2004年のトピックス           10 11 12

11月30日
アテネ五輪に初出場を果たし、8位に入賞した女子ホッケーの日本代表が、国際ホッケー連盟の選ぶ五輪フェアプレー賞を受賞したそうです。この賞は、五輪で最も反則数が少なく、スポーツマンシップにあふれたプレーを見せたチームに贈られるとか。目標のメダル獲得はなりませんでしたが、少ない助成金というハンデを乗り越えて出場権を獲得し、目を見張らせてくれましたよねー。マイナースポーツの団体にも、希望を感じさせてくれたと思うし。
それから日本協会も、ホッケーの底辺拡大と水準向上などの功績が認められ、「パブロ・ネグレ・トロフィー」というものを受賞したらしいです。協会の人たちもいろいろ苦労が多かったでしょうし、少しでも報われて良かったですよね。

11月28日
昨年の世界陸上、男子4×400mリレーで勝った…はずのアメリカですが、その金メダルが剥奪されることになってしまいました。理由はやはりドーピング。メンバーの1人、ハリソン選手が二度のドーピング違反で2年間の資格停止処分となったためです。シドニーの金メダルのほうも、同じ理由でアメリカの金メダルが剥奪されるかどうかモメてるみたいですけど、昨年の試合のほうが早く結果が出たもよう。しかしアメリカの陸上界って、どこまで薬物に汚染されてた(されてる?)んでしょうねー。
この結果、2位だったフランスが金に繰り上がり、ジャマイカが銀、バハマが銅となりました。日本も決勝に進出して8位だったので、ひとつ上がって7位ということになりますね。とりあえず、日本の順位が上がったのは、よかったということにしておきましょう…。

11月24日
北島康介選手が、五輪後の休養を終えて、この日2か月半ぶりにプールに入りました。9月の学生選手権に出場したあとは、まったく泳いでいなかったそうで、心身ともにリフレッシュできたんではないでしょうか。年末からは暖かいオーストラリアで合宿を行い、来年の世界選手権に向けて徐々に仕上げていくとのこと。当面の目標は、「世界記録奪還」だそうです。
そういえば、五輪2冠で舞い上がってすっかり忘れてましたけど、世界記録はアメリカのハンセン選手に破られたままなんですよね。五輪で「最強」を証明したあとは、やはり「最速」の証も手に入れなくては…ということでしょうか。それにしても、この精神力の強さには脱帽しますね。やっぱ、五輪で狙って勝とうと思ったら、これくらい強くなくちゃだめなんでしょうねー。

11月23日
国際千葉駅伝は男女ともエチオピアが制し、日本は女子が2位、男子は3位となりました。エチオピアは、選手1人ひとりの走力が全然ちがう感じでしたねー。五輪や世界陸上でもメダルの常連だし、本気で走られたら日本勢はたちうちできないでしょう。
そんななかで、3区の渋井陽子選手が区間2位、4区の小崎まり選手が区間賞をとったのは収穫でした。渋井選手は、五輪代表を逃してかえって良かったのかも。マラソン日本新といい、この日の好走といい、すごくのってる感じがします。それから小崎選手は、あと少しで世界陸上などの代表になれる選手なんですけど、毎回補欠止まりなんですよね。ここらでそろそろ花開いてほしいんで、この駅伝をいいきっかけにしてほしいですね。
ドーピング違反のため、五輪の金メダルを剥奪されてしまったハンガリーのファゼカシュ選手が、現役引退を発表したそうです。この人は円盤投げ選手の選手なんですけど、あのハンマー投げのアヌシュ選手と同じコーチなんですよね。で、こちらが先にドーピング違反でメダル剥奪となっていたため、アヌシュ選手にも疑いの目が向けられたという…。ファゼカシュ選手とアヌシュ選手は、たしか提訴してたと思うんですけど、結局は引退することになったようですね。
さて、アヌシュ選手のほうは、どうするんでしょう。2年間の出場停止処分を堪え忍んで、見事復活…なんてことになったら、それはそれですごいと思うんですけどねー。

