2004年のトピックス           10 11 12

1月31日
卓球の、五輪テスト大会兼ギリシャオープン第4日、日本勢はこの日ですべて姿を消しました。女子シングルスで勝ち残っていた梅村礼選手、福原愛選手、藤井寛子選手のうち、福原選手と藤井選手は3回戦で敗退。福原選手は世界ランク9位の金キョン娥選手(韓国)相手に、善戦したんですけどねー。スコアを見てもかなり競った試合だったようですが、3−4で惜しくも敗れました。そして、唯一準々決勝に進んだ梅村選手も、世界ランク5位の郭躍選手(中国)には歯が立たず。0−4と完敗してしまいました。
女子ダブルスでは、1回戦で福原/樋浦組と藤田/谷口組が、準々決勝で梅村/藤沼組が敗れて、準決勝に残ったのは中国の3ペアとシンガポールの1ペア、ということになりました。福原/樋浦組と梅村/藤沼組が敗れたのも、いずれも中国ペアだし(しかも、世界選手権優勝と準優勝)、中国の一角を崩せる日って、果たしてやってくるんでしょうか?
また、男子ダブルスで唯一本選に出場していた岸川/坂本組も1回戦で中国のペアに敗れています。
競泳の短水路W杯ニューヨーク大会で、女子800m自由形に出場した山田沙知子選手が、W杯新記録で優勝しました。さすが、この種目の世界記録保持者だけありますねー。なんでも、2位に10秒以上の差をつけていたそうで…。こんなに強いのに、なんで昨年の世界選手権で力を出せなかったのか、首をひねってしまいます。やっぱ、精神的なものが大きいんでしょうか。
また、女子100m平泳ぎでも田中雅美選手が優勝。男子400m個人メドレーの田渕晋選手は2位に入っています。
バスケットボール女子の五輪代表は、先日のアジア予選で出場権を獲得した、12人のメンバーを軸に、3月中には決定するとのことです。基本的にほとんど入れ替えはしないそうなので、アジア予選の代表メンバーが、ほとんどそのまま五輪代表になると考えていいみたいです。
今後は、4月7日から1週間のアメリカ遠征、6月にはヨーロッパ遠征が予定されているとか。五輪出場権を手にして、いよいよ案も具体的になってきたようですねー。
マラソンの市橋有里選手が、名古屋国際への出場を目指しているとのこと。2002年の東京で途中棄権して以来、ほとんど名前を聞くこともなかったのですが…。情報がないので、どういう状態かはわからないのですが、シドニー以降は満足に走れてないですからねー。02年の東京に出たときは、最初から棄権覚悟って感じだったので、今回は完走できる程度には仕上げてきてほしいですね。それにしても、シドニーのダメージって、そんなに大きかったんでしょうか?
アテネ五輪のテロ対策として、FBIと警察関係者約500人が参加した大規模な演習が、ロサンゼルス郊外で行われました。なんでも、テロリストが劇場で有毒ガスをまいて車で逃走し、その後は電車で人質をとる…という想定をとったそうです。五輪の期間中は、地下鉄を120万人が利用するらしく、それを考えてこのような想定にしたみたいですね。やっぱ、一番大変なのは、こういう役目の人たちですよねー。

1月30日
卓球のアテネ五輪のテスト大会も第3日、前日で予選リーグを終え、この日から本選が始まりました。女子シングルスでは、梅村礼選手、福原愛選手、藤井寛子選手が2回戦を突破。ただ、五輪代表の藤沼亜衣選手はここで敗れました。相手は世界ランク63位の選手で、33位の藤沼選手よりはかなり下なんですけどねー。まあ、卓球の場合必ずしも、世界ランク=実力ってわけじゃないですけど。谷口直子選手も同じく2回戦で敗退。が、こちらは相手が世界ランク7位の中国・李菊選手ということで、仕方のないところでしょうか。樋浦令子選手は1回戦で姿を消しました。
あと、昨日書けなかったダブルスの結果ですが、日本女子は福原愛/樋浦令子組と藤田由希/谷口直子組が予選を突破。シードされている梅村礼/藤沼亜衣組とあわせて、3組が本選へ駒を進めることになりました。ただし、福原選手の組が1回戦で当たるのは、世界チャンピオンの中国ペアなんですよね。これは、「勝て」といっても無理でしょう(勝ったら凄い)。全力でぶつかって…当たってくだけろ!って感じでしょうか。
世界反ドーピング機関(WADA)によると、世界のどこかで、またもや新たな筋肉増強剤が開発されている…とか。なんでも、集められた尿サンプルから、「これまで存在しなかった人工的な物質」が見つかったんだそうです。少し前には、何人ものアメリカの陸上選手から、新種のステロイド(テトラハイドロゲストリノン)が検出されて、問題になったばかりなのですが…。本当にいたちごっこだなぁ…。
でも、WADAもがんばってます。アテネ五輪では、これまで見逃されてきた成長ホルモンによるドーピングと、血液ドーピングで使われている薬物も、検出できるようになりそう…とのこと。現在、最終試験を行っている段階だそうなので、アテネには間に合いそうです。でも、だれが摘発されるんだろう…なんて考えてると、ちょっと怖いものがあるんですけどね。

1月29日
卓球のアテネ五輪プレ大会第2日は予選リーグが行われて、女子シングルスでは谷口直子選手、藤井寛子選手が本戦へ進出しました。藤田由希選手は、残念ながら敗退。30日からは本戦が行われますが、谷口選手と藤井選手のほか、すでに初日で予選突破を決めている樋浦令子選手と、本選から登場する梅村礼選手、藤沼亜衣選手、福原愛選手も出場します。福原選手は全日本後、少し体調が悪かったようですが…。若いんだし、もう回復してるかな?
男子シングルスのほうは結局、遊沢亮選手、坂本竜介選手、岸川聖也選手の3人とも、予選リーグ敗退となりました。 
マラソンの土佐礼子選手が、中国・昆明での高地トレーニングに出発しました。もちろんこれは、名古屋に向けて、です。ただ、1か月ほど前に痛めた右のかかとは、まだ完治していないようで、本当に大丈夫なのかなーと思ってしまいます。
2001年の世界陸上で2位になり、翌春のロンドンマラソンに出場。ですがこの後は、予定の大会を回避、回避の状態になっています。今回も、東京から名古屋にスライドしたわけですが、こんなにケガが多かったら、練習も満足に積めていないのではないでしょうか。
本人は「スタートラインに立てれば…」といっているようですが、本当に立てるのかなぁ…。

1月28日
アテネでは、レスリングに続いて卓球のテスト大会が始まりました。とりあえず、このあたりの会場は完成している…ということなんでしょうか。レスリングでは停電騒ぎもあったそうですが、卓球のほうは、今のところ平穏?に進んでいるようです。
初日の28日は予選リーグが行われて、男子シングルスでは坂本竜介選手と遊沢亮選手がまず1勝をあげましたが、岸川聖也選手は敗れました。女子シングルスでは谷口直子選手、藤田由希選手、樋浦令子選手、藤井寛子選手がそれぞれ初戦を飾り、このうち樋浦選手のみ初日だけで2勝し、予選突破を決めています。
なお、、28、29日は予選のみ、30日からの本選には福原愛選手が登場します(ダブルスでは29日の予選から)。
イラクに新しい国内オリンピック委員会を発足させよう…ということで、29日に設立総会が開かれるそうです。これが2月末のIOC理事会で承認されれば、イラクもめでたくアテネへ…となるとのこと。ただ、この国の場合、やはりテロが心配です。

1月27日
先日、日本が五輪出場権を獲得したばかりの女子バスケットの、1次リーグの組み合わせが決まりました。26日に抽選が行われて、日本はA組に入ることが決定。同じ組には世界ランク2位のロシア、3位のオーストラリア、4位のブラジルと、強豪国がひしめいていて、12位の日本がこのあたりに勝つのは難しそうです。ただ、34位のナイジェリア、36位のギリシャも同じA組なんですよね。決勝トーナメントに進出できるのは各組4位までなので、順当ならそこまでは行けるんじゃないでしょうか。ただ、4位だと決勝トーナメントの1回戦で、いきなり強豪国と当たることになりそうですけどね。
日本の試合日程と、B組の国名は次のとおりです。
日程 8月14日…ブラジル、16日…ナイジェリア、18日…オーストラリア、20日…ロシア、22日…ギリシャ。
B組は…アメリカ、中国、韓国、チェコ、ニュージーランド、スペイン。
サッカー女子の、五輪アジア予選1次リーグの組み合わせ抽選会が行われ、日本はC組となって、タイ、ベトナムと対戦することが決まりました。予選リーグは11か国を4、4、3に分けて行われるので、日本は1試合少なくなる、ということですね。決勝トーナメントに進出できるのは、各組1位と、2位の中で最上位の、計4チーム。切符は2枚。つまり、決勝進出が切符獲得の条件です。
ただ、1次リーグの組み分けは、次のとおりでなんですが…。
A組…北朝鮮、台湾、シンガポール、香港。B組…中国、韓国、ミャンマー、グアム。C組…日本、タイ、ベトナム。
準決勝はA組1位×C組1位、B組1位×2位の最上位、となるらしいんですよね。ということは、B組の中国はほとんど出場権をとったようなもの? 日本は北朝鮮と戦わなきゃいけないんですね。B組になってたら、楽ができたのになぁ…。
レスリング女子の日本チームが、10人の選手でアテネ合宿を開始しました。先日のプレ大会では、期待された浜口京子選手(72kg級)と伊調千春選手(48kg級)が見事に優勝を果たしましたが、続いて行われる合宿では、試合には出場していない選手も参加しています。当然、五輪代表の有力候補、吉田沙保里選手(55kg級)と伊調馨選手(63kg級)も顔を揃えているわけで…。アテネの雰囲気を、しっかり掴んできてほしいですねー。それに現地で練習することで、より「アテネへ行きたい」という思いも強まるんではないでしょうか。
ただ、日本の場合、本番の舞台に立つには、厳しい戦いを勝ち抜かなきゃならないんですよね。こちらのほうが、大変かも…。選考会のひとつジャパンクイーンズカップは、2月23日から始まります。

