2002年のトピックス         10 11 12

6月28日
柔道男子60kg級の野村忠宏選手が、現役を続行しアテネを目指すと表明しました。野村選手がシドニーでオリンピック二連覇を達成したのはご存じの通りですが、その後は休養し、アメリカへ留学していました。野村選手がアトランタで金を獲得して一躍注目を浴びたとき−まだ21歳だったんですけど、関西で放送された特集番組では「あまり長く続けたくない、きついから」みたいなことを言ってました。実際問題、軽量級の選手生命って短いんですよね。それだからこそ、半端な気持ちではアテネについて話せなかったのでしょうが、いったん競技から離れてみて「もう一度本気で柔道をやってみたい」と思うようになったそうです。2年後は29歳。まさに最後の五輪となりそうですが、野村選手の天才的な柔道をもう一度見せてほしいですね。
スピードスケートの大菅小百合選手が、自転車でアジア大会を目指すことになりました。今季からこの競技に取り組んできた大菅選手は、立て続けに好記録を出して注目されていたんですけど、7月の全日本選手権(アジア大会の代表選考会)の出場も決まって、いよいよ本腰を入れてきたなーという感じです。もちろん本職はスケートですけど、2年後のアテネも視野に入れていくことは、まちがいなさそうですね。
卓球少女「愛ちゃん」、ついにアジア大会代表へ…。まだ正式決定ではないのですが、29日の日本卓球協会理事会で承認されることは現時点でほぼ決まっているとか。私には、5歳?ぐらいの泣きながらラケット振ってた愛ちゃんのイメージが、まだ抜けきらないのですが、そんな彼女ももう中学2年生になったんですね。卓球ではもちろん、史上最年少の国際大会代表ですが、はたしてどこまでやってくれるでしょうか?

6月27日
ついに体操競技でも、賞金大会が実施されることになりました。7月に行われるNHK杯の男子個人総合は、総額300万円の報奨金付き競技会になるそうです。ちなみに金額は、1位…100万円、2位…80万円、以下3位から6位までに60万、30万、20万、10万だとか。最近は体操部を持つ会社も少なくなってきたし、選手の生活のことを考えると自然ななりゆきなんでしょうね。いつ所属企業がなくなるかわからないような不安定な状況では、選手も気の毒だし…。願わくば、もうちょっと金額を上げてくれてもいいような気もするんですけどね。

6月23日
先ごろ現役を引退した柔道の吉田秀彦さんが「吉田道場」を開設。その道場開きが、23日に行われました。対象は小中学生で、すでに20人ほどが入門しているとか。「世界に羽ばたく選手を育てたい」とのことですが、それが現実になることを切に願ってます。
連盟の分裂でアジア大会への参加が危ぶまれているテコンドーですが、23日、異例ともいえる選手主催の代表選考会が行われました。日本オリンピック委員会は派遣見送りやむなし…と考えてるみたいですけど、それでは選手があまりに気の毒。なんとかして、いい方向に持っていけないものでしょうか?

6月17日
競泳とアーチェリーのアジア大会代表が決まりました。特に競泳は、先日まで行われていた日本選手権でも好記録が続出しているし、本番での活躍が楽しみです。まずはその前に行われる、パンパシ水泳にも注目しましょう!

6月16日
水泳の日本選手権も最終日、男女計10種目の決勝が行われました。最終日に出た日本新はひとつ。男子50m背泳ぎ決勝で錦織篤選手が25秒96をマークしました。…が、この日の話題は、やはり萩原智子選手につきるでしょう。前日まで3冠を獲得していた彼女は、女子100m自由形でも日本歴代2位の好タイムで優勝。なんと4冠に輝く快挙でした。これまで彼女のことは「個人メドレーと背泳ぎの選手」としか見ていなかったのですが、今回の自由形での活躍は見事です。世界で闘うときは、どの種目でいくのでしょうねー。もしかしたら、全種目出場かも? また、男子100m平泳ぎは北島康介選手が3連覇して、今大会50m、200mとの3冠を達成。男子200mバタフライの山本貴司選手も3冠をとりました。
スピードスケートの大菅小百合選手は現在自転車に取り組んでいるのですが、その全日本実業団東日本大会でさっそく結果を出しました。女子500mタイムトライアルに出場した彼女は、37秒313の好タイムで優勝。この種目の日本記録は橋本聖子さんの36秒859なのですが、大菅選手はこの更新も視野に入っている様子です。「五輪などは全然考えていない」と言う彼女ですが…。なにはともあれ、今後の成績次第でしょうね。

