2003年のトピックス           10 11 12

12月30日
ノルディックスキーのW杯、複合個人第6戦で、高橋大斗選手は5位となりました。前半のジャンプでは2位につけて、後半の走りいかんでは表彰台のチャンスも充分あったんですけどねー。終盤に抜かれてしまったとのこと。3位以内を目指すには、もう少しジャンプでリードする必要がありそうです。でも、今季の高橋選手は安定して好成績を挙げているので、そのうちまたチャンスは巡ってくるんではないでしょうか。
また、この大会からW杯Aへの参戦となった北村隆選手は34位でした(前回までは1ランク下のBに出てました)。せっかく昇格できたことだし、これから徐々に上を目指してほしいです。

12月29日
年末年始は、「ジャンプ週間」。その開幕戦となる、W杯個人第6戦で、葛西紀明選手が5位に入りました。ニュースでは「2回目に131.5メートルを飛んだ」としか書かれていなくて、1回目から順位を上げたのか下げたのかが、イマイチよくわからないんですけど、とりあえずは今季の日本勢最高順位です。やはり今シーズンも、日本のエースは葛西選手なんでしょうねー。
なお、山田大起選手は28位で、宮平秀治選手、船木和喜選手、東輝選手はいずれも予選落ち。だれか、葛西選手に迫るくらいの選手が、もう1人ぐらい出てきてくれたらいいんですけど。

12月28日
アルペンスキーに新種目が登場することになりました。2005年の世界選手権で、チームコンペティションという種目が行われるそうです。最初は「なんじゃ、そりゃ?」と思ったのですが、国際スキー連盟の説明によると、どうやらそれは「アルペンスキーの団体戦」みたいですねー。
なんでも、男女2人ずつ、計4人で1チームとし、スーパー大回転と回転のチーム戦を行うんだそうです。ただ、具体的な試合方法がわからないので、どんな感じになるか、はっきりしないんですよね。クロスカントリーの団体戦はリレーで、ジャンプだと各選手の点数の合計になりますけど、アルペンでリレーするわけにもいかないし、結局は4人のタイム合計とかになるのでしょうか。目新しい点は、男女合同ってところかな。
ちなみにこのチームコンペティションは、世界選手権の最終種目となるそうです。3週間の大会を締めくくるべく、盛り上がってくれればいいですねー。

12月27日
フィギュアの全日本選手権、女子シングルで優勝したのは、16歳のホープ・安藤美姫選手でした。全日本ジュニアでの滑りからして、シニアで優勝してもおかしくない実力だとは思っていましたが、まさか本当にそうなってしまうとは…! 驚きです。
ただ、「最高の演技」だったかというと、どうやらそうでもないらしい…。最初に入るはずだった、3ルッツ−3ループのコンビネーションは、ルッツでオーバーターンしてしまい単発ジャンプに。でも、続く4回転サルコウを、回転不足ながらも降りられたことが効きましたね。そのあとも細かいミスは出たようですが、「上位陣総崩れ」の感があったなか、4回転を降り、なおかつミスをしながらも全体をまとめられたことが、評価につながったんでしょう。プレッシャーもかなりあったと思うんですけどねー。大したもんです。
2位は村主章枝選手。ショート3位からひとつ順位を上げました。ただし、演技内容は良くなかったみたいです。出だしのコンビネーションと直後のフリップは決まったようですが、そのあとはことごとく失敗してしまったとか。正直いって「ほかの選手のミスに救われた」部分もあったと思います。
そして、その村主選手を救ってしまったのが、ショートトップの荒川静香選手でした。昨日はすばらしい演技で、会場中が沸きに沸いたそうですが、その結果がかえって重荷になってしまったのでしょうか。3ルッツでは手をつき、3フリップも両足着氷、二度目のルッツも両足と、難度の高いジャンプでことごとくミスをしてしまったのが致命的でした。最後にトウループの3−3を決めたのが、せめてもの救いでしょうか。フリーは4位でしたが、さすがにショートの1位が効いて、なんとか表彰台には乗ることができました。
それにしても、絶好のスタートを切って、数年ぶりに全日本のタイトルをとれるチャンスは大きかっただけに、「もったいないことをしたなー」という感じはしました。荒川選手の場合、ショートで出遅れるとフリーでは開き直っていい演技ができるようですが、ショートがいい出来だとフリーは…。両方揃えられたら、かなりの爆発力があると思うんですけどねー。
4位は恩田美栄選手。最初のコンビネーション二つをきっちり決めるなど、ミスは少なかったのですが…。グランプリシリーズで評価を下げられた余波を、全日本でまともにくらってしまったような気がします。フリーではジャッジ1人の差で、なんとか荒川選手より上に行きましたが。ポジションとかは、五輪シーズンと比べてかなりきれいになっているんですけどね。彼女が再浮上するためには、さらに動きを美しくするのはもちろんですが、戦略を練り直す必要もあるかもしれません。
太田由希奈選手は、昨季はジュニアタイトルを総なめにし、全日本でもすばらしい演技を見せてくれたのですが、今回は5位にとどまりました。ジャンプミスがいくつか見られたようです。一気に階段をかけあがった感のある昨シーズンから、今季はちょっと一休み…といったところでしょうか。でも、そんなに毎年毎年、順位を上げ続けていけるわけもないし、現在の彼女は、腰をかがめて力を溜めている時期なのかもしれません。今のうちに、弱点といわれているジャンプなどを強化して、地道に力をつけていって欲しいですね。
お次は男子です。…が、どうも全体に失敗の多さが目立ったようですねー。優勝は田村岳斗選手だったのですが、4回転も3回転半も失敗。ただ、後半には3フリップ−3トウループも入って、盛り上げたのが良かったのかな。今季最後ということで、田村選手なりにがんばったのかも。
2位には、ショート5位から順位を上げた岸本一美選手が入りました。全日本ジュニアのチャンピオンでジャンプには定評のある選手です。今回も、3アクセル−3トウループを成功させるなど、ジャンプでは一番良かったみたいですね。
それから、なんとか3位に滑り込んだ…という感じなのが高橋大輔選手。なんと、ショートに引き続きジャンプはほとんど失敗し、かろうじてフリップひとつだけが入ったという、さんざんな出来に終わってしまいました。スケーティングなど、基礎的な技術では群を抜いているとは思いますが、これだけジャンプの失敗があるとなぁ…。今季のグランプリシリーズでは、けっこういい点ももらってたし、全日本タイトルはとれると予想していたのですが、見事にはずれてしまいました。やっぱ、もうちょっと安定感が欲しいところです。
また、4位と5位は、南里康晴選手、織田信成選手というまだジュニアの選手が占めました。全日本ジュニアでもいい演技だったし、割合高い確率で3回転半を決められる選手が出てきたのはうれしいですね。今後は、この2人&今回は出ていない柴田嶺選手に、注目していきたいです。
アイスダンスは、予想どおり渡辺心/木戸章之組が圧勝しました。2位の都築奈加子/宮本賢二組は今季からのカップルだし、後れをとるのはしかたがないかなー。日本のダンスのレベルアップのためにも、この2組にはがんばってほしいですね。
なお、この結果を受けて、四大陸選手権と世界選手権への派遣選手が決まりました。
女子は、すでに世界選手権代表が決まっていた村主選手、荒川選手に加えて、安藤選手も決定。当初は「四大陸の結果を見て3人目を決める…」みたいな感じでしたが、全日本で優勝したとなれば即決定でもおかしくないですもんね。
男子は、四大陸への派遣は田村選手、高橋選手、本田選手となりましたが、世界選手権のほうはまだ未定のようです。四大陸の結果で、本田選手とあと1人になると思います。昨季のように、本田選手だけ…になることは避けてほしいです。
アイスダンスは、渡辺/木戸組と都築/宮本組を四大陸に派遣。その成績で、世界選手権代表を決めるとのこと。
四大陸と世界選手権が、かなり楽しみです。私にとっては、それがテレビで見られるのかどうかが問題ですが。

