2003年のトピックス           10 11 12

2月28日
ノルディックスキーの世界選手権第11日、葛西選手がまたもやってくれました。ジャンプ個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得。今大会、三つ目のメダルとなりました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
フィギュアのグランプリファイナルが始まりました。が、日本期待の村主選手と荒川選手は、2人ともショートはイマイチの出来…。村主選手はコンビネーションのルッツをミス。荒川選手はステップからのフリップで手をついてしまい、村主選手5位、荒川選手は最下位の6位発進となってしまいました。村主選手は、全日本のフリー以来いい演技が続いてたので、今回も大丈夫だろう…とかなり期待してたんですけど…。荒川選手は、知名度のなさが響いて、プレゼンテーションでもかなり点を抑えられてしまった感じです。1位は、アメリカのコーエン選手。男子は、順当にプルシェンコ選手がトップに立ちました。まあ、男子に関しては、彼とほかの選手との力が違いすぎますからねー。本田選手が出てたら、もう少しおもしろくなったのになー。まあ、ケガなんで仕方ないんですけどね。くわしくは「フィギュアスケート観戦記」のページでどうぞ。
フィギュアの世界ジュニア選手権、男子シングルで岸本一美選手が4位に入りました。なんと、3回転半を2回決める、完璧な演技を披露したそうです。芸術面は今ひとつらしいのですが、ジャンプが得意というのは今後、期待させられますよねー。柴田嶺選手は12位、小林宏一選手は22位でした。柴田選手、フィギュア歴5年でこの成績は立派。ビールマンスピンなど芸術面での見せ場も持ってる選手だし、あとはやはりジャンプでしょう。まだ苦手そうに見える3回転半をなんとかマスターできれば、来年は上位に入れるのでは? 小林選手はケガがあったみたいで、ちょっと残念な結果でした。ジャニーズジュニア出身という異色の選手ですが、「自分を見せる」という経験のあるフィギュア選手って貴重かも。
そして、注目の女子シングル。ショートを終えて太田由希奈選手は2位、安藤美姫選手は3位、浅田舞選手は6位につけています。トップはイタリアのコストナー選手。安藤選手と浅田選手はちょっと苦しいけど、太田選手は自力優勝が可能なので、フリーではぜひ、あの表現力たっぷりの演技で観客を魅了してほしいです。

2月27日
ノルディック世界選手権第10日は、ジャンプ個人ノーマルヒルの予選が行われました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
スノーボードのW杯札幌大会、第1日は男女のパラレル大回転が行われて、飯田蘭選手が8位に入りました。この種目の8位は、日本選手の過去最高位なんですよね(同じスノーボードでも、ハープパイプならけっこう強いんですけど…)。飯田選手はソルトレークでもただ1人決勝に進出したし、着実に力をつけてる感じですね。また、竹内智香選手も13位とまずまずの好成績。男子が全員予選落ちしただけに、よけい女子の健闘が光りました。

2月26日
ノルディック世界選手権、第9日。この日はクロスカントリーの男女スプリントが行われました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
フィギュアの世界ジュニア選手権、男子シングルはショートを終えて、岸本一美選手が6位、柴田嶺選手は12位、小林宏一選手は21位。彼らの実力からすれば、妥当というところかな。そして、日本期待の女子シングルも、いよいよ予選が始まりました。はじめに行われたB組では、太田由希奈選手が予想通り1位で通過。次のA組では、浅田舞選手2位、安藤美姫選手3位となって、日本選手は全員がショートを最終組で滑ることになりました。得点から察するに、太田選手と浅田選手はほとんどノーミス、安藤選手はちょっと良くない出来だったみたい。しかし浅田選手、大きな国際大会はほとんど出たことないと思うんですけど、その割にすごくいい点もらってるんですよね。無名の選手が予選2位なんて、ちょっとないことでは? さて、ショートではどうなることか…。安藤選手の巻き返しはあるでしょうか? できれば、日本選手のだれかに金をとってほしいです〜。
本田選手が、やはりグランプリファイナルを欠場することになってしまいました。足首の捻挫が、かなりひどいんでしょうか…。大事な世界選手権も控えているし、無理はしないのが賢明でしょう。世界選手権までには何がなんでも治して、いい状態で出場してほしいですねー。

