2004年のトピックス           10 11 12

10月31日
体操のW杯、グラスゴーグランプリで、冨田洋之選手が鉄棒で2位、平行棒で7位に入りました。米田功選手は鉄棒で4位でした。
体操協会のHPによると、冨田選手の鉄棒の演技は、アテネの団体決勝を思わせるようなすばらしい出来だったらしい。そう、あの「栄光への架け橋だ〜!」のヤツですね。きっと会場も大いに沸いたことでしょう。冨田選手は、前日に行われたあん馬とつり輪でも3位に入っていて、五輪が終わってもなかなか好調のようです。
ところで、あん馬で優勝したのは中国の肖欽選手なのですが、得点を見てびっくり。なんと9.900が出てるんですよね。ここ数年、国際大会ではお目にかかったことのないような点数で、いったいどんな演技だったのか、ものすごく見たくなってしまいました。

10月28日
第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」も、まともにお伝えできないまま、最終日を迎えてしまいました。本当は、いろいろと見どころがあるはずなのですが、時間のなさにあえなく挫折してしまいました(言い訳がましいなぁ…)。
で、主な結果です。
陸上の成年男子1500mは、小林史和選手が優勝。小林選手は先日、この種目の日本記録を27年ぶりに更新しているのですが、あっというまに日本では敵なし?の状態になってしまいました。現在、この種目の日本は世界から遠く離れていますが、少しは距離を縮めてくれるでしょうか。また、ハーフマラソンは、男子が兵庫の渡辺真一選手がが1時間2分38秒で、女子は千葉の岩本靖代選手が1時間10分26秒で勝っています。
全競技を終えて、天皇杯(総合優勝)、皇后杯(女子総合優勝)とも地元埼玉が獲得しました。
ところで、来年の夏と秋の大会は、岡山で開催されるそうですが、行けない距離ではないので、事情が許せば観戦に出かけてみたいですねー。たぶん、世間ではアテネの余韻もすっかりさめて、普通に観戦できそうですから…。
柔道の井上康生選手が、かねてから予想されていたとおり、11月の講道館杯を欠場することになりました。いちおうこの大会は、来年の世界選手権の1次選考会になっているんですけどねー。まあ、これに出なかったからといって、代表入りが不可能になる…という大会ではないんですけど。理由は、「気持ちが戦闘モードにならない」からだそうですが、できれば早めに気持ちを取り戻してもらって、来年4月の体重別選手権では、あのキレ味抜群の柔道を見せてほしいですね。

10月27日
秋の国体第5日、卓球の少年女子で、福原愛選手を擁する青森が宮城を破って優勝を果たしました。団体戦なので、もちろん福原選手1人の力で勝ち進んだわけではないのですが…。でも、絶対に勝てるエースがチームにいると、やっぱり強いですよねー。
あと、目立った記録では、陸上の少年男子A400mで、大阪の金丸祐三選手が45秒89の高校新を出してます(もちろん圧勝)。コンスタントに45秒台が出せれば、充分にリレーで日本代表入りが狙えるんですよね。このあとの、順調な伸びを期待したいです。ちなみに、成年男子の400mでは、アテネ代表の山口有希選手が優勝しているのですが、タイムは45秒96。これも、シーズン最後にしては悪くないんですけどねー。
また、ソフトボール成年女子では、アテネ代表組が主力の群馬が4連覇を達成しています。
アテネでは、大本命だったにもかかわらず、まさかの棄権で世界中を驚かせた女子マラソンのラドクリフ選手。彼女が、11月7日に行われるニューヨークシティーマラソンへの出場を表明しました。あれから2か月あまりで、次のマラソンに挑戦するわけですが…。肉体的なものだけでなく、精神的にどう立ち直っているかが注目されますねー。本人は電話で「レースを楽しんで勝ちたい」と言ったそうですが…。はたしてどういう結果が出るでしょうか?