1月26日
昨日の大阪国際女子マラソンで優勝した坂本直子選手が、一夜明けたこの日の午前中に、記者会見を行いました。ようやく実感がわいてきた…という感じでしたねー。「20分を切りたい」だったか、そういうことを言っていたのですが、彼女なら可能性は充分あるんではないでしょうか。とにかく、あの後半の爆発力は、驚いたなんてもんじゃありません。とりあえず、アテネには絶対に行って欲しいですね。
日本陸連が、2005年ヘルシンキ世界陸上の、マラソン選考について、その大会と基準を決定しました。選考レースは通常、男子は福岡国際、東京国際、びわ湖毎日、女子は東京国際、大阪国際、名古屋国際としているのですが、2005年は男子に別大毎日(別府大分毎日マラソン)も加えるそうです。福岡、東京、びわ湖で2時間9分30秒を切って日本人1位になれば即内定。残りの2名を選ぶさいに、別大毎日も対象とするんだとか。
これは、いいんじゃないかと思いますねー。別大は新人の登竜門的な大会なのですが、けっこういい記録が出るんですよね。でも、選考に関係ないので、せっかく好記録で優勝しても世界陸上の代表には選ばれず、もったいないなーということもあったのです。代表は5人なんだし、特に問題もないと思います。
なお、女子に関しては従来のまま。三つの大会から選考し、2時間26分を切って日本人1位になれば内定。残り2名は各大会の上位者から選ぶ…ということになっています。
野球の五輪代表は、やはり1球団2人までと確認。ただ、選手がケガなどで出場できなくなった場合は、枠を超えることもある…とのことです。
野球に関しては、「金をとれるメンバー」を選んでくれたら、それでいいです。なんせ、アメリカも韓国も出ないんですからねー。プロを集めた今回は、キューバにも負けてられないでしょうから。

1月25日
大阪国際女子マラソンは、マラソン3回目、世界選手権4位の坂本直子選手が2時間25分29秒で優勝。アテネへの切符を、ぐっと手元へ引き寄せました。2位は千葉真子選手、3位は大南博美選手でした。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
陸上の日本選手権女子20km競歩で、川崎真裕美選手が1時間31分19秒の日本最高記録を樹立。昨年11月に続いてまたも五輪A標準(1時間33分30秒)を突破しました。選考会としては、まだ全日本競歩が残っていますけど、川崎選手はかなりアテネに近づいたんじゃないでしょうか。
競泳の山田沙知子選手が、前日の800mの短水路世界新に続いて、この日は400m自由形の短水路日本新をマークしました。タイムは4分1秒04。これは、今年の夏こそ、満足いく結果を出してくれるかもしれませんね。
日本サッカー協会が、女子の五輪アジア予選の方式変更を発表。これは、参加チームが12から11に減ったためです。最初は12チームを4グループに分けて1次リーグを行い、各組1位が準決勝に進出することになっていたのですが、それを、11チームを4・4・3の3グループに分け、各組1位と、2位の中で最も成績の良い1チームが準決勝へ進む…というように変更。アジア枠は2なので、この準決勝で勝って決勝に進出すれば、アテネに行きが決定することになります。
シードされているのは日本、中国、北朝鮮の3か国。当然この三つのチームは別のグループに入るので、予選リーグ1位は大丈夫でしょう(つーか、1位になってもらわないと困るんですけど)。勝負はやはり、準決勝ですね。1次リーグは4月18日と22日に、準決勝は24日に行われます。準決勝で中国、北朝鮮以外の国と当たれば、ラッキーなんですけどね。
柔道のロシア国際、男子81kg級に出場した瀧本誠選手は、3回戦でロシアのメジドフ選手に優勢負けしてしまいました。柔道の五輪選考は、最終的には4月の全日本体重別選手権で決まるのですが、この時期に行われる欧州各国での国際大会も、大きな選考材料になります。シドニー五輪金メダルの瀧本選手といえども、3回戦負けはかなり厳しいです。なんせこの階級には、中村兼三選手、秋山成勲選手など強豪がひしめいてますからねー。瀧本選手は「4月の全日本体重別で勝てるようにがんばる」と言っていたそうですが、代表に選ばれるには単なる優勝ではなく、「圧倒的な差をつけての優勝」(つまり、文句なしの一本勝ち)が必要となりそうです。
なお、女子78kg級では長瀬めぐみ選手が優勝し、男100kg超級の生田秀和選手と女子78kg超級の江口啓選手は3位に入っています。
レスリングのアテネ五輪プレ大会で、51kg級の服部担子選手と59kg級の岩間怜那選手が2位に、67kg級の斉藤紀江選手が3位に入りました。この三つの階級は、五輪では実施されないんですが、当然、日本トップクラスの選手が参加しているので、できれば優勝してほしかったですねー。って、贅沢いいすぎ、でしょうか。とりあえず、「絶対に優勝して欲しい」浜口京子選手と伊調千春選手が勝ってくれたのは、良かったです。
日本チームはこのあと、有力選手10人で現地での合宿に入ります。現地にしっかり慣れてきてほしいですね。

1月24日
競泳女子800m自由形で、山田沙知子選手が8分13秒35の短水路世界新をマークしました。以前の記録も山田選手が出したものだし、長距離で世界トップクラスの実力を持っているのは、まちがいないところ。ただ、大試合で力を出し切れない選手でもあるので、やはり今年は「正念場」でしょうね。
女子レスリングのアテネ五輪プレ大会第2日、72kg級の浜口京子選手と48kg級の伊調千春選手が優勝を果たしました。
浜口選手は準決勝で、昨年10月のW杯で敗れていたモンゴメリ選手(アメリカ)を延長の末に下し、決勝はスペインのウンダ選手に5−1で完勝。カギは準決勝だったのですが、途中で相手にリードされてもあわてず追いついて、延長で勝ったとのこと。続けて負けてしまうと、「苦手意識」が定着してしまいそうなので、ここは勝てて良かったです。でも、アテネの金をとるうえで、最大のライバルがモンゴメリ選手なのは、まちがいないようですね。
また、伊調選手も準決勝でカナダのベリズリー選手に、3−2と苦戦を強いられましたが、決勝では8−0でウルジャク選手(ロシア)を圧倒。本来51kgの伊調選手が、五輪実施階級の48kg級に下げたということで、不安はありましたが、この優勝はかなり自信になったのではないでしょうか。彼女の場合、国内の代表争いも熾烈なので、安心はできないと思いますけど。
ところで、この五輪プレ大会の初日に、二度も停電し、試合が中断する…という事態が発生。アテネ五輪組織委員会によると、「未完成の会場が雪と寒気の影響を受けたため」だそうです。本番では大丈夫とのことですが、なんだか危なっかしいですよねー。日本でハラハラしながら観戦してたら、突然画面が真っ暗に!なんてことにならなきゃいいですけど。
日本ライフル射撃協会によると、アテネ五輪の最終予選となる2月のアジア選手権に、柳田勝選手、稲田容子選手らの派遣を決めたとのこと。協会のHPには、まだこのニュースは載っていないので、これ以外の選手名はわからないのですが…。ピストル種目の場合、出場枠を獲得すれば、その選手は自動的に代表となるそうです。ライフル種目は、4月に改めて代表選考会を行うとのことです。

1月23日
レスリング女子の、五輪テスト大会が始まりました。アテネ女子国際大会、第1日は予選が行われて、48kg級の伊調千春選手と72kg級の浜口京子選手が準決勝に進みました。この2人は五輪代表の有力候補だし(というか、浜口選手はほとんど「確定」)、8月の本番を考えると、ここで負けてはいられないでしょうねー。優勝を目指してほしいです。
55kg級の関根ゆう選手と63kg級の坂本襟選手は、残念ながら予選で敗れました。
シンクロのチーム演技、アテネで披露するのはなんと「阿波おどり」。シドニーの「空手」はかなりの迫力でしたが、今回はさらに和風を極めた?独創的な振り付けになりそうです。ちなみにこれはテクニカルルーティンのほうで、フリールーティンについてはまだ発表されていません。
アテネのプールは、昨年の世界選手権と同じく屋外プール。細やかさよりダイナミックさのほうが映える会場だと思うので、観客もあっと驚くような大きな演技を見せてほしいです。
また、五輪で競技が行われるのは夜間。夜の屋外プールに慣れるため、2月のグアム合宿では同じような状況で練習を行うそうです。やっぱ、室内と屋外というだけでも雰囲気が違うのに、それが夜となると、かなり感じは変わってきますよね。今のうちによく慣れておいてほしいです。
大阪国際女子マラソンが目前に迫ってきました。23日には有力選手が会見。渋井陽子選手、千葉真子選手、坂本直子選手、弘山晴美選手が出席したのですが、それぞれに好調さをアピールしたようです。有力ランナーがほとんど顔を揃える大阪で優勝すれば、アテネへの距離がぐっと短くなりますからねー。とにかく、レースが楽しみです。
ただ、残念なのが、この日発表された欠場者のなかに、小崎まり選手と山中美和子選手の名前があったこと。2人ともおもしろそうな存在なんで、出てほしかったですね。

