2005年のトピックス  1         10

1月31日
国際マラソン・ロードレース協会の選ぶ、2004年の最優秀選手賞に、アテネ五輪の男女金メダリストが決まりました。つまり、女子は野口みずき選手だということで、日本選手の受賞は2000年の高橋尚子選手以来、2人目だそうです。それにしても、金メダルをとると、いろんな賞がついてくるもんですよね〜。昨年いっぱいで受賞ラッシュも終わったかと思ったのですが、まだなにか残ってるかも?

1月30日
大阪国際女子マラソンは、ラトビアのエレナ・プロコプツカ選手が2時間22分56秒で優勝、2位に小崎まり選手が入りました。小崎選手のタイムは2時間23分59秒で、日本人トップ&2時間26分を切る…という条件を満たし、世界選手権の代表に内定しました。3位には2時間25分56秒で弘山晴美選手が入り、ルーマニアのリディア・シモン選手は5位、序盤に飛び出しを見せた大南博美選手は6位でした。
小崎選手の日本人トップは、完全に予想どおりでした。本当をいうと、「日本人トップ」というよりは「優勝」を期待していたのですが、プロコプツカ選手には及ばなかったかなーという感じです。プロコプツカ選手が大南選手の追い上げを開始したとき、本当なら日本勢もつかなきゃならなかったのに、だれも行こうとしませんでしたからねー。あれで、優勝はないな…と思いました。
レースの序盤は、有力選手がほとんど先頭グループに入る、順調な展開。後半までこのまま行くかと思ったのですが、早々に大南選手が飛び出して、これには少し驚かされました。大南選手は後半どうしてもペースが落ちて、トップグループから脱落してしまうことが多いんですよね。だから、「こんな早くから出て、大丈夫なのかなー」と首をひねってました。ただ、後半の落ち込みを最小限にとどめられれば、最初で離しておく戦法もアリかな?という感じではありました。…が、結局は大阪城を出たあたりで失速し、後続に次々にかわされてしまいました。
やはり、結果から見れば、あのスパートが早すぎたということでしょうね。これまでは、トップグループにずっとついていく→後半で離される、今回は、最初でほかの選手を引き離してしまう→後半がくっと失速する…。なにか根本的に、変えていく必要があるのかもしれません。
小崎選手は、対照的なレース運びでした。前回のレース経験から、30kmすぎまでは抑えて走り、そこからスパートをかける…。冷静でしたねー。走り込みが足りなかったそうで、そのへんのスタミナ不足が、トップを追い上げきれなかった原因でしょうか。でも、世界選手権に備えてじっくり走り込めば、もう一段階アップした走りが見られそうです。トラックのスピードも十分だし、楽しみな存在ですね。
弘山選手は、ねばりの走りを見せてくれました。途中、苦しそうな場面もあったのですが、最後には併走していたシモン選手や大山選手を振り切ってゴール。36歳にしてこの走りは、驚異的ですね。2時間26分も切ったし、今度こそマラソンでの世界選手権出場はかなうでしょうか? ただ、今さらいっても仕方ないことだけど、あの一番力があった5年前に、マラソン代表で出てほしかったなぁ…。
陸上のボストン室内大会の女子5000mで、エチオピアのティルネシュ・ディババ選手が、14分32秒93の室内世界新を樹立しました。ちなみに、これまでの室内世界記録は14分39秒29。室内って、いちおう屋外よりタイムは落ちるはずなんですけど、それでも14分30秒の手前まできちゃったか〜という感じです。トラックでは、世界がまた遠ざかってしまったようです。

1月29日
気がつけば明日は大阪国際女子マラソン。世界陸上の切符がかかるこのレース、とりあえず私は、招待選手の中では一番に小崎まり選手に注目します。もともと力があるうえに、ここんとこ絶好調ですからねー。あとは、早くから注目されながら、イマイチ上に上がりきれない大越一恵選手と、忘れちゃいけないシモン選手。彼女も、ようやく出産の影響から脱しつつあるようで、日本勢にとっては怖い存在になりそう。そして、5年前のシモン選手とのマッチレースが今も記憶に残る、弘山晴美選手も出場します。今度こそ、リベンジはなるでしょうか?

