12月15日
※ホノルルマラソンで、日本の早川英理選手が優勝しました。成蹊大の4年で22歳とのことですが、正直いって全然知らない選手です。でも、暑いハワイ(いくら12月でも、「涼しい」ことはないでしょう)で2時間31分57秒という記録は、かなりのレベルですよね。コースもかなりきついそうだし。このあと、国内のマラソンに挑戦したら、「台風の目」になるかも?
※卓球の第1回世界ジュニア選手権が開幕。この日は男女の団体1次リーグが行われて、日本は男女ともベスト8進出を決めました。ちなみに代表メンバーは、女子は福原愛選手、平野早矢香選手、伊藤みどり選手、男子は岸川聖也選手、村守実選手、時吉佑一選手で、当然ながら期待の若手ばかり。世界で、もう1ランク上に行くためには、彼らにがんばって欲しいところです。
※オーストラリア遠征中のバスケット女子日本代表は、この日も77−71で勝って、通算成績を2勝2敗としました。相手はオーストラリア女子リーグ2位のチームだそうで、やっと日本チームもエンジンがかかってきたんでしょうか?
※世界情勢は今、「激動」って感じになってますが、アテネ五輪で怖いのはやはりテロ。これに対して、日本選手団は厳戒態勢で臨むことが明らかになりました。別行動をとる選手(選手村に入らない人、という意味かな?)なども警備するとか、選手団が現地入りするさいは、直行便をチャーターするとか、けっこう大がかりなことになっているようです。ソルトレークシティー五輪のときの危機管理プロジェクトも再度立ち上げるそうで、いろいろとご苦労様ですよね。こういうのってどんなに努力しても、なにも起こらなくて当然で、なにかあればそれこそ袋だたきにされる、損な役回りなんですよね。本当に大変です。
12月14日
※シンクロナイズドスイミングの日本代表最終選考会が行われ、立花美哉選手が1位、武田美保選手が2位となりました。まあ、この2人が頭ひとつ抜けてるのはわかってるんですけど、そろそろ迫るような選手も出てきてくれないと…とは思いますね。
とまあ、それはさておき、この日の上位9人が五輪予選(来年4月)のメンバーとなることは確実で、その予選で7位以下に落ちることはまず考えられないから、事実上シンクロの五輪代表は決まったようなものです。世界選手権ではロシアに遅れをとってしまいましたけど、アテネではぜひ、シドニーの雪辱を!と期待したいです。
※全日本実業団対抗女子駅伝は、三井住友海上が2年ぶり三度目の優勝を果たしました。なんというか、「やっぱりなぁ」という感じです。駒が揃ってますからねー。
いつもならここで、ダラダラとレースの展開を書きつづるところですが、今回は中継も見てないし、当然ビデオにも録ってない(すみません、フィギュアに気をとられて、忘れ去ってました)。目にした映像はといえば、スポーツニュースがすべてです…。しっかり見ておいて、「大阪国際女子マラソンの展望」なんてことも考えなきゃいけなかったんですけどねー。
とりあえず結果から、エースの集まる3区に注目してみると…。福士加代子選手は3位、渋井陽子選手は7位。福士選手にはやはり、ここで区間賞をとってほしかったですねー。渋井選手も、マラソンのトレーニングを積んでいる最中とはいえ、もう少し上の順位でも良かったような気がします。来月の大阪国際、大丈夫なのかなぁ…?
※福岡国際女子柔道、この日行われた4階級のすべてを、日本選手が制しました。優勝者は、48kg級…北田佳世選手、52kg級…佐藤愛子選手、57kg級…植田裕子選手、無差別級…塚田真希選手。このなかで、52kg級の結果はちょっと意外でしたね。世界選手権銅メダルの横澤由貴選手が、決勝で敗れてしまうとは…。世界選手権でメダルをとっても安泰じゃない…というところが、層の厚さの証明でしょうか?
