2005年のトピックス           10 11 12

2月27日
ノルディックスキー世界選手権も最終日。複合個人スプリントでエース・高橋大斗選手は10位、クロスカントリー男子50kmクラシカルの日本勢トップは、蛯沢克仁選手の21位でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
あと1年で、どこまで立て直していけるでしょうか。なんだか、先の見えないトンネルに入ってしまったような感じもしています。
アルペンスキーのW杯、男子回転第8戦で、皆川賢太郎選手が7位に入りました。1回目は11位につけ、2回目で7位まで順位を上げてくれました。
最近、アルペン競技で佐々木明選手にばかり注目が集まっていますけど、佐々木選手が出てくる前は皆川選手が日本のエースだったんですよね。回転では2回滑ってその合計タイムで争うのですが、2回のうち1回で最高タイムを出したことも(「ラップをとる」というらしい)何度かあるのです。ただ、一時期はケガで低迷が続いてて、その間に佐々木選手がぐっと伸びてきたもんだから、近頃ではすっかり立場が逆転した感じになってました。でも、皆川選手が復活すれば、トリノでは佐々木・皆川の二本柱で臨めそう。ちょっと期待してしまいます。
ただ、今回佐々木選手は、1回目のスタート直後に棄権。今季は昨シーズンほど勢いがないのが気にかかります。まあ、毎年そうそう順位が上がり続けるわけもないので、今季は来季に向けて力をためているんだ…と思っておくことにします。
なお、もう1人日本から出場している湯浅直樹選手は、1回目59位で2回目に進めませんでした。
カーリング女子の日本選手権で、長野のチーム土屋が青森県協会に7−6で勝って初優勝を果たしました。これで、チーム土屋に、トリノ行きのチャンスがでてきたことになります。
トリノ五輪の出場権は、2003〜2005年の世界選手権での、獲得ポイントによって決まります。出場は10か国で、日本女子は現在7位。次の世界選手権で出場国が確定するのですが、そこには青森県協会が日本代表として出場することが決まっています。今回の日本選手権でも青森県協会が勝っていれば、出場権獲得=五輪代表内定となったのですが、チーム土屋が優勝したことで、それがわからなくなってきました。出場権がとれたら、最終的には青森県協会とチーム土屋の間で、「五輪代表決定戦」を行い、その勝者がトリノ行きの切符を掴むことになります。
カーリングの場合、ほかの団体競技と違って、代表の座もチーム単位で争うんですよねー。戦略が重視されるスポーツだけありますよね。
なお、日本男子は、すでに五輪出場権を逃しています。長野では健闘したのになー。

2月26日
ノルディックスキーの世界選手権第11日、ジャンプ団体ラージヒルの日本は10位と、最悪ともいえる結果となってしまいましたただただ残念です。また、クロスカントリーの女子30kmクラシカルで、日本勢のトップは横山寿美子選手の23位でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
フリースタイルスキーのW杯、女子モーグルで上村愛子選手が2年ぶりの優勝を果たしました。今季取り組んでいた難しいエアが、バッチリ決まったようです。なんでも、縦横の回転を組み合わせた3D系の技で、名前は「コークスクリュー720」というらしい…。エアの得点はただ1人6点台ということで、完成度の高さがうかがえます。一応、前にスポーツニュースで見たことはあるんですけど、できれば今回のを見たかったですねー。
今季の序盤は、エアの失敗が続いてなかなか上位に来られませんでしたが、ここへきてようやく本領発揮、といったところでしょうか。来年までに、完成度を一段と高めてほしいものです。でも、ほかの選手も続々と難しいのに挑戦してくるでしょうから…大変ですねー。
里谷多英選手は18位、畑中みゆき選手は24位、男子の西伸幸選手は31位、附田雄剛選手は39位でした。
スノーボードのW杯、女子ハーフパイプで成田夢露選手が初優勝を果たしました。ここのところ何度も表彰台に上がっていて、好調のようでしたが、それを裏づける見事な優勝。まだ17歳なんですが、ここの兄妹は本当にすごいです。
なお、男子の村上大輔選手の6位が最高でした。
アルペンスキーのW杯、男子大回転第7戦で、日本の佐々木明選手は1回目48位となり、上位30人で争う2回目には進めませんでした。佐々木選手は、回転は世界でも有力な選手の1人なんですけど、大回転はまだまだ…なんですよねー。こちらでも好成績がとれるようになると、楽しみが増えるんですけど。

2月25日
ノルディックスキーの世界選手権第10日、ジャンプ個人ラージヒルで、日本勢は宮平秀治選手の25位が最高。岡部孝信選手は28位でした。伊東大貴選手と葛西紀明選手は、1回目がそれぞれ31位、36位で、ともに2回目には進めませんでした。また、クロスカントリーは団体スプリントが行われ、福田修子/夏見円組は予選(準決勝)8位で決勝には進めませんでした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
ところで、このノルディックスキー世界選手権、2年後の次回は札幌で開催されます。組織委員会はその際の新種目として、ノルディック複合の一斉スタート方式を検討しているとか。現在、W杯ではすでに実施されているのですが、通常のジャンプ→クロスカントリーという順で競技を行うのではなく、最初に走ってからジャンプ…という逆の順番で行われるものです。
そういえば先日、テレビで複合のエース・高橋大斗選手が、そのほうが好きとか言ってましたっけ。日本の組織委がこの種目を導入したいのは、そんなことも考えてのことかもしれませんねー。少なくともノルディック競技の中で、2年後に最も期待できる選手(現時点で)には違いないですから。
フィギュアの安藤美姫選手が、世界選手権は昨シーズンのプログラム「火の鳥」に戻して挑むことになりました。今季のプログラムでは点が出ていないことから、昨季の世界ジュニア優勝、全日本制覇、世界選手権4位と、高い評価を得た演技に変更するようです。
たしかに彼女の場合、表現の面ではまだ課題が多くて、プログラムの良し悪しで評価が左右されることも多いですからねー。とはいえ「火の鳥」も、それほど表現力のなさをカバーできるプログラム…というわけでもないので、結局は当日の出来次第、ということになるのかな。ただ、ゲンのいいプログラムだと、精神的にもプラスにはなるかも?