1月27日
現在、東京の国立スポーツ科学センター周辺に、ナショナルトレーニングセンターというものを建設中なのですが、これの1期工事が2007年秋には終了することが、日本オリンピック委員会の理事会で報告されました。07年秋…ということは、すなわち翌年の北京五輪へ向けての強化拠点になる、ってことですよね。なんでも、今年の秋には陸上競技場の建設にも着工し、来年春までにはトラックなどが完成する見込みとか。ちなみに05年度の予算は、土地購入費などを含めて41億7900万円となるそうです。これでますます、一丸となった強化ができるんではないか…と、大いに期待しておきます。

1月26日
日本バレーボール協会・女子強化委員会の強化委員に、元日本代表メンバーの中田久美さん、大林素子さん、佐藤伊知子さんが起用されることになりました。なんか、すっごく懐かしい名前を見たなーという感じです。彼女たちが現役のころは、日本もまだ強かったですもんねー。自分たちの経験を生かして、今の日本チームに足りないところを、どんどん指摘してってほしいです。

1月25日
柔道の井上康生選手が先日の嘉納杯で負ったケガは、予想以上に大きかったようです。なんと、練習再開までに半年ほどもかかる重傷だったとか。19日にはすでに手術をすませているそうです。最初は、春の全日本には出場できる…と聞いてたんですけどねー。嘉納杯で「優勝」という結果は得ましたが、その代償はかなり大きかったということでしょうか?
日本オリンピック委員会の、競技団体の2005年度ランク付けで、ソフトボールが「特A」に認定されました。これまで特Aに認定されていたのは、水泳、柔道などの個人競技のみで、団体ではソフトボールが初となりました。
ただ、特Aでも不思議のない実績はありますよね。アテネでは結果的に銅でしたが、優勝も可能な実力はあったし…。ただ、もう一歩なにかが足りない…という面はありましたが。
特AとAとでは、驚いたことに、強化費の基礎配分だけで5000万円近くの差があるそうです。なにか足りない部分が、増額分で穴埋めできることを期待しておきます。
マラソンの高橋尚子選手が、合宿のため徳之島へ出発しました。とりあえずは、先日のハーフを完走したことで、少しは気持ちが楽になったのでしょうか。「うれしい」と笑顔が見られたとか。今が正念場…というか、今年中にレースを走れないとこの先厳しいものがあると思うので、なんとか成果を上げてくれるよう祈ってます。

1月23日
都道府県男子駅伝は、長野が2年連続2回目の優勝を果たしました。私の応援する兵庫はまたしても2位。先週の女子も2位、昨年末の高校女子駅伝も2位、そしてこの男子駅伝も2位…。ついでに、昨年のこの大会でも2位だったんですよねー。うーん悔しいです。
最終区で、長野の上野裕一郎選手と兵庫の北村聡選手がずっと併走してたときは、北村選手のほうが余裕がありそうだと思ったんですけどねー。上野選手のほうがスピードがありそうだったので、早めにスピードを上げて振り切ってほしかったんですが、ラスト1kmではちょっと遅すぎました。あれがもう少し早ければ、上野選手も途中でつけなくなったかもしれないし、勝機はあったと思うんですよね。昨年の、追い上げて追い上げて、あと一歩届かず2位…っていうのも悔しかったけど、今回はもっと悔しかったです。
ところで、この大会は高校生の活躍にびっくり。1区を走った長野の佐藤悠基選手は区間タイ記録。そして、なんといっても5区の宮城・佐藤秀和選手です。高校生区間であの追い上げは、ふつう考えられないですよ。佐藤選手より上位を走ってた選手も、そこそこ力のあるランナーなのに…。宮城の3位は、ほとんど佐藤選手のおかげといってもいいですからねー。ただ、過去に高校生で大ブレークした選手は、必ずしも大成していないので、このあとの順調な成長を願いたいです。
高橋尚子選手が、千葉マリンマラソンのハーフマラソンにゲスト参加。元気な姿を見せてくれました。ただ、骨折が完治したわけではないとのこと。春の名古屋国際は回避が決定的で、その後の春の海外マラソンも、走らない可能性が高いそうです。万全な体調で走れるとしたら、秋の海外マラソンになるとのこと。小出氏の言葉どおり、「もう故障もできない」のは確かですが、ズルズルと出場する大会が先送りになっているのもかなり不安があります。高橋選手が完全復活する日は、本当にやってくるのでしょうか?

