2003年のトピックス           10 11 12

10月31日
フィギュアのグランプリシリーズ、スケートカナダが始まりました。初日のショートプログラムを終わって、本田武史選手は2位に、高橋大輔選手は5位につけています。トップにはやはり、ロシアのプルシェンコ選手が立ちました。また、アイスダンスの渡辺心/木戸章之組は、CDを終えて11人中8位につけています。くわしくは「フィギュアスケート観戦記」のページでどうぞ。
2日目には、いよいよ女子のショートが行われます。荒川選手と太田選手の滑りに期待したいです。

10月30日
フィギュアのグランプリシリーズ、今週はスケートカナダです。日本からは、男子シングルに本田武史選手と高橋大輔選手、女子シングルに荒川静香選手と太田由希奈選手、アイスダンスには渡辺心/木戸章之組が出場します。
男子では、世界チャンピオンプルシェンコ選手に、本田選手がどこまで迫れるか…かな。完璧に滑れたら、可能性もけっこうあると思うんですが、いかんせんその「完璧」がほとんどないのが悲しいところ。あと、昨シーズンはボロボロだった高橋選手が、今季海外でトレーニングを積んできて、どこまで調子を取り戻しているか…も、注目、というよりは心配ですね。
そして、女子は先週に引き続き、コーエン選手vs荒川選手が見られるわけですが、アメリカ以外の国で2人の得点差がどのくらいになるか、興味がありますね。昨季世界選手権で銀をとったソコロワ選手は、調子がイマイチのようで、そのあたりも気にかかるところ。あとはやはり、太田選手がどのくらいの点をもらえるか…ですね。あれだけ踊れる人はちょっといないですからねー。柔軟性をアピールしてくるコーエン選手にだって、余裕で張り合えますから。
始まるのは10月30日からなんですが、日本時間だと31日朝に男子のショート、11月1日の朝に女子ショートが行われることになります。グランプリシリーズのなかでも、特に結果が気になる大会になりそうです。

10月28日
日本のニュースにはまだ出てないみたいですが、フィギュアスケートの五輪チャンピオン、アレクセイ・ヤグディン選手のアマチュア引退が決まったようです。ファンサイトetc.に、いろいろと情報があがってました。ロシアではマスコミが一斉に伝えている…というから、確実な情報でしょうね。
私は、ヤグディン選手の大ファンではありませんが、彼の滑りを見るのは楽しかったし、それに、その存在があるだけで試合自体がすごくおもしろくなってましたよね。もう公式試合で姿を見られないと思うと、すごく残念です。昨シーズンのスケートアメリカはショートだけで棄権してしまったし、考えてみれば日本での世界選手権が、ちゃんと出場した公式戦の最後になっちゃった…ってことなのかなー。あのときはまさか、こうなろうとは思ってもみませんでした。
手術もして、復帰に向けて意欲的なところを見せてくれてたんですけどね。アマチュア復帰を表明してたストイコ選手も、結局は断念しちゃうし、見たい選手がどんどんいなくなってしまうなぁ…。
しかし、このままでは今季もプルシェンコ選手の天下になっちゃいそうです。これはなんとしても、本田選手にがんばってもらわねば…!
もうひとつフィギュアの話題です。鈴木明子選手がスケートカナダを欠場することになりました。ファンサイトによると、理由は体調不良だそうですが、せっかくシニアに上がって初のグランプリ出場となるはずだったのに…。本人も残念でしょうね。

10月27日
ショートトラックのW杯、前日の500mで4位に入った寺尾悟選手は、この日の1000mは準々決勝で敗退。さすがに2日連続で好成績…とはいかなかったようです。また、西谷岳文選手は予選で失格となり、有野美治選手は同じく予選で転倒して棄権。女子1000mは、飯塚容子選手、勅使川原郁恵選手、小沢美夏選手の3人ともが予選敗退となりました。女子は、今年も相変わらず厳しそうです。

