2003年のトピックス           10 11 12

6月30日
チェコで行われた陸上の国際競技会、男子ハンマー投げで、室伏広治選手が84m86の日本新をマーク! これはなんと、世界歴代3位に当たる凄い記録です。スポーツニュースでも映像つきでやってくれたので、その歴史的な一投を見ることができたのですが、記録を聞いた瞬間の室伏選手の喜びようがいつもと全然ちがってました。今までも、何回か日本記録を出した瞬間は見たことがあるけど(生でも数回)、あんなに喜ぶ姿はついぞ…って感じです。ご本人、よっぽどうれしかったんでしょうねー。
今年は春から何度も日本記録に迫る投擲を見せていながら、あと一歩届かず…というのが続いてたんですね。だから、近いうちに破るだろうとは思ってましたが、それがまさか84m86まで行ってしまうとは…! これまでの日本記録は83m47だから、一気に1m39も更新したということで、ここまで高いレベルに到達していながら、なおもそれだけ大幅に記録を塗り替えられるというのは本当に驚きです。
ちなみに世界記録は86m74、世界歴代2位の記録は86m04。いずれも1986年に作られた記録です。投擲の世界記録が作られた時期はこのあたりの年代に集中していて、つまりはちょっと(かなり?)灰色っぽい時代なんですよね。さすがにあと2mは厳しいかなーとは思いますが、室伏選手にはぜひ、いつの日か灰色を白に塗り替える投擲をしてほしいですね。
(追記)翌日のニュースで知ったのですが、室伏選手は6投目にも84m80を投げたそうです。ひとつの試合で二度も、こんなにレベルの高い投擲ができるなんて、尋常じゃありません…!
なお、同じ大会の男子100mに出場した朝原宣治選手は10秒26で5位、男子400mハードルの為末大選手も49秒81の5位でした。
現在の世界最速女王、陸上のマリオン・ジョーンズ選手が、28日無事男児を出産。予定日より3週間も早かったそうですが、産まれた子供は元気だとか。ちなみに赤ちゃんの父親は、男子100mの世界記録保持者ティム・モンゴメリ選手で、つまりこの子は世界最速遺伝子を持って産まれてきたんですねー。もしかしてあと20年後には、ものすごい世界新が誕生、なんてことになるかも?
2008年北京五輪の日程が、当初の予定から2週間遅れの8月8日〜24日に変更されました。酷暑を避けることが目的だそうだすが、8月なかばでも充分暑いと思いますけどね〜。はたして本当に「選手に少しでも良好な気象条件で競技を実施してもらう」ことができるのでしょうか?

6月29日
本当は昨日のニュースだったのですが、見つけたのが29日なのでそのまま「今日」のネタとして書かせてもらいます。
飛び込みの関西選手権・高飛び込みで、なんと11歳の小学生が有力選手を抑えて優勝を果たしました。快挙をなしとげたのは、浅田梨紗選手。とにかく、彼女が勝った選手というのが凄い顔ぶれで、昨年の日本選手権の覇者石井めぐみ選手に、過去、日本選手権4連覇をなしとげている樋口まゆみ選手というんだから驚いてしまいます。
浅田選手は馬淵崇英コーチに指導を受けているのですが、このコーチはもともとは中国の方なんですね。男子のチャンピオン寺内健選手も馬淵コーチの教え子で、早くから日本の第一人者として活躍してるし…。よっほど指導力があるんだろうなーと思います。やっぱ、コーチの存在って大きいですからねー。一級品の才能が一流のコーチによって、より磨かれればいいなーと思ってます。
射撃のW杯グラナダ大会、クレーの男子スキートで折原研二選手は64位、福田登夫選手116位でした。コメントは…書くのがツライです(^^;)。

6月28日
重量挙げの全日本選手権最終日、男子105kg超級はアトランタ&シドニー代表の吉本久也選手が2年連続九度目の優勝を果たし、男子105kg級では稲垣英二選手が2連覇。また、女子75kg級では今鉾一恵選手が、スナッチで自己の持つ日本記録を更新して初優勝。女子69kg級は宮城寿子選手が、女子75kg超級は鶴野裕子選手が勝っています。
ところで女子75kg超級って、実は出場者が1人だけなんだそうです。女子重量挙げの、しかも重量級というと、やはり取り組む選手も少なくなっちゃうんでしょうねー。アジア大会だと中国の独壇場って感じだし、日本人にはやはりキビシイ種目なのかなあ…?