1月22日
競泳の短水路W杯ベルリン大会第1日、女子200m背泳ぎで伊藤華英選手が2分6秒12で、男子400m個人メドレーでは佐野秀匡選手が4分7秒18で優勝しました。また、男子50mバタフライの高安亮選手、男子200mバタフライの松田丈志選手、女子100mバタフライの土肥亜也子選手が2位に入りました。
ところで、男子100m個人メドレーで南アフリカのリク・ニースリングという選手が、52秒11の短水路世界新記録をマークしたとか。五輪でこんな選手いたっけ?と思ってしまいました。200m個人メドレーのメダリストにも入ってないし…。でも、次々にいろんな選手が出てくるもんですよねー。

1月21日
ソフトボールの斎藤春香選手と伊藤良恵選手が、現役を引退したそうです。このニュースを聞いて、なんだか年月の流れを実感してしまいました。特に斎藤選手は、日本チームの中でも中心的な存在で、アトランタ五輪からすごい存在感でしたから。でも、アトランタ、シドニー、アテネと出場してきて、やはりこのへんが限界なんでしょうねー。今後はチームの監督になるそうですが、ベンチの中でも存在感を発揮してくれるでしょうか。

1月17日
柔道の日下部基栄選手が、現役を引退することになりました。シドニーでは57kg級で銅メダルを獲得したものの、アテネでは左ヒザの故障があって、満足な状態で臨むことはできず、3回戦敗退という不本意な結果に終わっていました。年齢的には26歳と、まだまだやれる年なのですが、左ヒザの故障は今後治る見込みが薄いのだそうです。本人は現役を続けたかったようですけど、それだけ重い故障なんでしょうね。
この階級は日本の弱点なだけに、今後新たな選手が台頭してくれることを願いたいです。

