11月15日
※先日、北京五輪の開会式が8月8日午後8時開始に決まった…とこの欄でも書いたのですが、なぜか北京市民から批判の声があがっているらしい…。中国で「8」は縁起の良い数字だというし、式典にはやっぱ夜が似合うし、別にいいやん、と思うのですが。市民の言い分としては、「迷信に頼るな」ということらしいですが、どうせならいい数字を並べたい…と思うのはだめなんでしょうか。北京五輪委も揺らいでいるらしく、どーなることやらって感じです。
私としては、8時のままでお願いしたいです。だって、日本時間の7時からライブで見られるんですから、こんな絶好の時間帯を変えないでほしいです。…って、私も自分の都合だけで書いてますけど。
※日本オリンピック委員会が進める新事業の「シンボルアスリート」は、有名選手と年間最高で2000万円で契約し、かわりに肖像権はJOCが管理する…というものです。候補として、15人の選手の名前が挙がっていましたが、清水宏保選手、北島康介選手はどうやら辞退するもよう。この事業がうまくいくのか、ちょっと危ぶまれていましたが、この事業に賛同して契約する選手もわかってきました。
今のところ、卓球の福原愛選手、レスリングの浜口京子選手、フィギュアの荒川静香選手と村主章枝選手は、確実に契約する方向だそうです。辞退すると見られていたハンマー投げの室伏広治選手とは、まだ交渉中だそう。
JOCからすれば、1人でも多くの選手に契約してほしいでしょうけど、億を稼ぐクラスの選手にしてみれば、2000万円は少なすぎる…というのもわかるし、難しい問題ですよねー。
ただ、強化費のあるなしは成績にかなり直結してくるので、JOCにはがんばって資金集めをしてほしいです。シンボルアスリートの制度にも、2000万円までなんて上限を設けなければ、もう少し契約してくれる選手も多くなると思うんですけどねー。
※国際オリンピック委員会が、2012年の夏季五輪の候補5都市(パリ、ロンドン、マドリード、モスクワ、ニューヨーク)から、基本計画を盛り込んだ「立候補ファイル」を受理しました。IOCの評価委員会は、来年2月から3月にかけて各都市を視察、それに基づいて評価報告書を作成し、7月の総会で開催地を選出することになっています。
アテネが終わったかと思えば、来年には北京の次の開催地が決まるんですねー。大阪が負けたのが、ついこの間のように思えるのですが…。
それにしても、マドリード、モスクワ、ニューヨーク、つまりスペイン、ロシア、アメリカなんて、けっこう最近オリンピックを開催したばっかですよね。スペインとアメリカなんて90年代じゃないですか。日本は64年の東京だけ(夏季は)だというのに、あまりにも不公平じゃないですか〜。
…という、私情丸出しの意見はおいといて、できればあまりナショナリズムの強くない国がいいです。はい。
11月14日
※体操の全日本選手権最終日は、男女の種目別決勝が行われました。個人総合で優勝した冨田洋之選手は、あん馬、つり輪の2冠を獲得。つり輪はアテネで惜しくも(不可解にも?)メダルを逃した種目で、日本で勝つのは当然、といったところでしょうか。あん馬も鹿島選手がいないとあって、こちらも順当な結果でした。ただし、鉄棒は米田功選手が勝って一矢を報いたという感じ。
そのほか、床運動は中瀬卓也選手、跳馬は森赳人選手、平行棒は村田憲亮選手が優勝しました。この3人は全員が大学生で初優勝。アテネ代表組も安泰ではない…というところでしょうか。でも、下からいい選手がどんどん出てくるようでないと、国際大会で勝っていけないですもんねー。北京の代表って、どんな顔ぶれになるんでしょう?