※オーストラリア遠征中のバスケット女子日本代表が、3戦目でようやく勝ってくれました。ここまで2戦2敗で「大丈夫なのかなぁ…」と危ぶんでいたのですが、なにはともあれ勝てて良かったです。ただ、92−65というスコアから見て、相手チームはそんなに強くなかったのかな? でも、正直「どこにでもいいから勝って!」って思ってたので、ちょっとホッとしてます。
※高橋尚子選手が再度選考レースに出場するかどうかが、今月中には決まりそうです。小出監督によると、12月下旬に行う徳之島での合宿期間中に、高橋選手と話し合うとか。高橋選手は現在は休養中ですが、監督が「(合宿で)今年中に走れる体を作ろうかと思っている」と話していることから、いちおう心づもりはしているようです。そろそろ、タイムリミットは近づいてきている…かな?
12月13日
※福岡国際女子柔道が開幕し、初日は4階級が行われました。この日、注目を集めたのは、世界選手権70kg級金メダルの上野雅恵選手と、63kg級の上野順恵選手の上野姉妹。実力には折り紙付きのお姉さんはもとより、妹さんのほうも最近は評価が急上昇中です。世界選手権はあと一歩のところで代表入りを逃しましたが、この日は、その日本代表・谷本歩実選手を破って初優勝を果たし、実力をアピールしました。このところの好成績から見ても、五輪切符をかけた争いで、妹・順恵選手が谷本選手を一歩リードしたんではないでしょうか。同じく、今回優勝した姉・雅恵選手とともに、五輪代表となる可能性が高くなってきました。
それから、78kg級は阿武教子選手が、終了まぎわにポイントを挙げて8回目の優勝。さすがに強いですねー。アテネは当確だと思いますが、彼女の場合、問題はその先かも…。なんせ、これまで五輪には2回出場して、2回とも初戦敗退してますからねー。一度目は若かったし、しかたがないところもありますが、二度目は…やっぱ、あそこで負けちゃイカンよなーって感じでしたからね。課題はやはり、精神面かな?
また、最重量の78kg超級に出場した塚田真希選手は3位でした。
※卓球の五輪アジア予選会、女子シングルスの出場枠が「1」とされたことで、出場するのは福原愛選手だけと決定しました。卓球の女子シングルス五輪代表には、すでに梅村礼選手と藤沼亜衣選手が決まっていて(世界選手権の結果より)、残りの切符は1枚のみ。今回、「アジア予選に出場できる人数=残り切符の枚数」と判明したことで、現時点で内定していない選手の中では一番ランクが上の福原選手が、出場することに決まりました。アジア予選では上位7人が出場権を獲得できるそうで、福原選手がそこに入る可能性は、けっこう高いんじゃないでしょうか。。
また、ダブルスの予選にも福原選手を選ぶ方針だそうですが、残りの顔ぶれもちょっと気になるところです。
※旭化成の橋口ヘッドコーチの解雇については、前日のトピックスでお伝えしましたが、橋口コーチの愛弟子・藤川亜希選手も旭化成を退社することになりました。彼女はチームのエースで主将。日本選手権10000m3位という実力の持ち主で、今夏の世界陸上へは惜しくも出場できなかったのですが、日本ではトップクラスのランナーとして活躍していました。
宗監督によると、藤川選手は「橋口コーチ以外の指導を受けるつもりはない」と言ったとか。秋田の実家に戻る…というのも、「とりあえず」って感じが強いし、今後どこかのチームに橋口コーチとともに所属…ということもあり得るのでしょうか? 来年の大阪国際女子マラソンに出場する予定だったこともあるし、今後の動向が注目されるところです。でも、絶対にこのまま終わりってことはない!と信じたいですね。
12月12日
※オーストラリアに遠征しているバスケットボールの女子日本代表ですが、1戦目に続いて11日の第2戦でも、オーストラリアの国内チームに敗れました。しかも、スコアは79−80と、かなり惜しいところまでいきながら負けてしまった感じです。5月に日本で行われた、オーストラリア代表との試合では2勝1敗と勝ち越して、力の上がったところを見せてくれただけに、ちょっと残念ではあります。
