2003年のトピックス           10 11 12

9月30日
柔道のアテネ五輪審判員25人が決まりました。アテネでは、これまでのように各大陸ごとに人数を割り振って選出するのではなく、レベルの高い審判を選ぶ…ということで、先日の大阪での世界選手権が選考対象になっていました。
結果、日本からは藤猪省太氏と遠藤純男氏の2名が選出され、日本でのみ関心を呼びそうな、シドニーで篠原選手を負けにしたあの審判はというと…やっぱり選出されてるらしいです。
正直なところ「なんでやねん!」という感じではありますが…。彼がシドニーで懲りて、審判として成長していてくれることを願うのみですわ。 
ギリシャ中央銀行が、アテネ五輪の記念コインを発行するそうです。五輪の競技場面が図案化されている…ということで、どんな感じなのかけっこう興味があったりします。来年の1月1日からユーロ圏で流通するらしいので、あんまり高額の硬貨じゃなければ手に入れたいなーなんて思ったりして(笑)。
ただ、この硬貨発行の目的は、ふくれあがる会場建設費の穴埋めだそうで…。もし私がコインを買って、でもって「アテネの記念」とかいって大事にしまいこんでたら、ギリシャ政府の思惑どおり、ってことになっちゃいますね。
お正月の風物詩・箱根駅伝の、予選会の詳細が決まりました。今回は、箱根の芦ノ湖周辺のコース(16.3km)で行われる…ということで、箱根出場にはほど遠い学校の選手にとってはうれしいかも。やっぱ、本選と同じコースを走れるって、いいもんですよね。
なお、日程は10月18日で、予選会を通って箱根駅伝へ出場できるのは9校です(単純に上から9校選ぶわけではないのですが、昨年に関しては結果的にそうなっています)。
あと、ご存じでしょうが、2003年の箱根で10位までに入った(シード権を獲得した)学校は、予選会は走らなくていいです。念のため。

9月29日
野球のアジア選手権代表22人が発表になりました。これについてはもう説明するまでもないと思いますが、この大会で優勝または準優勝すれば、アテネ五輪へと駒を進めることができます。ここのところ五輪予選での負けが続いている日本ですが、正直なところ「野球ぐらいは出てほしい」という気持ちはありますね。しかも、今回はプロのなかでも一線級の選手(いわば、オールスター?)ばかりが参加するんだから…。とはいえ、韓国も台湾もベストメンバーを揃えてやってくるでしょうから、簡単にはいかないと思いますけどね。
てなわけで、代表選手は以下のとおりです。投手…上原浩治(巨人)、木佐貫洋(巨人)、石井弘寿(ヤクルト)、岩瀬仁紀(中日)、安藤優也(阪神)、黒田博樹(広島)、松坂大輔(西武)、和田毅(ダイエー)、小林雅英(ロッテ)。捕手…谷繁元信(中日)、城島健司(ダイエー)。内野手…二岡智宏(巨人)、宮本慎也(ヤクルト)、井端弘和(中日)、松井稼頭央(西武)、小笠原道大(日)。外野手…高橋由伸(巨人)、福留孝介(中日)、赤星憲広(阪神)、木村拓也(広島)、和田一浩(西武)、谷佳知(オリックス)。
新体操世界選手権の最終日は団体体種目別決勝が行われ、リボン5とボール2+フープ3のいずれも、ロシアの優勝で幕を閉じました。いつものごとく体操協会のページを見てみたのですが、日本が出場しない(できない)せいか、この日の山崎浩子さんのレポートは、とってもあっさりしたものでした。ただ、ロシアってほかの国より相当レベルが高いみたいですね。
あと、「試合後に行われたガーラ(演技会)では、日本の男子新体操のメンバーも出演。大きな拍手を浴びていた」(←体操協会のページからそのまま引用)とのこと。男子に関しては、取り組む国が多くないこともあって、日本はけっこう強かったと思うのですが…。今後、五輪正式競技になることは…やっぱないかしら?
陸上(トラックおよびフィールド種目)の五輪代表については、来年の日本選手権後に決まることになっています。が、日本陸連はこのほど、選考方法について一部変更することを発表しました。日本選手権終了の時点ですべてを決めてしまうのではなく、その後の競技会で好記録を出した選手には、代表入りのチャンスを与えるそうです。
まあ、日本選手権一発勝負だと、本来なら一番力のあるはずの選手が優勝できるとはかぎらないですからね。故障や体調不良、あと条件が悪くて力が発揮できないってこともあるし…。日本の場合、アメリカみたいに「国内選手権で3位までに入れなければ、どんなに実力のある選手でもダメ」なんてことは、やってられませんからねー(あのカール・ルイス選手も、これでバルセロナ五輪の100mに出場できなかったのです)。
世界選手権の追加代表を決めるのは、ここのところは7月の南部記念になっているのですが、来年も同様なのか、それとも別の(新たな)競技会が指定されるのか、そのへんは未定だそうです。具体案が固まるのは11月だとか。
私としては、力のある選手が代表落ち…なんて事態だけは避けてほしいので、そのためにベストな方法をとってくれたらなーと思います。
バレーボール全日本男子の成績不振から、解任をささやかれていた監督の田中幹保氏ですが、結局のところ交代はなし。監督はこれまでどおり田中氏で、その更迭を求めていた森田淳悟氏(男子強化委員長)は、総監督となることで決着が着きました。
会議では「田中監督だけの責任ではない」という意見が出たとのことですが、はっきりいってそのとおりでしょう。今回もし田中監督が解任されて、森田氏が監督になったとしても、急激に成績を上げられるかといえば、「???」ですもんね。
とりあえず、内部で対立してないで、総力挙げて強化に取り組んでほしいです。これ以上弱くなるのだけは、勘弁してほしいですよね。

9月28日
男子マラソンで、驚異的な世界最高記録が誕生しました。28日に行われたベルリンマラソンで、優勝したポール・テルガト選手(ケニア)は2時間4分55秒でゴール。これまでのタイムを43秒も更新するという、信じられないような好結果となりました。
ただ、驚くべきは記録を出したテルガト選手ではなく、レースを引っぱったサミー・コリル選手(ケニア)のほうです。ラビットとして超ハイペースのレースを作りだし(何人かで分担はしていたでしょうが)、お役ご免となってからも走りつづけての2位。しかも、トップとはわずか1秒差ですよ。少なくとも、引っぱられているテルガト選手よりは、体力を消耗していたはずなのに…。凄すぎます。
それに、テルガト選手なら有名ですが、正直「サミー・コリル? だれ、それ?」って感じですからねー。でも、いちおう日本で走ったこともあるんですよ、これが。2002年の別大マラソンで優勝してるんですけど、正直いって全然覚えてないし、タイムも2時間11分45秒と平凡すぎるくらい平凡。記憶に残せっていうほうが無理でしょう。
それにしても、ケニアってこんな選手がぽっと出てくるくらい、層が厚いってことなんでしょうね。この分じゃ、アテネまでにどんな選手が現れるかと思うと…。恐ろしいですわ。
なお、女子では橋本康子選手が、2時間26分32秒の自己ベストで優勝しています。
陸上の全日本実業団対抗最終日、有力選手の欠場が目立つのはちょっと残念でしたが、好記録もいくつか生まれました。男子110mハードルでは内藤真人選手が13秒57の大会新で優勝。世界陸上からずっと好調さを保ち続けてるみたいです。そのほかの世界陸上代表組では、吉田真希子選手が前日の400mハードルに続きこの日の400mでも勝って2冠を達成。また、専門の走り幅跳びでは2位となった池田久美子選手が、100mハードルを制しました。それから女子5000mでは、若手の有望選手を抑えて弘山晴美選手が優勝。これは凄い…けど、若手にはもう少しがんばってほしいですね。
ざっとこんなところかな。残る大きな大会は、国体ぐらい。でも、さすがにこれからの試合では、記録を狙うのはむずかしくなるでしょうね。
ハンドボールでは、結局男女とも五輪出場権を獲得することはできませんでした。アジア予選最終日の28日、男子は韓国が中国を破り、勝ち点では日本と並んだものの、得失点差で上回って優勝を決めました。日本は、韓国戦の引き分けが最後まで響きましたね。途中までリードしていただけに、悔やまれるところでしょう。最後まで守りきっていたらなぁ…。
また、女子はカザフスタンに敗れて、結局最下位となってしまいました。優勝は中国でした。
バスケットボール男子のアジア選手権でも、日本の2次リーグ敗退が決まりました。準決勝進出をかけて優勝候補の中国と対戦した日本でしたが、結果は60−88。大差で敗れて実力のちがいを見せつけられた感じになってしまいました。ちなみに、日本男子が最後に五輪に出場したのは1976年。なんだか、どんどん世界との差が開いていってるような気がしてきました…。
それでも、今回のチームは次(2008年の北京)をにらんでの編成とも聞いているし、この大会でなにかを得られたら、それでいいと思います。このあと日本は5位決定戦に回りますが、前回が6位なので、できればここで勝ってひとつでも順位を上げてほしいですね。
新体操の世界選手権第4日、ただ1人個人総合決勝に進出していた村田由香里選手ですが、最後の種目のリボンでミスが出てしまい、27位でこの試合を終えました。ただ、仮にリボンで失敗しなかったとしても、順位的には16〜17位あたり。やはり、世界は遠いです。
なお、優勝は、アリーナ・カバエワ選手(ロシア)でした。
サッカーの女子W杯、1次リーグC組の日本は1−3でカナダに逆転負けし、準々決勝進出はなりませんでした。昔…というか10年弱ぐらい前は、もう少し強かったような気がするんですけどねー。
テコンドーの世界選手権、日本勢は苦戦しているようです。シドニーで銅を獲得した岡本依子選手は初戦で敗退。ウエルター級男子で、有田充臣選手がベスト8に入ったのが、3日目の?日本勢の最高だそうです。情報がないので、詳しいことはわからないのですが、とにかくどの選手も初戦や2回戦で次々に姿を消しているみたい。アテネに向けては、不安材料ばかりです…。

