2003年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
4月30日
※スピードスケートの大菅小百合選手が、自転車競技のW杯に派遣されることになりました。5月16日からの今季第4戦・シドニー大会へ、5人の男子選手とともに出場する予定です。大菅選手は昨年から本格的に自転車に取り組んでいますが、釜山アジア大会では早くも、女子500mタイムトライアルで日本新&銀メダルを獲得と、結果を出しています。今年はどこまで伸ばしてくれるか…? アテネに向けて、かなり楽しみな存在です。
4月29日
※男子柔道の日本一決定戦、全日本選手権が行われました。井上康生選手の三連覇なるか? 体重別選手権で、その井上選手に土をつけた鈴木桂治選手は? この試合を最後に引退を表明している篠原信一選手は、有終の美を飾れるか? などなど、みどころ満載の今年の大会、終わってみれば優勝はやはり、大本命の井上選手でした。でも、そこに至るまでの経過は、まさにハラハラの連続。見応えありましたねー。
体重別選手権で久々の黒星を喫した井上選手は、この大会はなんとしてでも優勝したかったのでしょう。が、その気持ちが空回りしたのか、どうも勝ちを意識しすぎて身体がついていかない様子。シドニーでの井上選手は、重量級の選手とは思えないほどの素早い動きで全試合一本勝ちしたんですよね。技術的なことはよくわからなくても、その試合運びがまだ記憶に残る私としては、なんだかもどかしい感じだけが募ります。準決勝ではポイントを先行され、「これは危ないんとちがう?」と思いかけたところに、起死回生の背負い投げ! 100kg以上もある重い身体が、あんなにきれ〜に回転するもんやなぁ…と見とれてしまいました。
そして決勝。相手は準決勝で篠原信一選手を下して上がってきた、鈴木桂治選手。そう、体重別選手権のときとまったく同じ顔合わせ! ぜひともこの2人の対決が見たかった私としては、願ったりかなったりというわけでした。そして試合は、序盤から激しい技のかけあいが見られます。どちらからも「絶対に勝ちたい!」という気持ちが感じとれて、見ているぶんには最高におもしろい試合に…。が、決勝の井上選手は、それまでの試合とは気迫がちがってましたねー。一瞬の隙をついて内股をかけ、鈴木選手は背中から畳の上に落ちました。文句なしの一本勝ち、井上選手が三連覇を決めました。
それにしても井上選手、この前負けたのがよほど悔しかったんでしょう。試合後のインタビューでは、声つまらせてましたからねー。なんだか私までしみじみ〜としてしまいました(^^;)。
…と、ここまでは井上選手びいきで書いてみましたが、実は私、今大会は鈴木選手のほうに注目してました。鈴木選手って、釜山アジア大会では優勝してるはずなんですけど、申し訳ないことにほとんど記憶にないんですよね。でも、あの井上選手を倒した…ということは、相当な力の持ち主にちがいないはず。しかも、せっかく倒しておきながら世界選手権の代表には選ばれなかった…ということで、ここでがんばってぜひ無差別級の代表に…!という思いで見ておりました。
そして順当に勝ち上がってきた鈴木選手は、準決勝で、シドニー五輪銀メダリスト・篠原選手と対戦します。代表切符を掴むためには、絶対に負けられないところ。が、試合はお互い足技は出し合うものの、どちらも決定的なポイントをとるには至りません。中盤は鈴木選手がやや攻勢に出るも、終盤は篠原選手が巻き返し、このままなら篠原選手優勢か…と思い始めたところでした。残り20秒を切ったあたりで、鈴木選手が執念?のすくい投げを見せ、2人の身体は場外へ…。ポイントにこそなりませんでしたが、終了間際のこの技が、結局は旗判定の結果を左右することになりました。