2月25日
ノルディック世界選手権、第8日。この日はクロスカントリー男子4×10kmリレーが行われました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
国体ジャンプの成年男子Bで、原田雅彦選手が貫禄の優勝。なんと、2回目にはジャンプ台記録の97.5mを飛んでくれたとか。久々の原田選手の大ジャンプ、見たかったなー。ニュースではやってくれたんでしょうか。2位は岡部孝信選手でした。
フィギュアの世界ジュニア選手権が開幕。第1日は男子シングルの予選が行われ、岸本一美選手がB組1位、柴田嶺選手がB組5位、小林宏一選手がA組8位となりました。点数から見て、A組のほうがレベルが高かったみたいですね。Bで滑った岸本選手と柴田選手は運が良かったといえるかも。個人的には、ビールマンスピンのできる柴田選手に、がんばってほしいです〜。

2月24日
ノルディック世界選手権、第7日。この日はノルディック複合団体と、クロスカントリー女子4×5kmリレーが行われました。くわしい結果や感想は「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
スキーのジャンプ、女子はまだ世界選手権の正式種目にはなってないんですけど、グランプリという国際大会は行われているみたい。その団体で、日本は3位に入りました。メンバーは葛西賀子選手、山田いずみ選手、小浅星子選手、金井理恵子選手。今はまだなじみがないけど、五輪種目になるという話もあるし、これから少しは注目したいですねー。なお、優勝はアメリカ。男子のほうは全然弱いので、ちょっと意外な感じがしちゃいました。
本田武史選手、足首のケガでグランプリファイナル回避か?と思われましたが、スケート連盟が本日発表した「派遣選手」に名前があるので、おそらく出場するんじゃないかな。出るからには、「足が痛い」とか言わずにがんばってくれい!と願います。

2月23日
ノルディック世界選手権第6日。ジャンプ団体ラージヒルで、日本チームが銀メダルを獲得しました。連夜のメダルに、ボルテージは最高に高まってしまいました(笑)。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
モーグルのW杯斑尾大会、里谷多英選手はエアで失敗して11位に終わりました。今季成績が安定しないのは、ヘリコプターが完成してないからなんですよねー。下のトリプルの完成度もイマイチだったし…。まあ、今年はじっくり力をつける年と割りきって、とことん技を追求してってくれたらいいと思います。上村愛子選手は12位でした。
バイアスロンのW杯、男子個人20kmで日本勢最高は菅恭司選手の31位。女子15kmは、田中珠美選手の29位でした。この競技については、過度な期待は抱かぬよう、奇跡的に射撃がうまくいって10位内に入るのを願っているのですが…。奇跡も最近は起こらないようで…。
リュージュの世界選手権男子1人乗り、牛島茂昭選手は1回目26位につけたものの、2回目で途中棄権。しかし、あの氷のコースで転倒むとか、考えただけでも恐ろしいですわ。

2月22日
ノルディック世界選手権第5日。ジャンプ個人ラージヒルで葛西選手が銅メダルを獲得しました! これは、本当にうれしかったですね〜。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
冬季国体のスキー競技会が、北海道名寄市で開幕。原田雅彦選手が開会式で北海道の旗手を務めました。「生まれ育った北海道で再スタートを切りたい」とのこと。こうやって、「生涯現役」でいてくれたらなあ…と思います。世界の舞台で活躍できなくても、飛び続けてほしいですねー。なお、競技は23日から始まり、アルペン大回転、ジャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、バイアスロンが行われることになっています。
長野で行われたフリースタイルスキーのW杯、デュアルモーグルで上村愛子選手が2位となりました。せっかく決勝まで進んだのに、19―16の僅差で負けてしまったのは残念。里谷選手は9位でした。
本田武史選手が、足の故障でグランプリファイナル出場に赤信号! 練習中に痛めたらしくて、出場するかどうかは微妙みたいです。月曜には結論を出すそうですけど、かなり心配ですねー。欠場はやむなし、としても、ケガ自体は軽いものであってほしいです。

2月21日
ノルディック世界選手権、第4日は複合の個人とクロスカントリー男子15kmクラシカルが行われています。クロスカントリーは神津正昭選手の34位が、複合は高橋大斗選手の10位が日本勢の最高でした。また、ジャンプ個人ラージヒルは、日本選手全員が予選を通過しています。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
恩田美栄選手がアジア大会、四大陸選手権に引き続き、グランプリファイナルまで欠場することになってしまいました。アジア大会のときは、それほど深刻なものだと思ってなかったし軽く考えてたんですが…。かなり調子が悪かったんですねー。まあ、彼女が辞退した場合、繰り上がるのが荒川選手なので、完調でないなら見合わせたほうが…ってことなのかもしれません。それにしても、恩田選手はグランプリシリーズでかなり好調だっただけに、ここでの欠場は本意ではないでしょう。世界選手権には、きっちり合わせてほしいですね。荒川選手にとっては、ラッキーはラッキーだけど…ハードですよね。四大陸と長野でのエキシビが終わって、ほっとしたのもつかの間って感じで。少しでも休養できてればいいんですけど…。ただ、ファイナルに出場できること自体は願ってもないチャンスだし、ここで彼女の力を世界に見せつけてほしいです。村主選手とともに、優秀争いに加わってくれたら…。

