2003年のトピックス           10 11 12

2月27日
マラソンの真内明選手が引退することになりました。98年のバンコクアジア大会銀メダリストで、97年と99年の世界陸上にも出場していますが、その後はあまり名前を聞くこともなくなってました。故障がないのが真内選手のいいところで、コツコツと積み重ねて強くなってきた…という感じでしたね。今後は指導者を目指すそうですが、天才型のランナーじゃないだけに、案外そちらのほうで花開くかも?

2月25日
マラソンに挑戦して以来驚異的な走りを見せ続け、世界最高記録もあっさり更新したイギリスのポーラ・ラドクリフ選手。彼女がなんと、アテネ五輪では女子10000mとマラソンの両方に出場するつもりだそうです。日程にもよりますけど、はっきりいってあんな手強い選手に2種目に出られたら、たまったもんじゃありません。シドニーの女子10000では、彼女がスタート直後からぶっとばしたために、日本人選手は全員振り落とされ、さんざんな成績に終わってしまいました。でも、彼女も結局はラスト勝負で勝てなかったから、だからマラソンに挑戦したはずなんですよね。だったら、おとなしくマラソンだけしといてほしいです。10000にまで、被害を及ぼさないでほしい〜。でも、本心をいうと、どうせなら10000にだけ出てくれたらなあ…。マラソンだと…たぶん、高橋尚子選手が絶好調でも、ラドクリフ選手には勝てなさそう。
名古屋国際女子マラソンの出場選手が発表されました。膝を痛めている渋井陽子選手は、結局出場を見送りました。アテネへ向けての争いが、激化しそうな予感…。出場選手の顔ぶれを見てみると、有力なのは大南敬美選手と、あとはスピードのある岡本治子選手とか、本当にそれぐらいです。大南姉妹(今回出場するのは双子の妹)については、正直いってあまり期待できない、かな。彼女たちって、後半失速しなかったことがないんですよね。今回は、周りが弱いので勝つ可能性は高いけど。しかし、大阪ではあんなに強い選手が揃ってたのに…えらい違いだわ。
アテネ五輪の、聖火リレーのルートが発表されました。過去の開催都市のシドニー、メルボルンから東京、ソウル、次回開催の北京を経て、未開催のアフリカ・ケープタウン、南米・リオデジャネイロなどを65日間かけてリレーするそうです。ちなみに、東京に聖火がやってくるのは、来年5月末か6月上旬だとか。だれがランナーになるんだろ? きっと過去のメダリストなんかも、登場してくるでしょうねー。

2月24日
昨年秋に右足首を手術し試合から遠ざかっていた柔道の井上康生選手が、ドイツでの国際大会に出場し、見事に優勝を飾りました。初戦でシドニー五輪銅メダリストに優勢勝ちし、4回戦、準決勝は一本勝ち。決勝ではイスラエルのゼエビ選手を、優勢で破りました。シドニーのときのオール一本勝ちからすると、少し物足りない面もありますけど、復帰第一戦だし仕方のないところかな。また、日本での試合に出てほしいですねー(でないと、テレビで見られないから)。

2月23日
競泳の北島康介選手が短水路の東京都記録会100m平泳ぎで、58秒51の短水路日本新をマーク。北島選手は、前日に行われた200でも2分6秒00の短水路日本新を記録しています。先日のW杯でも日本新連発だったし、絶好調継続中、というところでしょうか?
横浜国際女子駅伝はロシアが優勝。日本は3位でした。ノルディック世界選手権に気をとられて、完全に忘れてました(^^;)。本当なら、レースレポでも書きたいところでしたが…。