1月16日
全国都道府県女子駅伝は、最初から最後まで京都がトップを独走。大会新記録に迫る勢いで、3年ぶり九度目の優勝を果たしました。2位は連覇を狙った兵庫、3位は山形、4位は長崎でした。
兵庫を応援する私にとっては、ちょっと悔しい展開になってしまいましたねー。京都は小崎まり選手、早狩実紀選手が1、2区ということで、強いだろうなーとは予想してたけど、やっぱ、最初でほかのチームを突き放してしまいましたね。2人とも、実力も安定感もあるから、仕方ないかなー。小崎選手はここ数年、惜しいところで世界陸上の代表を逃しているのですが、今年こそは代表の座を掴めるかも。
その後も、京都は安定した走り。途中、うしろに詰められる場面もありましたけど、次の区間ですぐに突き放す…という感じで、つけいる隙はありませんでしたね。兵庫も追い上げを見せてくれたんですけど、停滞する区間があったのが痛かったなー。まあ、最後の加納選手以外、全員が中高生では健闘でしょう。
あとは、坂本選手、土佐選手が元気な姿を見せてくれたのもうれしかったですね。特に坂本選手は、チームを5位に押し上げる、まずまずの走りを見せてくれました。シドニーの代表選手は、高橋選手以外は、その後ケガなどで走れなくなってしまったんで、アテネ組はそういうことにならないように…と思ってたんですよね。ほっとしました。
卓球の全日本選手権最終日、女子シングルス決勝は、平野早矢香選手が末益亜紗美選手を4−0と圧倒。昨年に続いて連覇を飾りました。平野選手が去年、18歳で初優勝したときはかなり驚きましたけど、この連覇で「本物だった」とアピールした感があります。世界ジュニアには出場していて、有望な若手の1人ではあったのですが、なんせ日本には福原愛選手がいますからねー。それに、運が悪くて五輪代表の座も逃してたんですよね。次の世界選手権には、ようやく日本代表として出場がかなうわけで、どこまで進んでくれるか楽しみです。
また、男子シングルスでは、中国出身の吉田海偉選手が優勝。吉田選手は23歳で、昨年3月に日本国籍を取得したばかり。高校生として52大会ぶり(!)にベスト4に進出した岸川聖也選手は、惜しくも決勝進出はなりませんでした。
なお、大会の結果、女子の平野選手と男子の吉田選手が、世界選手権のシングルス代表に内定しています。
4年後の北京五輪では、野球にメジャー選手が出場するかもしれません。15日、スイスで行われた国際野球連盟の常任理事会で、大リーグ機構の副会長が、準決勝と決勝に限って、メジャー選手が参加する可能性を示したとか。これまで、メジャーの参加をかたくなに拒んできたアメリカも、ついに方向転換してきたか…という感じです。
五輪と、メジャーリーグの試合日程がかぶること、そしてなにより、メジャー選手の相当数がドーピングを行っている…とされることもあって、参加は無理だと思われてたんですよね。ところが、アテネ五輪には予選で敗れて出場できず。国内からもかなり批判の声が上がったようだし、それに最近はドーピングを一掃する動きもあって、メジャー選手出場もやむなし、となったんではないでしょうか。
とりあえず、野球競技はまだ、「北京五輪以降の存続」が決まったわけじゃないですからねー。少しでも盛り上げないと、廃止の方向に動きそうなので、レベルを上げるためにもメジャー選手の参加は不可欠だと思いますね。
それから、大陸別の出場枠についても、おおよそのことが決まりました。2007年11月の各大陸予選では、アメリカ大陸2、アジア1、ヨーロッパ1が決まり、残りの3枠をアメリカ大陸予選の3、4位と、アジア、ヨーロッパの2、3位で争うそうです。今回、開催地の中国は自動的に出場できるので、アジア枠が厳しくなりそうです。

1月15日
卓球の全日本選手権第5日、注目の福原愛選手は女子シングルス6回戦で末益亜紗美選手に敗れ、優勝はなりませんでした。国際大会ではかなりの強豪も破っている(中国選手には弱いけど)福原選手も、国内の試合、特にこの全日本は勝てないんですよねー。優勝はできなくても、決勝には進出できる…と思うのですが、この試合でも相手にたてつづけに3セットを奪われ、なんとかフルセットに持ち込んだものの、結局は敗れてしまいました。末益選手に対しては、過去1勝3敗と分が良くないので、苦手意識でもあるのかなぁ…。
ただ、小西杏選手と組んだ女子ダブルスでは、末益亜紗美/金沢咲希組を下して優勝。この種目で全日本3連覇を果たしました。
男子ダブルスは倉嶋洋介/田勢邦史組が優勝しています。
京都の西京極陸上競技場に野口みずき選手の足型プレートが設置され、この日贈呈・除幕式が行われました。このプレートはブロンズ製で、足形に直筆のサインも入っているそうです。競技場には野口選手だけでなく、高橋尚子選手、有森裕子選手のものもあるとか。五輪でメダルをとった人限定…ということでしょうか。若手の選手なんかがこの足型を見たら、「自分も仲間入りしたい」と思うんでしょうねー。一度機会があったら、見に行ってみたいですね。

1月14日
卓球の全日本選手権第4日、混合ダブルスで坂本竜介/福原愛組が初優勝を果たしました。この2人はなんと、一緒に練習したのがたった1日半という「即席ペア」なのですが、3−0と相手を圧倒。プレーの相性も良いようで、国際大会にもこのペアで出場してくれればおもしろいのに、と思いましたね。
また、男女シングルスは4回戦が行われ、ここからシード選手が登場。福原選手らは順当勝ちしましたが、五輪代表では女子の藤沼亜衣選手、男子の遊沢亮選手、新井周選手が敗れています。

