2003年のトピックス           10 11 12

10月31日
アテネ五輪の聖火リレーは来年の5月に始まって、五大陸すべてを回るのですが、その壮大な計画の最初のランナーに、キャシー・フリーマンさんが決定しました。彼女は今年引退したオーストラリアの陸上選手で、シドニー五輪では聖火の最終点火者となった人物です(競技のほうでは、期待に応えて見事に金を獲得しています)。つまりは、前回の最後の点火者から始まる…ということで、シチュエーションにやけにこだわる、アテネの組織委員会らしい選択かも。
韓国で柔道のアジア選手権が始まりました。初日は男女各4階級が行われて、男子90kg級の矢崎雄大選手、女子63kg級の上野順恵選手、70kg級の貝山仁美選手、78kg級の松崎みずほ選手が優勝しました。これで、まだ五輪出場枠を獲得していない男子90kg級と女子63kg級も、枠の確保がかなり有力となってきました。いちおう、来年のアジア選手権が終わってみるまではわからないのですが…。やはり、柔道だけは全階級出場してほしいですもんね。
札幌ではアジア野球選手権(兼五輪アジア予選)も開幕しました。今は、スポーツニュースの大半を占めているので、皆さんもご存じでしょうか。31日は準決勝リーグの2試合が行われて、第1試合はパキスタンがインドネシアに11−5で逆転勝ちし、第2試合は中国がフィリピンに7−1で快勝しました。
ただ、日本はシードされているので、11月5日からの決勝リーグまでは登場しません。「和製ドリームチーム」がどのくらいやってくれるのか、もう少し待たなきゃならないのがもどかしい気分です。
高橋尚子選手の東京国際女子マラソン出場が、正式に発表されました。ずいぶん前から報道はされていましたが、陸連からの発表があると、「いよいよだなー」という感じがしています。
ふだんは、記者発表の資料がすぐに陸連のサイトにもupされるのですが、今回はまだなので、報道されていることしかわからないんですけど…。それによると、高橋選手以外の有力どころは、国内では小崎まり選手、嶋原清子選手、海外招待選手ではファツマ・ロバ選手、エルフィネッシュ・アレム選手のエチオピア勢…というところ。
あと、今回から公認されることになったペースメーカーですが、予想されるハイペースで引っ張れる選手が見つからないため、結局「なし」だそうです。たしかに、高橋選手のペースで最低25kmを引っぱるのは、女子選手ではちょっとつらいですよね。ゴールタイムは、はたしてどのくらいになるんでしょうか?
11月24日に行われる国際千葉駅伝に、あのラドクリフ選手が出場することになりました。このニュースに、「日本でラドクリフの走りが見られるのか!」と、ちょっと心が躍ってしまいました(笑)。正直なところ、お祭り要素の強い駅伝でどこまで本気で走ってくれるか、ちょっと?なところもありますが…。負けん気の強い彼女のこと、必ずやいい走りを見せてくれるものと、期待しておくことにしましょう。
なんでも、その1週間前に行われる東京国際を偵察するとかで、このあたりでも、来年に向けて火花が散りそうな感じですね〜。今からワクワクしてきました。

10月30日
秋の国体もこの日で終わり。陸上競技では、男女のハーフマラソンなどが行われました。
この種目は、けっこう名の通った選手も多く出場しているので、注目は集まったかもしれませんね。男子は優勝した千葉信彦選手をはじめ、実業団駅伝などでおなじみの選手が上位に顔を揃えました。7着に駒大からSB食品に進んだ西田隆維選手の名前なんかもあったりして、そういや最近見てなかったなーと久々に思い出しましたね。あと、世界陸上マラソン代表の清水康次選手は13位。フルマラソンより短い距離は、やっぱ、あまり強くないですね。清水選手も当然五輪選考レースに出てくると思いますけど、東京とびわ湖のどっちにエントリーするつもりなのかしら?
また、女子では駅伝日本代表チームの常連・藤川亜希選手が優勝しました。トラックでもロードでも、そこそこの成績はとるんですが、「ここ」というときに勝てない選手なんですよね。アテネのマラソン選考レースは走るのかどうか、ちょっとわかりませんけど、可能性としてはトラックのほうがあるかなーと思います。それから、シドニー代表の山口衛里選手の名前があったのには、ちょっとびっくり。ただ、順位は23着、タイムも1時間18分34秒と、とても本調子とは思えない結果でした。山口選手はここ何年か、ずっと満足に走れてないんですよね。11月の東京国際に出る予定にはなっていますが、もう4年前のような走りは見ることができないのかなぁ…。
そうそう、国体といえば、天皇杯(男女総合優勝)と皇后杯(女子総合優勝)なんですけど、これは「お約束」通り、開催県の静岡が獲得しました。
今季の締めくくりとして末續慎吾選手が、アジア・アフリカ大会の陸上男子100mに出場しました。が、さすがに世界陸上以来のレースとあって、本調子ではなかったようです。結果は10秒36の3着となりました。まあ、末續選手も「予定どおり」と言っているし、シーズン最後の試合とすればこんなものかも。脚のほうも心配ないようだし、これからは来年に向けて、しっかりトレーニングを積んでほしいですねー。
また、男子110mハードルに出場した内藤真人選手は、好調を維持。13秒71で2着に入りました。内藤選手もどんどん力をつけてきているし、アテネに向けての密かな?注目株です。
レオパレス21のCMに出る…のは聞いている北島康介選手。なんでも、ロッテとも契約を結んだそうです。でもって、11月1日から、さっそくガムのコマーシャルが流れるらしい…。さわやか〜って感じが、ガムに合うんでしょうねー。水しぶきがガムに…なんて感じだったりして。
その北島選手をはじめ、最近は「特別認定選手」も増えてきましたよね。これまでは日本オリンピック委員会が、選手の肖像権を一括管理してたんですけど、JOC側も「もうそろそろ無理」と思い始めたらしく、新たな方法を模索しているようです。いろいろと案はあがっているみたいですけど、詳細は未定とか。となると、恒例の「ガンバレニッポン!」のCMは、どうなるんでしょ?
今日の最後のニュースは、いいかげん書き飽きたテコンドーの分裂問題です。全日本テコンドー協会と日本テコンドー連合は、現在も一本化されていません。JOCは、10月末までに…と期限を切ってたんですけど、その10月末がきても、両方の団体からは「期限を延ばしれくれ」という文書が届いただけだったそうです。とりあえずJOCでは両者と関係を絶ち、一本化されれば改めて承認する方向でいくとのこと。
いちおう、統一に向けての動きはあるようですが、正直いってあまりにトロい…。ほかの有力競技の団体でも、内部ではいろいろあるとは思いますけど(たまに内紛が漏れてくるし)、それでも五輪に出場するためになんとか収拾をつけてるんですよねー。「一本化しなければ、派遣もなし」とまで言われてるのに、1年以上も分裂したままとは…。現状認識能力が欠如しているとしか思えないです。
とりあえずは、決着がついたら、その結果を書くことにします。