※旭化成陸上部の女子ヘッドコーチ、橋口良登氏が解任され、しかも「就業規則違反」で会社も解雇されていたことがわかりました。橋口氏はラララ陸上部の監督として、藤川亜希選手などを育てたのですが、ラララの廃部に伴い、陸上部ごと旭化成の女子部に移籍していました。
今まで女子選手の育成については、お世辞にも定評があるとはいえなかった旭化成も、これで少しは…と期待していたのですが…。残された選手を、ちゃんと育てることのできる人材がいるのか、かなり心配です。
それにしても、「就業規則違反」っていったいどういうことなんでしょう? 宗茂氏は、「具体的な理由は、私からは言えない」なんて、話してますけど。きっと、箝口令が敷かれてるんだろうなぁ…。
※ギリシャ国民のアテネ五輪への関心が、半年前より低下しているそうです。五輪に「とても興味がある」と答えたのは21.2%(半年前から1.8ポイント減)、「ある程度興味がある」は34.7%(1.7ポイント減)。しかも、1年前との比較では、どちらも5ポイントほど下がっているとか。あと、五輪を「必ず観戦する」という人は、アテネ市内に住んでいる人でもたったの3.4%というから驚きです。私がアテネ在住だったら(ありえないけど)、毎日でもあっちこっちの会場を回って、朝から晩まで観戦してやるのに〜!
ただ、日本でも長野五輪の前は「関心がない」という人が多かったのに、始まってみたらかなり盛り上がった…というのもあるので、ギリシャでも同じような状況になることを期待したいです。まあ、こんな時期から興味がある私のような人間は、世間にはあまりいない…ってことですかね(笑)。
※アテネ五輪での警備計画の一部が明らかにされました。関連施設は大会45日前に点検を行い、それ以降に出入りする際は、認証カードをチェックされるとか。テロの危険性は増すばかりだし、警備に関わってる人にとっては気の休まる暇もないかも。
12月11日
※アテネ五輪の聖火が日本にやってくるのは、来年の6月6日の予定ですが、その際、東京での主会場は東京都庁前広場になることがわかりました。日本オリンピック委員会としては、東京五輪の会場である国立競技場をゴールにしたかったそうですが、財政的な事情に加えて、東京都が事業主体となる…ということもあって、都庁前広場に落ち着いたようです。たしかに、東京五輪の会場でやるほうが「しみじみ〜」って感じになるとは思いますが、貸し切りのお値段はバカにならない金額なんでしょうねー。まあ、せっかくだから都知事にも出てきていただいて、盛り上げて欲しいものです。
ちなみに、聖火は6日に日本にやってきて、翌7日にはソウルへ行ってしまうのですが、たった1日の聖火リレーのために、約7000万円の予算が立てられているそうで…。「たかが火のついたトーチを運ぶだけ(それも1日)」なのに、やっぱ、そんなにかかっちゃうものなんですね。
※五輪出場権がかかるアジア選手権を1か月後にひかえ、バスケットボールの女子日本代表チームは、オーストラリアに遠征しています。10日には現地のチームと試合を行ったのですが、残念ながら70−74で負けてしまいました。対戦相手も、オーストラリア代表が3人入っているとかで、そこそこ強いチームなんでしょうね。
この後日本チームは、17日までに6試合こなす予定とのこと。ここで調子を掴んで、本番に弾みをつけ、ぜひとも五輪出場権を勝ちとって欲しいですね。
12月10日
※来年の1月2、3日に行われる、箱根駅伝のエントリーが発表されました。…とはいっても、これはまだ各校16人ずつのメンバーがわかっただけ。29日の発表で16人が14人に絞られ、各区間をだれが走るか、オーダーも判明することになります。ついでにいうなら、当日の朝のメンバー変更は可能なので、29日のときは重要区間にわざと「当て馬」を入れておく学校も多いです(やりすぎると、本当に補欠が必要になった場合、困ることになりますけど)。