11月21日
東京国際女子マラソンが行われ、日本人トップの2位でゴールしたのは、意外にも嶋原清子選手でした。タイムは2時間26分43秒の自己ベスト。ペースメーカーにはつかずにうしろの集団でレースを進め、最後で前をかわしてゴールと、絵に描いたような追い上げだったようです。ペースメーカーの設定タイムは2時間22分台だったそうですが、先頭集団にいた選手はのきなみ崩れてしまったし、結局は早すぎたのかなぁ…。まさか、千葉真子選手まで抜くとは思わなかっただけに、びっくりしましたね。
千葉選手は4位で、北海道マラソンを走ってからそんなに間がないし、準備期間が足りなかったのかもしれません。そのほかの有力選手も、期待どおりの走りをすることはできませんでした。
ただ、世界陸上の代表になるには、2時間26分を切って日本人1位になる必要があるので、嶋原選手はまだ代表切符を手に入れたわけではないんですよね。残る大阪と名古屋にかかってきますが…。代表5人が出揃ったとき、いったいどんな顔ぶれになってるんでしょうねー。
優勝は、これも後方から追い上げたイタリアのジェノベーゼ選手、注目の孫英傑選手(中国)は6位でした。孫選手も、一時の恐ろしさがすっかり薄れてしまった感じですね。
柔道の井上康生選手が、100kg級から100kg超級へ階級を変更することになりました。以前からそのような意向があったみたいですけど、アテネを終えて気持ちの整理もついたところで、本来の目標に向かおうと決心したのでしょうか。
ただ、そうなると、「康生さんを倒したい」と言い続けている鈴木選手とは、今後は全日本選手権(無差別で争われる大会です)でしか戦うことがないのかなぁ…。もちろん、この2人が同じ階級にいるのは、とっても「もったいない」ことなので、国際試合では階級が分かれたほうがいいんですけどね。
今度は、井上選手と棟田選手(昨年の100kg超級世界チャンピオン)との戦いを、楽しみにすることにします。

11月20日
アテネ五輪で悲願の金メダルを獲得した柔道の阿武教子選手が、第一線から退くことになりました。やっぱり金をとれたことで、ある程度納得がいったんでしょうか。「中途半端な気持ちで国際舞台には出られない」とのことです。ただし、は完全な引退ではなく、今後復帰する可能性は残しているようですが。
五輪が終わって、その後の喧噪もおさまったころに、たいてい引退の話題が聞こえてくるんですよねー。仕方がないことだけど、長年見てきた選手が表舞台から去っていくのは、やはり寂しいですね。
高橋尚子選手が、またも故障。しかも今度は足の骨折で、来年の世界陸上挑戦はほとんど絶望的になってしまいました。いちおう、まだ「名古屋に間に合えば…」とは思っているようですが…。なんでこんなに故障が多いのか…。レースを走る回数よりケガしてる回数のほうが多いような気がしてきました。
来年の世界陸上に出られないとなると、次の大きな大会は2007年の大阪での世界陸上。それまで彼女は、モチベーションを保ち続けることができるのでしょうか?

11月19日
来年の世界選手権を目指す…はずだった柔道のシドニー五輪金メダリスト・瀧本誠選手が、なぜか突如方向転換。総合格闘技のPRIDEに行ってしまうとか。1か月ほど前に現役続行のニュースが出たときは、29歳になって続けるんだから、なにかこだわるものがあったんだろう…と思ったのですが…。PRIDEのほうが、魅力があるのかなぁ。まあ、長いこと格闘技をやっていこうとするなら、そちらのほうがいいのかもしれないですけど。
でも、この階級の層が、ますます薄くなってしまうのは残念ですねー。中量級の日本は今後も厳しそうです。