2月24日
ノルディックスキーの世界選手権第9日、クロスカントリー男子40kmリレーの日本チームは14位という結果でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。

2月23日
ノルディックスキーの世界選手権第8日、この日はノルディック複合の団体が行われましたが、日本のエース・高橋大斗選手は、腰痛が回復せず欠場。日本チームはジャンプで8位と出遅れ、後半は順位をさらにひとつ落としてしまいました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
日本スケート連盟より、スピードスケートの世界距離別選手権に出場する選手が発表されました。この大会は、3月3日〜6日にドイツで行われ、五輪と同じように、各種目(距離)ごとで争うものです。今シーズンの総決算というところでしょうか。
しかも、ここでメダルを獲得すればトリノ五輪の代表も決まるとあって、どの選手も力が入りそうです。ただし、ここで内定するのは各種目2人まで。仮に金銀銅すべてを日本勢がとったとしても、五輪代表になるのは金と銀の選手だけ…ということになります。まあ、実際にはそれはないと思うので、とりあえずはメダル獲得=トリノ行き、ということになるでしょうね。少なくとも、男女の500mで、だれかは代表に内定しそうです。
代表選手は次のとおり。男子500m…清水宏保、加藤条治、及川佑。同1000m…小林正暢、小原唯志、今井裕介。同1500m…中嶋敬春、牛山貴広。同5000m…平子裕基、宮崎今佐人。同10000m…宮崎。同団体追い抜き…今井、中嶋、牛山、平子、宮崎、糸川敏彦。女子500m…岡崎朋美、吉井小百合、大菅小百合。同1000m…岡崎、吉井、新谷志保美。同1500m…田畑真紀、根本奈美、石野枝里子。同3000m…田畑、根本、妹尾栄里子。同5000m 田畑、根本、石野。同団体追い抜き…田畑、根本、石野、妹尾、大津広美。
全日本スキー連盟からは、3月15日からフィンランドで行われるフリースタイル世界選手権の代表が発表されました。こちらはやはり、女子のモーグルに期待がかかります。復帰してから尻上がりに調子を上げている里谷選手と、難しいエアに挑戦している上村選手。どちらか表彰台に上がってくれるでしょうか?
代表選手は次のとおりです。
【モーグル】
男子…附田雄剛、上野修、益川雄、野々垣宏記。女子…上村愛子、里谷多英、畑中みゆき、伊藤みき。
【エアリアル】
男子…瀬上悟。女子…逸見佳代。
【スキークロス】
男子…河野健児、上野正之、北村明史、小林幸世。女子…福島のり子、山下瑞絵。
【ハーフパイプ】
男子…上野雄大。

2月22日
ノルディックスキーの世界選手権第7日は、クロスカントリーの男女スプリントクラシカルが行われましたが、日本勢は1人も決勝に進むことができませんでした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。

2月21日
ノルディックスキーの世界選手権第6日、この日はクロスカントリーの女子20kmリレーが行われ、日本チームは16チーム中12位となりました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
そのノルディック世界選手権の血液検査で、ヘモグロビン値が規定を上回ったため、出場停止中だったクロスカントリーの恩田祐一選手ですが、21日の検査でまたもや基準値を上回ってしまい、結局この大会には出場できないことになってしまいました。
恩田選手はふだんからヘモグロビン値が高めで、故意に血液ドーピングなどは行っていないとのこと。現在は、血液検査に加えて尿検査も受けていて、その結果待ちのようです。
このところ、ドーピング検査がどんどん厳しくなっているようですが、あまりに厳しくしすぎて、なにもしていなくてもひっかかる…なんてことがあるみたいですよね。数日前にも、柔道の横澤選手のことが報道されてましたが、だれかの使った薬が付着しただけで(おそらく)、陽性反応が出てしまうというのは…。横澤選手の場合は、幸いにも五輪に出場することができましたけど、今回の恩田選手のようなケースはどうなるのでしょう。とりあえずは、検査の結果を待つしかなさそうです。

