2005年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
9月28日
※スピードスケートの国内トップ選手が、長野のエムウエーブでの合宿に入りました。10月29日からの全日本距離別選手権まで、約1か月の間調整するそうです。ここまでで五輪代表に内定しているのは、男子500mの加藤条治選手と清水宏保選手のみ。この合宿でどこまで調整できるか、それによって代表の顔ぶれも決まってきそうです。そして、ものすごい精神力を持ち、抜群の調整力を発揮する清水選手と、勢いにのる若手の加藤選手の争いにも要注目ですね。
※フィギュアの元日本代表で、現在はアメリカでペア選手として活躍する井上怜奈選手が、同国の市民権を獲得し、トリノ五輪にアメリカ代表として出場することが可能になりました。年明けの全米選手権が終わらないと、はっきりとは決まらないのですが、それでもジョン・ボルドウィン選手とのペアで昨年も全米チャンピオンになっているわけだし、今のところ代表に選ばれる可能性は高そうです。すんなりと市民権が獲得できたのも、その実力ゆえ…ということでしょうか。
ちなみに井上選手は、1992年と1994年に日本代表として五輪に出場しています。初めはペア、二度目はシングルでした。とてもスタイルの良い選手なのですが、ペアをやろうとするとどうしても日本国内では限界があるんですよね。なんせ、ペアができるような背の高い男子選手が、ほとんどいないんですから…。アメリカの選手として出てきたときは驚きましたが、いいパートナーが見つかって良かったなーと思いましたね。あと、これだけ長くアマチュアのトップ選手として活躍しているのも、すばらしいことです。絶対に五輪代表に選ばれて、トリノでスローのトリプルアクセル(男性に投げてもらって、3回転半するジャンプ)を決めてほしいですね。
※10月1日に行われるフィギュアの「ジャパン・インターナショナル・チャレンジ」へ、村主章枝選手に代わって恩田美栄選手が出場することになりました。村主選手が、右股関節周囲炎で2週間の加療が必要…と診断されたためだそうです。各国のトップ選手を3名と、日本のトップ3名が出場する大会で、シーズン最初の楽しみだっただけに、これは少し残念ですね。
※トリノ冬季五輪組織委員会は、一時休止していた入場券の販売を再開したそうです。これまでに約46万枚(56%)が売れていて、一番人気はアイスホッケーの約13万枚、スピードスケートが5万2000枚、フィギュアスケートが4万5000枚となっているそうです。アイスホッケーはともかく、イタリアってスピードスケート強かったかなぁ…? 同じスピードスケートでも、ショートトラックなら「強い」イメージもあるのですが…。あとはやっぱり、スキーのアルペン競技でしょうか? フィギュアスケートより売れそうな感じもするのですが、屋外競技は敬遠されるんでしょうかね?
9月26日
※イタリア鉄道がトリノ五輪の公式スポンサーになったそうです。大会期間中は、列車増発や観戦者の乗車割引などを行うとか。資金不足のニュースは何度か聞こえてきているし、協賛は多いに越したことはないでしょうね。
9月23日
※スピードスケート・ショートトラックのトリノ五輪代表が、12月21〜24日の4日間、五輪本番に使用されるリンクで合宿を行うそうです。氷に乗れるのは1日2時間とのことですが、わずかな時間でも、やはり事前に本番のリンクを確認しておきたいんでしょうねー。なお、合宿に出発するのは全日本選手権の翌日。この大会が、トリノへの最終選考会になるので「代表に決まったら、翌日にはトリノへ…」ってことになります。選手たちも大変ですね。でも、切符をとれた直後に行くんだから、大変だなんていっておれないでしょうけど。
9月22日
※バイアスロンで、早くも五輪代表の内定者が出ました。この日、サマー日本選手権を終えて、男子の井佐英徳選手、女子の目黒香苗選手がトリノ行きの切符を手にしました。男子の井佐選手は前回に続いての代表選出。過去の実績と今大会の安定した結果が評価されました。また、女子の目黒選手は世界でもトップクラスの走力を持つとか。2人とも、日本では頭ひとつ抜けた存在…ということなんでしょうね。早めに代表に決まったことだし、トリノに向けてうまく調整してってほしいです。
9月21日