11月18日
12月5日に行われる、福岡国際マラソンの出場者が発表されました。海外招待選手として、世界歴代2位(2時間4分56秒)の記録を持つサミー・コリル選手(ケニア)や、2時間6分台のゲルト・タイス選手(南アフリカ)が参加するとあって、どの程度のペースを設定しているのかが注目されます(ペースメーカーがいるはずなので)。
また、国内からは、アテネの代表入りを惜しくも逃した大崎悟史選手、昨年の世界陸上代表の尾方剛選手、若手の佐藤智之選手、ベテラン清水康次選手、駅伝でおなじみの梅木蔵雄選手や迎忠一選手などが参加。世界陸上への切符をかけた争いも、見物なんではないでしょうか。
ところで、だれか若手の有望選手が出てないかなーと、参加者の一覧を眺めてたら、一番最後に「早田俊幸」という名前を発見してびっくりしました。これって、あの早田選手ですよね? 同姓同名じゃないですよね?
若いときに好記録を出して、期待されながらも、その後は低迷。再起を果たすも、好環境を求めて移籍を繰り返し、結局はそのまま引退してしまったはずでしたが…。惜しいなーと思ってた選手なだけに、今回どういうレースをするのか楽しみです。もちろん、一線級の走りは無理でしょうけど、不完全燃焼のような終わり方だったので、再挑戦はうれしいですねー。ただ、テレビ画面に出てくるのかどうか、そのあたりは疑問ですが。
アテネ五輪の入賞者数が、76人から77人に訂正されました。なんでも、テコンドーの岡本依子選手については、1回戦、敗者復活戦と敗れてしまったため、入賞者には数えていなかったそうなのですが、その後、日本オリンピック委員会に7位入賞の表彰状が届いていたとか。どういう計算なのかはよくわかりませんが、一度も勝てなかった選手の中で、ポイント数で上位にきたのでしょうか?(ちなみに出場は15選手)
岡本選手は1回戦で優勝した中国の選手と当たって、惜しくも負けてしまったんですけど、そんな悪い試合じゃなかったんですよね。だから、「負け」でも試合内容が良かった(ポイントが競ってた)ことが認められたのは、良かったなーと思いますね。

11月17日
女子マラソンの世界記録保持者、イギリスのポーラ・ラドクリフ選手は、来年の世界陸上はトラック(10000m)に絞るようです。アテネでは本命視されながらまさかの途中棄権。が、今月7日に行われたニューヨークシティーマラソンでは優勝し、復活をアピールしていました。
来年の世界陸上が行われるのはフィンランドのヘルシンキなので、アテネほど暑さに悩まされることはないと思うのですが、考えるに彼女は「駆け引き」というものがあまり得意でないのかもしれません。各国の賞金レースなら、ペースメーカーもつけられるし、つけてなくても走りやすい条件なので、途中からぶっちぎることもできるけど、五輪や世界選手権ではそうはいかないですからねー。
ただし、10000mでも、毎度駆け引きで失敗して敗れているので、それでマラソンに挑戦した…というのもあったと思うのですが…。彼女にしてみれば、どうしても金が欲しいんでしょうけど、10000mがだめならマラソン、でもそれもだめだったからやっぱ10000mって感じに思えてしまうんですよね。来年、果たして悲願の金メダルはとれるんでしょうか。

11月16日
バレーボール男子の日本代表監督に、植田辰哉氏の就任が決まりました。植田氏は当初、9月までの暫定とされていましたが、結局はそのまま正式に就任、となったようです。また、コーチにはイタリアからザニーニさん、という方を迎えるもよう。
ところで、日本代表チームに外国人の指導者が入るのは初めてなんだとか。それを知って、う〜んと思ってしまいました。もちろん、昔の日本は強かったし、その時代に選手だった人が、現在の日本代表を指導する立場に回るのはわかるんですが、その結果ずーっと低迷が続いてたわけですよね。だったら、もう少し早く、外国人コーチの招聘を考えても良かったんじゃないでしょうか?