2月20日
ノルディック世界選手権も3日目。クロスカントリー女子10kmクラシカルが行われ、日本勢の最高位は、横山寿美子選手の30位でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
昨日書いたスピードスケートの世界距離別選手権、代表選手の名前が連盟のページに掲載されてました。いちおう、ここにも載せときます。男子…清水宏保、加藤条治、小林正暢、今井裕介、中嶋敬春、牛山貴広、糸川敏彦、平子裕基。女子…大菅小百合、新谷志保美、岡崎朋美、渡辺ゆかり、田畑真紀、根本奈美、石野枝里子。ちなみに日程は、3月14〜16日の3日間です。そのあたりになれば、また情報も入ってくるかしら?

2月19日
ノルディック世界選手権、今日はクロスカントリー男子30kmクラシカルが行われました。優勝したのは、ノルウェーのアルスゴール選手。日本勢では、蛯沢克仁選手の18位が最高でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
フィギュア世界選手権の代表が決まりました。男子の本田選手、女子の村主、恩田、荒川の3選手、ペアの川口組は昨年のうちに決まってて、あとは男子の残り1枠と、ダンスを残すのみ…となっていたのですが…。意外や意外、結局男子は本田選手のみ、ダンスに至っては派遣なし、ということになってしまいました。たぶん、派遣しても本当に「出場するだけ」になってしまうから、なんでしょうけど…。せっかく枠があるんだから、選手出さないのはもったいないですよね。男子シングルの面々なんかは、アジア大会でも四大陸でも満足に演技できてない…と言われたら、反論できないんですけどねー。
スピードスケートのほうも、世界距離別選手権の派遣選手が決まっています。ニュースにもスケート連盟のページにも詳しいことが載ってなくて、全選手の名前はわからないんですけど、男子は清水選手や、今年急成長した高校生の加藤条治選手など8人、女子は大菅選手、岡崎選手など7人だそうです。今季まだ、W杯の表彰台中央がない清水選手には、ぜひ狙ってってほしいなあ…。

2月18日
ノルディックスキーの世界選手権が始まりました! この日行われたクロスカントリー女子15kmクラシカル、日本勢の最高は福田修子選手の17位でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
長野五輪、あのジャンプ団体チームの1人、斉藤浩哉選手が今季で引退することになりました。体力の限界が理由だそうです。2000年の夏合宿中に、足の靱帯を損傷。1シーズンをリハビリに費やして、なんとか復帰はできたのですが…。結局完璧には治らなかったみたいです。斉藤選手といえば「アベレージヒッター」というか、条件が悪い中でも、ある程度の成績が出せる選手でしたね。団体には欠かせない人でした。よく解説で「追い風に強い」なんて言われてましたっけ…。それにしてもこういうニュースを聞くと、長野ってもう「過去」のことなんだなーと、なんだかしみじみ…って感じになってしまいました。
フィギュア世界選手権は、3月にワシントンで開かれる予定…です。が、場所が場所なだけに開催を危ぶむ声も聞かれてたんですね。前年の開催地・長野に変更?なんて噂もあったみたいですけど、どうやら当初の予定通りワシントンで開催されることになりそうです。国際スケート連盟によると、「現時点での大会の中止や開催地変更などの計画はない」とか。米当局も、最高位の警備態勢を整えている…ということで、なんとか無事に開催してほしいですね。直前キャンセル、なんてことだけは起こりませんように…!

