2005年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
3月30日
※日本スケート連盟が日本雑誌協会に対し、安藤美姫選手についての報道を自制するよう要請文を送ったそうです。正直いって、動くのが遅かったんではないか…とも思うのですが…。最近の取り上げられ方って、ちょっと異常な感じがありますもんね。どう考えても、「アスリート」という取り上げ方じゃないだろう!ってのも多いし…。たまにスケートのことに触れていても、全然競技のことを理解してない人が書いてるのがミエミエの文章だし…。
安藤選手自身、注目されるのが好きみたいなので、今までは「まあ、いいんじゃないの」って思ってたんですけど、本人もさすがに少しイヤになってきたみたいだし、常識を逸脱した報道は、さすがにちょっと慎んでほしいかも。
3月27日
※スキーの全日本選手権、フリースタイル女子モーグルは、上村愛子選手がデュアルモーグルに続いて優勝。今大会2冠を獲得しました。この日は、前日は封印した3D系の技を披露し、しっかり決めて、26.35という高い得点をたたき出しました。シーズン始めは失敗続きだった技も、後半にはかなりの確率で成功するようになったし、点が伸びているところから察するに、きっと技の質自体も良くなっているんでしょうねー。
今季は、W杯で久々の優勝、世界選手権でメダル獲得=五輪代表内定、そして締めの全日本では2冠達成と、上村選手にとっていいシーズンだったんではないでしょうか。これでオフに入りますけど、次に姿を見せてくれるのが本当に楽しみです。できればそのときは、里谷多英選手の元気な顔も見たいものですが…。
なお、男子の優勝は、益川雄選手でした。
3月26日
※スキーの全日本選手権フリースタイルの女子デュアルモーグルで、上村愛子選手が2年連続四度目の優勝を果たしました。先日、世界選手権でトリノ行きを決めたばかり。帰国してすぐの強行出場でしたが、やはり、調子がいいときはいい結果が出るものですねー。いい感じで、オフに入れるんではないでしょうか。
また、男子は楠泰輔選手が、決勝で附田雄剛選手を破って、初優勝しています。男子は少し前まで、世界に通用するのは附田選手ぐらいだったんですけど、最近はそうでもないようで…。ベテラン選手を倒して、世界でももっ上に行ってくれればいいですねー。
※ノルディックスキー世界ジュニア選手権最終日は、複合個人スプリントが行われて、湊祐介選手が24位となりました。前半のジャンプでは27位だったのですが、クロスカントリーで三つ順位を上げたとか。ただし、走るほうだけでは6番目の成績とのこと。せめてジャンプで10位台につけられるようになれば、かなり上位に行けると思うんですけどねー。以下、高尾康平選手は38位、渡部暁斗選手は50位、佐藤幸一郎選手は51位でした。
3月25日
※ジャンプの国内今季最終戦、伊藤杯大倉山ナイターで、優勝したのは高橋大斗選手でした。ただ1人、130m台を2回揃えたというから、やっぱ強いなーという印象です。…が、ご存じのとおり、高橋選手はノルディック複合の選手なんですよね。もちろん、ジャンプの巧さには定評があるとはいえ、「本職」ではない。純ジャンプの選手が負けてしまっては困るのです。サマージャンプの大会でも、こういうことはありましたけど、今回の結果は、まさに今季の力関係を証明してるなーと思いましたね。
ただ、2位に入った金子祐介選手が、2回目にジャンプ台記録の145mを飛んだ、というのがせめてもの救いです。W杯組は葛西紀明選手4位、船木和喜選手5位、伊東大貴選手8位と、いずれももうひとつの成績。伊東選手はW杯後半で調子がよさそうだったんですけどねー。転戦の疲れもたまっているでしょうが、日本を代表するメンバーなんだから、せめてだれか1人は表彰台に上がってほしかったですね。
※ノルディックスキーの世界ジュニア選手権、クロスカントリー男子10kmフリーで、吉田圭伸選手が2位に入りました。正直いって、最初に「2位」というのを見たときは、「???」という感じでしたねー。だって、シニアの大会では、20位にすら入るのが難しい状態なんですから…。それが銀メダルですからねー。これは、絶対名前を覚えておかなくては…! しかも、木村正哉選手も7位タイに入ってるし、これからの活躍を期待したいもんです。以下、嶋田翼選手は21位、井川純一選手は27位でした。
3月24日
※モーグルの上村愛子選手が、世界選手権の開かれていたフィンランドから帰国しました。大会では銅メダルを獲得して、早々にトリノ行きを決めたわけですが、上村選手もさずがにほっとしたようです。今回メダルがとれなかったにしても、代表になるのはほとんど確実ですけど、それでもちゃんと「内定」が出ると、精神的な面で違いが出てくるんでしょうねー。本人も「これで練習に100%の力を入れられる」と話していたとか。
今季は、大技で徐々に順位を上げていった上村選手ですが、来季にはライバルたちもエアの難度を上げてくるでしょうねー。上村選手はこのオフに、また新たな技に挑戦するんでしょうか?
