2003年のトピックス           10 11 12

8月31日
世界陸上も最終日、女子マラソンで野口みずき選手が銀、千葉真子選手が銅を獲得しました。そして野口選手は、アテネ行き決定です! くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
国際陸連の選手委員に室伏広治選手が立候補していたのですが、30日の投票(世界陸上参加選手による)の結果、残念ながら落選が決まりました。ただ、19人の委員のうち今回決まったのは12人。残りは出身地域や種目のバランスを考慮して評議員会で指名されるそうで、室伏選手も入る可能性が高いとか。
北海道マラソンは、男子がエリック・ワイナイナ選手が、女子は田中千洋選手が優勝しました。女子のレースは途中からずっと堀江知佳選手の独走になっていて、このままいくかと思ったんですけどねー。堀江選手のスピードが「がくっ」と落ちたところに、田中選手が追い上げてきて、あっというまに逆転してしまいました。田中選手はこれで一区切りをつける…ということですけど、近頃の北海道マラソンでは女子の「顔」みたいな存在だったので、ちょっと寂しい気もしますね。
ユニバーシアード大邱大会が終わりました。最終日に行われた男子バレーの決勝で、日本は韓国にフルセットの末敗れて銀。今大会の金メダル獲得数は13個で、国別では5番目。トップは中国の41個でした。
今回、ふだんならほとんど放送されることのないユニバーシアードが、連日どこの局でも大々的に報道されてましたけど、メディアにとっては競技の結果なんてどうでもよかったみたいですね。私には、わけわかんない応援団のほうが、どうでもいい存在なんですけどね。
正直「おまけ」程度でもいいから、金メダリストたちの活躍なんかも取り上げてほしかったです。

8月30日
世界陸上8日目。男子マラソンで油谷選手が5位に入賞しました。アテネの切符は、まだ3枚残ったままです。また、リレーでは4×100mだけでなく、4×400mでも決勝進出が決定。なんとマイルリレー、復活です〜。また、短距離2冠のケリー・ホワイト選手にドーピングの疑いが浮上したのも気になるところ。くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
ユニバーシアード大邱大会第10日の結果です。陸上の女子ハーフマラソンでは田中真知選手が金、男子400mリレーも金。サッカー男子は金、女子は銀。
競泳は女子200m背泳ぎで中村礼子選手が金、寺川綾選手が銀。女子200mバタフライの長田友喜子選手は銅。
世界陸上の舞台となっているフランスで、29日にアテネ五輪組織委員会の会見が行われたそうですが…。けっこうキツイ質問が飛んだみたいですねー。「準備は間に合うのか」は当然出る質問だと思いますが(何回指摘されてるかわかんない)、それ以外にもギリシャ選手のドーピング疑惑とか、聖火リレーの計画への批判だとか、いろいろ出た…と各社のニュースには書いてありました。聖火リレー計画って、あの「五大陸を巡る」ってヤツですよね。やっぱ計画が大きすぎて、アテネ組織委の実行力を考えると不安になってしまうのかも?(←あくまで私の推測です)

8月29日
世界陸上7日目。末續慎吾選手のメダルが、ついに現実のものとなりました! くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
ミラノで行われているボートの世界選手権、男子軽量級ダブルスカルで、武田大作/浦和重組が9位となり、アテネ五輪出場権を獲得しました。29日のBグループ決勝(7〜12位決定戦)に出場した武田/浦組は、このレースで3着に入り全体の9位が決定。軽量級種目では11位までに五輪出場権が与えられることになっているため、枠獲得が決まりました。
最初、日本に「枠」が与えられたのか、武田/浦組に出場権が与えられたのか、ちょっとはっきりしなかったのですが、ニュースなどを見ていくと、どうやら「日本に出場枠が与えられた」ようです。まあ、どっちにしても出場するのはこの組しかいないし、ほとんど代表決定…といっていいんじゃないでしょうか。
ユニバーシアード大邱大会第9日の結果です。競泳男子400m個人メドレーで森隆弘選手が金を獲得し、200m個人メドレーと合わせて2冠を達成。男子200m自由形では奥村幸大選手も金。柔道団体で女子は金、男子は銀。男子バレーボールは決勝へ進出。

8月28日
世界陸上6日目。末續慎吾選手が、堂々の決勝進出を果たしました。200mでは、日本人初です! くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
このごろまた、ドーピング関連のニュースが目につくようになってますが、開催中の世界陸上だけでなく、シドニー五輪の結果にまで影響を及ぼすかもしれない問題が勃発しました。
シドニーの陸上男子4×400mリレーで金を獲得したアメリカチームの一員、ジェローム・ヤング選手に、筋肉増強剤使用の疑いがかけられています。なんでもヤング選手は、五輪1年前に筋肉増強剤の陽性反応があったのに、当時(1999年)のアメリカ陸連は事実を隠蔽しようとしたんだとか。このことをロサンゼルス・タイムズが報道したため、それをうけて世界反ドーピング機関がIOCに調査を要請したそうです。
ヤング選手はパリの男子400mでも優勝しているのですが、調査の結果次第では順位が繰り上がる…なんて事態も起こりそうです。
ボートの世界選手権、男子軽量級ダブルスカルで武田大作/浦和重組は2組の4位となり、7〜12位決定戦に回ることになりました。レースは29日に行われますが、ここで11位までに入れば(最下位以外なら)五輪出場枠を獲得できます。
ユニバーシアード大邱大会第8日の結果です。柔道男子60kg級の小川武志選手と女子48kg級の宝真由美選手が金メダルを獲得。女子無差別級の杉本美香選手は銀。競泳では、女子100m背泳ぎで中村礼子選手が銀、寺川綾選手は銅。女子400m個人メドレーでは藤野舞子選手が銀を獲得。
また、サッカーは男女とも決勝へ進出。男子バレーボールは準決勝へ進んでいます。

8月27日
世界陸上5日目。末續慎吾選手の二次予選の走りに、感動しました。やっぱこの選手、ただ者じゃない!くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
ユニバーシアード大邱大会第7日、柔道男子66kg級の寺居高志選手が金メダルを獲得しました。男子73kg級の高松正裕選手は、惜しくも2位。また、先日の世界水泳では7位に入っている、男子3m板飛び込みの寺内健選手と、フェンシング女子サーブル団体で、銅メダルを獲得しています。

