2003年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
12月30日
※ノルディックスキーのW杯、複合個人第6戦で、高橋大斗選手は5位となりました。前半のジャンプでは2位につけて、後半の走りいかんでは表彰台のチャンスも充分あったんですけどねー。終盤に抜かれてしまったとのこと。3位以内を目指すには、もう少しジャンプでリードする必要がありそうです。でも、今季の高橋選手は安定して好成績を挙げているので、そのうちまたチャンスは巡ってくるんではないでしょうか。
また、この大会からW杯Aへの参戦となった北村隆選手は34位でした(前回までは1ランク下のBに出てました)。せっかく昇格できたことだし、これから徐々に上を目指してほしいです。
12月29日
※年末年始は、「ジャンプ週間」。その開幕戦となる、W杯個人第6戦で、葛西紀明選手が5位に入りました。ニュースでは「2回目に131.5メートルを飛んだ」としか書かれていなくて、1回目から順位を上げたのか下げたのかが、イマイチよくわからないんですけど、とりあえずは今季の日本勢最高順位です。やはり今シーズンも、日本のエースは葛西選手なんでしょうねー。
なお、山田大起選手は28位で、宮平秀治選手、船木和喜選手、東輝選手はいずれも予選落ち。だれか、葛西選手に迫るくらいの選手が、もう1人ぐらい出てきてくれたらいいんですけど。
12月28日
※アルペンスキーに新種目が登場することになりました。2005年の世界選手権で、チームコンペティションという種目が行われるそうです。最初は「なんじゃ、そりゃ?」と思ったのですが、国際スキー連盟の説明によると、どうやらそれは「アルペンスキーの団体戦」みたいですねー。
なんでも、男女2人ずつ、計4人で1チームとし、スーパー大回転と回転のチーム戦を行うんだそうです。ただ、具体的な試合方法がわからないので、どんな感じになるか、はっきりしないんですよね。クロスカントリーの団体戦はリレーで、ジャンプだと各選手の点数の合計になりますけど、アルペンでリレーするわけにもいかないし、結局は4人のタイム合計とかになるのでしょうか。目新しい点は、男女合同ってところかな。
ちなみにこのチームコンペティションは、世界選手権の最終種目となるそうです。3週間の大会を締めくくるべく、盛り上がってくれればいいですねー。
12月27日
※フィギュアの全日本選手権、女子シングルで優勝したのは、16歳のホープ・安藤美姫選手でした。全日本ジュニアでの滑りからして、シニアで優勝してもおかしくない実力だとは思っていましたが、まさか本当にそうなってしまうとは…! 驚きです。
ただ、「最高の演技」だったかというと、どうやらそうでもないらしい…。最初に入るはずだった、3ルッツ−3ループのコンビネーションは、ルッツでオーバーターンしてしまい単発ジャンプに。でも、続く4回転サルコウを、回転不足ながらも降りられたことが効きましたね。そのあとも細かいミスは出たようですが、「上位陣総崩れ」の感があったなか、4回転を降り、なおかつミスをしながらも全体をまとめられたことが、評価につながったんでしょう。プレッシャーもかなりあったと思うんですけどねー。大したもんです。
2位は村主章枝選手。ショート3位からひとつ順位を上げました。ただし、演技内容は良くなかったみたいです。出だしのコンビネーションと直後のフリップは決まったようですが、そのあとはことごとく失敗してしまったとか。正直いって「ほかの選手のミスに救われた」部分もあったと思います。
そして、その村主選手を救ってしまったのが、ショートトップの荒川静香選手でした。昨日はすばらしい演技で、会場中が沸きに沸いたそうですが、その結果がかえって重荷になってしまったのでしょうか。3ルッツでは手をつき、3フリップも両足着氷、二度目のルッツも両足と、難度の高いジャンプでことごとくミスをしてしまったのが致命的でした。最後にトウループの3−3を決めたのが、せめてもの救いでしょうか。フリーは4位でしたが、さすがにショートの1位が効いて、なんとか表彰台には乗ることができました。