2月20日
ノルディックスキーの世界選手権第5日はジャンプ団体ノーマルヒルが行われましたが、日本は9位と、最悪ともいえる結果となってしまいました。クロスカントリーの男子30km複合は、蛯沢克仁選手の36位が日本勢の最高でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
スピードスケートのW杯、今季最終戦も最終日となりました。この日の結果で、シーズンを通しての成績も決まることになります。
まず、男子500mの日本勢は今季も好調。特に加藤条治選手はこの日2位に入り、総合でも2位となりました。総合、つまりシーズン通算で2位なわけですから、日本のエースも代替わり?という勢いですよね。ちなみに、清水宏保選手は、この日8位で通算5位、及川佑選手がそのひとつ上の通算4位。まあ、清水選手の場合は靴が合わなかったらしく、シーズン中盤の成績がすごく悪かったから、仕方ないでしょう。また、及川選手は100mでも総合2位と、短い距離が得意なところをアピールしてくれました。ただ、五輪種目じゃないし、今後も実施されるかどうかは「?」な種目ですけど。
で、500mの総合優勝は、相変わらずカナダのウォザースプーン選手なのですが、今季は2位以下との距離が少し縮まった感じもします。来季は日本勢が、上を行ってくれればなぁ…。
日本勢は、女子500mでも好調さを発揮。復活をとげた岡崎朋美選手はこの日4位で総合3位に入り、今季急成長の吉井小百合選手はこの日2位の総合4位、大菅小百合選手は総合5位、渡辺ゆかり選手は総合6位と、総合順位の3〜6位までを日本勢が占めました。ただ、総合優勝の王曼利選手(中国)とは、得点差がかなりあるんですよね。王選手は、W杯10戦中7勝してますから、現時点では1人別世界な感じです。こちらは来季、少しでも追いつくことができるんでしょうか?
また、女子100mでは、大菅小百合選手が3戦中2勝を挙げて総合優勝を果たしました。やっぱり、短い距離には強い選手です。
…とまあ、男女とも500mは良くて、あと、長らく低迷していた1000mでも、男子の小林正暢選手が総合6位、今井裕介選手が総合7位、女子では吉井選手が総合4位、岡崎選手が総合7位と少しは上昇傾向が見えてきた気もするのですが…。中長距離はいっそう厳しくなった感じです。
各種目の総合順位で、日本人トップをざっと挙げてみると、女子は1500m…田畑真紀選手11位、3000m/5000m…根本奈美選手10位、男子1500m…牛山貴広選手21位、5000m/10000m…宮崎今佐人選手29位…。女子の中長距離の成績が落ちているのが気にかかります。
残るは3月の世界距離別選手権ぐらいですが、今季の総決算として、各選手とも納得いく滑りをしてほしいですね。
ショートトラックの全日本選手権最終日、男子の総合優勝は、前日の2種目を制した寺尾悟選手となりました。この日は1000mが2位、3000mは7位でしたが、貯金がものをいった感じです。3連覇を狙った西谷岳文選手は、3000mは勝ったのですが、総合では2位となりました。どちらにせよ、日本男子は相変わらず、寺尾・西谷の2人が引っぱってる…ってことですね。ベテランががんばってくれるのはうれしいけど、いくらなんでもそろそろ2人を脅かす選手が出てこないと、まずいのではないかと思うのですが…。2人が世界トップの実力を持っているならともかく、決してそうじゃないですからね。
また、女子の総合優勝は神野由佳選手で、これで3連覇を果たしたことになります。しかも、全種目を制しているから、日本ではダントツですねー。ただ、こちらも男子と同様、神野選手の対抗馬に出てきてほしいのですね。
上記の結果を受けて、3月5日から韓国で行われるショートトラック世界チーム選手権と、3月11日から中国で行われる世界選手権の代表が決まりました。
代表選手は次のとおりです(○は世界選手権の個人種目に出場する選手、△は補欠)。男子…○西谷岳文、○寺尾悟、△末吉隼人、藤本貴大、小寺武大。女子…○神野由佳、○田中千景、△小沢美夏、古屋由布子、酒井智美。
リュージュの世界選手権第2日、男子1人乗りで牛島茂昭選手は31位、小口貴久選手は35位という結果でした。また、初日に行われた男子2人乗りでは林部吾郎/戸城正貴組が14位、女子1人乗りは原田窓香選手は20位となっています。この競技って、世界トップの選手と日本選手とでは、どこがどういうふうに違うんでしょうねー。どうやったら少しでも順位を上げられるんでしょう?

2月19日
フィギュアの四大陸選手権最終日は、女子シングルのフリーが行われ、村主章枝選手が優勝を果たしました。村主選手はショート1位、フリー1位の完全優勝で、世界選手権の切符も獲得。恩田美栄選手は2位、中野友加里選手は11位でした。
村主選手のフリーの演技は、すばらしかったですね。今季、ショートは良くてもフリーは失敗が目立ってて、全日本でもかなり崩れていたのですが、今回は違いました。カルメンの音楽に、最後の速いスピンがすっごく合ってましたね。小悪魔的な魅力にあふれた、彼女ならではの「カルメン」でした。世界選手権であの演技ができたら、相当いい成績が望めるんじゃないでしょうか。
ただ、ジャンプは昔に比べてぎこちなくなってきたような気がします。今季、主にジャンプを改良するため、アメリカへ行ったはずなのですが、成果は上がったのでしょうか…? 若いころのジャンプはすごく迫力があったんですよね。あれを今求めるのは、無理なことなのかなぁ…。もちろん、ジャンプ以外の技術は格段に進歩してるし、全体としてのレベルアップはすごいんですけどね。
恩田選手は、村主選手にあれだけの演技をされると、上回るのは難しいかな。彼女が一番アピールできるのは、やはりジャンプなのですが、高さはあってもランディングがぎこちなくて流れない、3−3もできない、というのはツライかも。これ以上の成績をとろうとすると、結局相手のミス待ちになってしまうんですよね。ただ、芸術性を出そう…としているよりは、元気いっぱいにジャンプしているほうが、見てるぶんには楽しくていいかな。恩田選手らしい滑りをしてほしいですね。
中野選手は、えらく調子が悪かったですねー。3アクセルにも結局挑戦はせずじまい。普通のトリプルを見てても、全然跳べてないというか、高さが出ていないというか…。もともと、難度の高いジャンプを跳ぶわりには、それほど高さが出る選手ではなくて、回転の速さでカバーしていた部分はあるんですけど、それにしても、あんな低くなかったですから…。ポジションは、以前に比べてよくなってきたし、ドーナツスピンの入り方なんかもスムーズできれいだし、もったいないと思うんですけどねー。ペア転向、という話もあるようですけど、果たして来シーズンはどうするんでしょうか?
この四大陸選手権の結果により、フィギュアの世界選手権代表がすべて決まりました。すでに決定済みの選手とあわせて、代表は次のとおり。男子…本田武史、高橋大輔。女子…荒川静香、安藤美姫、村主章枝。アイスダンス…渡辺心/木戸章之組。予想どおりの、順当な代表となりましたねー。
ノルディックスキーの世界選手権第4日は、ジャンプ個人ノーマルヒルが行われましたが、日本勢はいずれもふるわず。東輝選手の18位が最高でした。クロスカントリー女子15km複合は、曽根田千鶴選手が37位となっています。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
スノーボードのW杯、札幌真駒内大会の第2日、昨日、女子パラレル大回転で7位に入った竹内智香選手が、この日のパラレル回転でも健闘。男女通じて、日本勢でただ1人決勝トーナメントに進み、1回戦を勝ち上がって8位に入りました。準々決勝では、惜しいところで逆転負けしてしまったとのこと。ここで勝てればベスト4なんですけど、この壁は分厚いようですねー。男子は、佐々木康友選手の36位が最高でした。
スピードスケートのW杯、女子3000mは根本奈美選手が8位、田畑真紀選手は9位、妹尾栄里子13位、石野枝里子選手14位、大津広美選手16位という結果でした。今季、中長距離の日本勢は、最後まで上位に行けなかったですねー。唯一、女子団体追い抜きで優勝できたのが、良かったぐらいかなー。
また、1000mは、男女とも10位以内には入れませんでした。女子は、岡崎朋美選手が11位、吉井小百合選手は12位、男子は今井裕介選手が11位、小林正暢選手は15位となっています。
ショートトラックの全日本選手権は、男女の500mと1500mが行われ、男子は寺尾悟選手が、女子は神野由佳選手が、2種目ともを制しました。この結果により、世界選手権の代表が決まることになっています。
フリースタイルスキーのW杯、男女のエアリアルで、男子の瀬上悟選手は24位、女子の逸見佳代選手は6位でした。
バイアスロンのW杯、女子10km追い抜きで、田中珠美選手は45位、目黒香苗選手は52位でした。