10月29日
柔道男子81kg級のシドニー五輪金・滝本誠選手が、来シーズン限りで引退することを発表しました。アテネ五輪を集大成としたい考えです。現在28歳、アテネでは29歳。やはり現役でやっていくには、体力的にも気力の面でもこのあたりが限界なんでしょうね。
五輪選考としては、まずは11月15日の講道館杯が第一関門。順当にいけば、準決勝で秋山成勲選手と、決勝では中村兼三選手と当たることになります。国体では、まだ本調子じゃないのかな?という感じでしたけど、講道館杯ではそんなことはいってられないですからねー。
それにしても、この3人のうちのだれが、最終的にアテネ行きの切符を掴むんでしょうね。
秋の国体第5日。陸上の成年男子400mで、山口有希選手が日本歴代4位(&ジュニア日本新)となる45秒18を記録し、優勝を果たしました。これは、アテネ五輪の参加A標準も突破する好記録。山口選手は、世界陸上の4×400mリレーでもいい走りを見せてくれたし、アテネ五輪出場へぐっと近づいたんではないかと思います。
ちなみに山口選手は、末續慎吾選手同様、東海大で高野進コーチの指導を受けているんですけど、なんで高野門下生ばっか、こんなに記録を出してくるんでしょうか? そのうち「高野マジック」なんて言葉もできそうな感じです。
また、成年男子三段跳びは石川和義選手が、これまた日本歴代4位の16m84を跳んで優勝。成年女子砲丸投では、豊永陽子選手が日本記録保持者の森千夏選手を破りました。森選手が日本選手に負けるのは、ちょっとめずらしいことかも。
アジア野球選手権の日本代表メンバーの1人、阪神の赤星憲広選手が、日本シリーズで左ひじを痛めたため、代表を辞退することになりました。代わりの選手は時間的な問題もあって、補充されない見込み。
次もケガによる欠場のニュースです。W杯が目前に迫ったバレーボール、鈴木洋美選手の脱臼した右肩が思うように回復しないため、木村沙織選手が日本代表に加わることになりました。木村選手はまだ高校生。いい経験をしてほしいですね。

10月28日
秋の国体第4日、陸上の成年男子400mハードルで五輪2大会代表の河村英昭選手が連覇を果たしました。2着は、私的に注目している吉形政衡選手、3着が世界陸上代表の吉澤賢選手でした。
柔道の成年男子には、シドニーの金メダリスト瀧本誠選手が静岡チームの一員として登場しましたが、勝利をあげたのは初戦のみ。あとはすべて引き分けでした。本来の実力からすると、もうちょっと勝ってほしかったかな。まだ本調子ではないのかもしれませんね。優勝は埼玉、準優勝は東京、静岡は3位でした。
ソフトボールの五輪代表チームが、来年の7月17日と18日に仙台市でイタリア代表と五輪壮行試合を行うとのこと。イタリアも、五輪出場権を獲得しているし、お互いにいい調整ができればいいですねー。目指すところがちがうので、「火花を散らす」ことにはならないでしょうから。

10月27日
体操のグラスゴー・グランプリ最終日、鹿島選手はこの日も好調。前日2位のあん馬に続き、平行棒で2位、鉄棒では3位に入りました。世界選手権で金をとったのはあん馬と鉄棒でしたけど、それに加えて平行棒でも着々と評価を高めつつあるみたいですね。まあ、平行棒は身体の線の美しい選手が映える種目だし、当然といえば当然かも。でも、これまでは冨田選手と塚原選手が「新旧のエース」って感じだったのに、今じゃ完全に鹿島選手が「日本の顔」になっちゃいましたね。
なお、米田功選手は平行棒で6位に、山田辰也選手は跳馬で5位に入っています。
秋の国体第3日、柔道の成年女子に世界チャンピオンの上野雅恵選手が出場しました。国体の柔道は県対抗の団体戦のみ。上野選手は静岡チームのポイントゲッターとして活躍し、準優勝を果たしました。日本国内で行われる団体戦は、国際ルールは適用されないので、技あり以上でないとポイントにならないんですね。だから、引き分けがかなり多くなってしまうんです。そんななかで、上野選手の3勝1分という成績はお見事。貫禄を見せてくれました。なお、優勝は静岡を1−0で下した埼玉でした。
陸上では、少年女子共通棒高跳びで、南野弥生選手が日本歴代3位となる4m10のジュニア新で優勝。成年男子100mは川畑伸吾選手が、この季節としてはなかなかの好記録の10秒25で勝ち、成年女子100mは坂上香織選手が制しました。ちなみにこの成年女子、1位の坂上選手から始まって、2位鈴木亜弓選手、3位新井初佳選手、4位石田智子選手と、1〜4位を世界陸上のリレー代表メンバーが占めました。女子5000mでは市川良子選手が優勝し、日本選手権を制した小崎まり選手は2着。世界陸上のマラソンで大健闘を見せた坂本直子選手は6着に入っています。
インドで開かれている第1回アジア・アフリカ競技大会の、陸上男子100mに出場する末續慎吾選手が、「気持ちよく走ってきたい」と抱負を語りました。世界陸上の決勝で痛めた脚は、もうほとんど大丈夫のよう。今季の締めくくりに、100mを1本走りたい…ということで、この大会を選んだというわけ。「けがをしない程度のスピードで」ということで、大記録は期待しないほうがいいんでしょうね。今季はいいシーズンだったし、最後もきっちり締めて欲しいですね。レースは30日に行われます。
アジア野球選手権(兼五輪予選)の日本代表メンバーが、福岡で合宿を開始しました。開幕は31日、もう目の前に迫ってきましたね。

10月26日
第58回国民体育大会「NEW!!わかふじ国体」秋季大会が始まりました。が、絶対にテレビ中継を見よう!と思っていたにもかかわらず、うっかり録画するのを忘れてしまったバカな私…。心を入れ替えて、28日からはしっかりと録っておくようにします。なんせ、こんな機会でもないと見ない競技とか、いっぱいあるんですよね。それに、何の気なしに見た高校生の試合で、すごい有望選手を発見したりすることもあるんですよねー。
競泳女子100m個人メドレーで、萩原智子選手が1分1秒02の短水路日本新記録を樹立しました。一時はどうなるかと思われた彼女も、先日の夏季国体では圧勝。この日本新といい、どんどん調子を上げてきている感じですね。来年4月の日本選手権(五輪選考会)にはどれくらいのタイムで…というよりは、彼女の場合「アテネ五輪では…」と言ったほうがいいのかな。精神面さえ強化できれば、結果は自然についてくるのではないでしょうか。
イギリスで行われている体操のグラスゴー・グランプリ、現地時間の25日には男女計5種目の種目別決勝が行われました。24日の予選を通過してこの日の決勝に進んだのは、日本勢では2名。鹿島丈博選手は得意のあん馬に出場し、2位に入りました。金を獲得した世界選手権のようなわけには行きませんでしたが、それでも、どんな試合でもトップ争いに絡んでくるのはお見事。また、ゆかに出場した米田功選手は6位でした。

10月25日
アメリカの新聞によると、世界陸上に出場していた2選手が、新種のステロイド(テトラハイドロゲストリノン)に陽性反応を示していたそうです。1人は、女子1500mで準決まで進んだレジーナ・ジェイコブス選手で、もう1人は男子砲丸投げ4位のケビン・トス選手。ただ、あまりめだった成績を残していない選手の名前だけが出てくるのは、ちょっと中途半端な感じがしました。いちおう、年内にはすべて明らかになるのでしょうが…。
五輪プレ大会として行われた、トライアスロンのW杯アテネ大会。日本の中西真知子選手は25位という結果でした。中西選手は、日本で行われた大会では今季最高の7位に入っていたのですが…。今回は、出だしの水泳は10位とまずまずでしたが、得意の自転車で逆に位置を下げてしまったのが、敗因だったようです(日本トライアスロン連合HPより)。でも、改善すべき点が多々見つかったようだし、課題を洗い出すことができたのは良かったのでは?
また、男子の日本勢トップは山本良介選手で、トップから5分遅れの29位。以下、西内洋行選手43位、平野司選手49位でした。

10月24日
アテネ準備状況の続報です。IOC視察団がいろいろと調査を行いましたが、その結論として「なんとか間に合わせる」ということになったみたいです。空港と会場を結ぶ鉄道は、年明けに完成する見込み…だとか。市内を走る路面電車についても、3月には開通する、と関係者は話しているようです。
IOC側もアテネ側も、揃って「見通しは明るい」なんて言ってますけど、本当に本当に大丈夫なのでしょうか…。昨年からずっと、「危ない」という話が出るたびに調査団?を送り込んで、「大丈夫」となって…っていう、その繰りかえしなんですけどね。本当に大丈夫だったら、こんなに何度も「ヤバイ!」なんていう噂は流れないと思うのですが…。
とりあえず、現実にできあがってみないと、まったく信用できないのだけは確かですね。
世界体操選手権で活躍した山田辰也選手などが所属する大翔会が、廃部になることが決まりました。大翔会…というよりは、古くからの体操ファンだったら大和銀行といったほうがわかりやすいのかも。現・りそな銀行の経営状況を考えると、さすがにこれ以上の支援は期待できないですよね。
ただ、選手や指導陣の受け入れ先が、すでにコナミスポーツに決まっている…というのは、まだ明るい話題でしょうか。全員がバラバラになってしまうのは悲しいものがあるので、それだけは避けられて良かったです。

