2004年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
7月31日
※北島康介選手がアテネの選手村で会見し、「金メダルを目標としてここに来ている」という趣旨の言葉を述べました。昨年の男子平泳ぎ2種目の世界チャンピオンではあるけれど、世界記録は二つとも、先日アメリカのブレンダン・ハンセン選手に破られています。しかも、日本選手権のときから不調気味で、その後のヨーロッパ遠征では100も200も黒星を喫してしまいました。
もちろん、ハンセン選手を一番マークしているようですが、それより気になるのは、北島選手がどのくらい調子を取り戻しているか…です。とにかく、本人の状態が良くならないことには、だれをマークしても意味ないですからねー。遠征後は、主に200mに絞って調整する、とのことでしたが、今、どれくらい戻っているかわからないだけに、不安はつのる一方です。
このあとはイタリアのサルデーニャ島に移動して、直前合宿を行うそうですが、課題のスピードアップは図れるでしょうか。
※長嶋茂雄監督は、やはりアテネ行きを断念することになったそうです。アテネまでの移動や炎天下を考えると、とても無理とのこと。それも当然で、健康な人だって、30℃をはるかに超える気温の中に2時間前後もいるとなると、身体にかなり負担がかかるでしょうし…。数か月前に脳梗塞で倒れた人に、それは不可能です。…ていうより、最初から無理なのはわかってたけど、ここまでずるずる引っぱった…という感じでしょうか。
いちおう、監督の登録は長嶋さんのままで、実際に指揮を執るのは中畑清ヘッドコーチとのこと。これも予想どおりですねー。だけど、長嶋監督の現役時代をリアルタイムで見ていない私にとっては、「なぜそこまで長嶋さん?」って感じですね。
※陸上の女子棒高跳びで、ロシアのエレーナ・イシンバエワ選手が4m90の世界新をマークしました。ここのところ、この種目の世界記録はイシンバエワ選手が更新しつづけてて、それも毎回1cmずつ。まるで、全盛期のセルゲイ・ブブカ氏のような感じです。今回も、今月25日に彼女が作ったばかりの4m89を、1cm上回る新記録でした。
ブブカ氏の場合は、たしか記録を出すたびのボーナスが目当てだった…と聞いたことがあるような…。彼女もやっぱりそうなんでしょうか?
それはともかくとして、女子の棒高跳びも5mが目前になってきましたねー。大きな大会で採用されたのは、わりに新しいんですけど、かなり男子の記録に迫ってきました。
※五輪開催期間中のアテネは、猛暑と暴風雨になるらしいです。なんでも、毎日36℃以上に上るとのことですが、それよりも問題は風のほうですね。昨年行われたボートのプレ大会(ジュニア選手権かなにかだったと思う)では、強風にあおられて転覆する艇が続出してるんですけれど、五輪本番でもやっぱり、いくつかは沈んでしまうのでしょうか?
7月30日
※サッカー男女五輪代表の、壮行試合が行われました。結果は、男女とも快勝。五輪本番に向けて、はずみがついたのではないでしょうか。
このところまったく得点できなくて、もどかしい思いでいっぱいだった男子は、ベネズエラA代表を相手に4−0と、これまでのうっぷんを晴らすかのような試合を見せてくれました。しかも、フォワードが全員得点を挙げて、決定力不足の不安もかなり解消されたのではないでしょうか。もちろん、毎試合こうはいかないとは思いますけど…。
また、女子もカナダ代表に3−0で勝って、かなり「いい感じ」になってるみたいです。女子の力って、だんだん上がってるような気がするんで、アテネでどのくらいやってくれるか、予想がつかないぶん楽しみが大きいですねー。
※アメリカのスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレーテッド」の五輪メダル予想記事によると、日本の金メダルは7個だとか。内訳は、柔道4人(男子60kg級の野村忠宏選手、100kg級の井上康生選手、女子70kg級の上野雅恵選手、78kg級の阿武教子選手)とレスリング女子3人(55kg級の吉田沙保里選手、63kg級の伊調馨選手、72kg級の浜口京子選手)だそうです。
私も、その選手たちが金をとる可能性はかなり高いと思いますが、不安材料もないわけじゃないんですよね。男子柔道では…野村選手の実力はトップだとは思いますが、昨年の世界選手権では不覚をとって銅に終わってしまってるだけに、「万が一」が心配。井上選手も今年に入ってからの試合ぶりを見てると、「絶対に大丈夫」とは言い切れないものがあります。女子の上野選手は、かなり可能性が高いかな。ただ、阿武選手は、五輪では2大会連続で初戦で負けてるんですよね。アトランタのときは若かったし仕方ないとしても、世界チャンピオンとして臨んだシドニーでもそうだったし…。まともにやれれば、金はかたいと思うんですけど。
レスリング女子では、吉田選手が一番可能性が高くて、次が伊調馨選手と浜口選手でしょうか。浜口選手は、たまーに負けることもあるので、その「たまに」がアテネで出やしないか心配です。
ちなみにその記事によると、谷亮子選手は「決勝で北朝鮮選手に敗れて銀」だそうで…。負ける選手を限定しているあたり、嫌な予想ですねー。実際はまだ、組み合わせも決まってないのに。あと、北島康介選手は銀2個、室伏広治選手と野球も銀だそうです。ニュースには書いてなかったけど、ソフトボールやシンクロも、きっと銀になってるんでしょうね。ちょっと(かなり)むかつく予想です。