2月22日
サッカー日本代表の米国遠征、いったんは中止にしたものの結局は予定通り…となったようです。米国サッカー協会に「国の威信をかけて守る」と言われたとか。が、真相は、アメリカ側がすでにチケットまで発売するなど、着々と準備を進めていたのに、日本側が勝手に中止を決めてしまった(チェアマンの独断?)のが問題だったようで…。行くと決まった以上は、何事も起こりませんように…と祈るのみですね。
競泳短水路の東京都記録会で、森隆弘選手が男子400m個人メドレーの短水路日本新記録を樹立。タイムは4分7秒70でした。 
陸上の日中対抗横浜大会、女子800mで杉森美保選手が2分0秒78で優勝。18日に彼女自身が出したばかりの室内アジア記録も、大幅に更新しました。ちなみにこの記録、屋外の日本記録(2分2秒23)も大幅に上回ってるんですよね。通常、室内のほうが記録は悪くなるので、屋外シーズンにもこの調子で臨めたら、もっとすごいタイムが生まれるかも。この好成績で、最初はメンバーに入ってなかった世界室内選手権にも急遽派遣されることになりました。世界との距離はまだあるけど、そのなかで競技ができるだけでもプラスになるだろうし、いい経験をしてほしいなーと思います。それから、女子砲丸投げの森千夏選手も、自己の室内日本記録を更新(17m35)しています。

2月21日
渋井陽子選手の名古屋国際女子マラソン出場が、微妙になってきました。中国の昆明で高地トレーニングを積んでいたのですが、左足を故障してしまい、予定を早めての帰国となりました。今のところ、名古屋には出場の意向だそうですけど、もし間に合わなければ当然世界陸上への道はないし、そうなった場合アテネの切符とりが恐ろしいことになりそうな…。彼女の回復を願いたいです。ゴタゴタの種は少ないに限ります。
一方高橋尚子選手は、ようやくドクターストップも解除され、本格的な練習に入れるようです。彼女の故障の多さは本当に気になるので、これからは特に気をつけてほしいです。今度大きなのをやっちゃったら、五輪も危なくなりますからねー。
2008年北京五輪から競技や種目が削減されるかも…ということで、いろいろ論議を呼んでましたよね。昨年は、野球やソフトの廃止or存続で、揺れてました。が、それらに関しては問題が先送りされ、残ったシンクロのチームなどの削減案も結局は見送られることになりました。ようは、すべてが元の通り…というわけで、いったい何のためにあれだけもめたんだろう…。まあ、日本にとってはメダル有望種目がなくならなかった、ということで一安心、かな?

2月18日
16日の熊日30kmロードレースで松宮隆行選手が世界最高記録をマーク、とお伝えしたのですが、その公認申請が少々遅れるそうです。なんでも同大会のコースは、IAAFの規則改定に基づく実測が行われていなかったらしくて…。再測定してから申請するそうですけど、まさか「測ってみたら足りなかった」なんてことはないですよね…?
陸上は現在室内のシーズン。毎年、日中対抗の試合がいくつか行われているのですが、その天津大会女子800mで、杉森美保選手が2分2秒89のアジア室内新を記録して優勝しました。日本の中距離は男女とも世界との距離が最も大きい種目なんですよね。だから、少しでもレベルが向上してくれると、かなりうれしかったりします。あと、女子砲丸投げでも森千夏選手が16m87の日本室内新で2位に入って、昨シーズンの好調さを維持してるみたい。投擲競技も、男子ハンマー投げ以外は世界選手権にも出られない種目が多いので、こちらもがんばってほしいですねー。

2月16日
熊日30kmロードレースで、松宮隆行選手がなんと!世界最高記録で初優勝を飾りました。ニュースで聞いてびっくりしました。なんでも、22km過ぎにスパートしたらしいんですけど、20〜25kmのスプリットタイムは13分55秒! これってもう「驚異的」としかいいようがないですよ〜。コニカの松宮兄弟(双子です)といえば、これまで駅伝はすごいんだけど、マラソンとかの個人のレースになると終盤落ち込んでずるずる順位を下げてしまう…というイメージが強かったんですね。それが、突如この快挙ですから、驚きですよー。やっばり、あの駅伝での強さは本物だったのね、って。でもって、せっかく兄が記録を出したんだから、次は弟にがんばってもらわなくては!