1月22日
アテネでは、23日からレスリングのテスト大会が行われるのですが、日本選手が泊まっているホテルのレストランが、衛生基準を満たしていないため、別のホテルに変更されることになりました。日本以外の選手もここを予約していて、全部で17か国150人が宿泊するはずだったとのこと。
しかし、民間施設もこんな状態で、大丈夫なのって感じです。そういえば去年の8月には「食中毒?」ということもあったみたいだし…。正直、こんなことでつまづいててどうするんだろう…。
で、その次の話題はまたも「準備の遅れ」。IOC五輪調整委員会のオズワルド委員長が現地を視察したところ、まだまだ安心できる状況じゃなかったらしいです。この前はわりと楽観的なことを言ってたのに、なんでこう、1か月もしないでコロコロ変わるんだろう…。メインスタジアムの屋根の工事が、かなり危ないそうなんですが、まさか開幕時に半分だけ屋根つき、なんてことはないですよね…?

1月21日
競泳の短水路W杯に出場していた北島康介選手が、この日帰国しました。個人メドレーでは優勝できたものの、専門の平泳ぎでは1勝もできず、「大丈夫なのかなー」と思っていたら、本人の表情はいたって明るかったですね。「目標としていたタイムは出せた」とのことだし、現段階ではまずまず…といったところでしょうか。
ただ、今回のエド・モーゼス選手の強さは群を抜いてました。アテネでの強力なライバルが登場してしまいましたねー。今後、長水路でのモーゼス選手のタイムが、気にかかります。
レスリング女子の五輪代表は、昨年12月の全日本選手権と、今年2月のジャパンクイーンズカップで選考され、両方で優勝すれば即代表。優勝者が異なる場合は、4月のプレーオフで決める…としていたのですが、このプレーオフを当初予定の4月から、1か月繰り上げて3月16日に行うことになりました。これは、早く代表を決め、五輪本番へ向けての強化を進めたいから…のようです。
いわれてみれば、2月の時点でプレーオフを行うことが決まったとして、4月まで待たされるのはけっこうしんどいかも。それだったら、さっさと代表を決めて、アテネへ気持ちを切り換えたほうがいいですもんね。とにかく、だれが代表になっても優勝候補だし、注目度もどんどん上がってるしで、競技以外の面でこれから大変なことが増えてきそうです。
なお、その女子レスリングの有力選手10人は、23日から始まる五輪プレ大会へ出場するため、20日に日本を発っています。五輪本番で使用される会場の雰囲気を、しっかりとつかんできてほしいものです。
自転車の五輪代表に内定したばかりの大菅小百合選手は、先週末でスケートシーズンを終了。21日からさっそく自転車の練習を開始しました。スケートの世界スプリントでは500mで1位と2位をとり、「満足して終われた」とのこと。自転車への意欲も高まったようです。22日からはさっそく屋外での練習も始めるとか。2、3月にはW杯への派遣も決まってるし、スケートを早めに切り上げた成果が、ここで表れたらいいですねー。
野球の五輪代表を選考するさい、1チームから2名までという「枠」を守るかどうかで意見が分かれていて、長嶋監督はこれの撤廃を求めていたのですが、結局はこれまでどおり2名枠、ということになるようです。予定としては3月に代表候補を選んで、5、6月に絞り込みを行うとか。
野球やサッカーのような競技は、よほど五輪に関係が深くないかぎりここでは取り上げていませんが、同じ「プロが主体」となっていても、五輪へ臨む姿勢がまるでちがうのには驚かされます。サッカーの場合は、23歳以下という規定のなかで、最も強いチームを作ろうとしている…と思うんですけどね。少なくともサッカーなら、「五輪代表になりたくない」って選手はいないだろうなぁ。
サッカーで一番大事な試合は、いわずとしれたW杯ですが、野球だとそれがペナントレースになるわけで…。やっぱ、国際試合はそれが五輪であっても「二の次」になっちゃうんでしょうか。そりゃ、「五輪から除外」の候補にも上がるよなーと思っちゃいますね。

1月20日
12月にも、「ギリシャ国民の五輪への関心低下」についてお伝えしたのですが、今回もまた同じようなニュースです。なんと、ギリシャ国民の60%以上は、生観戦ではなくTV観戦を選んだとか。しかもその比率には悲しいものがあって、「必ず会場で観戦する」と答えた人はたったの5%! せっかく自国で開催されるというのに、なんてもったいないことを…。
それに、その理由というのが、なんともまたギリシャらしいんですよねー。約50%の人は「会場まで遠いから」で、これは納得できるんですけど、28%は「夏休みだから」なんです。私に言わせたら、「夏休みやから、行けるんやんか〜!」となるんですけど、向こうの人のバカンスに対する感覚は、またちがうんでしょうねー。
でも、そのうち関心は高まってくるだろう…とは思ってるんですけどね。

1月19日
バスケット女子の五輪アジア予選兼アジア選手権、日本は決勝で中国に92−80で敗れました。せっかくテレビ中継があったにもかかわらず、私の都合で見られなかったのですが…。スコアから想像するに、第2クオーターでかなり点差をつけられてしまったのが痛かったようです。13連続失点はキツイですよねー。最終の第4クオーターでは日本の得点のほうが多かったんですけど、それまでの失点が響きました。
でも、少なくとも予選リーグみたいな「完敗」ではなかったようだし、もしかしたら韓国に勝ったのが自信となって、それがゲームにも出たのかもしれません。とにかく、中国の高さに、最初から気持ちで負けてしまうことのないように…と思います。
また、3位決定戦では、韓国が台湾に88−59で快勝。五輪出場権を手にしています。それにしても今回の韓国チームからは、「絶対大丈夫な場合でも、決して気をゆるめちゃだめなんだ」ということを学びましたわ。
自転車競技の五輪代表選考方法が決まり、トラック種目の場合は、枠を獲得した選手をそのまま選ぶことになりました。よって昨年、女子500mタイムトライアルで出場枠を獲得している大菅小百合選手が代表に内定。大菅選手の冬夏五輪出場が決まりました。先日の世界スプリントで今季のスケートを終え、これから五輪までは自転車に専念します。アテネまでに、どのくらい記録を伸ばしてくれるでしょうか。
卓球の世界選手権団体戦は、3月にドーハで行われます。この男女各5人の代表のうち、それぞれ4人まではすでに決まっているのですが、先日の全日本の結果を受けて、残りの1名ずつが決定しました。男子は前日のトピックスでもお伝えしているとおり、偉関選手の辞退で新井周選手が繰り上がり、女子は全日本のシングルスで優勝した平野早矢香選手を選びました。特に、女子が世界のどの位置にいるのか、興味ありますねー。