6月27日
千葉真子選手がパリでのマラソンコースの下見を終えて、27日に帰国しました。4日間のパリ滞在中に2回コースを試走。しっかりコースのイメージを頭に叩きこんだようです。このコースはというと…パリの名所を通るだけあって視覚的には楽しめるんでしょうけど、地面は石畳で走りにくく、その上カーブも多くて、アップダウンは予想以上とか。思ってたより難コースみたいですよねー。小出監督(今も「監督」なのだろーか?)も、「平たんなところが少ない」と話していたそうです。
ちなみにこのあと千葉選手は、ボルダーで高橋尚子選手といっしょに練習をする予定です。メニューは別ですが、お互いにいい刺激を与え合ってほしいです。
重量挙げの全日本選手権第2日、男子77kg級で三宅敏博選手が2年ぶり四度目の優勝を果たしました。三宅選手は、前日に女子53kg級で勝った三宅宏実選手のお兄さん。つまりお父上は、メキシコ五輪の銅メダリストなわけです。うーん、やっぱ「血は争えない」ってことでしょうかねー。また、女子63kg級はスナッチで86kgの日本新をマークした渡慶次雅子選手が初優勝。女子58kg級は大倉妙子選手が勝っています。

6月26日
自転車、トラック種目の世界選手権代表に、女子では大菅小百合選手だけが選ばれました。大菅選手が出場するのは500mタイムトライアルで、昨年の釜山アジア大会では銀を獲得している種目です。また、アテネ五輪の出場権がかかる世界選手権Bの代表もすでに決まっていて、ここで1位になれば、アテネへの切符を手にすることができます。先日は日本選手権で2種目制覇を果たし、今季に入ってますます実力をつけつつある大菅選手に、世界の舞台でも大いに力を発揮してほしいですねー。
以下、世界選手権代表選手です。男子…飯島規之、山田裕仁、吉岡稔真、伏見俊昭、金子貴志、堤洋、長塚智広、荒井崇博、永井清史、飯島誠。女子…大菅小百合。
クレー射撃のW杯が行われて、トラップ男子では小原誠選手の47位が最高…。47位かぁと思ってほかの選手の成績を見てみたら、その下は、川井正巳選手67位、多田信吾選手はなんと100位! 三桁だ…。射撃って、そんなにたくさん出場選手がいるんですねー。日本ではあまりメジャーとはいえないだけに、ちょっと意外な感じもしました。クレー射撃も女子では五輪で好成績も残してたりするんですけど、男子の場合、世界の壁はかなり厚そうです。
7月上旬にプラハでIOC総会が開催されますが、ここでアフガニスタンへの資格停止処分が正式に解除されることになりました。これで、来年のアテネ五輪への道も開かれたわけで…。今はニュースでも、取り上げられることが少なくなってきましたけど、復興は進んでいるのでしょうか? 強い女子選手なんて出てきてくれたらなーなんて思ってます。
重量挙げの全日本選手権が始まりました。世界選手権の代表選考も兼ねるこの大会、選手の面々は熱のこもった戦いを見せてくれたのではないでしょうか。初日は男女計5階級が行われて、女子53kg級では高校生の三宅宏実選手が優勝。彼女は、メキシコ五輪銅メダリストの三宅義行さんの長女で、お兄さんも重量挙げをやってます。さすがに幼いころから競技に親しんできた…というのは大きいのでしょうか。2位に30kgの大差をつけての優勝は凄いですねー。また、男子56kg級はシドニー五輪代表の菊妻康司選手がジャークで大会新の142.5キkgをマークして優勝しています。

6月25日
陸上競技は今、ホクレン・ディスタンスチャレンジという長距離のサーキットが行われています。世界陸上に向けての調整の意味合いもあるし、あとはここでなんとかして標準記録を突破してほしい…という思惑もあるのですが…。調整のほうはともかく、記録突破はやはり難しそうです。
25日に行われた第3戦では、すでに女子10000mの代表に決まっている福士加代子選手が、3000mで優勝。1戦めと2戦めでは5000mに勝ってるし、順調な仕上がり具合を見せてくれています。が、記録を突破して代表入りを狙う選手たちのほうはイマイチ。日本選手権女子10000mで3位になった藤川亜希選手は、A標準さえ突破すれば代表入りがほぼ決まるんですけどねー。それより30秒以上も遅いタイムで6位。このままだと代表は、渋井陽子選手に落ち着くかも。
また男子10000mでも、日本選手権で優勝した岩佐敏弘選手はB標準を破れず4位。1位は坪田智夫選手でした。
ギリシャで行われた陸上のスーパーグランプリ。これに出場した男子400mハードルの為末大選手は8位にとどまり、100mの朝原宣治選手は決勝に進めず。2人とも、調子が上がってこないのが気がかりです。