でも、シドニーでの高橋尚子選手(今回出られないのは残念ですが)も、たしか予想では3位だったんですよね。私は「金をとれる」と思ってましたけど、海外では、アジア大会で出していた驚異的なタイムも「距離不足のおかげ」だと見られていたみたい。今回も、いい意味で予想を裏切ってくれる選手が出てきてくれることを願ってます。あ、もちろん、「金」予想の7人は予想どおりで(笑)。
※国際陸連の発表によると、日本の陸上男子400mリレーのランキングは、世界で3位らしい…。トップは当然のことながらアメリカで、2位がブラジル、そして3位が日本、となってます。常々私は、この種目でメダルをとってほしい、と書き続けてきたのですが…。その夢が、アテネで現実のものとなってくれるでしょうか?
※30日、いよいよ選手村が開村の運びとなりました。日本選手も、競泳陣の一部は入村したそうです。期間中は、約16000人の選手がここに泊まるということで、これから開幕に向けて、徐々に人口密度が高くなっていくんでしょうね。
※調査では、あまり五輪に関心がなさそうだったアテネの人々も、ここへきてようやく盛り上がってきた様子。街には五輪の旗がはためくようになると、いやがおうでも注目せざるをえない…ってところでしょうか。
※ただ、街や人は盛り上がってきても、トラブル続きはあいかわらず。日本競泳陣は、30、31日の2日間、五輪会場での練習を予定していたのですが、肝心のプールに水はなし。いちおう、アテネ五輪組織委員会が、「30日から練習できる」と決めてたんですけど。結局、実際に泳げるようになるのは8月3日からだそうです。
工事の遅れはともかくとして、こういう、「スケジュールをたててきっちりやれば大丈夫なこと」でさえ、決められた日に間に合わせることができない…というのは、どういうことなんでしょ。各国の選手団は、組織委員会の定めた日程に合わせて動いているのに、そういう人たちにすごい迷惑をかけても、なんとも思わないんでしょうか。いいかげんこんな話題ばかりで、うんざりしてきました。
サブフールでさえ使えないため、日本の選手たちはとりあえず、選手村の隣にあるプールで雰囲気を確かめたそうです。8月1日〜10日まではイタリアで合宿なので、本番で使うプールで泳げるのはそのあと。本当に開幕直前になっちゃいますね。
※もうひとつ、トラブルの話題です。29日には五輪関連施設を中心に、50000件近い電話が10時間以上にわたって不通となっていたそうです。これって、開催期間中に起こったとしたら「シャレにならない」のでは? このぶんだと、報道されていないトラブルは、数えきれないほど発生してそうな感じです。
※五輪会場では29日、カヌースラロームセンターの事前警備の様子が公開されました。スタッフ40人で、会場を封鎖し、不審物がないか徹底的に探したそうです。会場の水を抜き、探査犬を使って爆発物を探し、下水道の中にまで入ったというからすごいもんですよねー。まあ、「こんなに凄い警備なんだから、爆弾なんて仕掛けようとしてもムダ」という、デモンストレーションの意味合いもあったようです。狙いどおり、テロリストが「これはムリ」と思ってくれればいいんですけど。
7月29日
※バスケットボールのキリンカップ、ブルガリアを迎えての第1戦は、日本女子が82−68で快勝しました。第1クオーターこそ17−21とリードされたものの、第2クオーターに逆転。後半は、危なげのない展開だったようです。
ちなみにブルガリアは、以前は強かったのですが、ここのところはやや低迷気味だそうです。五輪出場も逃していますが、現在は強化を進めているところだとか。
残りはあと2試合行われますが(7月31日、8月1日)、アテネで上位進出を狙う日本としては、ぜひとも全部勝って大会を終えてほしいものです。
なお、男子のほうも、イングランドに78−71で勝っています。
※馬術の選考に漏れ、仲裁を申し立てるも却下された加藤麻理子選手の馬が、五輪の予備馬に登録されたことは、何日か前にここに書きましたが…。今回、馬の持ち主の加藤選手も、予備選手となることが決まりました。馬だけ登録して選手を選ばないわけはないので、これは当然のことなんですけど。
予備選手は5人選んでますが、予備登録できる馬は1頭だけ。その1頭が加藤選手の馬だということは、代表4人のうち1人にケガでもあった場合は、当然加藤選手が出場することになるでしょうね。入れ替えるかどうかは、馬の検査を8月15日までに実施して、代表監督らが決定するとのこと。ちなみに入れ替えの期限は、競技会の1時間前までだそうです。最後の最後で、大逆転で出場決定…なんてことはあるのでしょうか。
※アテネでは、工事はなんとか終わっても、問題続出はあいかわらずです。柔道会場に、日本から届いた畳を敷こうとしたら、作ってあった木枠に問題があって設置は延期になったとか。そんなもん、最初からきっちり作っといてよね〜って感じです。なんでここまで、すべてにおいていいかげんなんでしょ。
※ついでに、ギリシャの各競技団体は、資金難にあえいでいるそう。分配されるはずの政府予算が届かず、テコンドーなどは合宿を途中で切り上げるはめになるとか。そのお金、いったいどこに消えたんでしょう…?