2月18日
フィギュアの四大陸選手権第3日は男子シングルのフリーが行われ、高橋大輔選手が総合で3位に入りました。フリーだけなら2位だったのですが、残念ながら順位を上げるところまではいきませんでした。滑るのは上手い選手なので、あとはジャンプさえ成功すれば、一段階アップできるのですが…。4回転だって跳べるのですが、いかんせん成功率が良くないんですよねー。ただ、とりあえずはこれで世界選手権の代表入りは確実だし、大舞台でいい演技を見せてほしいです。
中庭健介選手は8位、岸本一美選手は10位。優勝は、ショート5位から逆転した、アメリカのライザチェク選手でした。
アイスダンスもフリーを終了。渡辺心/木戸章之組が前日の4位を守り、これで彼らも世界選手権の代表がほぼ確実になりました。都築奈加子/宮本賢二組は、さらに順位を下げて8位に終わりました。
宮本選手は、以前別の選手と組んでいたときは、渡辺/木戸組に迫ってたんですけど、パートナーの引退で都築選手と組んでからは、ちょっと離されてしまった感じです。前のパートナーより都築選手のほうが実力的に劣る…というわけではないのですが、そのへんがアイスダンスの難しいところなんでしょうねー。
ノルディックスキーの世界選手権、複合個人で期待の高橋大斗選手は腰痛のため棄権。ほか2名の選手も、ウエアが規格外だったとかで失格。唯一出場した畠山陽輔選手は23位でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
札幌で行われたスノーボードのW杯、女子パラレル大回転で竹内智香選手が7位に入りました。竹内選手は予選10位に入って、日本勢でただ1人決勝トーナメントに進出(予選通過は16人)。そして、1回戦も勝ち上がったものの、そこで当たったのが、今回優勝したダニエラ・ムリ選手(スイス)。さすがにかなわず、ここでベスト4入りはなりませんでした。
早い段階で強い選手と当たらないようにするには、予選でもっと上に行かないとダメなんですよねー(まあ、いちがいにはいえませんが)。竹内選手は、昨シーズンに急成長して、今季はそのレベルをキープしている状態ですが、あと1年でまたさらに上へ行くことができるでしょうか?
なお、男子の日本勢トップは川口晃平選手と戸崎啓貴選手の38位。こちらは、まだちょっと世界には遠いようです。
スピードスケートのW杯も、オランダでのこの大会が今季最終戦。もうシーズンも終わりなんですねー。早いもんだ…。
で、第1日の結果です。まずは、女子500mで大菅小百合選手が3位に入りました。大菅選手も、シーズンインが遅れて前半はイマイチでしたけど、終盤でようやく調子が出てきたのでしょうか。また、今季、あっという間に日本のトップに躍り出た、ホープ・吉井小百合選手は4位、ベテラン復活を印象づけてくれた岡崎朋美選手が5位に入りました。
男子500mでは加藤条治選手が3位、及川佑選手が4位、清水宏保選手は5位と、偶然にも女子と同じ3、4、5位を日本勢が占めました。清水選手も、シーズン中盤は靴が合わずに苦しんでいたようですが、ここ数試合、やっと上にこれるようになりましたねー。
ただし、中長距離陣は今ひとつ。女子1500mが行われましたが、日本勢は石野枝里子選手の10位が最高でした。なお、日本男子の中長距離陣は、W杯のA(いわゆる普通のW杯)には出られません。現在はBに出場しているのですが、来季はせめて1人くらい、Aに出てくれないでしょうか…。
フリースタイルスキーのW杯、女子モーグルで里谷多英選手が6位に入りました。復帰してまだ1か月ほど。最初のほうこそ20位台と低調でしたけど、すぐに順位を上げて、最近ではベスト10の常連になってますよね。さすがです。
上村愛子選手は、残念ながら予選17位で決勝に進めず。畑中みゆき選手は24位、男子は附田雄剛選手が15位に入り、西伸幸選手は18位、上野修選手は54位でした。

2月17日
フィギュアの四大陸選手権第2日、女子ショートプログラムで村主章枝選手がトップに立ちました。後日のテレビ放送で演技を見たのですが、ミスはなく、いい感じで滑ってましたねー。日本選手以外の演技は見られなかったのですが、たぶん彼女だけ「格がちがう」って感じだったのではないでしょうか。
恩田美栄選手もノーミスで2位につけ、日本勢が上位を占めました。ただ、ほかの国も、もう少しいい選手を送ってきてほしいと思うんですけど…。なお、中野友加里選手だけは、ジャンプが決まらず9位と苦しい出だしになってしまいました。
アイスダンスはオリジナルダンスを終えて、渡辺心/木戸章之組は4位とひとつ順位を下げてしまいました。渡辺/木戸組は、コンパルソリーの評価が一番高いんですよね。OD、フリーで順位を落とすことが多いので、もったいないなーと思うんですけど。都築奈加子/宮本賢二組も5位から7位に後退。アメリカのベルビン/アゴスト組がトップをキープしています。
ノルディックスキーの世界選手権はこの日から競技が始まり、クロスカントリー女子10kmフリーでは横山寿美子選手の29位が、男子は15kmフリーは金丸富男選手は62位が、日本勢の最高でした。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
ところで、そのクロスカントリーの代表になっている恩田祐一選手なのですが、なんでもヘモグロビン検査で基準値を超えていたとか…。それにより、5日間の出場停止処分を科されてしまったそうです。
ヘモグロビンということは、いわゆる「血液ドーピング」にあたるわけで、ちょっとドキッとしましたけど、「違反」までいかないレベルのものだそうです。恩田選手は、クロスカントリーでもスプリント(1kmちょっとの距離)の選手なので、この日の15kmフリーにも登録していなかったし、特に問題はないようです。21日に再検査して、大丈夫なら22日からは出場できるとか。
それにしても、どういう作用でヘモグロビン値が上がってしまうんでしょうか? 恩田選手は自身も、原因がわからないとのことです。ドーピングは厳しく取り締まってほしいけど、体質によるものもあるだろうし選手も大変ですね。