9月27日
新体操の団体は、残念ながら五輪出場権を獲得することができませんでした。世界選手権で、前日には個人1枠を獲得し、団体出場権も…!と思ったんですけどねー。26日に行われた団体では日本は16位に止まり、8位までに与えられるアテネ切符には遠く届きませんでした。
体操協会のページによると、日本は最初の種目のリボンで結び目ができてしまったらしく、途中でほどくこともかなわず、最後まで満足な演技ができなかったそうです。記事を書いている山崎浩子さんいわく「最悪の状態」で、リボンの順位は21位。その影響が出たのか、続くボール2+フープ3の種目でもミスがあり、こちらは14位。どちらにせよ、不本意な順位だったみたい。
なんというか、大事なところでこのミスは痛いですよね。手具を落とした、とかなら、拾いさえすれば次の演技はできるけど、結び目がほどけなかったら最後まで影響が出ますもん。残念としかいいようがないです。
五輪の団体に出場できるのは10か国で、今回決まったのは8か国。残りの2か国については、国際体操連盟の推薦で決まるそうです。この推薦枠に…なんて望みをかけるのは、やめといたほうがいいんでしょうか?
バスケットボールの男子アジア選手権、2次リーグ初戦は黒星でスタートした日本ですが、27日の2戦目ではインドを103−74で破り、通算成績は1勝1敗となりました。28日に対戦する中国に勝てば、準決勝へ進出できる…はずです。ただ、中国は優勝候補で、日本が勝てる可能性はかなり少ないみたい。でも、勝てなくても、いい戦いをしてくれればいいなーと思ってます。
陸上シーズンもそろそろ終わり。27日は全日本実業団対抗が行われました。優勝者の顔ぶれをざっと見てみると、女子砲丸投げの森千夏選手、女子400mハードルの吉田真希子選手など、やはり世界陸上代表組が実力を発揮したみたいですね(まあ、この2人に勝てる日本選手がいるとは思えないけど)。
また、女子走り幅跳びでは、花岡麻帆選手が池田久美子選手を破って優勝。この2人にはもっと競り合ってもらって、2人で記録を伸ばしていってほしいです。
女子10000mの福士加代子選手は2位。1位はルーシー・ワゴイ選手で、できれば福士選手に勝ってほしかったけど、世界陸上の疲れもあるだろうし仕方ないかな。タイムは31分11秒61とけっこう良かったので、調子は悪くないと思います。これからは駅伝シーズンに入るので、ゆっくり休む間もない…って感じですけど、体調管理には気を配ってほしいですね。あと、昨シーズンのようなケガだけはしないように…と願ってます。
それから、男子10000mではあいかわらず外国人選手が上位を独占。ただ、このところいい走りが見られなかったジュリアス・ギタヒ選手が優勝したのは、ちょっとうれしかったりしました(←私のごひいき選手なのです)。日本人の最上位は5位の大島健太選手で、27分54秒88と五輪の参加B標準も突破。27分台が出たのは収穫でしたね。

9月26日
新体操で、なんとか五輪出場枠1を確保することができました。ただ、結果から想像するに、かなりギリギリでの獲得だったみたいです。
国別対抗5位以内なら2枠、6位以下の場合は、個人総合で上の5か国を除いた上位10か国に入れば1枠(ちょっとわかりにくいでしょうか)が獲得できるのですが、日本勢の成績で一番良かったのは、村田由香里選手の21位。ただ、ここから既に国別で枠を得ている5か国を除いて数えると、村田選手、すなわち日本の位置は9番目で、どうにか10か国のなかに滑り込むことができました。
それにしても、試合の最中は枠がとれるかどうか最後までわからなかったでしょうし、現地にいる人たちは気が気じゃなかったでしょうねー。
なお、そのほかの日本勢の成績は、横地愛選手が39位、中村八千代選手は53位。個人総合決勝に進出できたのは、村田選手だけでした。
次は、団体の予選です。もちろんこれにも五輪出場権がかかってます。日本チームの健闘を祈りたいです。
ハンドボール女子は、残念ながら今大会での五輪切符獲得はなりませんでした。26日の韓国戦は引き分けで、日本は通算1敗1分けとなり、この大会の2位以下が確定。出場権を与えられるのは優勝チームだけなので、必然的に五輪への道は断たれることになりました。
ただ、12月の世界選手権で上位5か国に入れば、出場権が与えられるので(日本女子は出場しませんが)、今回日本より上の順位になった国がそこまで勝ち進んでくれたら、日本にアジア枠が転がり込んでくる可能性も残されています。
…というわけで、2年前の世界選手権の成績を調べてみたところ…。アジア勢のうち決勝トーナメントに進んだのは、中国と韓国のみ(決勝トーナメントに進めるのは16か国)。そして、どちらの国もしっかり1回戦で負けてました。これって、アジア勢が上位5か国に入る可能性は、ものすごーく低いってことですよね。つまり日本女子の五輪出場は、結局のところ「絶望的」ということなのかな…。
なお、男子のほうは、現在日本は1勝1分で韓国と並んでいます。ただし、得失点差で韓国にかなり大差をつけられているので、こちらもちょっと苦しいかな〜という感じです。
バスケットボールの男子アジア選手権、日本はレバノン(前回準優勝)に63−76で敗れました。途中までは互角の戦いを見せてくれたらしいんですけどねー。残念。準決勝進出には、もう1敗もできない状況になっちゃいました。
競泳の北島康介選手が「特別認定選手」となりました。これは、「一定条件内で自らの肖像権を使った商業活動が認められる」ということ。北島選手のスポンサーは「レオパレス21」で、もうCM撮影にも入っているそうです。どんなのになるか、ちょっと楽しみ(笑)。
なお、北島選手はこのあと11月からアメリカのアリゾナで高地合宿、来年1月にはオーストラリアでレースに出て、3月には再度高地トレーニングを行うそうです。代表選考会となる日本選手権は4月。いったい、どんな泳ぎを見せてくれるんでしょうね。
国際卓球連盟が発表した初の国別世界ランキングで、日本は女子が6位、男子が9位になりました。1位は男女とも中国で、これはもうダントツの強さですもんね。ちなみにこのランキングは、来年の団体戦世界選手権の参加基準となるみたい。いったい、何位までが出場できるんでしょ?
1980年代から90年代にかけて、アメリカ国内のドーピング検査で陽性反応を示していたにもかかわらず、同国オリンピック委員会は五輪出場を認めていた…ということで、現在かなり問題になっています。これまでは、どのあたりまでが正確な情報なのかわからなかったので、ここに書くことも控えていたのですが、ついにアメリカ側に動きがありました。陽性反応を示していたのでは…とされる24選手のなかに、シドニー五輪陸上男子1600mリレー金のメンバー、ジェローム・ヤング選手が含まれていることを認めたんですね。IOCでは調査などをしたうえで、12月の理事会で処分を検討するそうです。やっぱ、シドニーのメダル剥奪…になっちゃうのかな。
ちなみに当のヤング選手は、先日行われた世界陸上にも出場していて、男子400mと1600mリレーで金を獲得しています。本人はドーピングを否定しているらしいんですけど、このメダルについては、いったいどうなるんでしょうか?