鈴木選手の、気持ちでもぎとった勝利!って感じでしたね。決勝では井上選手に負けてしまったけど、充分記憶に残る試合を見せてくれたと思います。
そして敗れた篠原選手は…ここで選手生活を終えることになりました。うーん、できれば篠原選手にも、勝たせてあげたかったです。五輪という最大の舞台で、あんな不本意な結果に終わってしまった、その無念さを、最後の勝利で少しでもぬぐえたら…とも思ったのですが…。でも、去りゆくベテランを倒して、若い選手がのしあがってくるものなんですよねー。勝負の世界、って感じですわ。
なんか、やっぱり「しみじみ〜」とすることが多かった、今回の全日本選手権だったのでした。ただ、結局アンタはだれを応援していたのか…と聞かれると、ちょっと返事に困るんですけどね(笑)。
あ、ひとつ忘れてました。未定だった世界選手権無差別級の代表ですが、井上選手と鈴木選手のどちらかから選ぶそうです。わりと直前まで様子を見るみたい。しかし、なんか世界選手権を見に行ってしまいそうな自分がコワいです…。
※陸上の春季サーキット、29日は広島で織田記念が行われました。5000mに出場した渋井陽子選手は、序盤レースを引っぱるも、ラストは遅れて4位。記録も15分43秒と、物足りない結果に終わってしまいました。まあ、故障あけ…ということを考えると、こんなものかなぁとも思いますが…。6月の日本選手権までに、どのくらい上げてこられるか、でしょう。男子5000mのほうは、ジュリアス・マイナ選手が兵庫に続いて制し、日本人の最高位は徳本一善選手の6位でした。5000、10000、マラソンの日本記録を持つ高岡寿成選手は、11位とイマイチの成績。日本選手権では結果を出してくれると思いますが…。
短距離陣はというと、男子100mに、10秒02の自己ベストを持つ朝原宣治選手が出場したものの、4位にとどまりました。まあ、まだ4月だし、これから調子を上げてくれば…というところでしょう。また、男子三段跳びは、杉林孝法選手が16m80を跳んで優勝。世界選手権のB標準を突破しました。
4月28日
※7月にバルセロナで開かれる水泳の世界選手権の、競泳代表選手26人が決まりました。日本選手権で連盟が定めた派遣標準記録を突破した24人と、メドレーリレーのメンバーとして自由形の男女各1名が選ばれました。ちなみに前回の福岡大会でのメダルは、銅4個。今回は…やはり金を期待してしまいますねー。縁起を担いで?、バルセロナ五輪で金をとった岩崎恭子さんが、日本チームのスタッフになってたりするし、久々にスカッとした気分にさせてほしいです。
代表選手は以下のとおり。男子…(自由形)細川大輔、藤田駿一、(背泳ぎ)錦織篤、森田智己、(平泳ぎ)北島康介、山下誠、川越大樹、(バタフライ)高安亮、山本貴司、臼田健太郎、(個人メドレー)森隆弘、三木二郎、吉井純。女子…(自由形)永井奉子、山田沙知子、柴田亜衣、(背泳ぎ)中村真衣、稲田法子、中村礼子、伊藤華英、寺川綾、(平泳ぎ)田中雅美、(バタフライ)大西順子、中西悠子、長田友喜子、(個人メドレー)藤野舞子。
※8月末から予定されていた、サッカーのアテネ五輪アジア地区最終予選が、新型肺炎の影響で延期されることになりました。発表ではいちおう、来年3月に開催する…となっているんですけど、本当に大丈夫なのかなあ…。1次予選や2次予選もカードによっては延期されてるし、それがずれ込むと当然、最終予選も伸び伸びになっちゃうわけですから…。日本はというと、来月1日と3日にミャンマーと2次予選を行うことになっていますが、これは大丈夫ですよ…ね?
