮上。これが現役最後の試合?となる田村岳斗選手は、総合は22位という結果でした。
また、26日の夜には女子シングルのショートプログラムが行われましたが、これを終えて日本の荒川静香選手が2位、安藤美姫選手が3位につけ、村主章枝選手も総合8位に浮上しました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月25日
フィギュアスケートの世界選手権、24日の夜に行われたペアフリーで、SPトップのトットミアニナ/マリニン組(ロシア)が2位となり、逃げ切って優勝を飾りました。
また、25日のアイスダンスOD(オリジナルダンス)で、渡辺心/木戸章之組は18位となり、予選B組10位(全体では19−20位相当)から少しランクを上げました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月24日
フィギュアスケートの世界選手権、23日に行われた男子シングルのショートプログラムで、日本の高橋大輔選手は11位となって総合で13位につけました。田村岳斗選手はショート22位、総合でも22位となって、無事フリーへ進出しました。アイスダンスでは規定が行われて、渡辺心/木戸章之組予選B組で10位。
そして、一夜明けた24日は、ついに女子シングルが始まりました。いずれも予選A組に登場した日本勢は、荒川静香選手が1位、安藤美姫選手が2位と、願ってもみない好発進。ただ、本来なら優勝候補であるはずの村主章枝選手は、予選8位という予想外のスタートとなってしまいました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月23日
フィギュアの世界選手権、初日に行われたペアのショートプログラムで(昨日は時間切れでお伝えできなかったのです)、ロシアのトトミアニナ/マリニン組がトップに立ちました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月22日
世界フィギュアスケート選手権が22日、ドイツのドルトムントで開幕しました。初日は男子シングルの予選などが行われて、日本の高橋大輔選手はA組7位、田村岳斗選手はB組12位となりました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。

3月21日
ショートトラックの世界選手権最終日、女子3000mで神野由佳選手が4位となり、総合でも6位に入りました。今季の神野選手は、国内では無敵。ただ、国際試合となると力が出せず、ほかの日本選手とも大差ない成績に終わっていました。それが、シーズン最後の大きな試合で、この好成績。やっと実力が発揮できた…ってところでしょうか。来季は最初から、日本勢の柱となってがんばってほしいです。なお、小沢美夏選手の総合順位は22位でした。
男子1000mでは、有野美治選手は準々決勝で、西谷岳文選手は予選で敗れてしまいました。総合順位は、西谷選手が13位、有野選手は29位でした。

3月20日
ショートトラックの世界選手権が始まりました。そして、初日の19日に行われた女子1500mでは、神野由佳選手が決勝進出を果たし、5位に入っています。今季、特に女子では「決勝進出」なんてほとんど記憶にないですからねー。シーズン最後の大事な試合で、がんばってくれました。願わくば、来季はシーズン通してこういうニュースが伝えられるといいんですけどねー。小沢美夏選手は準決勝で敗れました。男子1500mでは西谷岳文選手が7位となりましたが、有野美治選手は予選で敗退しています。 
続いて、第2日の結果です。男子500mの西谷選手は、準々決勝止まりで10位、有野選手は予選で失格。女子500mでは、神野選手は準々決勝敗退、小沢選手は、残念ながら1回戦で敗れています。

3月18日
フィギュアスケートの伊藤みどりさんが、世界殿堂入りすることになりました。いわずとしれた、女子で世界初のトリプルアクセルジャンパー。彼女が出場した2回の冬季五輪のことは、今でも鮮やかに記憶しています。とにかく、「常識を超えた」選手でしたからねー。そんな彼女が、「後世に伝えられるべき存在」として認定されたのは、本当に喜ばしいことです。
表彰式は今月25日、世界選手権が開催されるドイツのドルトムントで行われるそうです。競技会の前後とかにやってくれるのかな? ケガをして以来、ずっと姿を見せていない伊藤さんですけど、久々に元気な顔が見られたらうれしいですね。

3月15日
ショートトラックの世界チーム選手権で、日本は男子が総合5位、女子は総合6位という結果でした。現在の力からすれば、妥当なところでしょうか。3位以内はまだまだ厳しいようです。