12月26日
フィギュアの全日本選手権、第2日からは男女のシングルが始まりました。注目の女子シングル・ショートプログラムで、トップに立ったのは荒川静香選手。ノーミスなのはもちろん、かなり気合いの入ったいい演技だったようです。すべてのジャッジから1位をもらっているのが、その証明でしょう。また、先日のグランプリファイナルで優勝した村主章枝選手は、トリプルフリップで転倒して3位。2位にはジュニアグランプリファイナルの優勝者・安藤美姫選手がつけました。4位は太田由希奈選手、5位は恩田美栄選手、6位に浅田真央選手となっています。
やはり、村主、荒川両選手の実力は抜けていると思うので、ノーミスの荒川選手が1位、ミスありの村主選手が3位になったのは、ある意味「順当」でしょう。2位に割って入った安藤選手もノーミス演技。彼女は、3ルッツ−3ループという高難度のコンビネーションジャンプを跳ぶし、先日の全日本ジュニアを見たかぎりでは、昨年よりかなり上達していたようなので、2位は納得ですね。村主選手はミスはあったけど、自力優勝できるギリギリの3位につけたということで、フリーの演技に期待、といったところです。
4位の太田選手、5位の恩田選手は、ともにジャンプで失敗。この2人に関しては、ジャッジもかなり割れたようですが、結局1人の差で太田選手が上に行きました。太田選手は表現面はすばらしいのですが、ジャンプは今季も相変わらず回転不足気味で不安定。恩田選手はその逆で、ジャンプ以外の面では少々見劣りがしてしまいます(良くなってはいるのですが)。
そして、6位につけたのが中学1年の浅田選手。全日本ジュニアではあまりいい滑りではありませんでしたが、今回は出来も良かったのかな。まだ若すぎて、これからどうなるかは断言できませんけど、「超」のつく期待の選手にはちがいないし、いい方向に伸びていって欲しいですね。また、浅田姉妹の姉・舞選手は、失敗があったうえにかなり硬い演技だったようで、9位と出遅れてしまいました。
男子は、今季限りでの引退を表明している田村岳斗選手が、4回転ジャンプでの転倒はあったものの、首位でスタートを切りました。最後の全日本だし、フリーでは気合い入れて滑って欲しいです。2位は南里康晴選手。全日本ジュニアで3位になり、この大会への出場権を得た選手ですが、格上の大会で、3回転半を含めノーミスで滑りきったのはお見事。3位は吉田晋也選手で、優勝候補筆頭と見られていた高橋大輔選手は、ジャンプをすべて失敗したらしく4位と出遅れました。現時点の実力では、高橋選手が出場選手中でも一番だろうし、フリーに期待しておきます。ただ、やっぱ男子は本田武史選手がいないと、おもしろさが半減してしまいますね。
アイスダンスはオリジナルダンスを終えて、渡辺心/木戸章之組のトップは変わらず。得点を見るかぎりでは、2位の都築奈加子/宮本賢二組とは、内容にかなり差があったみたいですね。昨年はフリーで有川/宮本組が大逆転を果たしましたけど、今年はこのまま行きそうかな。
もちろん、男女シングルのフリーは要注目。女子では、荒川選手が久々にタイトルをとれるか、安藤選手がジャンプ力にものをいわせて奪取するか、村主選手の巻き返しはなるか、出遅れ気味の太田選手と恩田選手はどうか?といったところ。男子では、田村選手がこのまま1位で有終の美を飾れるか?と、高橋選手がどこまで順位を上げられるか、かな。上位に来ている若い選手にも期待したいですね。