それにしても、絶好のスタートを切って、数年ぶりに全日本のタイトルをとれるチャンスは大きかっただけに、「もったいないことをしたなー」という感じはしました。荒川選手の場合、ショートで出遅れるとフリーでは開き直っていい演技ができるようですが、ショートがいい出来だとフリーは…。両方揃えられたら、かなりの爆発力があると思うんですけどねー。
4位は恩田美栄選手。最初のコンビネーション二つをきっちり決めるなど、ミスは少なかったのですが…。グランプリシリーズで評価を下げられた余波を、全日本でまともにくらってしまったような気がします。フリーではジャッジ1人の差で、なんとか荒川選手より上に行きましたが。ポジションとかは、五輪シーズンと比べてかなりきれいになっているんですけどね。彼女が再浮上するためには、さらに動きを美しくするのはもちろんですが、戦略を練り直す必要もあるかもしれません。
太田由希奈選手は、昨季はジュニアタイトルを総なめにし、全日本でもすばらしい演技を見せてくれたのですが、今回は5位にとどまりました。ジャンプミスがいくつか見られたようです。一気に階段をかけあがった感のある昨シーズンから、今季はちょっと一休み…といったところでしょうか。でも、そんなに毎年毎年、順位を上げ続けていけるわけもないし、現在の彼女は、腰をかがめて力を溜めている時期なのかもしれません。今のうちに、弱点といわれているジャンプなどを強化して、地道に力をつけていって欲しいですね。
お次は男子です。…が、どうも全体に失敗の多さが目立ったようですねー。優勝は田村岳斗選手だったのですが、4回転も3回転半も失敗。ただ、後半には3フリップ−3トウループも入って、盛り上げたのが良かったのかな。今季最後ということで、田村選手なりにがんばったのかも。
2位には、ショート5位から順位を上げた岸本一美選手が入りました。全日本ジュニアのチャンピオンでジャンプには定評のある選手です。今回も、3アクセル−3トウループを成功させるなど、ジャンプでは一番良かったみたいですね。
それから、なんとか3位に滑り込んだ…という感じなのが高橋大輔選手。なんと、ショートに引き続きジャンプはほとんど失敗し、かろうじてフリップひとつだけが入ったという、さんざんな出来に終わってしまいました。スケーティングなど、基礎的な技術では群を抜いているとは思いますが、これだけジャンプの失敗があるとなぁ…。今季のグランプリシリーズでは、けっこういい点ももらってたし、全日本タイトルはとれると予想していたのですが、見事にはずれてしまいました。やっぱ、もうちょっと安定感が欲しいところです。
また、4位と5位は、南里康晴選手、織田信成選手というまだジュニアの選手が占めました。全日本ジュニアでもいい演技だったし、割合高い確率で3回転半を決められる選手が出てきたのはうれしいですね。今後は、この2人&今回は出ていない柴田嶺選手に、注目していきたいです。
アイスダンスは、予想どおり渡辺心/木戸章之組が圧勝しました。2位の都築奈加子/宮本賢二組は今季からのカップルだし、後れをとるのはしかたがないかなー。日本のダンスのレベルアップのためにも、この2組にはがんばってほしいですね。
なお、この結果を受けて、四大陸選手権と世界選手権への派遣選手が決まりました。
女子は、すでに世界選手権代表が決まっていた村主選手、荒川選手に加えて、安藤選手も決定。当初は「四大陸の結果を見て3人目を決める…」みたいな感じでしたが、全日本で優勝したとなれば即決定でもおかしくないですもんね。
男子は、四大陸への派遣は田村選手、高橋選手、本田選手となりましたが、世界選手権のほうはまだ未定のようです。四大陸の結果で、本田選手とあと1人になると思います。昨季のように、本田選手だけ…になることは避けてほしいです。
アイスダンスは、渡辺/木戸組と都築/宮本組を四大陸に派遣。その成績で、世界選手権代表を決めるとのこと。
四大陸と世界選手権が、かなり楽しみです。私にとっては、それがテレビで見られるのかどうかが問題ですが。