7月28日
※体操の男子代表6人が、ドイツのシュツットガルトへ出発しました。到着後は時差を調整しつつ軽めの練習を行って、4日にアテネに入りするそうです。
昨年の世界選手権では大活躍だった「体操ニッポン」の面々ですが、五輪でもそれを再現できるでしょうか? ちなみに五輪で金メダルをとったのは、84年のロスが最後なんですよねー。具志堅さん(個人総合)とか森末さん(鉄棒)とか…それからもう20年ですから。久々に、体操会場で君が代を聞いてみたいものです。
※ギリシャの運輸・通信省によると、「すべての交通システムが完成した」そうです。昨年からずっと「危ない」とか「もう無理」とか言われてきましたけど、最後にはなんとか帳尻を合わせた…というところでしょうか。といっても、すでに開幕まで20日を切ってますからねー。本当に、よくぞ間に合ったものです。願わくは、このあとはスムーズに運行してくれますように…。
※アテネでは、27日から警備をいっそう強化したもよう。パトリオットミサイル数十基が配備され、数百台の監視カメラも稼動を開始。上空からは警察のヘリ3機と、カメラつきの飛行船で監視しているとか。ちなみにミサイルは、すでに発射可能な状態なんだそうです。
それにしても、仕方がないこととはいえ、これだけ厳重だと現地の人は息が詰まりそうになるでしょうねー。五輪開催反対のデモが起こるのも、無理はないかも。
7月27日
※26日に行われた、ソフトボール女子の日本代表チームと、男子の実業団チームとの練習試合で、山田恵里選手がドームの天井に突き刺さるホームランを放ったとか。ソフトのボールって、あまり飛ばないものなのに、それを高さ25mの天井まで持っていくとは…。しかも、相手は男子選手ですからねー。
日本が悲願の金メダルをとるためには、なんとしてでもアメリカを倒さなければいけないんですけど、それには得点力のアップが不可欠。4年前の決勝でも、結局は打てないのが原因で、決勝でアメリカに負けてしまいましたからねー(ちなみにその試合での得点は、宇津木麗華選手のホームランによる1点のみ)。でも、今回はその課題もクリアしつつあるようです。本当に、今度こそアメリカに勝ってほしいですね。
※メダルのを製造過程が報道陣に公開されました。アテネの工場でほとんどすべてを作っていて、唯一、金メダルに施されるメッキだけは、スイスに運んで行っているとか。スイスって、メッキの技術とかで有名でしたっけ?(←なにも知らない私)
完成品の写真を見ることができましたが、背中に羽根しょった女性(女神?)が、競技場(マラソンのゴールになるところ)に立ってて、「スポーツの祭典」の雰囲気は良く出てるような気がしました。このメダルを作っている会社の社長曰く、「今までにない最高のメダルを提供する」とのこと。できれば日本選手が、これを胸にかけられる場面を、いっぱい見られればいいですねー。
※メイン会場の五輪スタジアムでは、26日夜に聖火の燃焼テストが行われたとか。炎は数分で消されたそうですが、いったいどんな感じの点火シーンだったんでしょうねー。開会式の中でも、日本選手団入場の次くらいに注目されるシーンだけに、興味はしんしんです。
7月26日
※左足のケガの状態が気になる、谷亮子選手ですが、とりあえずは回復に向かっているそうです。腫れもなんとかひいてきているらしく、来月4日からの国内最終合宿には参加できそうとのこと。それが本当であれば、まずは安心…かな。
でも、ちょっとだけ、バルセロナの古賀稔彦氏のことを思い出してしまいました。あのとき、実際はかなり深刻な状態だったのに、発表では「以前故障したところをまた痛めただけで、軽傷」みたいなことを言ってたんですよね。…なんてことを書くと「縁起でもない」と言われそうですが。
でも、古賀さんはそれを乗り越えて金メダルをとったんだし、谷選手も「災い転じて福と」なってほしいもんです。