8月26日
世界陸上4日目。いったんは予選落ちかと思われた、400mハードルの為末大選手がよもやの復活。そして、棒高跳びの澤野大地選手は、大健闘の決勝進出です! 詳しくは「世界陸上」のページにて。
マラソンの藤原正和選手が、世界陸上を欠場することになってしまいました。…残念です。
ボートの世界選手権で、敗者復活戦に回った日本選手のうち、5組の1着となった男子軽量級ダブルスカルの、武田大作/浦和重組だけが28日の準決勝に進みました。とにかく、この2人は「ボート期待の星」(?)なので、なんとか11位以内に入って五輪出場権をGetしてほしいものです。
ユニバーシアード大邱大会第6日、競泳の男子200m個人メドレーで森隆弘選手が、柔道男子90kg級では泉浩選手が、それぞれ金を獲得。また、サッカーでは男女とも準決勝に進みました。陸上の男子10000mでは、橋ノ口滝一選手が3位に入っています。

8月25日
世界陸上3日目。室伏広治選手が銅メダルを獲得しました。くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
世界体操選手権最終日、種目別の男子鉄棒で、鹿島丈博選手がまたも金メダルを獲得しました。このニュースを見た瞬間は、驚きのあまり「ウソや」なんて口走ってしまいました。なんというか…鹿島選手、凄すぎです。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
イタリアのミラノでは、24日からボートの世界選手権が行われてます。これは、アテネ五輪の出場権がかかる大事な大会。日本は24種目中、軽量級の7種目(うち、五輪採用種目は三つ)にエントリーしています。ちなみに軽量級の枠は、男子が11位、女子が9位までの国に与えられることになっています。
25日に行われた予選では、男子軽量級ダブルスカルの武田大作/浦和重組は2位、男子軽量級かじなしフォアの日本チームは5位、女子軽量級ダブルスカルの内山佳保里/福田真穂組は4位となり、いずれも敗者復活戦に回りました。このなかで男子の武田/浦組は、今年W杯で2位に入っている、日本期待の組なんですね。できればここで、枠を獲得してほしいですね。
ユニバーシアード大邱大会の第5日、柔道女子78kg超級で江口啓選手が銀メダルを獲得しました。
メダルの量産が期待される競泳では、女子50m背泳ぎで寺川綾選手が銅をとり、同種目の中村礼子選手は7位。女子100m自由形の永井奉子選手と200m個人メドレーの藤野舞子選手も3位に入っています。
陸上の女子20km競歩では小西祥子選手4位、女子10000mの堀岡智子選手は5位でした。

8月24日
世界陸上2日目。男子100mの朝原選手が、準決勝進出を果たしています。2日目の結果や感想など、くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
世界体操選手権の種目別あん馬で、鹿島丈博選手が金メダルに輝きました! 正直、予想してなかったです。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
ビーチバレーのアテネ国際、準々決勝まで進んでいた西村晃一/朝日健太郎組でしたが、ここでノルウェーの組に敗れて5位が決まりました。ここで勝てばベスト4だったんですけどねー。次はぜひ、狙っていってほしいものです。
ユニバーシアード大邱大会の第4日、この日から競泳が始まり、男子200mバタフライで松田丈志選手が優勝を果たしました。これが、今大会日本人第1号の金メダルだったそう。また、男子200m平泳ぎの木村太輔選手と、男子200m背泳ぎの中野高選手は銀メダルを獲得。さすが、先日の世界水泳で大活躍を見せた日本。学生の大会でも力を発揮しているようです。
また、すでに準々決勝への進出が決まっている男子サッカーは、この日も勝って3連勝。1次リーグB組の1位通過が決まりました。女子サッカーも2戦2勝で予選リーグD組1位となり、見事ベスト8入りを果たしています。
個人総合後半が行われた新体操は、村田由香里選手が7位、林芳江選手は12位でした。
卓球の福原愛選手が、全国中学校大会で2年連続で2冠を達成。世界選手権ベスト8に入った彼女からすれば、日本の中学の大会なんて軽いもんだろう…と思ったら、同世代だとかえって緊張するというから不思議なものです。中学生としての試合を終えたら、次からはもう日本代表としての試合が待ってます。まずは、中国への遠征があるはずですが、さて、どんな試合を見せてくれるでしょうか。

8月23日
楽しみにしてた、世界陸上が始まりました。この日はさっそく、うれしいことが二つありました!
まずは室伏広治選手が見事に予選を突破したこと。かなり不安があっただけに、本当にほっとしました。そしてもうひとつは、3000m障害の岩水嘉孝選手が日本新を出して決勝に進出したことです。レース見てて、めっちゃ興奮しましたね。くわしくは「世界陸上競技選手権」のページでどうぞ。
世界体操選手権の女子個人総合は、ロシアのスベトラーナ・ホルキナ選手が二連覇を果たしました。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
ビーチバレーのアテネ国際の決勝トーナメント1回戦、西村晃一/朝日健太郎組はラトビア組に逆転で勝って準々決勝に進出しました。決勝トーナメントに進むこともめったにないのに、そこでひとつでも勝てるとは…! しかも、アテネのテスト大会ということで、五輪出場に向けてちょっとイイ感じになってきたかも?