3月14日
スピードスケートの世界距離別選手権最終日、男子1000mで小林正暢選手が3位に入りました。大会最終日になってようやくメダルが1個とれたということで…正直、ほっとしましたね。ただ、男子1000というのは、ちょっと意外でした。とれるとしたら、男女の500ぐらいだと思ってたんですけどねー。そういえば、先月のW杯では小原唯志選手が、この1000mで何年かぶりに勝利を挙げているし、日本勢の力が上がっているのかもしれませんねー。その中嶋選手は今回は7位、小原唯志選手は8位でした。
女子1000mは田畑真紀選手が9位、外ノ池亜希選手は13位、岡崎朋美選手は17位。女子5000mでは田畑選手13位、妹尾栄里子選手14位、石野枝里子選手は最下位の16位となってしまいました。石野選手、今季は長い距離で大活躍してくれたんですが…。最後はちょっと息切れ? 調子があまりよくなかったのかもしれませんねー。
アルペンスキーのW杯、男子回転の最終戦で佐々木明選手が5位に入りました。今季は、12月にケガをして、約1か月ほどW杯を欠場してしまったのですが、復帰してからは徐々に調子を上げていけたようですねー。回転の種目別総合順位では11位と、良い数字を残してくれました。でも、欠場がなければベスト10も夢じゃなかったのになーと思うと、ちょっと残念ですね。来季は、W杯初優勝を目指してほしいですねー。可能性はけっこう高いと思います。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人最終戦は、濃霧のため1本目だけで順位が決定。日本勢では、宮平秀治選手が123mを飛んで6位に入りました。今季はずっと調子の上がらなかった宮平選手ですが、最後にまずまずの順位をとれて良かったかも。そして、今季も1勝を挙げるなど活躍を見せてくれた葛西紀明選手は16位。来シーズンはぜひ、今季葛西選手が作ったW杯優勝の最年長記録を、更新してほしいもんですねー。
以下、伊東大貴選手は27位、船木和喜選手28位、東輝選手36位で、山田大起選手は予選落ち。東選手は今季はまずまずだったのですが、船木選手は結局浮上できませんでした。来季は頑張ってほしいです。伊東選手、山田選手などの、若手の伸びにも期待したいですね。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの最終戦になる男子30kmフリーで、日本勢の最高は神津正昭選手の52位。以下、金丸富男選手は65位、蛯沢克仁選手は74位でした。今季のクロスカントリー勢は、女子はかなり順位を上げてきたんですが、男子はあまり良くなかったですねー。エースの今井博幸選手は、W杯の後半は出てなかった?のか、名前を見かけなかったし…。とりあえず、来季に期待します。
フリースタイルスキーのW杯、女子モーグル最終戦で、上村愛子選手は7位となりました。今季の総合成績は9位、最高順位は4位と、残念ながら一度も表彰台に乗ることはできませんでした。でも、まあこんな年もある…ということで…。里谷選手も今季は休養に充てたし、来季はまた、2人揃って活躍を見せてほしいもんです。
スノーボードのW杯も今季最終戦。女子パラレル大回転で竹内智香選手が7位に入りました。これまで日本勢が上位に来るなんて、とても考えられなかったこの種目で、今季大活躍を見せてくれたのが竹内選手でした。昨季までは予選通過さえままならなかったのに、今季はついに表彰台にまで上ってしまったんですから…。来季が、そして2年後がものすごく楽しみな選手の1人になりましたね。
なお、男子の服部冬樹選手は予選46位となり、決勝トーナメントには進めませんでした。

3月13日
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第22戦で、東輝選手が132m、128.5mを飛び、5位に入る健闘を見せてくれました。東選手は今季、日本勢のなかでは葛西紀明選手に次ぐ好成績を収めてるんですよねー。ベテラン健在、といったところです。
葛西選手は1回目は5位につけたのですが、2回目は風が強かったらしく距離を伸ばせず。総合では16位となりました。ほかの日本勢は宮平秀治選手20位、伊東大貴選手と船木和喜選手は2回目に進めず、山田大起選手は予選落ちしました。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子15kmフリーの結果は、横山寿美子選手が22位、曽根田千鶴選手は33位、野尻あずさ選手は46位でした。
これでクロスカントリーのW杯はすべて終了。今季何度も10位台でゴールするなど大健闘を見せてくれた横山選手は、トータル143点を獲得し、W杯総合で自己最高の33位となりました。ちなみにスプリント種目を除けば25位で、これで来季の第1シードを確保したそうです(普通のクロスカントリーとスプリントはかなり違う種目です)。
日本が本当に弱かった種目で、ここまで成績を上げてくるのは、並大抵のことじゃないですよねー。本当に大健闘だと思います。できれば来季は、今季は果たせなかった「10位以内でのゴール」を実現させてほしいですねー。