6月24日
アテネ五輪のチケット、売れゆきは好調のようです。締めきったばかりの欧州向け入場券は目標の約2倍、5万通の申し込みがあったとか。総枚数にすると59万枚というから、たいしたもんですねー。ちなみに人気は開会式や閉会式、それに陸上、水泳、重量挙げ(ギリシャでは人気らしい)に集中。しかも、高額入場券の要望が高いとか。
オリンピックはやっぱ、満員の観衆の中でやるからいいんですよねー。この調子で、次の第2次販売もたくさん売り上げてほしいものです。
日本レスリング協会が、女子の世界選手権代表候補10人を承認。実際に代表になれるのは7階級、つまり7人なので、ここから絞り込んでいくんでしょう。なんせこの世界選手権にはアテネの出場権がかかってるし、女子レスリングは五輪でのメダル超有望種目ですからねー。慎重にもなろうというものでしょう。代表がすべて決定するのは7月なかばの予定です。なお、代表候補は以下のとおり。48kg級…坂本真喜子、山本美憂、51kg級…坂本日登美、伊調千春、55kg級…吉田沙保里、山本聖子、59kg級…岩間怜那、63kg級…伊調馨、67kg級…斉藤紀江、72kg級…浜口京子。
もうひとつレスリングの話題です。現在男子のレスリングはグレコローマンとフリースタイルに分かれているのですが、アテネ五輪終了後にこのルールなどを見直すことになりました。理由としては、その二つのちがいがもうひとつ普通の観客にはわからない、ということ。たしか、グレコローマンは上半身だけしか使っちゃいけないんだっけ…。私にしてもかなりあやふやで、しかも、ぱっと見ただけじゃ区別つかないんですよね。わかりにくかったら、やっぱり人気も出ないだろうし、五輪競技として存続するためにも工夫は必要かも。
今のところ、ユニホームを変えるという案などがあがっているそうです。が、「フリースタイルではクリンチをなくすとか…」と言われても、私には「なんのこっちゃ?」としか思えないのが悲しいですわ。あと、日本としては「ビーチレスリング」の開催なんかも検討しているそうで…。バレーでも今やビーチのほうが人気が高まってきてるし、それにあやかろうとしてるのかしら?

6月23日
卓球少女・福原愛ちゃんが、アジアジュニア選手権にも派遣されることになりました。この団体戦で4位以内に入れば、第1回世界ジュニア選手権への出場権を得ることができます。先日の世界選手権で堂々ベスト8に入った彼女ですが、それなら、アジアジュニアなんて楽勝…とはいかないのがつらいところ。なんせ中国には、世界選手権に出られなかった強いジュニアがひしめいてるでしょうからねー。世界ランク1位の選手には当たって砕けちゃいましたけど、同世代の選手とやったら、はたしてどんな感じなんでしょ?
高橋尚子選手がボルダーへ出発しました。あちらではおそらく、世界陸上に出る千葉真子選手といっしょに練習をするんだと思いますが(ただし、別メニュー)、千葉選手のほうもかなり調子は上向いているようだし、お互いいい刺激になるのではないでしょうか。その成果を見るのが楽しみですね。

6月22日
水泳の世界選手権が目前に迫ってきた日曜、恒例?のシンクロの壮行演技会がなみはやドームで開催されました。注目はもちろん、前回の世界選手権で優勝している立花美哉/武田美保組の新プログラム。これが初お披露目とあって、内外から熱い視線が注がれたのではないでしょうか。
私は、スポーツニュースでちょこっとだけ見たのですが、曲はバッハの「トッカータとフーガ」で、フィギュアなんかでもたまに使われてる、けっこうなじみの深いもの。やっぱり、「踊り」に合う曲というのは限られてくるのかな?なんて思いながら見ていました。ただ、流れるような動きと表現力を重視したというプログラムは、細切れの映像ではわからなかったですね。もうちょっと全体通して流してほしかったです。
技術面では完全に世界のトップでも、芸術面でロシアの下に見られてしまうことが多い日本ペア。選曲は、文句なしに芸術性たっぷりのものだけに、全体のイメージもそういう感じならいいなあ…と思ってます。あと、まだ少し振りが合ってないところは、きっと本番までには改善してくるでしょう。聞くところによると、シンクロの練習って、「すさまじい」を通り越したもの凄さらしいですからね。
自転車の全日本選手権で、昨日の500mタイムトライアルを制した大菅小百合選手が、スプリントでも優勝。見事全日本二冠に輝きました。正直いって、これには驚きです。タイムトライアルなら「速ければいい」ので、スケートで培った脚力をもってすれば比較的結果を出しやすい種目なんですね。が、この日のスプリントは、駆け引きが重要な要素になっているからして、脚力だけで勝てるものではない…はずだったんですよね。ところが大菅選手は、その駆け引き面での不利を、圧倒的な脚力でもって埋めてしまったようです。こうなると、完全にアテネは視野に入ってきた、といっていいんじゃないかしら。