2月17日
スピードスケートのW杯、女子3000mで田畑真紀選手は12位に終わりました。やはり、最近は長距離の成績が良くないような気がします。しかし、彼女が不振だと長距離で活躍できる選手がいない…っていうのが、日本の層の薄さを如実に示してますねー。短距離だったら、だれかが活躍してくれるんですけど。

2月16日
スケルトンの世界選手権、最終日の16日はあいにくの吹雪となり、後半2回の予定を1回にして行われました。前日8位につけていた越選手は、「雪のないところを滑るよう心がけた」そうで、この日2番目のタイムをマーク! 総合で4位に入りました。あと1回滑走があれば、もしかしたらメダルに届いていたかもしれないのに…。残念! が、試合後はトリノに向けて「現役続行宣言」も飛び出したりして、越選手の気力はまだまだ衰えを知らないようでした。こうなったら、本当に「41歳・トリノへの挑戦」をしてほしいですねー。ほかの日本勢は、稲田勝選手11位、丸山裕之選手16位。女子は、中山英子選手の12位が最高で、菅家奈津子選手は17位、木練一恵選手は20位でした。 
スピードスケートのW杯、女子1500mで田畑真紀選手が4位に入りました。田畑選手のイメージって、どちらかというと3000mあたりのほうが得意…だったんですけど、最近は1500mのほうが調子いいのかな? 思い切って中距離だけで勝負してみるのも…なんて思ったりしました。
ジャンプの全日本選手権ラージヒルは、前日のノーマルでは3位だった岡部孝信選手が優勝しました。こちらも雪で条件はかなり悪かったみたいですが、そこはベテラン。悪ければ悪いなりに飛べるんですねー。1本目は2位、2本目もまとめての逆転優勝。2位は一戸剛選手、3位は伊東大貴選手でした。しかし、一戸選手って気になる…。複合から転向して、けっこう毎回上位に入ってるんですよね。一度飛ぶところを見てみたいです。
スピードスケート・ショートトラックの全日本距離別選手権、前日に行われた男子1500mと500mは、どちらも寺尾選手が優勝。この日の1000mを制せば完全優勝だったのですが、ここは西谷選手が意地を見せて1位でゴール。一矢を報いました。それにしても、3種目のすべてで西谷、寺尾の両名が1、2位になってて、やっぱり2人とほかの選手の実力差って大きいんだなーと思い知らされました。若手もそろそろ出てきてほしいんですけどねー。女子のほうは、500と1000は神野由佳選手が、1500では勅使川原郁恵選手が優勝しています。
アルペンスキーの世界選手権、私的に「超注目株」の佐々木明選手が出場しております。16日は彼の最も得意とする(というより、これ以外は全部苦手だと思う)回転が行われて、「大活躍〜」と書きたかったのですが、結果は2本目でコースアウト。皆川賢太郎選手も1回目コースアウトで、唯一成績が残ったのは木村公宣選手の22位のみ。ちょいと残念な結果でした。
ところで木村選手といえば、先日のアジア大会男子回転でも金メダルをとっていて、長らく日本のアルペン界を引っぱってきた人です。が、そんな彼も、ついに今季で引退…ということになりそう。レース前々日の記者会見で「もう自分は若い選手を手助けする立場になるべきだ」と語ったとか。そう考えたら、最後の大きな大会での22位は悪くない成績だし、地元の青森での大会でも金がとれたし、いい競技生活の締めくくりになったんじゃないかな。思い返せば…長野五輪で力を出し切れなかったのが、一番残念でした。今は、「お疲れさま、いい選手を育ててください」という言葉を贈りたいですね。