3月12日
スピードスケートの世界距離別選手権が始まりました。初日に行われたのは、男子500m、男子5000m、女子1500mの3種目。このなかではやはり、男子500mに出場する清水宏保選手に期待がかかったのですが…。1回目は7位につけたんですが、2回目は11位。総合では9位に終わりました。日本勢で健闘したのは小林正暢選手で、総合4位の好成績。ただ、1回目で3位とメダル圏内につけていただけに、2回目の5位が惜しまれます。もう1人日本から出場している加藤条治選手は15位。優勝はやはり、カナダのウォザースプーン選手でした。この人って、調子を崩すのはオリンピックだけなのかしら…。
また、女子1500mは、田畑真紀選手の6位が最高で、大津広美選手は15位、世界ジュニア選手権で優勝している石野枝里子選手は18位でした。でも、石野選手の場合、長い距離のほうが得意なので、13日の3000mには期待したいです。
それから、男子5000mに日本勢で1人だけ出場している宮崎今佐人選手は、24人中23位と、残念な結果に終わりました。やはり、男子長距離の夜明けは遠い…?
スノーボードのW杯女子ハーフパイプで、山岡聡子選手が3位に入りました。山岡選手はすでにこの種目でW杯総合優勝を決めており、最終戦の表彰台でそれに花を添えました。来シーズンもこの調子で行ってほしいものですねー。また、伏見知何子選手は6位に、男子の成田童夢選手は4位に入っています。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子1.0kmスプリントで、夏見円選手は16位となりました。予選は通過したんですが、決勝トーナメントでは初戦で敗退。横山寿美子選手は40位で予選落ちしました。10km以上の距離では、日本勢の中でダントツの強さを発揮する横山選手も、このスプリントだけは勝手がちがうようですねー。
また、男子1.3キロは恩田祐一選手の22位が最高、駒村俊介選手は62位、本田尚平選手は74位、成瀬野生選手は77位でした。
フィギュア女子の元世界チャンピオン、五輪2位のロシアのイリーナ・スルツカヤ選手が、22日から行われる世界選手権で競技会に復帰することが決まりました。少し前から「出てくるらしい」とは聞いていたのですが、半信半疑な部分もありましたからねー。なんせ、去年の世界選手権での欠場から始まって、今季は当然出るはずの試合には一度も顔を見せず。体調がかなり悪いとか、原因不明とか、いろんな噂が流れてましたから。
昨季前半はいくつかの競技会で顔を見せていたのですが、そのときからあまりいい調子じゃなかったんですよね。いきなり復帰してどこまでやれるのか、って感じですけど、出るからにはいい演技を見せてほしいですね。
なお、日本の代表は村主章枝、荒川静香、安藤美姫の3選手ですが、特に村主選手と荒川選手は、今の力からすれば充分スルツカヤ選手を上回れると思うんですよね。というか、「負けてほしくない」というのが正直なところです。
ただ、荒川選手はこの時期にきてコーチがタラソワさん(ヤグディン選手の元コーチ、この間までコーエン選手のコーチだった人。フィギュアに興味がない人は、スルーしてください)に変わったし、相性がどうなのかちょっと心配ではあります。
ちなみに、荒川選手がこの前までついていたキャラハン氏には、今度は恩田選手が…というニュースが流れたのですが、それが白紙に戻ったという噂もあって、どういう事情なのか、イマイチはっきりしないのがもどかしいです。

3月11日
ノルディックスキーのW杯、ジャンプの個人第21戦に出場した日本勢は、葛西紀明選手の11位が最高。東輝選手は18位で、宮平秀治選手、伊東大貴選手、船木和喜選手は2回目に進めませんでした。やっぱ、葛西選手以外はまだ成績に波がありますよねー。あと、船木選手がなかなか「浮上」してこないのが気にかかります。
スノーボードのW杯、女子スノーボードクロスで、三宅陽子選手は22位、土井奈津子選手は23位で予選落ち、男子の千村格選手は予選で途中棄権しました。

3月8日
ショートトラックの寺尾悟選手が、右手の負傷のため、13日からの世界チーム選手権と19日からの世界選手権の代表を辞退することになりました。先日の全日本選手権で転倒してケガをした…というのは報道されていたのですが、具体的な部位については触れられてなかったんですよね。でも、その後に右手の一部骨折や右ひじ脱臼…とわかったそうで、ここは大事をとることにしたようです。ただでさえ転倒などの多いこの種目、無理して出ても、さらにケガを悪化させる可能性だってありますからねー。
なお、世界選手権は代わりに伊藤潤二選手が出場するとのことです。
フリースタイルスキーのW杯、男子デュアルモーグルで、上野修選手が11位に入りました。菅唯志選手は14位、益川雄選手18位、下山研朗選手20位、附田雄剛選手23位という結果でした。また、女子は畑中みゆき選手が13位、上村愛子選手は14位でした。上村選手は、相変わらず成績に波がありますねー。でも、たまにはこんなシーズンがあるのは、仕方がないのかも。