6月21日
陸上の全米選手権が行われてます。ここで3位以内に入らなければ、どんな強い選手でもアメリカ代表になれないのがキビシイところ。この日行われた男子100m決勝では、世界記録保持者のティム・モンゴメリ選手が「あわや…」という失敗を見せてしまいました。スタート直後にバランスを崩し、その時点で位置は最下位。しかし、そのあとが「世界ていちばん速い男」の面目躍如でしたね。一気に追い上げて2位に入り、なんとか代表権を確保しました。
ただし記録は10秒15と、やはりかなりの凡タイム。優勝したバーナード・ウィリアムズ選手でも10秒11と、全体にタイムが出なかったのが幸いしたって感じですね。代表は3位のジョン・ドラモンド選手まで。それに加えて、元世界記録保持者モーリス・グリーン選手が、前回の世界陸上金メダリストとして出場権を持っています。短距離王国アメリカにふさわしい、豪華な顔ぶれですよね。リレーはもう、ぶっちぎりかな?
自転車の全日本選手権・女子500mタイムトライアルで、大菅小百合選手が初優勝を果たしました。もう完全に、この種目の第一人者になってしまった感じですね。これからは世界を視野において、ますますレベルを上げてってもらいたいです。
日本バドミントン協会は、新型肺炎のことから8月までは東南アジアの大会ヘは選手派遣をやめていたのですが、この措置の解除を早めることになりました。そういえば最近は肺炎も、落ち着いてきてるみたいですね。やはり気温が上がると、効果てきめんって感じです。シンガポールとインドネシアで開催される大会は、世界ランキングのポイントがつくし、ひいてはアテネ五輪の出場権にも関わってきますからねー。出られるなら出ておきたいでしょう。

6月20日
7月に行われる札幌国際ハーフマラソンのエントリーが発表されました。男女とも、世界陸上を控えて「力試し」みたいな感じで走る選手もいるみたい。代表組では、男子は油谷繁選手、佐藤敦之選手、尾方剛選手の中国電力勢、女子は坂本直子選手、松岡理恵選手の天満屋勢が出場することになりました。そういえば、あの高橋尚子選手が五輪前に調整の意味合いも兼ねて出場したのが、この大会でした。それを考えれば、けっこう注目の試合なのかも。そのほかでは、今年に入ってからかなり調子良さげな藤田敦史選手に注目。また、女子では元マラソン世界最高記録保持者のキャサリン・ヌデレバ選手、そしてご存じリディア・シモン選手も出場します。シモン選手は、世界陸上には出るつもりなのかしら?(前回優勝者なので出場権アリ) あと、土佐礼子選手の参加も楽しみですね。
先日ここに書いたばかりの「キャシー・フリーマン引退疑惑」に、本人自らが反論。世界陸上への出場を表明しました。…とはいっても、個人種目の女子400mじゃなくて、1600mリレーだけらしいので、調子自体はそんなに上がってないんだろうなーとは思います。ちょっと意欲が失せちゃったみたいですね。ケガはあったにせよ、頂点を極めた選手がモチベーションを保ち続けることの難しさを感じさせられましたねー。40歳を過ぎても現役続行中のマリーン・オッティ選手なんかも、いちばん欲しいタイトルをとってないからこそ、走り続けられるのかな。
競泳の源純夏選手が、現役に復帰。アテネを目指すことになりました。テレビ朝日(でしたっけ)をやめて結婚、故郷の徳島へ帰った…と聞いていたので、「完全に引退しちゃったのかなー」と思ってたらさにあらず。水泳のコーチをやっていくなかで、水泳を始めたころの純粋な気持ちを思いだしたんだそうです。やっぱり、離れてみてはじめてわかる…ってこともあるんでしょうね。
しかしこれで、シドニー五輪女子400mメドリーリレーの銅メダルメンバーは、4人が4人ともいったん競技を離れてから復帰、ということになりました。ほかの3人(田中雅美選手、中村真衣選手、大西順子選手)は日本選手権で貫禄を見せましたが、源選手は果たして結果を出せるでしょうか? あと、源選手が復帰すると、自由形のリレーを組む場合はすごい戦力になりそう。