2月15日
フィギュアの四大陸選手権・男子シングルで見事、本田武史選手が優勝を果たしました〜! ショートではコンビネーションの失敗から2位に甘んじていましたが、この日のフリーは、たぶん本田選手の過去に一度もなかったような、最高の出来(だと思う)! 最初の4回転トウループ−3回転から始まって、4回転サルコウ、4回転トウループと、三度の4回転を完璧に決めてくれました。
その演技につけられた得点には、なんと6.0が5つも! 前に滑った中国の選手に高い得点を出していたジャッジが、それ以上の演技を見せられて、もう6.0を出すしかなかったみたいですねー。本田くん自身、「点が残ってないし、6.0出してくれるのかな」って思ってたそうですけど、わかってて、それを実行しちゃうあたり凄いです。3回転半だけちょっとミス(ステップアウト気味?)したそうですが、それはもういいでしょう。
得点を見た本田くんの顔写真が、あちこちのニュースに出てましたけど、本当に「満面笑顔」で、それ見てるだけでうれしくなるような感じでした。「人生で初めてのことがたくさんあった日」とか「自分の中で芽生えたものがある」っていうコメントも、すごく成長の跡が見えて良かったです〜。
それにしても、これの生中継を見られたら、きっとソルトレークのショートを見たとき以上の感激があったと思うんですけど…。残念! うちは普通のBSしかないので、録画も見られないんですよね。せめてスポーツニュースで…とがんばって(笑)あちこち見てたら、TBSでちょこっとだけ見られました! 表彰台での顔が、めちゃくちゃ大人っぽかった! 完全に、一段上ったかな、って思いました(しみじみ…)。
なお、ほかの日本勢男子は、中庭選手11位、高橋選手13位。どちらもショートからさらに順位を落としてしまいました。中庭選手いわく「今季で一番悪い出来」とのことで…日本の二番手以下の実力アップは、なかなか進まないですねー。アジア大会と今回の四大陸に、世界選手権二枚目の切符がかかってたんですけど、やっぱ、アジア大会で一番まともな演技をした田村選手に行くのかな。
長野で、スケルトンの世界選手権が始まりました。そういえば越選手は、「この大会までは続ける」と言ってたんでした。今季はなんだかんだいってもW杯総合3位に入って、世界トップレベルを維持している越選手が、地元で活躍を見せてくれるか?と秘かに期待していたのですが…。第1日は前半2回の滑走が行われて、1回目10位、2回目に少し上げて合計では8位。ちょっと出遅れてしまったかな? たしか数年前、越選手はこの会場で行われたW杯で優勝しているはずなんですね。縁起のいいコースだし、後半2回で少しでも巻き返してほしいですねー。なお女子は、中山英子選手が11位につけてます。
モーグルW杯、日本勢はちょっと残念な結果になっちゃいましたねー。どちらかが完璧な演技で表彰台get、それがスポーツニュースで見られたらなーと思ってたんですけど…。上村選手は、下のエアの直前で迷った、とかで乱れてしまいましたね。里谷選手と男子の附田選手は、映像もなくて残念(NHK)。それにしても女子の優勝者(ちなみに五輪金メダリスト)、カーリ・トロー選手は相変わらず凄いですねー。トリプルをあんな余裕で決めてしまうんですから…。
ジャンプの全日本選手権は、20歳の山田大起選手が初優勝。昨年はW杯で活躍し、五輪代表にもなった山田選手でしたが、今季は不振を極めてたんですね。若いだけに調子の波が激しい…にしても、あまりにも悲惨なシーズン前半の成績だったのですが、ようやく復調のきざし、かな? 世界選手権代表組は出てないですけど、日本チャンピオンのタイトルは励みになりますよね。来季につなげてほしいです。2位は原田選手、3位は岡部選手でした。

2月14日
フィギュアの四大陸選手権第3日、注目の女子シングルフリーが行われました。一昨日のショートでは1位から3位までを日本勢が占めて、予想以上の滑り出しにうれしい驚きでした。フリーでの注目点は、中野選手が3位を維持できるか?と、村主vs荒川の第4ラウンドは?でしたが…。
まず優勝争いですが、これは村主選手が勝利。持ち前のスピードと切れのある滑りができたみたいで、芸術点がすごく高く出てました。最近の彼女って、テレビで見てると「優雅」なんですけど、実際はスピードあるし、ジャンプも高いし…。以前は技術面だけが目立ってましたけど、今はバランスのとれたいいスケーターになったなーと思います。今季は、出だしの調子は悪かったけど、年明けから尻上がりに上がってきてるのが心強いですね。次は注目のグランプリファイナル、ここで高評価が得られれば、世界選手権も期待できそうです。
今回は2位に甘んじた(と、あえて言っておきましょう)荒川さんは、さすがに疲れがピークにきてたみたいですね。4週連続は、やはりハードすぎたかなあ…。プログラムをこなすことはできても、観客を魅了するところまではいかなかったかも? とりあえずは休んで、世界選手権は万全の体調で!
そして、大大大健闘の中野さん! まさか、マクドノー選手に勝って銅をとれるとは思ってませんでした。しかも、2位の荒川さんとも得点差がほとんどなかったりするし…。ショートに続きフリーでも3回転半を決めて(回転は少しだけ足りてなかったそうだけど)、高い技術点を叩きだしたのみならず、芸術点もほとんど引かれてなかったし、たぶん相当いい演技をしたんでしょう。アジア大会での泣きそうな顔とは一転、きっとニコニコのキスクラだったでしょうねー。
それにしても、世界選手権代表にもなっていない(全日本6位、世界選手権は補欠)の彼女が、全米4位のマクドノー選手に勝った、この功績は大きいですよねー。日本のレベルの高さを、見せつけてくれたっていうか。中野選手も、今季はいいときと悪いときの差が激しくて、なかなか思うような結果が出せなかったけど、この四大陸に出られて、いい形でシーズンを締めくくることができて良かったです。来季は一段と国内での戦いが厳しくなるでしょうけど、がんばってほしいですよね。
モーグルのW杯は、現在日本で開催されてます。猪苗代大会の予選は上村選手、里谷選手とも順当に予選を通過。男子では附田雄剛選手も決勝に進出しました。で、日本の大会だからテレビは…と一瞬期待してたんですけど、中継、ないんですよねー。しかたないのでスポーツニュースでの映像を待つことにしますわ。