9月25日
ヨットの世界選手権最終日、この日新たに女子470級とレーザー級で枠獲得が決まりました。女子470級では井嶋千寿子/生田真紀子組が15位に入り、国別順位で5位となって出場枠を獲得。また、レーザー級では鈴木國央選手が、順位こそ79位でしたが国別では16位に入り枠をとることができました。ただ、フィン級の黒田武士選手は69位で、枠獲得はなりませんでした。
この結果日本は、今大会で男女ミストラル級、女子470級、レーザー級(この級は男女の区別なし)の枠を確保し、前大会で得ている男子470級と合わせて5つの級で五輪にエントリーできることになりました。ちなみに、まだ枠がない種目は6。来年の世界選手権では、いくつ追加することができるんでしょうね。
新体操の世界選手権が、ハンガリーのブダペストで開幕しました。もちろんこの大会にも、五輪出場枠の獲得がかかります。初日は、個人総合予選を兼ねた国別対抗の前半(フープとボールの2種目)が行われ、日本は16位につけました。
体操協会のページによると、国別対抗の参加国は30か国、選手の数は100人以上だそうです。実力がかなり接近していて、少しのミスでも順位ががらりと変わる…といった状況だとか。日本からは村田由香里、横地愛、中村八千代の3選手が出場しましたが、いずれもノーミスとはいかなかったようです。
ちなみに、国別対抗で5位以内に入れば、五輪の個人枠2を得ることができますが、現在の状況ではとても無理。残るは個人総合で、その5か国を除いた上位10か国に入るしかないのですが…。なんだか「絶対に大丈夫」とは全然言えない雰囲気ですよね。
なお、個人総合予選の順位は村田選手23位、横地選手39位、中村選手60位となっています。
バスケットボール男子のアジア選手権兼アテネ五輪予選、すでに2次リーグ進出を決めている日本ですが、1次リーグ最終戦では47−68でカタールに大敗。途中までは善戦していたみたいですが、最終の第4クオーターで完全に抑え込まれてしまったようです。
ちなみに日本は前回6位で、カタールは5位。でも、この得点を見るかぎりでは、現在の実力差はかなりありそうです。日本が弱くなったのか、はたまたカタールが強くなったのか…。五輪出場権をとるのは、最初からかなりむずかしいといわれてたし、そこまで望むことはしませんが、せめて前回の順位は下回らないでほしい…というのは、私の勝手な願望なんでしょうか。
マラソンの土佐礼子選手が、東京国際をパスする可能性がでてきました。なんでも、練習中に石を踏んで、左足の甲を痛めてしまったらしいですね。骨に異常はなく、ジョギング程度の練習は再開しているそうですが…。今月いっぱいは様子見のようです。
しかし、名古屋にスライドするとなると苦しいかな…。記録が出にくいコースだし、参加する有力選手も少ないとなれば、たとえ勝っても高い評価を得るのは難しそうですからね。
2012年の夏季オリンピック開催には、パリ、ロンドン、マドリード、モスクワ、ニューヨークなど、世界の著名な都市が名乗りを上げています。現時点で9都市が立候補しているのですが、国際オリンピック委員会ではその第1回目の絞り込みを、来年の5月18日に行うことになりました。ここで、開催能力ありと判断された都市だけが、正式立候補都市として次の段階へ進めるそうです。最終的には、2005年7月6日のIOC総会で決定することになっています。このそうそうたる都市のなかで、開催を勝ちとるのはいったいどこなんでしょうねー。

9月24日
ハンドボールの五輪アジア予選で、日本男子は強豪韓国と対戦。ここで勝てば、五輪への道がぐっと開けてくる…はずだったのですが、前半のリードを保てず、惜しくも引き分けとなりました。それでも、これまで日本は韓国に14連敗中(!)だったというから、この結果は健闘といっていいんでしょうね。ただ、韓国と得失点差の勝負になると、やっぱり厳しいのかなあ。
ところで、試合が終わった今になって、サンテレビで生中継があったことを知り、「なんで気がつかなかったんだろう…」とめっちゃ悔やんでいます。録画しようと思えばできたのに…。サンテレビって神戸の放送局なんですけど、スポーツ中継に関しては「阪神専門」みたいな感じで、ふだんはあまり見ることもないんですよねー。しくじった…。
水球では昨日の女子に続いて男子も、アテネへの道が断たれてしまいました。全勝対決となったカザフスタン戦、日本は5−7で敗れて2位となり、20年ぶりの五輪出場は果たせませんでした。カザフが強いとは聞いてましたけど、結局男女とも切符を持っていかれてしまいましたね。
バスケット男子は、五輪予選1次リーグでヨルダンを破り、D組の2位以上が確定。2次リーグへの進出を決めました。2次では、8チームを4チームずつのグループに分けて戦うことになります。ここで再度2位以上になれば、決勝トーナメントに進出できる、というわけです。
ちなみに日本は、前回のアジア選手権では6位。ここからはかなり苦しい戦いを強いられそうですが、果たしてベスト4入りはなるでしょうか?
世界反ドーピング機関(WADA)は、来年の禁止薬物リストからカフェインを除外することを決めました。これまでは、「コーヒーも大量に飲めばひっかかる」と聞いていたのですが(どれぐらい飲めばひっかかったのかは不明)、これからは気にせずに飲むことができそう(笑)。また、市販の風邪薬などに含まれる軽度の興奮剤についても、一部は対象外となるらしいです。これまでよく、風邪薬を飲んでいたためメダル剥奪、なんてこともありましたけど、こういうことも少しは減ってくるかも。ただ、除外されるからには摂取しても影響のないような物質…なんでしょうね?

9月23日
世界選手権のメダリストが集合して、「スーパー陸上2003ヨコハマ」が行われました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
渋井陽子選手は大阪国際女子マラソンで、アテネへの切符獲りに挑むことになりそうです。東京に高橋選手と土佐選手が出るということで、渋井選手の大阪出場はある程度予測されてましたけどね。「やっぱり」というところかな。大阪には千葉選手や坂本選手が出てくるし、そのほかの有望選手も大挙して出場しそうなので、渋井選手にとってはかなり厳しい戦いになりそうです。
彼女は、後半にスピードが落ちるのがネックなんですよね。それがどのくらい改善されてるか…。大阪では、彼女の今後の方向性も見えてくるかもしれません。
水球の五輪アジア予選が行われています。昨日カザフスタンに敗れて苦しくなっていた日本女子ですが、今日のゲームでカザフはウズベキスタンにも勝ったため、カザフの1位が確定。日本女子の出場権獲得はなりませんでした。また、男子は日本とカザフスタンがともに2勝でトップに立っていて、直接対決で勝ったほうが五輪切符を掴むことになります。
神戸では、ハンドボールのアジア予選が始まりました。初日は、男子は台湾に勝ちましたが、女子は中国に1点差で敗れました。アテネへ行けるのは1位になった国のみ…ということで、初戦で負けてしまったのはちょっと痛いですね。
バスケットボール男子のアジア選手権(兼アテネ五輪予選)も中国で開幕。1次リーグD組の日本はフィリピンと対戦し、66−64の僅差で勝利をあげました。ちなみにこの種目も、出場権がとれるのは1か国のみです(ただし、女子はアジアで3か国)。
アテネ五輪ソフトボール競技の組み合わせが発表されました。ソフトボールはすでに出場8か国がすべて決まっているため、入場券が買いやすいように日程の決定を急いだとか。五輪では8チームがまず総当たり戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントに進出することになっています。日本の予選での対戦相手と日程は次のとおりです。8月14日…オーストラリア、15日…台湾、16日…アメリカ、17日…カナダ、18日…ギリシャ、19日…イタリア、20日…中国。日本にとってはやはり、16日のアメリカ戦が鍵となるでしょうね。
アテネ五輪での日本選手団のユニフォームは、今までとちょっとちがいそう。デザインは高田賢三さんなのですが、全員が同じ服装になるのではなく、選手個々が自分の好みで、数種のデザインのなかから選択できるようにするんだそうです。選手が楽しく着られて、しかも集まったときにはまとまりがあるものになる、とのことで、開会式がちょっと楽しみになってきました。ちなみに提供はやはりユニクロで、来春にはお披露目があるそうです。少なくとも、シドニーの虹色マントみたいなのにはならない…と思いたいです。
聖火リレーのコースなんですけど、私は知らなかったのですが、中国へリレーされるときにエベレストを越えていくそうですね。このほどその時期が、来年5月に決定したらしいです。3月からキャンプに入り、5月の天候の良い時期を選んで実施するとのことですが、本当に大丈夫なんでしょうか…。五大陸を回るとは聞いてたけど、こんな無謀なリレーだとは知らなんだ…。