12月25日
スピードスケートの全日本スプリント選手権最終日、優勝したのは男子が清水宏保選手、女子は新谷志保美選手でした。
この日の清水選手は500mでトップ、1000mも2位と強さを見せつけてくれました。W杯の前半戦もわりに好調な感じだったし、世界スプリント、W杯、どれでもいいからひとつ優勝して欲しいですねー。2位には1000mで1位をとった今井裕介選手が入り、3位は中嶋敬春選手、4位は小林正暢選手。なお、加藤条治選手は1000mでどんな失敗をしたのか(転倒かも?)、この種目38位という信じられない成績。トータルでは9位と、大きく順位を下げることになってしまいました。
女子の新谷選手も、清水選手同様500m1位、1000m2位で、好調さを見せつけました。今季の彼女は、本当に強いです。このぶんだと、世界スプリントの優勝も狙えそうですからね。以下、外ノ池亜希選手が2位、岡崎朋美選手が3位、大菅小百合選手は4位でした。
この結果を受けて、世界スプリントの代表が選考され、男女とも上位4人がそのまま選ばれました。男子の加藤選手は、残念ながら代表落ち。ただ、W杯の後半戦代表には選ばれたそうなので、そちらでがんばってほしいです。それから女子の大菅選手は、スケートシーズンは世界スプリントで終わり。すぐにアテネを目指して、自転車のトレーニングに入ることになっています。早くも今季は滑りおさめになるんで、こちらにも注目したいですね。
フィギュアの全日本選手権が、いよいよ始まりました。初日はアイスダンスの規定が行われ、予想どおり渡辺心/木戸章之組がトップに立ちました。国内のライバル・都築奈加子/宮本賢二組は、今シーズンから組んだばかりとあって、現在は渡辺/木戸組のほうが上なんでしょうね。まあ、まだオリジナルもフリーも残ってますけど。
26日からは、男女のシングルが始まります。見に行けるものなら行きたかったけど、やはり長野はあまりに遠すぎますね…。
ところで、その全日本フィギュアを欠場する、男子のエース・本田武史選手を、日本スケート連盟は1月の四大陸選手権の代表に選ぶ考えだそうです。もちろん、足が回復すれば、という条件つきですが。連盟の城田強化部長によると「四大陸で好成績をとらせ、世界選手権に行かせたい」とのこと。
いちおう、この全日本が四大陸の選考会になっているんですけど、はっきりいって、本田選手の場合はたとえ選考会に出られなくても、四大陸や世界選手権に出さざるを得ないですからね。じゃないと、来シーズンの世界選手権の日本の男子枠は、ほぼ確実に「1」になってしまいますから(当然フィギュアも、順位によって翌年の枠が決まります)。
本田選手には、できるだけ早くケガを治してもらって、四大陸こそはいい滑りをして、胸張って世界選手権に行って欲しいですね。
もうひとつフィギュアです。女子シングルのサーシャ・コーエン選手が、コーチをタラソワさんからロビン・ワグナーさんに変えたことがわかりました。タラソワさんといえば、先日引退したヤグディン選手のコーチとして有名なのですが、常々体調の不安を口にしていました。それに、コーエン選手にしても、「優勝確実」とみられていたグランプリファイナルで負けたことで、コーチを変えたい気持ちが出てきたようです。どちらが本当の(主な)理由かは、ちょっとわかりませんけどね。
ちなみにワグナーさんは、あのサラ・ヒューズ選手のコーチ。ヒューズ選手が五輪の金に決まったとき、大声で叫んで抱き合ってた人…といえば、思い出す方も多いのではないでしょうか。ヒューズ選手は、今季は学業に専念ということで、ちょうど良かったのかも。でも、思いもよらぬ組み合わせで、これによってどういう結果が出るのか、楽しみではありますね。

12月24日
スピードスケートの全日本スプリント選手権が始まりました。この大会は24、25日に行われ、1日に500mと1000mを1回ずつ×2日間、というスケジュールになっています。
男子で初日トップに立ったのは、やはり清水宏保選手でした。500mでは2位以下を0秒4近く離す35秒55のリンクレコードで1位。1000mは4位でしたが500の貯金が効きましたね。2位につけているのは1000mで1位の中嶋敬春選手で、3位は小林正暢選手、4位今井裕介選手…となっています。ホープ加藤条治選手は500で3位、1000で9位、総合6位と若干手遅れました。
女子は、今季W杯ですでに2勝を挙げている新谷志保美選手がトップ。こちらも500mで39秒16のリンクレコードを記録しました。もちろん500は1位、1000も2位と、かなり強さを見せつけている感じですね。2位は500は3位、1000は1位の岡崎朋美選手で、3位が外ノ池亜希選手、4位辻麻希選手。大菅小百合選手は500は2位だったのですが、苦手の1000は11位で総合5位となっています。

12月23日
W杯を転戦していたジャンプ、クロスカントリー、アルペン、複合Bの選手が、この日揃って帰国しました。が、ゆっくりする暇はほとんどなく、特にジャンプや複合では、年末からもう試合が再開されます。それでも、久々の日本はいいものでしょうか? 少しだけでもゆっくりして、リフレッシュしてから次の試合に臨んで欲しいですね。

12月22日
フィギュアの本田武史選手が、右足首のケガで25日からの全日本を欠場することになりました。本田選手は、前月末のNHK杯もこのケガで欠場しましたが、そのときは確か、全治3週間だったんですよね。そのとおりだとしたら、そろそろ完治している頃なんですけど、残念ながら回復は遅れているようです。3週間が6週間に変更されていました。
ケガを押して無理に出場しても、回復がさらに遅れるだけだし、しかたないことなのでしょうが…。ただただ残念です。テレビ中継はないかもしれませんが、全日本で滑る本田選手を、ちらっとでもいいから見たかったです。
スノーボードのW杯、女子大回転で、竹内智香選手が8位に入りました。先週、12位になったときも健闘だと思ったのですが、今回はさらに順位を四つ上げてくれました。家根谷依里選手と飯田蘭選手は、ともに決勝には進めませんでした。
昨シーズンまでは、竹内選手より飯田選手のほうが上の成績だったのですが、今季の2戦を見たかぎりでは、完全に入れ替わってしまった感じがします。飯田選手の奮起も願いたいです。
ノルディック複合では、W杯A(いわゆる通常のW杯)に参戦できる日本人は、現在高橋大斗選手1人だけ…という悲しい状況になっています。これも、昨シーズンの日本勢の調子の悪さが原因なのですが、後半戦はそんな状況から脱することができそう。
現在、W杯Bに出場している北村隆選手が好調で、第3戦では優勝もしているのですが、その結果、世界ランク40位内に入ることが確実になり、年末からはW杯Aに昇格できることになりました。なにはともあれ、ほっとしました。今は昔になってしまったとはいえ、10年前(!)の強さを覚えている者としては、いくらなんでも1人は寂しすぎますからね。

12月21日
スノーボードのW杯、女子ハーフパイプで、山岡聡子選手が二度目の優勝を果たしました。ちょうど1年ほど前、山岡選手が初優勝したとき、競技歴4年だと知ってびっくりした覚えがあるのですが…。29歳になっても、変わらず好調のようですねー。
男子では成田童夢選手が3位、村上大輔選手は9位でした。
フリースタイルのW杯、モーグルで、上村愛子選手は8位、畑中みゆき選手は18位。男子では益川雄選手の13位が最高でした。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子15km複合で、横山寿美子選手は25位となりました。またもやW杯ポイントを獲得…ということで、現在横山選手が総合何位に入っているのか見てみたら…26位になってました。それより上は、ロシアや北欧などの強豪国の選手ばかりなんで、さらに上がろうとすると、また大変なんでしょうねー。曽根田千鶴選手は45位、石田正子選手は51位でした。
男子は10kmフリーが行われましたが、こちらはもうひとつふるわず。駒村俊介選手の56位が最高で、以下、神津正昭選手65位、堀米光男選手66位、蛯沢克仁選手70位、恩田祐一選手は84位でした。恩田選手って、スプリントはいいんですけど、少しでも距離が長くなると、こんな順位まで落ちてしまうんですね…。
バイアスロンのW杯、女子10kmで目黒香苗選手が20位に入りました。これは確か、今季の日本勢最高順位のはず。もうちょいがんばって、10位台をとってほしいですね。ひと桁は望みませんから…。また男子12.5kmでは、菅恭司選手の43位が最高でした。