※スノーボードの成田童夢選手が、6月末まで契約していたキスマークと、再びスポンサー契約を結ぶことになったようです。父親との対立、スポンサーとの契約打ち切り、新たなスポンサー探しの難航…と、妹の今井メロ選手とほとんど同じような経緯をたどってきた成田選手ですが、使い慣れた用具のメーカーと再契約できるなら、これで不安はほぼ解消されるのではないでしょうか。あとはなにかに惑わされることなく、トリノへ向かっていってほしいですね。
9月19日
※白馬で行われたノルディック複合SUBARUサマーコンバインドで、畠山陽輔選手がエース・高橋大斗選手を抑えて優勝しました。夏の大会とあって、この大会はスキーをはいて行うクロスカントリーではなく、5kmのランニングで実施。最初に一斉スタートのランニング、あとでジャンプ…という形式です。畠山選手は前半は2位でしたが、ジャンプで逆転。2年連続二度目の優勝を果たしました。高橋選手は2位、3位が北村隆選手で、複合初挑戦の葛西紀明選手が6位に入りました。
ちなみに高橋選手、前半のランニングは19位だったそう。もちろん、今回は陸上競技のクロスカントリーであって、雪の上を走ったわけではないですけど、持久力という点では共通したものがあると思うんですよね。このへんがやっぱり、高橋選手の弱いところなんでしょうか。本人は「今年は走力アップがテーマ」と話していて、ある程度の成果は上がっているようですが、ちょっと気がかりです。
ところでこの大会は、現在は参議院議員でもある荻原健司氏が監修していて、複合の試合を増やして選手のモチベーションを高め、さらには競技の裾野を広げていく…という目的で行われているものだそうです。なんと今回は荻原氏自身も競技に参加し、19位に入ったとか。やはり、引退してもある程度のトレーニングは続けておられるんですね。
9月18日
※スピードスケート・ショートトラックのW杯代表選考記録会、最終日は男女の1000mが行われました。前日の第1日には500mと1500mが実施されたのですが、男子は寺尾悟選手、女子は神野由佳選手が3種目ともを制覇し、9月30日から始まるW杯前半2大会の代表権を獲得しました。
ただ、男子のもう1人のエース・西谷岳文選手は総合7位で代表には入れず。このW杯は、五輪選考には関係ないとのことですが、これまでずっと寺尾選手と競ってきただけに、7位というのは気がかりです。
派遣メンバーは次のとおり。
男子…寺尾悟、藤本貴大、有野美治、篠原祐剛、小寺武大。女子…神野由佳、田中千景、小澤美夏、勅使川原郁恵、酒井裕唯。
※スキーの妙高高原サマージャンプで、東輝選手が優勝しました。国内の大会とはいえ、東選手以外にも、3位の一戸剛選手、5位の葛西紀明選手、11位の伊東大貴選手と、国内トップクラスの選手がかなり出場しています。そのなかでの優勝。しかも、サマーグランプリの総合得点では、日本勢最高の28位となったそうです。このまま行けば、33歳にして初の五輪出場が現実のものとなりそうですね。
また。ベテラン原田雅彦選手が4位に入って、健在ぶりを示してくれました。本当にこの人は「生涯現役」を貫くのかもしれませんねー。
※スノーボードW杯のスノーボードクロスで、日本勢はこの日も4人全員が予選落ちとなってしまいました。同じスノーボードでも、ハーフパイプ勢はかなりいい調子だし、アルペン女子の2選手も実力をつけてきているのですが、このスノーボードクロスだけはふるわないんですよね。歴史の浅い種目だけに、いろいろと大変でしょうが、できれば予選を通過するくらいのレベルになれば…と思います。
9月17日
※スノーボードのW杯、スノーボードクロスで、日本勢は男子に高橋翔選手、千村格選手、女子に藤森由香選手、土井奈津子選手が出場しましたが、全員が予選落ちしています。
9月15日
※スピードスケート女子短距離の実力者、ベラルーシのコチュガ選手が、ドーピング違反によりトリノ五輪への出場が絶望的になったとか。国際スケート連盟によると、コチュガ選手は8月19日から2年間、資格を停止されることになるそうです。
コチュガ選手は昨シーズンのW杯総合成績で、500m、1000mとも2位になっていて、トリノでもメダル候補に挙がっていた選手です。日本にとっては…やっぱり「ラッキー」ってことになるんでしょうか。
※トリノ五輪の組織委員会によると、五輪関連施設はすべて完成したんだそうです。磯崎新氏の設計になるアイスホッケー会場をはじめ、施設は順次公開されるとか。ただし、この後に放送された現地の映像では、いまだ工事中のところも多くあったのですが…。彼らがいう「完成」は、とりあえず「メドがついた」ってことなんでしょうか?