12月26日
※フィギュアの全日本選手権、第2日からは男女のシングルが始まりました。注目の女子シングル・ショートプログラムで、トップに立ったのは荒川静香選手。ノーミスなのはもちろん、かなり気合いの入ったいい演技だったようです。すべてのジャッジから1位をもらっているのが、その証明でしょう。また、先日のグランプリファイナルで優勝した村主章枝選手は、トリプルフリップで転倒して3位。2位にはジュニアグランプリファイナルの優勝者・安藤美姫選手がつけました。4位は太田由希奈選手、5位は恩田美栄選手、6位に浅田真央選手となっています。
やはり、村主、荒川両選手の実力は抜けていると思うので、ノーミスの荒川選手が1位、ミスありの村主選手が3位になったのは、ある意味「順当」でしょう。2位に割って入った安藤選手もノーミス演技。彼女は、3ルッツ−3ループという高難度のコンビネーションジャンプを跳ぶし、先日の全日本ジュニアを見たかぎりでは、昨年よりかなり上達していたようなので、2位は納得ですね。村主選手はミスはあったけど、自力優勝できるギリギリの3位につけたということで、フリーの演技に期待、といったところです。
4位の太田選手、5位の恩田選手は、ともにジャンプで失敗。この2人に関しては、ジャッジもかなり割れたようですが、結局1人の差で太田選手が上に行きました。太田選手は表現面はすばらしいのですが、ジャンプは今季も相変わらず回転不足気味で不安定。恩田選手はその逆で、ジャンプ以外の面では少々見劣りがしてしまいます(良くなってはいるのですが)。
そして、6位につけたのが中学1年の浅田選手。全日本ジュニアではあまりいい滑りではありませんでしたが、今回は出来も良かったのかな。まだ若すぎて、これからどうなるかは断言できませんけど、「超」のつく期待の選手にはちがいないし、いい方向に伸びていって欲しいですね。また、浅田姉妹の姉・舞選手は、失敗があったうえにかなり硬い演技だったようで、9位と出遅れてしまいました。
男子は、今季限りでの引退を表明している田村岳斗選手が、4回転ジャンプでの転倒はあったものの、首位でスタートを切りました。最後の全日本だし、フリーでは気合い入れて滑って欲しいです。2位は南里康晴選手。全日本ジュニアで3位になり、この大会への出場権を得た選手ですが、格上の大会で、3回転半を含めノーミスで滑りきったのはお見事。3位は吉田晋也選手で、優勝候補筆頭と見られていた高橋大輔選手は、ジャンプをすべて失敗したらしく4位と出遅れました。現時点の実力では、高橋選手が出場選手中でも一番だろうし、フリーに期待しておきます。ただ、やっぱ男子は本田武史選手がいないと、おもしろさが半減してしまいますね。
アイスダンスはオリジナルダンスを終えて、渡辺心/木戸章之組のトップは変わらず。得点を見るかぎりでは、2位の都築奈加子/宮本賢二組とは、内容にかなり差があったみたいですね。昨年はフリーで有川/宮本組が大逆転を果たしましたけど、今年はこのまま行きそうかな。
もちろん、男女シングルのフリーは要注目。女子では、荒川選手が久々にタイトルをとれるか、安藤選手がジャンプ力にものをいわせて奪取するか、村主選手の巻き返しはなるか、出遅れ気味の太田選手と恩田選手はどうか?といったところ。男子では、田村選手がこのまま1位で有終の美を飾れるか?と、高橋選手がどこまで順位を上げられるか、かな。上位に来ている若い選手にも期待したいですね。
12月25日
※スピードスケートの全日本スプリント選手権最終日、優勝したのは男子が清水宏保選手、女子は新谷志保美選手でした。
この日の清水選手は500mでトップ、1000mも2位と強さを見せつけてくれました。W杯の前半戦もわりに好調な感じだったし、世界スプリント、W杯、どれでもいいからひとつ優勝して欲しいですねー。2位には1000mで1位をとった今井裕介選手が入り、3位は中嶋敬春選手、4位は小林正暢選手。なお、加藤条治選手は1000mでどんな失敗をしたのか(転倒かも?)、この種目38位という信じられない成績。トータルでは9位と、大きく順位を下げることになってしまいました。