9月22日
ヨットのミストラル級で、男女とも五輪出場枠を獲得しました。昨年、今年、来年と、世界選手権が行われるごとに少しずつ決まっていく出場枠。ミストラル級では昨年は男子が12、女子が10の国と地域に枠が与えられたのですが、今回はそれに男子15、女子12が追加されます。当然、昨年すでに枠をとっている国は除いて、15ないし12をカウントするわけです。
今回、男子の見城元一選手は19位(15枠のなかでは4番目)、女子の小菅寧子選手は29位(12枠のなかでは6番目)となって、枠を確保。昨年すでに決まっている470級男子に続くこととなりました。
なお、実際にアテネへ行けるのは、来年5月の世界選手権で日本人最上位に入った選手(組)です。ちなみに昨年男子470級の枠を獲得してくれた石橋顕/後藤浩紀組は、今のところ47位で日本勢のなかでは4番目、逆に現在8位につけていて日本勢では断然トップの三部泰成/高村幹治組は、昨年は43位で日本勢4番目でした。なんだか、だれ(どの組)が代表の座をつかむのか、来年の大会が終わってみないことには予測がつきません、って感じですよね。
水球の五輪アジア予選が始まって、男子は中国に逆転勝ちしたのですが、女子はカザフスタンに完敗。男子4か国、女子3か国による総当たり戦で、出場権を獲得できるのは1か国だけなんですよね。女子は厳しくなってきてしまいました。
10月に行われる柔道アジア選手権の代表選手が発表されました。先日の世界選手権で五輪出場枠を獲得できなかった階級は、男子のみ世界選手権の代表に変更され、90kg級に矢崎雄大選手、73kg級に金丸雄介選手、66kg級に鳥居智男選手が出場することになりました。さすがに、五輪がかかってると、やはり一番強い人間を送り込むのは当然、かな。
女子のほうは変更なく、63kg級には上野順恵選手が、57kg級には日下部基栄選手が出場します。まあ、女子に関してはこの二階級では、世界選手権の代表になった選手との力の差はないですからね。順当な決定というところでしょう。
ちなみに、もうひとつはっきりしなかった柔道の五輪枠獲得方法ですが、ここでやっと判明しました。アジア地域に与えられた枠は、各階級で男子が5、女子が3。うち一つは、来年のアジア選手権で優勝した選手の国(または地域)に与えられ、残り(男子4、女子2)は昨年行われた釜山アジア大会と、今回と来年のアジア選手権の合計ポイントで決まるんだそうです。
ということで、アジア大会の成績を調べてみたら、男子は90kg級…金、73kg級…銀、66kg級…銅。女子は63kg級…金、57kg級…銀となってます。これなら、よほどひどい成績じゃなければ大丈夫、ですよね。
世界陸上の決勝のスタート時、なぜか末續選手、何度も注意されてましたよね。「両膝がついてたらダメ」なんて言われたらしいんですけど、結局あれは「問題なし」と判明。日本陸連に、その旨を伝える文書が送られてきたそうです。
でも、準決までは一度も注意されなかったのに、決勝だけ執拗に変えるように言ってきたあのスターターって…。しかも、結局それはルール違反じゃなかったんですからね。なんとなーく悪意を感じてしまうのは、私だけなんでしょうか?
女子マラソンの世界記録保持者ラドクリフ選手が、ハーフマラソンでも1時間5分40秒の世界最高をマークしました。これまでの記録を1分も更新する、かなりすごいタイムです。これを単純に倍にすると、2時間11分と少しですからねー。男子のトップクラスの選手がマラソンを走るのと同じくらいのペースで、ハーフを走ってしまうというのは驚きですね。
来年のアテネ五輪日本選手団団長に、竹田JOC会長の就任が決まりました。また、副団長は林務JOC専務理事、総監督には福田JOC常務理事が決まったそうです。
ちなみに竹田団長によると、メダルの数は「前回を上回りたい」とのこと。シドニーでは18個を獲得したわけですが、女子レスリングで上積みが期待できるアテネでは、やっぱそれよりは多くとってほしいですよね。

9月21日
マウンテンバイクのアジア選手権最終日は、アテネの枠がかかるクロスカントリーの男女決勝が行われました。結果は、男子は野口忍選手が優勝して、見事五輪出場枠を獲得。2位には色川浩樹選手が入りました。ところで、この大会で決まる男子の枠は二つなのですが、1位と2位に入ったからといって、二つとも日本が枠をとれるわけではないんですよね。そのへんがちょっと残念…。
また、1位となった選手の国(または地域)のみが枠を獲得できる女子ですが、優勝したのは中国の馬艶萍選手。日本の南部博子選手は2位となり、枠獲得には至りませんでした。
卓球の荻村杯ジャパンオープン最終日、ベスト4をすべて中国勢が占めた女子シングルスは、15歳の郭躍選手が郭炎選手を下して優勝。郭躍選手はダブルスでも勝って、2冠を達成しました。男子シングルスは、ドイツのボル選手が制しています。
男子の場合、世界ランク1位はこのボル選手で、ベスト10にはある程度いろんな国の選手が名を連ねているのですが、女子に関しては6人が中国で2人が香港…。完全に中国系の天下になっちゃってるんですよね。たた1名、4位にクロアチアのボロシュ選手の名前がありますが、福原選手は彼女には勝ってるんです。でも、それよりもランクの低い中国の選手には歯が立たない…ということで、中国女子ってランクの数字は下でも実際の実力は全然上なんでしょうね。
福原選手は「ちょっとお疲れ」ってことで、このあとの試合はお休みするそうですけど、実力をつけて、いつか中国勢の一角を崩せるような存在になってくれたらなーと思います。
スペインでは、ヨットの世界選手権を開催中です。この競技の五輪枠は、2002年、2003年、2004年の三度の世界選手権で決まるのですが、日本が2002年に獲得した枠は男子470級のみ。残りの種目の枠獲得に向けて、二度目のチャンスに挑んでいます。
現在の状況は…というと、すでに終了した女子ヨーロッパ級では枠獲得ならず。そのほかの種目はまだ行われている最中で、ミストラル級男子の見城元一選手は17位、同女子の小菅寧子選手は30位、今井雅子選手は31位。女子470級の吉迫由香/佐竹美都子組は14位につけています。
ちなみに、すでに枠を獲得済の男子470級では、三部泰成/高村幹治組が現在8位…ということで、さすがに昨年あっさりと枠をとってしまった種目だけあるなーという感じですね。

9月20日
卓球の荻村杯ジャパンオープン第3日、女子シングルスで勝ち残っていた3人の選手は、この日ですべて姿を消しました。期待の福原愛選手は、3回戦で中国の李楠選手にストレート負け。先日の中国オープンでも敗れている選手なんですけど、なんだか「ことごとく立ちはだかる」って感じがしますよね。福原選手も「途中であきらめちゃった」と言ってたし、やはり実力がちがうのかなぁ。
また、3回戦で日本人同士の戦いとなった梅村礼選手と藤沼亜衣選手は、梅村選手が勝ってただ1人準々決勝へ。ですが、中国の牛剣鋒選手に完敗して、女子のベスト4はすべて中国選手となりました。…中国、強すぎです。
7月に行われた世界選手権で、男女とも最大の3枠を獲得しているアーチェリーですが、当初の方針どおり、枠を獲得した選手がそのまま代表に内定することになりました。ただ、20日の全日本アーチェリー連盟の理事会で決まったのは、男子…山本博、浜野裕二、女子…川内紗代子、河崎由加里、松下紗耶未の5選手だけ。古川高晴選手のみ内定せずで、「なんで?」と思ったんですけど、どうやら後日追加される見通しだそうです。
ところで山本博選手は現在40歳。なんとこれが、五度目の五輪出場となるそうです。これまで、5回代表になった選手は2人いるのですが、その両名とも不参加になったモスクワが含まれているため、実質5回は日本人最多なんだそう。
ちなみに、過去の2人というのは射撃とアーチェリーで、的を狙う競技はやはり選手生命が長いんでしょうね。
マウンテンバイクのアジア選手権第2日はダウンヒル男女の決勝が行われて、初日の予選で上位を独占していた日本勢が実力を発揮。男子は塚本岳選手が優勝し、2位に大島礼治選手、3位は竹本将史選手。女子は大きな国際大会でも上位に入っている末政実緒選手が圧勝。2位は増田まみ選手、3位は猪俣浩子選手でした。 