2月16日
フィギュアスケートの四大陸選手権が開幕。初日に行われた男子シングルのショートプログラムで、高橋大輔選手が3位につけました。3回のジャンプのうち、決めたのは出だしの4−3のコンビネーションだけ。続く3アクセル、3ルッツとも着氷で乱れてしまったようです。ただ、高橋選手の場合は、とにかくスケーティングが良いし、難しいプログラムだし、それでなんとか3位に踏みとどまった…という感じでしょうか。
トップに立ったのは中国の李成江選手で、中庭健介選手は7位、岸本一美選手は9位でした。
また、アイスダンスのコンパルソリーでは、渡辺心/木戸章之組が3位に、都築奈加子/宮本賢二組が5位につけています。
51か国が参加し、ドイツでノルディックスキーの世界選手権が始まりました。くわしくは「世界ノルディックスキー選手権」のページでどうぞ。
スノーボードのの成田童夢選手が、右ひざ故障のため3月に手術を行うことにしたそうです。W杯転戦中から痛みがあったらしく、今回、札幌入りした際に検査を受けたところ、じん帯の一部が切れていることが判明したとか。トレーニングを再開できるのは今年の10月になるそうで、来年2月のトリノ五輪へ出場するにはギリギリ間に合うかどうか…という感じです。日本期待の選手だけに、気がかりです。

2月13日
アイスホッケー男子のトリノ冬季五輪最終予選が終わり、五輪の参加12か国が確定しました。組み分けは、A組…カナダ、チェコ、フィンランド、ドイツ、イタリア、スイス、B組…スウェーデン、スロバキア、アメリカ、ロシア、ラトビア、カザフスタンとなっています。
ちなみに日本は、予選3連敗で早々に脱落してしまいました。無理だろうとは思っていたけれど、やっぱりそうだったか…という感じです。これから先も、出場権をとるのは至難の業なんでしょうねー。
スピードスケートのW杯、男子500mで加藤条治選手が2位に入りました。また、清水宏保選手が4位に入って、ようやく低迷からの脱出のきざしが見えてきました。男子1000mでも今井裕介選手が4位と健闘。
女子500mは、今季絶好調の吉井小百合選手が3位でまたも表彰台に乗り、大菅小百合選手が5位、岡崎朋美選手が6位に入りました。ただ、1000mはやはり低調。吉井選手の8位が最高でした。男子の1000mは、けっこういい感じになってきてるんですけどねー。女子はあと一歩って感じです。
なお、女子100mでは大菅小百合選手が優勝して、この種目は今季2勝。今季は、アテネ挑戦の影響か、スケートではもうひとつ成績が上がりきらなかったのですが、さすが短い距離に強いだけありますねー。
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリーは男女のスプリントが行われましたが、日本勢は全員が予選落ちしました。男子は駒村俊介選手の予選20位、女子は福田修子選手の予選34位が最高。スプリントの場合、予選で16位以内に入れないとどうしようもないので…。次に期待します。
バイアスロンのW杯、女子リレーで日本チームが8位に入りました。全部で何チームが参加したかはわからないのですが、とりあえず、入賞ラインに入ったのは健闘ではないでしょうか。特に、ここ何試合かの成績がかなり悲惨だっただけに、ほっとした…というところですね。
ただし、男子は最下位の18位に終わってしまいました。いくらなんでも最下位は、やっぱキツイですよねー。

2月12日
アルペンスキーの世界選手権第10日、男子回転で日本期待の佐々木明選手は、1回目9位と好位置につけましたが、残念ながら2回目で失敗して途中棄権となりました。ニュースで見ましたが、積極的に攻めていったようなので、しょうがないかなー。アルペンって、本当にギリギリのところで勝負してますもんね。皆川賢太郎選手も、1回目14位とまずまずだったのですが、同じく2回目で失敗。佐々木選手が出てくる前は、皆川選手がエースだったんで、負けじとがんばってほしいんですけどねー。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ団体第2戦で、日本はなんと6位に終わってしまいました。ノルディック世界選手権を目前にして、ここまで調子が上がらないのは…。気になります。優勝はオーストリア、2位はスロベニア、3位はドイツ。世界選手権でも同じような結果が出るのでしょうか?
ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー女子10kmフリーで、横山寿美子選手は30位、曽根田千鶴選手47位、大林千沙選手61位、石田正子選手67位でした。また、男子男子15kmフリーでは、蛯沢克仁選手の39位が最高で、以下、駒村俊介選手42位、斉藤亮選手49位、金丸富男選手67位。日本人がこの競技で上に行けないのって、どうしてなんでしょう。外国勢より体重が軽く、非力なのが原因でしょうか。持久力はは、マラソンはそこそこ強いんだから、スキーの長距離だってなんとかなりそうな気はするんですけどねー。
スピードスケートW杯、女子500mで、吉井小百合選手が自己最高の2位に、岡崎朋美選手は5位入りました。やはり今季は、ベテランと若手が好調を維持してますねー。また、男子500mでも及川佑選手2位、小林正暢選手3位と強さを発揮。ただし、清水宏保選手は9位と、依然として低迷が続いてます。シーズン当初はそれほどでもなかった、ライバルのウォザースプーン選手のほうは、徐々に調子を上げてきて、今回もしっかり優勝してるんですよね。なんとかストップをかけてほしいんですけど。
それから、1000mの日本勢は相変わらず。男子は小林正暢選手の9位が、女子は岡崎朋美選手の10位が最高でした。
ショートトラックのW杯、日本勢は男子1000mの西谷岳文選手、女子1000mの古屋由布子選手、田中千景選手が準々決勝まで進んだのみ。なんだか、世界トップとの差が、また開いたような気がします。
なお、W杯第1〜6戦のトータルポイントで、日本は男女のチーム総合順位と、リレーチーム順位のすべてが6位だったそうです。やはり、そのあたりが今の日本の実力なんだろうなぁ…。それでも、これで2月の世界チーム選手権と世界選手権の、リレー種目に出場できるとか。ここではぜひ、決勝に進出してほしいものです。
バイアスロンのW杯は女子7.5kmスプリントが行われましたが、日本勢は大高友美選手の56位が最高でした。目黒香苗選手は69位、田中珠美選手は75位、築舘郁代選手は90位でした。前々から、日本がかなり苦手とする競技ではあるのですが、それにしても、このところの順位低下は悲しい…。しかも、国際大会でずーっと低迷しているのに、メンバーは同じ。つまり、若手も育ってないってことですよね。トリノに向けて、ひとつぐらい明るい話題はないものでしょうか?
スケルトンのW杯最終戦、日本男子の最高は越和宏選手の14位でした。越選手も、もう40歳のはず。30代のころのように、常に一桁順位をキープするのは、難しくなってきているのでしょうか。トリノまで、なんとか維持できるでしょうか?また、女子の中山英子選手は15位、仲奈津子選手は18位でした。
フリースタイルスキーのW杯、エアリアルの結果です。日本勢は女子の逸見佳代選手が17位、男子の瀬上悟選手が24位でした。