11月15日
先日、北京五輪の開会式が8月8日午後8時開始に決まった…とこの欄でも書いたのですが、なぜか北京市民から批判の声があがっているらしい…。中国で「8」は縁起の良い数字だというし、式典にはやっぱ夜が似合うし、別にいいやん、と思うのですが。市民の言い分としては、「迷信に頼るな」ということらしいですが、どうせならいい数字を並べたい…と思うのはだめなんでしょうか。北京五輪委も揺らいでいるらしく、どーなることやらって感じです。
私としては、8時のままでお願いしたいです。だって、日本時間の7時からライブで見られるんですから、こんな絶好の時間帯を変えないでほしいです。…って、私も自分の都合だけで書いてますけど。
日本オリンピック委員会が進める新事業の「シンボルアスリート」は、有名選手と年間最高で2000万円で契約し、かわりに肖像権はJOCが管理する…というものです。候補として、15人の選手の名前が挙がっていましたが、清水宏保選手、北島康介選手はどうやら辞退するもよう。この事業がうまくいくのか、ちょっと危ぶまれていましたが、この事業に賛同して契約する選手もわかってきました。
今のところ、卓球の福原愛選手、レスリングの浜口京子選手、フィギュアの荒川静香選手と村主章枝選手は、確実に契約する方向だそうです。辞退すると見られていたハンマー投げの室伏広治選手とは、まだ交渉中だそう。
JOCからすれば、1人でも多くの選手に契約してほしいでしょうけど、億を稼ぐクラスの選手にしてみれば、2000万円は少なすぎる…というのもわかるし、難しい問題ですよねー。
ただ、強化費のあるなしは成績にかなり直結してくるので、JOCにはがんばって資金集めをしてほしいです。シンボルアスリートの制度にも、2000万円までなんて上限を設けなければ、もう少し契約してくれる選手も多くなると思うんですけどねー。
国際オリンピック委員会が、2012年の夏季五輪の候補5都市(パリ、ロンドン、マドリード、モスクワ、ニューヨーク)から、基本計画を盛り込んだ「立候補ファイル」を受理しました。IOCの評価委員会は、来年2月から3月にかけて各都市を視察、それに基づいて評価報告書を作成し、7月の総会で開催地を選出することになっています。
アテネが終わったかと思えば、来年には北京の次の開催地が決まるんですねー。大阪が負けたのが、ついこの間のように思えるのですが…。
それにしても、マドリード、モスクワ、ニューヨーク、つまりスペイン、ロシア、アメリカなんて、けっこう最近オリンピックを開催したばっかですよね。スペインとアメリカなんて90年代じゃないですか。日本は64年の東京だけ(夏季は)だというのに、あまりにも不公平じゃないですか〜。
…という、私情丸出しの意見はおいといて、できればあまりナショナリズムの強くない国がいいです。はい。

11月14日
体操の全日本選手権最終日は、男女の種目別決勝が行われました。個人総合で優勝した冨田洋之選手は、あん馬、つり輪の2冠を獲得。つり輪はアテネで惜しくも(不可解にも?)メダルを逃した種目で、日本で勝つのは当然、といったところでしょうか。あん馬も鹿島選手がいないとあって、こちらも順当な結果でした。ただし、鉄棒は米田功選手が勝って一矢を報いたという感じ。
そのほか、床運動は中瀬卓也選手、跳馬は森赳人選手、平行棒は村田憲亮選手が優勝しました。この3人は全員が大学生で初優勝。アテネ代表組も安泰ではない…というところでしょうか。でも、下からいい選手がどんどん出てくるようでないと、国際大会で勝っていけないですもんねー。北京の代表って、どんな顔ぶれになるんでしょう?
女子は石坂真奈美選手が跳馬と床運動、上村美揮選手が段違い平行棒と平均台を制しています。

11月13日
体操の全日本選手権第2日、この日は男女の個人総合が行われ、男子はアテネでその力を見せつけた、冨田洋之選手が優勝しました。最初の床運動でかなり出遅れましたけど、そこから徐々に巻き返して、ついにはトップに…。五輪でも床が泣き所って感じでしたけど、本当に弱点ってその1種目だけなんですよねー。これさえなんとかなれば、世界選手権の個人総合で金をとるのも可能じゃないでしょうか。
2位は塚原直也選手、3位は米田功選手でした。やはり、五輪出場組は強いですねー。
また、女子は市川千尋選手が初優勝。実力No.1の石坂真奈美選手は、平均台で二度も落下して7点台の得点を出してしまい、3位に終わっています。