12月20日
フリースタイルスキーのW杯、モーグル第2戦で、上村愛子選手は7位となりました。第1戦の9位からは少しだけ順位を上げましたが、まだ表彰台には届かないよう。映像がないので、エアetc.で失敗して上に行けないのか、全体にまだ調子が出てきていないのか、理由がわからないのがもどかしいのですが…。それでも、連続して1桁順位ということは、出だしとしては悪くないのかな。表彰台はそのうち…と思っておきます。
なお、畑中みゆき選手は19位。男子は下山研朗選手の31位が最高で、以下、上野修選手38位、西伸幸選手41位、附田雄剛選手45位、益川雄選手47位でした。
スノーボードのW杯、男子ビッグエアで国母和宏選手が5位に入りました。中井孝治選手は14位でした。…と書いたところで、「ビッグエアってなんぞや?」という疑問が浮かびまして…。オリンピックの種目になっているのは、大回転とハーフパイプだけで、私が大まかなルールを知っているのもそれくらい。ほかの種目には、疎いのでした。
が、このまま流してはいけない!と思い(笑)、いろいろと検索してみたところ、ジャンプ台を使って大きく跳び上がり、回転などの技を見せる種目、と判明(たぶん)。スキーでいうと、フリースタイルのエアリアルみたいなもんかしら。
しかし、スキー連盟のページって試合結果ぐらいしかなくて、種目の説明とかは全然載ってないんですよね。もうちょっと、なんとかならないもんでしょうか…?
ノルディックスキーのW杯、ジャンプの個人第5戦で、葛西紀明選手が10位に入りました。1回目の13位から、2回目では124.5mを飛び10位に浮上。2回目のジャンプを2本揃えられるようになると、もう少し上に行けるんですけどねー。でも、優勝したヨケルソイ選手(ノルウェー)は、128.8mと136m。やはり、まだちょっと遠いですね。
そのほかの日本勢は、山田大起選手22位、宮平秀治選手25位で、船木和喜選手は2回目に進めませんでした。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子10kmフリーは、横山寿美子選手の31位が最高でした。以下、曽根田千鶴選手は44位、夏見円選手は59位。福田修子選手は途中棄権しました。数日前にリレーで5位に入り、驚かせてくれたクロカンの女子ですが、常に上位をキープするだけの力は、まだないようです。
また、男子30km複合は蛯沢克仁選手の32位が最高。神津正昭選手49位、今井博幸選手は52位でした。
バイアスロンのW杯、19日に行われた男子10kmは、菅恭司選手が29位、井佐英徳選手は57位、蛯沢大輔選手は71位。20日の女子7.5kmは、目黒香苗選手27位、高野早苗選手38位、築館郁代選手42位、田中珠美選手49位でした。
バイアスロンの場合、射撃さえうまくいけば…なんですけど、最近はその「うまくいく」ことがほとんどないみたいです…。以前は、たま〜にあったんですけどねー。ほかの冬の競技では、地道に順位を上げてきてるのが多いんですけど、バイアスロンだけはそうはいかないようで…。やっぱ、射撃がネックなんでしょうね。

12月19日
先日のトピックスで、「フィギュア女子シングルの世界選手権代表に、村主章枝選手と荒川静香選手の内定を示唆」と書いたのですが、日本スケート連盟はこの日の理事会で、それを決定しました。全日本選手権を目前にしての決定は、少し意外な気もしましたが、異論はないですね。彼女たちなら、最初からある程度の評価が見込めますから。それに、ここで2枠埋まっても、あと1枠残ってますしね。
この1枠は、全日本と来年1月の四大陸選手権で決めるとのことですが、全日本で上位に入った選手を四大陸に出して、海外のジャッジからどういう評価を受けるか見たうえで…ってことかな。おそらくは恩田選手、太田選手、安藤選手のなかから選ばれるでしょうが、この結果については全然予想がつきませんね。
ところで、全日本や世界選手権などの放映権をTBSが手放して、いったい放送はあるのかとフィギュアファンをやきもきさせていたのですが、これについてはフジテレビに決まったようです(フィギュア、スピードとも)。ただし全日本については、「今年の大会を単独の番組として放映するのは、編成上難しい」とのこと…。やっぱり、今年は見られそうにないのかなぁ…。年明けにひっそりと、深夜でいいからやってくれたらうれしいんですけどねー。
スポーツ仲裁裁判所は、ソルトレーク五輪でドーピングが発覚した、クロスカントリー男子のミューレック選手と、女子のダニロワ選手について、すべてのメダルを剥奪すると発表しました。この2名の選手は、発覚する前に2個ずつメダルをとっていて、そのときの検査では薬物が検出されなかったことから、そのメダルについては保持を認められていました。ですが、それを不服とする国が訴えて、今回「剥奪」という裁定が下ったわけです。
しかし、このクロスカントリーは、よほど薬物汚染が蔓延していたのでしょうか。女子複合では2着のラズティナ選手が、すでにドーピングでメダルを剥奪されていて、そのうえ今回の裁定で、1着のダニロワ選手のメダルもなくなったというわけです。結局、金メダルとなるのは、3着だったカナダのスコット選手ですからねー。
ソルトレークでの大量発覚に加えて、今は新種のステロイド剤も問題になっているし、これで検査が厳しくなって、少しでも薬物を使う選手が減ればいいんですけどね。
バイアスロンのW杯、日本勢の最高は、男子20kmは井佐英徳選手の55位、女子15kmは田中珠美選手の46位でした。