1月18日
バスケットボールの日本女子が、見事に五輪出場権を獲得しました。…でも、正直いって、勝てると思ってませんでした。でも、普通、そう思いますよね。だって、予選リーグ4位ですよ。勝てたのは最下位のタイだけ。それで、予選リーグ1位で世界選手権4位の韓国に勝てるなんて、だれも思わないですよね。
この大会って、もとは昨年の6月にやる予定だったんですよね。それが新型肺炎のせいで延期になったんですけど、5月に行われた壮行試合では強豪オーストラリア相手に勝ち越して、けっこういい感じだったんです。だからこの大会の始まる前は、韓国や中国には、勝てなくても少しはいい勝負ができるかなーと思ってたんですよね。
…ですが、始まってみれば惨敗また惨敗。「大人と子供」みたいな試合を見せられて、期待してたぶん、がっくりしてしまったんですねー。だから、「もうあまり期待しないようにしよう。3位決定戦だけ勝ってくれればいいから」と思うことにしたんです。勝負は明日だ…と。
でも、サンデースポーツを見た感じでは、どうやら選手たちも3位決定戦にかけてたみたいですね。今日勝てるとは、全然思ってなかったみたいで…。でも、それで勝ってしまうんですもんねー。力が抜けたのが、かえって良かったのかな。いやー、勝負って本当にわかんないもんです。
…と、前置きが長くなってしまいました。試合の感想にいきます。ただ、実は私、この試合を見たのは途中からなので、最初はスポーツニュースの印象で書いちゃいます。
日本の先制で始まった第1クオーター、序盤は韓国相手に互角の戦いを繰り広げ、ここを終えた時点で13−11とリードします。が、第2クオーターからは韓国が地力を発揮しはじめ、ここで日本を逆転。最初のうちはいい勝負ができても、途中からじりじりと離されていく…という、よくある負けパターンになりそうでした。
ですが、第3クオーターで日本は再び2点をリードし、勝負は最終の第4クオーターへ…。そこでも一進一退の攻防は続きますが、試合終了を目前にして日本がついに2点をリードします。ここで一度は勝利をつかんだかに思われました。ですが、残り4秒のところでファウルを犯し、相手にフリースローを与えてしまいます。韓国はこれをきっちり決めて、勝負は延長にもつれ込みました。
延長の序盤は日本がリード。しかし、韓国はすぐに追いついて逆転。が、日本も負けずに同点とし、ここでも決着は着かず。ついに65−65で次の第2延長へと持ち越されることになったのです。
第2延長のはじめも、やはり日本がリード。4点リードしたかと思えば韓国が2点を返し、またもや接戦が続くかと思われたところでした。ここで日本が4点差とするシュートを成功させ…。どうやらこのあたりから韓国は、焦りだしたのではないでしょうか。「こんなはずじゃない」と。韓国が打つシュートはことごとく失敗し、しかもそのリバウンドは、ほとんどが日本のボールとなっていきます。
そして、日本はまたもゴールを決めて6点、その次はフリースローで7点と、リードを広げていきました。そして残り1分を切ってから、矢野選手の狙いすましたかのような3点シュートが決まったのです!
その瞬間、「勝った」と思いました。それまでは「3点シュート二つで追いつかれる」という気持ちがあったのですが、さすがに残り数10秒でのこの差は、いくら韓国といえども挽回不可能でした。
残り10秒を切ったあたりからは、選手も会場も、そしてテレビを見ている私たちも、みんなでカウントダウンをしていたのではないでしょうか。残り1秒で日本が大きなシュートを放ち、それがボードに当たった瞬間、残り時間はゼロとなりました。ついに日本は、勝ったのです。
もう、心底「見てて良かった!」と思いましたよ。特に延長からはずっと力が入りっぱなしで、興奮したし、めっちゃ感動させてもらいました。特に矢野選手のシュートは、凄すぎて身体が震えましたね。
でも、韓国も、油断があったんでしょうねー。第1試合の中国−台湾の試合では、台湾は完全に「翌日に向けて」って感じだったみたいだし、日本もそうくると思ってたのかもしれません。それが意外にも接戦になってしまって、最後は韓国の自滅にも助けられたような気がしました。ラッキーはあったすかもしれませんが、チャンスをきっちりものにできた日本チームを讃えたいです。
で、決勝なんですけど、さすがに中国も気をひきしめてくるでしょうからねー。勝てるとは、あまり思えないですね。とりあえず予選よりも、少ない点差の試合をしてほしいですね。3位決定戦のほうは…台湾は「お気の毒」としか言いようがないですね。
都道府県対抗男子駅伝は、長野が中高生の作った貯金を生かし、2時間20分8秒で初優勝を飾りました。私の応援する兵庫は、最終区で激しく追い上げたものの、あと一歩届かず2位。でも、久々に大興奮させられた、見応えのあるレースとなりました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
ボートで唯一、五輪出場枠を獲得していた男子軽量級ダブルスカルの代表に、武田大作/浦和重組が内定しました。枠自体、この2人がとってきたものだし、日本のボートで唯一、世界と勝負できる組ですからねー。内定は時間の問題でした。
でも、会議だけで決まったのかと思えば、ちゃんとタイムトライアルも行ってたんですね。その結果、浦選手が1位、武田選手が2位のタイムをマークして、文句なしの代表内定となりました。武田選手はシドニーで6位に入賞しているので、アテネではそれ以上の成績がとれたらいいですねー。
水泳の短水路W杯ベルリン大会の最終日、北島康介選手は男子100m平泳ぎでトップから0秒01差の2位となりました。タイムは58秒24で、自己の持つ日本記録を0秒27更新する日本新。優勝はまたもエド・モーゼス選手でした。
今回も北島選手は、専門の平泳ぎで優勝を逃したわけですが、それでも前日の200mで3秒もの大差をつけられて負けたことを思えば…。100分の1秒差だったら全然大丈夫、って思っちゃいますね。それに、これはあくまで短水路だし、勝負はこれからです。
なお、男子200m自由形の松田丈志選手は、1分46秒07の日本新で6位となっています。
テコンドーのアテネ五輪アジア予選は、2月14日からバンコクで開催されます。その大会へ派遣する選手を選ぶべく、この日、男女各2階級の代表選考会が行われました。
その結果、女子57kg級は岡本依子選手が1位に。ご存じ、シドニー五輪銅メダリストの岡本選手ですが、そのときは67kg級で出場していたんですね。今回はそれより1階級下げて、2大会連続出場へ挑戦することになりました。
最近、テコンドーといえば分裂問題ばかりだったのですが、ようやく正常になりつつあるのかな? 選手もアジア大会に出場できなかったり、いろいろ大変でしたけど、気分も新たにがんばってほしいですよね。
なお、岡本選手以外の代表選は、次のとおりです。男子58kg級…相原儀雅、68kg級…新見能弘。女子49kg級…畠山美奈子。
先日行われた卓球の全日本選手権男子シングルスで優勝し、アテネ五輪予選と世界選手権団体戦の代表となる権利を手に入れていた偉関晴光選手が、そのどちらも辞退したことがわかりました。偉関選手はすでに41歳になっていて、このところの国際大会には出場していません。第一線からは退くといった形で、現在は日本代表のコーチも務めているそうなので、その姿勢を貫いたということでしょうか。
でも、それだったらなおさら、もっと若い選手に、偉関選手に勝ってほしかったなぁ。偉関選手にしても、ちょっと歯がゆい思いでいるかもしれませんね。
なお、五輪予選の代表は、プロツアーなどの成績から2月に改めて選考し、世界選手権のほうは全日本2位の新井周選手が出場するとのことです。
大阪国際女子マラソンもそろそろ目前に迫ってきました。先日の渋井陽子選手と坂本直子選手に続いて、この日は弘山晴美選手が中国・昆明から帰国しました。今回は、ほかの選手の陰に隠れるような形で、それほど話題には上っていませんが、力がある選手なのは確か。トラックシーズンでも悪くない感じだったし、まだまだ「ベテラン健在」といえそうです。
マラソンに限ったことじゃないですけど、実年齢が上の選手のほうが、競技者としての残りの年数が少ないとは、必ずしもいえないんですよね。少なくとも、シドニーの選考会のときも、弘山選手はかなりベテランの部類で、彼女より若い選手はたくさんいましたけど、でも、すでに引退してしまった人も多いですからね(別に皮肉を言ってるわけじゃありません。ケガetc.は仕方のないことなので)。
さすがに弘山選手も、一番すばらしかったころのスピードはもうないかもしれませんが…。でも、ここらでベテランの味を見せてほしいですね。

