2003年のトピックス           10 11 12

3月27日
世界情勢にはあらがえず、日本陸連は世界クロスカントリー選手権への派遣中止をすでに決めています。が、ダイハツ所属の3選手はヨーロッパで合宿を行っていることもあり、結局大会に参加することになりました。山中美和子選手、大越一恵選手、田鍋久美選手の3人ですが、山中選手と大越選手はかなり力あるんで、出るとなるとやっぱり期待してしまいますねー。

3月26日
女子レスリングはアテネ五輪から正式採用となることが決まっているのですが、日本代表監督の鈴木光氏は、アテネでの全4階級制覇をもくろんでいるそう。確かに今のところ、日本女子のレベルはめっちゃ高いですけど、正式競技になるといろんな国が力を入れてくるでしょうからねー。2年後までNo.1を維持できるのでしょうか?

3月25日
小出前監督が退社し、高橋尚子選手も去ってしまった積水化学女子陸上部ですが、ようやく選手の動向も定まったもよう。結局小出監督についていったのが高橋選手ら8人、積水化学に残ったのが8人と、まっぷたつに分かれてしまいました。積水のほうには赤木純子選手や、上野理恵選手が残ったようですが…。どっちに行くにしても、選手個人にとってベストの選択であればと思います。名将小出監督といえども、すべての選手に合うわけではないでしょうからね。

3月24日
4月の柔道・全日本女子選抜体重別選手権に向けての練習風景が、報道陣に公開されました。田村亮子選手は、「体調もいいし、気迫も十分」と自信の話しっぷり。昨年はケガで思わぬ敗戦を喫してしまいましたが、今年はどうやら大丈夫、のようです。
ソフトボールのほうも、日本代表候補の強化合宿を公開。アテネ五輪出場権はすでに手にしていることだし、きっと気合いが入った練習を続けていることでしょう。夏のスポーツのシーズンも、そろそろ開始というところですねー。

3月20日
陸上のアジア室内選手権が、4月17日からテヘランで行われる予定だったんですけど、戦争で延期されることになりました。そりゃ、そうでしょう。イランなんて危なすぎ! 延期というよりはとりやめになっちゃう可能性もありそうです。

3月18日
シドニー五輪柔道男子100kg超級銀メダリスト・篠原信一選手が、4月29日の全日本選手権で現役生活を終えるかも…とのことです。「先のことは分からないが、次の全日本で燃え尽きる」と話しているとか。次の五輪でシドニーの無念を晴らしてほしかったけど、やはり気力も体力も限界にきているみたいです。ちょっと寂しいニュースですねー。

3月16日
陸上の世界室内選手権第2日、女子800mの杉森美保選手は決勝進出はなりませんでした。準決勝では、序盤は2番手につけるなど積極的に挑んでいったのですが、やはりここを突破するだけの力はまだなかったよう。後半は大きく遅れて6着という結果に終わりました。でも、2月に杉森選手がマークした室内日本記録は2分0秒78。通常、屋外のほうが記録は上がりますから、日本人で初めて2分を切るのもそう難しくはないかも。今まで日本の「真空地帯」だったこの種目だけに、期待は高まりますねー。なお、女子走り高跳びに出場したハニカット陽子選手(旧姓太田選手。外国の方と結婚していたとは…知らなかった!)は、予選の最初の高さ1m87をクリアできず、記録なしとなっています。

3月15日
この日から世界室内陸上が始まりました。男子60mに出場した朝原宣治選手は予選落ち。女子800mの杉森美保選手は、着順では3着でしたが(2着までが準決勝進出)タイムで拾われて準決勝進出が決まりました。日本の中距離は男女とも「空白地帯」なので、これからの期待大ですね。