※ノルディックスキーの世界ジュニア選手権、複合団体で日本(高尾康平、湊祐介、渡部暁斗、畠山長太)は8位となりました。この試合では、最初にクロスカントリー、後でジャンプが行われたのですが、日本チームは前半は好調で3位。ただ、ジャンプで8位にまで順位を下げてしまいました。
これまで、複合の日本といえば、ジャンプで上位につけ、走るほうで後退…というイメージが強かったのですが、今はそういうわけじゃないんですねー。でも、なんで、走力が上がるとジャンプがダメになるんだろう…。
3月23日
※カーリング女子で、日本がトリノ五輪出場権を獲得しました。カーリングには10か国が出場できるのですが、そのうちひとつは開催国イタリアが占めるため、残りは9枠。その枠を決めるのが、2003〜05年の世界選手権でのポイントです。各大会で、順位に応じて与えられたポイントを加算し、合計で9位に入ればいいわけ。そして、この日現在で行われている05年世界選手権で、日本が9位以内に入ることが確実になったため、出場権獲得が決まりました。
もともと、まず大丈夫だろう…と思われていたけど、まずはちゃんと出場権がとれて良かったです。なんせ、カーリング女子以外の団体競技は、カーリング男子、アイスホッケーの男女と、すべてトリノ行きを逃してますからねー(団体といっても、個人競技のチーム種目は除きます)。これだけはとりたい!って感じですよね。
ちなみに、この世界選手権には青森県協会チームが出ているのですが、2月の日本選手権では、その青森県協会を破ってチーム土屋が優勝しています。どちらが五輪に出場するかは、この2チームの間で「五輪代表決定戦」を行って決めることになります。球技のように、全日本チームを組むわけではないんですよね。やっぱ、戦略とかが重視される、カーリングならでは…ですね。
※フィギュアの村主章枝選手が帰国しました。安藤選手より1日遅れてのことで、全員が同じ飛行機で帰ってくるわけじゃないんですよねー。ただ、報道されたニュースは「彼氏募集」…。なんでやねん!って感じです。そんなこと聞くより、もっと重要なことがいろいろあると思うのですが…。
村主選手は、昨年末まではアメリカで練習してましたけど、その後はほとんど日本に居続け。やっぱ、佐藤コーチが一番良く、彼女を指導できるんでしょうねー。本当なら、そのへんのことを、もっとしっかり聞いてほしかったです。
ところで、国際スケート連盟の発表によると、今季終了時点で女子のフィギュア世界ランクは、1位・荒川静香選手、2位・安藤美姫選手、3位・村主章枝となっています。うーん、不可能だとは知りつつも、世界選手権がこのとおりであってくれれば良かったのになーなんて思ったりして。来季は…というかトリノでは、少しでも近づけるといいですねー。
3月22日
※世間からえらく注目を浴びた、フィギュアの世界選手権もついに終わり、この日は安藤美姫選手が帰国しました。ふだんの年ならこんなに大々的に報道されることもないのでしょうが、今季は大会が終わってもいろんなニュースが聞こえてきています。
安藤選手が佐藤信夫コーチのもとを離れ、外国人コーチにつくとか、来季は全試合4回転に挑戦するとか。話題の中心は、やはりこの人のようです。ただ、トリノまであと1年の時期に、コーチ替えして大丈夫なのかなぁ…。外国人コーチにつけば、すぐに表現力が向上するわけでもないんだし…。それと、「全試合で4回転」はどうなんでしょう。来季までに、そこまで完成度を高めることはできるのかなぁ。
あと、「カメラに囲まれるのは、もうイヤ」とのこと。そりゃそうだろうとは思いますね。タレントじゃあるまいし、あそこまでくっついて取材されたら、競技にも影響するんじゃないかと思いますもん。1年なんてあっという間だし、じっくりとトリノを目指して練習してってほしいですね。
また、荒川静香選手のほうですが、今回の結果がさすがに悔しかったみたいですねー。「このままでは終われない」と闘志に火がついたとのこと。今季は、精神的にも肉体的にも、つらいことが多かったんじゃないかな。短いオフにしっかりケガを治して、気持ちもリフレッシュして、トリノでは昨年の世界選手権のようなすばらしい演技を見せてほしいもんです。