1月17日
バスケット女子の五輪予選兼アジア選手権第5日、予選リーグの最終戦で日本は台湾と対戦し、延長戦の末、82−84で敗れました。
ニュースで見るかぎりでは、かなりい試合をしたようなんですけどねー。残り5分で10点差あったところを、怒濤のゴールラッシュで同点にもってったあたり、かなりの勝負に対する執念を感じたし。特に終了間際の楠田選手の3点シュートは、すばらしかったです。あんなギリギリの状況で、きっちり決められるんだから。
ただ、延長に入ってからは逆に「勝ち」を意識してしまったんでしょうか? シュートミスがかなり出たようで、結局は1ゴール差で台湾に負けてしまいました。最後の最後で追い上げた、あの気持ちのまま延長戦を戦えれば良かったんではないかと思いますが、そう簡単にはいかないもんなんでしょうね。
これで日本は、1次リーグは1勝3敗の4位、1位は全勝の韓国で、2位が中国、3位台湾、5位タイとなりました。18日の準決勝では、日本は韓国と対戦します。ここで勝てば五輪出場が決まるわけですが、予選リーグの得点差からみて、とうていそれは不可能でしょう。せめて、前回より少しでも点差を縮められるような、いい試合、いいプレーを見せてほしいです。それを3位決定戦(おそらくは台湾と)に繋げてほしいですね。
水泳の短水路W杯ベルリン大会第1日、男子200m平泳ぎで北島康介選手は2分6秒06の2位となりました。勝ったのはまたもエド・モーゼス選手。2分2秒92の短水路世界新という「おまけ」つきでした。50m平泳ぎの北島選手は、短水路日本新(27秒27)は出したものの4位に止まりました。まだ調整段階だし、そう気にすることはないのかもしれませんが、やっぱあんまり負け続けてると不安になってきますよね。泳ぎを見たわけではないので、なんともいえないんですけど…。ストックホルム大会では個人メドレーで優勝はしてますけど、やっぱ、北島選手には「平泳ぎ」で勝ってほしいです。
また、男子200mバタフライの松田丈志選手は2位、100m背泳ぎの森田智己選手は5位でした。
女子では、中村礼子選手が200m背泳ぎで優勝、伊藤華英選手も2位に入りました。50m背泳ぎでは中村真衣選手が2位、中村礼子選手が5位となっています。
柔道男子の100kg級五輪代表にはだれが選ばれるのかは、世間的にもかなり注目を浴びているようです。もちろんその候補は、井上康生選手と鈴木桂治選手なわけですけど、昨年は「実力世界一」の井上選手を鈴木選手が猛烈に追い上げた…という感じで、安泰と思われていた井上選手も、うかうかしていられなくなっています。世界選手権では井上選手が100kg級に、鈴木選手が無差別級に出場したのですが、何度も書いているように五輪に無差別級はありません。
で、五輪の代表選考なんですけど…。通常、一番重いクラスの100kg超級以外は、全日本体重別選手権の直後に代表が発表されることになっています。100kg超級のみ、その後の無差別で争われる全日本選手権に持ち越しているのですが、それが今回は、100kg超級だけでなく100kg級のほうも全日本選手権後に決められることになりました。
これは、100kg級での代表争いに敗れたほうの選手は、当然階級を上げて代表を目指すことになるだろうし…。でも忘れちゃいけないのは100kg超級には、こちらも世界チャンピオンになっている棟田康幸選手がいることなんですよねー。結局、二つのイスを3人で争ってるわけで、なら「3人ともが出場する、全日本選手権の結果を待って決めよう」となったんではないでしょうか。
4月の二つの大会からは、絶対に目が離せませんね。
アトランタ、シドニー両五輪の陸上10000m代表、花田勝彦選手が、3月で現役を引退することになりました。今後は、指導者を目指していくそうです。
私は、早稲田で箱根を走っていたころの花田選手はあまり印象にないのですが、SBに入ってからのトラックでの活躍は、かなり鮮明に覚えています。特にシドニーの10000mで決勝に残ったのは特筆ものでしょう(入賞した高岡選手の陰に隠れてしまったきらいはありますが…)。ただ、マラソンではスピードランナーにありがちな「後半の失速」が目立ち、目立った結果を残すことはできませんでした。
このところ、競技会でも姿を見なくなっていて、「どうしたのかなー」と思っていたのですが、いろいろと故障に悩まされていたみたいですね。32歳という年齢もあったのでしょうか、ここで現役生活に別れを告げることになりました。
実をいうと、「SBに入社した選手はあまり伸びない」というイメージがあった(今でもあります)のですが、不思議とSBを退社して指導者になった人物は、けっこういい仕事をしているんですよね。花田選手は「SBに入社して活躍した選手」でしたが、指導者としての力量がどの程度のものなのか…これは楽しみです。
アメリカのオリンピック委員会によると、陸上女子のレジナ・ジェイコブス選手のドーピング検査の結果、新種の筋肉増強剤(テトラハイドロゲストリノン)が検出されたとのこと。この選手は1500mの室内世界記録保持者で、私でも名前を知っているかなりの有名選手です。また、男子短距離のカルビン・ハリソン選手(シドニー五輪男子1600mリレー・金メダルチームのメンバー)からも興奮剤のモダフィニルが検出されたそうで…。アメリカ陸上界のドーピングはかなり深いものがありそうです。
処分についての報道はないので、はっきりとはわからないのですが、筋肉増強剤の使用が発覚した場合、通常は2年間の出場停止となるはずです。となると、ジェイコブス選手のアテネへの道は断たれた、といっていいんでしょうか。

1月16日
ボクシングのアテネ五輪第1次アジア予選、準決勝に進出していたウエルター級の平田直己選手とミドル級の佐藤幸治選手は、どちらもここで敗退。決勝へ進出すればその時点で出場枠獲得、だったんですけどねー。とりあえず、予選はあと2回(3、4月)あるので、次に期待することにしましょう〜。
卓球の全日本選手権も最終日。男子シングルス決勝は、偉関晴光選手が新井周選手に勝って、4回目の優勝を飾りました。偉関選手はもう41歳になってるんですねー。この年でのシングルス優勝は、もちろん史上最年長です。最近は国際舞台から離れてて、名前を聞くこともほとんどなくなっていたのですが、見事な復活って感じです。これで、五輪アジア予選の出場権も獲得したことになりますけど、五輪枠がとれたらかなりすごいかも。なお、3連覇を狙った松下浩二選手は、準決勝で偉関選手に敗れています。
また、女子ダブルスは小西杏/福原愛組が、松富心/高橋美貴江組を破って2連覇を達成。ジュニア女子は福原選手が、男子は水谷隼選手が優勝しました。
卓球のアテネ五輪ダブルス出場権は、4月のアジア予選で決まることになっていて、女子は日本から梅村礼/藤沼亜衣組と、福原愛選手の組(もう1人は未定)が、その予選に出場する予定でした。が、シングルスで出場権を獲得している選手同士が組んだ場合は、予選が免除となるそうで、これで梅村/藤沼組はダブルスでも五輪出場ができることになりました。福原選手のほうは、シングルス、ダブルス両方で予選を勝ち抜く必要がありますが、できればどちらも出場権をとってほしいですねー。
アテネ五輪日本選手団の主要スケジュールがわかりました。結団式が7月24日、出発(選手団本隊)は8月7日で、帰国は8月31日、解団式は9月1日となるそうです。日程だけ聞いてると、けっこうあっという間ですねー。
アテネ五輪の公式ユニホームが発表になりました。これは、日本選手団が選手村や競技場で着用するもの。デサント、ミズノ、アシックスの各社が提供しているのですが、主眼は暑さ対策だそうで、軽くて速乾性、紫外線カットなどの機能もついているそうです。確かに、アテネではまず、気候との戦いになりそうですからねー。めちゃくちゃ暑いわ、空気は汚れてるわで、選手も大変です。
アテネでは、柔道の五輪プレ大会を兼ねたアテネ・オープンが開幕。ということは、会場のアノリオシア・ホールは、無事に完成しているんですねー。ただ、ここへ向かう鉄道が、五輪開幕までに完成するとかしないとか、えらくもめてたんで、そちらの進行状況も気にかかるところです(でも、今回は情報ナシ)。
日本選手は出ていないのですが、審判2人が参加したほか、山下泰裕氏も視察に訪れたそうで、山下氏によると「思った以上に準備はできている」とのこと。アテネ側も、そろそろラストスパートをかけてきたのでしょうか。あと「滑りにくい畳を使っている」というのは、好材料ですね。
冬のトピックスのほうで、各競技団体の2004年度のランクのことを書いたのですが、夏の競技でもラングづけに変化が出ています。最高の「特A」は水泳、柔道(&冬のスケート)で、夏のほうは変化なし。次の「A」に、これまでのスキー、陸上、レスリング、体操にソフトボールと野球が加えられました。でも、この2種目って五輪メダル有望種目だし、野球はともかく、ソフトボールが今までAじゃなかったのが不思議ですね。

1月15日
バスケットボール女子の五輪アジア予選、3日目にしてようやく日本は白星を挙げることができました。タイを相手に128−45で完勝。とりあえず、「勝って当たり前の国」に勝てたということで、まあ良かったんではないかと思います。シュートなんかも伸び伸びと打ってたようだし、相手の力が違うと、こうもプレーが変わってくるもんですかねー。途中からは選手を総入れ換えしても、全然大丈夫だったとか。
次は1次リーグの最終戦、最大のライバル台湾との対戦です。といっても、勝負は改めて行われる(だろう)、台湾との3位決定戦になるわけで、ここで仮に負けても影響はないんですよね。「本番」を見据えて手の内を明かさないでいくか、それともここで勝っておいて勢いをつけるか…。とにかく、結果が楽しみです。
卓球の全日本選手権第4日、女子シングルスで女王となったのは18歳の平野早矢香選手でした。平野選手は準決勝で、前年度チャンピオン(アテネ五輪代表)の梅村礼選手と対戦し、最初の2セットは続けて落としたものの、それから巻き返して4−3で逆転勝ち。決勝の藤井寛子選手との試合では、1−3の劣勢から3セットを連続してとって、またもや大逆転。初優勝を果たしました。10代でのシングルス制覇は1988年以来だそうです。
マスコミでは福原愛選手に注目してたし、実力からすると、梅村選手ではないかと思われていたでしょうが…。まさか、先月の世界ジュニアに、福原選手らといっしょに出場していた平野選手が勝つとは…。驚きました。ちなみに福原選手のほうは、準々決勝で梅村選手に1−4で敗れていまが、今回、平野選手と福原選手が対戦したら、どっちが勝ったんでしょうね。見てみたかったかも。
男子シングルスはベスト4が出揃い、松下浩二選手、新井周選手らが顔を揃えました。さすがに若手は姿を消してしまいましたねー。また、男子ダブルスでは田崎俊雄/鬼頭明組が初優勝を果たしています。
競泳短水路のW杯ストックホルム大会最終日、北島康介選手は男子200m個人メドレーで1分56秒68のタイムを出して優勝しました。これは100mに続いての日本新。ただ、100m平泳ぎは58秒68で、アメリカのエド・モーゼス選手に次いで2位。うーん、できればこの種目でこそ勝ってほしかったんですけどねー。
北島選手以外の日本選手は…。男子1500m自由形の松田丈志選手は14分53秒94の日本新で3位に入り、森田智己選手は50m背泳ぎで2位、200mでは3位。中西悠子選手は女子200mバタフライと400m個人メドレーの両方で2位、中村礼子選手も100m背泳ぎで2位…という結果でした。
大阪国際女子マラソンに出場予定の渋井陽子選手と坂本直子選手が、この日海外でのトレーニングを終えて帰国しました。といっても、もちろん同じところで合宿していたわけではなく、あくまでも別々だったのですが。渋井選手は中国の昆明で、坂本選手はアメリカのアルバカーキで、それぞれ高地トレーニングに励んだようです。
渋井選手のほうは、合宿中に足の甲に違和感が出たとのことですが、監督の言葉を信じるならまずは順調にメニューをこなせたもよう。坂本選手はというと、「今までで一番」の練習ができたそうで、こちらは掛け値なしにいい状態に仕上がっているようです。
ところで、渋井選手の同僚・土佐礼子選手は、名古屋に出場を予定しているのですが、昆明での合宿中にかかとを痛めて9日に帰国していたことが判明。土佐選手は、本当は東京を走る予定だったのに、それを故障で回避して名古屋にしたんですよね。それがまた故障とは…。考えてみれば2001年の世界陸上で銀をとって以来、マラソンは一度も走ってないし(と、一度は思ったのですが、実際にはロンドンを走っていました。スミマセン! それ以来は、故障で回避が続いています)、あまりにもケガが多すぎる感じですね。名古屋までに、ちゃんと仕上げてこられるんでしょうか?