10月26日
フィギュアのスケートアメリカ最終日。前日のショートで2位につけていた女子シングルの荒川静香選手は、フリーでひとつ順位を落として3位、前日10位の中野友加里選手は8位となりました。優勝はダントツで、アメリカのサーシャ・コーエン選手でした。
荒川選手はこの大会では歯が立たなかったですけど、次のスケートカナダでは、もう少しコーエン選手に絡めるくらいの点数がもらえたらなーと思います。同じ北米でもアメリカじゃないし、点の出方は変わるはずですからね。あと、グランプリ初出場となる太田由希奈選手と鈴木明子選手にも要注目。特に、昨年ジュニアタイトルを総なめにした太田選手が、シニアの大きな大会でどのくらいやれるかは、かなり楽しみです。彼女の身体の動きは、本当に美しいですからねー。
また、カナダのペアとして出場した若松詩子選手は4位に入っています。くわしくは「フィギュアスケート観戦記」のページでどうぞ。
ショートトラックのW杯、男子500mで寺尾悟選手が4位に入りました。ここまでずーっと、どの種目でも決勝に進めていなかったので、ちょっと心配だったのですが、ようやく調子も上がってきたのかなーと思います。決勝では、失格?した選手を除くと最下位に終わってしまいましたが、1位の選手とそれほど大差がついているわけではないし。一方、西谷岳文選手は準々決勝で敗退。「DQ」となっているので、失格をとられてしまったみたいですね。でも、予選は1着で通過しているし、そんなに心配することはないのかな。
また、男子5000mリレーでは準決勝で日本新をマークしたものの、順位は3着。決勝には進めませんでした。
女子のほうは、500mに出場した3人が全員予選で敗れ、3000mリレーでも準決勝で敗退しました。

10月25日
フィギュアのスケートアメリカ第2日、男子シングルで本田武史選手が2位に入りました。
ショートは4位で、どうなることか…と思ったのですが、フリーではちゃんと1位をとって、トータルでは2位。とりあえずはホッとしました。優勝はアメリカのマイケル・ワイス選手でした。それから、女子はショートが行われて、荒川静香選手が2位、中野友加里選手が10位につけています。
ところで、新ルールで行われているこのグランプリシリーズ。これまでのような順位点は、全然関係ないんですよねー。ショートとフリーの得点の合計で決まる、ということで、わかりやすい反面、あのややこしさが生みだしていた独特のおもしろさがなくなってしまうのは、ちょっと寂しいかも。ただ、4位以下でも地力で逆転可能、というのは良いかなーと思ったりもしますね(ちなみに、今季の世界選手権は従来通りのルールで行われます)。くわしくは「フィギュアスケート観戦記」のページでどうぞ。
ノルディックスキーのW杯・クロスカントリーが、ドイツで開幕しました。初日に行われた男子スプリントでは、恩田祐一選手が8位と大健闘を見せてくれました。これは通常16名が決勝トーナメントへ進出し、4人ずつの組に分かれて滑り、上位2人が勝ち抜けるという種目。8位ということは、決勝トーナメントも1回は勝ったわけで、かなりびっくりしました。でも、考えてみれば恩田選手は、昨シーズンのユニバーシアードでもこの種目で銅メダルを獲得してるんですよね。よほど得意なんだろうなー。
なお、駒村俊介選手は56位、女子の夏見円選手は40位で、ともに決勝トーナメントへは進めませんでした。
スピードスケート・ショートトラックのW杯第2戦、この日行われた男子1500mで、有野美治選手は準決勝までは進んだものの残念ながらそこで敗退。池智徳選手、伊藤潤二選手は予選で敗れました。また、男子5000mリレーの日本は準決勝に進んでいます。

10月24日
フィギュアのグランプリシリーズ初戦、スケートアメリカが始まりました。フィギュアファンの私にとっては、本当に待ち望んだシーズン…って感じです。初日の23日はダンスコンパルソリー、ペアSP、男子SPが行われました。このなかで気になるのは、やはり男子シングルの本田武史選手。ですが、彼はいったいどういう失敗をしてしまったのか…。優勝候補筆頭のはずが、まさかの4位スタートとなってしまいました。トップには、アメリカのマイケル・ワイス選手が立っています。
あと、今シーズンのグランプリシリーズは、新採点システムで行われる…というのでかなり注目を集めていたのですが、とにかく初めてなもので、点数を見てもそれが高いのか低いのか「全然ワカラン」というのが正直なところです。来月の7日と8日にはBS1で中継もあるし、今回は時間もかなり拡大してくれてるみたいなんで、そのなかでたっぷり解説してくれるものと期待しておきます。
それからペアには、若松詩子選手がカナダの選手と組んで出場していて、現在3位につけているのはうれしいところ。日本でやれないのは残念ですが、才能ある選手を埋もれさせないためには、海外に積極的に出ていくのも悪くないのかもしれませんね。
さて、現地の24日、日本時間だと25日の朝7時ごろには、期待の女子シングルのショートが始まります。荒川選手と中野選手の活躍が楽しみですね。シーズン序盤だし完璧な演技…とはいかないかもしれませんが、まずはそこそこ上位につけてくれればなーと思います。