2月13日
フィギュアの四大陸選手権、第2日はいよいよ男子シングルSP! 本田選手がどういう滑りをしたのか、相変わらずドキドキだったんですけど、残念ながらノーミスとはいかず。4回転−3回転のコンビネーションで転倒して、2位発進となりました。1位は中国の李成江選手で、日本勢は中庭健介選手が7位、高橋大輔選手が10位となっています。
ところで、本田選手の転倒の理由、ニュースで読んでびっくりしました。なんと、ここの氷は牛乳入り?!で、場所が悪かったのか、着氷した瞬間エッジが抜けてしまったらしいんですよね。アイスホッケーのラインを牛乳で消してるそうなんですけど、消えればいいってもんでもないでしょう。滑りにくいだろうなあ…。アジア大会のときなんて、ショートトラック会場の氷に、ほんの少し(本当に微量)の異物が混じってただけで氷張り替えになったのに…。うーん、中国恐るべし…。
ペアでは、SP6位だった川口・マルクンツォフ組が、ひとつ順位を落として7位に。井上さんたちの組は、残念ながら棄権してしまいました。

2月12日
フィギュアは、このあいだアジア大会が終わったばかりだというのに、今日からはもう四大陸選手権。選手のみなさん、特に4週連続の荒川選手、大丈夫なんでしょうか? ニュースにも「試合の最中に疲れてしまう」なんていう彼女の言葉が載ってたりするし…。とりあえず、この大会が終われば少しは休めると思うので、あともう少しだけ踏ん張ってほしいです。
で、初日の結果です。女子シングルはSPが行われて、村主選手1位、荒川選手2位、中野選手3位と日本勢が上位を占めました。アジア大会のときは、メダル独占しなきゃ…って状況でしたけど、四大陸となるとさすがに無理と思ってたんですよね。それが、1〜3位独占ですから、これは目出度い(笑)じゃないですか〜。
アメリカがトップ3を送ってこなかったので、村主、荒川両名の1、2位は確実だった(ノーミス&おかしなジャッジがなかったら)んですけど、微妙なのはやはり中野選手。スケートアメリカでは、アメリカのマクドノー選手にかなり上を行かれてしまってるし…。できればここで勝ってほしい!と願ってたのですが…。中野選手、やってくれました!
ここのところ失敗続きだった3回転半からのコンビネーションを、やや回転不足ながらもしっかり決めて、なんと2位の荒川選手に迫る高得点。アジア大会ではミス続きで泣きそうだった彼女も、このときばかりはニコニコ顔だったみたい。彼女の場合、元気さがないと魅力も半減してしまうと思うので、フリーもこの調子で行ってほしいです。これまでは2回入れてた3回転半を、1回にするそうなので(私もそのほうがいいと思う)、その分集中して跳んでほしいですねー。
そして、村主vs荒川の戦いは、まずは村主選手が一歩リードしました。どちらもノーミスみたいですが、やはり、欧米のジャッジが入ってくると、ネームバリューで村主選手のほうが有利…っていうのはあるでしょう。あと、荒川さんもさすがに疲れが演技に出てしまったみたいだし、村主選手のほうが気合いの入ったいい演技だったのかな。
でも、これでますますおもしろくなってきました。NHK杯では荒川選手、全日本は村主選手、アジア大会は荒川選手ときて、四大陸はどちらが勝つのか…。しかもアジア大会から引き続いて、高いレベルでの争いというのがうれしいですよねー。あと、ジャッジや観客には「世界トップレベルの実力」を見せつけてほしいです!
この日はほかにアイスダンス規定、ペアSPも行われて、ダンスではカナダのボーン・クラッツ組が順当にトップ。日本の渡辺・木戸組は8位、有川・宮本組は9位につけています。ペアのトップは世界チャンピオン申雪・趙宏博組、日本の川口・マルクンツォフ組は6位。アメリカ代表として出場している井上・ボールドウィン組は9位となっています。
14日の女子フリーは、楽しみですねー。中野選手にはなんとかして、3位をもぎとってほしいです。でも、その前に13日の男子シングルに注目しなくては。カナダや中国の選手はあなどれないので…本田選手のがんばりを期待したいです。