10月26日
秋の国体も第4日に入りました。五輪代表組はこの日も登場して、陸上棒高跳びでは澤野大地選手が貫禄の優勝。ただ、記録は5m40と、やや低調に終わってしまいました。やっぱり、シーズンも終わりとなると、最高のパフォーマンスを見せることは難しいんでしょうか?

10月25日
秋季国体の第3日、陸上の成年男子400mハードルで、成迫健児選手が48秒54で初優勝を果たしました。これは、日本歴代4位となる好記録。世界に出ていくには48秒台が必要で、単に48秒台というだけなら記録した選手はそこそこいるのですが…。それでも48秒台の中盤の記録は、なかなか出るもんじゃないです。まだ20歳ということで、今後に期待したいです。
また、アーチェリーの成年男子では、アテネ銀の山本博選手が貫禄の優勝。本人によると、いい試合は見せられなかった…とのことですが、それでも勝ってしまうあたりはさすがというべきでしょうねー。
以前から出ていた話ではありますが、野口みずき選手はやはり、世界陸上の選考会には出場しないそうです。テレビ出演などが重なって、とても冬までに準備はできないとか。まあ、そりゃそうだろうなーとは思いますが、できれば世界陸上で、高橋尚子選手や渋井陽子選手と走ってほしかったんですけどねー。
ただ、ワイルドカードで出場の可能性もある…ということで、わずかな期待をつなぐことにします。

10月24日
シドニー五輪の柔道男子81kg級金メダリスト、瀧本誠選手が、来年の世界選手権を目指して11月の講道館杯に出場することがわかりました。瀧本選手は、アテネの有力候補でありながら、選考会で敗れて代表入りはならず。29歳という年齢からして、これで現役生活にピリオドを打つのでは…と思われていました。
ですが、すでに夏ごろからけいこを始めているそうで、かなり気合いも入ってるんじゃないでしょうか。この階級の日本は現在かなり苦しいだけに、ベテラン復活で若手にも刺激を与えてほしいですね。
24日からは国体の競技が始まりましたが、五輪後とあって、アテネで活躍した選手にはかなり注目が集まっているようです。卓球には福原愛選手が出場するとあって、定員が2000人の会場に5000人が詰めかけたとか。きっとほかの会場も、大盛況なんではないでしょうか?
ハンマー投げのアヌシュ選手が、ついに金メダルを返却したそうです。現在は、ハンガリー五輪委のもとにあって、後日IOCに返却するとか。あれだけゴネたわりには、あっさり返したような気もしますが、さすがにハンガリーの五輪資格の停止もありうる…となれば、本人もあきらめたのでしょう。それとも、同国五輪委からアヌシュ選手に働きかけたのかもしれませんね。
でも、この返してもらったメダルって、これからどこへ行くのでしょう? 室伏選手の手元には、すでに別の金メダルがあるし、いまさらもらってもなーって感じだと思うんですけどねー。

10月23日
埼玉で、第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」が始まりました。今回は五輪直後の大会とあって、出場するメダリストには注目が集まりそうな感じ。アーチェリーの山本博選手は、地元埼玉の旗手として登場したし、ニュースでもいつもより大きく取り上げてくれるでしょうか。夏のスポーツの締めくくりとなる大会だし、どの選手もいい感じでシーズンを終えてほしいですねー。

10月22日
五輪の男子ハンマー投げで、ドーピング違反により金メダルを剥奪された、ハンガリーのアヌシュ選手が、「メダルを返却してもいい」と語ったそうです。なんでも、国際オリンピック委員会が「メダルを返さないと、ハンガリーオリンピック委員会の五輪資格を剥奪する。ついでに財政支援もやめる」などと言って、返還を迫ってきたらしい…。かなり脅迫っぽい感じもしますが、さすがに自分のせいで国全体に迷惑はかけられない…と、アヌシュ選手の心も揺れ動いた?のでしょうか。
でも、これまでの報道でも、返すとか返さないとか、言ってることがコロコロ変わっているので、今回もあまり信じられないですねー。それに、室伏選手のもとには、もう新しい金メダルが届いているわけだし、今さら返してもらわなくても…って気になっちゃいますね。