10月23日
ドーピング疑惑に揺れるアメリカ陸上界…。6月の全米陸上選手権では4人の選手が、新種のステロイド(テトラハイドロゲストリノン)に陽性反応を示していたそうです。22日に同国陸連が発表したんですけど、わかってて隠匿してたってのがなんとも…。米国反ドーピング機関によると、具体的な名前は12月中旬までには明らかにするとのこと。その結果によっては、世界陸上での日本勢の順位だって変わってくるかもしれないんだから、本当に気にかかりますね。
ちなみに筋肉増強剤などを使用したドーピングが発覚した場合、2年間の出場停止処分となるのですが、アメリカ陸連は永久に出場禁止にすることも検討しているみたいです。国際陸連にも提言するそうですけど、今まで自国の選手はさんざん見逃してきて、今さら…って気もしないでもないですよね。
「単に陸上や大リーグだけでなく、アメリカの問題」だそうですが…。野球でメジャーリーガーを五輪に派遣できない理由のひとつが、ドーピング問題にある…というのは、よく言われてますけど、本当にこれを機会になんとかしてほしいもんです。
で、そのドーピング問題は、水泳にも波及しそうです。国際水連は、世界水泳選手権で採取した検体(尿)でのドーピング検査を、やり直すことも考えているみたい。実施するかどうかの結論は、来週初めに出すとか。
なんか、だんだん凄いことになってきてますね。いろんなスポーツに、問題が広がっていきそうです。

10月22日
アテネ五輪の聖火リレーのルートに、新たにイスタンブールが加えられることになりました。今後さらに、ルートが拡大される可能性もあるそうです。
五大陸のすべてを回り、過去の五輪開催地を網羅する…このへんまでは期待感いっぱいで聞くことができたのですが、訪れる都市がどんどん追加され、エベレスト越えまで計画に入っていることがわかると、正直言って「本当に実現できるの?」って思っちゃいます。しかも、これで確定じゃなくて、詳細はまだ発表されてないんですから…。
もちろん、ほかの準備が着々と進んでいるなら、不安もそう感じないでしょうけど、会場の建設は遅れるわ、鉄道は開幕までに開通しそうにないわ、では、信じろっていうほうが無理ですよねー。くれぐれも、開会式に聖火が間に合わない…なんてことがないよう、祈っておくことにしますわ。
そして、五輪開幕まで300日を切ったアテネでは、国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会が始まりました。ようは、どれだけ進んでいるのか点検し、今後の対応を協議するってことなんでしょう。とりあえず、建設的な話し合いが持たれることを願っております。
…と、ここまで書いたところで、新たなニュースを見つけてしまいました。たぶん、その調整委員会でわかったことなんでしょうけど…。日本期待の競技といえば柔道やレスリングですが、どうやらその会場までの鉄道が、完成しそうにないみたい。となると、日本から応援に行く人は大変でしょうねー。
遅れの原因は、工事請負会社間の調整や資材搬入の難しさetc.、とのことですが…。それでも、1年も前から遅れを指摘されてるんだから、その後巻き返すことはできたはずですよね。いったい1年間、なにをやってたんでしょ?
みずほ銀行女子陸上部の休部が決まりました。来年3月末で休部し、その後は丸ごと、ヤマダ電機に移籍するそうです。休部は「またか」って感じですけど、チームがそのまま新会社に移れたのは良かったなーと…。今のところ、景気の良さそうな会社だし、力入れて陸上部をバックアップしてほしいものです。

10月21日
今月末から始まるアジア選手権に向けて、野球の日本代表メンバーの合同自主トレが始まりました。日本シリーズなどで参加できない選手を除き、17名が顔を揃えた…ということで、いよいよ目前に迫ってきた感じがします。この日は約1時間、連係プレーやフリー打撃を行ったとか。
この大会への興味はもう、「五輪出場権獲得なるか」の1点に絞られてます。上位2か国に入れば切符はとれますが、五輪本番も視野に入れるとなると、やはり優勝を目指してほしい…というのが正直なところです。ここで大差で優勝して、そしてアテネでは、あいかわらずメジャーの選手は五輪に送ろうとしないアメリカに、目に物見せてやってほしいですね。
続いてサッカーの話題です。22歳以下の日本代表は、来年1月半ばから3月のアジア最終予選まで、所属クラブを離れて、五輪に向けての戦いに専念することになりそうです。こちらも、かなりな熱の入れようになってきました。
はじめの3試合は中東のUAEとあって、暑さ対策のため1月に海外合宿(夏のオーストラリアが候補地)を行い、また2月には国内で強化試合2試合も予定。2月下旬には現地入りするそうです。
最近はサッカーも「五輪には出場できて当然」みたいな感じになってきたし、実際にプレーするほうは大変ですよねー。でも、それだけ日本が強くなってきた…ってことで、いいほうに考えるようにしたいです。
先日、アメリカ陸上界で、新種のステロイド(テトラハイドロゲストリノン)の大規模な使用が発覚しましたが、それを受けて国際陸連では、パリ世界陸上で採取した尿をすべて再検査することになりました。この結果によっては、もしかしなくてもメダルの色が変わってくることもありそうですよね。とにかく、検査の結果を待ちたいです。
2007年の世界陸上大阪大会に向けて、組織委員会が発足しました。会長は河野洋平氏(日本陸連会長)で、高橋尚子さんなども理事に名を連ねています。予算は80億円前後が見込まれているとか。当面は東京で準備を行い、2005年からは大阪へ…となるそうです。
しかし、そのうちボランティアとかを募集し始めたら、応募したくなってしまいそう…。陸上競技って、いろいろと種目が変わるたびに、用具(ハードルとか)を設置したりしなきゃいけないから、けっこう人手が必要なんですよねー。
でも、私じゃ力仕事は向いてないし、かといって英語はダメダメなんで、使ってくれる可能性は皆無かも(笑)。

10月20日
陸上男子400mハードルの為末大選手が、大阪ガスを今月末で退社することになりました。今後は「サニーサイドアップ」(中田英寿選手や北島康介選手と同じ)と契約して、スポンサーを募るもよう。「プロ化に向かって…」というところでしょうか。練習は母校の法政大学で行うそうで、為末選手が一番調子の良かったころの環境に戻れるのは、歓迎すべきことかも。
大阪ガスの選手の待遇は、かなり良いと思うんですね。短距離の朝原選手なんて、ずーっと海外で練習してるし。ただ、「よりハングリーになれる環境で」という為末選手の気持ちも、わからないでもないかなー。先日の世界陸上ではいろいろあったし、ある意味「退路を断って」アテネに臨む決意なのかも。
アテネ五輪組織委員会のアンゲロプロス会長が、否定し続けてきた鉄道工事の遅れを、ついに認めました。どんなに周りから危ぶむ声が上がっていても、「大丈夫」と答えていたのですが…。もう、見栄を張ってもしかたないところまで、きてしまったのかも? とりあえず、「解決策はある」とのことですが、完成しなかったら結局のところは「バス」になるのかなー。なんだか、めっちゃムダな時間がかかりそうですよね。