12月16日
日本スケート連盟は、フィギュアのグランプリファイナルで優勝した村主章枝選手と3位の荒川静香選手を、世界選手権の代表に内定する考えを示唆しました。ファイナルで優勝したということは、世界選手権で金をとる可能性が充分ある…ということですからねー。当然といえば当然でしょう。特に、ネームバリューが点の出方を左右するフィギュアでは、彼女ら2人を代表から外すことはできない(得策でない)と思われます。
ただ、全日本を前にして、すでに三つある席のうち二つまでが埋まってしまったのは、ほかの選手にとってはつらいかも。残された1枠を巡って、恩田選手、太田選手、安藤選手らが戦いを繰り広げるわけですが(たぶん、このうちの1人で決まりだと思います)、全日本でだれが3人の中で一番上にいくか、それともあとの大会(四大陸選手権)に代表決定を持ち越すのか…。興味はつきないところです。
しかし、いまだ全日本選手権のテレビ中継が決まっていないのが、気になるところ。日本人が世界チャンピオンになるかもしれない競技の、全日本が中継なしだなんて考えられません〜。国内戦では、まちがいなく世界中で一番レベルの高い戦いなんですけどねー。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子スプリントで夏見円選手が13位に入りました。スプリントは予選上位16名が決勝トーナメントに進出し、4人ずつで走って上位2人が次へ進めるという種目です。夏見選手は、予選は7位で通過したのですが、決勝トーナメントでは初戦で早くも敗れてしまいました。
でも、予選の順位はお見事。スプリントが得意の夏見選手ですが、これまでは予選を通過できても、たいていギリギリだったんですよね。それが7位とは…。ただ、速いだけじゃだめなのが、このスプリントという種目。これからは、駆け引きのほうもうまくなる必要がありそうです。
なお、男子の恩田祐一選手は予選20位、駒村俊介選手は47位で、どちらも予選突破はなりませんでした。
スウェーデンが、2014年の冬季五輪招致を検討しているそうです。まだ、調査段階とのことで、立候補が決定したわけではないようですが…。今のところ14年の五輪には、10年の開催に立候補してバンクーバーに敗れた韓国の平昌、オーストリアのザルツブルク(インスブルックも)などが検討中のよう。もちろん、これから数は増えてくるでしょうけどね。
ただ、意外だったのが、スウェーデンではまだ冬のオリンピックを開催したことがない…ということです。夏は1912年のストックホルム五輪があるんですけどねー。イメージ的に、冬はとっくに開催済みかと思ってました。

12月14日
フィギュアのグランプリファイナル、女子シングルで村主章枝選手が初優勝しました。本命のコーエン選手(アメリカ)を抑えて、ショートもフリーも1位の完全優勝! もちろん、村主選手への表彰台の期待は高かったのですが、まさかその中央に立つことになるとは…。失礼ながら、思ってもみませんでした。しかも、3位には荒川静香選手が食い込み、期待どおり「表彰台に日本人が2人」が実現。ものすごくうれしい結果となりました。恩田美栄選手は、5位でした。
恩田選手の場合、新採点法ではどの項目も、のきなみ点が低いのが痛いですねー。それとは逆に、すべてで高得点をもらっているのがコーエン選手で、この点差からすると、コーエン選手がどんなにミスをしても、恩田選手が上に行くのは不可能に近い感じです。正直、ミスをしたら、もうちょっと下げてもいいような気もするんですけどねー。
しかし、ファイナルで1位と3位という時代が来るなんて、2、3年前にだれが予想したでしょうか。若手選手の台頭もめざましいし、世界選手権の代表選考がますます楽しみになってきました。
また、男子シングルでは大方の予想を裏切って、カナダのエマニュエル・サンデュ選手が優勝。プルシェンコ選手の優勝は堅いかと見ていたのですが…。1位になったサンデュ選手にしても、それほどすばらしい出来とも思えなかったので、実績からいってプルシェンコ選手のほうが上なのでは?と最初はかなり疑問でした。
…が、採点の詳細を見て納得。コンビネーションジャンプは2回まで、という規定があるにもかかわらず、3回も跳んでしまって、最後の3アクセル−2トウループをノーカウントにされていたんですね。そりゃ、負けもするわな…。
それにしてもこのファイナル、男女とも「絶対本命」という存在がいたにもかかわらず、どちらもその本命が勝てなかったという、珍しい結果に終わりました。やはりスポーツ、「やってみなけりゃわからない」というのが醍醐味なのですわ。
スノーボードのW杯第3戦、男子ハーフパイプで中井孝治選手が初優勝を果たしました。二度の滑走の両方とも最高点をマークしたとのことで、よほどいい演技だったんでしょう。でも、初優勝というのはちょっと意外でした。この種目ではほかの日本選手も何人か優勝しているし、五輪で5位に入賞した中井選手だったら、一度くらい勝ってると思い込んでました。でも、これからどんどん勝ち星を重ねてくれれば…と、期待しておくことにしましょう〜。
なお、国母和宏選手も4位に入っています。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子20kmリレーで、なんと日本が5位に入りました〜。これは、はっきりいって凄い! 昨シーズンまでの日本の力を考えると、信じられないくらいの好成績です。もちろんこれは過去の五輪、世界選手権、W杯を通じて、日本女子リレーの最高順位。今季は、横山寿美子選手が安定して10位台をとれるようにはなっていましたけど、総合でここまで上ってこれるとは思ってなかったですねー。
レース展開をざっとみてみると、第1走者の石田正子選手が8位と好位置につけ、第2走者の福田修子選手で6位に浮上し、次の横山寿美子選手はそのままキープ。アンカーの曽根田千鶴選手がさらにひとつ上げて、5位でゴールしたそうです。1走の石田選手がいい流れを作ってくれて、しかも途中、だれも足を引っぱらなかったのも大したものです。
今までクロカンは、どちらかといえば男子のほうに期待していたのですが、これで女子からも目が離せなくなりそうですねー。
なお、男子40kmリレーの日本チームは14位でした。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプでは、葛西紀明選手が今季最高の6位に入りました。日没が近づいたせいで、1回目の成績で決まってしまったとのことですが、それはよくあること。最初にきっちりと及第点のジャンプをした葛西選手に拍手〜ですね。
ただ、1位の選手は136m、葛西選手は126.5m。世界選手権の表彰台にも上った昨季の絶好調時と比べたら、まだまだ調子は上がりきっていないのかも。これからに期待ですね。
なお、ほかの日本勢は、宮平秀治選手10位、船木和喜選手16位、山田大起選手27位となっています。
スピードスケートのW杯、男子500mで清水宏保選手が3位に入りました。開幕から4位→3位→2位ときているから、次は1位…とちょっと甘い夢を抱いていたのですが、ウォザースプーン選手の壁はやはり厚かったですねー。ちなみにウォザースプーン選手のタイムは34秒45で、清水選手は34秒61。わずか0秒16の差なのですが、その差がなかなかつめられないのでしょう。なお、小林正暢選手は4位に、加藤条治選手も5位に入っています。
また、女子500mでも新谷志保美選手が3位、大菅小百合選手が4位。新谷選手は、今季の500mは優勝か3位かで、本当に絶好調なんですねー。
スピードスケートの全日本選手権、総合優勝は女子が田畑真紀選手、男子は宮崎今佐人選手でした。田畑選手は6連覇。やはり、女王は強かったですねー。この日行われた2種目でも、1500mは1位、5000mは4位。特に1500mは2分3秒56のリンクレコードですから…。2位となったホープ・石野枝里子選手は、500mの6位が響きました。それでも、3000と5000の2種目で田畑選手よりもいいタイムでゴールしてるし、彼女が田畑選手を脅かす存在であることは、まちがいないかも。また、3位の妹尾栄里子選手は、3000と5000では1位。ただ、彼女は500が8位とかなり弱いのが泣きどころです。一番悪い種目でも4位でまとめられる、田畑選手の総合力はやはりさすがですね。
なお、男子の2位は平子裕基選手、3位は小林和朗選手でした。
また、この結果を受けて、来年1月の世界選手権アジア地区予選会と、中長距離のW杯後半戦の代表が決定しました。選手名は、以下のとおりです。
男子…宮崎今佐人、平子裕基、糸川敏彦(W杯のみ)、今井裕介(W杯のみ)、土井槙悟(W杯のみ)。女子…田畑真紀、妹尾栄里子、大津広美、石野枝里子(アジア予選のみ)、小原悠里(W杯のみ)。
世界選手権のアジア枠は男子2、女子4で、枠を獲得できてから改めて代表を選ぶそうです。
ただ、残念だったのが、石野枝里子選手がW杯の代表から外れてしまったこと。過密日程を避けるためだそうですが、前半戦ではなかなかの成績だったし、後半戦も出してあげたかったですねー。でも、高校生となると、やっぱ、スケートに専念している人と同じようにはいかないんでしょうか?
次の冬のオリンピック開催地・トリノでは、空港内にオフィシャル・ショップがオープンしました。スポーツ用品メーカー7社が作るグッズなどが売られているそうで、現在のところはスポーツウエアや時計、メダル、その他雑貨類が並んでいるとか。場所は、空港の出発ロビーにある税関のすぐ横らしいので、トリノに(もしも)行くことのある方は、話のタネに立ち寄られてみてはいかがでしょうか?