※アテネ上空は、パラリンピックが終わる9月28日まで、立ち入り禁止だそうです。すでに制限は始まっていて、治安目的や定期運航などを除く飛行…つまり、上空からの撮影、取材、遊覧目的のヘリコプター、軽飛行機などはいっさい禁止なんだそう。本当に、日増しに厳重になる、って感じですね。ちなみにサッカー会場となる地方4都市でも、試合の日は同様の制限が実施されるそうです。
※7月も末になって、やっと五輪のマラソンコースの整備が終わりました。今月はじめに日本選手が試走に行ってたから、すでに全部できていたのかと思いきや、さにあらず。26日、ようやくギリシャの大臣が、マラソンのスタート地点を訪れて完成を宣言したとか。このさい、開幕までに工事が完了したことを、喜ぶべきなのでしょうか…。
※開幕まであと20日を切って、開会式の演出もわかってきました。イギリスの新聞によると、スタジアムに大量の水を満たしてエーゲ海に見立てるとか…。えっらい大がかりなことするんですねー。ちなみにオープニングは、光と炎の中からギリシャ神話の神々が出てくるんだそうです。
この準備には4年も前からとりかかっていたとのこと、力の入れ方が違いますねー。でも、施設建設のほうもこれくらい真剣にやってくれればよかったのに…と思うのは私だけ?
7月25日
※サッカーのキリンチャレンジカップ、日本五輪代表はオーストラリア五輪代表と対戦しましたが、またもや得点は挙げられず、0−1で敗れました。
日本もチャンスがなかったわけじゃないですよね。というより、再三のチャンスをすべて生かせなかった…という感じ。ゴール前まで攻め込んでも、やっぱ、決定力が不足してるんですよね。
このチームに小野選手が加われば、また違ってくるでしょうか。…というより、違ってほしいです。
※馬術で、五輪代表選考を巡り提訴にまで至ったのは、ここでもたびたび取り上げています。結局、訴えを起こした加藤麻理子選手は、主張の一部は認められたものの、代表となることはできませんでした。
ただ、彼女はとりあえず「補欠」のような扱いになりそうです。五輪では、馬の故障などに備えて競技馬をもう1頭登録できるそうで、日本馬術連盟は、加藤選手の馬を追加登録したとか。加藤選手自身を代替選手とするかどうかは、まだ決まっていないようですが、それでも彼女を出場させる気がまったくないのなら、馬を登録しても無意味ですものね。
加藤選手が実際に出場する可能性は、高くはないでしょうけど、本当に補欠になれたなら良かった…というか…。とりあえず、今後も競技生活を続けるなら、連盟との関係がこじれたままじゃツライですもんね。彼女の今後に期待しておきます。
7月24日
※五輪の日本選手団結団式と壮行会が行われました。式には、選手・役員513人のうち約380人が出席したそうで、ニュースで見ましたが、あれだけ集まってると壮観でしたねー。テレビに映ったのは、皇太子さまや小泉首相の激励の場面、それに浜口京子選手が壇上で日の丸を受け取って、井上康生選手(日本選手団主将)と並んだ場面…かな(私が見たときは)。それにしても、浜口選手と井上選手が並ぶと、まさに「強そう」って感じでした(笑)。本当に、「いよいよ」って感じになってきましたねー
※バレーボール女子のワールドグランプリ、予選の最終戦で、日本は韓国に勝ってようやく2勝目を挙げました。セットカウントは3−1で、スコアは29−27、25−19、21−25、25−22。とりあえず、接戦をものにできたのは収穫、というべきでしょうか。
結局日本は、ワールドグランプリ予選は2勝7敗ということになりました。五輪の前哨戦と位置づけられる大会で、この成績はツライものがありますよねー。ここで得た教訓を、アテネで生かしてくれればいいのですが…。
※陸上のゴールデンリーグ第3戦、パリ国際で、男子400mハードルに出場した為末大選手が3位に入りました。タイムも今季自己最高の48秒60と、ここにきて徐々に調子を上げてきているようです。2001年の世界陸上でも、海外の試合で調子を上げてって、それが銅メダルに結びついたんですよね。はたしてアテネで、3年前の再現ができるでしょうか…?