10月19日
世界陸上の女子のトラック長距離種目で、前半から恐ろしいペースでぶっ飛ばした中国の孫英傑選手のことは、ご記憶の方も多いでしょう。19日に行われた北京国際マラソンに出場した彼女は、ここでもその実力をいかんなく発揮。2時間19分39秒のタイムで堂々の優勝を飾りました。これは、高橋尚子選手のタイムを7秒上回る、世界歴代3位の好記録。ついにマラソンでも、世界の3強?に割って入ってきました。
こうなると気にかかるのが、アテネでどの種目にエントリーするか。常識はずれのレースをするだけに、彼女がいると引っかき回されそうな気がするんですよねー。マラソン出場はご遠慮願いたい…というのが、偽らざる気持ちですわ。
サッカー五輪アジア最終予選の、詳細な日程が決まりました。日本が入っているB組の試合は、アラブ首長国連邦(UAE)と日本での集中開催。まずは来年3月の1、3、5日にUAEで、続いて同月の14、16、18日には日本で、試合が行われることになります。移動が1回で済むのは願ったりかなったり…というところでしょうか。最近、球技ではたてつづけに五輪出場権を逃しているし、サッカーはなんとかとってほしいですよね。
なお、最終予選の組み分けは次のとおり。順当に第1シードの国が、出場権をとることになるのかな?
グループA…韓国、中国、マレーシア、イラン
グループB…日本、バーレーン、UAE、レバノン
グループC…クウェート、サウジアラビア、オマーン、イラクまたは北朝鮮
トランポリンの世界選手権第2日、この日行われた女子のシンクロ決勝で、広田遥/西岡尚美組が4位に入りました。男女を通じて唯一決勝に進んだこの組が、ようやく結果を出してくれた…という感じです。得点を見たかぎりでは、1、2位の組とはかなり実力差がありそうですが、3位なら可能性はありそうに思えました。
ただ、トランポリンの五輪種目は個人のみ。シンクロはないのです。でも、水泳の飛び込みでもシンクロが五輪正式種目になっているし(もちろん「シンクロナイズドスイミング」とは別物)、今後の普及次第ではトランポリンでも…は無理かな、やっぱ。

10月18日
17日からドイツで、トランポリンの世界選手権が行われているのですが、初日の個人予選、日本勢トップは男子が上山容弘選手の30位、女子は半本ひろみ選手の24位で、どちらもアテネ五輪出場枠を獲得することはできませんでした。シドニーでは男女とも出場していたので、アテネに出られないのは寂しいですねー。しかも、前回より出場できる選手の数は増えているのに…(シドニー12名→アテネ16名)。
まあ、人数が増えたということは、人気が上がっている種目なわけで、当然取り組む人も多くなっているだろうから、しかたがないともいえますが。
また、同日行われた団体予選でも、日本は男女とも決勝に進めず。優勝は男子がドイツ、女子はロシアでした。
(追記)シドニー代表の古章子さんのHPに、いろいろと情報が出ているのですが、それによると女子のほうは、出場の可能性が残されているようですね。1人でも代表を送れたらいいですねー。
今やお正月の風物詩となった観のある箱根駅伝。今回はご当地・箱根で予選会が行われました。その結果、本選を走れるのは次の9校に決定。法大、亜細亜大、神奈川大、帝京大、東農大、関東学院大、早大、城西大、国士館大で、これに今年1月の箱根で10位までに入った大学(シード権をとった大学)と、あとは学連選抜として1チームが走ることになっています。
ところで今回、初の本選出場となる城西大は、創部わずか3年目。女子のほうはかなり以前から力を入れていたのですが、男子では少し前まで名前を聞くこともありませんでした(たぶん、部すらなかったのでは…)。が、2001年に、SB食品で活躍してきた平塚潤氏が監督に就任。昨年は惜しいところで敗れましたが、今年は堂々の予選通過をなしとげました。今後、箱根の新興勢力となっていけるか、注目したいところです。
アメリカで、新種のステロイドを使用した、大規模なドーピング疑惑が巻き起こっています。今のところ選手の名前は明らかにされていませんが、年内には6名程度が公表される見込み。ステロイドなどの筋肉増強剤の使用が発覚すると、興奮剤みたいな軽い処分ではすまされないですからね。2年間は競技会にも出られないし…。
それにしても、アメリカのドーピング事情って、どうなってるんでしょう? なんか、ものすごい事態に発展しそうな予感…。

10月17日
ナミビアのフランク・フレデリクス選手といえば、陸上ファンならだれもが知っている超有名人。短距離(100、200)選手なのですが、五輪や世界陸上でも何度もメダルをとっています。同世代の選手がどんどん引退していくなかで、彼1人36歳になった今季も現役で走りつづけ、先日のパリ世界陸上でも元気な姿を見せてくれていたのですが…。残念ながら、それも今季限りのこととなってしまいました。
今後は若手の育成に力を注いでいきたいそうです。でも、せめてあと1年、アテネまではやったっていいんじゃないかと思うんですけどねー。いつも注目してきた選手が、また1人減ってしまいました。
アテネ五輪の警備予算は、史上最高額になる見込みです。なんと6億5000万ユーロ(約825億円)以上をつぎ込むとか。開会40日前から港や空港も封鎖するというし、物々しい警戒…になりそうですよね。やっぱ、テロとか怖いから?

10月16日
ビーチバレーの男子世界選手権、日本の渡辺聡/白鳥勝浩組と朝日健太郎/西村晃一組は、ともに予選リーグを突破することはできませんでした。渡辺/白鳥組は1勝2敗、朝日/西村組は3敗…。インドアだけでなくアウトドアでも、やっぱり男子バレーは望み薄なのでしょうか…?
陸上の末續慎吾選手が、「特別認定選手」の適用を申請するそうです。認定されれば、ある程度自由に商業活動ができる…ひらたくいえば、CMに出たりして自分で収入を得ることができる、ってことですね。
先に認定を受けている室伏広治選手はドリンク剤のCMに出ていたし、競泳の北島康介選手はまもなくマンション(レオパレス21)のが放送されるだろうし…。さて、末續選手ならどんなCMが似合うでしょうか?

10月15日
ビーチバレーは先日行われた女子に続いて、今度は男子の世界選手権が始まりました。14日に行われた予選リーグの初戦では、F組の渡辺聡/白鳥勝浩組はフランスペアに勝って白星スタート。ただ、E組の朝日健太郎/西村晃一組のほうは、残念ながらアメリカペアに敗れてしまいました。
女子と同じなら、予選リーグで4チーム中最下位にさえならなければ、決勝トーナメントへ進出できます。だから、朝日/西村組にもまだ充分チャンスあり。ただ、当然ながら予選リーグの成績が良くないと、必然的に決勝トーナメントでは1回戦から強いチームと対戦することになる(と思う)ので、できれば1勝でも多く挙げてほしいですね。
昨日、「アテネで、鉄道が一部未完成のまま開幕か!?」というニュースをお伝えしましたが、このスクープにギリシャのベレリス運輸通信相が真っ向から反論。「工事は計画通りに進んでいる」との声明を発表しました。ベレリス氏によると来年6月には試運転ができるらしいのですが…。はたして、どちらの言い分が正しい(現状を認識している)のでしょうか…。
そういえば以前、「ちょっと掘り進むだけで古代の遺跡が出てくるので、地下鉄工事が進まない」と耳にしたことはあるのですが、これもどうなったのかなぁ? 聞いたのがかなり前なので、こちらはもう完成しているのかな。でも、現在問題になっている鉄道は、郊外のほうだから、地下は関係ないわけで…。なのに、遅れちゃうのはなぜなんでしょうねー。

10月14日
現在、東京の国立スポーツ科学センターに、レスリング女子のW杯に出場した各国の選手が集まって「世界合宿」なるものが行われているそうです。今回2位に甘んじたことで、日本の選手も危機感を感じただろうし、かなり力が入ってるんじゃないでしょうか。
また、11月にはアメリカへ選手11人を派遣し、コロラド州でアメリカチームと合同合宿を行うとか。来年のアテネでは日本の最大のライバルになりそうな国だけに、今からしっかりと研究しておいてほしいものです。…って、アメリカ側もまったく同じこと考えてるでしょうけど。
なんと、アテネ五輪の開幕までに、鉄道建設が終わらないことが明らかになってしまいました。空港から五輪総合会場への主要なアクセス手段となるはずが、一部区間はどうにも間に合いそうになく、バスなどでの代替輸送を検討する事態に陥っているとか…。
そりゃ、たしかにいろいろと「建設が遅れてる」とは聞いてましたけど、なんとかなりそうな感じでもあったし…。せいぜいプレ大会の日程が延びるぐらいのことだと思ってました。それがまさか、鉄道がつかないなんて…! これってもう、笑いごとじゃないですよね。ちなみに、このことをスクープしたアテネの新聞によると、輸送については「限りなく赤信号に近い」状態だそうです。…マジで大丈夫なんでしょうか?