12月13日
フィギュアのグランプリファイナル、女子ショートプログラムで村主章枝選手がトップに立ちました。先に演技した村主選手がノーミスで滑り終え、高得点をたたき出したのが、あとから滑るコーエン選手(アメリカ)に微妙にプレッシャーを与えたのでしょうか?(それとも、噂されているとおり、体調不良だったのかな?) コーエン選手はコンビネーションジャンプで転倒し、村主選手の点を上回ることはできませんでした。正直いって、予想以上のスタート、になりましたねー。驚きました。
また、こちらもノーミスだった恩田美栄選手は4位、フリップが2回転になってしまった荒川静香選手は5位につけています。しかし、荒川選手のプログラムが、昨年の「白鳥の湖」に変わっていたのにはびっくり。なんで変えたんだろう??
男子は、大本命・プルシェンコ選手(ロシア)が順当にトップに立ちました。
フィギュアのジュニアグランプリファイナルのほうは、安藤美姫選手がフリーで1位をとり、逆転優勝を果たしました。さすがに4回転は失敗してしまったみたいですが、それ以外のジャンプをちゃんとこなせれば、ジュニアではかなう選手はいないでしょう。安藤選手には、このあとの世界ジュニアもしっかりとってもらいたいもんです。実力からすると、「勝って当たり前」なんですけど、そういう試合できっちり勝ててこそ…ですから。それと、今度はショートで、ノーミスの演技をしてほしいですね。
ショートで3位だった浅田舞選手は、フリーは4位で総合でも4位。彼女には、ぜひ表彰台に乗ってほしかったのですが…。また、北村明子選手はフリーも8位で総合8位。男子で1人だけ出場している織田信成選手は、フリーでは7位だったのですが総合では8位となってしまいました。でも、これを次へのステップとしてほしいですねー。
スピードスケートの全日本選手権第1日、女子でトップに立ったのはやはり「中長距離の女王」田畑真紀選手でした。田畑選手はこの日行われた500m、3000mの両方で3位となり、総合では首位。ホープ・石野枝里子選手が2位につけていて、今回はこの2人の一騎打ち、って感じになりそうです。
この大会は、世界選手権etc.の代表選考会も兼ねているのですが、とりあえず強豪は順当に代表に選ばれそうですね。
スピードスケートのW杯・男子500mで、清水宏保選手が2位に入りました。開幕から、4位→3位→2位と上げてきているし、今季はなかなか好調なんでしょうか。でも、トップを独走するウォザースプーン選手の壁は、ちょっと厚いかなー。また、加藤条治選手は6位、男子1000mは、今井裕介選手の12位が最高でした。
女子500mは新谷志保美選手が優勝して、今季は早くも2勝目。強いし、安定してますねー。大菅小百合選手は3位、岡崎朋美選手は9位。吉井小百合選手は10位でしたが、38秒45のタイムで滑り、世界ジュニア記録を更新しました。若手がちゃんと伸びてくれてるのが、うれしいです。
スノーボードのW杯、女子パラレル大回転で竹内智香選手が12位に入りました。ハープパイプと違って、それほど日本勢が得意としていない種目なので、これはなかなかの健闘じゃないでしょうか。家根谷依里選手は24位、飯田蘭選手は35位。飯田選手も昨年は10位台をとってる選手なんで、もう少し調子が上がれば…と思います。
ノルディックスキーのW杯、複合個人第5戦で、高橋大斗選手は17位となりました。今季は連続して1桁順位をとり続けてきた高橋選手ですが、ここらでちょっと一休み、ってところでしょうか。今回はいつもと違って、先にクロスカントリー、後でジャンプ…という形式で行われたので、ジャンプが得意な高橋選手としてはちょっと調子が狂ったのかも。ちなみにクロカンでは25位スタートで、しかもジャンプでは風に恵まれなかった…とのこと。まあ、こういうこともありますよね。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子10kmクラシカルで、横山寿美子選手は19位となりました。横山選手は、今季は何度も10位台でゴールしてて、いい感じできてますねー。福田修子選手は37位でした。男子15kmクラシカルの日本勢は、蛯沢克仁選手の23位が最高で、神津正昭選手は31位という結果でした。
30位以内に入ると、W杯ポイントが獲得できる…ということで、できれば毎回、最低でもそのあたりの順位をとれたらなーと思います。
バイアスロンのW杯・女子リレーで、日本は12位でした。