11月12日
体操の全日本選手権が開幕。この日は団体総合の決勝が行われました。優勝したのは、男子が徳洲会、女子は朝日生命体操クラブなのですが、女子については「お約束」って感じです。なんせ、7年連続20回目ですから…。昔から強かったことは強かったけど、朝日生命を破るチームが現れてくれないことには、日本女子はいつまでたっても世界で通用しないまま…になりそうです。
なお、同時に行われた個人総合予選の男子では、昨年優勝の米田功選手が1位で、以下、2位塚原直也選手、3位冨田洋之選手と、アテネ出場組が上位を占めています。鹿島丈博選手が、胸部の骨折で欠場してしまったのが残念でした。
また、女子では、やはりアテネ代表の大島杏子選手がトップに立っています。

11月11日
アメリカの反ドーピング機関は、陸上男子短距離のジェローム・ヤング選手を永久失格にすると発表しました。ヤング選手はシドニーの前年にドーピング検査にひっかかっていたのに、当時のアメリカ陸連?の「ドーピング隠匿」のおかげで処分を免れ、五輪に出場。4×400mリレーで金メダルを獲得するも、その後、当時の違反が発覚してメダル剥奪。現在は、ほかのメンバーの金も剥奪されるかどうか、争われているところです。
…にもかかわらず、今年7月の競技会でもドーピング違反を起こしてしまったんですね。二度目ということで、永久失格は当然の処分です。
ちなみに、今回検出された物質はエリスロポエチンといって、持久力を高める作用があるもの。通常は長距離選手が使用するもので、陸上短距離の選手から検出されたのは初めてとのことです。400といえば、短距離の中でも最も過酷な苦しい種目だし、確かに持久力は必要なんですけどねー。速くなりたいと思ったら、少しでも効果がありそうなものはなんでも使ってみたくなるんでしょうか。

11月10日
日本オリンピック委員会は、来年から「シンボルアスリート」という制度の新事業を展開することなっています。これは、トップ選手にJOCがいくらかお金を払って契約し、肖像権はJOCが管理する…というもの。つまり、JOCはマネジメントでお金を得る、というわけです。選手には年間で最大2000万円の契約金が支払われるということですが、候補15人の中で辞退する選手が続出しているらしい…。競泳の北島康介選手、スケートの清水宏保選手辞退決定で、柔道の野村忠宏選手、谷亮子選手、ハンマー投げの室伏広治選手についても、交渉が難航しているそうです。
自力でスポンサーを集められる選手にしてみれば、契約しないほうが入ってくる金額も大きいし、無理ないかもしれないですよねー。契約しなければ億の金額を手にすることもできるのに、なんで2000万でJOCに管理されなきゃならないんだ…ってことになるでしょうし。
ただ、選手が契約してくれなくてスポンサーが集まらなければ、困るのはJOC。しわよせがいくのは、活動資金がなくて遠征や合宿すらままならない、競技団体の選手や関係者です。ただでさえ、スポーツから企業が次々に撤退しているし、お金のことではこれからも苦労しそうな感じです。

11月9日
五輪のサッカーは、4年後の北京も23歳以下で行われるようです。FIFAが「今後は五輪は19歳以下でやりたい」と言ってる…みたいな話が聞こえてて、ホンマかいな〜という感じだったのですが、日本側がFIFAの会長に確認したところ、「そういうことは考えていない」という返事が得られたそうです。
とりあえずは、一安心…ってところでしょうか。さすがに、19歳以下で金メダルが決まるというのは、なんだかなーって思ってしまいますもんねー。
アテネ五輪の競泳で、6個の金メダルをさらったアメリカのマイケル・フェルプス選手が、なんと飲酒運転で逮捕されていたそうで…。なんでも、信号無視で捕まって、検査したらお酒を飲んでるのも発覚したとか。別に、フェルブス選手のファンじゃないし、金メダリスト=人格者だと思ってるわけでもないですけど、こういうのだけは勘弁してもらいたいです。やっぱ、夢は壊さないでほしいんですよねー。