※ノルディックスキーの世界ジュニア選手権第2日、複合の個人では高尾康平選手の26位が最高。以下、湊祐介選手35位、畠山長太選手38位、佐藤幸一郎は39位でした。ノルディック複合は、ジュニアでもあまり上位には行けないんですねー。早く、下からいい選手に出てきてほしいのですが…。
3月21日
※ノルディックスキーのジュニア世界選手権、クロスカントリー男子20km複合で、吉田圭伸選手が6位に入りました。井川純一選手は26位でした。シニアのクロスカントリーは、今ちょっと低迷してるので、若い世代の選手がどんどん出てきてくれればいいのですが…。
女子10km複合は、丸山智恵選手の14位が日本勢の最高。石垣寿美子選手は33位でした。
3月20日
※フリースタイルスキーの世界選手権、女子デュアルモーグルで上村愛子選手が3位に入り、トリノ五輪の代表に内定しました。今季前半は、難しいエアがなかなか成功しなくて、下位で低迷してたこともありますけど、後半はかなり安定してきたようですねー。とりあえずは「トリノに出るべき人」が順当に内定したということで、良かったんじゃないでしょうか。オフシーズンは、しっかりトリノを見据えてトレーニングできますもんね。
※ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人最終戦で、伊東大貴選手が13位に入りました。これで、総合得点でも13位。途中、調子が落ちて苦しんだこともあったようですが、伊東選手にとって、全体としてはまずまずのシーズンだったんじゃないでしょうか。あとは、1.ベテラン勢の復活、2.伊東選手以外の若手の台頭、を願いたいものです。でも、現時点ではどちらも難しそうですねー。
なお、船木和喜選手は29位、葛西紀明選手は31位。総合得点では葛西選手16位、船木選手30位、宮平秀治選手35位、東輝選手42位、岡部孝信選手49位、山田大起選手58位、一戸剛選手63位…(以下略)となっています。葛西選手が、後半低迷したにもかかわらず、総合順位がまずまずなのは、前半が良かったから。昨季は、前半は今季と同じくらいで、後半にぐっと上げてきたからなぁ…。とりあえず、望みはあると思いたいです。船木選手の30位は、優勝1回が効きました。これをはずみに復活を遂げてくれれば…という感じですね。とにかく、この重苦しいムードを、なんとかしてほしいですね。
※ノルディックスキーのW杯、クロスカントリー最終戦、男子40kmリレーで日本は12位でした。優勝はノルウェーA。また、女子20kmリレーでは最下位の10位で、優勝はフィンランド。今季のクロスカントリー勢は、ほとんどいいところがないまま終わってしまいました。一朝一夕で順位が上がる競技じゃないだけに、来季もちょっと難しそうです。
※バイアスロンの世界選手権、男女混合リレーで日本は22チーム中18位でした。とりあえず、最下位じゃなくて良かった…。優勝はロシアAでした。
3月19日
※世界フィギュアスケート選手権、最後に行われた女子シングルのフリーで村主章枝選手が5位となり、総合でも5位に入りました。安藤美姫選手はフリー7位で総合6位、荒川静香選手はフリー9位の総合9位。優勝は、地元ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手でした。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。
※ノルディックスキーのW杯、ジャンプ個人第27戦で、伊東大貴選手は18位となりました。とりあえず、安定して2回目に進めるようになっただけでも、良しとしなければ…って感じです。ほかの日本勢は、まだまだ不振のまっただ中。全員が2回目に進めず、1回目の順位は船木和喜選手32位、岡部孝信選手37位、葛西紀明39位でした。
3月18日
※フィギュアの世界選手権第5日は、女子シングルのショートプログラムが行われ、予選3位につけていた安藤美姫選手はショートだけでは7位、トータルで4位とひとつ順位を下げてしまいました。荒川静香選手は、3フリップの着地でミスが出ましたが、あとは無難にまとめて、ショートだけでは日本人トップの5位、トータルでは6位と順位を上げました。村主章枝選手はコンビネーションの転倒が響き、8位に順位を下げています。