4月27日
※競泳の日本選手権も最終日、この日は男女各5種目の決勝が行われました。
昨日の準決勝で、世界記録まであとわずかと迫った100m平泳ぎの北島選手。決勝での記録樹立が期待されました。その期待どおり、スタートから前半の折り返しまでは快調なペース。50のラップタイムは昨日より速く、「今日こそは…!」と世界新への期待で場内は沸きに沸きます。後半もこのまま泳いでくれ〜と思ったのですが、そこはやはり力が入ったのか、はたまた最初の50が飛ばしすぎだったのか…。ゴールタイムは準決勝の日本新にも及ばない1分0秒23。素人目には悪くない感じに見えたんですけどねー。もちろん、ぶっちぎりの優勝だったのですが、ゴールした北島選手は悔しがるだけでした。まあ、大記録はやはり大舞台で、ということで世界選手権を期待して待ちたいです。
また、男子400m個人メドレーは、森隆弘選手が4分15秒29の日本新をマークして、5年ぶり二度目の優勝。男子50m背泳ぎでは、錦織篤選手が準決勝の日本記録をさらに0秒11更新する25秒72で、2連覇を達成しました。
女子50m背泳ぎの中村真衣選手は、日本新を狙っていったんですが、残念ながら準決勝の記録は上回れず。気楽に泳いだ準決勝で記録が出て、狙った決勝では更新ならず…というのは、やっぱり力が入りすぎちゃったんでしょうか? 平泳ぎの田中雅美選手は100mでも優勝して、3冠達成。圧倒的な強さを見せつける…というレースではなかったのですが、後半確実に差をつけて勝つ、という感じでベテランのうまさを感じました。
それにしても、今回は復活組の活躍が目立ちました。もちろん、それはとってもうれしいことではあるんですが、対する若手がほとんど歯が立たなかった…というのは残念でしたね。もっと奮起して、ベテランと若手で競い合っていってほしいです。
4月26日
※競泳の日本選手権第5日は、3つの日本新記録が誕生しました。
まずは男子100m平泳ぎの北島康介選手。今季は100でも世界新を狙っているとあって、この準決勝では圧倒的な強さを発揮します。50の折り返しは世界記録を上回るタイムで通過したのですが、後半は少しだけ伸びを欠いたのかなー? 惜しくも世界新はなりませんでした。それでも世界歴代2位となる1分0秒07の日本新。世界記録までわずか0秒13、決勝のレースが楽しみです。
男子50m背泳ぎでも、準決勝で日本新が誕生。100mで「大地超え」を果たしたばかりの錦織篤選手が、25秒83をマークして2種目での日本記録保持者となりました。ただ、100mではせっかく準決勝で日本新を出しておきながら、決勝では意識しすぎ?たのか、森田智己選手に敗れて2位に終わっています。今回はその轍を踏まないように、順位と、そしてさらなる記録更新を狙ってほしいですねー。
また、女子50m背泳ぎ準決勝では、中村真衣選手が自己の日本記録を0秒04縮める28秒63をマーク。「気持ちよく泳ごうと思っていただけなので、びっくりした」という言葉どおり、ゴールしたあとの目を丸くしたような表情が印象的でした。リラックスして泳げたのが、かえって良かったんでしょうねー。さすが、短い距離が得意の中村選手!です。以前はこの種目の世界記録を持っていたこともあるし、決勝でも再び「快泳」を見せてほしいです。
なお、女子800m自由形は山田沙知子選手が6連覇、男子1500m自由形は藤田駿一選手が3連覇を果たしています。
※ハンマー投げの室伏広治選手が、今季第1戦で好記録をマークしました。母校・中京大で開かれた記録会に出場し、3投目に82m36まで距離を伸ばすなど、6投すべてで80m以上を記録。シーズンはじめにしては、恐ろしいくらいの調子の良さを見せつけてくれました。室伏重信さんによると、現在の日本記録(83m47)を出した一昨年より、今年のほうが上なんだそうです。この分だとグランプリ大阪大会では、でっかい雄叫びが聞けそうです。
4月25日
※競泳の日本選手権第4日、この日は北島選手が「世界記録」を持つ種目、男子200m平泳ぎ決勝などが行われました。「あわよくば…」きっとそんな感じで、みんなが見ていた平泳ぎは、最初の50mは世界記録を上回るペース。が、次の50mで「ストローク数に気を使いすぎ」て伸びず、記録更新は夢に終わりました。でも、記録自体は世界歴代4位で、悪くないタイムなんですよね。レースもぶっちぎりだったし…。力がついているのはまちがいないところで、次を楽しみにしたいです。やっぱ、世界の大舞台で記録を更新してほしいですね。あと、残る100mでの日本新はどうかしら?