2月11日
フリースタイルスキーのW杯苗場大会、女子モーグルで上村愛子選手が、今季自己最高の4位に入りました。今回、これまでとは逆に、上のエアを難しくして臨んだとのこと。不安な技を前半で終わらせて、楽に滑れるようにしたのが良かったんでしょうか。表彰台に届かなかったのは残念でしたけど、本人の自信にもなったようだし、次につながると信じたいです。
里谷多英選手は予選は2位だったのですが、決勝はエアの着地で転倒して16位に終わりました。モーグルは、これがあるから怖いですねー。特に最近は技が高難度化してるし…。でも、予選の順位から考えて、好調を維持しているのは間違いないようです。
また、男子は先週、日本勢が2人続けて表彰台に乗りましたが、今回は上野修選手は11位、野々垣宏記選手は13位と、そううまくいかなかったよう。それでも、これまでの順位と比べれば大きな進歩なんで、こちらもがんばってほしいですねー。
ショートトラックのW杯、寺尾悟選手が500mで久々に表彰台に乗ってくれました。ここのところ、日本勢は決勝にすら進めないことが多かったので、本当に「ようやく」という感じです。寺尾選手は準決勝で41秒686の日本新をマーク、決勝でも3位に入りました。欲をいえば、もう少しこういう結果が増えてくればいいんですけど。西谷岳文選手は準決勝で敗退。西谷選手の調子は、どうなんでしょうか。それから、2人に続く若手が依然として台頭してこないのは、かなり不安です。男子5000mリレーも準決勝止まりだし、もう少し層が厚くならないことには、ちょっと厳しいですね。
女子500mの田中千景選手は、準々決勝で敗退。女子は男子より、さらに厳しいんですよねー。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第22戦で、日本勢のトップは葛西紀明選手の18位でした。岡部孝信選手は24位で、伊東大貴選手と一戸剛選手は2回目に進めませんでした。
だれか1人くらいは、ベスト10に入ってほしかったんですけどねー。ノルディックスキーの世界選手権は目前に迫っているだけに、心配が募ります。
2年前の世界選手権では、葛西選手が3個のメダルを獲得しましたが、あのときは直前のW杯でどんどん調子を上げてきて、すごくいい感じで試合を迎えたんですよね。今回は、控えめに期待しておいたほうがいいんでしょうか。
スノーボードのW杯、男子ハーフパイプで成田童夢選手は5位、国母和宏選手は7位となりました。成田選手は早くから世界で活躍していて、今でもまだ19歳なんですけど、国母選手もまだ高校生。なんでスノーボードの選手は、若手が多いんでしょう?
また、女子はだれも決勝に進めず。成田夢露選手は9位、山岡聡子選手は11位でした。
バイアスロンのW杯に出場した日本勢ですが、男子もふるわず。男子10kmで、一番成績の良かった蛯沢大輔選手でも76位、笠原辰巳選手は92位、井佐英徳選手は95位でした。50位以内に入ることも、難しくなってしまったんでしょうか。

2月10日
トリノ五輪まで、ついにあと1年となりました。この日トリノでは、国際オリンピック委員会のロゲ会長が、各国(および地域)にあてた招待状の発送式を行ったとか。現地では、開会式へのカウントダウンも始まったようだし、これからますます、五輪ムードが高まってくるんだろうなぁ。準備のほうも、心配されたほどには遅れてないようだし(リュージュetc.に使うコースだけは、危険だということで一部作り直しになるみたいですが)、最近はテスト大会も盛んに行われてるし、このまま順調に進んでいってくれることを期待します。
アルペンスキーの世界選手権第8日は男子大回転が行われ、吉岡大輔選手が26位に入りました。が、期待の佐々木明選手は、1回目に途中棄権となってしまいました。とはいえ、佐々木選手は「回転」は良いのだけど、「大回転」はあまり得意じゃないんですね。なので、思い切って突っ込んでいってコースアウトしちゃったんだろうなー。こちらの種目も、少しは得意になってくれればいいんですけどね。
トリノ五輪のテスト大会を兼ねて開かれた、スノーボードのW杯、女子ハーフパイプで、17歳の成田夢露選手が2位に入りました。そのお兄さんの成田童夢選手は男子の3位。兄妹で表彰台に上りました。以前からスノーボードの「成田3兄弟」は有名でしたけど、これはトリノに向けて、さらに注目度が上がりそうですねー。
そのほかの日本勢は、男子は中井孝治選手が7位、村上大輔選手8位、女子は山岡聡子選手が7位、田村弥生選手10位となっています。