※谷亮子選手のケガの状態が、思わしくないようです。現在は福岡の実家で静養中とのことですが、くるぶし付近の腫れが悪化しているとか。しかも、内出血も見られるそうで、全然状態が良くなっていないのはかなり不安です。腫れさえ引けば大丈夫らしいんですが、その腫れが引かないとなると、本当にいつ練習が始められるんでしょう。
※五輪のメーン会場で、照明設備のテストが行われました。開会式などでは色鮮やかな照明が使われるそうで、テストでは大屋根(ちょっと前まで、本当に設置は間に合うのか…といわれていた物体です)が、さまざまな色彩で幻想的に彩られたとか。がんばって?取り付けた甲斐があった、というものでしょうか。
※前日のトピックスに、マリオン・ジョーンズ選手の元夫が、彼女のドーピングを証言していた…という話題を書きましたが…。ジョーンズ選手の弁護団は、前夫が虚偽の発言をしたとして、告訴も辞さない…という姿勢のようです。ジョーンズ選手が本当に薬物を使用していたのか、それとも事実無根なのか、どちらかはわかりませんけど、できればアテネの開幕までに決着をつけてほしいものです。
7月23日
※バレーボール女子のワールドグランプリ、日本はまたもや負けてしまいました。予選第3ラウンドの2試合目、相手はキューバだったのですが、1セットもとれずに完敗。一度点をとられ始めたら、あっというまに大量失点、ようやく追いついてもまた引き離され…という具合で、まったく歯が立ちませんでした。
24日の韓国戦がワールドグランプリ予選の最後の試合になりますが、せめてここは勝って終わってほしいです。
※続いて、ヨーロッパ遠征中のバスケット女子ですが、スペイン代表と対戦し、59−72で敗れました。日本も途中、あと4点、というところまで迫ったそうですが、結局はかなりの差をつけられてしまいました。こちらも残すはあと1試合。相手はトルコです。
※サッカー男子五輪代表の今野泰幸選手は、現在左足の肉離れでチームを離脱していますが…。診断によると、全治は10日から2週間なんだそうです。25日のオーストラリア戦はもちろん欠場になりますが、状況によっては30日のベネズエラ戦には、少しは出るかもしれないとのこと。なんとか開幕までに、治ってくれればいいのですが。オーストラリア戦は、松井大輔選手も左すねの炎症で欠場するらしいし、これ以上ケガ人は出ないことを祈ります。
※体操では、代表6人のうち、個人総合の決勝に進めるのは1か国2人だけ。その2人は、米田功選手と冨田洋之選手で落ち着きそうです。塚原直也選手はここから外す方針だとか。決勝に進むには、予選の全6種目に出場することが前提になりますが、塚原選手は最近、鉄棒での失敗がかなり目立っているんですね。だから、団体総合予選(兼個人総合予選)の鉄棒に、彼は出さないんでしょう。となると、1種目欠けてしまうので、必然的に個人総合への道は断たれる…ということになります。
これまでずっとエースとして活躍してきた塚原選手ですが、これは仕方がないでしょうね。特に、一番大事なところでの落下が多すぎます。現段階では、米田選手と冨田選手のほうが上だと思います。鉄棒のスペシャリストだったお父上のことを思うと、皮肉だなーという感じではありますが…。このうえは、団体でのメダルと、そしてあとは種目別に懸けてほしいです。
※柔道日本代表の壮行式が行われました。なんといっても、メダルの期待が一番大きい競技ですからねー。男子では、安定感No.1の100kg級・井上康生選手、柔道では史上初の3連覇を狙う60kg級・野村忠宏選手、女子では外国勢には抜群の強さを発揮する70kg級・上野雅恵選手などが、抱負を述べました。ただ、唯一欠席したのが、負傷治療中の谷亮子選手なんですよね。24日の日本選手団結団式と壮行会にも出ないそうで、どのくらい回復しているのか気にかかります。
※アテネの中心部で、五輪反対のデモが行われたそうです。若者を中心に約2000人が参加した、とのこと。開幕目前のこの時期に、水をさすようなことしなくても…と思ったのですが、不満の理由を聞いてちょっと納得してしまいました。ふくれあがる一方の警備費用、その負担は国民に…というわけですよね。それ以外にも、市内に大量の監視カメラが配置されたりと、反発する人がいるのは仕方ないかなーという感じです。
※走り幅跳びでアメリカ代表となったマリオン・ジョーンズ選手が、ドーピング疑惑をかけられているのは、たびたびここで取り上げているのですが…。なんと、彼女の前夫のC・J・ハンター氏が、「彼女はシドニー五輪のとき、禁止薬物を使用していた(ドーピングを行っていた)」と証言したそうなのです。シドニーでのジョーンズ選手といえば、「何冠を獲得するか?」とすごい注目のされ方で、結果、3個の金(100m、200m、4×400mリレー)を持っていったのですが…。それが全部、薬のおかげだったということなのでしょうか…?