9月14日
※スノーボードの成田夢露選手が、なんと「今井メロ」に改名することになりました。コーチである父のもとを離れて、今後が注目されていましたが、まさか名前を変えてくるとは…って感じです。彼女の場合、父のもとで生活し、名字も父のものを名乗っていたのですが、親権は実母にあるらしいのですね。で、その実母の名字である「今井」に変更することになったようです。なお、戸籍上の名前は「今井夢露」になります。
当初は「保護者の承認がとれない」ため、参加できなかったニュージーランド合宿に、途中で合流できることになったのも、こういう事情があったんからなんですね。なんせ、「成田」のままじゃ、パスポートすらとれなかったそうですから。
新たな用具スポンサーもほぼ決まり、あとは契約を交わすだけという状況のようです。一時はどうなることやら…と思いましたが、これで心おきなくトリノへ向かうことができそうですね。
9月12日
※スノーボードの成田夢露選手が、ニュージーランドでの代表合宿から帰国しました。父との対立、決まらない用具メーカーなど、問題は数多くありますが、新たな用具メーカーのメドもついたようです。合宿では新技にもチャレンジしたということで、なかなかいい感じになってきたのではないでしょうか。
ただ、父との対立は解消しないまま。もう戻る気はないようです。これまではずっと父の指導を受けてきて、それで強くなってきた成田選手だけに、1人でどうやっていくのか…。溝は相当深いようで、もう修復は難しいようだし、なんとかいい練習ができるような環境を、自分で作っていってほしいですね。
※トリノ五輪の組織委員会より、バルドネッキアの選手村が完成したとの発表がありました。ここは、フリースタイルスキー、スノーボード、バイアスロンの会場となるところで、選手村には310部屋に724のベッドが用意されているとか。工事の遅れはよく報道されていますが、とりあえず少しずつは進んでいるようですね。
9月10日
※長野県の白馬で行われたスキー・ジャンプのサマーグランプリで、一戸剛選手が113.5mと120mを飛んで6位に入りました。海外のサマーグランプリ出場メンバーには入っていないのですが、国内で行われる国際大会でチャンスをものにした…という感じです。数年前に複合から純ジャンプに転向した選手で、ちょこちょこ名前は聞いていたのですが、トリノを前にして出てきましたねー。
以下、葛西紀明選手は19位、岡部孝信選手は24位、原田雅彦選手は30位で、伊東大貴選手、船木和喜選手、東輝選手らは1回目で30位以内に入れず、2回目に進めませんでした。
9月5日
※スキーのジャンプ陣が、ヨーロッパで行われていたサマーグランプリから帰国しました。5戦してだれも一桁順位をとることができず、お世辞にもいい成績とはいいがたい日本チームでしたが、先月のトリノ合宿ではトリノ本番のジャンプ台で練習するなど、収穫も多かったようです。選手によると、右から強い風が吹き、斜度が緩やかで飛びにくい台だそうです。特徴がわかれば対策も見えてくる…ということで、これからの練習に生かしていってもらいたいですね。 |