1月14日
バスケット女子の五輪アジア予選第2日、日本は前日の中国戦に続いて、この日の韓国戦でも67−99と完敗してしまいました。序盤は少しリードしたようですが、一度韓国がペースを掴むと、完全に圧倒されてしまったとか…。高さと速さで負けてるうえに、シュートミスを連発したと聞いて、なんだか悲しくなってしまいました。20連続得点を許したというし…。つまり、日本と韓国のあいだには、歴然とした「レベルの差」があるってことなんでしょうね。
やはり、「できれば中国や韓国ともいい勝負を」なんて考えずに、最初から「敵は台湾のみ」と思っておいたほうがいいのかも。救いはその台湾が、中国に62−89でやはり完敗していることでしょうか。得点差からみると、台湾と日本は予想どおり「いい勝負」のようです。とにかく、台湾との3位決定戦に勝つことを、願っておきます。
水泳の短水路W杯に、北島康介選手など数人が参加しています。そのストックホルム大会は13日から始まり、初日の男子100m個人メドレーで北島選手が優勝しました。…と最初はニュースを読み流していたんですが、よくよく見てみればなんと平泳ぎではなく「個人メドレー」じゃないですか。しかも53秒71の短水路日本新まで出してしまったとのこと。凄いのは、平泳ぎだけじゃなかったんですねー。北島選手は「平泳ぎ以上にうれしい」と言っていたそうですが、その気持ちはわかるような気がします。
ただ、専門のはずの50m平泳ぎで5位だったのは残念。予選はトップ通過だったのに、決勝は「焦りが出た」らしく、それより悪いタイムとなってしまいました。まあ、今のうちにいろんな状況を経験して、アテネ本番に備えてくれればいいんじゃないでしょうか。
また、男子200mバタフライに出場した松田丈志選手も、1分53秒67の日本新で優勝。男子100m背泳ぎの森田智己選手は2位となりました。女子200m背泳ぎは中村礼子選手が制し、伊藤華英選手も3位に入っています。
卓球の全日本選手権第3日、注目の福原愛選手は6回戦でストレート勝ちを収め、準々決勝に進出。ここで、第一人者の梅村礼選手と対戦することになりました。こんなおもしろそうなカードが準々決勝というのは、ちょっともったいないような気もするのですが…。福原選手がどこまで梅村選手に迫れるか、大注目です。
また、男子シングルスは4回戦までが行われ、松下浩二選手や偉関晴光選手といった有力選手が揃ってここを突破。若手のホープ岸川聖也選手も勝ち上がりました。ただ、過去二度の五輪代表・田崎俊雄選手は、4回戦でなんと14歳の水谷隼選手に敗れる波乱。しかも、驚いたのはそのスコアで、11−5、11−7、14−12、11−3と、ものすごく一方的な数字です。水谷選手は岸川選手などと同じく、昨年ドイツで「武者修行」をしてきたそうですが…。なんだか「凄い」としか言いようがないですね。
それから、混合ダブルスは決勝が行われ、新井周/小西杏組が、下山隆敬/武田明子組を3−2で降して初優勝を飾っています。
日本オリンピック委員会では、アテネ五輪でのテロ対策として、日本選手団ができるだけまとまって渡航できるよう、スケジュールを調整していくそうです。通常は、少しずつ時期をずらして現地入りしていると思うのですが(安全面も考えて)、今回は「ばらばらだと管理が難しいので、まとまって行動した方がいい」とのこと。また、ヨーロッパ各地で合宿を行い、そのまま現地入りするケースもあるのですが、それについてもできるだけ調整していくみたいです。選手も不自由でしょうけど、警備する側はもっと大変ですよねー。
19日からアテネ五輪の公式記念コインの、国内予約販売が始まります。ギリシャ国立造幣局が鋳造したもので、今回は金貨3種と、銀貨6種が売り出されるそうです。また、8月にも新たに金貨3種、銀貨6種が追加されます。ちなみに、競技場などがデザインされた金貨は1枚8万1900円(100ユーロ)、古代と現代の競技者をあしらった銀貨は6枚セットで5万400円だそうです。一瞬、「それは欲しい!」と思ったのですが、値段を見てあっさり断念(笑)。せめて銀貨がばら売りだったら、手が出たかもしれないですけどねー。

1月13日
バスケット女子の五輪アジア予選が始まりました。初日は予選リーグ2試合が行われて、日本は中国に100−79と、かなりの大差で敗れてしまいました。第1クオーターは3点シュートも決まって、けっこういい勝負をしたようなのですが、第2クオーター以降は中国の高さに歯が立たなかったという感じです。ニュースで見ただけですが、ゴール下では大人と子供みたいでした…。
日本の14日の対戦相手は韓国で、その韓国は今日、タイに120−54で圧勝しています。日本は韓国に、どのくらい迫れるでしょうか?
卓球の全日本選手権第2日、女子シングルスはベスト16が出揃い、注目の福原愛選手はもちろんその中に入っています。けっこうヒヤヒヤものの試合もあったようですが、最後で帳尻を合わせるあたり、やっぱ実力なんでしょうねー。3連覇のかかる、アテネ五輪代表の梅村礼選手も勝ち進みましたが、もう1人の五輪代表・藤沼亜衣選手は5回戦で敗れました。
男子シングルスのほうは、まだ有力選手のほとんどは登場していないのですが…。残念なことに、世界ジュニアの男子ダブルスで優勝した村守実選手は、2回戦(初戦)で姿を消してしまいました。スコアを見ると、最初の2セットを連取しておきながら、あとの3セットを続けて落としてしまったようで…。球技って、いったんリズムを崩すとガタガタってなっちゃうこと、よくあるんですよねー。
日本体操協会は、アテネ五輪で使用するのと同じメーカーの器具を、国立スポーツ科学センターに設置することにしました。ゆか、鉄棒、平行棒、あん馬の四つで、購入予算は500万円だそう(けっこうするもんですねー)。当然、五輪本番に向けて、器具に慣れておくのがねらいです。
好成績を収めた世界選手権でも、同じようにアメリカ製の器具を使って練習していたそうだし、まあ「必要な投資」といったところでしょうか。実をいうと、毎回この対策はとっていると思ってたんですが、ニュースになっているところをみると、そう「毎回」ってわけでもないのかしら。
5月に行われる、バレーボールの五輪アジア予選兼世界最終予選の、出場国(地域)が決まりました。女子のほうは日本、韓国、タイ、台湾のアジア4チームと、あとはイタリア、ロシア、アルゼンチン、プエルトリコが参加します。日本が五輪出場権を獲得するには、全チームの中で3位に入るか、アジア1位になればOK。可能性は、かなり高いと思うのですが…。
男子の場合は、世界最終予選が三つあるのですが、そのなかで東京で行われる世界予選が兼アジア予選となります。ここで全体の1位もしくはアジア1位になれば、切符獲得。アジアからは日本、韓国、中国、イラン、オーストラリア(ここも、アジア枠に入れられてるのね)、ほかの大陸からは3チームが参加します。男子は厳しいとは思いますが、可能性ゼロではないので、なんとか出場権を掴んでほしいですね。
前・積水化学監督の小出義雄さんは、現在は「佐倉アスリート倶楽部」を経営しているのですが、そこで走っている12人の選手のうち5人は、高橋尚子選手(スカイネットアジア航空)、千葉真子選手(豊田自動織機)のような支援企業はありませんでした。
それが今回、「5人全員引き受けよう」という奇特な会社が出現。5人はその会社の正社員として雇用され、駅伝出場などを目指すそうです。
いやー、太っ腹な企業もあったもんだなーと思ったら、なんとその企業は、パチスロメーカー「アルゼ」。パチスロというのはさすがにちょっと「…」なのですが、このさいイメージがどうこう…なんて言ってても仕方ないし、この不景気のなか、引き受けてくれる企業があっただけでもよしとしましょうか。