3月7日
6日に行われたノルディックスキーのW杯、ジャンプ団体で、日本チームが3位に入りました。昨シーズンの世界選手権では2位になったものの、W杯団体ではここのところ表彰台に乗れず…が続いていたので、この結果はうれしいですねー。団体での3位以内は、なんと2002年1月の札幌大会で2位になって以来。2002年1月っていったら、ソルトレークシティー五輪の直前じゃないですか〜! そりゃ、「長いこと乗ってない」ような気もするわけですよね。
この日の日本チームは、東輝選手、伊東大貴選手、宮平秀治選手、葛西紀明選手というオーダー。1回目を終えた時点で3位につけ、2回目の途中で一度は4位に落ちたものの、最後の葛西選手で再び3位に浮上し、見事表彰台を確保しました〜。
これで今季の団体戦は終わりましたけど、来季はせめて、もうちょっとたくさん台に乗れたらいいですねー。
なお、その翌日の7日には、個人第20戦が行われています。が、さすがに2日連続表彰台とはいかず、日本勢の最高は葛西紀明選手の9位でした。宮平秀治選手は13位、東輝選手は16位、伊東大貴選手は23位で、船木和喜選手は2回目に進めませんでした。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子10kmクラシカルで、横山寿美子選手が15位に入りました。今季前半は絶好調だったのに、中盤からは順位がちょっと低迷ぎみだった横山選手ですが、終盤にきてまたも調子を上げてきたようです。あまりマスコミとかに取り上げられることはありませんが、今季は本当にすごく良い成績だったんで、ぜひとも最終戦までこの調子を維持してほしいですねー。
なお、石田正子選手は36位、曽根田千鶴選手は39位、野尻あずさ選手は60位でした。
また、男子15kmクラシカルでは、金丸富男選手が72位、蛯沢克仁選手は80位でした。
スノーボードのW杯、女子スノーボードクロスで、扇谷昌代選手は19位、三宅陽子選手は20位でした。男子では、千村格選手の23位が最高でした。

3月6日
フィギュアの世界ジュニア選手権、最終日に行われた女子シングルフリーで、安藤美姫選手が予選、ショートに続いて1位となり、貫禄の優勝を果たしました。しかも、すべてのジャッジが彼女に1位をつけているので、もう、1人だけダントツだったようです。4回転ジャンプは手をついてしまったようですけど、これは、チャレンジしただけでも良しとしたいですねー。
2、3位にはアメリカ勢が入り、4位に浅田舞選手、5位は澤田亜紀選手で、結果的にはフリーの順位がそのまま総合順位となりました。ただ、点数的には2〜5位まで、ほとんど差がなかったようなのですが…。微妙にアメリカ勢に上に行かれてしまいました。
どうも採点競技って、アメリカに点が出やすいような気がする…のは、私だけではないはず。けっこうミスもあったようなんですけどねー。そんななかで日本人が1位をとるには、今回の安藤選手みたいに、絶対的な実力を見せつける必要がある…ってことなんでしょうねー。
ノルディックスキーのW杯、複合個人最終戦で、高橋大斗選手が前日に続いて表彰台の中央に立ちました。昨日ようやく初優勝できた…と思ったら、いきなり2日連続ですからねー。正直、びっくりしてしまいました。
前半のジャンプでは、不利な追い風にもかかわらず121m、122mを飛び、2位以下に大差をつけてのトップ。ここで一度ニュースを見たのですが、タイムに換算すると2位との差は42秒もあるとのことで、「これは行けるんじゃないか…」となかば勝利を確信しました。その予想どおり、後半のクロスカントリーは終始トップを独走する、余裕の展開だったようです。これで高橋選手はW杯総合でも5位となり、2年前の自己最高位に並びました。
それからさらにうれしかったのが、もう1人の日本人、北村隆選手も、前半15位から追い上げて、自己最高の6位でゴールしたことです。今季はW杯Bからのスタートだったのが、そこで好成績を挙げて自力でAに昇格。そこでも徐々に成績を上げていったのはお見事です。
10年前(もうそんなになるんだ…)、荻原健司選手がおそろしく強かったころは、そのほかの日本勢も、荻原選手を脅かすくらいの実力を持ってました。だからこそ、五輪の団体で金がとれたんですよね。やっぱ、1人だけじゃなくて、日本チーム全体で力をつけていってもらいたいですねー。
5日に行われた、ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの男子1.0kmスプリントで、恩田祐一選手が決勝トーナメントに進み、13位に入りました。女子の夏見円選手は、予選で敗れました。
また、6日の結果もすでに入ってきているのですが、この日行われたスプリントリレー(2人1組で実施する種目らしいのですが、正直いって聞いたことがない…。どんな感じなんでしょ?)、日本勢はすべて予選で敗退しました。女子の夏見円/横山寿美子組は13位、石田正子/曽根田千鶴組は15位、男子の本田尚平/成瀬野生組は26位、恩田祐一/神津正昭組は28位でした。
スノーボードのW杯、女子パラレル大回転で竹内智香選手が4位に入りました。先日、日本で行われたW杯では、スノーボードのアルペン種目で日本人として初めて表彰台に上った竹内選手ですが、海外の試合でもしっかりと実力を発揮してくれたようです。
4位ということは、準決勝まで進んだんですよねー。あと1回勝てば決勝なんですけど、さすがにその1回はかなり難しいかな。でも、昨シーズンまでは、予選すらほとんど通過できなかったのに、今季はここまで上がってこられたんだから、来季はさらなる伸びが期待できるかも?
なお、男子の服部冬樹選手は21位でした。