8月22日
世界体操選手権男子個人総合で、冨田洋之選手が銅メダルを獲得しました。種目別ならともかく(種目別選手権もありますから)、個人総合のメダルは久しぶりです。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
三段跳びの世界記録保持者、イギリスのジョナサン・エドワーズ選手が、世界陸上を最後に引退することになりました。たしかにもう37歳ではありますが、アテネまであと1年。やれないことはないと思っていたのですが…。なんでも今月8日に行われた競技会で右足首をひねって、一時は世界陸上への出場も危ぶまれていたそうです。今大会も優勝候補の一角だったんですが、これはちょっと様相が変わってきそうかな…。
これまでマラソンなどのロード種目は、コースによって条件がちがうため、「世界記録」ではなく「世界最高記録」という扱いだったのですが、国際陸連はこれをほかの種目と同様に「世界記録」として公認することになりました。ただし、なんでもかんでも公認するわけではなくて、スタートとゴールの地点の標高差が一定の範囲内であること、距離の測定が正確であること、などの条件を満たしたコースでのタイム、ということになります。でもこれだと、ずーっと平坦でもいいってことですよね。アップダウンの激しいコースとは、かなり条件に差が出そうです。
アテネ五輪に向けて、シンクロナイズドスイミング代表選手の選考方法が発表されました。1か国の最大エントリー数は9人なのですが、4月の選考会で選ばれた20人を、9月7日の第2次選考会で13人にまで絞り込み、12月には9人を決定することになるようです。考えてみれば、立花選手や武田選手以外はあまり知らないシンクロの選手たち。せっかくアテネで金に挑戦しようというメンバーなんだから、ちゃんと覚えておくようにしたいです。
日本オリンピック委員会は、アテネ五輪の入場券の購入予約を29日から受け付けるそうです。どうやら、ふつうに「ぴあ」で買えるみたいですね。チケット争奪戦になるのかならないのか…。私も争奪戦に参加したかったですけどね(^^;)。
韓国でユニバーシアード大邱大会が始まりました。開幕前までずっと、北朝鮮が出場するかしないかの話ばかりで、ここに書く気も起こらなかったのですが、ようやく競技も始まったようなので…。やっとまともに取り上げられます。
まず、フェンシングの男子フルーレ個人では、市川恭也選手と福田佑輔選手が準決勝まで勝ち進み、今大会の日本勢初メダルとなる銅2個を獲得。サッカー男子1次リーグでは、南アフリカに3−0で勝って2勝目を挙げ、準々決勝進出を決めました。バレーボール男子は、1次リーグの初戦で中国を3−0のストレートで破り、バスケットボール男子はスウェーデンに負けて、13−20位決定予備リーグに回るもようです。

8月21日
世界体操選手権女子団体は、地元アメリカが初優勝を果たしました。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
昨日書いた、室伏広治選手の「体調が不十分なところもある」っていうのは、ケガのことだった…!と判明。「金の確率80%」と確信していた私としては、一気にどーんと地の底に突き落とされてしまったような気分です…。
なんでも、ことの起こりは今月15日、雨の中で練習していて転倒したのが原因のよう。そのさい、右手と右ひじを痛め、薬指もしびれて「車のハンドルも握れない状態」になってしまったらしいんですよね。それで、ギリギリまで針治療などを受けていて、だから出発が遅れたんですね。
予選が23日、決勝が25日。本当にもう目の前になっちゃってるんですけど、果たして大丈夫なのかなあ…。いちおう、順調に回復はしているそうですが、指ってかなり大事なところだし、なんといっても「体調が不十分なところもある」と言ってた室伏選手の雰囲気が、かなり不安そうだったんですよね。以前、試合中に転倒してムチウチになったときでさえ、「影響はない」みたいなこと言ってたのに…。
とりあえずは、予選に出られる程度に回復して、でもって中1日で少しでも状態が良くなればいいなーと思ってます。いちおう、出場する方向ではいるみたいですが、変に無理してほしくはないし…。本当に、なんとか治ってほしいです。
なお、パリ入りしたほかの選手は、この日会見に臨んでます。男子200mの末續慎吾選手は、出場選手のなかでは今季トップの記録で走ってるんですが、「ことの重大性にパリ入りしてから気づいた」というのに、ちょっと笑ってしまいました。まあ、ここ一番にきっちり実力を発揮してくれる選手なので、とにかく調子を合わせてくれればいいなと思ってます。
また、今季前半はあまり調子の出なかった100mの朝原宣治選手は、徐々に上向いてきている様子。これまでずっと、決勝進出まであと少し…の状況だっただけに、「今度こそ!」って感じで応援したいですねー。
それから、長距離の福士加代子選手は「状態は今までで一番いい」ということで、ケガの影響はほぼ脱したかな? 10000mと5000mのどちらも、日本新を狙ってほしいですね。
アテネでは今、ビーチバレーの五輪テスト大会が開かれてます(今まで知らなかった…)。これに出場している日本の西村晃一/朝日健太郎組は、1次リーグで2勝1敗となり、決勝トーナメントに進みました。この種目では「活躍しました!」と書けることがほとんどなくて、半分あきらめの気持ちもあったりしたのですが…。ここはせめて1回戦だけでも突破してくれたらなーと、淡い期待を寄せております。
ところで、ボートやアーチェリーはアテネの風にさんざん悩まされましたけど、ビーチバレーだと影響は少ないのかな? 強風でトスが流れる…なんてことはないんでしょうか?

8月20日
なんか、ものすごく久しぶりに、日本男子のスカッとした試合を見たような気がします。世界体操選手権男子団体で、日本チームが見事に銅メダルを獲得してくれました! くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
室伏広治選手が、世界陸上の開催地・パリへ向けて出発しました。ハンマー投げは、大会初日から予選が組まれているので、現地で調整する時間はあまりないんですね。しかも、ご存じのようにヨーロッパは猛暑に襲われていて、かなりきつそうな感じだし…。室伏選手は「体調が不十分なところもある」みたいに言ってましたけど、決勝ではなんとかピークに近づけてほしいですね。

8月19日
世界体操選手権、男子は予想外の好スタートを切ることができたのですが…。女子のほうはやはり不安が適中。予選14位となった日本は、五輪団体出場権を獲得することはできませんでした。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。

8月18日
世界体操選手権の男子団体予選、日本は2位と、信じられないような好発進となりました。前日の段階で暫定トップに立っていたとはいえ、2日目に強豪・中国とアメリカが控えている…ということで、良くて3位だと思ってたんですよね。それがよもや、2位で決勝進出を果たすとは…。だれが考えたでしょう?って感じです。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。

8月17日
アメリカはアナハイムで、世界体操選手権が始まりました。初日の16日は、男子団体総合予選の6班までが行われましたが、日本はなんとこの時点でトップに立っています。くわしくは「世界体操選手権」のページでどうぞ。
北島康介選手が、参加を予定していた静岡国体を欠場することになりました。目的は休養ということで、しかたないのかなーとも思いますが、国体ならテレビで見られると思っていただけにちょっと残念。9月からはグアム島で練習を再開するらしく、競技会参加は来季までお預けとなりそうです。