6月15日
水泳の日本選手権第5日、この日も日本新が誕生しています。女子800m自由形では山田沙知子選手が、自己の持つ日本記録を更新して5連覇を達成。タイムは8分31秒96でした。また、男子100m自由形は2人の選手が日本新を連発してくれました。まず予選で名倉直希選手が50秒41をマークし、続く準決勝では明部洋明選手が50秒32とすぐに更新。決勝でどういう戦いを見せてくれるか、楽しみになってきました。願わくば、50秒を切るタイムで決着をつけてほしいですねー。

6月14日
水泳の日本選手権第4日、男子200m平泳ぎで昨年の世界水泳銅の北島康介選手が2連覇を達成しました。2分10秒64の日本新、世界歴代3位の好タイムでの勝利です。いよいよ世界の頂点が見えてきたかもしれませんねー。また萩原智子選手は、女子200m自由形でも勝って堂々の3冠を獲得しています。

6月13日
水泳の日本選手権第3日、男子200m個人メドレーで三木二郎選手が、前日の準決勝に続いてまたも日本記録を更新し、3連覇を達成しました。タイムは2分1秒10。三木選手は昨年の世界選手権でこの種目5位に入っているのですが、そのときよりさらに力をつけてきているのは頼もしいかぎりです。まだ伸び盛りの19歳だし、今後どこまで行けるか楽しみな存在ですね。また、女子1500m自由形では、山田沙知子選手が16分17秒77の日本新をマークして優勝。女子200m個人メドレーは萩原智子選手が勝って前日と合わせて2冠に輝き、男子800m自由形は高校生の松田丈志選手が初優勝しています。

6月12日
陸上長距離の渋井陽子選手が、シカゴマラソンに出場することになりました。初マラソン世界最高をマークし、今季は1万mの日本記録も更新した彼女が、次に目指すのは世界最高記録なのでしょうか? シカゴといえば、昨年ケニアのヌデレバ選手が、高橋尚子選手の記録をわずか1週間で破ってしまった大会です。ちなみに高橋選手は、ベルリンとシカゴのどちらに出場するか迷ったあげく、風の少ないベルリンを選択したのですが、皮肉なことにふだん風のないはずのベルリンでは強風が吹き、逆に「風の街」シカゴはそのときに限ってほとんど無風状態でした。渋井選手はシカゴのほうに挑戦するわけで、この選択が吉と出るか凶と出るか…。お天気に関してだけは、もう運としかいいようがないですからねー。ともかく、自己記録は更新してほしいです。
水泳の日本選手権第2日、この日も日本記録が誕生しました。まずは男子200m個人メドレーの準決勝で、三木二郎選手が2分1秒30をマーク。そして女子200m背泳ぎでは、萩原智子選手が2分10秒05で復活の日本新&優勝! 2年前のシドニー五輪ではメダルを期待されながら4位に終わり、昨年はケガで背泳ぎには出場していなかった彼女が、見事に甦りました。「一番泳ぎたいのは背泳ぎ」という萩原選手。個人メドレーも得意とする彼女ですが、やはり一番好きな種目での日本新はうれしかったのではないでしょうか。