9月19日
卓球の荻村杯ジャパンオープン第2日は、男女シングルスの決勝トーナメントなどが行われました。注目の女子シングルスでは、福原愛選手をはじめ、すでに五輪代表に内定している梅村礼選手と藤沼亜衣選手も3回戦に進出。ちなみに福原選手が2回戦で勝った相手は、シンガポールのジン・ジュンホン選手で、なんとシドニー五輪4位という実績の持ち主なんですよねー。昨日のダブルスでは韓国ペアに負けてしまいましたけど、これは体調がかなり悪かったため…ということで、彼女の前に立ちはだかるのはもう、中国選手しかないのかな。
なお、男子シングルスの日本勢は、残念ながら2回戦までに全員が敗退。女子は、福原選手以外も活躍しているけど、男子はまだもうちょっと…ってところなんでしょうか。
マウンテンバイクのアジア選手権が始まって、初日はダウンヒル男女の予選が行われました。日本勢の成績は、女子は末政実緒選手が1位、増田まみ選手が2位。男子は1位の大島礼治選手を筆頭に4位までを日本が占めました。予選とはいえ、この活躍はうれしいですよねー。ダウンヒルが五輪種目だったら、余裕で出場権獲得だったのに…。
なお、五輪出場権がかかる男女のクロスカントリーは、21日に行われることになっていますが、枠をとることができるのは男子は1、2位、女子は1位のみ。ちなみに昨年のアジア大会では男子は金、女子は銀を獲得しているので、可能性は充分あります。枠獲得なるか、期待して待つことにしましょう〜。
22日から始まる水球のアテネ五輪アジア予選に向けて、日本選手団が出発しました。出場権を獲得できるのは、男女とも1か国だけ。予選参加は男子は4か国(日本、カザフスタン、ウズベキスタン、中国)、女子は3か国(日本、カザフスタン、ウズベキスタン)とライバルは少ないのですが、男女ともカザフスタンがかなり強いみたい。ただ、日本チームにとってはこれが最後のチャンスとなるだけに、なんとかがんばってほしい…というしかないですね(世界予選には派遣しないそうです)。

9月18日
高橋尚子選手の、ボルダーでの練習の様子が公開されました。テレビのスポーツニュースでもけっこう大きく取り上げられてましたけど、表情が明るくて、なかなか元気そうに見えました。公開した内容は1周8.3kmのコースを4周…というもので、強い風のなかでもまずまずのタイムだったみたいです。
小出監督によると仕上がり具合は、シドニー五輪のときと比較して7割5分くらいで、これを東京では10割にもっていくのだとか。彼女が五輪と同じような調子で東京のコースを走ったら、いったいどんなタイムが出るんでしょうね? 今からすごく楽しみです。
卓球の荻村杯ジャパンオープンが始まりました。初日は男子シングルス、男女ダブルスなどの予選ラウンドが行われたのですが、女子ダブルスに登場した福原愛/高橋美貴江組は、初戦で韓国ペアにストレート負け。残念ながら、決勝トーナメントには進めませんでした。
今までことごとく、中国勢に上位進出を阻まれてきた福原選手ですが、強いのは中国だけじゃなかったのね…って感じです。アジアのレベルは高いですねー。
ところで福原さん、先日「徹子の部屋」に出演していたのを見たのですが、やっぱ(あたりまえだけど)成長しましたよね。昔、泣きながら試合してた3歳の女の子が、もう中学3年になってるんだから…。
しかし、以前大阪に住んでいたときの感想として「大阪のオバサンはスゴイ!」みたいなことを言ってましたけど、全部が全部そんな人ばかりじゃない…はず(笑)。

9月17日
レスリング世界選手権で圧倒的な強さを見せた、日本女子が帰国しました。あいかわらずの、華やかな出迎え風景が見られましたね。インタビューでもみんなニコニコで、特に浜口京子選手(72kg級2連覇)なんて、いい顔してました。
ただ、59kg級の山本聖子選手だけは「これからもっとがんばらないと」と、あまり喜んでもいられない…といった様子。それもそのはずで、彼女の本来の階級55kg級なんですけど、それを今回に限り1階級上げて出場したんですよね。なぜなら、55kg級には吉田沙保里選手がいて、ここのところは山本選手のほうが分が悪いから。
で、今回は二つの階級に分かれて出場して、それで金が2個とれたから良かったんですけど、あいにく五輪では59kg級は実施されないのです。当然このあと、山本選手は階級を元に戻して、選考会に挑んでくるでしょう。来年、五輪出場を果たすのはどちらか…。出場しさえすれば、金を持ち帰れる可能性は極めて高いだけに、代表切符のゆくえが気になるところです。
それにしても、なんでよりによって強い選手が2人、同じ階級になっちゃうんでしょうね。
サッカーのU22日本代表が、韓国のU22代表と親善試合を行いました。サッカーについてはあまり詳しくないので、ふだんはここに書くことも避けているのですが…。やっぱ、アテネのことを考えると、そうもいってられないです。
で、結果はというと、1−2で日本の負け。前半、韓国の金東進選手に2本を決められ、日本は後半に1点を返すのが精一杯でした。なんだか、韓国との力の差を見せつけられてしまった、って感じです。
五輪最終予選は来年の3月で、これは通過してくれるだろう…と思っているのですが…。やっぱ、韓国ともうちょっといい戦いができないと、五輪本番での活躍が期待できないですからねー。

9月16日
国体夏季大会の最終日、世界選手権代表組がこぞって出場した成年女子100m背泳ぎは、伊藤華英選手が大会新で優勝を飾りました。2位は100分の5秒差で中村真衣選手、以下、3位は中村礼子選手、4位寺川綾選手、5位が稲田法子選手でした。それにしても、50mで世界3位の稲田選手が5位とは、日本女子背泳ぎのレベルの高さが伺えますねー。
また、成年女子100m自由形は、萩原智子選手が200m個人メドレーに続いて優勝。もう完全に元に戻った、と思っていいでしょう。そして、この大会が復帰戦となる自由形の源純夏選手は、成年女子200mリレーのアンカーとして登場。見事、徳島県チームを優勝に導きました。彼女が本当の意味で復活を果たしてくれるのか、ちょっと不安もあったのですが、こちらも大丈夫そうですね。これは、来年の日本選手権(五輪選考会)が楽しみになってきました。
男子バスケットボールのアジア選手権(兼アテネ五輪予選)代表メンバー12人が発表されました。この大会は今月23日から中国で開催され、1か国、つまり優勝チームのみが五輪出場権を獲得することができます。参加は全部で16か国。ここで優勝するのはかなり難しいでしょう。だから「アテネを目指す」というよりは、むしろ2006年の世界選手権や2008年の北京五輪を視野に入れて、若手を多く起用するもよう。特に06年世界選手権は日本開催らしいし、それまでに少しでも力がつくことを願ってます。だけど、たま〜にテレビでNBAの試合を見たりなんかすると、正直、日本のバスケットとは「種目がちがう」って感じがしないでもない…んですよね。
というわけで、代表メンバーは次のとおりです。柏倉秀徳、古田悟、佐藤浩貴、堀田剛司、高橋マイケル、五十嵐圭、青野文彦、仲村直人、石坂秀一、伊藤俊亮、網野友雄、渡辺拓馬。

9月15日
柔道の世界選手権は14日で終了。この日は記念イベントとして、世界国別団体トーナメントが行われました。日本は女子は金を獲得しましたが、男子は決勝でフランスに敗れて銀となりました。
レスリングの世界選手権(フリースタイル)で銅メダルを獲得した、男子66kg級の池松和彦選手が、アテネ五輪代表にほぼ内定しました。ただし、12月の全日本選手権に出場することが条件ですが、これは「出場」さえすればいいわけで、「優勝」の必要はありませんからね。もちろん、池松選手としては、世界3位のプライド?にかけても、優勝を狙ってくるとは思いますけど。
それにしても、そろそろ「出場枠」だけじゃなくて、「代表選手」が決まることも多くなってきそうです。
国体の夏季大会、競泳の成年女子200m個人メドレーで、萩原智子選手が優勝しました。記録は2分14秒16の大会新。萩原選手自身が持つ日本記録は2分12秒84なので、調子はかなり上がっていると見ていいんでしょう。このままなら来年の日本選手権(アテネ選考会)には充分まにあいそうです。