6月19日
アテネ五輪もやっぱりユニクロ…です。日本選手団が開会式とかで着る公式ウエア、あれを冬と同様、ユニクロを展開するファーストリテイリング社が提供することになりました。冬のときも思ったんですが、私はむしろこっちのほうがいいです。有名なデザイナーに依頼した過去のウエアは、どれもイマイチ。特にシドニーの、あの「目も覚める」ような虹色のウエアといったら…(以下自粛)。舞台衣装じゃないって、ホント。あんなの見せられるぐらいなら、ユニクロのほうがナンボかマシですわ。

6月18日
マラソンの山口衛里選手が、今年11月の東京国際女子マラソンへ出場することにしたようです。思い返せば4年前(もう4年になるのか…)、この大会でだれもが驚く2時間22分台を記録し、シドニー出場を決めたんですよね。ただ、それからは故障でほとんどマラソンは走れないまま。もしかして、このまま引退?って可能性もあったと思うのですが…。でも、このあいだ兵庫リレーカーニバルの中継でゲスト出演してたとき、「がんばってる」みたいなことを話してたので、復活は近いかなという感じがしていました。今はボルダーで、同じ天満屋の坂本直子選手(世界陸上代表)といっしょにトレーニングしてるそうです。東京国際というと、当然ここに高橋尚子選手も出てくるわけで、この2人の対決も見られるわけです。万全の体調で戦って、2人でいい記録出してほしいですねー。
ビーチバレーのワールドツアー第2戦は、日本勢総崩れ…って感じになってしまいました。女子の浦田/佐伯組、山川/西村組、真壁姉妹組は、すべて予選で負けてしまって本戦出場はならず…。男子も、渡辺聡/白鳥勝浩組(湘南ベルマーレ)は予選の2回戦に進みましたが、桐原/畑組、山本/平野組も1回戦で敗退…。アテネへの道は、かなりきびしいのかなぁ…。

6月17日
シドニー五輪の陸上女子400mの金メダリスト、キャシー・フリーマン選手…っておわかりでしょうか? たぶん、聖火の最終点火者と言ったほうが、ピンとくるんではないかな?(最後の最後で聖火台が故障しちゃって、動けなくて立ちつくしてた選手) シドニーでは地元オーストラリアの期待の星で、その期待どおりに金をとったわけなんですが、それからは故障がちでほとんどレースに姿を見せず。今季出場したグランプリシリーズで負けちゃったことで、引退も…って事態になったそうです。詳しいことはわかんないけど、ケガ以外にもいろいろあったみたいだし…。もっとも、まだ「考慮中」で、本当のところは本人も決めかねてるみたいですけどね。でも、こういう引退の仕方って、なんだか寂しいですよねー。

6月16日
射撃の中重勝選手が、W杯の男子10mエアピストルで5位に入り、見事アテネ五輪の出場枠を獲得してくれました〜。射撃では初のアテネ出場枠です。ただ、射撃は卓球とちがって「出場枠を獲得した選手=代表」ではないので、代表選手はまた改めて選ぶことになります。さて、実際に出場するのはだれになるんでしょうか。
続いて馬術のうれしいニュースです。ドイツで行われているアテネ五輪予選会障害飛越団体、日本は減点5で1位となり、これも五輪出場枠を獲得しました! 馬術の場合、団体枠を獲得すると同時に個人の枠4もついてくるんだそうで、こちらも決定です〜。障害飛越といえば馬術の花形種目。いろんな障害(バーとか)を跳び越えていくヤツで、馬術といえばたいていの人がこれを頭に思い浮かべるのでは? 日本では、五輪でもこの種目(というか馬術全体)の注目度はあまり高くないけど、意外にもけっこう最後のほうまで「減点ゼロ」で残ってたりするんですよね。まあ、そこでたいてい脱落しちゃうんですけど。さて、アテネではどういう結果を出してくれるでしょうか。ちなみに、馬術も射撃と同じく、代表選手は後で決定。今回出場した選手がそのまま出られるとは限りません。枠の獲得に貢献したのは、加藤麻理子、杉谷泰造、林忠義、桝井俊樹の4選手(馬術は性別関係なし)なんですけど、このなかで何人がアテネに行けるんでしょうか、ね。