ハンター氏によると使用薬物は、ステロイド、ヒト成長ホルモン、エリスロポエチン(持久力を高めるらしいです)、インシュリン…だそうで、ハンター氏も注射したし、彼女自身でも行っていたとか。もしこれが事実なら、これだけ使っていてなんで発覚しなかったんだ…と思うのですが…。当時、アメリカ代表として活躍していた多くの選手のドーピングが、今になってどんどん発覚してるし、4年前の技術では検出できなかった、ということなんでしょうね。
ちなみにハンター氏は砲丸投げの選手で、1999年の世界陸上では優勝したのですが、確かシドニーの直前にドーピングが発覚した…と記憶しています。そのとき妻のジョーンズ選手は、「私は薬物なんて使ってないわ」みたいな顔で(単に私がそう思っただけです。彼女がそう言ったのを聞いたわけではありません)五輪に出場していたのですが…。本当のところは、いったいどちらなんでしょうか。
7月22日
※バレーボール女子のワールドグランプリは、予選第3ラウンドが始まりました。この日、日本はブラジルと対戦したのですが、やはり相手は強かったというべきか…1−3で敗れてしまいました。スコアを見ても、13−25、17−25、25−22、19−25で、とったセット以外、全部20点にも満たない点数だし、やっぱ「完敗」って感じでしょうか。リードされてた第3セットを、途中から巻き返してとれたのは良かったんですけどねー。
これで日本は、1勝6敗…。苦しい成績ですねー。次はキューバが相手ですけど、この前負けた時よりは、いい内容であってほしいです。
※バスケットボール女子日本代表は、現在ヨーロッパ遠征中です。21日にはベルギー代表と対戦して、105−56で大勝しました。といっても、ベルギーは五輪出場権は持っていない国なので、負けてもらっては困るところ。
ちなみにこれが、遠征4試合目なのですが、初戦はロシアに70−76で敗れ、2、3戦目はリトアニアから僅差で勝利を挙げています。で、負けたロシアだけが、五輪出場国なんですけど…(しかも、予選リーグで同じ組)。でも、スコアから見て、勝てない相手じゃなさそうだし、本番でがんばってくれれば…と思います。次は、やはり五輪に出場するスペインと対戦するのですが、こちらの結果はどうなるでしょうか。
※アテネでは、選手村が完成しました。工事が終わって、22日にはアテネ五輪組織委員会に引き渡されたとか。23日にプレオープン、正式オープンは30日だそうです。選手村入り…なんていう話題が出始めると、本当にもう「間近」って感じですもんね。ちなみに、日本選手団の入村式は8月10日だそうです。一部、選手村には入らない人もいるみたいですけど、ほとんどの代表はここで過ごすんですよねー。居心地のいい部屋であればいいんですけど。
7月21日
※ソウルで、日韓のサッカー五輪代表同士の親善試合が行われ、結果は0−0の引き分けとなりました。チャンス自体、あまり作れなかったみたいですけど…。それにしても、決定力不足は相変わらずなんですねー。点をとれないことには…って感じです。五輪代表は、25日に長居でオーストラリア五輪代表と、30日には国立競技場でベネズエラのフル代表と対戦しますが、次はもう少し点をとってくれるでしょうか?