9月14日
世界柔道選手権最終日、48kg級の田村亮子選手が期待どおりに金メダルを獲得。前人未到の6連覇を達成しました。男子無差別級の鈴木桂治選手も金、60kg級の野村忠宏選手は銅と、この日は三つのメダルを獲得しました。
レスリングのフリースタイル世界選手権で、男子66kg級の池松和彦選手が銅メダルに輝きました。準決勝ではロシアの選手に大敗したものの、3位決定戦は接戦を制し、世界選手権では8年ぶりのメダル獲得となりました。
また、女子は全7階級のうち5階級で金メダルを獲得。五輪種目となる4つの階級では3階級を制しており、来年のアテネでは金メダルの大量獲得が期待できそうです。試合内容など詳細は不明ですが、金メダルを獲得したのは次の選手です。51kg級…伊調千春、◎55kg級…吉田沙保里、59kg級…山本聖子、◎63kg級…伊調馨、◎72kg級…浜口京子(◎印が五輪実施階級)。
なお、女子は48kg級の坂本真喜子選手も5位に入っていて、全階級で五輪出場枠を獲得。男子は昨日お伝えした55kg級、66kg級に続き、74kg級でも小幡邦彦選手が10位となって枠を獲得しました。
クレー射撃の世界選手権は、男子トラップと男子スキートの予選が行われましたが、日本勢は全員がここで敗退。五輪出場枠は獲得できませんでした。日本勢の最高は、トラップ…小原選手の22位、スキート…野崎選手の56位でした。

9月13日
世界柔道選手権も3日目。見に行くならこの日をおいてない!と、決意した私。14日の前売りはとっくに売り切れてるけど(やはり、出場選手がちがいますから)、13日の予選なら絶対にどこかの席は空いているだろう、と思って会場に向かいました。初めてで、勝手のわからないことも多かったけど、かなり楽しめました。
レスリングのフリースタイル世界選手権、期待の選手は順調に勝ち進んでいます。第2日途中までの結果ですが、女子72kg級の浜口京子選手は、予選リーグで2戦2勝でいち早く決勝トーナメント進出を決め、48kg級の坂本真喜子選手も3連勝で準々決勝へと駒を進めました。続いて55kg級で圧倒的な強さを誇る吉田沙保里選手も、同じく決勝トーナメントへ。五輪種目ではないのですが、51kg級の伊調千春選手と59kg級の山本聖子選手も準決勝進出を果たしています。ただし、67kg級の斉藤紀江選手だけは、予選敗退となってしまいました。
そして男子では、初戦で世界チャンピオンを下した55kg級の田南部力選手と、66kg級の池松和彦選手が、決勝トーナメントへの進出を決定。両選手とも8位以内が確定したため、この大会の各階級10位までに与えられる五輪出場枠の獲得が決まりました。
試合の内容など、詳しいことは日本レスリング協会のHPに行けば見られます。けっこう情報が早くて、私にとってはありがたいサイトですね。
卓球の中国オープン女子シングルス3回戦で、福原愛選手は中国の李楠選手に0−4で敗れました。前日はランク4位のボロシュ選手に4−0で勝っていたのですが…。李楠選手はランク9位ですけど、実力的にはおそらくボロシュ選手より上なんでしょう。
また、男子ダブルスの大森隆弘/遊沢亮組と、女子ダブルスの藤沼亜衣/樋浦令子組も準々決勝で中国ペアに敗れました。いいところまでいっても、結局は中国に負けてしまうんですよね。本当に、中国の層は厚すぎます。
バレーボールのアジア男子選手権は、韓国が中国を下して優勝。日本は過去最低の6位に終わりました。またもや惨敗という結果から、どうも田中幹保監督の責任問題にまで発展しそうな気配…。しかし、いくら首をすげ替えたところで、どうにもならないところまで来ているような気がするんですけどね。

9月12日
世界柔道選手権2日目、女子70kg級で上野雅恵選手が金メダルを獲得しました。
ニューヨークでは、レスリング(フリースタイルのみ。グレコローマンは10月)の世界選手権が始まりました。12日の開幕を前に行われた計量は、日本選手全員順調にパス。これを書いている時点で、12日の午前中に行われた試合の結果がすでに入ってきています。
そのなかで特筆すべきは、男子55kg級の田南部力選手が、予選1回戦で世界チャンピオンのコントエフ選手(ベラルーシ)に勝った!ということでしょうか。なんでも、ラスト30秒で11−10と逆転し、そのまま逃げ切ったとか。最近、女子の活躍ばかりが目立つレスリングですが、男子もまだまだ捨てたもんじゃない、と思いましたね。
そして女子は、現段階では全員が勝っています。アテネでは金メダルの大量獲得が予想されるだけに、ここは全階級を制覇するぐらいの勢いでいってほしいです。
卓球の中国オープンも始まってます。で、シングルスで福原愛選手が、世界ランク4位の選手に勝ったらしいです。今のところどこのニュースにも出てないので、未確認情報ではありますが…。本当なら凄すぎ。
(追記)翌日のニュースに、ちゃんと出てました。なんか、戦うたびに力をつけてる感じですね。

9月11日
世界柔道選手権が始まりました。日本は初日から金三つ、銀ひとつと、さい先のいいスタートを切ることができました
アテネ五輪のボート競技の時間が、夜になるかもしれないそうです。先日のテスト大会(世界ジュニアボート選手権)では強風が吹き荒れ、ゴールできずに沈没する艇が続出。さすがに「これはヤバイ」となったんでしょう。夜のほうがおそらく、風は静かなのかな。
同じコースをカヌー/カヤックでも使用するため、即決定とはいかないようですが、時間が変更できたとして、その効果のほどはどれくらいなものでしょうか?
アテネ五輪日本代表選手団の団長には、JOCの竹田恒和会長の就任が確実になりました。竹田氏は、ソルトレークシティー五輪でも団長を務めていて…というニュースを見つけたので取り上げてみたのですが、正直なところイマイチ、ピンと来ない私…。団長さんとは、具体的にどんなお仕事をする方なのでしょうか?(皮肉ではありません。純粋に疑問に思ったので)
なんて、ここで書いても答えが返ってくるはずもないのですが、私が望むのはとりあえず、選手が力を最大限に発揮できるような体勢を整えてほしい、ということですね。
テコンドーの分裂問題、そろそろ決着が着きそうかと思ったら、まだモメていました。JOCは、「10月31日までに、統一に向けての基本方針を出さないと、どっちも認めない」と決めたそうですが…。JOCがそこまで言うってことは、ようは全然進展してないんでしょうねー。内実を知らない私には、なんでここまでこじれているのか理解の外なんですけど、彼らに任せていては永久に統一はないだろう…という気はしてきましたね。

9月10日
開幕を翌日に控えた10日は、組み合わせ抽選が行われました。日本勢の対戦相手は…?と、オフィシャルページやフジテレビのページなんかを覗いてみたのですが、残念なことにまだupはなし。試合が始まるまでには、載せてくれるかな。
というわけで、わかっているのはニュースにあったぶんだけ。明日は、男子は100kg超級(棟田康幸選手)と100kg級(井上康生選手)、女子は78kg超級(塚田真希選手)と78kg級(阿武教子選手)が行われますが、井上康生選手と阿武教子選手は、有力選手が反対側のブロックに回ってくれて、比較的ラッキーな結果に。反対に棟田康幸選手は、順当なら3回戦で、早くもシドニー五輪の銅メダリストと当たることになります。
初日にいい結果を出して、あとの日本勢にはずみをつけてほしいですねー。
国際陸連は、興奮剤が検出されたケリー・ホワイト選手の「あれは睡眠障害の薬」という主張を却下。このあと、アメリカでの聴聞会を経てから、メダル剥奪の処分が確定することになりました。
はっきりいって、ここまできたら覆ることはないと思うので、ホワイト選手もあきらめたほうがよさそう。2年間の出場停止をくらわなかったぶんだけ、良かったんじゃないかな。
水泳の北島康介選手が、いよいよ国内での練習を再開しました。国体など、出場予定だった試合もキャンセルしたし、ゆっくりと休養できたんではないでしょうか。今後はウエイトトレーニングもかなり取り入れていくようで、来年はまた一段と強くなった北島選手が見られそうです。