2月9日
スノーボードのW杯、女子パラレル大回転で竹内智香選手が8位に入りました。これって、けっこういい結果なんですけど、スポーツニュースの扱いは小さい…。日本では、スノーボードのアルペン種目って、あまり注目されてないからなぁ…。
通常、まずは予選を行って16人に絞り、決勝はトーナメント方式でもって優勝者が決まるのですが、8位に入ったということは、予選を通過し、決勝トーナメントでも一度は勝った、ということなんですよね。日本選手の場合、まずは予選を通過できるかどうかが問題で、たま〜に通っても、たいてい決勝の1回戦で負けてしまうことが多いのです。それが、初戦を勝ってベスト8入りしてるんですから…。ちなみに、次も勝つとベスト4で、一気に表彰台が視野に入ってきます。
竹内選手は、昨シーズンにぐっと力をつけ、今回のような成績を何度かとってるんですね。今季の序盤はあまりいいところまで行けてなかったみたいですが、やっと調子が上がってきたのかな? 一度表彰台まで到達してくれれば…と思うのですが、それはまだちょっと早いのかなぁ。
なお、家根谷依里選手は18位、飯田蘭選手28位、男子は鶴岡剣太郎選手37位、服部冬樹選手38位でした。
ショートトラックのW杯で、日本勢は1人も決勝へは進めませんでした。男子1500mで寺尾悟選手と末吉隼人選手が準決勝へ進んだのが最高。池英徳選手は予選で敗れました。また、女子1500mは全員が予選敗退、女子3000mリレーでは予選で失格しました。うーん、なんかもうちょっと明るい話題は出てこないのかなぁ…。
…こちらはもっと明るくない話題です。バイアスロンのW杯、女子15kmは目黒香苗選手の45位が最高。築舘郁代選手は53位、田中珠美選手は63位と相変わらずの結果となっています。数年前は、たま〜に射撃がうまくいくと、上位に入れることもあったんですけど、今は…それすら望めないのでしょうか。

2月8日
アルペンスキーの世界選手権第7日、女子大回転で、日本勢は広井法代選手が30位、星瑞枝選手は34位となりました。アルペン女子も、日本にとっては苦手な競技です。これから、どうすれば上昇していけるんでしょうか。

2月6日
フリースタイルスキーのW杯、猪苗代大会の最終日、里谷多英選手がついに表彰台に乗ってくれました。前日の5位ではずみがついたのか、この日のデュアルモーグル(1人ずつ滑っていくのではなく、1対1で対戦し、勝った方が次に進めるくトーナメント方式方式)では決勝まで勝ち進み、最後は惜しくも敗れたものの、堂々の2位に入りました。
昨シーズンの休養が、いい方向に出たんでしょうねー。復帰以来、尻上がりに調子を上げてる感じです。本人曰く、「トリノだけでなくバンクーバーも目指す」とか。この調子なら、行けるんではないかと思ってしまいますね。
上村愛子選手のほうは、なかなか上昇のきっかけが掴めない様子。この日も予選で転倒するなど、25位に終わってしまいました。上村選手もベスト10には入るんですけどねー。その上に行くには、まだなにか足りないのかなぁ…。
それから男子では、前日の上野修選手に続き、この日は野々垣宏記選手が3位に入りました。野々垣宏記選手は現在20歳で、今大会がW杯初出場なんだそうです。日替わりでいろんな選手が活躍してくれて、男子もますます楽しみになってきました。
ノルディックスキーのW杯、ジャンプの個人第21戦は前日に引き続き札幌で行われ、葛西紀明選手が7位に入りました。この日も悪天候にたたられて、葛西選手も1回目は99mと距離を伸ばせず。が、2回目には118mを飛んで、15位から順位を上げました。ただ、優勝したヨケルソイ選手(ノルウェー)は、そんな条件の中でも、137.5m、137mと、2本とも揃えてくるんですよねー。恐るべし…。葛西選手も、この冬はもうひとつ順位を上げきれないでいるので、ここから世界選手権に向けて、上昇カーブを描いてほしいです。
また、前日に久々の優勝を遂げた船木和喜選手は、この日は10位。ただ、これまでの「予選通過も危うい」状況から、格段に良くなっているのは確実のようです。トンネルを完全に抜けきったとはいえないけど、光が見えてきた感じではないでしょうか。こうなると、世界選手権の代表からもれてしまったのが、少し残念かなー。でも、この機会に、じっくりと「昔のフォーム」を身体にたたき込んでほしいですね。
なお、山田大起選手は12位に入りましたが、1か月前は絶好調だった19歳の伊東大貴選手は、この日も2回目には進めず。こちらはちょっと心配です。
スピードスケートの世界選手権最終日、日本勢はいずれも、好成績を挙げることはできませんでした。女子では根本奈美選手の総合9位が最高で、エース・田畑真紀選手は総合10位。昨年は総合5位に入った石野枝里子選手は、3種目を終えた時点で17位となり、最後の5000mは滑ることすらできませんでした。
なお、男子の日本勢は、全員が最終種目を滑れず。まずはここの壁を突破しないことには…って感じですね。