また、アイスダンスはフリーダンスが行われて、渡辺心/木戸章之組は18位、総合では16位となりました。これは大健闘といっていいでしょう。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。
※スノーボードのW杯、ハーフパイプの最終戦で成田夢露選手が優勝。すでに決めているこの種目の総合優勝に華を添えました。また、昨季に総合優勝を果たした山岡聡子選手は、この試合は5位、今季総合で3位に入り、2人がトリノ五輪代表に内定しました。成田選手は伸び盛りだし、山岡選手は2年連続して結果を出しているし、順当な選考でしょうか。五輪ではすんなり優勝…とはいかないでしょうけど、過去最高の成績は出してくれるんじゃないでしょうか。
※フリースタイルスキーの世界選手権、女子スキークロスで福島のり子選手が6位に入りました。福島選手は、決勝トーナメントの準決勝まで進出。惜しくも決勝へは進めませんでしたが、5−8位決定戦では2着でゴールし、6位入賞を決めました。これまでスキークロスといえば、男子の滝沢宏臣選手ばかり目立ってたんですけど、ようやく女子も上昇のきざしが見えてきた…ということでしょうか?
また、男子は河野健児選手が20位、小林幸世選手は30位。優勝は、男子がトマス・クラウス選手(チェコ)、女子はカリン・フッタリー選手(オーストリア)でした。
3月17日
※フィギュアの世界選手権第4日、男子シングルの競技が終了しました。ショートを終えて8位と健闘していた高橋大輔選手でしたが、このフリーは大きく崩れて18位。総合15位にまで順位を下げてしまいました。また、アイスダンスはオリジナルダンスが行われ、渡辺心/木戸章之組は15位と大健闘。総合でも15位と、規定17位から二つ順位を上げています。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。
※フリースタイルスキーの世界選手権、男子ハーフパイプの予選に上野雄大選手が出場しましたが、12位となって、上位10人による決勝への進出はかないませんでした。また、この日は男女エアリアル予選も行われましたが、こちらも男子の瀬上悟選手は27位、女子の逸見佳代選手は20位と、上位12人に入れず決勝には進めませんでした。
※スノーボードのW杯、女子スノーボードクロス最終戦で、土井奈津子選手は予選25位で決勝に進めず、三宅陽子選手は右足首の故障で棄権となってしまいました。トリノ五輪の新種目なのですが、日本勢の活躍はちょっと難しいでしょうか。
3月16日
※フィギュアの世界選手権第3日、女子シングルの予選で、安藤美姫選手がB組2位、全体では3位につけました。A組で滑った村主章枝選手も2位で全体では4位、同じくA組のディフェンディングチャンピオン・荒川静香選手は、ジャンプの転倒などもあって同組4位、全体では6位のスタートとなりました。くわしくは「世界フィギュアスケート選手権」のページでどうぞ。
※フリースタイルスキーの世界選手権が、フィンランドで開幕。初日はスキークロスの男女予選が行われ、男子の河野健児選手は16位、小林幸世選手は30位となり、上位32人で争われる決勝トーナメントに進みました。北村明史選手は39位で残念ながら予選落ち。女子の福島のり子選手は14位で、決勝トーナメントに進出(上位16人)しています。
※ノルディックスキーのW杯は、クロスカントリーの男女スプリントが行われましたが、日本勢は全員が予選16位以内に入れず、決勝には進めませんでした。予選の順位は、男子は山岸修選手の21位、女子は夏見円選手の19位が最高でした。
※スノーボードのW杯、女子パラレル大回転最終戦で、竹内智香選手は予選28位、家根谷依里選手は30位となり、どちらも決勝には進めませんでした。今季、好成績も残している2人ですが、最終戦は力を発揮できなかったようで…。来季はまた少しランクを上げることができるでしょうか? |