2005年のトピックス           10 11 12

6月26日
スノーボード・ハーフパイプの成田童夢選手が、所属先の夢くらぶから独立することがわかりました。成田3兄弟といえば、この種目の超有名人。父の指導のもと、一番上の童夢選手は男子の五輪有力候補、妹の夢露(めろ)選手はすでに五輪代表に内定しています。これからもこの体制のまま、一家でトリノを目指すものと思っていたのですが…。少し前に、童夢選手が大阪の自宅を飛び出した…というような報道があって、その動向が注目されていました。
童夢選手によると「新たな環境で自分の限界に挑戦したい」とのこと。ただ単にチームを変わる…というものではないし、よほどの決意があったのでしょうけど。五輪まであと8か月のこの時期に、がらりと環境を変えることが吉と出るか凶と出るか…。それから、昨シーズンの後半を右ひざのケガで棒に振っているし、そのへんの回復具合も気にかかります。回復は順調とのことなので、あとはシーズン開幕を待つしかないんでしょうね。

6月25日
25、26日の2日間にわたって、新横浜で「ドリーム・オン・アイス2005」が開催され、フィギュアの有力選手が華麗な舞を見せました。このショー自体は、別に今年が初めて…というわけではないのですが、注目度が上がると集まる人数も全然違ってくるようで…。なんと、約150人もの報道陣がつめかけたとか。すごいですね〜。
ただ、そちらの方々とフィギュアファンとは、ちょっと目のつけどころが異なるようです。マスコミはもっぱら安藤美姫選手目当てで、記事を読んでも「一番の注目を集めた」みたいなことが書いてあるのですが、ファンの意見は必ずしもそうではないようで。「アメリカへ行って、すごく上達した!」みたいな話を聞いていたのですが、実際見てみるとそれほどでもなかった…という感じです。まあ、渡米したのが5月で、それからまだ2か月もたってないわけですから、この短期間で多くを望むのは無理ですよね。とりあえず、シーズンが始まるまでに、目に見える程度の成果を上げてほしいです。
そのほかの選手は、それなりの演技を見せてくれた様子。なんといっても今はシーズンオフだし、そんなに期待はできないでしょうねー。その中では、中野友加里選手の評価が高かったのが、うれしい誤算という感じです。昨シーズン、ちらっとだけ見た演技では、ジャンプの成功率がすごく悪くなってて、そのほかの要素が良くなってるだけにもったいないなーと思ったのですが、ジャンプも改善されてきてるみたいですね。トリノの代表争いの、思わぬ台風の目になってくれるかも?

6月24日
トリノ五輪の、ボブスレー、スケルトン、リュージュに使用するコースの改修問題で、国際ボブスレー・トボガニング連盟(ボブスレー&スケルトン)と、国際リュージュ連盟が合意に達したそうです。
これは、昨年リュージュのテスト大会を開催したとき、練習中に事故が多発したため、リュージュ連盟がコースの改修を求めていたものです。ただ、同じコースを使用するボブスレーとスケルトンでは、特に問題はなかったため、改修するかどうかで意見が分かれていた様子。ですが、結局トリノ五輪組織委が改修に合意したことで、ボブスレー&スケルトン側も妥協したとのことです。
危険をなくするということは、いってみればコースが簡単になるということですから、できれば改修を避けたい…という気持ちもわかります。ただ、なんせリュージュは、身体がほとんどむき出しのまま、ハイスピードで滑り降りていく競技ですからねー。事前にわかっている危険は、取り除いておくのが賢明でしょう。なにかあってからじゃ遅いですから。

6月21日
フィギュアの安藤美姫選手、荒川静香選手、村主章枝選手の3人が、ロッテのコマーシャルに出演することになりました。放送されるのは9月からで、個人と3人揃ってのバージョンがあるそうです。今まで、知名度としては安藤選手が一番でしたけど、これで残り2人も一般の人々に知られるようになりそうです。
ただ、この3人が選ばれたのは、日本オリンピック委員会のシンボルアスリートだから…というのが大きいんでしょうけど、代表もほとんど決まり…のような印象を与えてしまうかもしれませんね。もちろん、そうなる可能性はかなり高いと思いますけど。

6月19日
フィギュアの安藤美姫選手が、トレーニング先のアメリカから一時帰国しました。新しいコーチとの相性は最高で、ものすごく伸びている…というようなことが伝わってきていますが…。今月末のアイスショーに、ほかの有力選手ともども出場する予定ですが、そこで大変身した姿を見せてくれるでしょうか?

6月5日
フィギュアの荒川静香選手が、アメリカから帰国しました。あちらでは、コーチのタラソワさんとマンツーマンで振り付けを行ったそうで、どちらもクラシックの曲を使っているとか。彼女の場合、音楽によってかなり演技の印象が左右されるので、曲目はかなり気にかかります。本人によると、「ショートは力強さが、フリーは強弱がある」曲だとのこと。なんせ、これで五輪に臨むんですから、力入れてプログラムを作ってると思うし、お披露目が楽しみですね。

6月1日
日本オリンピック委員会は、トリノ五輪の際に行われる国際オリンピック委員会選手委員会の選挙に、荻原健司氏を擁立することを決め、立候補の手続きを行いました。荻原氏は、現在は参院議員としてもご活躍。選手委員会の選挙には以前にも立候補したのですが、そのときは残念ながら落選しています。
荻原氏は選手時代から、日本の、国際舞台での発言力の弱さに悔しい思いをしてきたようです。日本が不利なようにルールが変えられてしまう…。そんな状況を改善したいという気持ちは、人一倍強いのではないでしょうか。英語も堪能な荻原選手に、なんとか当選してもらって、いい方向へ向かうことを願っております。

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