女子は石坂真奈美選手が跳馬と床運動、上村美揮選手が段違い平行棒と平均台を制しています。
11月13日
※体操の全日本選手権第2日、この日は男女の個人総合が行われ、男子はアテネでその力を見せつけた、冨田洋之選手が優勝しました。最初の床運動でかなり出遅れましたけど、そこから徐々に巻き返して、ついにはトップに…。五輪でも床が泣き所って感じでしたけど、本当に弱点ってその1種目だけなんですよねー。これさえなんとかなれば、世界選手権の個人総合で金をとるのも可能じゃないでしょうか。
2位は塚原直也選手、3位は米田功選手でした。やはり、五輪出場組は強いですねー。
また、女子は市川千尋選手が初優勝。実力No.1の石坂真奈美選手は、平均台で二度も落下して7点台の得点を出してしまい、3位に終わっています。
11月12日
※体操の全日本選手権が開幕。この日は団体総合の決勝が行われました。優勝したのは、男子が徳洲会、女子は朝日生命体操クラブなのですが、女子については「お約束」って感じです。なんせ、7年連続20回目ですから…。昔から強かったことは強かったけど、朝日生命を破るチームが現れてくれないことには、日本女子はいつまでたっても世界で通用しないまま…になりそうです。
なお、同時に行われた個人総合予選の男子では、昨年優勝の米田功選手が1位で、以下、2位塚原直也選手、3位冨田洋之選手と、アテネ出場組が上位を占めています。鹿島丈博選手が、胸部の骨折で欠場してしまったのが残念でした。
また、女子では、やはりアテネ代表の大島杏子選手がトップに立っています。
11月11日
※アメリカの反ドーピング機関は、陸上男子短距離のジェローム・ヤング選手を永久失格にすると発表しました。ヤング選手はシドニーの前年にドーピング検査にひっかかっていたのに、当時のアメリカ陸連?の「ドーピング隠匿」のおかげで処分を免れ、五輪に出場。4×400mリレーで金メダルを獲得するも、その後、当時の違反が発覚してメダル剥奪。現在は、ほかのメンバーの金も剥奪されるかどうか、争われているところです。
…にもかかわらず、今年7月の競技会でもドーピング違反を起こしてしまったんですね。二度目ということで、永久失格は当然の処分です。
ちなみに、今回検出された物質はエリスロポエチンといって、持久力を高める作用があるもの。通常は長距離選手が使用するもので、陸上短距離の選手から検出されたのは初めてとのことです。400といえば、短距離の中でも最も過酷な苦しい種目だし、確かに持久力は必要なんですけどねー。速くなりたいと思ったら、少しでも効果がありそうなものはなんでも使ってみたくなるんでしょうか。
11月10日
※日本オリンピック委員会は、来年から「シンボルアスリート」という制度の新事業を展開することなっています。これは、トップ選手にJOCがいくらかお金を払って契約し、肖像権はJOCが管理する…というもの。つまり、JOCはマネジメントでお金を得る、というわけです。選手には年間で最大2000万円の契約金が支払われるということですが、候補15人の中で辞退する選手が続出しているらしい…。競泳の北島康介選手、スケートの清水宏保選手辞退決定で、柔道の野村忠宏選手、谷亮子選手、ハンマー投げの室伏広治選手についても、交渉が難航しているそうです。
自力でスポンサーを集められる選手にしてみれば、契約しないほうが入ってくる金額も大きいし、無理ないかもしれないですよねー。契約しなければ億の金額を手にすることもできるのに、なんで2000万でJOCに管理されなきゃならないんだ…ってことになるでしょうし。
ただ、選手が契約してくれなくてスポンサーが集まらなければ、困るのはJOC。しわよせがいくのは、活動資金がなくて遠征や合宿すらままならない、競技団体の選手や関係者です。ただでさえ、スポーツから企業が次々に撤退しているし、お金のことではこれからも苦労しそうな感じです。