10月13日
ぼやぼやしてたら、あっというまに駅伝シーズンに突入してたんですね(^^;)。この日行われた出雲全日本大学選抜駅伝、日大がなんと14年ぶりの優勝を果たしました。まだビデオを全部見終わってないので、くわしい感想なんかはあとで書き加えますけど、それにしてもこの結果には驚きです。出雲は距離がかなり短いので、箱根になるとまたちがってくるでしょうけど…。でも、ここ数年続いていた駒大の天下もここでちょっと途切れた感じで、またおもしろくなってきそうですね。2位は大東大、3位が駒大でした。
(追記)ビデオを見ての感想です。順位を聞いただけでは、ここまで接戦だったとは想像できませんでした。駒沢がトップキープか…と思われたところに、最終区で日大の藤井選手が怒濤の追い上げ! 結果を知ってても、抜くときはめっちゃうれしかったですねー(注:特に藤井選手のファンというわけではないのですが…。大学駅伝で応援するのは、「兵庫の高校出身」の選手なもので…)。トップに立っても、後ろとそんなに差が開くわけではなかったけど、そのへんは上手くコントロールしてゴールまで持っていった感じかな。全日本や箱根では、少し厳しいかもしれませんが、それでもここで勝てて良かったです〜。
幕張で行われたトライアスロンのW杯で、中西真知子選手が今季最高の7位に入りました。得意の水泳で10位につけ、自転車で順位を上げて、ランニングでも粘りを見せた…ということですが、昨年から課題のランニングを指導しているのが、リクルート陸上部の元監督、金哲彦氏なんだそう。
金さんといえば、アトランタ五輪の女子5000mで4位に入った志水見千子選手のコーチで、陸上のテレビ中継でもよく解説のお仕事をされています。リクルートのほうは廃部になってしまって、その後の具体的な活動はよく知らなかったのですが、こういうこともされていたんですねー。
でもやっぱ、強くなるためにはいい指導者につかなきゃダメなんだなーと、つくづく実感しました。中西選手によると「あと2、3分縮めればメダルを狙える」とのことなんで、目標を高いところに置いてがんばってほしいもんです。
なお、女子では庭田清美選手も10位と、なかなかの好成績。男子ては、西内洋行選手の16位が最高でした。
12日のシカゴマラソンの男子で、ケニアのエバンス・ルト選手が初マラソン世界最高の2時間5分50秒を記録し、優勝を果たしました。正直、全然聞いたことのない選手で、「だれ、それ?」ってな感じだったのですが、トラックでは目立った記録がなかったそうで、そりゃ知らないのも無理ないですねー。しかし、そんな選手がいきなり世界歴代4位のタイムで走ってしまうんだから、ケニアの底力って恐ろしい!とつくづく思いました。
なお、2位はポール・コエチ選手、3位はダニエル・ジェンガ選手で、ケニア勢が上位を独占しました。ジェンガ選手といえば高校時代から日本で走ってるけど、そのときから強かったですからね。ただ、トラックではそんなにすごい成績はなかったように思うんですが、もしかしたらマラソン向きだったのかな?
それから女子のほうですが、こちらはスベトラーナ・ザハロワ選手(ロシア)が2時間23分07秒で優勝。小幡佳代子選手は途中で足がつったそうで、残念ながら207位となりました。また、これが出産後初マラソンとなるリディア・シモン選手は19位で、ここで完全復活とはいかなかったようですねー。

10月12日
女子レスリングのW杯最終日、日本は最後にアメリカに敗れて2位にとどまりました。全勝対決となった最終戦、最後の1試合を残して3勝3敗となり、優勝のゆくえは72kg級の戦いへ…。日本からは浜口選手、ということでふだんなら「大船に乗った気分で」となるところでしたが、今大会の彼女はやはり調子が良くなかったのでしょう。世界選手権の決勝では勝ったモンゴメリ選手に、逆転負けを喫してしまいました。できれば浜口選手に回るまでに、4勝を挙げておきたいところでしたね。
この結果、優勝は全勝でアメリカ、日本は2位となりました。たいていの競技なら、2位は万々歳というところでしょうが、優勝でなければ選手自身も満足できないのが、今の日本の女子レスリング。この敗戦をバネに、アテネに向かってってほしいもんです。
ところで、55kg級での吉田沙保里選手と山本聖子選手の代表争いについては、何度かここでも取り上げているのですが、五輪での階級の少なさから、熾烈な争いは当然ほかでも起こってます。なかでも、48kg級はちょっとおもしろそうな感じになってますね。
世界選手権に出場したのは、まだ高校生の坂本真喜子選手(結果は5位)。そこに、女子のレスリングではパイオニア的存在の山本美憂選手(山本聖子選手の姉)が、数年前に現役復帰。今回のW杯では、久々に代表選手の1人として2試合に出場しました。そして、51kg級の世界チャンピオン伊調千春選手も、アテネは48kg級で狙うと明言しています。
坂本選手には、伸び盛りの若さはあってもまだ絶対的な強さはなく、山本美憂選手も全盛時の力がどれだけ戻っているか、よくわからない部分もあります。伊調選手にはこれから、ちょっと苦しい減量が待っているし、だれがアテネ行きの切符をとるのか、今の段階では予想できないんですよね。
五輪実施階級では世界選手権で唯一、金がとれなかった48kg級。とりあえずは、「いちばん強い人」が代表になってくれれば、それで文句はないですね。12月の全日本選手権を、楽しみに待つことにしましょう〜。
フェンシングの世界選手権女子サーブル団体で、日本は10位となりました。フルーレに続いて好成績を…と思ったけど、さすがにそううまくはいくもんじゃないですね。ところでこのサーブルの女子は、今回が五輪初採用になる種目(個人のみ、団体はなし)。日本の選手が出られるのかどうか、枠獲得方法の詳細を知りたいところです。
ちなみに、シドニーのときの獲得方法は、日本オリンピック委員会のページにくわしく出ています。ただ、大会ごとにけっこう変更されているので、そのままアテネに使えないのが残念ですね。

10月11日
女子レスリングの国別対抗戦・W杯が、東京で開幕。日本は初日を3戦全勝で終えました。このW杯は日本をはじめとする7か国が参加して、総当たりのリーグ戦を行うもの。日本はカナダ、中国、ドイツに連勝し、まずは順当なスタートを切った、というところですね。
ただ、個人の勝敗については、ちょっと意外な結果もありました。先日の世界選手権でも圧倒的な強さを見せて金メダルを獲得した浜口京子選手が、カナダのノードハゲン選手にまさかの敗戦。レスリングの試合って、たま〜にしか見ることがないんですけど、浜口選手はだれにも負けそうにないぐらい強かったので…。残念というよりはびっくりしました。
ただ、このノードハゲン選手には、浜口選手は以前も負けていて、これで対戦戦績は2勝3敗なんだそうです。相手も強かった、ってことなのかな。あと、どうやら浜口選手は体調があまり良くなかったらしく、そのへんが前半リードしたにもかかわらず、後半で逆転されてしまった理由なのかもしれません。
まあ、どんなに強くても「絶対」はありえないんだなーということで…。体調管理もアテネでは怠らないようにとの、いい教訓にもなったんじゃないでしょうか。