1月12日
日本オリンピック委員会は、五輪などの大きな大会で日本選手が着用するウエアについて、その供給権を販売するこになりました。…と書くとわかりにくいのですが、ようは、日本チームのユニフォームをどこの会社が作れるのか、その権利を売るというわけです。今まで、この権利は抽選で決めていたのですが、五輪の表彰台に乗ったときに着ていると、かなりの宣伝効果になるし、それをクジで決められては困る…というわけですね。
対象となるのは、ミズノ、デサント、アシックスの3社。ちなみに、一番高値がつけられたのは、北京五輪の表彰台で着用されるウエアを含む供給権…だそうで、それが1億9000万円。トリノ五輪が7000万円、同年のドーハ・アジア大会が2000万円となっています。1億9000万円はかなりの金額ですけど、それ以上の利益をもたらしてくるかどうかは、いかに露出度が多くなるか=いかに日本選手が多く表彰台に乗るか、にかかってきそうです。

1月10日
女子マラソンの世界記録保持者、あのポーラ・ラドクリフがロンドンマラソンに出場することになりました。ロンドンといえば、ラドクリフ選手が2003年に驚異の世界記録(2時間15分25秒)を作った大会なんですよね。2時間15分なんて、本人以外はとても破れそうにない記録なのですが、果たしてどのくらいのタイムで走ってくれるのでしょうか。11月のニューヨークシティーマラソンで優勝しているし、調子は戻ってきてるようだし…。楽しみです。

1月9日
柔道の嘉納杯で、井上康生選手が復活の優勝を遂げました。決勝では、開始早々に右胸を負傷。右手がまったく使えず、試合続行すら危ぶまれるなか、相手の一瞬のスキをついてあざやかに内またを決め、一本勝ちで優勝を手にしました。
満足な状態ではなくても、ひたすらチャンスを待って、そしてそのチャンスを逃しませんでしたよねー。私はスポーツニュースで見ただけなのですが、ひどいケガをしているのに、アテネのときより全然動きが良かったし、力強かったと思いましたね。五輪では、完全にかかったはずの技を返されたりしてましたけど、今回はそんな心配は無用に見えましたから。
試合後のインタビューでは、涙涙でしたね。なんというか、この試合に「今後の柔道人生」をかけてたのかもしれませんよねー。年末から、昔のようにお父さんに練習を見てもらって、それで取り戻したそうですけど、まさに「一からやり直す」って感じだったんでしょうか。
階級も100kg超級に上げたことだし、今度は最重量級で世界を制してほしいですね。ただ、ケガの影響で、冬の国際大会に出られないのが残念。春の全日本体重別までに、きっちり治してほしいですね。
バスケットボールの全日本総合選手権、女子決勝で日本航空がシャンソン化粧品を破り、初優勝を果たしました。女子バスケットといえば、ずーっとシャンソンとJOMO(ジャパンエナジー)のどっちかが優勝してて、あまり見ない私からすると、「この2チーム以外に、どんなチームがあるんだろう???」という感じだったんですよね。だから、このニュースにはかなり驚かされました。
ちなみに、それ以外のチームが優勝したのは16年ぶりだそうです。アテネに出場して、いい試合を見せてくれて、日本の中でも動きが出始めたんでしょうか?

1月7日
レスリング女子の五輪代表選手4人(伊調姉妹、吉田沙保里選手、浜口京子選手)が、香川県にある金刀比羅宮で練習を開始しました。強化選手全員が参加しても良さそうなものですが、あえて4人だけで行うあたり、年始めの「顔見せ」的な意味合いが強そうです。
練習のほうは、参道の石段を一気に駆け上がった…とのこと。一度でも経験した方ならおわかりでしょうが、あのこんぴらさんの石段は、ふつうに上るだけでもものすご〜くしんどいのです。私なぞ、まだけっこう若いときだったにもかかわらず、日ごろの運動不足がたたってか、ゼーゼー言いながらようやく頂上へ到達した…という感じでした。それを「一気」とは、さすがだ…とえらく感心してしまいました。「自分と比較するな!」とツッコミが入りそうですけどね(笑)。
なにはともあれ、今年も女子レスリングは注目を集めそうです。