女子の新谷選手も、清水選手同様500m1位、1000m2位で、好調さを見せつけました。今季の彼女は、本当に強いです。このぶんだと、世界スプリントの優勝も狙えそうですからね。以下、外ノ池亜希選手が2位、岡崎朋美選手が3位、大菅小百合選手は4位でした。
この結果を受けて、世界スプリントの代表が選考され、男女とも上位4人がそのまま選ばれました。男子の加藤選手は、残念ながら代表落ち。ただ、W杯の後半戦代表には選ばれたそうなので、そちらでがんばってほしいです。それから女子の大菅選手は、スケートシーズンは世界スプリントで終わり。すぐにアテネを目指して、自転車のトレーニングに入ることになっています。早くも今季は滑りおさめになるんで、こちらにも注目したいですね。
※フィギュアの全日本選手権が、いよいよ始まりました。初日はアイスダンスの規定が行われ、予想どおり渡辺心/木戸章之組がトップに立ちました。国内のライバル・都築奈加子/宮本賢二組は、今シーズンから組んだばかりとあって、現在は渡辺/木戸組のほうが上なんでしょうね。まあ、まだオリジナルもフリーも残ってますけど。
26日からは、男女のシングルが始まります。見に行けるものなら行きたかったけど、やはり長野はあまりに遠すぎますね…。
※ところで、その全日本フィギュアを欠場する、男子のエース・本田武史選手を、日本スケート連盟は1月の四大陸選手権の代表に選ぶ考えだそうです。もちろん、足が回復すれば、という条件つきですが。連盟の城田強化部長によると「四大陸で好成績をとらせ、世界選手権に行かせたい」とのこと。
いちおう、この全日本が四大陸の選考会になっているんですけど、はっきりいって、本田選手の場合はたとえ選考会に出られなくても、四大陸や世界選手権に出さざるを得ないですからね。じゃないと、来シーズンの世界選手権の日本の男子枠は、ほぼ確実に「1」になってしまいますから(当然フィギュアも、順位によって翌年の枠が決まります)。
本田選手には、できるだけ早くケガを治してもらって、四大陸こそはいい滑りをして、胸張って世界選手権に行って欲しいですね。
※もうひとつフィギュアです。女子シングルのサーシャ・コーエン選手が、コーチをタラソワさんからロビン・ワグナーさんに変えたことがわかりました。タラソワさんといえば、先日引退したヤグディン選手のコーチとして有名なのですが、常々体調の不安を口にしていました。それに、コーエン選手にしても、「優勝確実」とみられていたグランプリファイナルで負けたことで、コーチを変えたい気持ちが出てきたようです。どちらが本当の(主な)理由かは、ちょっとわかりませんけどね。
ちなみにワグナーさんは、あのサラ・ヒューズ選手のコーチ。ヒューズ選手が五輪の金に決まったとき、大声で叫んで抱き合ってた人…といえば、思い出す方も多いのではないでしょうか。ヒューズ選手は、今季は学業に専念ということで、ちょうど良かったのかも。でも、思いもよらぬ組み合わせで、これによってどういう結果が出るのか、楽しみではありますね。
12月24日
※スピードスケートの全日本スプリント選手権が始まりました。この大会は24、25日に行われ、1日に500mと1000mを1回ずつ×2日間、というスケジュールになっています。
男子で初日トップに立ったのは、やはり清水宏保選手でした。500mでは2位以下を0秒4近く離す35秒55のリンクレコードで1位。1000mは4位でしたが500の貯金が効きましたね。2位につけているのは1000mで1位の中嶋敬春選手で、3位は小林正暢選手、4位今井裕介選手…となっています。ホープ加藤条治選手は500で3位、1000で9位、総合6位と若干手遅れました。
女子は、今季W杯ですでに2勝を挙げている新谷志保美選手がトップ。こちらも500mで39秒16のリンクレコードを記録しました。もちろん500は1位、1000も2位と、かなり強さを見せつけている感じですね。2位は500は3位、1000は1位の岡崎朋美選手で、3位が外ノ池亜希選手、4位辻麻希選手。大菅小百合選手は500は2位だったのですが、苦手の1000は11位で総合5位となっています。