10月10日
フェンシングの世界選手権女子フルーレ団体で、日本が6位に入りました。昨年の世界選手権では13位だったので、6位は大健闘じゃないかと思います。フェンシングに関しては情報があまりなくて、フェンシング協会のサイトも試合結果と簡単なお知らせが載っているくらい。世界選手権6位だったら五輪出場権も…なんて思ったりしたんですけど、なんにも書いてない…。
と、昨日こんなふうに書いてupしてしまったのですが、すみません、勘違いしてました。女子で団体があるのはエペだけで、フルーレはなかったのでした。シドニーではフルーレ団体もあったんで、単なる思いちがいです(^^;)。でも、本当に「フェンシングにくわしい人求む!」って感じです〜。
ビーチバレーの世界選手権第3日、日本勢で唯一決勝トーナメントに進出していた徳野涼子/楠原千秋組は、残念ながら1回戦でブラジルのペアに敗れました。1回戦は突破してほしかったけど、相手が強豪ブラジルじゃしかたないのかな。
世界陸上でのドーピング検査で興奮剤が検出された、女子短距離2冠のケリー・ホワイト選手と、男子110mハードルのクリス・フィリップス選手(ともにアメリカ)について続報です。彼らはその後行われたBサンプルの検査でも陽性反応を示したそうです。
ドーピング検査の際は正確を期すため、採取時にAとBの二つのサンプルに分けておいて、Aで陽性反応を示した場合にはBも検査し、どちらからも陽性反応が出て初めて確定することになっています。世界陸上のあと、「メダル剥奪決定!」みたいなことが書いてあったから、とっくにBの検査も済ませてるんだと思ってたんですけど、そうじゃなかったんですね。
で、Bサンプルについては今週検査が行われたそうで、結局は陽性だった…と。これで、メダル剥奪はほぼ確定となりました。
ところで最近、アメリカの過去の「ドーピング隠し」がかなり問題になってるんですよね。1980年代には横行していたんじゃないか…とされるドーピングも、東側の体制崩壊と検査強化でちょっとはマシになってきたんじゃないかなーと思ってたんですが…。やっぱ、単に巧妙になっただけなのかなぁ。でも、アメリカが国家ぐるみで隠匿してたら、なんだか悲しいものがありますよね。
で、同じくドーピング関係の話題をひとつ。最近はどんどん、やり方にも進歩?がみられるようで、今は遺伝子治療が悪用されるようになってきているそうです。筋ジストロフィーなんかの治療法を使うらしいんですけど、この病気って筋肉が衰えて(萎縮して)いくものだから、その治療は当然、筋肉の能力を高める…っていうことになりますもんね。しかし、ドーピングの方法を考える人って、どんな分野にでも手を出していくんですねー。その技術をまともな医療に生かせばいいのに。

10月9日
ビーチバレーの世界選手権第2日、この日は日本勢同士の直接対決がありました。結果は、徳野涼子/楠原千秋組が清家ちえ/山川美咲組に勝って、1勝2敗で決勝トーナメントへ進出。昨日の段階では、予選リーグの各組上位2チームが決勝トーナメントへ…となっていたのが、いつのまにか上位3位までに変更されたらしく、徳野/楠原組はこれに救われた形となりました。一方、敗れた清家/山川組は、全敗で予選リーグ敗退が決まりました。とりあえずは、次に進んだ徳野/楠原組に「決勝トーナメントでの1勝」を願いたいです。

10月8日
女子バスケットのアジア選手権に向けた、日本代表チームの強化スケジュールが発表されました。11月26日からの国内合宿を経て、12月5日〜21日まではオーストラリア遠征を行い、その後は年末年始の全日本総合選手権をはさんで、大会前日まで合宿を続けるそうです。
この、五輪出場権がかかったアジア選手権、本来なら今年の6月に行われる予定だったのですが、新型肺炎の影響で延期になっていたんですね。日本チームはかなり調子よさげだったので、延期が決まったときは残念でした。
男子は、先日のアジア選手権で力の差を見せつけられましたが、女子のほうは充分期待が持てます。アジアの女子のレベルが高いので、アジア大陸枠は3あるんですよね。つまり、この大会で上から3番目までに入ればアテネに行ける…ってことで、これは大いに期待したいです。
ビーチバレーの世界選手権が、ブラジルのリオデジャネイロで始まりました。初日の7日には女子の1次リーグが行われ、徳野涼子/楠原千秋組と清家ちえ/山川美咲組は、いずれも黒星スタートとなりました。次へ進めるのは各グループ2位まで、ということで、もう1敗もできない状況になっちゃいましたね。しかも日本の2組は同じグループに入っているので、星のつぶし合いになってしまうのも痛いところです。
本当は、7日の夜遅くのニュースなんですけど、更新にまにあわなかったので…。サッカーのアジア最終予選の概要がわかりました。日程は来年3月3日から5月12日までで、ホームアンドアウエー方式で行われるそうです。日本の初戦はホームとなります。
最終予選は、12チームを三つのグループに分け、各組の1位がそのまま五輪出場権を得ることになっています。日本は韓国、クウェートとともに第1シードに入ることが決まっていて、第2シードには中国、バーレーン、サウジアラビアがくるらしい…のですが、この最終予選では、いきなり第1シードと第2シードが対戦するんだそうで…。つまり、最初のホームアンドアウエーの2試合で、ほとんど決まってしまうことになりますよね。日本の場合、初戦が有利なホームなんだから、ここで絶対に勝っておかないといけないですねー。ここんとこ、球技で出場権を逃しまくってるし、サッカーはなんとかとってほしいです。
なお、組み合わせは、18日にカタールのドーハで開かれるAFC理事会で決まることになっています。

10月7日
五輪出場へ向けて、サッカーの22歳以下(U22)日本代表候補26人が発表されました。このメンバーで13〜15日まで強化合宿を行い、また、11月3日にはドーハでカタール代表との親善試合も予定されているそうです。なお、今回、A代表として海外遠征中の大久保嘉人選手(セ大阪)と茂庭照幸選手(F東京)は、この中には入っていません。最終予選(来年4月)は半年先のことですけど、それに向けてメンバーはほとんど固まりつつあるみたいですね。
今回選ばれた26人は、次のとおりです。GK…黒河貴矢(清水)、岩丸史也(神戸)、林卓人(広島)、多田大介(セ大阪)。DF…池田昇平(清水)、三田光(新潟)、北本久仁衛(神戸)、那須大亮(横浜マ)、富沢清太郎(東京ヴ)、青木剛(鹿島)。MF…森崎和幸、森崎浩司(以上広島)、松井大輔(京都)、石川直宏(F東京)、鈴木啓太、山瀬功治(以上浦和)、根本裕一(仙台)、阿部勇樹(市原)、前田遼一(磐田)、田中隼磨(東京ヴ)、浜田武(セ大阪)。FW…原竜太(名古屋)、高松大樹(大分)、田中達也(浦和)、平本一樹(東京ヴ)、西野泰正(磐田)。
世界陸上銅メダリストの末續慎吾選手が、熊本市のスポーツ特別功労者賞の表彰を受け、「今後の目標は?」という質問に、次のように答えたそうです。「100m9秒台、200m19秒台、100m、200mのメダル」 このなかで、200のメダルは現実のものになったけど、あえて目標としているからにはやっぱり、「五輪でのメダル」なんでしょうね。アテネは、今回の世界陸上よりいっそう厳しい戦いになるでしょうけど、ぜひどれかは実現させてほしいですねー。もちろん、全部達成できればそれは凄い(というか、もの凄い)ことだけど、末續選手はまだ若いし、2005年、2007年の世界陸上(特に07年は大阪だし)や、2008年の北京五輪なんかもありますから。
でも、唯一私の希望をいわせてもらうなら…。とりあえずは100mと200mのレースを全部走りきっても大丈夫になってほしいなーと思います。だって、100も200も出てほしいけど、その後のリレーでもエースの走りを見せてほしいですからねー。