11月9日
※五輪のサッカーは、4年後の北京も23歳以下で行われるようです。FIFAが「今後は五輪は19歳以下でやりたい」と言ってる…みたいな話が聞こえてて、ホンマかいな〜という感じだったのですが、日本側がFIFAの会長に確認したところ、「そういうことは考えていない」という返事が得られたそうです。
とりあえずは、一安心…ってところでしょうか。さすがに、19歳以下で金メダルが決まるというのは、なんだかなーって思ってしまいますもんねー。
※アテネ五輪の競泳で、6個の金メダルをさらったアメリカのマイケル・フェルプス選手が、なんと飲酒運転で逮捕されていたそうで…。なんでも、信号無視で捕まって、検査したらお酒を飲んでるのも発覚したとか。別に、フェルブス選手のファンじゃないし、金メダリスト=人格者だと思ってるわけでもないですけど、こういうのだけは勘弁してもらいたいです。やっぱ、夢は壊さないでほしいんですよねー。
11月8日
※ニューヨークシティーマラソンの女子で、あのポーラ・ラドクリフ選手が2時間23分10秒で走って優勝しました。アテネ五輪では、絶対本命といわれながらまさかの棄権。五輪後、初めて走るこのマラソンは、かなり注目されていたと思うのですが…。結果は、「さすが」というところでしょうか。しかも、2位の選手に4秒差で競り勝ったということで、勝負強さも持ち合わせていることを証明しました。
これまでのラドクリフ選手のレースは(五輪以外)、遅くとも中盤からはぶっちぎって勝っていて、最後までもつれることってなかったんですよね。今回初めてそういう展開になって、それでもしっかり勝ってしまうあたり、やっぱり強かったんだなーと思いますね。
ちなみにタイムは、たしかこれまで完走したレースのなかでは、今回が一番遅いのですが、そのへんは五輪後まだ3か月足らず…ということで、仕方ないんでしょう。完全復活は間近のようです。
※次は、日本の男子マラソンの話題です。前日本記録保持者の藤田敦史選手が、予定していた福岡国際への出場を見送ることになりました。たび重なるケガでアテネの選考会にすら出られず、その後「故障しにくい身体を作る」トレーニングを行っていたはずでしたが…。今度は左ふくらはぎを痛めたとのこと。
いちおう、3月のびわ湖にスライドして、世界陸上の代表を目指すそうですけど、本当に、今度こそ完治させてほしいです。藤田選手ももう28歳。これ以上レースから遠ざかると、選手生命にまでかかわってきそうですから。
※競泳の山本貴司選手が、もしかしたら北京に挑戦するかもしれないそうです。山本選手は現在26歳。アテネではチームリーダーとして、メダルラッシュに沸いた競泳陣をまとめあげ、自身も200mバタフライで銀、400mメドレーリレーで銅を獲得しています。…が、やはり「金がほしい」という思いは強いようで…。はっきり続けるとは決めてないけれど、やれたらやりたい、という感じのようです。果たして、30歳にして金メダル獲得なるか…? 最近は選手生命も伸びているし、不可能ではないと思うのですが。
11月7日
※新体操の全日本選手権、女子個人種目別で、村田由香里選手がすべての種目(フープ、ボール、クラブ、リボン)を制しました。国際大会でも常に日本人トップの成績だし、実力の違いを見せつけたという感じです。ただ、五輪を終えて、今後も現役を続けるかどうかは、はっきり決めてないようですけど…。
今の日本は、正直、ダントツの村田選手でも、世界とはかけ離れた位置にいるんですよね。下からいい選手が育ってきてるのなら良いのですが、そういう話も聞かないし…。これで村田選手が引退してしまったら、どうなっちゃうんでしょう?