2月13日
バルセロナ五輪金メダリスト・岩崎恭子さんの、日本水泳連盟強化委員就任が決まりました。岩崎さんは現在ロサンゼルスで研修中。帰国は10月の予定で、本格的な活動はそれからになるもようです。主に、ジュニア選手の育成の面を担当するそうですが、ご本人の経験を生かしていい仕事をしてほしいですねー。私としては、岩崎さんが結果的に「五輪だけ」になっちゃったのが残念だなあ…と思っているので、若い選手の芽を摘むことのないような、いい強化をしてほしいです。

2月12日
渋井陽子選手が11日に行われた勝田マラソン女子10kmの部にゲスト出場し、向かい風の中31分55秒でゴール。3月の名古屋に向けて、調整が順調に進んでいることをアピールしました。名古屋で2時間26分を切って日本人1位になること(←世界陸上出場の条件)は、渋井選手にとってそう難しくはないと思うのですが、彼女の目標はそれだけではないらしい…。どうやら、高橋尚子選手の持つ大会記録(2時間22分19秒)更新を目指しているみたいなのです。名古屋って、前半の向かい風もあって記録が出にくいコースなんですよね。だから、もし高橋さんの記録を上回れたら、彼女の言う「世界陸上の金」もあながち夢ではなくなってきそうです。先日の大阪では3人が21分台で走ったし、女子マラソンはますます競争が熾烈になってきましたねー。

2月10日
高橋尚子選手が「アテネへの切符獲り」に臨むのは、今年11月の東京国際女子マラソンと決まりました。本来なら世界陸上のメダル→即内定の路線をとりたかったところですが、骨折ですべては白紙に。当初は3月の名古屋に出走か?という声もありましたが、治癒の遅れなどから結局は来シーズンの選考レースを目指すこととなりました。
ただ、少し前までは彼女の強さって、日本人のなかでも「別格」扱いでしたよね? それが、最近の大会を見てたら必ずしもそうは言ってらんないなーって感じがします。3枚の五輪切符のうち、1枚は世界陸上メダリストに(そうとう強いメンバーになりそうだし、だれかはメダルをとるでしょう)、残りの2枚を東京、大阪、名古屋の三つの選考会での上位者に…ということになるのですが…。激戦は必至。過去のようなゴタゴタがなければいいんですけどねー。

2月9日
東京国際マラソン、日本人1位は油谷繁選手でした。条件をクリアして世界陸上代表を決めたのはいいんですが…私としては外国人選手に勝ってほしかったなあ…。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
日本陸連が、国内マラソン大会での「ペースメーカー」の存在を公表することになりました。とはいえ、今までもペースメーカーはいたんですよね。ただ、なぜか日本国内の大会だけ、存在を公にしてなかっただけで。おかげで、見ている側にすれば不自然なことが多かったですねー。25kmとか30kmとかで「お役ご免」となった彼らが、すーっと後退していくのを、アナウンサーがしらじらしく「どうしたんでしょう、あっというまに遅れていきました」なんて言ったりして…。とにかく、これで観戦するほうもわかりやすくなって良かったですよ。ただ、ペースメーカーはお役ご免のあとも走り続けてもかまわないので、たまに優勝しちゃったりすることもあるんですけどねー。それはそれでおもしろいかも。

2月7日
アテネ五輪の聖火リレーが、東京でも行われることになりました。ルートはまだ決まってないみたいですけど、開催地が第1回大会を開いたアテネということで、過去の夏季五輪開催都市を回って五輪の歴史をたどる…という趣向みたいです。また、5大陸すべてでリレーが行われるらしく、かなり大がかりなものになりそう。約5か月かけて世界を一周するんですから…。ただ、よくよく考えてみれば、採火されるのはギリシャのオリンピア。直線距離でリレーしてしまえば、「あっ」というまに終わってしまうわ(笑)。

2月2日
別府大分毎日マラソンは、タンザニアのサムソン・ラマダーニ選手が優勝。ただ、日本選手があまりにも次々と脱落していくので、途中で興味が薄れてしまいました(実をいうと、最後のほう見てない…)。故障から復活した花田選手も、ペースが上がったらあっというまに置いていかれてしまうし…。結局、日本勢最高は佐藤洋平選手の4位。タイムは2時間10分43秒で、悪くはないんですけどねー。なんというか、日本選手の影の薄いレースでした。この大会は、いってみれば「若手の登竜門」的な位置づけなんですけど、次が楽しみな選手も見つけられませんでした。残念。

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