8月16日
世界陸上へ向けて、短距離陣などの代表メンバーがいよいよ日本を離れました。まずはドイツのフランクフルトで直前合宿を行って、20日にパリに入ることになっています。
ここでの注目は、やはり末續慎吾選手。ニュースを見ても日増しに扱いが大きくなってて(名前はあいかわらず「末続」となってますが)、コメントもたいていトップにきてるし、いよいよ「陸上ファンのあいだでの有名人」から「本物の有名人」になりつつあるようです。今回のコメントは「練習での手応えアリ」ということで、調整は良い感じで進んでいると思っていいのかな。なんか、ますます期待がつのってきますねー。
なお、正真正銘の金メダル候補・室伏広治選手のほうは、パリの暑さを避けるために現地入りを18日から20日に変更。日本は異常な冷夏になっていますが、ヨーロッパのほうは40℃近くにもなる酷暑ということで、それが賢明かもしれないですね。しかも、現地の宿舎には冷房がないというし。ただ、涼しい日本から猛烈に暑いパリに直行することで、体調など狂わせなければいいのですが…。これって、心配しすぎでしょうか(^^;)。

8月15日
先日は世界陸上に「出場」と発表されたイギリスのラドクリフ選手ですが、結局は欠場することが決まりました。6月には練習中に足を痛め、7月には気管支炎を起こし…と悪いことが重なって調整が遅れていたのはたしかですが…。いくらなんでも世界陸上には間に合うと思ってたんですけどね。来年のアテネはマラソンになるだろうし、ここで彼女のトラックでの走りを見ておきたかったです。ラドクリフ選手は「とてもがっかりしている」と言ってますけど、私もかなりがっかりしちゃいました。
アーチェリーのアテネ国際最終日、男子団体が行われて、日本は準々決勝でウクライナに敗れました。241−245と、惜しかったんですけどねー。まあ、メンバーは「アテネの風」を充分味わえたでしょうし、この経験を来年へ生かしてほしいです。

8月14日
アテネ五輪組織委員会の発表によると、昨日の13日に五輪スタジアムで、第1回のリハーサルを実施したそうです。とはいっても今回は、開会式や閉会式の演出担当者が、太陽の動きや光などを確認する程度だったとか。本格的なリハーサルは、10月からになるそうです。
なお、クライマックスの聖火の点火については、「それなりの驚きはあっても、奇抜な方法ではない」らしいですね。たしかに、最近はもう「アイデア合戦」になってましたからねー。シドニーのときみたいに、懲りすぎて故障しちゃったら意味ないから、ほどほどのところで止めておくのがいいのかも。
また、史上初めて五大陸を回ることが決まっている聖火リレーですが、今回新たにインドのニューデリーもコースに入ることになりました。しかも、ほかにも「ウチにも来てくれ」みたいな要望が相次いでいるそうで、まだまだルートが広がる可能性もありそうです。
最終決定は9月になるそうですが、くれぐれも無理なルートにならないよう祈りますわ。工事だけじゃなくて、聖火リレーまで遅れたらシャレにならないですもんね。
アーチェリーのアテネ国際女子団体で、日本は残念ながら1回戦でイタリアに敗れました。世界選手権銀メダルのような快進撃を…とはいいませんが、せめてひとつぐらいは勝ってほしかったですねー。1回だけじゃなくて、2回とも上位に進出したとなると、選手にとってもずいぶん自信になると思ったんですけどね。まあ、そうそう思い通りには行かないか…。

8月13日
アテネ五輪開幕まで、ついにあと1年となりました。ローザンヌの国際オリンピック委員会本部では、201の国と地域に向けて招待状を発送する式典が行われたそうです。このなかにはアフガニスタンやイラク、東ティモールなど戦火からの復興をめざす国々のほか、今回初めて南太平洋の国キリバスにも送付されたとか。締め切りは12月13日となっていますが、首尾良くすべての国と地域から「参加」の返事が届くでしょうか?。
アーチェリーのアテネ国際第6日、昨日の女子に続き、男子個人でも山本博選手が3回戦で敗退。準々決勝の壁って、けっこう厚いのかなあ…。

8月12日
アーチェリーのアテネ国際、女子個人戦の決勝トーナメント3回戦まで進んだ松下紗耶未選手でしたが、ここで敗れて残念ながら準々決勝進出はなりませんでした。世界選手権でメダルをとったのは団体だったので、今度は個人でいい成績を収めてほしかったんですけどね。でも、世界選手権では1回戦で負けた個人でここまで来られたんだから、その点は良かったです。

8月11日
マラソンの土佐礼子選手が、中国・昆明での高地合宿から帰国。かねてからの噂どおり、東京国際女子マラソンへ出場する意向であることを明らかにしました。東京国際といえば高橋尚子選手が、かなり前から参加を表明しているレースです。2人が同じ試合で実力を示し合うのは、マラソンファンとしては願ったりかなったり。今から11月が楽しみになってきました。
アテネの代表争いが、かなり熾烈になりそうな女子マラソン。3枠のうち、世界陸上で1枠が埋まる可能性は、かなり高いものがあります。野口選手か千葉選手あたりが、いちばん確率が高そうですが、ほかの選手も全然無理なわけではありません。世界陸上でひとつ決まれば、残るは2枠。それを巡って高橋尚子選手、土佐礼子選手、渋井陽子選手、そして世界陸上で日本人1位になれなかった4人の選手…などが争うことになります。
そして、二つの枠に対して、選考レースは三つ。ただ、単純に各レースの日本人1位が候補になる…というわけではありません。ひとつのレースから2人を選ぶ、ということもありえます。
あえて土佐選手を高橋選手にぶつけてきたのは、勝てなくても、ある程度接戦に持ち込むことができれば、かなり高い評価を得ることができるから、だと思います。少なくとも、ライバルのいないレースで1位をとるよりは、有利に働くんじゃないでしょうか。
まあ、世界陸上の結果が出てみないことには、なんともいえないんですけどね。ひょっとしたら、だれもメダルをとれないかもしれないし、反対にワンツーフィニッシュなんてことになって、2位の選手まで有力候補に躍り出る可能性だってありますからねー。今月末のレースが、かなり楽しみになってきました。
その土佐選手とともに昆明から帰国したのが、同じ三井住友海上に所属する渋井陽子選手。こちらの目標は、とりあえずは目前に迫った世界陸上の女子10000mです。春のレースでは、もうひとつ調子の上がりきらなかった彼女ですが、どこまで本来の力を取り戻せているか…。楽しみではあるけれど、不安のほうがちょっと大きいかな?
渋井選手はこのあと、14日からドイツのフランクフルト近郊で最終調整に入り、18日にパリへ移動。世界陸上のあとは、アテネのマラソンコースを視察する予定になっています。
ただ、正直なところ、渋井選手はマラソンにはあまり向いてないんじゃないか…と思っています。これまで走った2回のレース、彼女はそのどちらでも、後半大きくペースを落としてるんですよね。1回だけならまだしも、2回ともでは…たぶんこれからのレースも、そういうパターンになってしまうんじゃないかなーと。後半も落ちない野口選手や千葉選手と比較すると、かなり不安が残りますからね。
とはいえ、次で渋井選手が結果を出す可能性も、もちろんあるわけで…。3回目のレースで、彼女が今後進むべき方向が見えてくるんではないかなーと思ってます。
アーチェリーのアテネ国際第4日、男子の山本博選手、女子では松下紗耶未選手が個人2回戦を僅差でものにし、3回戦に進みました。世界選手権の個人では、全員が1回戦負けした日本女子ですが、やはり団体銀メダルの自信は大きかったのかな。
また、川内紗代子選手は、五輪&世界チャンピオンの韓国・尹美進選手と当たってしまい、160−169で敗れました。女子では、韓国の実力だけがずば抜けていて、あとはそんなに変わらないそう。ほかの国なら精神力でなんとかなっても、やはり韓国相手ではどうしようもないんでしょうねー。
また、河崎由加里選手と浜野裕二選手も、2回戦で敗れました。
競泳の全米選手権で、あのマイケル・フェルプス選手がまたも世界記録を更新しました。種目は男子200m個人メドレーで、タイムは1分55秒94。この種目、なんと六度目の世界新だそうです。これから来年のアテネまで、いったい何回更新することになるんでしょうか?