※神戸全日本女子ハーフマラソンで、五輪銀メダリストのヌデレバ選手(ケニア)が優勝しました。ハーフとはいえ、アテネの過酷なコースを走ってから2か月あまりで次のレースに出場とは…。外国選手というのは、なんでこんなにタフなんでしょう。
日本選手は…野口選手はこの冬のレースには出ないそうだし、坂本選手は実業団駅伝に出場したけど、全然戻ってないようだったし…。土佐選手だけは、好調そうですが…。ただ、あんな過酷な条件の中で走ったあと、しばらく休みたいと思うのは当然でしょうし、これはヌデレバ選手のほうがスゴイ、ということなんでしょうね。
11月5日
※2008年に行われる北京五輪の開会式は、8月8日の午後8時に始まることになりました。8月8日というのはすでに決まっていたのですが、中国では8は縁起のいい数字ということで、時間も8時にしてしまったらしい…。長野のように、アメリカのゴールデンタイムに合わせて時間が決まるのかと思ってたんですが、今回はそうはならなかったようです。やっぱセレモニーは、暗い中に電飾をともしてやるほうがいいですもんねー。花火も夜空に映えるし。
日本との時差は1時間なので、ちょうど午後7時のスタートになります。いい感じでテレビ観戦ができそうです。
11月4日
※来年の世界陸上の選考レースのひとつ、東京国際女子マラソンの招待選手が発表されました。日本選手は千葉真子選手、小幡佳代子選手、藤川亜希選手、嶋原清子選手など7人。ここで2時間26分を切って日本人1位になれば、即世界陸上の代表に内定します。一般でも有力選手が参加するとは思いますが、この中ではやっぱ千葉選手が有力でしょうか。藤川選手の伸びにも、ちょっと期待しているのですが。
でも、なんといっても一番の注目は、2時間19分台のタイムを持つ中国の孫英傑選手でしょう。アテネではトラックに出場したものの、メダルには届かず。でも、とっても怖い選手なのは確かです。どうか彼女にレースを引っかき回されませんように…。
※国際陸連が発表した女子ロードレースの世界ランキングで、日本の野口みずき選手が世界ランク1位となりました。どういう方法で順位をつけているのか定かではないのですが、あのアテネの走りが大きなポイントになってるんでしょうねー。ちなみに2位は、五輪銀のヌデレバ選手。日本勢では大南博美選手が7位、千葉真子選手が15位となってます。
11月3日
※そろそろ、本格的な駅伝・マラソンシーズンの到来です。この日は東日本、西日本でそれぞれ、実業団対抗女子駅伝が行われました。
西日本の四実業団連盟女子駅伝では、京セラが圧勝。ここの監督さんは、以前、埼玉栄高校で指導していた人なのですが、この方が就任して以来、京セラの成績がぐんぐん伸びてきてますね。2位はダイハツで、エースの大越選手でトップに迫ったものの、駒不足が響きましたねー。
坂本直子選手が出場するということで、注目された天満屋は、その坂本選手で後続に抜かれてしまいました。まだ疲れが抜けていないのか、故障が癒えきっていないのか、走りに元気がありませんでしたね。アテネで燃え尽きてしまわないことを祈ります。
また、東日本では、三井住友海上が2時間12分57秒の大会新記録で5連覇を達成。土佐選手、渋井選手の2枚看板が快走を見せて圧勝しました。2位は第一生命、3位は資生堂でした。
※少し前に、高橋尚子選手が来年の世界陸上を目指して選考レースに出場する…という話が出て、「これはおもしろくなりそう」と思ったのですが…。それが実現するかどうか、あやしくなってきました。どうやらケガの影響で、調子が上がりきっていないらしいんですね。まだ「出ない」と決まったわけではないけど、小出監督は「万全な状態で出場させたい」と考えているようなので、これからどこまで戻せるか…でしょうね。
ただ、ここも回避するとなると、次のレースはまた海外の記録狙い? それだと、ますます勝負がかかったレースから遠ざかってしまうし、そんなんで大丈夫なのかなーと思うのですが…。
アテネ金の野口みずき選手も、取材やテレビ出演が重なって本格的な練習が始められないと聞くし、ちょっと不安ですね。早くレースに復帰してほしいです。
11月1日
※卓球の世界ジュニアサーキット・ファイナルで、日本の岸川聖也選手が男子シングルスを制しました。岸川選手は現在17歳で、18歳以下の世界ランキング1位。準決勝では昨年の世界ジュニアで優勝した、中国の李虎選手に逆転勝ちしたそうだし、これはかなりすごいことなのでは? 日本ではどうしても、女子に注目が集まってしまいますけど、男子の若手もかなりがんばってるんですよねー。
※北京では、2008年に向けて、報道センターが開設されました。北京五輪新聞宣伝部と、北京市新聞弁公室の共同運営なのだそうで、定期的に記者会見などが開かれるそうです。ようは、北京五輪PR活動の一環…ということしょうか。とりあえず北京は、準備には余念がないようです。 |