3月5日
フィギュアの世界ジュニア選手権第5日は、女子のショートプログラムが行われて、期待どおり、日本の安藤美姫選手がトップとなりました。
安藤選手は、ミスのできないショートを、きっちりと乗り切ったよう。彼女の技術はジュニアとは思えないくらいの完成度なので、失敗さえしなければ1位は堅いんですよね。予選もショートも1位なんで、できればフリーも1位をとって、完全優勝を果たしてほしいですねー。
同じく予選1位だった浅田舞選手は、ショートは点が伸びず6位、トータルでは5位につけました。特に目立ったミスはなかったようなんですが…。特に技術点が下げられているのが気にかかります。確かに、直したほうがいい欠点はある彼女ですけどねー。もうちょっと上にくると思ってたので、少し意外な順位になってしまいました。
かわって澤田亜紀選手のほうが、上がってきました。予選は3位(つまり、全体では5位の位置)でしたが、ショートはノーミスで4位をとり、総合でも4位に浮上。メダルのチャンスもかなり出てきた感じです。フリーの出来次第ですね。
あとは最終日のフリーを残すのみですが、安藤選手は金を、あとの2人はメダルを狙って…ってところかな。安藤選手はまずは大丈夫だと思いますが(ミスを連発しなければ)、澤田選手と浅田選手は微妙です。現在2、3位につけているのがアメリカ勢で、点数も出てますからねー。果たして、最終順位はどうなるでしょうか。
また、前日に行われた男子フリーでは、岸本一美選手が6位、織田信成選手が11位、総合順位でも同じく6位と11位で競技を終えました。演技内容はよくわからないんですが、岸本選手はまずまずだったもよう。織田選手の場合は演技の質はいいので、もうちょっと名前が知られれば、点数も伸びてくるんじゃないかな。
優勝はアンドレイ・グリアツェフ選手(ロシア)で、ショートに続いてフリーでも1位をとり、優勝候補と見られていたライサチェク選手(アメリカ)は2位となっています。
ノルディックスキーのW杯、複合の個人第18戦スプリントで、高橋大斗選手が初優勝を飾りました! 前半のジャンプでトップに立って、しかも2位以下にも少し差をつけていたので、今回はチャンスだと思ってたんですよね。そしたら本当に予想通り、見事優勝を果たしてくれました。
でも、決して楽勝だったわけじゃなくて、6km付近ではゴットワルト選手(オーストリア)に追いつかれ、いったんは前に出られたようなんですね。ラスト、会場に入ったあたりでは少しだけ差があったようなんですが、そこから追い上げて、ゴール手前で抜き返したとか。テレビで見てたら(見られないけど)、きっと手に汗握る状態が続いてたでしょうねー。
とにかくここ何試合かは、高橋選手のスキーがものすごく滑っているらしいです(…と、阿部雅司コーチのページに書いてありました)。次の試合もこの調子で行ってほしいですね。
ちなみにこの勝利、日本選手としては、1996年2月の荻原健司さん以来、8年ぶりのことだそうです。日本勢って、そんなに長く勝てていなかったんですねー。
バイアスロンのW杯、男子10kmスプリントで、日本の井佐英徳選手は26位、蛯沢大輔選手は32位でした。