3月10日
パリ世界陸上のマラソン代表が決まりました。男女とも、各3人は内定済み。残りのイスは?ということだったんですが…。
女子に関しては、名古屋国際が終わった時点でほぼ決まってました。東京・松岡理恵選手、大阪・野口みずき選手、名古屋・大南敬美選手と、「選考レースで2時間26分を切って日本人1位」の3人は即内定で、あとは各マラソンの日本人2位以下の選手から2名を選ぶ、はずだったんですよね。が、超ハイレベルの大阪に比べて、東京、名古屋は正直いってイマイチ。大阪で2、3位ながら2時間21分台を記録した千葉真子選手、坂本直子選手が、あっさり代表に選出されました。
マラソンシーズンに入る前は、東京に高橋尚子選手が、名古屋に土佐礼子選手が出場する予定でした。当初、その2人と渋井陽子選手は、けっこう「別格」みたいに見られてたし、だからこそほかの有力ランナーは東京と名古屋を避けたわけなんですけど…。かえってそれで大阪に集まりすぎちゃいましたね。しかも、高橋選手は直前でリタイヤ。土佐選手は早くから欠場を表明し、その替わりに名古屋に出場の意向だった渋井選手もケガでパス。フタを開けてみれば「別格」選手はすべていなくなり、なんだか寂しい顔ぶれになってしまったのでした(失礼をお許しください)。
一番割を食ったのは、補欠になった小崎まり選手かな。大阪で日本人4位の2時間23分台。もし東京か名古屋に出ていたら、日本人1位になれた可能性はあるだけに、残念だったなーと思いますね。
この5人のなかで、当日一番調子の良いだれかが、おそらくアテネへの切符をとるでしょう(メダル獲得&日本人1位で即内定)。5人が5人とも失敗することは、正直いって考えにくいです。だれが勝ってもいいんですけど、願わくば「この人なら選ばれて当然」という人であってほしいですね。シドニーみたいな後味の悪いゴタゴタは、見たくないですから。
あと、ひとついえるのは、「別格」なんてもうほとんど存在しないということ。高橋選手ぐらいですよね。それも、調子が悪ければどうなるか…。あいかわらず女子は、下からどんどん、有力選手が出てきますね。
男子のほうは、最後の5人目がだれになるのか、ちょっとわかりませんでした。内定してたのは、福岡国際・尾方剛選手、東京・油谷繁選手、びわ湖・藤原正和選手の3人。びわ湖で日本人2位の清水康次選手も、2時間8分台(33歳?にして自己ベスト)で四つめの席がほぼ埋まり、残るひとつは東京3位の五十嵐範暁選手とびわ湖5位の佐藤敦之選手のどちらに?って感じでした。佐藤選手のほうがタイムはいいんだけど、コースは東京のほうが難しいし、順位も五十嵐選手のほうが上。…が、結局陸連は、「タイム」をとりましたね。最後のイスは佐藤選手のものとなりました。
五十嵐選手も、惜しかったんですけどねー。彼独特の、「最初から最後までバテバテ」に見えるフォームで、走り抜いてほしかった気もします。でも、やっぱり佐藤選手の「微笑み走法」には負けるかな? あのひきつり気味の笑いが、全世界に向けて放送されると考えただけで、私はとっても楽しくなります。男子の場合、正直なところあまり順位的には期待できないので、せめて何かで目をひきつけてほしい…。かなり邪道な考え方ですけど(^^;)。
それでも、いちおうちゃんと、日本選手は応援しております。安定感のある油谷選手と清水選手は、それほどの大失敗はしないかなーという感じ。ただ、メダルにはちょい厳しいかな。ほかの3選手に関しては、もしかしたらかなり上位にくるかもしれないけど、失敗したら悲惨な順位にまで落ちる可能性アリ。藤原選手なんて、二度目のマラソンが世界陸上ですからねー。さすがに「大丈夫かなー」と思っちゃいます(←かなり心配)。
それから、選手とは全然関係ないんですけど、不安なのがレース当日の実況中継。もし、今回も実況に古館アナを起用されたら…。また、マラソン中継が競馬か筋肉番付になってしまう〜。それだけはやめてくれぇ〜!と切に願いますわ。

3月9日
名古屋国際女子マラソンは、大南敬美選手の楽勝でした。少しだけ中継を見たんですが、中間点過ぎてのペースアップにつける選手がだれもいなかったようで…。大南選手が1人になったところで、決まっちゃいましたね。正直、おもしろみに欠けるレースだったなーと…。一部分しか見てないですけど。風がかなり強くて、タイムも平凡。大南選手の後半の落ち込みが解消されたかどうかも、これではわからないですね。とりあえず彼女には、世界陸上でがんばってもらいたいです。
全日本実業団ハーフマラソンが行われて、男子は高岡寿成選手が、女子は野口みずき選手がそれぞれ優勝しました。マラソン日本最高保持者の高岡選手は、貫禄かな。15km地点の手前でスパートし、競り合っていた松宮隆行選手をあっさり置き去りにしての優勝。野口みずき選手は、あの大阪での激走から1か月半で大丈夫かなーと思ったけど、全然影響なし? こちらも16km付近のペースアップで、小鳥田貴子選手をすっと引き離してしまったそうです。しかし野口選手、8月に世界陸上のマラソンに出て、10月には世界ハーフにも出場というんだから、すごいスタミナですよねー。

3月8日
「アテネ五輪ではマラソンと10000mの二種目に出たい」と語っていた女子マラソン世界最高保持者ラドクリフ選手ですが、結局はどちらかひとつに絞るみたいです。今のところはマラソンに傾いているそうですが、ふつうに考えればそうでしょうね。金の可能性が高いのは、断然マラソンなんだから。
「卓球少女」福原愛ちゃんが、ついに世界選手権代表に。中学2年、14歳6か月での代表入りは史上最年少だそうです。まだ卓球台から頭しか出てないころを思うと、「本当に大きくなったなー」としみじみ。これでアテネも見えてきましたねー。

3月4日
少し前、五輪種目削減案が出て、日本の野球やソフトの関係者は存続に奔走してましたよね。あの話は結局チャラ(というか先送り)になったんですけど、国内の大会…国民体育大会のほうは、どうやら確実に減らされてしまいそう。おそらくは2008年度の大会から、15%程度が削減される見込みです。たしか、五輪やアジア大会の種目でないものが犠牲になるはずで、マイナーな競技やってる人ってとことん迫害?されちゃうんだなーと思ったりして…。私も、自分がかかわってないから「ふーん」で済ませちゃいますけど、そうでなかったら血相変えてるかも。

3月2日
びわ湖毎日マラソンで、ニューヒーロー誕生〜。中央大学の藤原正和選手が、初マラソン日本最高&学生最高の2時間8分12秒で日本人1位を獲得。パリへの切符を手中にしました。注目はしてたけど、ここまでやるとは思ってませんでした。驚きです。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。

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