6月15日
北島康介選手の持っていた水泳男子200m平泳ぎの世界記録が、破られてしまいました…。バルセロナでの競技会でロシアのドミトリ・コモルニコフ選手が、2分9秒52をマーク。北島選手の2分9秒97を上回りました。せっかく、日本選手が持ってる数少ない世界記録なのに…。つーか、五輪種目だったら、これだけだったかもしれないのに…。こうなったら北島選手には、世界選手権でもう一回記録を作り直してもらいたいですねー。
愛知で行われたトライアスロンのW杯で、関根明子選手が自己最高順位タイの3位に入りました〜。中西真知子選手は9位、男子の平野司選手は7位でした。日本での大会だからちょっとは有利なのかもしれないけど、やっぱ3位以内はなかなかのモンじゃないでしょうか?
続いてトランポリンのW杯です。パリでの第1戦、個人男子で川西隆由樹選手が2位に入りました。2位って、単純に考えて凄いですよねー。トランポリンといえば、男子では最近テレビでよく見る中田大輔選手ぐらいしか知らないんですけど、今回その中田選手は21位。いつのまにか日本には、中田選手の上を行く選手が出てきてたんですね。シドニーでの中田選手はメダルを期待されながら、ケガの影響で最下位に終わってしまいました。アテネの星?は…やっぱ川西選手なのかな。期待したいです。ちなみにそのほかの日本勢の成績は、上山容弘選手14位、人見雅樹選手60位。女子ではシドニーの代表古章子選手が22位、広田遥選手は27位でした。
まだまだ続くW杯情報。お次は射撃です。ミュンヘン大会の女子エアライフルで、三崎宏美選手が7位に入りました。相沢悠子選手は24位でした。
サッカーのアジア女子選手権、日本は予選リーグ4戦全勝でB組の1位が決定。準決勝は19日に行われます。
男子バレーボールのワールドリーグ、これ、今は東京で行われてるんですねー(←なんにも知らなかった私…)。が、ここでも日本は苦戦。チェコに2−3で敗れて、1次リーグD組の最下位が決まってしまいました。まだまだ日本男子バレーの夜明けは遠そう…。福岡であと2試合あるそうなので、できればそこで1つでも勝ってほしいです。
レスリング男子の世界選手権日本代表メンバーが、「100日合宿」に入りました。なんでも、週イチの休み以外は、休憩をはさんで1日12時間(!)もの練習をするらしい…。ハードだ…。それでも、世界選手権で10位以内に入ればアテネ五輪出場権が獲得できるので、これはなにがなんでもがんばってもらわないと!って感じですよね。選手たちも気合い充分なんじゃないでしょうか。

6月14日
積水化学を退社した高橋尚子選手の、新しい所属先がほぼ決まったもよう。「スカイネットアジア航空」というらしいんですけど、正直なところ聞いたことのない会社です。でも、考えてみればそういう会社だからこそ、「高橋尚子」という広告塔が必要なんですよねー。少なくともこの契約で会社の存在を知った人は、かなりの数になるわけだし…。なんでもPR効果は12億円だそうで、彼女1人でそれだけのお金が(結果的に)動くなんて、ちょっと空恐ろしいものがあるなぁなんて、考えてしまったのでした。
ビーチバレーのワールドツアー女子開幕戦、徳野涼子/楠原千秋組は予選リーグ敗退となりました。徳野/楠原組は、昨シーズンの世界ランク17位。32チームのうち16チームが決勝トーナメントに進めるので、ランキングからいくと微妙なセンだったのですが、予選リーグの成績は思いもよらぬグループ最下位。徳野選手が4月に左足首を痛めていたのが響いたみたいですね。復帰したばかりの佐伯選手の組も負けちゃったし、アテネではシドニーのようなコーフンを味わうことは…やっぱり無理なのかなあ…?

6月13日
射撃のW杯・女子25mピストルで、稲田容子選手が9位に入りました。正直なところ、射撃のW杯では何位ぐらいだと良い成績になるのか、全然わかんない私(^^;)。でも、もう1人の小西選手は40位だし、やっぱり9位って「なかなかのもの」なんでしょう。冬のオリンピックの競技なら、「大健闘!」とか「イマイチ」とか、ちゃんとわかるんですけどねー。うーん、夏の競技については当分「語る」ところまでは行けそうにないですわ。