3月3日
フィギュアの世界ジュニア選手権第3日は、女子シングルの予選が行われ、A組では昨年2位の安藤美姫選手が、B組では同4位の浅田舞選手が、それぞれトップに立ちました。
安藤選手は「4回転を跳ぶ選手」として有名ですが、今季はジャンプ以外の面でもぐんと成長しました。全日本選手権を制し(幸運もありましたが)、この世界ジュニアでは、よほどのことがないかぎり優勝は濃厚と見られています。予選の出来は、4回転に失敗した以外はほぼ完璧だったようで、ほとんどのジャッジから高得点をもらって、余裕の首位発進となりました。
また、安藤選手と同じA組で滑った澤田亜紀選手も、トリプルを6回成功させて3位につける上々のスタート。1番滑走という不利を考えれば、大健闘だと思います。溌剌とした演技が持ち味の選手で、ジャンプの質も高いし、ミスさえ少なければさらに上位も狙えそうです。
B組トップの浅田選手も、5種類の3回転をすべて成功させたそうで、これでショートプログラムでは、日本人が3人とも最終組で滑ることになりました。このまま行ってくれれば、2人は表彰台に乗れるのですが…。
ただ、今回は昨年の採点法で行われているため、ショートでは失敗するとがくんと点を下げられてしまうんですよね。ここを無難に乗り切ってほしいです。
また、昨日は間に合わなくてお伝えできなかった、男子のショートですが…。
予選3位(予選は2組行われるので、全体では5位の位置)の岸本一美選手は、ショートは8位となり、トータルでは7位と一歩後退。せめて6位に入ってくれれば、フリーを最終組で滑ることができたんですが…。ジャンプが全部決まると豪快なだけに、フリーで持ち味を発揮して、少しでも順位を上げてほしいですねー。
また、予選8位(同じく、全体では15位)だった織田信成選手は、ショートは10位とまずまずの点。キレイな演技ができる選手なのですが、アピール力はまだ弱いかなー。総合では現在13位ですが、フリー次第では充分ベスト10に入るチャンスはあるので、がんばりを見せてほしいところです。
なお、トップに立ったのは予選A組2位のアンドレイ・グリアツェフ選手(ロシア)。2位が優勝候補筆頭のライサチェク選手(アメリカ)となっています。
スキーの全日本選手権・技術系、男女の大回転で、男子は吉岡大輔選手が、女子は湯本浩美選手が優勝しました。

3月2日
スキーの全日本選手権、スノーボードの大回転は、男子が川口晃平選手、女子は山岸雪選手が制しました。女子は、W杯も転戦している家根谷依里選手、飯田蘭選手も出場していたんですが、2回目にミスが出て、山岸選手が1回目3位から逆転で優勝を果たしました。
また、スキーの技術系・回転では、男子は梶悠亮選手、女子は湯本浩美選手が、それぞれ初優勝を飾っています。

3月1日
フィギュアの世界ジュニア選手権が始まりました。初日は男子シングルの予選が行われ、日本から出場している岸本一美選手は3位、織田信成選手は8位につけました。
今回、日本勢が入る予選A組に強豪が集まってしまい、彼らの順位が心配されたのですが、とりあえずはまずまずのスタートが切れたようです。特に岸本選手は、充分メダルが狙える位置ですよねー。ショートでちゃんとジャンプが決まることを、願っておきます。岸本選手はジャンプは高くて良いのですが、好不調の波はけっこう激しいので。織田選手は、少しでも順位を上げてほしいです。
バイアスロンのW杯、男子12.5km追い抜きで、日本勢の最高は蛯沢大輔選手の40位でした。
12日からソウルで行われる、スピードスケート世界距離別選手権の代表選手が発表されました。これが今季の締めくくりになるのかな。最後はいい形で終わってほしいですねー。
代表選手は次のとおりです。
男子…清水宏保、小林正暢、加藤条治、中嶋敬春、小原唯志、宮崎今佐人、糸川敏彦。女子…新谷志保美、外ノ池亜希、妹尾栄里子、岡崎朋美、大津広美、田畑真紀、石野枝里子。

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