また、強豪揃いの女子100m背泳ぎは、復活した銀メダリスト・中村真衣選手が2年ぶり8回目の優勝。さすが、短い距離は強いですねー。「切羽詰まってました。プライドも何もかも捨ててレースに挑みました」という言葉からは、ある種のすがすがしさが感じとれました。ただ、休養しているあいだに、世界と少しだけ差がついてしまったのは事実で、負けず嫌いの中村選手が、今後どこまでやってくれるか…というところです。2位には中村礼子選手が入って、「背泳ぎ戦国時代」をますます実感させてくれました。
それから、前日の準決勝で15年ぶりに日本記録を更新した男子100m背泳ぎの錦織篤選手は、決勝では敗れて2位。優勝は森田智己選手で、54秒97と前日の錦織選手が出したタイムには及ばなかったけれど、こちらもしっかり「大地超え」は果たしてくれました。この種目は2人が高レベルで争っているだけに、世界選手権でもどちらかがやってくれるんじゃ…と期待しております。
女子200m平泳ぎは、50mに続いて田中雅美選手が優勝。50とちがってまずは楽勝でした。全盛時の感覚が戻りつつある…ということなので、当然期待大でしょう。今回の復帰組の好成績は、とてもうれしいですねー。
4月24日
※競泳の日本選手権第3日、「最も古い日本記録」がついに塗り替えられました。男子100m背泳ぎ準決勝で、錦織篤選手が54秒54をマーク。88年ソウル五輪で鈴木大地さんが作った日本記録を、15年ぶりに更新するとともに、日本人で初めてこの種目で55秒の壁を破りました。
それにしても、あの記録がついに…。鈴木さんの金メダル獲得のレースを、生中継で手に汗握りながら見ていた私にとっては、ものすごく感慨深いものがあります。「鈴木大地追ってきた!」という当時の実況を聞くと、今でもあのときの興奮がよみがえってきますからねー。
ちなみにこの背泳ぎ、ソウル五輪当時とは若干ルールが変わっています。潜水(バサロ)の距離が制限されたかわりに、クイックターンが使えることになったので、実をいうと今のほうが有利になった…といえないこともないわけで…。だから、本来ならもっと早く更新されてしかるべし、だったんです。にもかかわらず、15年のあいだ破られなかったとは…いかに凄い記録だったか、ということですね。
それから、女子1500m自由形決勝では、山田沙知子選手が16分12秒75の日本新を出して連覇を達成。彼女自身の持つ日本記録を4秒近く上回る好記録でした。また、男子1800m自由形は松田丈志選手が昨年に続いて制し、男子200m個人メドレーは森隆弘選手、女子200m個人メドレーは藤野舞子選手が、それぞれ初優勝を飾っています。
なお、世界選手権への切符は、錦織選手、山田選手、森選手が条件をクリアしほぼ確実にしています。
※5月にイギリスで開催される、バドミントンの世界選手権代表選手が決まりました。女子の米倉加奈子選手(私が唯一名前を言える人)ら、16名です。本場イギリスで、がんばってきてほしいです。代表選手は次のとおり。男子…山田英孝、仲尾修一、坂本修一、佐藤翔治、舛田圭太、大束忠司、今井紀夫、大山宏司。女子…米倉加奈子、山本静香、森かおり、山田青子、中山智香子、小椋久美子、潮田玲子、吉冨桂子。
※肺炎が、スポーツ界にもかなり影響を及ぼしてきました。陸上は、来月のグランプリ大阪大会への派遣を中国側がとりやめ。グランプリに先立って出場する予定だった春季サーキットも、当然欠場することになります。
それから卓球の福原愛さんも、遠征先の中国から緊急帰国しました。なんでも、「棄権しようとしてもできなかった」はずの大会が、現地へ行ってみれば中止になっちゃってたそうで…。中国側の不手際が目立ちますねー。