今季は出雲駅伝を日大が、全日本大学駅伝は東海大が制し、「本命」といわれる駒大はまだ未勝利。毎回上位争いをしているのはさすがなのですが、途中でトップに立って、昨年までなら「これで決まり」という状況を作っても、そこから逆転されちゃうんですよねー。まあ、見ている側にとっては、強すぎる学校があるとつまんないので、この状況は歓迎すべきことなんですけどねー。
とりあえずは、29日のエントリー発表が楽しみです。
また、今大会から最優秀選手が選ばれることになったそうで、その選手には「金栗杯」が贈られるとか。「金栗杯」の名前は、箱根駅伝の創設を提唱した故金栗四三氏からとったもので、1912年のストックホルム大会から3回、マラソンで五輪に出場した選手です。毎年、その大会の「顔」となる選手はいるし、はっきりした形で賞が贈られるのはいいことかな? 過去の大会だったら、だれが選ばれてたかなーなんて、考えてしまいましたね。
※全日本野球会議の全体会議が開かれて、アジア予選のコーチ3名(中畑清、大野豊、高木豊の各氏)をそのままアテネまで留任させることが決まりました。「メダル獲得に向け継続指導が必要」との理由。
また、長嶋監督は報道陣の質問に答えて、現在、各球団から2名まで…という人数枠を、撤廃したい意向を示しました。まあ、いい選手っていくつかの球団に固まってますからねー。
アメリカも韓国も出ない五輪で、ライバルといえばキューバくらい? こうなったら、狙うは金のみ…ですもんね。もしかしたら野球にとって、これで最後の五輪かもしれないですから…。
※アテネ五輪の重量挙げ会場・ニケア五輪重量挙げホールで、こけら落としとなる大会が開かれました。地元ギリシャは重量挙げが強いのだそうで、シドニーでも2個の金メダルを獲得しています。5千人が収容できる会場には、多くの子供たちが招待されて声援を送ったとか。
でも、「準備の遅れ」が指摘されてるわりには、自国が強い種目の会場はさっさと作ってしまうんですねー。この調子で、柔道とレスリング会場への鉄道も、ちゃんと完成させてほしいですね。しかし、少し前の「できる」「できない」の騒動以来、情報がないのが気がかりです。まあ、IOCだって、そうそう監視ばっかしてるわけにもいかないんでしょうけど…。最後に「できる」と言い切ったアテネ側を、信じるしかないのでしょうか…?
12月9日
※マラソンの五輪代表に内定している野口みずき選手が、今後の日程について会見を行いました。2004年は年明け早々の6日から、宮崎女子ロードレースのハーフマラソンに出場。春はトラックレースが中心で(4月後半から5月前半にかけて行われる、国内のサーキットに出場するのでしょう)、その後は、中国の昆明で高地トレーニングを行い、五輪直前はスイスのサンモリッツでの合宿となるそうです。野口選手によると、「ハーフとトラックではスピードを、合宿ではスタミナを強化。挑戦者として五輪に臨みたい」と語ったとか。順調に予定がこなせるよう、願っておきます。
※アテネ五輪で、古代遺跡の中での実施が決まった男女砲丸投げは、警備の都合で観客を1万5000人に制限するそうです。ちなみに観客は、芝生のスロープから観戦するとか。いかいせん「遺跡」では、さすがに警備を徹底させるのも難しいのでしょう。
それにしても昔のギリシャ人は、どんなふうに観戦してたんでしょうねー。観客席って、あったのかなぁ…。そのへんも、再現してくれたらおもしろいんですけどね。
12月8日
※福岡国際マラソンで3位に終わった高岡寿成選手が、残る二つの選考会のいずれかに、再挑戦する考えであることを明らかにしました。来年は34歳。年齢的なものを考えれば、アテネがマラソンで五輪に出場する、最初で最後のチャンスでしょう。高岡選手本人も、「僕には4年後はないから」と言っているそうです。