9月9日
世界柔道も開幕目前。フジテレビのスポーツニュースでは女子の練習風景なんかが見られて、「いよいよだな〜」って感じが強くなってきました。で、まず画面に出てくるのは、たいてい田村亮子選手なんですけど、練習を見る限りではいい動きしてるかなーと。阿武教子選手も、いつも世界選手権だと調子がいいんですよね(五輪は…彼女にとって「鬼門」かもしれないけど)。
それから、各国の選手団も続々と大阪入りしているようで…。大阪城ホールの近くへ行ってみれば、もしかしてランニング風景なんかが見られたりするかも?
13日からは、静岡で夏季国体が始まります。競泳には有力選手もかなり出場してくるようで、けっこう楽しみだったりします。
もちろん、世界選手権のメダリストも出場しますけど(ただし北島選手は欠場)、ここはやはり、昨年のパンパシで倒れて以来試合から遠ざかっていた萩原智子選手が、本番でどんな泳ぎをしてくれるか…でしょう。予選ではいい感じだったそうだし、期待してしまいますね。
そしてもう1人、現役復帰した源純夏選手にも要注目です。この2人が復活してくれれば、日本の弱点の自由形にも光が見えてくるんじゃないかな。
国内の競技団体が分裂しているテコンドーですが、少し前に一本化の動きがあったのでそろそろ実現しそうかな?と思っていたら、今のところはそれほど進展しているわけではなさそうです。日本オリンピック委員会では、10月末までに一本化できなければ五輪への派遣はなし、と決めたばかりだったのですが…。どうやら問題は先送りされることになりそう。一本化はめざすけど、それが実現できなくても即「派遣なし」とはしないもようです。
これって、いったんは「一本化しないと派遣なし」としたものの、本当に実現できるの?って感じになっちゃって、それで先送りしたんでしょうか…。いったいいつになったら、このぐちゃぐちゃした状態が改善されて、ひとつの団体になれるんでしょうねー。五輪予選が12月にあるらしいので、それより前にはなんとかしてほしいですね。

9月8日
柔道の国際ルールが変更されました。
選手に攻める姿勢が見られなかった場合、指導→注意→警告ときて、その次は反則負けとなります。対戦している選手が同時に反則負けになると、これまでのルールならそのまま「両者失格」とされていました。
それが、次からは延長戦で決着をつけることになるようです。サドンデスの「ゴールデンスコア方式」で、とにかくどっちかがポイントをとるまで?やる…と。
これまでだと、どっちも負けちゃうと次に進める選手もいなくて、ちょっとつまらなかったんですよね。攻めるきっかけを掴む前に「指導」「注意」ってどんどん反則をとられてしまうし、試合の流れにもよるけど、そんなにすぐに攻められるもんでもないですからね。だから、この変更は良かったんじゃないかな。
(追記)なお、指導の累積だけでなく、5分間で決着が着かなかった場合も延長となります。延長の5分間でも決まらなければ、旗判定となるようです。
陸上の世界ファイナルの男子ハンマー投げで、室伏広治選手は4位に終わりました。「○位に終わった」って表現はあまり使いたくないんですが、今回に限ってはそんな感じですね。記録も79m12と世界陸上を下回るものだったし、1、2投目もファウルだった(こんなことは珍しい)ということで、室伏選手らしくない投擲だったんじゃないでしょうか。
ケガのほうはかなり良くなったとは思うけど、やはり練習が不足してるんでしょう。なんせ80mに1回も届かずに終わった試合って、今季はこれが初めてですからねー。でも、今はしかたないかな。これから徐々に調子を取り戻してもられば…と思います。といっても、もうシーズンも終わりですけどね。
なお、優勝はアドリアン・アヌシュ選手。世界陸上では2位でしたが、今回は82m10を投げてファイナルを制しました。
末續慎吾選手は、今季は競技会に出場しないことになりました。肉離れ…といってもそれほど悪い状態ではなくて、出ようと思えば出られるみたいなのですが、大事をとったようです。本当なら、9月のスーパー陸上と全日本実業団、10月の国体に出場するはずだったんですけどね。
無理はしないほうがいい…とは思いますが、なんせ末續選手は今季絶好調だったので、どれかの試合で記録を狙ってほしかったなーという気持ちはありますね。でも、どっちにしても、シーズン終盤になるとさほどいい記録も出ないし、やっぱり休んで正解かな。
千葉真子選手は、やはり大阪国際狙いで行くようです。8日に所属の豊田自動織機本社を訪れたさい、世界陸上の報告とともに「おそらく大阪国際女子マラソンで」アテネに向けての選考に臨むことを明らかにしました。
11月の東京へは高橋尚子選手の出場が決まっていて(まさか、もうケガで回避はない…と思いたい)、ここには土佐礼子選手も出てくる予定。切符は2枚、ということを考えれば、当然東京以外のレースで…となるでしょうけど、3月の名古屋は時期が遅すぎるし、もう大阪以外ないでしょうね。
おそらく大阪には、有力選手が大挙して出場してくるでしょう。高橋尚子選手がいい状態なら、東京で残り切符のうちの1枚を持っていってしまうことは、各陣営でも想定済みだと思います。そうなると残りは1枚。はっきりいって、有力選手の集まらない(だろう)名古屋に出場して低記録で優勝しても、五輪出場の可能性はありませんからね(大南姉妹は名古屋みたいですけど…)。
ただ、高橋選手が東京直前にまたもやケガ!なんてこともあるかもしれないし、もしかしたら土佐選手に負けることだってあるかもしれない。勝ったとしても、記録が予想外の低いもので終わってしまうかもしれない…。高橋選手が名古屋に回る、なんて事態が起こりでもしたら、もうどうなってしまうかわからないのですが。
でも、どう転んでも大阪が最大の激戦区になることはまちがいないでしょう。坂本直子選手や渋井陽子選手も大阪に出てくる公算が大きいし…。あとは山中美和子選手とかも、かな(彼女が東京ならおもしろいかも)。とにかくタイムの出やすい大阪ということで、ものすごいハイレベルの戦いになることが予想されます。千葉選手も、アテネ行きには「選考レースでの優勝と、18〜19分台のタイムが必要」と言ってますからね。
それにしても、来年3月にすべてが決まったときは、どんな顔ぶれが代表選手のところに並んでいるでしょうか?
マウンテンバイク世界選手権のクロスカントリーで、女子では南部博子選手が37位、男子は鈴木雷太選手73位、宇田川聡仁選手86位でした。南部選手も鈴木選手も、シドニーには出場しているのですが…。アテネは果たして大丈夫なんでしょうか。
クレー射撃のW杯男子ダブルトラップで、日本勢の最高は小林庸一選手の39位。以下、霜一海選手は58位、二上勝友選手は61位でした。

9月7日
自転車のマウンテンバイク世界選手権、女子ダウンヒルで末政実緒選手が7位に入りました。末政選手は前日のフォア・クロスでも9位に入ってるし、日本に世界でベスト10に入る選手がいたとは!って感じです。ただ、昨日も書いたように、ダウンヒルは五輪種目じゃないのが残念。
なお、男子ダウンヒルでは大島礼治選手が70位、竹本将史選手は93位、男子ジュニアダウンヒルでは青柳修一郎選手が47位となっています。
卓球のアジア・ジュニア選手権女子ダブルスで、福原愛/平野早矢香組は準決勝で中国ペアに敗れ3位に止まりました。シングルスでは福原選手、平野選手ともベスト8止まり。福原選手が敗れたのはすべて中国選手だそうで、ジュニアといえども中国はさすがに層が厚いなーと思いましたね。
また、女子ダブルスの伊藤みどり/山梨有理組、男子ダブルスの村守実/岸川聖也組も3位に入っています。

9月6日
柔道の世界選手権も、気づいてみれば目前に迫ってました(11日からです)。水泳、体操、陸上と世界選手権がたてつづけに行われたうえに、そのどれもで日本勢は大活躍。せっかくの地元開催、柔道のことを忘れそうになってました(^^;)。
さて、6日は日本代表の壮行会が行われました。スポーツニュースでちらっと見ただけですが、選手が順に紹介されて壇上で礼をしてましたね。あそこで、全員から一言ずつもらえたら良かったのに。田村亮子選手のコメントだけは、あとでしっかりとってましたけど、「6連覇を達成するためにやってきた」という言葉が、あいかわらず彼女らしいなぁと思いました。本当に、言うだけのことはやってる選手ですからねー。右ひざを痛めているというのが、少し心配なのですが…。無理をしすぎて来年に影響することだけは、避けてほしいです。
また、この日からは女子が、大阪の八尾市で最終合宿に入ったそうです。本番に向けて、いい調子に仕上げてってもらいたいですね。
スイスでは4日から、自転車のマウンテンバイク(MTB)世界選手権が行われています。詳しいことがよくわからないので、成績だけ。女子フォア・クロスの末政実緒選手は9位、男子フォア・クロスの栗瀬裕太選手は40位、男子ジュニア・クロスカントリーの山本幸平選手は32位となっています。
ちなみにMTBで五輪種目になっているのは、クロスカントリーのみ。ダウンヒルのコースで行われるフォア・クロスとは、かなりちがう種目です。
イタリアで5日に行われた射撃のW杯、クレー男子スキートの日本勢の成績は折原研二選手51位、三芳広康選手80位、福田登夫選手89位。同じくクレーの男子トラップは三浦和郎選手24位、熊山幸男選手52位、小林守太選手88位となっています。ちょっと(かなり?)イマイチな成績だなーと思ったら、クレー射撃の日本男子は、シドニーにも1人も出場していないのでした(女子は出てます)。なんだかこのぶんだと、アテネも望み薄かなぁ…。

