2002年のトピックス         10 11 12

11月30日
ご存じのとおり、野球、ソフトボール、近代五種の3競技の存続問題は、結局先送りされることになりました。2年後のアテネ五輪のあと、改めて議論されるとか。検討期間が短すぎる…という意見が多かったようですけど、水面下ではきっといろんな駆け引きがあったんでしょうねー。もちろん、これで存続が決定したわけではないし、とりあえずは2年後を待つというところでしょう。そのときにあっさり廃止とならないように、アテネでは各国一線級の選手を揃えた真剣勝負が見たいものです。

11月27日
メキシコで、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が行われてます。そう、ついに野球やソフトが五輪種目として生き残れるか、決まるときがやってきてしまったんですね。この日、除外するかどうかの投票を29日のIOC総会で行うと発表されたのですが、それってどうも、うれしくない流れみたいなのです。日本側は、総会での投票だけは避けたかったようで…。結果はどうなるんでしょうねー。
そのIOC理事会で、廃止が取りざたされていた馬術競技の総合馬術(という種目です)については、規模を縮小して実施することが決まりました。不人気?競技については、今後定期的に見直しをしていくそうで…。マイナー競技はますますつらくなりそうですねー。

11月26日
福岡国際女子柔道(12月7、8日)を目前に控え、この日報道陣に練習が公開されました。注目はなんといっても田村亮子選手。ケガの状態が気にかかりますが、とりえずはほぼ完治とのことです。会見では、「100%の状態」「充実した練習ができた」と頼もしい発言も出ていることだし、もう大丈夫、かな?

11月25日
体操の世界種目別選手が終わりました。獲得したメダルは結局1個だけ。最終日、期待された米田功選手の鉄棒も5位でした。しかもこれ、ほとんどノーミスの演技らしいんですよね。失敗しなくてもメダルに手が届かないということは、難易度etc.からして足りないということで…。やはり体操ニッポン、復活への道のりはまだまだ険しいようですねー。

11月23日
体操の世界種目別選手権、男子のあん馬で鹿島丈博選手が銅メダルを獲得しました! 正直、ちょっとびっくり。メダルゼロかも…なんて思ってましたもん。うれしいのはうれしいけど、「うそ〜っ」みたいな感じのうれしさですねー。

11月20日
20日からハンガリーで、体操の種目別世界選手権が始まります。これは、団体や個人総合とかはなくて、各種目の世界一を競う大会です。さてさて、現地入りした中国選手団ですが、なんと録音した国歌をうっかり置き忘れてきたそうで…。主催者側は大慌て、あちこち奔走してなんとか確保できたとか。まずは一安心…といったところだけど、仮に日本施主団が忘れてきても、そんなに大騒ぎになっただろーか…と考えると、ちょっと悲しくなってしまいました。日本選手は、メダルぐらいは運が良ければとれるかもしれないけど、国歌が必要になることって、たぶんないでしょうからねー。

11月19日
女子バレーボール全日本監督の吉川正博氏が、解任される見込み。というか、成績不振の責任をとって、強化委員の大部分がやめるそうなんですけど。でもバレーボールって、ここまでくると、エライさんの首のすげかえだけでは絶対に復活できないと思うのですが…。もっと有効な対策を考えてくれよって感じです。ちなみに、吉川氏は「やめたくない」と言っているとかいないとか。とにかく、だれでもいいので「勝つためには何から始めたらいいのか」を理解している人に、就任してほしいですねー。

11月18日
毎度陸上ネタばかりで失礼します。国際陸連が選んだ今年の年間最優秀選手は、男子が1500mのヒシャム・エルゲルージ選手(モロッコ)、女子が長距離のポーラ・ラドクリフ選手(イギリス)となりました。エルゲルージ選手は今年、1500mと1マイルで無敗。そしてラドクリフ選手は、いうまでもなく1か月前のシカゴマラソンで2時間17分18秒の世界最高記録を樹立した選手です。1年と少し前、ベルリンで高橋選手がマークした当時の世界最高より2分半も速いタイムなんですから、これは最優秀選手も文句なしでしょう。次のレースが楽しみですけど、できればそのうち、高橋さんと勝負つけてほしいですねー。