短期間のうちにレースをこなすことに不安はあるかもしれませんが、それでも「出なければどうにもならない」のは事実。あえて参戦する高岡選手にエールを送りたいです。
いちおうレースは東京かびわ湖が残されているわけですが、高岡選手が照準を定めるのはどちらでしょうか? 報道では「びわ湖に決まり」みたいな感じで書かれてますけどねー(まあ、準備期間を考えれば、当然ともいえますが)。びわ湖で、今回実現するはずだった藤田選手との戦いが見られるのは、かなり楽しみかも。
12月7日
※福岡国際マラソンは、大本命・高岡寿成選手が後半に失速。ダークホース(といっては失礼ですが…)・国近友昭選手が2時間7分52秒で優勝し、アテネに向けて大きく前進しました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
※ハンドボールの女子世界選手権、日本はノルウェーに19−33で敗れて、予選リーグでの敗退が決定。これで、日本の五輪出場は消えました。ただ、善戦はしてくれたようだし、今後に向けていい経験ができたのではないでしょうか。残るウクライナ戦でも、力を出し切ってほしいです。
※体操の中日カップ、最終日は男女の種目別が行われました。さすがにここでは、鹿島丈博選手が、世界選手権2冠の実力を見せつけた…というところでしょうか? あん馬と鉄棒の2種目ではしっかり優勝。スポーツニュースでちらっとだけ見ましたが、あいかわらず美しい演技でした。鹿島選手はゆかでも2位になったのでちょっとびっくり。ゆかって、得意でしたっけ?って感じです(点は低かったですけど)。また、冨田洋之選手はつり輪で2位、鉄棒で3位、塚原直也選手は平行棒2位、あん馬3位、つり輪5位、笠松昭宏選手は跳馬、鉄棒、平行棒で4位、ゆかは7位でした。
女子はホルキナ選手が跳馬で優勝。ただし、平均台は2位、段違い平行棒は3位と、全体に調子はイマイチだったようです。特にゆかは、日本の石坂真奈美選手よりも下の5位で、「なにをやらかしたんだろう?」と思ってしまいました。日本勢は大島杏子選手が跳馬と段違い平行棒、石坂選手がゆかと段違い平行棒で4位に入ったのが最高でした。
※トライアスロンの世界選手権、日本勢のトップは男子が田山寛豪選手の20位、女子は中西真知子選手の25位でした。
※卓球の女子アジアカップ、梅村礼選手は準決勝で中国の范瑛選手に、3位決定戦でも帖雅娜選手(香港)に敗れて4位にとどまりました。福原愛選手は5〜8位決定戦の初戦で、前日に梅村選手に敗れている王珊選手に負けて、結局7位となりました。3−4と善戦したんですけど、あと一歩及びませんでしたね。以下、藤沼亜衣選手は10位、末益薫選手は14位でした。
12月6日
※7日には、注目の福岡国際マラソンが行われます。いうまでもなく、アテネ五輪マラソン代表の選考会に指定されている、最初の大会です。
出場選手のなかで最も期待が集まるのは、当然ながら日本最高記録保持者の高岡寿成選手でしょう。早くからこの大会への参戦を表明し、順調に調整を続けてきました。ペースメーカーの設定タイムに「遅い」と不満を漏らすくらいの仕上がりだそうで、こうなると、期待するなといわれても無理ですよね。
ほかの選手に関しては、先日エントリーが発表されたときにも書いたんですけど、世界陸上12位の尾方剛選手、2時間9分台の記録を持つ諏訪利成選手などが、対抗馬となるでしょうか? でも、高岡選手が絶好調なら、勝つのはかなり難しいでしょうねー。それから、今は城西大のコーチが本業の(はずの)櫛部静二選手や、安定感のある間野敏男選手にも地味に注目。あと、小島忠幸選手にはがんばってほしいのですが、スタミナが切れてトップ集団から離れていくのが目に見えるようで…。あまり期待をかけないように応援することにします。