11月8日
ニューヨークシティーマラソンの女子で、あのポーラ・ラドクリフ選手が2時間23分10秒で走って優勝しました。アテネ五輪では、絶対本命といわれながらまさかの棄権。五輪後、初めて走るこのマラソンは、かなり注目されていたと思うのですが…。結果は、「さすが」というところでしょうか。しかも、2位の選手に4秒差で競り勝ったということで、勝負強さも持ち合わせていることを証明しました。
これまでのラドクリフ選手のレースは(五輪以外)、遅くとも中盤からはぶっちぎって勝っていて、最後までもつれることってなかったんですよね。今回初めてそういう展開になって、それでもしっかり勝ってしまうあたり、やっぱり強かったんだなーと思いますね。
ちなみにタイムは、たしかこれまで完走したレースのなかでは、今回が一番遅いのですが、そのへんは五輪後まだ3か月足らず…ということで、仕方ないんでしょう。完全復活は間近のようです。
次は、日本の男子マラソンの話題です。前日本記録保持者の藤田敦史選手が、予定していた福岡国際への出場を見送ることになりました。たび重なるケガでアテネの選考会にすら出られず、その後「故障しにくい身体を作る」トレーニングを行っていたはずでしたが…。今度は左ふくらはぎを痛めたとのこと。
いちおう、3月のびわ湖にスライドして、世界陸上の代表を目指すそうですけど、本当に、今度こそ完治させてほしいです。藤田選手ももう28歳。これ以上レースから遠ざかると、選手生命にまでかかわってきそうですから。 
競泳の山本貴司選手が、もしかしたら北京に挑戦するかもしれないそうです。山本選手は現在26歳。アテネではチームリーダーとして、メダルラッシュに沸いた競泳陣をまとめあげ、自身も200mバタフライで銀、400mメドレーリレーで銅を獲得しています。…が、やはり「金がほしい」という思いは強いようで…。はっきり続けるとは決めてないけれど、やれたらやりたい、という感じのようです。果たして、30歳にして金メダル獲得なるか…? 最近は選手生命も伸びているし、不可能ではないと思うのですが。

11月7日
新体操の全日本選手権、女子個人種目別で、村田由香里選手がすべての種目(フープ、ボール、クラブ、リボン)を制しました。国際大会でも常に日本人トップの成績だし、実力の違いを見せつけたという感じです。ただ、五輪を終えて、今後も現役を続けるかどうかは、はっきり決めてないようですけど…。
今の日本は、正直、ダントツの村田選手でも、世界とはかけ離れた位置にいるんですよね。下からいい選手が育ってきてるのなら良いのですが、そういう話も聞かないし…。これで村田選手が引退してしまったら、どうなっちゃうんでしょう?
神戸全日本女子ハーフマラソンで、五輪銀メダリストのヌデレバ選手(ケニア)が優勝しました。ハーフとはいえ、アテネの過酷なコースを走ってから2か月あまりで次のレースに出場とは…。外国選手というのは、なんでこんなにタフなんでしょう。
日本選手は…野口選手はこの冬のレースには出ないそうだし、坂本選手は実業団駅伝に出場したけど、全然戻ってないようだったし…。土佐選手だけは、好調そうですが…。ただ、あんな過酷な条件の中で走ったあと、しばらく休みたいと思うのは当然でしょうし、これはヌデレバ選手のほうがスゴイ、ということなんでしょうね。

11月5日
2008年に行われる北京五輪の開会式は、8月8日の午後8時に始まることになりました。8月8日というのはすでに決まっていたのですが、中国では8は縁起のいい数字ということで、時間も8時にしてしまったらしい…。長野のように、アメリカのゴールデンタイムに合わせて時間が決まるのかと思ってたんですが、今回はそうはならなかったようです。やっぱセレモニーは、暗い中に電飾をともしてやるほうがいいですもんねー。花火も夜空に映えるし。
日本との時差は1時間なので、ちょうど午後7時のスタートになります。いい感じでテレビ観戦ができそうです。