8月10日
飛び込みの日本選手権最終日、女子シンクロナイズド高飛び込みで、2001年の世界選手権で銅メダルを獲得している宮崎多紀理/大槻枝美組が、4連覇を果たしました。さすがに、国内では敵なし…って感じでしょうか? また、女子1m板飛び込みは西井亮子選手が2年連続二度目の優勝を飾り、男子高飛び込みでは宮本基一郎選手が1m板飛び込みに続いて勝ちを収めました。宮本選手は弟の宮本幸太郎選手と組んだシンクロナイズド高飛び込みでも優勝して、3冠を達成。しかし、なんでシンクロは兄弟で組む人が多いんだろう…?(といっても、ほかに知っているのは寺内兄弟ぐらいですけど)
ところで、今回の結果をもとに、アテネでのプレ大会への派遣選手が決まるわけですけど、これは五輪枠がかかる大会なんですよね。だれでもいいから、ひとつでも多くの枠を獲得してきてほしいですねー。ちなみに今のところ枠があるのは、男子3m板飛び込みだけ。この代表は、なにかアクシデントでもないかぎり、寺内健選手に決まるでしょうね。
昨日もお伝えした、陸上男子短距離陣の合宿終了の話題ですが、ちょっとおもしろいニュースを見つけたので、追加で書いておきます。
今季不振の400mハードル・為末大選手が、ようやく復調のきっかけをつかんだみたいです。ストライドがなぜ伸びないのか…についてかなり悩んでいたそうなのですが、伊東浩司さんのビデオを参考にしたのと、あとは競馬中継を見てヒントを得たらしいのです。なんでも、頭を低くして走る馬を見て、「自分が前傾を忘れていたのに気づいた」のだとか。
競馬っていうのがちょっと意外でしたけど、考えてみれば「速く走る」ことには変わりないですもんね。でも、どんなことからもヒントを得ようとする姿勢…というのでしょうか。常にそれを持ち続けているからこそ、小さな身体でも世界と戦っていけるんだろうなーなんて、今さらながら感心してしまったのでした。
アテネ五輪のテスト大会、今度はアーチェリーのアテネ国際大会が始まっています。女子1回戦に出場した川内紗代子選手と河崎由加里選手は、どちらも競り勝って2回戦に進出。もう1人の松下紗耶未選手は不戦勝が決まっているため、3人揃って次に進むことになりました。先日の世界選手権では、大健闘で銀を獲得したメンバーだけに、ずいぶんと自信をつけたのかもしれませんね。ここでも好成績を挙げられたら、本当に来年は期待できるかも。
ところでこの大会、「たわごと」にも書いたパナシナイコ競技場で行われています。サンデースポーツで川内選手の声を聞くことができましたが、ここでもやっぱり風は強いみたいですね。川内選手は「風を読むのが難しい」と言ってましたが、微妙な競技だけに影響は大きいのでしょう。しかし、あんな高いスタンドに囲まれてても、遮ることはできないんですねー。
最初は、アテネの「暑さ」が大変だと思っていたのですが、どうやらこれは、「風」のほうがより大敵になりそうな感じです。