2月11日
スキージャンプのNHK杯は、アジア大会に引き続き船木選手が優勝しました。2本とも130mを揃えたのは1人だけということで、まずは圧勝、とみていいのかな? 国内の成績だとW杯レベルではどれくらいなのか、ちょっとわかりにくいですけど、好調なのはまちがいないでしょう。そのW杯でも葛西選手が優勝したし、船木選手もぜひ後に続く活躍をしてほしいですねー。なお、2位は一戸剛選手、3位は原田選手でした。一戸選手って、今季複合から転向してきたらしいんですけど、なかなかいいみたいです。日本チームのカンフル剤となってくれれば…。

2月10日
日の丸飛行隊、神風を吹かす! ジャンプW杯で、葛西選手が見事に優勝を果たしました〜。会場となったドイツのビリンゲンは、強風が吹き荒れる悪コンディション。そんななか、日本の2人には「強い向かい風」が吹いてくれました! 以下、結果から「観戦したつもり」(笑)で書いてみます〜。
安定しない風のビリンゲン。数分おきに風向きはクルクルと変わっていました。そんななか、葛西選手のひとり前に飛んだ選手は、142mまで飛距離を伸ばします。風は、これ以上ないぐらい、絶好に向かってきていました。そして、ゼッケン40番の葛西選手。彼はその風に乗って、なんと147mの大ジャンプを披露してくれたのです! NHKニュースの映像を見た(さすがにこれは放送してくれました)のですが、もう、どこまでも飛んでいけ〜って感じのジャンプでした。そして、1人おいてゼッケン42番の宮平選手も、負けじと144mの大飛行。この時点で日本勢が1位、2位を占めます。
が、それから風向きは大きく変わりました。あとに続くW杯ポイント上位者の面々は、風に翻弄されて満足なジャンプができません。スロベニアのペテルカ選手やオーストリアのビドヘルツル選手は130m以上の大ジャンプを見せたものの、日本勢2人には及ばず。最後に飛んだ(つまり、現在W杯総合1位)のドイツ・ハンナバルト選手は108mと、上位30人にも入れない成績。1回目を終えても、日本勢が1、2位のままです。
そして、なんとなんと、あまりの強風のため2回目のジャンプはキャンセルに…! 1回目の順位=総合順位となって、葛西選手の優勝、宮平選手の2位が決まりました〜。特に葛西選手めちゃうれしそうでしたよねー。本当に良かった〜。
結果的に、風の影響はかなり大きかったわけですが(ゼッケン39〜42がそのまま1〜4位になってるし)、その風の恩恵を受けた中でも、葛西選手、宮平選手がより遠くへ飛んだ、というのは事実。風で負けることもあれば風で勝つこともあるのは、だれもが知ってることでしょう。この結果は、素直にうれしいです。というか、めちゃくちゃうれしいです! 「次もガンバレ〜」と、ヨーロッパに向けて叫びたい気分ですねー(笑)。
スピードスケートの世界選手権、田畑真紀選手は総合7位という結果に終わりました。500mは3位、1500mでは1位といい結果を出していたのですが、長距離種目での不振がたたった…という感じです。メダル…とってほしかったんですけどねー。なお、ほかの日本人選手はいずれも最終種目に進めず…。中長距離の強化には、まだまだ時間がかかりそうです。

2月9日
スピードスケートの世界選手権、最初の種目500mで3位と好位置につけた田畑選手でしたが、続く3000mは11位。総合では5位の発進となりました。根本奈美選手は17位、小原悠里選手は22位につけてます。男子の日本勢は、初日終わって牛山貴広選手の15位が最高。野崎貴裕選手19位、小林和朗選手20位、糸川敏彦選手は23位となっています。男子も、せめて1人ぐらいベスト10に入ってほしい…というのは無理な願いなのかしら?
そして、日本時間9日深夜、すでに最終日の競技は始まってます。田畑選手は1500mで1位となって、総合4位に浮上〜。メダルは…どうでしょうか?
ジャンプW杯第21戦で、宮平選手が6位に入りました。なんでも2回目は、飛型点で審判5人全員が20点満点をつけたとか。どんなジャンプだったのか、ものすごく見たくなってきました。この勢いを、世界選手権につなげてほしいですねー。