11月4日
来年の世界陸上の選考レースのひとつ、東京国際女子マラソンの招待選手が発表されました。日本選手は千葉真子選手、小幡佳代子選手、藤川亜希選手、嶋原清子選手など7人。ここで2時間26分を切って日本人1位になれば、即世界陸上の代表に内定します。一般でも有力選手が参加するとは思いますが、この中ではやっぱ千葉選手が有力でしょうか。藤川選手の伸びにも、ちょっと期待しているのですが。
でも、なんといっても一番の注目は、2時間19分台のタイムを持つ中国の孫英傑選手でしょう。アテネではトラックに出場したものの、メダルには届かず。でも、とっても怖い選手なのは確かです。どうか彼女にレースを引っかき回されませんように…。
国際陸連が発表した女子ロードレースの世界ランキングで、日本の野口みずき選手が世界ランク1位となりました。どういう方法で順位をつけているのか定かではないのですが、あのアテネの走りが大きなポイントになってるんでしょうねー。ちなみに2位は、五輪銀のヌデレバ選手。日本勢では大南博美選手が7位、千葉真子選手が15位となってます。

11月3日
そろそろ、本格的な駅伝・マラソンシーズンの到来です。この日は東日本、西日本でそれぞれ、実業団対抗女子駅伝が行われました。
西日本の四実業団連盟女子駅伝では、京セラが圧勝。ここの監督さんは、以前、埼玉栄高校で指導していた人なのですが、この方が就任して以来、京セラの成績がぐんぐん伸びてきてますね。2位はダイハツで、エースの大越選手でトップに迫ったものの、駒不足が響きましたねー。
坂本直子選手が出場するということで、注目された天満屋は、その坂本選手で後続に抜かれてしまいました。まだ疲れが抜けていないのか、故障が癒えきっていないのか、走りに元気がありませんでしたね。アテネで燃え尽きてしまわないことを祈ります。
また、東日本では、三井住友海上が2時間12分57秒の大会新記録で5連覇を達成。土佐選手、渋井選手の2枚看板が快走を見せて圧勝しました。2位は第一生命、3位は資生堂でした。
少し前に、高橋尚子選手が来年の世界陸上を目指して選考レースに出場する…という話が出て、「これはおもしろくなりそう」と思ったのですが…。それが実現するかどうか、あやしくなってきました。どうやらケガの影響で、調子が上がりきっていないらしいんですね。まだ「出ない」と決まったわけではないけど、小出監督は「万全な状態で出場させたい」と考えているようなので、これからどこまで戻せるか…でしょうね。
ただ、ここも回避するとなると、次のレースはまた海外の記録狙い? それだと、ますます勝負がかかったレースから遠ざかってしまうし、そんなんで大丈夫なのかなーと思うのですが…。
アテネ金の野口みずき選手も、取材やテレビ出演が重なって本格的な練習が始められないと聞くし、ちょっと不安ですね。早くレースに復帰してほしいです。

11月1日
卓球の世界ジュニアサーキット・ファイナルで、日本の岸川聖也選手が男子シングルスを制しました。岸川選手は現在17歳で、18歳以下の世界ランキング1位。準決勝では昨年の世界ジュニアで優勝した、中国の李虎選手に逆転勝ちしたそうだし、これはかなりすごいことなのでは? 日本ではどうしても、女子に注目が集まってしまいますけど、男子の若手もかなりがんばってるんですよねー。
北京では、2008年に向けて、報道センターが開設されました。北京五輪新聞宣伝部と、北京市新聞弁公室の共同運営なのだそうで、定期的に記者会見などが開かれるそうです。ようは、北京五輪PR活動の一環…ということしょうか。とりあえず北京は、準備には余念がないようです。

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