8月9日
飛び込みの日本選手権第2日、男子3m板飛び込みは寺内健選手が圧勝しました。さすが、世界水泳7位入賞の貫禄…っていうところでしょうか? 2位に100点以上の差をつける734.10点と、さすがの成績でした。
昨年のこの大会はケガ(左ひざ)のため欠場した寺内選手ですが、もうほとんど大丈夫…と見ていいのかな? 世界水泳では、2年前の3位から7位へ順位を落としましたけど、来年のアテネへ向けて、これからまた調子を上げていってほしいですね。
また、女子高飛び込みは石井めぐみ選手が、世界選手権代表・宮崎多紀理選手を抑えて三度目の優勝を飾っています。
世界陸上に向けた、男子短距離陣の合宿が終わりました。個人種目の練習はもちろんのこと、メダルの可能性のあるリレーに関しても、バトンパスなどはかなり入念に行ったのではないでしょうか? 「個人の走力×4」と単純に計算できないところがリレーのおもしろいところ。アメリカなんかだと、引き継ぎで多少ロスがあっても、走力にものをいわせてほかを抑えつける…って感じですけど、日本の場合はこれがうまくいかないとどうしようもないですからねー。今までずっと見てきた、リレーでのメダル獲得の夢を、そろそろ実現させてほしいです。
なお、エース末續慎吾選手は、最後のミーティングで高野進コーチから、4×400mリレーにもエントリーすると言われ、一瞬絶句していたとか(笑)。ただ、もしも末續選手が4×400を走るとしたら、それは4×100mリレーで失敗したときのみ。そんなことには絶対なってほしくないですからねー。ちなみに4×400m(マイル)リレーは、どんなにがんばってもメダルには届かないですから。
また、今季はどうも調子が上がってこない400mハードルの為末大選手ですが、なんでも7月にお父さんが亡くなられたとか。もしかして、精神的なことも不調の理由だったのかなぁ…。インタビューの「これで走るだけが使命と思える」という言葉からしても、よほど気にかかっていたみたいだし。いろいろ思うところもあるでしょうが…パリでの健闘を祈ります。
なお、日本チームはこのあと、16日からフランクフルト近郊で直前合宿を行い、20日にはパリに入るそうです。本当に、目前に迫ってきましたねー。
陸上のロシア選手権で、女子400mハードルに世界新が生まれました。記録を出したのは、ユリア・ペチョンキナ選手。タイムは52秒34で、これまでの記録を0秒27縮めました。ちなみに前の記録は1995年のものだったので、8年かかってようやく更新した…ということになります。先日の世界水泳では世界新が続出してましたけど、陸上のほうはそろそろ伸びる余地も少なくなってきてるなーという感じですね。
なお、この種目の日本記録は吉田真希子選手の55秒89で、こちらはこの数年でどんどん伸ばしてきています。今回の世界陸上も、長距離以外のトラック種目では数少ない女子の代表になってるし…。世界記録との3秒の開きは大きいですが、できればこれからも、少しずつでも距離を縮めていってほしいですね。
強風による転覆で話題を振りまいた?、アテネで行われているボートの世界ジュニア選手権。日本は各種目で敗者復活戦に回っていましたがた、女子かじなし4人スカルで10位に入ったにとどまりました。女子シングルスカルの那須幸恵選手は16位、男子シングルスカルの諏訪倉一選手は20位、男子かじなし4人スカルでは21位でした。

8月8日
飛び込みの日本選手権が始まりました。これは五輪出場権がかかる、来年のW杯(アテネ五輪プレ大会)の代表選考も兼ねた、大事な大会。初日の8日は、4種目で決勝が行われました。
まず、女子3m板飛び込みは、世界水泳代表の西井亮子選手が初優勝。バルセロナでは19位で予選敗退という結果だったので、次はもう少し上を狙ってほしいですね。しかし、世界水泳では、飛び込み競技はテレ朝から抹殺されてたんで…詳しいことが全然わからん!って感じです。
それから、女子シンクロナイズド板飛び込みは、山下美沙子/渋沢小哉芳組が初制覇。男子1m板飛び込みは、宮本基一郎選手が7連覇を果たしました(これは五輪種目ではないですが)。
あと、残念なのが、10日の男子高飛び込みに出場するはずだった寺内佑選手の、棄権が決まってしまったこと。高飛び込みでは、彼以外に有力選手はいないと思うんですけど、この大会に出られなかったら、やっぱW杯の代表にもなれないんでしょうか…? 飛び込みについては、かなりあやふやな知識しか持ってないので、よくわかんないです(すみません!)。また勉強しておきます〜。
埼玉りそな銀行女子陸上競技部の、廃部が決まりました。まあ、これはもう仕方がないでしょうねー。りそな問題が起こった時点で廃部は決定的だったし、あとはもう「いつ発表されるか」だけでしたから。
それでも幸いだったのは、選手とスタッフ計11人がまるごと、「しまむら」に移籍できるようになったこと。受け入れ先が見つからなかったら、本当にバラバラになりますからねー。少し前に廃部になったNEC陸上部なんて、まさにそのパターンだったし…。
ちなみに「しまむら」というのは、なかなか元気な衣料品会社。ここならもう、廃部の憂き目にあうことはないです…よね? エースの田中めぐみ選手(世界陸上代表)はじめ、どの選手も環境の変化にめげずがんばってほしいです。

8月7日
ソフトボールの日本代表チームが、アテネで初練習を行いました。なんと、試合時間まで本番に合わせるという念の入れかた。午前10時から約3時間半、灼熱の太陽の下で汗を流しました。
昨日、ボートで転覆を続出させた強風は、ソフトボール場でも吹き荒れたみたいです。グラウンドの土は舞い上がり、高く上がった打球は風に押し戻される…という、お世辞にも好条件とはいいがたい環境。しかも、空気がかなり乾燥しているため、打球が速くなるらしく、日本での試合とはちがった部分に気をつける必要がありそうです。
ソフトボールチームは、このあとも四度の海外遠征を行う計画がありますが、「環境が変わっても、実力をきちんと発揮できるチーム」にすることが狙いのよう。ここまでくると、競技力向上というよりは、もう「精神面を鍛える」って感じになっちゃうのかな。
ソフトボールの試合って、オリンピックでもないと見る機会があまりないんですけど、私としては「どのくらい打撃力が向上しているのか」も、ちょっと見極めたいですね。
日本水連が、世界選手権のメダリストに報奨金を出すことになりました。支給額は、北島選手が金メダル100万円+世界新2個のボーナス分?100万円で、あとは銀が50万円、銅が30万円となるそうです。ちょっと安いな〜という気もしないでもないけど、なにもないよりはずっといいですよね。がんばった選手には、やはりそれなりの「形」でもって報いてほしいですもんね。