12月23日
※W杯を転戦していたジャンプ、クロスカントリー、アルペン、複合Bの選手が、この日揃って帰国しました。が、ゆっくりする暇はほとんどなく、特にジャンプや複合では、年末からもう試合が再開されます。それでも、久々の日本はいいものでしょうか? 少しだけでもゆっくりして、リフレッシュしてから次の試合に臨んで欲しいですね。
12月22日
※フィギュアの本田武史選手が、右足首のケガで25日からの全日本を欠場することになりました。本田選手は、前月末のNHK杯もこのケガで欠場しましたが、そのときは確か、全治3週間だったんですよね。そのとおりだとしたら、そろそろ完治している頃なんですけど、残念ながら回復は遅れているようです。3週間が6週間に変更されていました。
ケガを押して無理に出場しても、回復がさらに遅れるだけだし、しかたないことなのでしょうが…。ただただ残念です。テレビ中継はないかもしれませんが、全日本で滑る本田選手を、ちらっとでもいいから見たかったです。
※スノーボードのW杯、女子大回転で、竹内智香選手が8位に入りました。先週、12位になったときも健闘だと思ったのですが、今回はさらに順位を四つ上げてくれました。家根谷依里選手と飯田蘭選手は、ともに決勝には進めませんでした。
昨シーズンまでは、竹内選手より飯田選手のほうが上の成績だったのですが、今季の2戦を見たかぎりでは、完全に入れ替わってしまった感じがします。飯田選手の奮起も願いたいです。
※ノルディック複合では、W杯A(いわゆる通常のW杯)に参戦できる日本人は、現在高橋大斗選手1人だけ…という悲しい状況になっています。これも、昨シーズンの日本勢の調子の悪さが原因なのですが、後半戦はそんな状況から脱することができそう。
現在、W杯Bに出場している北村隆選手が好調で、第3戦では優勝もしているのですが、その結果、世界ランク40位内に入ることが確実になり、年末からはW杯Aに昇格できることになりました。なにはともあれ、ほっとしました。今は昔になってしまったとはいえ、10年前(!)の強さを覚えている者としては、いくらなんでも1人は寂しすぎますからね。
12月21日
※スノーボードのW杯、女子ハーフパイプで、山岡聡子選手が二度目の優勝を果たしました。ちょうど1年ほど前、山岡選手が初優勝したとき、競技歴4年だと知ってびっくりした覚えがあるのですが…。29歳になっても、変わらず好調のようですねー。
男子では成田童夢選手が3位、村上大輔選手は9位でした。
※フリースタイルのW杯、モーグルで、上村愛子選手は8位、畑中みゆき選手は18位。男子では益川雄選手の13位が最高でした。
※ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子15km複合で、横山寿美子選手は25位となりました。またもやW杯ポイントを獲得…ということで、現在横山選手が総合何位に入っているのか見てみたら…26位になってました。それより上は、ロシアや北欧などの強豪国の選手ばかりなんで、さらに上がろうとすると、また大変なんでしょうねー。曽根田千鶴選手は45位、石田正子選手は51位でした。
男子は10kmフリーが行われましたが、こちらはもうひとつふるわず。駒村俊介選手の56位が最高で、以下、神津正昭選手65位、堀米光男選手66位、蛯沢克仁選手70位、恩田祐一選手は84位でした。恩田選手って、スプリントはいいんですけど、少しでも距離が長くなると、こんな順位まで落ちてしまうんですね…。
※バイアスロンのW杯、女子10kmで目黒香苗選手が20位に入りました。これは確か、今季の日本勢最高順位のはず。もうちょいがんばって、10位台をとってほしいですね。ひと桁は望みませんから…。また男子12.5kmでは、菅恭司選手の43位が最高でした。
12月20日