10月6日
レスリングのフリースタイルで、世界選手権の銅メダルを獲得した男子66kgの池松和彦選手(日体大助手)が、12月の全日本選手権出場を条件に、五輪代表に内定することが決まりました。これは、先日メダルをとった段階でそういう方針になっていたのが、正式に決まった…ってことですね。レスリングではもちろん代表内定一番乗りです。
また、世界選手権で10位以内に入って枠を獲得した、フリースタイル55kg級の田南部力選手、同74kg級の小幡邦彦選手、グレコローマン74kg級の永田克彦選手については、全日本選手権で優勝→内定となります。その他の選考は、来年4月の全日本選抜選手権を待ってから、となるみたいです。
ただ、男子は簡単なのですが、有力選手が多すぎてうれしい悲鳴をあげているのが女子なんですね。先日の世界選手権では7階級中5階級で金を獲得。ただし、五輪ではそのうちの4階級しか実施されないため、たとえ金メダリストであっても全員は出場できないのです。
五輪にはない階級で金をとった選手のうち、51kg級の伊調千春選手は1階級下の48kgで、59kg級の山本聖子選手は本来の55kg級で選考に挑むことを、すでに明らかにしています。特に55kg級では山本選手と吉田沙保里選手とのあいだで、熾烈な代表争いが繰り広げられることが予想されます。
で、女子の代表なんですけど、とりあえず今のところは白紙に戻し、改めて12月の全日本選手権と来年2月末(または3月中旬)のジャパンクイーンズカップで選考することになりました。両方の大会で優勝すれば、その時点で内定。優勝者が異なる場合は、プレーオフ(4月の予定)で決めるそうです。
ようは「勝てばいい」わけで…。まあ、あまりにも有力選手が多いと、これくらいスッキリしていたほうがいいのかもしれませんね。
競泳のアテネ五輪代表については、来年の日本選手権で、水泳連盟が独自に設定する派遣標準記録を超えた者のなかから選考される…ということになっていたのですが、その「独自の標準記録」の基準がわかりました。連盟の発表によると「世界ランク16位レベル」とするそうです。また、メダルを狙える選手に対しては、いろいろとサポートしていくとのことで、体制づくりも進めているとか。さすが、北島選手をはじめメダル候補が複数いる競泳だけあって、言うことも景気がいいですねー。
あと、派遣標準記録をきっちり決めておけば、いらぬゴタゴタも起こらないでしょうし、ね。アテネの代表は、すっきりした形で決められそうです。
続いて体操です。こちらも五輪代表の選考方法が、ほぼ固まったようです。
1次選考会は、男女とも11月の全日本選手権。来年4月の2次選考会を経て5月のNHK杯で代表が決定…と、このへんは従来と同じになるみたいですね。ただ、今年の世界選手権の代表を決めるさいには、単純に個人総合の上から6人、としていたのですが、来年は少し変わってくるかもしれません。個人の2枠しかない女子は、そのまま上位2人を代表とするようですが、団体のメダルも期待できる男子はまだ未定。案としては、A.今年と同じように上位6名を選ぶ。B.上位6名以外の、種目別のスペシャリストも加える。の二つが出ているそうです。
先日の世界選手権では、床や跳馬で点数を稼げる選手がいれば、団体総合の順位も変わってきたんじゃないか…と思うこともあっただけに、できれば五輪はスペシャリストを加える方式で行ってほしいです。世界でもだんだん、そういう流れになってきてるようですね。
体操の話題をもうひとつ。10月24日から行われるワールドグランプリのグラスゴー大会(イギリス)と、11月28日からのドイツカップ大会に、冨田洋之選手、鹿島丈博選手、山田辰也選手、米田功選手が派遣されることになりました。塚原直也選手は、練習に専念したいという理由で辞退。海外での活躍は楽しみですが、1人日本に残る塚原選手にも注目したいです。全日本選手権では、どんな演技を見せてくれるでしょうね。
今月の13日、「オリンピックフェスティバル2003」という催しが、駒沢オリンピック公園総合運動場で開催されるのですが、そこで行われる陸上教室の講師として、室伏広治選手や末續慎吾選手が参加することになりました。あー、行けるものなら行ってみたい〜。なんでこういう催しって、東京ばかりになっちゃうんでしょうねー。彼らを生で見てみたいという方がいらっしゃったら、ぜひぜひ脚を運んでみてください。でもって、どんな感じだったか、私に教えてほしいです(笑)。
あと、陸上教室だけじゃなくてジョギング大会もあるのですが、これにもけっこう有名人が揃ってます。競泳の岩崎恭子さんや青山綾里さん、新体操の山崎浩子さん、世界選手権で枠を獲得したばかりのレスリングの永田克彦選手などなど。JOCのHPにはゲストの一覧表が載っているのですが、懐かしい名前が多くて、この人たちを一度に見られるなら本当に行ってみたいと思いましたね。
でも、実はこの催し、5月には大阪で開かれていたことを知って、ちょっとショックを受けてます。しかも、ゲストもかなり豪華で、会ってみたい人たちばかり…。私、なんで気がつかなかったんだろう…。

10月5日
マラソンの高岡寿成選手が、札幌で行われたハーフマラソンに出場。1時間3分37秒で優勝しました。本来の高岡選手であれば、ハーフで1時間3分もかかることはないのですが、この日はあえて1km3分ペース(フルマラソンのペース)でレースを進めたようですね。18km付近でスパートした…とニュースにあったので、たぶんそれまではかなり抑えてたんじゃないでしょうか。高岡選手自身も手応えを感じている様子だし、福岡に向けて今のところ調整は万全とみていいんでしょうね。

10月4日
レスリング、グレコローマンの世界選手権で、74kg級の永田克彦選手が10位に入り、五輪枠の獲得を果たしました。永田選手は日本勢で唯一、予選リーグを突破して決勝トーナメント予備戦に進出。ここではフィンランドの選手に8−12と敗れてしまったのですが、ポイントの「8」が効いてこの階級の10位が決定。10位までに与えられる枠を、ギリギリ獲得することができました。
永田選手といえば、シドニー五輪の69kg級銀メダリスト。ただ、今回はレスリング競技で階級数が変更され、グレコローマン、フリースタイルともに8階級→7階級となってしまったんですね。つまり、枠自体が減ったうえに、前回までの69kg級から今回は74kg級に出場…ということで、これまでより大きな選手と戦わなければならず、いろいろと大変なこともあったのではないでしょうか。
でも、この大会では、まずは枠をとることが目標。最大の目標は達成できたということで、とりあえずは良かった、ですよね。ただ、本人はこの敗戦に「全然喜んでいられない」と、言ってたらしいですけど。
また、60kg級の笹本睦選手は、予選リーグ初戦は勝利を収めたものの、次の試合で惜敗して決勝トーナメント進出はならず。96kg級の加藤賢三選手は、予選リーグでの対戦相手が昨年の世界2位および3位の選手、となってしまい、どちらにも敗れて2敗でこの大会を終えました。加藤選手は、あまりにも抽選の運がなかったのが残念です。
レスリングに関しては、まだ枠獲得のチャンスは残っているので(アテネ五輪のページ参照)、がんばってほしいですよね。
ポルトガルで行われた世界ハーフマラソンで、高仲未来恵選手が1時間10分36秒で9位に入りました。また、小鳥田貴子選手は13位、萩原梨咲選手は16位、原裕美子選手は19位でした。本来ならこの大会に出ているはずだった、「ハーフマラソンの女王」野口みずき選手は、五輪代表を決めてこちらはパス(ちなみに昨年は9位)。優勝はあのラドクリフ選手で、1時間7分35秒の好タイムでした。世界陸上は欠場したものの、その後はまたもや絶好調って感じで、やっぱこのまま来年まで突っ走ってしまうのかなぁ…。
なお、男子の日本勢最高は、前田和之選手の14位でした。