8月6日
一年後を見据えていよいよ始まった…はずの、アテネ五輪のテスト大会。ところが、しょっぱなの世界ジュニア・ボート選手権から問題噴出。こんなんで、本当に来年やれるんだろうか…と、不安いっぱいになってしまいました。
まずはドイツが、選手の体調不良から急遽参加をとりやめ。なんと、約60人が胃腸炎を起こしていて、予選に出場できるメドが立たないんだそうです。たぶん食中毒だろうとは思いますが、「伝染性の疾患である可能性が捨てきれない」なんてニュースに書いてあるし、コワすぎですわ〜。下痢を伴う伝染病なんて、めっちゃヤバイ病気ばっか! とはいえ、他国の選手は異常ないそうなので、結局は食中毒なんでしょうけどね。
でも、参加とりやめなんかより、もっとスゴイことが起こったのがレース本番でした。この日は、男女のシングルスカルと、かじなし4人スカルが行われたのですが、現地では強風が吹き荒れ、コースには白波が立つありさま。出走した艇は次々に沈没していき、日本の男子かじなし4人スカルの艇も、ゴール直後に沈んでしまったとか。
風速10mが限度なのに、それを上回る11mでレースを行ってしまったことが原因なのですが、地元ギリシャの選手でさえ練習しないような風で、なんで試合をやっちゃうんでしょうねー。しかも、ギリシャの8月はこんな日が多いというし、もしかして五輪本番でこんなことにならない…ですよね? まあ、五輪代表ともなれば、ジュニアの選手よりかなり技術は上でしょうし、そう簡単には沈まないとは思いますけど。
それにしても、アテネ五輪組織委の方のお言葉は、なかなかすばらしいです。沈没続出で、「救助のテストもできた」そうで、なんと申し上げてよろしいやら…。まあ、「ものは言いよう」ってことですかね。
なお、日本は出場した4種目のすべてで、敗者復活戦に回ることが決まっています。
今月行われるボート以外のテスト大会は、ビーチバレー、自転車、ヨット、アーチェリー、カヌー、馬術となってますけど、ヨットとか大丈夫なんでしょうかねー。

8月5日
五輪開幕までほぼ1年となったアテネで、来年に向けてのテスト大会が本格的に始まろうとしています。6日からの世界ジュニアボート選手権を皮切りに、8月だけで7つの大会を実施する予定。これまでは準備といえば、施設の建設が進んでないとか、そんなレベルの話題しかなかったですけど、やっと競技の進行のほうに移ってきた…という感じです。
これまでの状況からして、不備な点はボロボロ出てきそうですけど、今のうちに問題点を全部洗い出しておいてほしいです。
なお、日本から出場するのは、アーチェリー、ヨット、カヌーといった競技の有力選手たち。特に、男女ともほぼ代表が決まっているアーチェリーの選手は、本番会場の雰囲気を存分に味わってきて、来年にしっかり生かしてもらいたいですねー。
ちなみに、実施されるテスト大会は全部で40。来年1月から4月の時期にも、また集中して行われるそうです。

8月4日
本当は3日のニュースだったのですが、ちょっと間に合わなかったので今日に。
2008年北京五輪の公式エンブレムが発表されました。ぱっと見て、クラシックな印章のような感じ。北京の「京」と、ゴールを駆け抜ける選手の姿を、赤地に白抜きの文字?で表現しています。1985点の応募の中から選ばれただけあって、センスよさげだし中国っぽい雰囲気も充分だし、いい出来だなーと思いましたね。ちなみにこのエンブレム、名称は「躍動する北京」だそうです。目の前のアテネに気をとられているあいだにも、5年後に向けて準備は着々と進められてる…って感じですね。
昨年のパンパシ水泳で倒れて以来、試合から遠ざかっていた萩原智子選手が、3日、国体予選を兼ねた山梨県予選に出場。大会新で優勝を果たしました。200m個人メドレー、100m自由形のどちらも、2位以下をぶっちぎっての勝利だったそうです。この結果、9月13日から行われる静岡国体は、前期の2種目と200mフリーリレーでの出場が決定。本番の泳ぎが楽しみになってきました。
先日の世界選手権を見て、つくづく自由形の弱さを思い知らされたのですが、萩原選手が完全復活を遂げたら、メドレーリレーなんかめちゃ楽しみになりそう。
もう二度と、過呼吸の症状が出ないように…と願います。
自転車の世界選手権トラック種目、男子チームスプリントで日本はフランスに負けて7位が決定…というところまでは昨日お伝えしました。そのフランスは決勝まで進み、ドイツと対戦。ドイツが勝って8年ぶりの優勝を果たしました。
ところで、日本が1回戦からフランスのような強い国と当たるはめになったのは、予選の成績が7位だったから…みたいなんですけど、これをもうちょっと上げてほしいですよね。1チームは3人で構成されてるんですけど、日本の場合、3人の実力差がありすぎることも問題のようです。
また、女子スプリントはスベトラーナ・グランコフスカヤ選手(ロシア)が勝って、ケイリンの2冠を達成しています。

8月3日
8月になって、世界陸上の開幕が迫ってきました。話題も一気に増えてきたような気がします。今日は、エントリーに関するニュースが入ってきました。
まずは、この大会でさらに注目度がアップしそうな、短距離の末續慎吾選手。100と200の両方を兼ねるのか、200に専念するのかが注目されていましたが、とりあえず今回は、200mのみのエントリーということになりました。たぶん、一般的には100m9秒台突入のほうがインパクトがあると思うので、残念なことは残念なのですが、ここは無理しないのが正解かもしれません。上位に行ける可能性が高いのはやっぱり200のほうだし、最初の100で無理して、次の200や最後のリレーでヘロヘロになっちゃったら、元も子もありませんからね。200もリレーも、充分メダルを狙える位置にいるし。
ちなみにシドニーのときも200とリレーに出場したのですが、リレーの決勝の途中で肉離れ(だったかな)を起こし、足を引きずりながらアンカーの朝原選手にバトンを渡したというエピソードが残っています。でも今回は、200もリレーもきっちりと走りきってくれるもの…と、期待しておくことにしましょう。でもって、来年のアテネまでには、100、200、リレーの3種目を走りきれるような力をつけておいてほしいですね。
なお、この日行われたスプリントチャレンジカップIN山梨で、リレーに出場した日本代表チームは、38秒81というまずまずのタイムでゴール。日本記録は、97年の世界陸上およびシドニー五輪で出した38秒31なのですが、パリではぜひ、それを超える記録で走って欲しいです。
続いて、女子長距離のエントリーについて。10000mの代表は決定ずみの福士加代子選手が、5000mにも出場することが決まりました。6月の日本選手権では、ケガからの復帰直後ということで、大事をとって10000mに専念しましたが、ここで5000mへの出場を決めたということは、かなり調子が上がってきている…ということなのでしょう。トラックの長距離では、現在、日本勢のなかでも頭ひとつ抜けた存在だけに、好調なのは心強いです。できれば本番では、日本記録の更新を期待したいです。 
バドミントンの世界選手権、準決勝に進出していた女子ダブルスの山田青子/山本静香組ですが、ここで当たったのは第1シードの中国・魏/趙組だったんですねー。やはり、世界No.1ペアの壁を崩すことはできず、ストレートで敗れました。3位決定戦は行われないので、これで日本ペアの銅メダル獲得が決まりました。
ただ、ストレート負けはストレート負けなんですけど、スコアは9−15、11−15と、決して一方的な試合じゃないんですよね。今後に充分な期待が持てると思います。願わくば、この準決勝の試合だけでも見てみたいですね。そしたら、どこが劣っているのか、少しはわかると思うんですけどねー。
自転車の世界選手権トラック種目は、最終日に突入しています。現在、男子チームスプリントが行われていますが、その1回戦で日本は早くも敗れてしまい、7位が決定しました。相手のフランスは、シドニー五輪の金メダリストが入っているそうなので、仕方ないといえば仕方ないんでしょうけど…。今後は、せめて1回戦からそんな強豪国と当たらないですむように、日本のランク(予選の成績)を上げてってほしいものです。
なお、前日に行われた男子スプリントの5〜8位決定戦で、金子貴志選手は4着となり、総合8位が決まりました。優勝したのは、フランスのローラン・ガネ選手でした。