※体操の中日カップ、初日は男女の個人総合が行われました。男子の優勝は、世界選手権個人総合銅の冨田洋之選手。スポーツニュースでほんの少しだけ映像を見たのですが、なかなか安定した演技を見せてくれたみたい。2位は塚原直也選手で、顔面を強打したんではないかと思われる、鉄棒での着地失敗が痛かったようです(本当に痛かっただろうなぁ)。また、世界選手権種目別2冠の鹿島丈博選手は5位でした。女子はロシアのホルキナ選手が貫禄勝ち?しました。
※北九州市で始まった卓球の女子アジアカップ、福原愛選手は準々決勝で中国の范瑛選手に敗れました。范瑛選手は世界ランク21位。中国勢でなければ、もっと上のランクの選手にも勝てるんですけどねー。また、すでに五輪代表に内定している梅村礼選手は、準々決勝で王珊選手(中国・世界ランク44位)に勝ってベスト4入り。準決勝では、福原選手を下して勝ち上がった范瑛選手と対戦します。福原選手が2−4で負けた選手を相手に、梅村選手はどんな戦いを見せてくれるでしょうか。
12月5日
※テコンドーのアテネ五輪世界予選が始まりました。日本からは4選手が出場しているらしいのですが、情報がほとんどネット上に存在してない…。分裂問題はまだ解消していないのですが、いちおう今回の派遣は、新たな統括団体となるべく誕生した「全日本テコンドー協会」が行っているそうです。だけど、まだできてから日が浅いので、公式サイトを作るまでには至ってないのでしょう。
というわけで、4人全員の名前はわからないのですが、初日の日本勢の結果だけは判明してます。男子58kg級には相原儀雅選手、女子49kg級には畠中恵美選手が出場しましたが、残念ながら両名とも五輪出場枠を獲得することはできませんでした。どこまで勝ち進んだか…とかは、全然わからないんですけどね。
それにしても、残りの2人ってだれなんでしょう? 岡本依子選手(シドニー銅)は、出ていないようですが…。いいかげん、しっかりした公式サイトを作ってほしいです。…つーか、早くまともな団体になってほしいですね。
ところで、今回の結果を知ろうとあちこち検索してたら、分裂問題がなぜ起きたか…を解説してあるページを見つけてちょっとびっくり。みっともないケンカを繰り広げてるトップの2人って、本当にテコンドーには縁もゆかりもない人たちなんですね。自分たちが競技者でもなんでもないから、選手が試合に出られない事態になっても平気なのかなー。しかし、こんな人たちにトップをまかせなきゃならない競技団体って、かなり不幸かもしれません。
※陸上の砲丸投げを古代遺跡で行う、という案が国際オリンピック委員会に承認され、実施が本決まりになりました。競技が行われるのは18日で、表彰式は通常の五輪スタジアムになるそうです(20日)。いつも、日本ではほとんど注目されることのない砲丸投げですが、このときばかりは映像つきで放送されそうですねー。
※新種のステロイド登場をうけて、水泳のほうでも、7月の世界水泳で採種した検体を再検査していましたが、国際水泳連盟によると、結果はすべて陰性だったそうです。とりあえずは、水泳には汚染は進んでない…と見ていいんでしょうね。
※男子マラソンの元世界最高記録保持者、アメリカのハヌーシ選手がアテネ五輪出場を断念。太もも裏を痛めたせいで、アメリカの代表選考レースに出られないんだそうです。「耐久レース」を高速ランナーがどう走るか、けっこう興味深かったんですけどねー。
※アテネ五輪を最後に引退…と報じられていた、体操のホルキナ選手(ロシア)が、一転現役続行を示唆。現在、中日カップ出場のため来日しているのですが、名古屋市内での会見で「競技を続けるかもしれない」と語ったそうです。美しい体操が今後も見られるのはうれしいことですが、現在24歳だから、体力的にはかなりキツそう。
12月4日
※2日、ハンドボールの女子世界選手権が始まりました。この大会に急遽出場できることになった日本が、どこまでやれるか…。ちなみに、五輪出場権は5か国が得ることができます。