2月8日
スピードスケートの世界選手権が、スウェーデンで始まってます。第1日、最初の種目の女子500mで、田畑真紀選手が3位と好スタートを切りました。世界選手権は、距離別ではなく総合で争われるんですね。田畑選手は長い距離が得意、つまり500mは一番苦手な種目なのです。そこで3位だから、期待も高まりますね(まあ、短距離専門の選手は、最初からエントリーしてないですけど)。とりあえず、注目!です。ほかの日本勢は、小原悠里選手が10位、根本奈美選手が18位につけています。

2月6日
フィギュアの恩田美栄選手、脚の具合が思わしくないのでしょうか? アジア大会に続き、10日から始まる四大陸選手権も欠場することになってしまいました。まあ、無理にでも出ないといけない…という大会ではないですけど、欠場続きはやはり気になります。世界選手権の前にはグランプリファイナルもあるし、それまでにはしっかり治してほしいです。
それから、恩田選手の代わりに中野友加里選手が出場しますが、この大会は「メダル独占」とか変なプレッシャーがかかることもないし、今度こそのびのびと滑れるんじゃないでしょうか?
現在、アルペンの世界選手権が開催されているのですが、アジア大会に気をとられてまったく注目できず…。しかも、スペースシャトルの事故とか、国連安保理(だったっけ?)のイラク査察のどーのこーの(^^;)で、中継予定も飛びまくってるもようです。私は佐々木明選手が滑るところを、一度見たいのに〜! 6日深夜、「今日こそは!」とBS7を見てみたら…うれしやうれし、やっと雪山の画面が出て参りました〜。
この日の種目はアルペン複合。滑降と回転の合計で順位が決まります。佐々木選手、出るのかなーと思いながら見てたら、運良く数分後彼の姿が現れたではありませんか! が、それは最初の滑降だったので、回転系得意の佐々木選手にとっては苦手種目。そのため途中、危なっかしいシーンもありましたが(素人の私でもわかったくらい…)、無事35位でゴール。回転でどこまで挽回できるか…運が良ければトップ10入りも…なんて期待はふくらむ一方でした。その期待どおり、彼は果敢に攻めてくれたのですが…。後半に入ったあたりで旗門にひっかけてしまい、惜しくもコースアウト。それまではいいタイムで来てただけに、すごく残念でした。でも、途中までの滑りは良かったし、残る大回転と回転に期待です。

2月2日
フリースタイルスキーの世界選手権、デュアルモーグルで附田雄剛選手が2位に入りました。これはもちろん男子では、五輪や世界選手権での過去最高の成績です! モーグルといえば、どちらかというと…というよりは完全に女子ばかりに期待が集まってたのですが、これは意外な大健闘です。男子だって、世界とそれほど差があるわけじゃないんですよね。女子は、里谷選手の6位が最高。上村選手は17位でした。
ジャンプW杯、個人第19戦は葛西選手10位、宮平選手11位。個人第20戦は葛西選手が10位で、宮平選手は2回目に進めず、高野鉄平選手は予選落ちでした。ここへきて、葛西選手と宮平選手の成績が逆転してきましたねー。葛西選手も、あともう一歩なのですが…。 
ジャンプの国内大会・UHB杯で、船木選手が今季初勝利を収めました。124.5m、120.5mと距離的にはもう一つかなーという感じもしますけど(状況がわからないので断言はできませんが)、とにかく、「勝つ」という結果が大事ではないでしょうか。私はやっぱり、船木選手にがんばってほしいです〜。

2月1日
スケルトンのW杯・今季最終戦で、越和宏選手が今季最高タイの3位に入りました。最後にしてこの表彰台は、ニュース見ただけでうれしかったですねー。たしか、今年は長野で世界選手権があって、「それまでは続ける」と話していたように思うんですけど…。もしかしたら、これが最後のW杯だったんでしょうか? なら、表彰台に乗れて本当に良かった!です。
フリースタイルスキーの世界選手権は男女モーグルの決勝が行われましたが、期待された日本勢は失敗して無得点に終わりました。失敗して無得点…というのが、ちょっと謎ですが…。五輪とは、点の付け方が違うのでしょうか? しかし、上村愛子、里谷多英、畑中みゆきの3選手とも14位タイというのは、ちょっと残念でした。また、男子の附田雄剛選手は11位でした。

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