8月2日
バドミントンの世界選手権で、日本の女子がなかなかの快進撃を見せています。ここまで、シングルスで1人、ダブルスで二組が8強入りしているのですが、そのなかで山本静香/山田青子組だけが見事に準々決勝を突破しました。それも、第4シードのオランダペアにストレート勝ちして…のことなので、これはたいしたものです。
なんせ、日本勢がベスト4まで勝ち上がったのは、26年ぶりのことらしいですからねー(23年ぶりというニュースもありました。どっちが本当なのかしら)。さて、この次はどこの国と当たるんでしょう?(それが知りたくて、日本バドミントン協会のホームページにアクセスしてみたんですが、残念ながらまだ載ってませんでした) やっぱ、インドネシアあたりなんでしょうか。勝てば決勝ですけど、さすがにそれは苦しいかな?
それから、シングルスの米倉加奈子選手と、ダブルスの中山智香子/吉冨桂子組は残念ながら準々決勝で負けてしまったけど、複数の選手がここまで来られたということで、全体的にレベルは上がっているんでしょうか? これに続く選手が、もっとたくさん出てくればいいですねー。
自転車の世界選手権トラック種目の第3日、こちらの日本勢はあまり結果を出せていません。
男子スプリントで、ただ1人準々決勝まで進んだ金子貴志選手ですが、残念ながらここで敗退。2日に行われる5〜8位決定戦に回ることになりました。永井清史選手は1回戦で金子選手に負けて、敗者復活戦でも勝ち上がれず。長塚智広選手は予選落ちしました。
男子ポイントレースの飯島誠選手は14位で、優勝は、フランツ・シュトッヒャー選手(オーストリア)。女子個人追い抜きは、レオンティエン・ゼイラートファンモールセル選手(オランダ)、女子ケイリンはスベトラーナ・グランコフスカヤ選手(ロシア)が勝っています。
ちなみに、日本の女子で出場しているのは、もうレースを終えてしまった大菅選手だけ。男子が、(成績はともかく)出場はできるのに対して、女子はそれさえままならない…というのが、ちょっと悲しいですね。

8月1日
自転車の世界選手権、女子500mタイムトライアルに出場した大菅小百合選手が、35秒496とまたも日本記録を更新。13位となりました。7月10日の世界選手権Bで35秒709をマークしてからわずか20日、ついに35秒台の前半に突入を果たしたかーという感じです。
この前も書いたんですけど、シドニー五輪の優勝タイムが34秒140、3位が34秒768、8位が35秒486、そして今回大菅選手の出したタイムが35秒496。ようやく、シドニーの入賞圏内手前までやってきました。ただ、世界のレベルもそのぶん上がっていて、今回二連覇を果たしたナタリア・ツィリンスカヤ選手(ベラルーシ)のタイムは、34秒078なんですよね。やはり、頂点はまだちょっと遠いのかなーという気がしています。
それにしても、いろいろニュースを見てみると「13位に終わった」とか載ってるんですけど、いったいその記事を書いた人は、どれくらいまで行けると考えてたんでしょう? とりあえず、自己記録はちゃんと更新したんだし、「終わった」はないと思うんですけどね。
とにかく、この記録の伸びがどこまで続くか、ですね。次は、34秒台突入が目標ですが、それを達成できれば少しは希望が見えてくるかも。
また、男子ケイリンでただ1人決勝に進んだ山田裕仁選手は、6位と予想外の(失礼!)好成績を収めました。やっぱ「ケイリン」なんだから、メダル…とまではいかなくても、少しは活躍してほしかったので、これはうれしいです。なんで日本が勝てないのか、については、私は競輪に関しては完全に素人なので、なんともいいようがないんですけど…。ちなみに優勝したのは、フランスのローラン・ガネ選手でした。
バドミントンの世界選手権第4日、日本期待の第8シード・米倉加奈子選手は、3回戦の相手をストレートで下し、前回大会に続いての準々決勝進出を決めました。次はいよいよ4強入りに挑むわけですが、なんと、これまで女子シングルスでベスト4に入ったのは、1977年の第1回大会だけなんだそう。うーん、日本の女子ってそんなに弱かったのかぁ〜。でも、ならばよけいに、米倉選手にはその「壁」を越えてほしいですよね。
それから、女子ダブルスでも第7シードの中山智香子/吉冨桂子組と、山本静香/山田青子組が揃ってベスト8入り。ただ、男子シングルスの山田英孝選手は、3回戦で第1シードのチェン・ホン選手と当たってしまい、ここはさすがに乗り越えられず。0−3のストレートで敗れました。
北朝鮮が、9月に大阪で行われる世界柔道選手権にエントリーしました。6月の1次エントリーでは申し込んでなかったのですが、今月11日の締め切りを前に一転、出場を決めたみたい。軽量級を中心に、男女4人ずつが出場するもようです。
ただ、ここで思い出すのが青森アジア大会の、「どこの国のマスコミかわからない」報道ぶり。どーでもいいけど、まず日本選手のことを一番に伝えてくれよっ、と今から願っておくことにします。

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