6月12日
ビーチバレーで、先日現役復帰したばかりの佐伯美香選手ですが、浦田聖子選手と組んで出たワールドツアーの開幕戦は、2回戦で中国の組に敗れてしまいました。ビーチバレーって、コンビネーションがすごく重要だし、さすがに結成したてのペアでは仕方ないのかなー。まあ、これから試合を重ねていけば強くなってくれるかなーと期待しておきます。
日本バレーボール協会の発表によると、恐ろしいことに、2002年度は約3億円の赤字なんだそうで…。史上最悪の数字というんだから、事態は深刻です。私の場合、最近は国際大会とかあっても、「勝てる」とは思えないんですよね。だから、意外にも勝っちゃったりすると、けっこう喜んでしまうんですけど…。でも、今までのバレーファンまでが離れていってるとしたら、問題ですよねー。いちおう赤字の原因は、「大きな国際大会がなかったから」だそうなんですけど、それにしたって史上最悪の数字はねぇ…。

6月11日
高橋尚子選手の、伊豆大島での合宿が終了。大島一周のウオーキングをなんと3回もやったというから、さぞかし密度の濃い練習だったんでしょうねー。なんせ、いくら歩くだけとはいえ、一周44kmもあるんですから…。彼女のコメントから察するに、今のところは極めて順調にきてるみたいだし、あとはボルダーに向けて旅立つのみ!ですかね?

6月10日
世界陸上マラソン代表の野口みずき選手と藤原正和選手が、この日、日本を離れました。といっても、いっしょに行ったわけじゃなくて、偶然同じ日になっただけなんですけど…。でも、だれもが世界陸上に向けて動き始める時期なんだなーと思いましたね。野口選手は、高地トレーニングのためにスイスのサンモリッツへ。いつもなら中国の昆明でやってるんですが、今年はさすがに無理ですからねー。不慣れな土地ということでちょっと心配ではあります。また、藤原選手はパリでコースの下見をしてから、ご存じアメリカのボルダーへ。月並みですが、どちらもいい練習ができればなーと思ってます。

6月9日
日本選手権の結果を受けて、世界陸上の代表選手が発表されました。有力選手はほとんど代表に選ばれていますが、涙をのんだ人もいる数名いるようです。走り高跳びのハニカット(太田)陽子選手は、A標準を突破していたにもかかわらず日本選手権では記録なし(一度もバーをクリアできなかったということ)という最悪の結果に。これではさすがに、代表になるのはムリでしたねー。女子走り高跳びは、今井美希選手が選ばれました。2人ともいい選手だから、そろって世界選手権に出てほしかったんですけどね。また、男子400mハードルは、為末選手以外の代表は保留。A標準を突破している選手が「…」な成績だったためです。それから、男子の長距離は全然未定。10000mは、B標準を切ってる選手がだれも優勝できず…だったので、決定を先送り。女子10000mも3名のうち1名は保留で、藤川亜希選手か渋井陽子選手か、今後の成績によってどちらかが派遣されるみたいです。すべてが決まるのは7月26日の南部記念陸上が終わってからなので、少しでも多く代表になれるよう、いい記録を出してほしいですねー。なお、派遣決定選手の詳細は、世界陸上のページでどうぞ。
水泳の欧州グランプリ・ローマ大会の男子100m平泳ぎで、北島康介選手が前日の200に続いて優勝。タイムは平凡みたいですが、まあ、今がピークだと、かえって世界選手権のときは調子を落とす可能性もあるので…。本人にしてみれば「こんなもん」と思っているかも。それから、女子100m背泳ぎでは中村真衣選手が優勝しています。
日本ハンドボール協会によると、神戸で9月に行われる予定のアテネ五輪アジア予選は、基本的に開催する方針…だそうです。肺炎騒ぎもやっと少し落ち着いてきたから、でしょう。ただ、選手に健康診断書を出してもらったり…はするみたい。たしかに、それぐらいはやってほしいですよね。

6月8日
日本選手権最終日、残念ながら男子100mの9秒台突入はなりませんでした。さすがの末續選手も、前日に速く走りすぎましたねー。ハンマー投げの室伏広治選手も、期待どおりの投擲で貫禄勝ち。80m越えをこれだけ連発できるのって、世界でもまちがいなく室伏選手だけでしょう〜。ということで、くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
水泳の欧州グランプリ・ローマ大会の男子200メートル平泳ぎで、この種目の世界記録を持っている北島康介選手が優勝〜。ただしタイムは、その世界記録よりも4秒以上遅いという、平凡な結果となりました。佐藤佑樹選手が2位に入りました。jまた、女子200m背泳ぎで中村礼子選手が、女子800m自由形では岩井佳苗選手が優勝しています。