12月12日
ノルディックスキーのW杯、複合第4戦の前半ジャンプで、高橋大斗選手が4位につけました。ただ、1回目のジャンプでは、100.5mの最長不倒(一番遠くまで飛んだということ)をマークしておきながら、2回目は93.5mに終わっちゃったというのが、なんとも残念! 単純計算だと、2回目にあと5m飛んでいればトップのアッカーマン選手に並べたはずで、そうなると今季初の表彰台も見えてきたんですけどねー。惜しかったです。後半のクロスカントリーでは、巻き返しを願うのは酷なので、なんとかもちこたえて欲しいです。
(追記)後半の結果もすぐに入ってきました。高橋選手はクロスカントリーでもがんばって、4位をキープ。しかも、集団での競り合いの中から抜け出した…というから、走るのが苦手な高橋選手にしてみれば大健闘です。そのうえ、集団には五輪チャンピオンのラユネン選手(フィンランド)もいたんですから…。今季の高橋選手は、本当に力をつけてきたなーと思います。
昨日も「たわごと」の項に書いたのですが、12日(日本時間は13日)からはフィギュアのグランプリファイナルが始まります。今回NHKは、録画とはいえ速攻で放送してくれるみたいだし、「力入ってるなー」と思ってしまいました。ニュースでも、直前のインタビューや予想までやってくれてましたもんね。こんなこと、五輪直前でもなければ、ほとんどないことだったのに…。
ただ、八木沼さんが「表彰台独占も可能」と言っていたのは、いくらなんでも…と思います。今季のコーエン選手はあまりに強すぎるし、仮に、ボロボロに崩れて自滅したとしても(その可能性はなきにしもあらず、ですが)、表彰台から落っこちるとはとても考えられないですもん。私としては、「日本人2人が表彰台」が実現すればなぁと思ってます。この可能性なら、そこそこあるんじゃないかな。
ジュニアグランプリファイナルも同じ日程なのですが、こちらの開催地はスウェーデンということで、すでに女子ショートプログラムの結果は入ってきています。
こちらの優勝候補はダントツで安藤美姫選手。当然、ショートでも順調に…と思いきや、大きな?ミスがあったのか思わしくない点で、2位発進となってしまいました。演技内容は不明ですが、4点台が並ぶ彼女らしくない得点…。そういえば全日本ジュニアでも、ショートでダブルアクセルを失敗してたっけ…。
また、安藤選手を追うと見られていた浅田舞選手は、ひとつ下の3位。こちらもミスがあったようです。また、北村明子選手は残念ながら、最下位の8位でのスタート。全日本ジュニアでは、かなりジャンプの調子が悪かったので、それをまだひきずっているのでしょうか?
当初の目論見では、安藤選手、浅田選手が1、2位、北村選手もそれに続くかも…などと期待をかけていたのですが、初日はちょっと狂った感じ。でも、2位と3位なら自力優勝は可能なので、フリーではひとつずつ順位を上げてくれればいうことなしです。
また、その後に行われた男子では、織田信成選手が8位とこちらも最下位スタートになってしまいました。まだ、世界的にはほとんど無名なんで、点が出ないところもあるのかなー(想像ですが)。フリーでは、少しでも上に行ってほしいですね。

12月8日
スピードスケートのW杯、男子500mで清水宏保選手は3位となりました。前日は4位だったので、とりあえずワンランクアップ…と思っておきましょう。加藤条治選手は6位。優勝はやはり、カナダのウォザースプーン選手でした。
ちなみにウォザースプーン選手は、これでW杯通算47勝。歴代2位に躍り出たそうです。で、「1位ってだれ? 何勝したの?」と思ったら、それはウーベ・イエンス・マイ氏(ドイツ)の48勝なんだそう。それって、カルガリーで黒岩彰さんが銅をとったとき、一緒に滑って金だった選手ですよねー。うーん、その後10年間、勝利数で彼を上回る人はいなかったんだ…。でも、マイ氏が48勝で、ウォザースプーン選手が47勝となると、これはもう、今年中にはウォザースプーン選手がトップに躍り出てしまうのは確実かも。できれば清水選手に、ストップをかけて欲しいものです。
なお、女子500mは新谷志保美選手が3位、大菅小百合選手が4位。1000mの男子は、小原唯志選手の15位が最高。女子は外ノ池亜希選手が6位、新谷選手は風邪の悪化で棄権しました。大事なければいいのですが。

12月7日
スピードスケートのW杯、先に始まっていた中長距離に続いて、短距離のほうも始まりました。そして、初戦のカルガリー大会女子500mで、さっそくうれしいニュースが飛び込んできました。今季は、国内の試合でも絶好調だった新谷志保美選手が見事優勝。さすがに、あれだけ連勝してたのはダテじゃなかった!というところでしょうか。以下、大菅小百合選手が4位、渡邊ゆかり選手と岡崎朋美選手がともに7位、吉井小百合選手は21位。女子1000mでは、新谷選手7位、外ノ池亜希選手8位、岡崎選手12位、吉井選手14位、大菅選手18位となっています。
また、男子500mは、やはりまだウォザースプーン選手には勝てないようで…。日本勢は、清水宏保選手4位、加藤条治選手7位、小林正暢選手11位、及川佑選手13位、小原唯志選手15位となっています。この種目では、昨シーズンからずっとウォザースプーン選手の天下が続いてますけど、今季は少しは崩すことができるでしょうか?
男子1000mのほうは、今井裕介選手の12位が最高。以下、清水選手17位、小原選手19位、小林選手23位、加藤選手39位でした。
ショートトラックのW杯、前日の500mで3位に入った西谷岳文選手ですが、この日の男子3000mでは8位。男子1000mは西谷選手、寺尾悟選手ともに準々決勝で敗れました。女子1000mに出場した高田貴子選手、勅使川原郁恵選手、神野由佳選手は、3人とも予選で敗退。女子のほうに明るい話題が欲しいところです。
ノルディックスキーのW杯ジャンプ、第3戦の日本勢はいずれも調子が出せず。葛西紀明選手は、1回目は7位につけたのですが、2回目で107mと失敗ジャンプに終わって21位。でも、1回目でそこそこ飛べているので、今後に期待です。宮平秀治選手は28位、船木和喜選手と山田大起選手は2回目に進めませんでした。
スノーボードのW杯は男子ビッグエアが行われて、中井孝治選手は7位、村上史行選手は36位でした。