1月6日
宮崎女子ロードレースは、ルーマニアのリディア・シモン選手が優勝し、2位には4秒差で弘山晴美選手が入りました。
シモン選手は、出産後ずっと調子が戻らなくて、アテネ五輪も途中棄権。もう第一線では走れないのかなーと思ってたら、ここへきて見事に復活を果たしました。タイムも1時間9分58秒とまずまずだし、次の世界陸上ではまた、金メダル争いに絡んでくるかもしれませんねー。
ただ、2位の弘山選手にしてみれば、またシモン選手にやられてしまった…というところでしょうか。シドニーのかかった5年前の大阪国際で、最後にシモン選手に抜かれ、代表の座を逃してしまった彼女ですが…。今回もまた、残り1kmで並んだのもつかの間、シモン選手のスパートにつくことができずに振り切られてしまいました。なんというか、因縁めいたものを感じます。
1月末の大阪には、弘山選手、シモン選手ともに出場しますが、そこで弘山選手の巻き返しがなるかどうか…。やはり、次こそは勝ってほしいですね。
野口みずき選手の五輪金メダルの快挙をたたえ、合宿地の奄美大島に記念碑が建立されました。除幕式には、現在まさに当地で合宿中の野口選手や、藤田監督も出席したとか。名瀬市の運動公園入口にあるそうなので、奄美大島に行かれた方はぜひ一目見ておいてください…って、奄美大島なんて、そうそう行かない(行けない)ですよねー。
そういえば、徳之島には「尚子ロード」ができましたが…。4年後には、また、どこかになにかができるのでしょうか?

1月5日
柔道の野村忠宏選手が、トークショーで現在の気持ちを明かしました。今のところは「中途半端のままやる」とのこと。30歳という年齢上、「北京を目指す」とも断言できないし、かといって、このまま引退してしまうのは本人もイヤなんでしょうねー。別に、現役続行を決めたからといって、4年間絶対に続けないといけない…ってことはないし、やれるところまでやってくくればいいと思います。特に野村選手の場合、型にはめられるより感情のおもむくままに行動したほうが、いい結果が出そうな感じです。

1月3日
箱根駅伝復路についてはもう少しお待ちください。
3月のびわ湖毎日マラソンに、アテネ五輪でレース中に妨害を受けた、デ・リマ選手が出場することになりました。なんでも、これまでも日本では良い成績を残しているので、走りたかったのだとか。それにしても、あんな形で順位が入れ替わるって、本当にいやですよねー。ペースは落ちていたから、妨害がなくても抜かれていた可能性は高いのですが…。やっぱ、妨害なしで見たかった…。今度はだれにもじゃまされないとは思いますが、それだったらどんなタイムで走ってくれるんでしょう?

1月2日
箱根駅伝の往路は東海大が制しました。1区から5区まですべてトップでタスキをリレー、5区では一時駒大に6秒差まで追い上げられるも、終盤で突き放してそのままゴール。往路初優勝を果たしました。2位は優勝候補筆頭の駒大、以下、3位日大、4位順大、5位日体大と続いています。
ただ、東海大の独走だったわりには、今回は随所に見どころがあって最後まであきなかったですね。2区では東海大の1年・伊達選手と、山梨学院のモカンバ選手が、前半は区間記録に迫る勢いの好走を見せてくれました。以前順大の三代選手が区間記録を作ったときは、後半がかなりいいペースで、あれよあれよという感じで区間新となったのですが、今回は前半に突っ込んでしまったぶん、後半に伸びを欠いてしまいましたね。このコースは、やはり前半はある程度抑えていかないと、後半の坂でガクッとなってしまいますから…。でも、なかなか楽しませてもらいました。
4区では、駒大の田中選手のさすがの追い上げがありました。ここに信頼の置ける選手を配置して、復路逆転の布石とするのは、駒大らしい戦略ですが、その作戦どおりの展開になりました。ただ、あまりにはまりすぎて、復路の結果まで見えてしまったのが、ちょっと残念だったかも。
そして5区では駒大の追い込みと、あとはなんといっても、順大の今井選手に尽きますね。ここまでは15位と、数年前は常に優勝争いを演じていた順大らしからぬ位置にいましたが、最後で見せてくれました。タスキを受け取った直後から飛ばしに飛ばし、5区では新記録となる11人抜きを達成。1時間9分12秒の驚異の区間新も樹立して、目を丸くさせられました。
最初は、こんなペースで持つのかなーと思ったんですよね。前を走る日体大の1年・北村選手も、最初は区間記録を上回るペースだったのに、途中でけいれんを起こして失速してしまったし、それより速いペースで入った今井選手も「大丈夫かなー」って感じだったのですが…。最後まで落ちなかったですよねー。ちょうどいい具合にターゲットとなる選手が現れて、次々にかわしていけたのも良かったのかもしれません。でも、それにしても1時間9分台とは…。恐れ入りましたって感じです。今後、この記録を破る選手は、現れるんでしょうか?