4月23日
※競泳の日本選手権第2日、この日は8種目の決勝などが行われました。
前日に引き続き注目度No.1の北島康介選手。準決勝でマークした50m平泳ぎの日本記録を、決勝でまたも更新なるか…? そんな期待どおり、レースは序盤から北島選手が圧倒的な差をつけ、トップを走る…じゃなくて泳ぎます。これは記録更新も…と一気にボルテージは高まったのですが、どうも途中から、本人が記録を意識しすぎてしまったみたい。優勝はしたもののタイムは28秒02と、昨日北島選手が出したばかりの日本記録にはわずかに及びませんでした。レース後のインタビューでもかなり不満そうでしたけど、50mは、いってみれば100と200のウォーミングアップのようなもの。とりあえず日本新は昨日出たことだし、残りの種目に注目したいですねー。200は日本新=世界新だし、100のほうでも狙ってるみたいですし、ね。
また、女子50m平泳ぎは、3年ぶりに出場の田中雅美選手が優勝。圧勝とはいきませんでしたが、復活をアピールしてくれました。
復活といえば、バタフライの大西順子選手も…で、2年ぶりの出場ながら強さを発揮。三度目の優勝を飾りました。世界選手権後の引退は本当に「惜しいな〜」と思っていたので(記録、伸びてたし…)、彼女の復帰はうれしかったですねー。若くて伸び盛りの選手も見ていて楽しいけど、こういう息の長い選手がいてくれると、ほっとしますもん。
それから有力選手が揃った女子200m背泳ぎは、伊藤華英選手が初優勝。復帰した五輪メダリスト中村真衣選手に、アジア大会金の中村礼子選手、同じく銀の寺川綾選手などを抑えての勝利はお見事! 昨年は選考会で負けて国際大会には出られなかったから、喜びもひとしおでしょうねー。積極的なレースは見事でした。あと、後半追い込んだ寺川選手は、タッチの差で惜しくも2位。ただ、記録は自己新だったので、この雪辱は世界選手権で!というところですねー。あと、中村真衣選手の最初の飛び出しはさすがで、得意の100に期待を持たせてくれる内容でした。
ところでこの種目、今回は「第一人者」の萩原智子選手が出てないんですよね。なのにこれだけ充実したメンバーなんだから…萩原選手が復帰した暁には、どんな戦いが繰り広げられることやら…。楽しみですわ。
男子100mバタフライは山本貴司選手が6年連続八度目の優勝を果たし、ベテラン健在をアピール。一時は引退か…と思われてましたけど、がんばってくれてます。男子50m自由形でも山野井智広選手が勝ったし、「若いモンには負けん!」って感じかしら(笑)?
なお、この日世界選手権出場の条件を満たしたのは、女子がバタ…大西選手、平…田中選手、背…伊藤&寺川選手、男子は平…北島選手、バタ山本&高安亮選手。7月には彼らのがんばる姿を、いっぱい見たいです。
※ハンマー投げの室伏広治選手、短距離の末續慎吾選手など、ミズノ所属の有力選手が8月の世界陸上に向けて抱負を語りました。室伏選手は、「今年の最大の目標は世界選手権。それに向けて計画的に練習したい」とのこと。まずは5月10日の国際グランプリ大阪大会に照準を合わせるそうです。また、100mで日本人初(というより、黒人選手以外で初)の9秒台突入なるか…が期待される末続選手は「100m、200mとも、世界陸上のファイナリストをめざす」という、頼もしいお言葉! 末續選手はどちらかといえば200のほうが得意だったのですが、昨年から100でもぐんぐん記録を伸ばしてきて、もはや若きエース…といったところ。グランプリでどんな走りを見せてくれるか、本当に楽しみです〜!