9月5日
体操の全日本社会人選手権の男子1部個人総合で、塚原直也選手が初優勝を果たしました。ニュースによれば、全種目で安定した演技ができたみたいですね。また、世界選手権の個人総合では塚原選手を上回った、銅メダリスト・冨田洋之選手は5位に、種目別で2冠に輝き、一躍「時の人」となった鹿島丈博選手は、鉄棒で落下して6位に終わりました。こちらの2人は、世界選手権でかなり満足いく成績を収められましたからねー(鹿島選手なんて特に)。緊張の糸が切れてしまってた部分も、あったのかも。逆に悔しい思いをした塚原選手は、「ここで勝っておきたい」という気持ちが強かったのかもしれません。来年に向けて、この3人の争いもかなり楽しみになってきました。
末續慎吾選手は23日のスーバー陸上を、やはり欠場することになりました。この大会は、一流選手は出場するのですが、そのシーズンの主要な試合は全部終わったあとで行われるため、「顔見せ」的な色合いが濃いんですね。脚には不安が残るうえに、いろいろ疲れているとあっては、ここは回避するのが無難かもしれません。ただ、今シーズンは残りあとわずか。やはり100mを何本かは走ってほしいですね。
逆に、世界陸上では力を発揮しきれなかった室伏広治選手は、かなり調子を上げてこの大会に臨むもよう。現在は、7日に行われる世界ファイナルのハンマー投げ大会に出場するため、ハンガリーに滞在しています。気になる右腕の状態ですが、もうほとんど問題なさそうだし、世界ファイナルとスーバー陸上では胸のすくような投擲を見せてほしいですね。
なお、スーバー陸上の主な出場選手としては、男子100mのティム・モンゴメリ選手や朝原宣治選手、女子5000mではティルネシュ・ディババ選手と、日本勢は福士加代子選手、渋井陽子選手などの名前が挙がっています。
日本陸連は、世界陸上でメダルを獲得した選手に報奨金を授与する方針です。金額は前回と同様で、銀の野口みずき選手には200万円、銅の室伏広治選手、末續慎吾選手、千葉真子選手にはそれぞれ100万円。また、コーチにもその半額が支給されるそうです。
昨日は、ちょうど体操男子でも同じような話題があったんですけど、本当に競技(団体)によって金額が全然ちがうんですよね。陸連が特に多いわけじゃないんですけど…。「体操選手、めげるな!」って感じでしょうか、ね。
世界柔道選手権に向けて、奈良県で男子の最終合宿が始まりました。今はもう、最終調整の段階。斉藤仁監督によると「合宿の疲れも抜けて順調」とのこと。開幕が楽しみです。というか、やっぱりチケットを買っておくべきだったかなぁ…(←遅いって)。

9月4日
銀メダリスト野口みずき選手が、所属先のグローバリー本社(名古屋市)を訪れました。それについてはお決まりの歓迎や、野口選手からの報告があったようですが、藤田監督からは今後の予定がちらっと聞かれたりなんかもしました。「アテネの暑さ対策に3か月くらい」とか「5000mや10000mのレベルアップを」などなど。やっぱ、ヌデレバ選手のあのスパートについていくためには、かなりのスピードが必要でしょうからね。
世界体操選手権のメダリストに、特別報奨金が支給されることになりました。この日行われた、日本体操協会の常務理事会で決められたもので、種目別2冠の鹿島丈博選手には120万円、個人総合銅の冨田洋之選手には70万円、その他の団体銅メンバー(補欠を含む)には20万円ずつ、となります。体操協会の規定では金30万、銀20万、銅10万だそうですが、今回はちょっと上積み。来年への激励の意味もあるそうですが、この大会では本当にがんばってくれましたからねー。それに、ほかの競技ではもっともらえるんだから…。とにかく、結果を出した選手には、それなりの形で報いたいもんです。
また、五輪団体出場権を逃した女子については、北京以降に向けての強化策を検討するプロジェクトを設置。ただ、毎回強化が叫ばれているにもかかわらずいっこうに変化がないので、なにか根本的なところを変えていかないとダメなのかもしれませんね。
準備の遅ればかりが指摘されるアテネと比べて、2008年の北京のほうは至極順調に進んでいるようです。今年の計画はすべて実現、予定より進んでいるものもあるとか。初の五輪開催に向けて、きっと国家の威信をかけて取り組んでるんだろうなあ…。

9月3日
ケリー・ホワイト選手の金メダル剥奪が決まりました。世界陸上の女子100mと200mのレースで、圧倒的な強さを見せつけて優勝したかに思われた彼女ですが、レース後のドーピング検査で「待った」がかかり、どのような裁定が下るか注目されていました。検出されたモダフィニルという物質は、禁止薬物リストには入っていないものの、結局は軽い興奮剤に属する…という見解に落ち着いたようです。メダルはなくなるけど、出場停止を免れたのは不幸中の幸い…かな? これがもし筋肉増強剤とかなら、向こう2年間、レースにも出られなくなっちゃいますからね。
女子マラソンのメダリストたちが帰国。これまたニュースを見逃してしまったのですが、前日の末續選手同様、空港には多くの人が集まったみたいです。2人とも喜びの声はあるようだけど、野口選手のほうはすでに「アテネに向けての抱負」を語ってるんですよねー。このへん、順位がひとつ変わるだけで、これからの1年は天と地ほどもちがってくるんだなーと改めて実感したのでした。野口選手はアテネのための練習、千葉選手はまずは選考会(おそらく大阪)のための練習、ということですかねー。
もうすぐ大阪で柔道の世界選手権が開かれて、そこでアテネの出場権もいくつかは決まるのですが、その同じ大会で、選手だけでなく審判も選考?されることになりました。今回、審判を務める44人の中から、優秀な25人がアテネ五輪の審判となるそうです。これまでは、各大陸ごとのバランスを考えて審判が決められていたそうですが、アテネでは「実力主義」になりそう。
柔道の審判といえば、今も思い出すのがシドニーでの、篠原選手に対しての信じられない「誤審」。あのときの審判の力量は「…」でしたけど、今度からはそういうこともなくなる…と思っていいんでしょうか。

9月2日
世界陸上が行われていたパリから、末續慎吾選手らが帰国。到着ロビーは拍手と歓声で、さぞかし賑やかだったことでしょう。
夜には、さっそくテレビ生出演にかり出されていたようで…。私はNHKとTBSしか見てないですけど、ほかの局にも出ていたのかな? お疲れのところ大変だったんじゃないでしょうか。
テレビでは、「決勝の後半は覚えてない」って言ってましたが、やっぱそれだけレースに集中してたんでしょうねー。あのゴール直前の追い込みも、ほとんど身体が勝手に動いてたのかもしれません。
このあとは「まずは脚の治療に専念する」そうですが、できれば今シーズン中には出てきてもらって、記録に挑戦するところを見たいです。

9月1日
29日のレースで銅メダルを獲得した末續選手が、選手村で記者会見を行いました。今シーズンの残りは、脚が良くなれば100のレースに出て記録を狙っていきたいとのこと。100の記録…ということは、当然9秒台なわけですが、来年の五輪シーズンに入る前に、記録の出やすい日本のトラックで出しておくのがいいかもしれませんね。
結局は世界陸上を欠場したラドクリフ選手が、9月6日のロードレース(10km)に出場することになりました。続いて9月14日には、5kmのレースにも出るそうです。それにしても、なんだかえらく早く復帰できるものなんですねー。まあ、どちらも自国のロンドンでのレースで、そんなに調整する必要もないのかもしれませんが…。そこで、どのくらいの記録がでるか…で、回復具合が測れそうです。

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