12月6日
ショートトラックのW杯第4戦、男子500mで西谷岳文選手が銅メダルを獲得しました! 今季はこれまで一度も決勝進出がなくて、「まだ調子が出ないのかなー」なんて思っていたのですが…。めっちゃ、うれしいです〜。
リザルトをざっと見てみたところ、予選は2着、準々決勝は1着で通過(ちなみに、通常は4人で滑って上位2名が次に進めます)。準決勝は3着でしたが、たぶん妨害?があったと認められたんでしょう。救済されて決勝へ進み、そこで堂々3着でゴール。日本勢の今季初メダルを獲得したのでした。これで弾みがついて、決勝へどんどん進出できるようになれば、万々歳なんですけどねー。
なお、寺尾悟選手は準々決勝で敗退。女子500mに出場した神野由佳選手、勅使川原郁恵選手、飯塚容子選手は、全員が予選で敗れました。男女のリレーでも、ともに準決勝止まりでした。
ノルディックスキーのW杯、複合第3戦スプリント。前半のジャンプを終えて高橋大斗選手は3位につけました。この調子なら1、2戦に続いて今回も1桁順位がとれそうです。ちなみに、後半のクロスカントリーは、トップのアッカーマン選手から22秒遅れのスタート。走力を考えると、追い上げを望むのはちょっと酷なので、できるだけ踏ん張って上位をキープしてくれ〜と願うしかないですね。もう一段ランクアップして表彰台に乗ろうとするなら、やはり前半のジャンプでトップに立つ必要がありそう。
(追記)後半の結果も判明。高橋選手は走るほうでも粘って、6位に入りました。今季は本当に調子いいみたいですねー。
同じくノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子15kmフリーで、横山寿美子選手は23位、曽根田千鶴選手は37位、石田正子選手は46位。横山選手、安定はしているのですが…。あと一息で上位に来られるんですけど、その「一息」がなかなか難しいみたいです。
フリースタイルスキーのW杯、モーグルも開幕戦を迎えました。上村愛子選手の初戦の成績は9位。出だしとしては、「可もなく不可もなく」といったところかな。本当ならもう少し上のほうがいいけど、まだ始まったばかりですからねー。昨シーズンはW杯初優勝も果たした上村選手が、今年はどこまでやってくれるでしょうか。
また、畑中みゆき選手は12位、男子の西伸幸選手は11位、下山研郎選手22位、益川雄選手は25位でした。
スノーボードのW杯女子ハーフパイプで、山岡聡子選手が4位に入りました。男子でも中井孝治選手が6位となって、まずまず…といったところでしょうか。
スキーのW杯が、雪不足に悩まされているようです。今月13、14日にチェコで予定されていたアルペン女子回転と大回転も、主催者側から中止が発表されてしまいました。異常気象には、困りものです。
バイアスロンのW杯・男子30kmリレーで、日本チームは12位でした。
アメリカで、フィギュアのちょっとした競技会が開催されました。こういう試合は、アメリカではよく開かれてるんですけど、全然公式なものじゃなくて、エキシビションっぽい色合いが強いんですね。点数も、アメリカ勢にかなり有利みたいだし…。今回、日本からは荒川静香選手が出場したのですが、正直いって、どんなにいい演技をしても点数はアメリカ勢の下になるんだろうなーって思ってました。
ところが、荒川選手の出来は、予想以上に良かったみたい。優勝はミシェル・クワン選手で、2位が荒川選手、3位がコーエン選手(以下略)だったのですが、5人のジャッジのうち、荒川選手に1位をつけた人が2人…というのに驚きました。クワン選手のアドバンテージを考えれば、実質荒川選手の演技が一番…と考えてもよさそうです。
しかも今回、グランプリで一度も勝てなかったコーエン選手の上に行った、その意義はけっこう大きいかも。グランプリファイナルが、ますます楽しみになってきました。

12月5日
ショートトラックのW杯第4戦、男女1500mが行われましたが、男子の寺尾悟選手と有野美治選手、女子の勅使川原郁恵は準決勝で、西谷岳文選手、高田貴子選手、荻野満代選手は予選で敗れました。やはり今回も、決勝への壁は厚そう。
また、男子5000mリレーでは、今のところ準決勝へは進んでいますが…。リレーもいつも準決止まりなんですよね。それだけ現在の日本は、世界の上位4か国とは差があるってことなんでしょうか。
バイアスロンのW杯も開幕です。初日の4日は男女1種目ずつが行われ、女子7.5kmで田中珠美選手は33位、目黒香苗選手は47位。男子10kmでは菅恭司選手が39位、井佐英徳選手は50位でした。また、5日の女子のリレーでは、日本は14位となっています。
日本の選手はどうしても射撃が弱くて、成績はこれまでも「運次第」って感じだったんですけど、この分だと今季もその傾向は変わってないみたいですね。

12月1日
アルペンスキーのホープ・佐々木明選手が、トレーニング中に左足の靱帯を損傷し、急遽帰国することになりました。それほど重傷ではなくて、来年の2月には試合に復帰できるそうです。それは不幸中の幸いだったんですけど、12〜1月のW杯に出られないのはかなり残念。だって、開幕戦の回転で12位に入って、次からは第1シードで滑れるはずだったんですよ。佐々木選手にとっても念願の第1シードだったはずなのに…もったいなさすぎ!
…とはいえ、ここで嘆いていてもしかたないので、帰国したらリハビリをしっかりやってもらって、早く復帰できるように願うことにします。2月には、元気な姿を見たいです(テレビに映れば)。
(追記)来年、W杯に復帰したさいは、救済措置により現在のランキングが適用されるとのこと。ちょっと安心しました。でも、それならなおさら、万全の状態になってから出場してほしいですねー。

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