1月1日
元日恒例の全日本実業団駅伝は、コニカミノルタの勝利で終わりました。エースの坪田選手を故障で欠き、外国人選手も以前いたガソ選手より力が落ちるとあって、今回は難しいのかな?と思っていたのですが、総合力でもぎとったという感じですね。2区の松宮隆行選手で2位に浮上、4区の磯松大輔選手でトップに立ち、5区では中国電力の佐藤敦之選手に追い上げられ、6区では並ばれたものの、アンカー勝負に勝って2年ぶり4回目の優勝を果たしました。
正直、コニカミノルタは全員が絶好調ってわけでもなかったですからねー。2区の松宮隆行選手は、カネボウの高岡寿成選手に途中で突き放されてしまうし、5区の松宮祐行選手は後半かなり失速して、中電・佐藤選手にあとわずかまで詰め寄られてしまうし…。ただ、4区の磯松選手、アンカーの前田和之選手が、ちょうどいいところに配置されてました。エース区間というわけではないのですが、勝負どころできっちり役目を果たしたという感じです。
中国電力は、1区で21位と出遅れたのが痛かったですね。2区の油谷繁選手でかなり挽回しましたが、出遅れがなければこのあたりでコニカの松宮選手と同じくらいの位置につけられたはずですから。それなら、5区の佐藤選手で大差をつけてトップに立てただろうし、最後もわからなかったんですけどねー。
アンカーへほとんど同時にタスキが渡ったとき、実は中電の坂口監督は、この時点で「負けた」と思ったそう。中電のアンカー森政辰巳選手は、そんなに力のない選手ではないはずですが、監督がそう思うということは、あまり調子が良くなかったんでしょうか。コニカミノルタの前田選手が、ちょっとペースを上げただけで、すっと離れていきましたから。あれで勝負がついてしまうとは…って感じで、拍子抜けしてしまいました。
優勝争いを演じた2チームについてはこのくらいですが、ほかに印象に残った選手といえば、まずは2区で区間賞を獲得した高岡選手でしょうか。確実と思われたアテネのマラソン代表切符を逃し、トラックシーズンに入っても満足いく結果を出せなくて、高岡選手の時代もそろそろ終わりか…とまで思われたのですが…。やはり、日本長距離界No.1のランナーは彼だと、思い知らされた感じです。各チームの日本人トップ選手が集まる2区でも、そのスピードは群を抜いてましたからね。衰えなんて全然感じられなかったし、今年の世界陸上はぜひ、代表入りを果たしてほしいですね。
あと、全然テレビには映らなかったのですが、同じ2区で区間3位に入った山陽特殊製鋼の家谷和男選手にも、今後は注目していきたいです。ここ何回かのマラソンではけっこう上位に入っていて、着実に力をつけてきているし、ちょっとおもしろい存在になりそうです。
それから、私的注目選手のホンダの藤原正和選手ですが、こちらは2区9位と、順位的には少々不本意だった様子。ただ、ご本人のHPを見てみると、タイム的には納得しているようです。かなり調子は取り戻してきている感じだし、こちらも次のマラソン(いつになるんでしょう?)には要注目ですね。

 トップページ日々の雑記−今日のトピックス・過去ログ夏の競技2005年1月