10月22日
アイスダンスの世界チャンピオン、カナダのボーン/クラーツ組がカップルを解消することになりました。彼らは昨シーズンの世界選手権で念願の金を獲得し、プロに転向。当分はショーなどで、その滑りを見せてくれるものと思っていたのですが…。
なんでも、女性のボーンさんは続行を望んでいたのに対し、男性のクラーツ氏のほうが「ペアを解消して新たな境地を切り開きたい」と言い出したそうです。しかし「新たな境地」って、具体的になにがしたいのか、イマイチよくわかんないですよね。振り付け師にでもなるつもりかしら?
ボーンさんはプロとしてスケートを続けていきたい…ということですけど、アイスダンスなんだから当然パートナーが必要なわけで…。だれと組むのかは、ちょっと楽しみです。

10月20日
ショートトラックのW杯カルガリー大会の最終日、この日行われた男女の1000mでも、日本勢は1人も決勝に進むことができませんでした。唯一、寺尾悟選手だけは準々決勝へ進出しましたが、それ以外の5人の選手はすべて予選で敗退。結局、今回決勝まで進めたのは、初日の男子1500mの有野美治選手だけ、ということになりました。
とりあえず、シーズンは始まったばかりなんで、これから少しずつでも調子を上げてってくれることを願います。できれば、もうちょっと景気よい感じで書きたいですねー。

10月19日
スノーボードも本格的にW杯の開始です。シーズン第1戦は9月に、南米のチリで行われているんですけど、北半球ではこれから。今回はオーストリアでの開催となりました。
まず、18日に行われたのが、男女のパラレル大回転。これは日本の選手が得意なハーフパイプとはちがって、アルペンスキーのように(ルールは異なりますが)斜面を滑り降りてくる種目です。
ここでは、女子の家根谷依里(やねたにえり)選手が9位に入るという、かなりの健闘を見せてくれました。昨シーズンまでは名前を聞いたこともなかった(聞いたとしても覚えてないです)選手なのに、いきなりひと桁順位とは「たいしたもんだ」って感じですね。まだ19歳の大学生だし、これから注目していきたいです。なお、竹内智香選手は18位、飯田蘭選手は27位。男子の川口晃平選手は57位でした。
また、翌19日には男女のパラレル回転が実施され、日本勢の最高はやはり家根谷選手の24位。以下、飯田蘭選手34位、竹内智香選手35位。男子の川口晃平選手は56位でした。
ショートトラックのW杯、第2日には期待の男女500mなどが行われましたが、西谷岳文選手と寺尾悟選手はともに予選で敗退。西谷選手なら少しは勝ち上がれるかと思っていたのですが…。また、3選手が出場した女子も全員が予選で敗れ、準決勝に進出していた男女のリレーでも、決勝へは進めませんでした。今シーズンもショートトラックは厳しい戦いが続きそうですねー。

10月18日
フィギュアのジュニア・グランプリ、女子シングルは、安藤美姫選手がフリーでも1位をとり、優勝を果たしました。前日のショートで失敗して4位スタートとなった浅田舞選手は、フリーは2位で総合でも2位に浮上。3位は、前日2位の澤田亜紀選手で、日本勢が表彰台を独占しました〜。
ただ、安藤選手の楽勝か?と思いきや、点数を見てみるとかなり割れた様子。だれが1位でもおかしくなかったみたいですねー。なんせ、1位をつけた審判が一番多かったのは、結局は3位になった澤田選手だった…というのが、混戦を物語ってるような気がします。澤田選手もニュース映像では、かなりジャンプにキレがあるように見えたし、ジュニアの日本女子は楽しみな選手ばかり揃って、目移りしちゃって困る(笑)くらい…。このなかで、数年後に世界に名をはせるのは、いったいだれになるんでしょうねー。
スピードスケートのショートトラックもいよいよシーズンに突入。W杯第1戦がカナダのカルガリーで開幕しました。初日に行われた男子1500mでは、有野美治選手が6位に入ったのが最高。西谷岳文選手と寺尾悟選手は予選で敗れました。まあ、このお2人は長い距離はあまり得意じゃないので…。500mに期待したいですね。女子は神野由佳選手が準決勝で、勅使川原郁恵選手と小沢美夏選手は予選で敗れました。また、男女のリレーでは、どちらも予選を通過し準決勝へと進んでいます。