※フリースタイルスキーのW杯、モーグル第2戦で、上村愛子選手は7位となりました。第1戦の9位からは少しだけ順位を上げましたが、まだ表彰台には届かないよう。映像がないので、エアetc.で失敗して上に行けないのか、全体にまだ調子が出てきていないのか、理由がわからないのがもどかしいのですが…。それでも、連続して1桁順位ということは、出だしとしては悪くないのかな。表彰台はそのうち…と思っておきます。
なお、畑中みゆき選手は19位。男子は下山研朗選手の31位が最高で、以下、上野修選手38位、西伸幸選手41位、附田雄剛選手45位、益川雄選手47位でした。
※スノーボードのW杯、男子ビッグエアで国母和宏選手が5位に入りました。中井孝治選手は14位でした。…と書いたところで、「ビッグエアってなんぞや?」という疑問が浮かびまして…。オリンピックの種目になっているのは、大回転とハーフパイプだけで、私が大まかなルールを知っているのもそれくらい。ほかの種目には、疎いのでした。
が、このまま流してはいけない!と思い(笑)、いろいろと検索してみたところ、ジャンプ台を使って大きく跳び上がり、回転などの技を見せる種目、と判明(たぶん)。スキーでいうと、フリースタイルのエアリアルみたいなもんかしら。
しかし、スキー連盟のページって試合結果ぐらいしかなくて、種目の説明とかは全然載ってないんですよね。もうちょっと、なんとかならないもんでしょうか…?
※ノルディックスキーのW杯、ジャンプの個人第5戦で、葛西紀明選手が10位に入りました。1回目の13位から、2回目では124.5mを飛び10位に浮上。2回目のジャンプを2本揃えられるようになると、もう少し上に行けるんですけどねー。でも、優勝したヨケルソイ選手(ノルウェー)は、128.8mと136m。やはり、まだちょっと遠いですね。
そのほかの日本勢は、山田大起選手22位、宮平秀治選手25位で、船木和喜選手は2回目に進めませんでした。
※ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子10kmフリーは、横山寿美子選手の31位が最高でした。以下、曽根田千鶴選手は44位、夏見円選手は59位。福田修子選手は途中棄権しました。数日前にリレーで5位に入り、驚かせてくれたクロカンの女子ですが、常に上位をキープするだけの力は、まだないようです。
また、男子30km複合は蛯沢克仁選手の32位が最高。神津正昭選手49位、今井博幸選手は52位でした。
※バイアスロンのW杯、19日に行われた男子10kmは、菅恭司選手が29位、井佐英徳選手は57位、蛯沢大輔選手は71位。20日の女子7.5kmは、目黒香苗選手27位、高野早苗選手38位、築館郁代選手42位、田中珠美選手49位でした。
バイアスロンの場合、射撃さえうまくいけば…なんですけど、最近はその「うまくいく」ことがほとんどないみたいです…。以前は、たま〜にあったんですけどねー。ほかの冬の競技では、地道に順位を上げてきてるのが多いんですけど、バイアスロンだけはそうはいかないようで…。やっぱ、射撃がネックなんでしょうね。
12月19日
※先日のトピックスで、「フィギュア女子シングルの世界選手権代表に、村主章枝選手と荒川静香選手の内定を示唆」と書いたのですが、日本スケート連盟はこの日の理事会で、それを決定しました。全日本選手権を目前にしての決定は、少し意外な気もしましたが、異論はないですね。彼女たちなら、最初からある程度の評価が見込めますから。それに、ここで2枠埋まっても、あと1枠残ってますしね。
この1枠は、全日本と来年1月の四大陸選手権で決めるとのことですが、全日本で上位に入った選手を四大陸に出して、海外のジャッジからどういう評価を受けるか見たうえで…ってことかな。おそらくは恩田選手、太田選手、安藤選手のなかから選ばれるでしょうが、この結果については全然予想がつきませんね。
ところで、全日本や世界選手権などの放映権をTBSが手放して、いったい放送はあるのかとフィギュアファンをやきもきさせていたのですが、これについてはフジテレビに決まったようです(フィギュア、スピードとも)。ただし全日本については、「今年の大会を単独の番組として放映するのは、編成上難しい」とのこと…。やっぱり、今年は見られそうにないのかなぁ…。年明けにひっそりと、深夜でいいからやってくれたらうれしいんですけどねー。