11月17日
東京国際女子マラソン、優勝したのは伏兵、タンザニアのムラシャニ選手。松岡理恵選手が2位に入り、「日本人トップ&2時間26分を切る」という条件を満たして、世界陸上の代表に内定しました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。

11月16日
12月7、8日に行われる福岡国際女子柔道で、田村亮子選手が本格的に復帰することになりました。4月の全日本選抜体重別選手権では、体調不十分のなか出場し、12年ぶりに日本選手に負けてしまった田村選手。今回は、しっかり調整したうえで試合に臨んでほしいです。

11月15日
高橋尚子選手、やはり東京国際女子は欠場ということになってしまいました。ろっ骨疲労骨折の原因は、ボルダーの急激な気温低下…。高地トレのため、つまり強くなるためのボルダー滞在が仇になるなんて、皮肉なもんですねー。これで、東京国際で日本人1位&2時間26分で走る→世界陸上への出場権取得→世界陸上で日本人1位&メダル獲得→アテネ五輪出場(で、二大会連続の金)という構想は、出だしから崩れてしまうことになりました。これから彼女がどういう方向で五輪を狙っていくのか…。東京から大阪(1月)または名古屋(3月)にスライドし、あとは同様に世界陸上からの五輪出場を狙うのか、世界陸上を経る道はやめて国内五輪選考レース(来シーズンの東京・大阪・名古屋)で行くのか…。できるだけ早く五輪代表内定をもらいたい高橋陣営としては、どう軌道修正を図っていくのでしょうか?

11月14日
高橋尚子選手が東京国際女子マラソンに出場するかどうかは、15日の状態を見て決めるそうです。本番のレースはもう目前に迫っているし、本当にタイムリミット直前の決断…って感じですね。無理して出場するのもどうかとは思いますが、後ろへスライドすればするほどアテネへの青写真が狂ってくるだけに、走れるものなら走ってしまいたいという気持ちはあるでしょうねー。そのうえ、国内では渋井選手を筆頭に後からどんどん迫ってくるし、国外ではラドクリフ選手が脅威の記録をたたき出すし、で、心中穏やかではないかもしれません。とにかく、15日の発表を待ちたいです。

11月13日
12月1日に行われる福岡国際マラソンの招待選手が発表されました。ここで2時間10分(だったと思うんですけど…まちがってたらすみません)を切って日本人1位になれば、自動的に来年の世界陸上の切符が手に入ることになります。さて、だれがこの条件をクリアするんでしょうか?
この日は国際千葉駅伝の選手も発表されたんですけど、どうもここ数年、この手の駅伝大会はおもしろくないです。一線級の選手を派遣してこない外国勢に勝っても、素直に喜べなかったんですよねー。ただ、今回はちょっと様相がちがうみたい。なぜなら、アジア大会の女子5000mと1万mで、驚異的な記録をたたき出して優勝した中国の孫迎傑選手が出場するから、なのです。あの実力は本当に本物か? 楽しみにしたいもんです。

11月11日
高橋尚子選手は、果たして17日の東京国際女子マラソンに出場できるのでしょうか? 彼女は出るつもりで練習してて、いちおう走れてはいるみたいですけど、レースとなると練習とはわけが違いますからねー。骨折の場所が肋骨ですから、とりあえず走れるとは思いますが…。最終結論は14日に出るそうですが、高橋陣営の下す結論はいかに?
2007年の世界陸上の開催地が、事実上大阪市に決定しました。なんでも、正式に立候補したのって、大阪だけらしい…。五輪じゃないと、こんなに簡単なのねーって感じです。まあ、2003年(パリ)と2005年(ヘルシンキ)がどちらもヨーロッパで、対抗馬になりそうな欧州の都市が降りてしまったらしいんですけど。でも、世界陸上って、オリンピックに次ぐぐらいのビッグイベントだし、すんなり決まったのはラッキーだったと言っておくことにしましょう。ちなみに私が長距離以外の陸上に興味を持ち始めたのが、1991年の東京の世界陸上のときなんですよね。2007年を機会に、そんな人が1人でも増えてくれたらなー、なんて思ったりしてます。