※NECの陸上競技部が廃部…だそうです。ここのところ不況が続くIT業界だけに、「…やっぱり」という感じもありますけど、でも、若手にけっこういい選手が揃ってて、伸び盛りのチームだったんですよね。もったいないなあ…。部員13人と監督らスタッフの進路は未定だそう。できればバラバラじゃなくて、チーム全体をどこかがまるまる受け入れてくれたらなーと思います。
しかし…私だってNECのパソコン使って貢献してる?のに…。残念。
4月22日
※競泳の日本選手権が始まりました。7月に行われる世界選手権の代表選考会も兼ねているため、選手もやはり熱の入り方がちがうよう。初日から好記録連発となりました。
まずはやはりこの人、200m平泳ぎの世界記録保持者・北島康介選手でしょう。この日行われた男子50m平泳ぎ準決勝では、あっさりと27秒99の日本新をマーク。「決勝では27秒5か6を出したい」という言葉からは、「まだまだ行ける」という手応えみたいなものが感じとれました。23日の決勝はもちろん、そのあとの種目もますます楽しみになってきましたねー。
また、シドニー後はいったん引退を表明していた女子平泳ぎの田中雅美選手が、この大会から国内戦に復帰。アメリカでのトレーニングの成果を見せつけてくれました。精神的なダメージを乗り越えて復帰した選手は一段と強くなる…と思うので、田中選手の今後には要注目です。
なお、この日に行われた決勝は2種目。女子400m自由形は、自由形で3つの日本記録を持つ山田沙知子選手が優勝。この種目初となる5連覇を達成しました。男子400m自由形は藤田駿一選手が3連覇。山田、藤田両選手とも、日本水泳連盟の定める国際大会の派遣標準記録を突破し、世界選手権代表に内定しました。ちなみに山田選手は、昨年度の世界ランク2位。頂上まではあと一歩です。表彰台の中央に立つ姿が見たいですねー。
※ソフトボールのアテネ五輪プレ大会は、結局来年4月に開かれることになりました。日本はすでに五輪出場権を獲得しているのですが、本番に向けて、このプレ大会に参加する方針です。やっぱ事前に、実際の競技場で試合をしておきたいですからねー。ちなみに今夏は、本番の暑さ対策などを兼ねてアテネで強化合宿を行うそうです。
※先日のロンドンの衝撃が強すぎてすっかり忘れていた(^^;)のですが、そういえばボストンマラソンが行われていたのでした。男子の優勝はロバート・チェリヨット選手。聞いたことのない名前だなーと思ったら、ケニアの24歳の新鋭だとか。上位5人はすべてケニアで、なんかもう…強すぎ! なお、女子はロシアのスベトラーナ・ザハロワ選手が初優勝しました。
4月21日
※長嶋茂雄氏によると、11月に行われる五輪アジア地区予選の代表メンバーは、6月中に固める方針とのこと。代表22人の顔ぶれは、すでに長島氏の頭で決まりつつあるようです。できれば、地区予選からベストメンバーで臨んでほしいですねー。シドニーみたいな悔しい思いは、もうしたくないです。
4月20日
※陸上の春季サーキット、兵庫リレーカーニバル。みどころはなんといっても、男女の10000mです。男子で日本人トップ(「優勝」と書けないのが悲しい…)になったのは松宮隆行選手、女子は市川良子選手が優勝しました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
※柔道の全日本女子選手権は、塚田真希選手が2連覇を果たしました。全試合一本勝ちというから、もう圧勝ですね。なお、この試合は世界選手権の無差別級代表の選考も兼ねていたのですが、塚田選手か薪谷翠選手のどちらかを大会直前に選出すると決まっています。
※新体操の世界選手権代表決定競技会は、個人総合後半などが行われて、前半首位の村田由香里選手が1位となりました。結局村田選手は、4種目すべてで最高点をマーク。こちらも圧勝ですねー。2位は中村八千代選手で、以下3位横地愛選手、4位林芳江選手と、この4人が世界選手権代表に決定しました。
4月19日
※新体操の世界選手権・日本代表決定競技会が行われ、初日は村田由香里選手がトップに立ちました。村田選手は全日本選手権2連覇中で、アジア大会銅メダリスト。シドニーでは団体メンバーの一員でした。ちなみに、そのシドニーで個人総合に出場した松永選手は、決勝に残れず16位という結果でしたが…。村田選手のレベルがどうなのかは、「無知でスミマセン」になっちゃいますけど、16位よりいい成績がとれたらなーとは思ってます。なお、2位には中村八千代選手、3位には横地愛選手と林芳江選手がつけています。