現在は1次リーグが行われているのですが、日本は初戦のチュニジア戦を30−24で、次のアルゼンチン戦も24−16で勝って、開幕から2連勝。ハンドボールで強い国はどこか…なんて、全然わからないんですけど、本来ならは出ることすらできなかった日本にすれば、上々の滑り出しでしょうか。ただ、3戦目はルーマニアに30−41で負けてしまったのですが…。
1次リーグ(予選ラウンド)は、AからDまでの四つのグループに分かれていて、各組6か国ずつ。総当たりで試合を行い、上位3か国が本戦ラウンドに進むことができます。とりあえず、その本選までは進まないと…ってところですね。
日本が次へ進むためには最低でも、ウクライナかノルウエーのどちらかには勝たないといけないのですが…。ヨーロッパの国って、やっぱ強いみたいなんですよねー。でも、健闘を祈りたいです。
※日本レスリング協会によると、年末年始の恒例の「年越し合宿」を、今回は男女合同で行うことにしたそうです。趣旨は「人がやらないときに(練習を)やらないと、金メダルはとれない」だそう。でも、「新年の日の出に合わせ、海にも入って…」となると、想像しただけでも寒くて震えてしまいそうですけどね。
まあ、五輪の金を目指す年の、その1日目が練習で始まる…っていうのも、気が引き締まっていいのかも。
※最近、アメリカ陸上界で巻き起こっているドーピング問題で、過去の同国陸連の対応に批判が巻き起こっているようですが…。そりゃ、自国の選手に陽性反応が出てても見逃したりしてたんですから、当然といえば当然でしょう。
で、アメリカ陸連としても、このままではイカン、ということでしょうか。協議の結果、自国の選手のドーピング違反が発覚した場合、一度目で永久資格停止処分を科すことにしたそうです。国際陸連の規定では、最初は2年間の出場停止、次に見つかればそこで永久資格停止となる…ということで、かなり厳しい対応といえそうです。
でも、最近のアメリカでのドーピング発覚は、あまりにも大規模すぎましたからね。過去の記録についても、疑いの目が向けられるのは避けられないだろうし…。薬物使用は相当蔓延しているみたいなので、厳しすぎるぐらいでちょうど良さそう。
※国際オリンピック委員会のロゲ会長によると、五輪の競技施設は今後は縮小していくとのこと。といっても、競技や種目の数は現状維持(28競技、300種目)で、建物のほうを小さくするんだそうです。理由は「大会後に無用の長物が残るのを避けるため」だとか。すでにアテネも、シドニーより収容人員は減らしているそうですが…。
その是非はともかくとして、サマランチ元会長が拡大路線まっしぐらだったのと比べて、ロゲ会長になってからは正反対の方向に行ってますよね。トップが変わっただけで、こんなにちがうものなのか…という感じです。
※性転換手術を受けた場合、変更後の性での五輪参加を可能に…との案は、結局来年2月の理事会に先送りされることになりました。どうやらまだ、細部を詰めるところまでは、行ってないみたいです。でも、自転車などではすでに、手術を受けた選手が世界選手権に出場しているそうだし、IOCとしてもきちんと対応する必要がある、ということなんでしょうね。
12月2日
※1か月ほど前のトピックスに、「マラソンにランキングシステム導入!」と書いたのですが、どうやらこれが白紙に戻ってしまったようです。
この計画は、国際金融グループINGが新設を決めたもので、まず2年間で世界の主要16レースを指定し、選手が走ったなかで成績の良い3レースの結果を採用。得点化して順位づけし、男女を通じてランク1位となった選手には100万ドルが贈られることになっていました。ですが、指定された大会の主催者側に、事前になんの打診もなかったことで不満が噴出。計画は最初から見直しとなってしまいました。
結局のところ、ING側が先走って勝手にことを運んでしまったのが原因みたいですね。好成績を挙げた選手に見返りがあるのは、いいことだとは思うのですが、陸上の関連団体ではないINGが、なんの承認も得ずに決めてしまったのは、やはりマズかったのかも。