2月5日
札幌で行われたノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第20戦で、船木和喜選手が久々の優勝を果たしました。最初のジャンプは条件が悪すぎてキャンセルになり、飛び直したジャンプで135mの大飛行。全盛期の船木選手を彷彿とさせるような、とても美しい飛型でしたねー。今は飛んでいる最中にどれだけ美しくても、点にはならないのが残念なくらいでした。悪天候のため、2回目は中止となり、1回目にトップに立っていた船木選手の優勝が決まりました。
それにしても、この優勝はなんと1999年3月以来なんですよね。最近、不振にあえいでいるのはよくわかっていましたが、そんなに長い間遠ざかっていたんですねー。船木選手も、さすがに目に涙を浮かべてました。
本人曰く、「自分が飛んだときが、一番条件が良かった」とのことですが、それでもこの優勝は自信になるでしょう。今季は特に不振を極めていて、世界選手権の代表からも外れてしまっただけに、この優勝には驚いたし、なによりすごくうれしかったですねー。本当に、これほきっかけとして、上昇気流に乗ってほしいです。
なお、葛西紀明選手は9位、東輝選手は10位、伊東大貴選手は33位でした。
(追記)後日、船木選手のインタビューを見て、「長野五輪当時のフォームに戻した」ことを知りました。だから、あんなに美しい飛型だったんですねー。今のはやりのスタイルじゃなくても、やっぱりあれが一番船木選手らしいです。あの飛型は本当に気持ちいいくらい綺麗だったから、戻してくれたのがうれしいですね。
フリースタイルスキーのW杯猪苗代大会、男子モーグルで上野修選手が3位に入りました。日本のモーグルといえば、女子ばかりが目立ってて、男子の影が薄かっただけに、この表彰台は快挙でしょう。地元の大会で運が良かったともいえますが、運を最大限に生かしたんじゃないでしょうか。
また、女子でも里谷多英選手が5位に入って、昨シーズンの休養から、徐々に実戦慣れしてきてるなーという感じです。上村愛子選手は10位でしたが、難しいエアに挑戦してるし、完成度も徐々に高まってきたようなので、今後に期待します。
今回、日本での大会ということで、ニュース映像をけっこうたっぷり見ることができたのですが、縦回転の技が解禁になってから、あっというまにすごいヤツが出てきましたよねー。女子でも当たり前のようにやってるし、そのうち、器械体操みたいな技が出てきたりして…。モーグルの月面宙返りが見られる日も近い?
スピードスケートの世界選手権が、モスクワで開幕しました。この大会は、中長距離の選手が出場して2日間で4種目を滑り、タイムをポイントに換算して総合で優勝を争うものです。ちなみに、男子は初日に500mと5000m、2日目に1500mと10000mが、女子は初日に500mと3000m、2日目に1500mと5000mが行われます。3種目を終えた時点で12位以内に入っていないと、最後の一番距離の長い種目を滑ることができません。けっこう厳しいルールです。
初日は、男子500mで牛山貴広選手が1位となり、絶好のスタート…と思ったのですが、5000mは20位で、総合では9位にとどまりました。日本の男子長距離は一番の弱点だからなぁ…。平子裕基選手は500m15位、5000m13位の総合16位、宮崎今佐人選手は500m17位、5000m19位の総合20位につけています。
女子では、田畑真紀選手が500m9位、3000m9位の総合8位、根本奈美選手は500m14位、3000m13位の総合13位、石野枝里子選手は500m12位、3000m18位の総合15位となっています。石野選手は昨年総合5位に入って、今季は全日本でも初優勝を飾ってるんですよね。もうちょっと、上の順位で折り返せれば良かったんですけど。

2月4日
ノルディック複合の全日本選手権で、エース高橋大斗選手が貫禄勝ちを収めました。前半のジャンプで首位に立ち、後半は余裕で逃げ切り。2年連続三度目の優勝を果たしました。高橋選手は、国内のサマージャンプの大会で、純ジャンプの選手を押しのけて優勝するくらいの実力の持ち主だし、これにかなう選手はいないでしょうねー(出てくれば、それはそれでものすごくおもしろいけど)。後半は、安心して逃げることができたんじゃないでしょうか。
今季からW杯を転戦している北村隆選手が、後半で1人抜いて2位となり、3位にはトップのタイムで走った永井秀昭選手が入っています。

2月3日
トリノ五輪で、またひとつ困った事態が起こってしまいました。4日からは、リュージュのテスト大会が行われる予定だったのですが、選手の事故が相次いだためコースの改修が決定。テスト大会は秋以降に延期されるそうです。
なんでも、このコースを使った練習で、頭部を強打して昏睡状態に陥る選手、左腕を骨折する選手など複数の重傷者が出たらしく、しかもどの事故も終盤の左カーブで起こっているとか。こうなると、コース改修は不可欠、ということでしょう。本番で問題が起こる前に、対応しておいたほうがいいに決まってますからねー。
ご存じのとおり、リュージュのコースはボブスレーやスケルトンと同じもので、この二つのテスト大会はすでに終わっています。リュージュのみ問題が多発するというのは、どうしてなんでしょう…。とにかく、秋には問題なくテスト大会が開かれるよう、祈るばかりです。

2月2日
国民体育大会冬季大会のスケート競技会第4日、フィギュア少年女子で安藤美姫選手が優勝しました。ショートもフリーも1位の完全優勝ですが、実力からいけば「当然」なんでしょうねー。腰を痛めてはいるのですが、それでもフリーでは、コンビネーションジャンプで手をついた以外、ノーミスだったとのこと。会場も相変わらず満員御礼で、彼女の周囲はますます熱くなってきてる感じですね。2位は澤田亜紀選手、3位は北村明子選手と、世界ジュニア代表組が占めました。
また、ショートトラックの成年男子1000mは寺尾悟選手が、成年女子1000mは神野由佳選手が制しています。
日本スケート連盟によると、今年の12月に東京でグランプリファイナルと全日本選手権を開催し、トリノの代表を決定するそうです。女子は、最大で3人の枠となりますが(枠の数は今年3月の世界選手権で確定)、以前にポイント制で決める…という報道があったので、おそらくは全日本までに2人は事実上決定しているでしょうねー。シーズン前半のグランプリが、大きなカギを握る…ってことでしょうか。
なお、当初は東京で開催予定だったグランプリシリーズのNHK杯は、12月1週目に大阪のなみはやドームに変更される見込みです。これって、私に「見に行け」ってこと(笑)。

2月1日
国民体育大会冬季大会のスケート競技会第3日、フィギュアの少年女子ショートプログラムで安藤美姫選手がトップに立ちました。さすがに、ほかの高校生とは格が違うかな。なんでも、安藤選手や、期待のジュニア選手が多数出場するとあって、会場は大盛況だったそうで…。収容人員882人のところに1000人以上が訪れ、入場制限まで行ったそうです。テレビでもどんどん取り上げられてるし、注目度はかなりアップしてるようです。
少年男子では、小塚崇彦選手が優勝。小塚選手も先日の全日本のショートではトップだったし、これからの伸びが期待できそうです。女子の陰にかくれがちですけど、男子のジュニアにはいい選手がいっぱいいますからねー。今回は小塚選手が優勝しましたけど、次はだれが勝つか…という感じで、なかなか楽しみなのです。
また、前日に行われた成年女子では中野友加里選手が、成年男子では高橋大輔選手が優勝しています。高橋選手はユニバでも優勝したし、かなり調子が上がってるんでしょうか?

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