※日本ライフル射撃協会は、アテネ五輪で金を獲得した場合、500万円の強化奨励金を出すことを決めました。500万って景気のいい額やなあ〜と感心してたら、シドニーのときはなんと1000万だったと聞いてびっくり。とはいえ、結局該当者はゼロだったんですけどね。
今回は半分になったかわりに、来月からのW杯などで五輪出場枠を獲得した選手は、その大会の遠征費を免除され、最大20万円の特別強化費ももらえるそうです。これなら、恩恵にあずかれる選手の数は増えるわけで、可能性の少ない1000万よりはいいかなーと思います。それにしても、W杯の参加費用って、全額が協会負担というわけじゃなかったんですね。そのことにちょいとびっくりしてしまったのでした。
4月18日
※競泳の世界記録保持者・北島康介選手が、日本選手権に向けて抱負を語りました。1か月間、アリゾナで高地合宿を行ったのですが、そこではいい練習ができたようです。国内では敵なしの北島選手、日本選手権では「各国のライバルをビビらせたい」とか。当然、記録を狙ってくるんでしょうけど…どの程度を念頭に置いてるのかなあ。ライバルだけじゃなく、私達もびっくりするような記録を出してほしいもんですねー。
※国際バドミントン連盟が、最新の世界ランキングを発表しました。女子ダブルスで中山智香子/吉冨桂子組が、前回の9位から7位に浮上。同シングルスの最高は、米倉加奈子選手の9位。男子ダブルスの舛田圭太/大束忠司組は13位から9位に。…って、ふだんはバドミントンの話題って、ほとんど触れたことがないですよねー。知識がないもので、書きたくても書けないというのが正直なところです。知っている名前は米倉選手だけだし…。でも、ランキングベスト10に入ってる→五輪で入賞可能なレベルってことだし、今から少しずつお勉強していって、来年までにポイントだけはつかんでおくようにしたいです。
4月17日
※5月10日に行われるグランプリ陸上の出場選手が発表されました。毎年豪華な顔ぶれが揃いますが、今年も期待に違わず…って感じになりました。男子100mの世界記録保持者ティム・モンゴメリ選手、110mハードルのアレン・ジョンソン選手…。あと、2001年の世界陸上で室伏選手を破って優勝したジオルコフスキ選手もやってきます。室伏選手との対決を思うと、ワクワクしちゃいますね。日本勢は100mの朝原選手、末續選手、400mハードルの為末選手、長距離の第一人者高岡選手、そして前述の室伏選手など、一線級の選手はほとんど出場します。この試合は見に行く予定なので、今からとっても楽しみです〜。
4月16日
※マラソンのリディア・シモン選手が、「五輪でラドクリフと対決したい」と語りました。シモン選手といえば、最近は赤坂5丁目を走ってる人…という感じになってます(笑)が、一流のマラソンランナーなのはだれもが知るところ。特に、最後まで勝負をあきらめないあの粘りは、世界一じゃないでしょうか。この前のTVでは、出産して日が浅いということで、本調子からはほど遠い走りしか見られませんでしたけど、これからアテネに向けて調整してくるのはまちがいないでしょう。来年のアテネは、「真の女王決定戦」となるかもしれませんねー。
※昨年末の実業団女子駅伝で転倒し、左ひざを故障してしまった福士加代子選手ですが、思ったより回復が遅れているのでしょうか。4月末〜5月初にかけての春のサーキットを、欠場することになってしまいました。しかも、6月の日本選手権にも出場しない可能性のほうが高いそうです。サーキットにも日本選手権にも出られない…ということは、世界陸上の選考会を走れない…つまりは代表にもなれないってことなんですよね。それはかなり残念です。
ここのところトラック競技は、いったんは縮まっていた世界との差がまた開きつつあります。そんななかで福士選手は昨年どんどん記録を伸ばしてきてたから、今度の世界陸上で、トップクラスの選手との距離がどれぐらいなのか、ぜひとも見てみたかったんですよね。それに、来年の五輪のためにも、彼女には大きな大会での経験も積んでほしかったし…。
現在、練習は再開しているそうですけど、監督によると「まだ3割程度」だとか。走れないわけではないけど、本調子にはまだまだ…というところでしょうか。日本選手権までに元に戻すのは、やっぱり無理があるんでしょうかねー。 |