10月3日
レスリングのグレコローマン世界選手権で、初日の4階級に出場した日本勢は、すべて予選リーグで姿を消しました。いちばん期待されていた84kg級の松本慎吾選手が、しょっぱなから五輪チャンピオンと当たってしまったのが痛かったですね。予選リーグの次の試合は勝ったものの、1勝1敗で決勝進出は果たせませんでした。
なお、ほかの日本勢の、予選リーグでの成績はというと…。55kg級の豊田雅俊選手と66kg級の飯室雅規選手は1勝1敗、120kg級の鈴木克影選手は2敗という結果でした。
先日の世界柔道選手権・男子無差別級で金メダルを獲得し、どの階級でアテネを目指すのか注目されていた鈴木桂治選手が、当初のとおり100kg級で臨むことを明らかにしました。
ご存じのように、この階級には井上康生選手という抜群に強い選手がいるんですよね。鈴木選手は、5月の体重別選手権では井上選手に勝ったのですが、世界選手権の100kg級代表に選ばれたのは井上選手のほう。そのあと行われた、無差別で争われる全日本選手権では、逆に井上選手が鈴木選手を決勝で下して優勝しています。
で、世界選手権では、100kg級に井上選手、無差別級に鈴木選手が出場し、ともに金メダルを獲得したわけですが…。残念ながら、五輪に無差別級は存在しないのです(昔はあったのですが、最重量級と無差別級の金メダリストがほとんど同一人物になる、という理由で廃止されました)。
正直なところ、鈴木選手が五輪へ出場するには、井上選手と争うことのない100kg超級に階級を上げるほうが、可能性が高いと思うんですよね。いちおう、階級変更も考えていたとは思うんですけど…。柔道の代表選考に関しては、かなり過去の実績が重要視されるし、鈴木選手が100kg級で五輪に出場するには、来年の体重別選手権で井上選手を「一本で」破るしか道はなさそう。
アテネに向けて、自転車・トラックのナショナルチームメンバーが発表されました。今後はこのチームを中心に強化合宿が行われ、代表も基本的にこの中から選ぶことになっているそうです。ちなみに、女子で選ばれたのは大菅小百合選手ただ1人で、出場枠も獲得しているし、これでほとんど代表内定ですね(当然でしょうが)。あと一年、できるだけ自転車の技術、特にスタートを磨いていってほしいです。
なお、男子のほうは、まだひとつも枠を獲得していません。来年の2〜5月に行われるW杯と、5月末の世界選手権にかかっています。ちなみにシドニーでは、かなりの種目に出場できているので、今回もいくつかの枠はとれると思うのですが…。さすがに自転車に関しては全然知識がなくて、確実なことはなにもわからない状態です。関連サイトを巡って、お勉強しておくようにします(^^;)。
ナショナルチームの短距離男子は、当然ながらすべて競輪選手なわけですが、日本の競輪とオリンピックの自転車競技は「似て非なるもの」と聞いたことがあるので、できれば「強い競輪選手」ではなく「五輪で勝負できる選手」を選んでほしいですね。メンバーは次のとおりです。トラック短距離男子…神山雄一郎、山田裕仁 、伏見俊昭 、金子貴志、長塚智広、矢口啓一郎 、井上昌己 、永井清史。トラック中長距離男子1名…飯島誠。トラック短距離女子…大菅小百合。
マラソンの藤田敦史選手が、ケガのため福岡国際を欠場することになりました。7月中旬に左の太ももを痛め、その影響で練習が不足している…というのが理由です。
正直いって、「またか」という感じはしています。藤田選手の抜群の勝負強さは、だれもが認めていると思うんですよね。でも、あまりにもケガが多すぎるんです。それでも今年は、春先からいい感じできていたので、このまま福岡まで行ってくれ〜と願っていたのですが…。高岡選手との勝負がかなり楽しみだっただけに、本当に残念です。
ケガの程度がどのくらいなのかはっきりしませんが、来年2月の東京か3月のびわ湖のどちらかには出場するようです。ちゃんと間に合えばいいんですけどね。
ただ、ここまでケガ続きだと、仮に選考レースでいい走りをしても、また五輪までにどこかおかしくなるんじゃないか、なんていう不安がでてきそうです。

10月2日
レスリングは、先日フリースタイルの世界選手権が行われて、女子は多くの金メダルと全階級での五輪出場枠を、男子も銅ひとつと三つの階級の枠を獲得しました。そして2日からは、グレコローマンの世界選手権が始まっています。現地フランスとの時差の関係で、現時点では、まだあまりニュースも入ってきていないのですが、分かっていることだけ書いておくと…。
84kg級の松本慎吾選手は、五輪チャンピオンのハムザ・イェルリカヤ選手(トルコ)と対戦し、健闘空しく1−4で敗れました。前半でリードされ、後半は相手に守りに入られてしまったとか。これで、予選リーグを突破するのは、かなり難しくなってしまいました。
また、55kg級の豊田雅俊選手は逆転勝ちで白星スタート。66kg級の飯室雅規選手は先制点をとるも、大きく投げられて逆転負けを喫してしまった、ということです。
なお、もう少し詳しく知りたい方は、レスリング協会のHPをご覧ください(リンクのページから行けます)。技の内容とかも、ちゃんと書いてくれてますから。
世界陸上に5人の代表を送り込んだミズノが、「感謝の夕べ」を開きました。室伏広治選手や末續慎吾選手が挨拶した…ということで、行けるもんなら私も行きたいわい!って思いましたね(笑)。一瞬、真剣に「行く方法」を考えてしまった私って…やっぱりバカ?
とまあ、冗談(一応)はこのくらいにして、その末續選手は、今年中に100mのレースを走ることになりそうです。10月末にインドで行われる、第1回アジア・アフリカ大会に出場する意向だとか。すでに練習も再開しているというし、世界陸上で痛めた脚も、ほとんど回復しているとみていいんでしょうね。ただ、さすがにシーズンも終わりだし、好記録はちょっと無理でしょうか。
マラソンの渋井陽子選手が、1日、中国の昆明へ向けて出発しました。目的はいうまでもなく、大阪国際に向けた高地トレーニング。帰国予定は今月30日で、そのあとは駅伝にも出場するそうです。激戦かつ超高速レースが予想される大阪で、彼女はどんな走りを見せてくれるでしょうか。とにかく大阪は、選考レースのなかでもいちばんおもしろくなりそうですからね。

10月1日
バスケットの男子アジア選手権、日本は5位決定戦でイランに敗れ、前回と同じ6位でこの大会を終えました。スコアは61−67。前半で15点差をつけられたのを、ここまで盛り返したということですが…。よくがんばったというべきなのか、接戦だったからこそ勝ってほしかったというべきか、悩みますわ。ただ、確実にいえることは、五輪出場への道はものすご〜く遠いってことでしょうか、ね。
なお、優勝はやはり中国。韓国を106−96で下し、アテネ行きの切符を獲得しました。
国際卓球連盟によると、アテネ五輪ではシドニーで採用していた予選リーグは実施せず、すべてトーナメントのみで行うことになった…そうです。シングルスの場合、直前の世界ランクで上から16人はシードされて、1、2回戦は免除されるとか。シングルスに出場できるのは1か国3人までなので、中国の選手などがごっそり抜けたら、日本選手がシード入りすることもありそう。すでに代表に内定している梅村礼選手は、今の段階で16人のなかに入っていますからね。
10月1日から…ということは、もう始まっているのですが、五輪入場券の2次販売が行われるそうです。1次販売はえらく好調だったようで、今回の2次でもかなりの販売収入が見込まれるもよう。
ただ、開会式と人気種目は、すでに売り切れているとか。陸上男子200mにはシドニーの金メダリスト、ギリシャのケンデリス選手が出場する(だろう)ということで、その日の陸上競技のチケットは完売らしいです。つまり末續選手は、超満員の観衆が見守るなかで決勝のレースを走れる…と、今から夢見ておくことにしましょ。
ドーピング疑惑が発覚した、陸上男子1600mリレーの金メダリスト、ジェローム・ヤング選手の処分を検討する、規律委員会が設置されました。場合によっては、金剥奪もありうるそうです。もしそうなったら、残りの3人のメンバーにとっては、ちょっとつらいことになっちゃいますね。あとは、先日の世界陸上でヤング選手がとった金メダルも、どうなるか気にかかるところです。

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