※スポーツ仲裁裁判所は、ソルトレーク五輪でドーピングが発覚した、クロスカントリー男子のミューレック選手と、女子のダニロワ選手について、すべてのメダルを剥奪すると発表しました。この2名の選手は、発覚する前に2個ずつメダルをとっていて、そのときの検査では薬物が検出されなかったことから、そのメダルについては保持を認められていました。ですが、それを不服とする国が訴えて、今回「剥奪」という裁定が下ったわけです。
しかし、このクロスカントリーは、よほど薬物汚染が蔓延していたのでしょうか。女子複合では2着のラズティナ選手が、すでにドーピングでメダルを剥奪されていて、そのうえ今回の裁定で、1着のダニロワ選手のメダルもなくなったというわけです。結局、金メダルとなるのは、3着だったカナダのスコット選手ですからねー。
ソルトレークでの大量発覚に加えて、今は新種のステロイド剤も問題になっているし、これで検査が厳しくなって、少しでも薬物を使う選手が減ればいいんですけどね。
※バイアスロンのW杯、日本勢の最高は、男子20kmは井佐英徳選手の55位、女子15kmは田中珠美選手の46位でした。
12月16日
※日本スケート連盟は、フィギュアのグランプリファイナルで優勝した村主章枝選手と3位の荒川静香選手を、世界選手権の代表に内定する考えを示唆しました。ファイナルで優勝したということは、世界選手権で金をとる可能性が充分ある…ということですからねー。当然といえば当然でしょう。特に、ネームバリューが点の出方を左右するフィギュアでは、彼女ら2人を代表から外すことはできない(得策でない)と思われます。
ただ、全日本を前にして、すでに三つある席のうち二つまでが埋まってしまったのは、ほかの選手にとってはつらいかも。残された1枠を巡って、恩田選手、太田選手、安藤選手らが戦いを繰り広げるわけですが(たぶん、このうちの1人で決まりだと思います)、全日本でだれが3人の中で一番上にいくか、それともあとの大会(四大陸選手権)に代表決定を持ち越すのか…。興味はつきないところです。
しかし、いまだ全日本選手権のテレビ中継が決まっていないのが、気になるところ。日本人が世界チャンピオンになるかもしれない競技の、全日本が中継なしだなんて考えられません〜。国内戦では、まちがいなく世界中で一番レベルの高い戦いなんですけどねー。
※ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーの女子スプリントで夏見円選手が13位に入りました。スプリントは予選上位16名が決勝トーナメントに進出し、4人ずつで走って上位2人が次へ進めるという種目です。夏見選手は、予選は7位で通過したのですが、決勝トーナメントでは初戦で早くも敗れてしまいました。
でも、予選の順位はお見事。スプリントが得意の夏見選手ですが、これまでは予選を通過できても、たいていギリギリだったんですよね。それが7位とは…。ただ、速いだけじゃだめなのが、このスプリントという種目。これからは、駆け引きのほうもうまくなる必要がありそうです。
なお、男子の恩田祐一選手は予選20位、駒村俊介選手は47位で、どちらも予選突破はなりませんでした。
※スウェーデンが、2014年の冬季五輪招致を検討しているそうです。まだ、調査段階とのことで、立候補が決定したわけではないようですが…。今のところ14年の五輪には、10年の開催に立候補してバンクーバーに敗れた韓国の平昌、オーストリアのザルツブルク(インスブルックも)などが検討中のよう。もちろん、これから数は増えてくるでしょうけどね。
ただ、意外だったのが、スウェーデンではまだ冬のオリンピックを開催したことがない…ということです。夏は1912年のストックホルム五輪があるんですけどねー。イメージ的に、冬はとっくに開催済みかと思ってました。 |