※アシックスが、アテネのマラソン用シューズを発表しました。日本選手では、女子3人と国近選手が使用するのですが、軽量で、なおかつアテネの固い道路に合わせた仕様になっているとか。ベースは、97年のアテネ世界陸上で金を獲得した、鈴木博美選手の靴なんだそうで、それを進化させたんだから、絶対にアテネのコースにはぴったりのはず。この靴で、ひとつでも順位を上げられたらいいんですけど。
ちなみに国内のメーカーでは、長距離選手はアシックス、短距離選手はミズノ…というのが多いようです。国内のマラソンで足元を見てみると、たいていの選手はアシックスをはいてます。トラックだと、ミズノや外国のメーカーの靴が多いかなー。でも、100mの日本記録を持っている伊東浩司選手はアシックスだったし、いちがいには言えないのかしら。
7月20日
※アテネ五輪日本選手団は、東京五輪を除いては史上最多となる513人で確定しました。内訳は選手312人、役員201人だそうです。ここまで多くなったのは、やはり団体競技(球技)で多くの出場権を獲得できたから、でしょう。特に、女子のバスケット、ホッケー、サッカーなど、「厳しい」と思われていた競技でとれたのが大きかったと思います。それにしても、これだけ日本がいっぱい出てくれると、見なきゃならない試合が多すぎて、うれしい悲鳴を上げることになりそうです。
※フェンシングW杯イラン大会の男子フルーレ個人で、日本の太田雄貴選手が優勝しました。「フェンシングで優勝なんて…!」と思ったら、それものはず。W杯のフルーレで、日本選手が優勝したのは初めてなんだそうです。太田選手は今年大学生になったばかりで、代表に決まったときも「若い選手が代表入りしたんだなー」と思っていたのですが、本当に今、伸び盛りなんですねー。アテネでも、伸び伸びと試合に臨んでほしいです。
※アテネからも、いろんな話題が入ってきているようです。そろそろ警備態勢を強化する時期に入っているようで、開幕に向けて、沿岸警備隊や警察官を、競技施設、主要交通機関、宿泊施設などの警備に就かせるとか。なんか、これまでの経緯を見てると、「本当に大丈夫?」って感じなんですけど。
それから、街をキレイにするために、3億ユーロ(約405億円)を投じて、野良犬やゴミを一掃するそう…。ですが、せっかく犬を捕まえてもまた街に舞い戻っているらしく、それって「意味ないやん」。
あとは、以前は五輪に感心なさげだったギリシャの人たちも、ここまでくるとさすがに盛り上がってきたようで、「できれば競技会場で五輪を観戦したい」という人が60・2%を占めたとか。ガラガラの観客席では寂しいので、これは本当に「見に行ってね」ってお願いしたいです(笑)。
7月19日
※国際水連が発表した世界ランキングで、日本の山田沙知子選手は女子800m自由形で、中村礼子選手は女子200m背泳ぎで1位になっているそうです。2人とも、これまで「本番に弱い」というイメージがあったんですね。特に山田選手は、昨年の世界選手権は散々…といっていい結果だったし…。中村選手も、国内では良くても、大きな大会になるとイマイチ実力を発揮しきれないでいました。
でも、2人ともそれを克服すべく、かなり精神面を強化してきてるようです。日本選手権の泳ぎをアテネで再現することができれば、表彰台の一番高いところに上がるのも不可能じゃないと思います。力は充分あるんだし、その実力に見合った結果を残してほしいですね。
※ホッケーの女子日本代表は、現在韓国に遠征中。この日韓国代表と対戦したのですが、結果は2−4の負けとなりました。試合の内容はわからないのですが、韓国には、五輪最終予選では勝って、その後の高円宮牌では負けてるんですよね。だから、実力はそんなに変わらないんだろうなー。ようは、アテネで勝ってくれればいいんですけどね。20、21日にも試合があるそうですが、この結果はどうなるでしょうか。
※アテネでは、路面電車の運行が始まりました。これは、各競技施設を結ぶもので、大会期間中は観戦者の大事な「足」になりそう。工事が遅れてかなり心配されたみたいですけど、どうやらこれは大丈夫そう? ただ、実際に動かしてみると、また問題が出てくるかもしれないですけど(そうならないことを願いたいです)。
7月18日
※前日に続いてソフトボールの壮行試合が行われ、日本はイタリアに4−3でサヨナラ勝ちしました。最終の7回にようやく追いつき、延長の9回に試合を決めたとか。けっこうヒヤヒヤものの勝利だったようです。第1戦では完封リレーに大量得点と、「格の違い」を見せつけた感じだったんですけど、やっぱ毎回そういうわけにはいかないのかなー。それでも、最後には勝つあたり、さすがだなーとは思いましたけど。
これでソフトボールは、あとはもうアテネで戦うのみ。なんだか毎試合、必死になって見てしまいそうです(笑)。
※バレーボール女子のワールドグランプリ、日本はこの日キューバと対戦しましたが、残念ながら1−3で敗れてしまいました。しかも、またもや第1セットだけとって、あとは連取される…というパターン。いろいろと試しているのだとは思いたいですけど、こう負けてばかりだと心配になってしまいます。予選の3週目は韓国で行われますが、ここで最初(22日)に当たるのがブラジル。強豪を相手に、日本はどんな戦い方をしてくれるのでしょうか。