6月11日
陸上が終わったと思ったら、次は競泳の日本選手権が始まりました。この日行われた決勝は男女の400m自由形だけで、男子は藤田駿一選手、女子は山田沙知子選手が優勝しました。また、強豪がひしめきあう女子200m背泳ぎは、萩原智子選手がトップのタイムで決勝進出。12日の決勝では、どんなレースを見せてくれるでしょうか。

6月10日
以前から話題には上っていましたが、2007年の世界陸上に大阪市を候補地として立候補することが決まりました。ほかにどの都市が名乗りをあげるのかはわかりませんが、いずれにせよ11月の国際陸連評議員会で開催都市が決まることになります。1991年の東京での世界陸上は、私が長距離以外の陸上にも興味を持つきっかけとなった大会なだけに、大阪で開催されたら本当にうれしいのですが…。正直、もうほかの都市に負けてほしくないし、もし開催されたら絶対に見に行きますから!(何年先か…って感じですけど)
陸上ネタばかりになっちゃいますけど、アジア大会の代表が決まりました。詳細は同大会のページにて。また、故障で日本選手権を欠場した末續慎吾選手には、7月の試合で結果を残せば代表入り…という道が与えられることになりました。普通に走れば代表入りは堅いだけに、今度は故障に気を付けてほしいものです。

6月9日
陸上日本選手権も最終日。いつもはNHK総合での放送も、今年はサッカーに圧倒されて教育テレビでの放送に…。仕方ないとは思うけど、陸上大好きな私としてはちょっと悔しいことではあります。でも、試合の内容はかなり充実してました。男子100mでは、第一人者の朝原宣治選手が10秒05の大会新で圧勝。9秒台には惜しくも届きませんでしたが、今年こそやってくれるんじゃないかと期待させられる快走でした。また、ハンマー投げでは室伏選手が、この日の朝帰国したばかりにもかかわらず、安定した投擲で優勝。さすがに80mオーバーは見られませんでしたが、貫禄を見せつけてくれましたね。そのほかでは、女子200mで新井初佳選手が勝って、100mと合わせ5年連続の2冠を達成。女子400mHでは、吉田真希子選手が自己の持つ日本記録を0秒01更新する56秒82で、こちらも前日の400mとの2冠に輝きました。

6月8日
陸上日本選手権の2日目は、男子の10000mなどが行われました。この種目では、今季絶好調の坪田智夫選手が序盤から積極的に引っ張って制し、アジア大会代表の座を確実に。また、男子400mHでは、本命為末大選手が貫禄勝ち。春先はあまり調子が良くはなさそうだったのに、ここ一番に合わせてくるところはさすがです。それから女子100mでは、これも今季は故障で出遅れていた、第一人者の新井初佳選手が5連覇を達成しました。やはり、勝ち方を知っている選手はちがうなーというのを実感しましたね。

6月7日
陸上日本選手権がついに開幕。 初日は7種目の決勝が行われました。なかでも注目の女子1万mは、今のりにのっている福士加代子選手が優勝。記録は捨てて勝負に徹するスローペースの展開でしたが、福士選手は持ち前のスピードを生かし、終盤でほかの選手を振り切ってゴール。見事、初優勝を果たしました。彼女は先日のレースでも、5000mで日本記録に迫る好タイムを出しているし、まさに絶好調といった感じです。次も楽しみな存在ですね。

6月5日
高橋尚子選手が秋のマラソンに向けて、13日に渡米します。高地トレーニングの場所は、いつも通りのコロラド州ボルダー。2年後のアテネに向けて、いよいよ始動したという感じです。世界陸上→五輪代表、という道を選ぶなら、秋のレースは東京国際女子マラソンでしょうか? ここで来年の世界陸上の代表に入り、そこでメダルを獲得して五輪へ、というのが王道かも。ただ、秋の海外レース出場→来春の名古屋国際→世界陸上という路線もありますが…。もちろん、世界陸上回避の可能性もありますし。はたして彼女はどんな方法を選ぶのでしょうね。

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