※日本陸連が、末續慎吾選手を日本オリンピック委員会の特別認定選手として申請することを承諾。承認が得られれば、末續選手はCMに出演するなど、自分の肖像権を使った自由な商業活動ができることになります(ただし、JOCのスポンサーと競合しない業種で)。すでに数社からオファーは来ているそうで、そのうちテレビで見られるのを楽しみにしておこうっと。
※もうひとつ陸上の話題です。来年の日本選手権の開催地が、鳥取市に正式決定。日程は6月4日〜6日で、ここで、アテネの代表の大部分が決まることになります。日本選手権、かなり盛り上がるんですよねー。鳥取なら、無理したら行けないことはないし…。現在、心が揺れてます(笑)。
※工事の遅れが懸念されるアテネ五輪。五輪スタジアムに巨大な屋根をかける…という計画に、IOCは「それにより、ほかの工事が遅れるおそれがある」として懸念を示していたのですが、ギリシャ側はどうしても屋根を設置したいもよう。1日にはギリシャのベニゼロス文化相が、「来年4月末には工事は完了し、8月13日の開幕に間に合う」と明言したそうです。
ただ、言うだけならだれでもできますからねー。その言葉が現実のものとなるかどうかは、「神のみぞ知る」って感じですわ。ギリシャ神話の神様にでも祈っておいたほうが良さそう(建築関係の神様って、いるんかしら?)。
※予定どおり実施するか、それとも代替地の検討に入るかで揺れていた、2006年のドーハアジア大会。が、アジア・オリンピック評議会の理事会で、とりあえずは予定どおり開催する…との方針を確認しました。アテネが同じように工事の遅れでゴタゴタしているだけに、こちらはどうなるのか気にかかるところです。
また、当初は行われないことになっていた野球とソフトボールについても、実施に向けて検討していくとのこと。五輪で存続するかどうかはアテネ後に決めることになっていますが、どちらにしても、アジア大会ぐらいは実施してほしいです。ただ、ネックは、やっぱり競技場なんでしょうねー。せっかく作っても中東じゃ、その後活用されることはなさそう。
12月1日
※体操の種目別W杯DTB杯最終日、男子鉄棒で鈴木良太選手が9.700で優勝しました。鈴木選手は、先日の全日本で3位になっているのですが、昨年までの国内主要大会の成績は10位台が多く、それほど目立つことはありませんでした。現在25歳と、若手というわけではないし、それが今になってから伸びてくるなんて、競技者年齢というのは個人によって大きくちがうんだなーと実感しました。しかし、これでますます、アテネへ向けての争いが激化しそうです。
また、米田功選手はゆかで2位、鉄棒で4位と健闘。ゆかが得意な米田選手は、アテネメンバーからは外せない存在かも。
※12月14日に行われる全日本実業団女子駅伝の、エントリーなどが発表されました。優勝候補筆頭は三井住友海上、対抗馬は資生堂、ワコールといったところでしょうか。でも、正直いって「どこが勝つか」よりも「だれが出るか」のほうに興味があります。なんせ、1月末の大阪と、3月の名古屋を走る選手が、揃ってエントリーしてますから。坂本直子選手、渋井陽子選手、弘山晴美選手、大南姉妹…。そして、マラソンには出ませんが、トラックの第一人者・福士加代子選手ももちろん出場します。だれがどの区間を走るのか、まだ陸連のページに載っていないので、はっきりとはわからないのですが、エース区間では特におもしろいレースが見られそうです。
※卓球の松下浩二選手が、来年4月のアテネ五輪アジア予選に出場することになりました。1日付の世界ランキングで日本選手トップの44位となって、日本卓球協会が定めているアジア予選出場の条件を満たしたから…だそうです。女子では福原愛選手が、すでにアジア予選への出場を決めていますけど、男子は初めて。首尾良く枠を獲得してくれればいいのですが…。
なお、卓球の場合は基本的に、枠を獲得した選手=代表選手となります。出場したいなら自分で枠をとってこい、ってことかしら? でも、すっきりしてていいのかも。 |