6月7日
ついに出ました! 末續慎吾選手、男子200m日本新記録です! 久々にめっちゃ興奮させられるレースでした〜。はっきりいってこの記録「世界レベル」です。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
キューバの首都ハバナが、2012年の夏季五輪への立候補を表明。ちょっと意表をつかれた候補地で、無理だとは思うけど、もし決まればおもしろいかも…。ただ、めっちゃ暑そうですけどねー。
射撃のW杯・女子スポーツピストルで、小西ゆかり選手が3位に入る健闘を見せてくれました。また、男子フリーライフル伏射では、柳田勝選手が6位となっています。

6月6日
陸上日本選手権、女子10000m決勝は福士加代子選手が復活の勝利を遂げました〜。ケガの回復具合が心配されましたけど、さすがに貫禄勝ちというか、ほかの選手と比べて一枚も二枚も上って感じがしましたねー。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。

6月5日
日本体操協会が、アテネに向けて本腰を入れてきました。今年度予算の約7割、8000万円を五輪の強化関係に投入するそうです。8月の世界選手権前には1週間の現地(アメリカ)合宿、来年の3月には男子のみのアテネ合宿、あとは6つの国際大会に男子選手を派遣するとか。どんなに強化しようとしても、「先立つもの」がなくてはどうにもなりませんからねー。資金は多いにこしたことはないです。
ただ、気になることがひとつ。これまでは協会に回ってくる費用のうち、日本代表選手の強化費ってせいぜい3割だったんだそうです。それって、あまりに少なすぎたんじゃないの?って気がします。いったいあとの7割は何に消えてたんだろう…? もちろん、強化ばかり…ってわけにもいかないでしょうけど、せめて半分は選手のために使うべきじゃない?って思うんですけどねー。

6月4日
昨日この欄で、高橋尚子選手の合宿について書いたのですが、その内容がとんでもなくハードだということが判明しました。ウオーキング中心ならせいぜい体力づくり程度…なんて思ったら大まちがい。なんと、毎日6〜7時間も歩きづめで、しかもその間は立ち止まることもできないんだそうです。食事さえも歩きながら食べるんだとか。ウオーキングとはいえ、一般人みたいにタラタラ歩くわけじゃないだろうし、これって、下手に走り込むよりずっとキツイですよねー。でも、これはボルダー合宿前の、予備練習。となると、あちらでは、たぶん想像を絶するようなものすごいメニューが組まれてるんでしょうねー。
日本レスリング協会では、6月15日からなんと2か月もの期間、男子の長期合宿を行うそうです。目標は、秋の世界選手権。ここで各階級10位以内に入れば五輪出場権が獲得できるとあって、力が入るのも当然…って感じですね。ちなみにはるか昔、ソウル五輪当時は「500日合宿」なるものを行って、その結果?、五輪では金メダル2個を獲得しています。今回も同じようにいけばいいんですけどねー。

6月3日
高橋尚子選手が、伊豆大島で合宿に入りました。今月の23日から始まるボルダーでの高地合宿をひかえて、その準備の、まずは予備合宿といったところでしょうか。今までは市民マラソンにゲスト参加したりと、「ゆっくりとした調整」でしたけど、これからはいよいよ本格的な練習に入りそうです。聞くところによると、ボルダーでの彼女の練習ってハンパじゃないぐらい超ハードらしいので、それに耐えられるようにしっかり身体づくりをしてほしいですねー。

6月2日
7月の世界水泳選手権に向けて、競泳日本代表の国内最終合宿が始まりました。代表の26人全員が参加してるし、目前の大会に向けて熱の入った練習が展開されてることでしょうねー。合宿は4日まで行われて、その後北島康介選手など11人はスペインで、8人はアメリカで高地合宿をするそうです。高地トレーニングって、陸上長距離だけじゃなかったのね(笑)。いい練習ができればいいですねー。

6月1日
ボートの全日本選手権最終日は、男女計13種目の決勝などが行われました。男子シングルスカルでは武田大作選手が圧勝。この種目で7連覇を達成しました。シドニーでは入賞してるし、ボート競技で期待の持てる、たぶん唯一?の選手ですからねー。やっぱり、国内だと敵なしになっちゃうんでしょうね。
柔道の全日本実業団が行われ、男子1部は旭化成が2年連続9回目の優勝を飾りました。準決勝では井上康生選手のいる綜合警備保障を破り(団体だと、井上選手1人じゃ無理なのね)、決勝では平成管財を下しての連覇達成でした。

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