※ビーチバレーのジャパンサーキット福岡大会、女子では唯一五輪に出場する徳野涼子/楠原千秋組が、順当に優勝を果たしました。内容的にも完勝だったようで、国内ではやはり、抜け出た存在みたいです。ただ、国際試合になると、上に山ほど強い組がいるんですよねー。
また、男子では西村晃一/朝日健太郎組が優勝。朝日選手は、インドアのバレーから転向してもう2年になるのですが、結局アテネへ出場するには至りませんでした。今、28歳だと思うのですが、北京まで続けるのでしょうか。それにしてもインドアとビーチ、どっちでもいいから五輪に出て!って思うんですけどねー。
7月17日
※アーチェリーの欧州グランプリ、男子団体で、日本が4位に入りました。準決勝でトルコに敗れ、3位決定戦ではオランダに惜敗。3位以内には入れませんでしたが、この大会で日本がここまで進んだのは初めてだとか。五輪前に、いい感じになってきました。
ただ、女子のほうは1回戦で敗退。昨年の世界選手権では銀メダルをとってるんですけどねー。アーチェリーは、特に女子では韓国がものすごく強いのですが、その下の数か国については、実力の差はほとんどないんだそうです。世界選手権では、勢いに乗って決勝まで勝ち進みましたけど、そういう「勢い」とか「運」とか、ちょっとしたことで結果が大きく変わってきそうです(でも、やっぱり精神力が一番大事かも)。
※バレーボールのワールドグランプリ、今週の日本の試合は、インドネシアのジャカルタで行われてます。前日の16日はロシアと対戦して、ようやく初勝利を挙げました。1セット目は12−25と劣勢でしたが、続く3セットを連取して逆転勝ち。これで勢いに乗ってくれれば、と思ったのですが…。この日はドイツに3−1で敗れてしまいました。
ミスが多かったですねー。せっかく1セット目をとったのに…。そのあとの3セットは、全部20点もとれないままでした。今回のワールドグランプリ、特に大山選手のミスが目立つと思うのは私だけ?
※ソフトボール代表の壮行試合第1戦で、日本はイタリアに11−0と大勝しました。投手陣は相変わらず凄くて、先発の上野選手がノーヒット、続く高山選手も1ヒットに抑えたとか。イタリアは、攻撃のきっかけすら掴めなかったんではないでしょうか。打線も2桁得点を挙げて、投打ともにイタリアを圧倒してくれました。この分だと第2戦でも、実力を見せつけてくれそうです。
7月16日
※サッカー男子の五輪代表が、ようやく発表されました。結局、オーバーエージ枠の代表となったのは、小野選手と曽ケ端選手の2人だけ。高原選手にかわる「3人目」は、選ばれませんでした。また、アジア最終予選で主将を務めた鈴木選手も選出されず。予選のキャプテンが選ばれない、なんてこともあるんですねー。キビシイです。
が、サッカーについては、あまりゴチャゴチャ書くとボロが出るので、手短にしときます(笑)。代表選手は次のとおり(カッコ内は予備登録選手)。
GK…曽ケ端準、黒河貴矢。DF…田中マルクス闘莉王、茂庭照幸、那須大亮、菊地直哉、徳永悠平。MF…阿部勇樹、今野泰幸、森崎浩司、小野伸二、松井大輔、駒野友一、石川直宏。FW…高松大樹、田中達也、大久保嘉人、平山相太。(林卓人、北本久仁衛、前田遼一、坂田大輔)
※陸上の末續慎吾選手は、アテネでは100mに専念するそうです。末續選手は、世界陸上の200mで銅メダルを獲得していて、上位を狙える可能性はこちらのほうが高いのですが、100に「出たい」という気持ちのほうが勝ったようですねー。それに、日本はリレーも有望なのですが、200mとリレーは日程が近すぎるんですね。200が終わると、すぐにリレーの予選が始まるんです。世界陸上でも、ダメージから脚が回復しなくて、結局リレーには出られなかったし…。そういうのを避ける意味合いも強いんだと思います。
日本人男子が、「原点」ともいうべき100mでどこまでやれるか…。見物(みもの)ではあります。できれば、朝原選手と2人で、決勝に進出してほしいんですけどねー。
※アメリカでは、選考会となる全米陸上が開催中です。女子100mで五輪を逃しマリオン・ジョーンズ選手ですが、走り幅跳びでは7m11の好記録で優勝し、代表入りを決めました。ただし、ドーピング問題にはいまだ、決着がついていないんですよねー。開幕までに、結論は出るのかなぁ…。
※開幕を前に、ギリシャでは新聞、テレビ記者の労働組合がストに突入したとか。2日間は新聞の発行が中止となり、テレビではニュースの放送なし、になるんだそうです。労働者の権利…は権利なんでしょうけど、今、そういうことやってる場合かよ!って感じなんですけど。
※ハンガリーからアテネに、生物化学兵器対策班を派遣するそうです。なんでも、ハンガリー軍が開発した、生物化学兵器対策施設とやらを運び込むらしいのですが、これを使えば、世界で最も早く、生物・化学・核兵器を探知できるとか。なんか、あちこちの国から、ものすごい人や設備がやってくるんですねー。願わくば、この設備が大活躍するような事態は、起こらないでほしいもんです。 |