10月17日
長野県で行われているフィギュアのジュニアグランプリ、女子シングルのショートで、安藤美姫選手がトップに立ちました。最初から絶対の大本命と目されていただけに、「当然」といったところでしょうねー。また、2位には澤田亜紀選手がつけ、安藤選手の対抗馬と目されていた浅田舞選手は、フェンスにぶつかってしまうアクシデントがあって4位とやや出遅れ。ちょっと残念ですが、まだフリーもあることだし、ふつうに滑れば順位は上げられると思います。
ちなみに浅田選手は、ジャンプ力が最大の武器の安藤選手とは、ちょっとちがった持ち味の選手です。ジャンプもかなり得意なんだけど、全体の雰囲気がすごく優雅な感じなんですよねー。しかも、スタイルは抜群でかなりの美少女ときてますから…。これからどんなふうに伸びていくかが、とっても楽しみです。
また、この日フリーが行われた男子は、2位に岸本一美選手、3位に織田信成選手が入り、表彰台に2人が乗るという予想以上の健闘を見せてくれました。もう1人日本から出場している前川忠儀選手も、ショートの9位から二つ順位を上げて7位に。優勝はショート、フリーとも1位のライサチェク選手(アメリカ)でした。

10月16日
フィギュアのジュニアグランプリ、今週は日本の長野県岡谷市で行われています。初日は男子シングルのショートなどが行われて、1位はアメリカのライサチェク選手。日本勢では岸本一美選手が2位につけています。
岸本選手はジャンプのほうが得意なタイプで、昨シーズンの世界ジュニア選手権では4位と、こちらも日本人トップ。この日の演技も、最初のコンビネーションジャンプで少し回転不足だった以外は、ほぼノーミスだったようです。日本のフィギュアは、現在女子ばかりが注目されている状況ですが、男子もぜひぜひがんばってほしいです。
なお、織田信成選手は4位、前川忠儀選手は9位につけています。
スピードスケートの野崎貴裕選手が、現役を引退することになりました。野崎選手は長野五輪の代表で、昨年の全日本選手権では総合優勝を果たしています。だから、本来ならまだまだやれる選手なのですが…。なのに引退するその理由は、「所属先が見つからないから」。
所属していた王子製紙では、昨年4月にスピードスケート部が廃部となり、その後は別会社の所属となっていましたが、それも昨シーズンいっぱいで契約が終了。次なる会社は、ついに見つかりませんでした。
体力の限界などで引退するのならともかく、こんなふうに、まだやる気があるのにやめざるをえないというのは、とても残念です。これも不況の影響でしょうが…キビシイですね。

10月5日
フィギュアのジュニアグランプリ第4戦が終わりました。途中経過を書くのをコロッと忘れていたので、日本勢の結果のみお伝えしておきます。女子は、ショート4位の北村明子選手がフリーでは3位をとり、総合でも3位に。逆に、ショートで3位につけていた澤田亜紀選手は、フリーは7位で総合5位に順位を下げてしまいました。
それから男子なんですけど、南里康晴選手はショート4位、フリー4位、総合でも4位 。柴田嶺選手はショート9位、フリー15位、総合14位でした。柴田選手、昨年の全日本ではいい演技してて、すごく注目してたのに…。どうなっちゃったんでしょ? こんな下の順位がつくなんて、ジャンプをほとんど全部失敗したとしか考えられないです。

10月4日
アメリカでフィギュアの国際試合の、キャンベル国際クラシックが行われました。…って、ほとんどエキシビションみたいな大会なんですけど、フィギュアもそろそろ本格的にシーズンインかなーということで、いちおう取り上げてみました。
日本からは本田武史選手と村主章枝選手が出場して、本田選手は4位、村主選手は5位。なんか、2人ともちょっと「…」な成績ですけど、けっこう失敗があったみたいなのと、点の出方もアメリカ勢有利って感じなので、しょうがないかな。まあ、シーズンは始まったばかりですからね。これから徐々に、エンジンをかけてってもらうことにしましょう。
なお優勝は、男子…プルシェンコ選手(ロシア)、女子…コーエン選手(アメリカ)という、至極順当な結果となりました。ただし、ミシェル・クワン選手が負けてしまった(2位)のは、彼女にとっては計算外だったかも。

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