1月12日
アテネ五輪の出場権がかかる、バスケットの女子アジア選手権が、いよいよ13日から仙台で始まります。ここに出場するのは中国、韓国、台湾、タイ、そして日本。切符は3枚ありますが、中国と韓国の力が抜けていて、実質、日本と台湾が最後の1枚を争っている…と、サンデースポーツで原田裕花さん(アトランタ代表)が話してました(笑)。
13日の1次リーグ初戦では、いきなり中国と対戦します。1次リーグの上位4か国が準決勝に進むことになるので、とりあえず、ここで負けてもどうということはないのですが…。やはりあとのことを考えると、勝敗は別にしてもいい勝負はしてほしいですよね。
アトランタのときは、予想以上の活躍でかなり盛り上がったので、アテネでもまた、熱狂応援ができることを願って…。
昨日の都道府県女子駅伝から一夜、この日は福岡〜小倉間を走る男子の朝日駅伝が行われ、後半トップに立った日清食品がそのまま逃げ切って、初優勝を果たしました。5区のギタヒ選手の走りが、優勝への原動力となったようですねー。その後もきっちりつないで、最後は徳本選手が余裕のゴール…だったようです。2位は旭化成、3位はホンダ、4位にはカネボウが入りました。
なお、ここに出場した(出場予定だった)「びわ湖挑戦組」の選手たちですが…。調子の良さを見せつけたのが、旭化成の小島忠幸選手。7区ではあの徳本一善選手を上回る走りで、区間賞を獲得しました。小島選手の場合、マラソンだと途中でお約束のように失速してしまうので、いかに最後まで走りきれるか…というところでしょう。
また、ホンダの藤原正和選手は、5区を走ったものの区間10位と、まだ本調子には遠いよう。結局、アテネのマラソン選考レースには、参加しないことになりました。残念だけど、きっちり治すことが先決ですもんね。トラックシーズンでは、元気な走りが見たいです。
そして、高岡寿成選手はというと…残念ながら駅伝は棄権となりました。ただ、伊藤国光監督によると調子が悪いわけではなく、「びわ湖のために自重」したというのが正しいようです。
というわけで、今の段階では高岡選手、小島選手、そして先日出場を表明した藤田敦史選手の3人は「出る」方向のようです。やはり「おもしろさ」では、東京よりびわ湖、でしょうか?
テニスのマルチナ・ナブラチロワ選手は、今季限りでの引退を表明しているのですが、その集大成として?、アテネ五輪にダブルスでの出場を目指すことになりました。ダブルスのペアはリサ・レイモンド選手(最近、テニスをよく見ていないので、どんな選手かちょっとわかんないんですけど)で、ウィリアムズ姉妹がダブルスを組まない限り、出場は堅いとのこと。
考えてみれば、彼女の全盛期には、まだ五輪にテニスは採用されてなかったんですよね。ご本人のいうように、「(五輪金メダルで)私の競技生活を完結させる」となりますか。

1月11日
都道府県対抗女子駅伝は、前評判どおり兵庫が2時間16分18秒で圧勝。もちろん、強いだろうとは思っていましたが、ここまで大差がつくとは…って感じでしたね。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
アメリカで行われた陸上の室内競技会、男子棒高跳びで澤野大地選手が5m70の室内日本新記録をマークしました。澤野選手は5m75の屋外日本記録も持っていて、これで両方の日本記録ホルダーになったことになります。世界陸上では、せっかく予選を通過しておきながら、決勝当日、しかも競技開始直前の練習で故障し、涙をのんだ澤野選手ですが…。その経験が、アテネで生かされるように…と思っておきます。

1月10日
出産のため、しばらくレースから遠ざかっていた陸上短距離のマリオン・ジョーンズ選手が、2月6日の室内競技会に出場することになりました。ようやく復帰、ってところですね。女子60mに出場するそうですが、全盛期と比べて、どのくらい力が戻っているでしょうか? アメリカの陸上界は、どうも最近ドーピング関係の暗いニュースばかりなので、ここらでひとつ、明るい話題を提供してほしいもんですねー。

1月9日
卓球の女子シングル五輪代表は梅村礼選手と藤沼亜衣選手、アジア予選に出場するのは福原愛選手にすでに決まっていますが、アジア予選のダブルスにもこの3人が出場することがわかりました。派遣する2組のうち、ひとつは梅村/藤沼組、もうひとつが福原選手とだれかとの組み合わせになるそうです。
ちなみに福原選手は、前回の全日本選手権ダブルスでは小西杏選手と組んで優勝しているので、五輪予選もこのペアなんだろうと漠然と考えていたのですが、まだ決まったわけではないようです。もちろん小西選手も候補にはちがいありませんが、それ以外にも平野早矢香選手、高橋美貴江選手、樋浦令子選手などが候補に上がっているもよう。ちなみに、今月末からのギリシャ・オープン(五輪テスト大会)には、樋浦選手と組んで出場するとか。果たしてだれに決まるんでしょうね。
レスリングのアテネ五輪プレ大会として、今月23日からアテネ女子国際が行われるのですが、その大会へ派遣する選手が発表されました。世界選手権で実施されている7階級のうち、五輪では4階級しか実施されないのですが、このプレ大会は7階級すべてが行われるようですね。出場選手のなかで五輪代表の有力候補は、72kg級の浜口京子選手と48kg級の伊調千春選手。また、55kg級の吉田沙保里選手、63kg級の伊調馨選手などは、大会後に現地で行われる合宿のほうだけ参加するとのこと。現地の雰囲気を、存分に味わってきてほしいもんですね。派遣選手は次のとおりです。
48kg級…伊調千春、51kg級…服部担子、55kg級…関根ゆう、59kg級…岩間怜那、63kg級…坂本襟、67kg級…斉藤紀江、72kg級…浜口京子。

1月8日
日本サッカー協会によると、日本で開催される女子の五輪アジア予選の日程が、4月18日から26日に決まったとのこと。ただ、これに関しては以前から情報があったので、今回は正式決定した、ということなんでしょう。会場のほうはまだ調整中で、近日中に発表されるそうです。
ちなみに、女子のアジア枠は2。予選には12か国(地域)が参加しますが、日本は北朝鮮、中国、台湾とともに第1シードに入っています。まあ、出場を目指すくらいなら、当然入ってなきゃおかしいんですけど。でも、前回のシドニーは出られなかったし、2003年のアジア女子選手権でも4位に終わってるしで、出場権を勝ちとるにはかなり厳しい戦いを強いられそうです。
ボクシングの五輪アジア1次予選は、今月11日から18日までフィリピンで行われますが、それに参加する日本代表の8人が発表されました。ボクシングの階級自体は全部で11あるのですが、派遣しない階級はおそらく「まず無理」だからなんでしょうね。うーん、最近のオリンピックでボクシングで活躍した選手って、記憶にないですもんねー。
予選は今月の1次のほかに、2次と3次があって、2次は3月に中国で、3次は4月にパキスタンで行われます。ちなみに出場枠を獲得できるのは、ライトフライ、フライ、バンタム、フェザーの各級は1次で3位まで、2次と3次は2位まで。ライト、ライトウエルター、ウエルター、ミドルの各級は、1〜3次とも2位までだそうです。連盟は、ここで枠を獲得した選手=代表内定、とするとのこと。
シドニーへ行けたのは2名。今回は、何人がアテネ行きの切符を掴むことができるでしょうか? 1次予選の派遣選手は次のとおりです。
ライトフライ級…五十嵐俊幸、フライ級…村橋薫、バンタム級…大西寿幸、フェザー級…正山照門、ライト級…内山高志、ライトウエルター級…深石恭夫、ウエルター級…平田直己、ミドル級…佐藤幸治。
沖縄県で行われている柔道男子の強化合宿が公開され、強化選手が精力的な稽古を見せました。ニュースによると井上康生選手は乱どりで左手首を痛め、テーピングをして稽古を続けたとのこと。ケガ自体は大したことはなかったそうですが、それでもニュースになるあたり、やはり一番注目されるのはこの人なんでしょうね。「1日1日を大事に送れば、結果はついてくる」と話したそうです。
そして、井上選手とくれば次はこちら、鈴木桂治選手です。世界選手権で故障して、その後はしばらく練習もできなかったようですが、この合宿に参加しているということは、もう大丈夫なのでしょう。「打倒・井上康生選手」を果たすべく、2月のドイツ国際、4月の全日本選抜体重別選手権と全日本選手権の三つを、すべて勝つ意気込みのようです。
体重別選手権は各階級(井上選手と鈴木選手の場合は100kg級)のNo.1を決める大会、そして全日本選手権は無差別で実力日本一を決める大会です。2003年は、体重別では鈴木選手が、全日本では井上選手が優勝しています。鈴木選手が100kg級の代表に選ばれるには、やはり両方勝つ必要がありそう。それから、あなどれないのが海外の大会で、選考するさいの比重はけっこう大きいです(有力選手は、いくつかの大会に分散して派遣されます)。
井上、鈴木両選手だけでなく、ほかにもおもしろそうな階級はけっこうあるんで、4月の体重別選手権は要注目ですね。
柔道男子は沖縄でしたが、女子はハワイのホノルルで合宿中です。砂浜でダッシュなどのトレーニングを行ったとか。ここでの注目はやはり「谷亮子」選手(この名前、やっぱり慣れないなー)。でも海外だからか、男子と比べて情報が少なくて、ほかの選手の様子などの情報は皆無。まあ、ハワイなら報道陣も少ないだろうし、そういう狙いもあったのかもしれませんね。
それにしても、このあいだのレスリングといい、格闘技は正月から合宿で、休む暇もないって感じですねー。
アテネ五輪のドーピング検査では、持久力を高める作用のあるエリスロポエチンの検査を、全競技で実施することに決定。…って、最近はドーピングの薬剤名がいろいろありすぎて、なにがなにやら…。でも、がんばって簡単に説明すると、これは持久力を高める、つまりマラソンなんかに効果のある薬で、そういう競技ではすでに検査をすることが決まってたんだけど、最近はそれ以外の競技にも効果があることがわかってきて、それで全部で実施することになった…と。
あとは、HBOCとかいう物質についての検査もされることになって、こちらは酸素運搬能力を高める薬なんだそうです。つまり、これも持久力向上に効果がある…ということですね。
しかし、なんでこうドーピングの薬というのは、次から次へと新しいのが出てくるんでしょう。見つけるほうは、本当に大変ですよね。
日本オリンピック委員会によると、今年の10月10日に東京五輪40周年記念行事を開催することを検討しているそうです。具体的にどんな催しがあるのかはわかりませんが、私としてはかなり行ってみたいかも。だって、過去の名選手が大挙して参加するかもしれないし、そういう方々を一度に見られる機会なんて、私にはもう巡ってこないでしょうからねー。ただ、さすがに東京五輪の選手を目の前にしても、だれがだれだかわからないとは思いますけど。
それにしても10月10日といえば、数年前までは「体育の日」として祝日になってたんですよね。これはもちろん、この日に東京オリンピックの開会式が行われたからなんですけど、10月の第2月曜が祝日となった今では、その由来も徐々に忘れ去られていきそうなのが残念です。
新種のステロイド登場を受けて、世界陸上、世界水泳など、すでに終了した大会で再び検査が行われましたが、IOCはソルトレークシティー冬季五輪のサンプルについても再検査をしていたそうです。
そういえばこの大会は、「メダル剥奪」が多かったですからねー。でも、今回改めて検査を行って、この薬物は検出されなかったとのこと。とりあえず「よかった」と言っておくべきなんでしょうね。