11月9日
体操の全日本選手権、男子個人総合で冨田洋之選手が昨年に続いての優勝を果たしました。その前に5連覇していて国内無敵という感じだった塚原直也選手は、鉄棒で2回も落下があったとかで、なんと29位。ケガしているらしいし、アジア大会でもすごく調子が悪そうでしたが、いくらなんでもこの順位にはびっくりです。完全にエース交代、って感じになっちゃいましたねー。でも、日本が今後国際大会で好成績を挙げるためには、塚原選手の復活は必須条件。1人のエースにおんぶにだっこじゃだめなんですよね。とにかく、塚原選手の復活を願います。それから、復活といえば5位に入った笠松昭宏選手。昨夏の左肩の手術から、やっと競技会に出てこられるまでになりました。笠松選手の線の細さがけっこうお気に入りの私(点が出にくい要因にもなってるんですけど)としては、一安心といったところですね。

11月8日
今月23、24日に行われる柔道の講道館杯で、サドンデスの延長戦「ゴールデンスコア方式」が試験的に導入されるそう。つまりは、旗判定…ってのがなくなるわけですよね? 5分間でもけっこうフラフラの選手もいるけど、果たして体力のほうは大丈夫なんでしょうか?。

11月6日
高橋尚子選手がろっ骨を疲労骨折していることが判明。ボルダーでの合宿中に胸や背中の痛みを感じ、予定より早く帰国した高橋選手ですが、なんと原因は骨折。現在も痛みはあって、肺には水がたまっている状態だそうです。ただ、幸いなことに、練習にはさほど支障はない様子。この日も25キロを走ったというし、ドクターストップもかかっていないということで、東京国際には予定通り出場するんじゃないでしょうか。なんとか無事のりきってくれれば…と思いますが…。
今月23、24日に男子柔道の講道館杯日本体重別選手権が行われますが、その60kg級にアトランタとシドニーの金メダリスト、野村忠宏選手がエントリーしました。シドニーのあといったん休養し、改めて現役続行を表明していた野村選手の、これが復帰戦ということになります。素早い動きと抜群の切れ味…あの野村選手の柔道がもう一度見られるのは、本当にうれしいですねー。また、同じくシドニー金の滝本誠選手も81kg級にエントリー。現在フランスで「武者修行中」の滝本選手の変貌ぶり?にも期待したいところです。

11月5日
アテネ五輪のマラソンは、どうやら夕方スタートということになりそうです。アテネはとにかく、ものすごく暑いうえに湿度も高くて、マラソンには苛酷な条件。たしか1997年の世界陸上のときは早朝スタートだったと思うのですが、朝のほうが湿度が高いらしくて、夕方のほうがベター、となったみたいです。でも、4年前のバンコクアジア大会、猛暑のなか驚異的な記録で走り抜けた高橋尚子選手には、かなり有利な条件かもしれませんねー。ちなみに最終的に決まるのは、今月15、16日のIAFFの会議で、だそうです。
女子レスリングの世界選手権、日本は7階級中3階級で金メダルを獲得しました。世界チャンピオンとなったのは55kg級の吉田沙保里選手、63kg級の伊調馨選手、72kg級の浜口京子選手の3人。浜口選手はあのアニマル浜口さんの娘さんとして、先のアジア大会でも話題になりましたよね。あのときは、もう、ほかの選手とは実力が桁違い!ってのが、素人目にもはっきりわかりましたけど、この大会でもいかんなくその力を発揮してくれたみたいです。アテネでの金メダル量産に大きな期待が寄せられてる女子レスリング、2年後までこのレベルを維持してくれるでしょうか。

11月3日
陸上の女子砲丸投げで森千夏選手が17m39の日本新記録を樹立しました。今まで全然世界に届かなかったこの種目で、初めて世界選手権の参加標準記録を突破。次が楽しみであります。
2012年の夏季五輪への、ニューヨーク市の立候補が正式決定しました。正直、「もうアメリカではやってほしくない…」と思うんですけどねー。

11月2日
17日の東京国際女子マラソンに出場する高橋尚子選手が帰国。半月後、どんなレースを見せてくれるでしょうか?

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