1月7日
北島康介選手が、ミズノとアドバイザリー契約を結んだそうです。ミズノはスポーツ用品の会社なわけで、つまり今後は同社が開発した「最新型水着」で、北島選手が泳ぐということですね。シドニーのときは「サメ肌水着」が話題を呼びましたけど、4年たったアテネでは、どんな新しい水着が登場してくるのでしょうか。ミズノでは、イギリスのスピード社と共同で、さらに水の抵抗を軽減する新モデルを開発しているそうです。
なお、北島選手は、短距離のW杯に出場するため、9日にヨーロッパへ発つとのこと。年始めだし、いい感じのスタートを切れればいいなーと思ってます。

1月6日
宮崎女子ロードレースで、野口みずき選手が大会最高となる1時間7分47秒の好記録で走り、2年ぶり二度目の優勝を果たしました。野口選手はご存じのように、すでに五輪のマラソン代表に決定ずみ。「ハーフマラソンの大会に出場して調整していく」と聞いていましたが、そのとおり、なかなか順調に来ているのではないでしょうか。
また、大阪国際に出場する弘山晴美選手は、1時間10分24秒で5位。マラソンの調整で、少しスピードが鈍っているのでしょうか。弘山選手は、4年前の大阪(シドニーの選考会)で22分台の記録を出したときも、直前のロードレース(神戸だったと思う)ではそんなにいい走りじゃなかった記憶があるんですよね。だから、今回も特に心配することはないのかな。
卓球の最新の国別世界ランクが発表され、日本男子は10位となって、世界選手権団体戦は1部で出場できることになりました。女子は前回の大阪大会の結果により、すでに1部入りが決まっているので、これで男女とも1部で戦えることになったわけです。
大阪大会の試合記録をざっと見てみたんですが、どうも前回は、12か国(地域)よりもっと多くが出場できていたようですね。それが今回からは12に減ってしまった、ということなのかな。ちなみに大阪では女子は3位、男子は13位だったので、男子ももう少し上に行ってくれたらなーとは思いますね。なお、世界選手権は3月に、カタールのドーハで行われます。
日本水連によると、2006年のシンクロW杯開催に、日本が立候補したそうです。日本のほかにはアメリカとブラジルが名乗りを上げていて、決まるのは3月の国際水連理事会だとか。日本が選ばれる可能性がどのくらいあるのかは、ちょっとわかりませんけど、アテネの2年後、シンクロの世界での勢力図がどのように変わっているかは、かなり興味があります。現在は、日本とロシアが「2強」って感じですけど、日本はその位置をキープできているでしょうか?

1月5日
末續慎吾選手が、母校・東海大陸上部の面々とともに、初練習を行いました。この日は海岸で砂浜ダッシュなどに取り組んだとか。
それにしても、今年は末續選手への期待と注目が、ますます高まりそうですねー。アテネ前になったら、「日本人初の五輪短距離メダルを目指して!」とか、騒がれるんだろうなぁ…。
日本オリンピック委員会は、アテネ五輪でのテロ対策のために、専門家を招いて情報収集するとのこと。警察庁の国際テロ対策室長からテロについての情報を聞き、それをもとに2月初め、「危機管理プロジェクト」を立ち上げるそうです。五輪の警備対策は、4月上旬にも固めるとかで、こちらのほうも準備に余念がないようです。しかし、これだけ「警備」についての情報が多い五輪って、そうそうなかったですよね?

1月4日
バスケットボールの全日本総合選手権は、ジャパンエナジーが富士通を破り、4連覇を果たしました。女子バスケットというと、いつもジャパンエナジーとシャンソン化粧品で決勝をやってるイメージがあるのですが、今回は準決勝で富士通がシャンソンに勝ち(なんと1点差で!)、ジャパンエナジーvs富士通という顔合わせになっていました。
そして決勝は、102−86というスコアでジャパンエナジーの勝ち。前半は接戦だったそうですが、やっぱ、だんだんと力の差が得点に表れていくもですよねー。さすがに、少し力の差はあったようです。当分、ジャパンエナジーの天下は続くんでしょうか?

1月3日
箱根駅伝は、結局駒大の「これ以上ない」というほどの圧勝で幕を閉じました。正直、ここまで差がついてしまうとは思ってませんでした…。なお、最優秀選手の「金栗杯」は、5区で区間賞を獲得した学連選抜の鐘ケ江幸治選手が手にしました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。

1月2日
お正月といえば箱根駅伝…。ここのところ、すっかり定着した感がありますねー。今回の箱根は近年例を見ない「戦国駅伝」になる…というもっぱらの評判でしたが、そんな評判はどこへやら。フタを開けてみれば、往路から駒大がぶっちぎってくれました。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。

1月1日
元旦恒例の全日本実業団駅伝、勝ったのは「対抗」と見られていた中国電力でした。コニカミノルタの4連覇は堅いと思っていたんですが…。まさかまさかの5区での逆転劇でした。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
このニューイヤー駅伝を欠場した藤田敦史選手はというと…。所属する富士通の佐藤監督が、びわ湖への出場を明らかにしました。藤田選手は昨年7月に左足太ももを負傷し、予定していた福岡を欠場。確か、その時点でびわ湖にスライドする、といわれていたと思うのですが、今回それがはっきりしたというところでしょう。
藤田選手が当時の日本最高記録を出したときのレースは、あまりにもすばらしすぎました。だから、選考レースで全員が完全な状態だったとしたら、勝つのは藤田選手だと私は思っています。でも、さすがにこうも故障が多いと、不安にならざるを得ません。今度こそ、故障なしでレース当日を迎えてほしいです。
これまで長距離のロード種目と競歩については、コースによって条件が異なることから、一番良いタイムを「世界最高記録」としていましたが、1日に国際陸連はこれを「世界記録」として正式に公認しました。その結果、高橋尚子選手が2001年のベルリンマラソンの途中計時でマークした、25kmの1時間22分31秒と30kmの1時間39分2秒が、世界記録となりました。ちなみに、女子マラソンの世界記録保持者となったのは、ご存知ポーラ・ラドクリフ選手。彼女の2時間15分25秒には、ちょっと届きそうにないですよねー。
なお、そのほかにも次の種目で、日本選手が世界記録保持者となっています。男子30km:松宮隆行選手(1時間28分36秒)、男子100km:砂田貴裕選手(6時間13分33秒)、女子100km:阿部友恵選手(6時間33分11秒)。
レスリングの年越し合宿、元旦のこの日のメニューは、なんと寒中水泳! 水温5℃というから、聞いただけで身も凍りそうです。浜口京子選手の父・アニマル浜口氏もかけつけ、親子でスパーリングも見せたとか。
しかし、浜口選手への世間の注目度って、かなりなものですよねー。ニュースを見ても、ずっと彼女を追いかけている感じですから。やっぱ、期待度No.1の選手は彼女なのかな。「アテネで輝きたい」との言葉どおり、五輪の大舞台で一番すばらしい自分になれればいいですねー。
ギリシャのベニゼロス文化相によると、「アテネ五輪開催に向けて、2003年のプログラムは全て完了した」とのことです。これまでさんざん遅れが指摘されてただけに、一瞬その言葉を疑ってしまったのですが、いちおうIOCも評価しているみたいだし、信頼していいのかな。もちろん、これから開幕までには、かなり詰め込んだ日程をこなす必要がありそうですけど。

 トップページ日々の雑記−今日のトピックス・過去ログ夏の競技2004年1月