10月21日
アテネ五輪体操男子の個人総合で、採点ミスから、本来は金のはずだった梁泰栄選手(韓国)が銅に終わったのは、ご記憶の方もいらっしゃると思います。国際体操連盟はミスを認めましたが、順位は変わらず。そこで梁選手側は、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えていたのですが…。結局、CASはこの訴えを棄却。これで、ポール・ハム選手の金、梁選手の銅が確定しました。
理由は「試合が終わるまでに訴えなかったから」というもので、なんかこれ、4年前の篠原選手のときにも聞いたような気がします。ミスはミスだけど、抗議しなかったほうが悪い、ってことなのかな。とりあえず、「おかしい、と思ったら抗議だけはしておけ」ってことなのかしら。
なお、五輪関連で、今回新たに提訴されたものもあるようで、このあとに順位が変動…なんてことも起こりうるんでしょうか?

10月20日
来年の世界陸上を目指して、現在アメリカはボルダーで合宿中の高橋尚子選手ですが、予定を変更して、今月いっぱいはあちらでトレーニングを続けるそうです。今年は例年より暖かいらしく、それならボルダーにいたほうがいい…となったのでしょう。これはたぶん、いい練習ができているから、なんでしょうね。
ただ、以前、気温が急激に低下したボルダーに滞在しすぎたせいで、肋骨(だったかな?)を骨折してしまったことがあるので、帰国時期を誤らないようにしてほしいですねー。とにかく、これからはまず、ケガをしないように気をつけてほしいです。
それにしても、彼女は大阪と名古屋と、どちらに出るんでしょう。昔のような「攻め」の姿勢で走る彼女が、大阪で強い選手と激突してくれたら、本当にものすごくおもしろいんですけどねー。世界陸上の代表は5人だし、選考会での優勝が絶対条件じゃないので、どうせならレベルの高い選手が集まった、ワクワクするレースが見たいですね。

10月19日
柔道の五輪メダリスト10人の写真付き切手が、売り出されることになりました。11月から1カ月間、期間限定で販売されるそうです。セットは、80円切手10枚に、五輪での戦績、選手のサインがついているとか。10人で10枚ということは、単純に考えて1人1枚ってことですよね。お値段は2625円とのことなので、手頃だし、記念に持っておくにはいいかも(とかいいつつ、これまでに発売された「記念」と名のつくものは、一切買っていないのですが)。でも、収益の一部は強化費に充てられるそうだし、日本柔道のますますの発展を願って、やはりこれは買うっきゃない?でしょうか。
マラソンの指導者として有名な小出義雄氏が、公式ホームページを開くそうです。タイトルはその名も「小出道場」。市民ランナーに向けた、「ネットマラソン講座」みたいですね。小出氏は、以前とある企画で市民ランナーを教えたことがあり、そのとき「ちゃんとした指導を受ければもっと速くなる」と感じたとか。それで、ホームページ開設となったわけですが、この方、心底マラソンを指導するのが好きなんでしょうねー。片手間でできることじゃないし。
内容は、指導法や日記などのほか、4人のモニターランナーも登場して、その成長過程を公開するそうです。また、メルマガの発行、会員を対象にした(登録は無料)各地での講習会など、かなりもりだくさん…といった感じです。会員の中から、実際に一流アスリートまで伸びる選手が出てきたりすると、とってもおもしろいんですけどねー。とりあえずは、途中で頓挫してしまわないように…と願っておきます。

10月17日
北京国際マラソンで、日本の櫛部静二選手が8位に入りました。ただ、タイムはあまり良くない2時間17分00秒。30km付近でいったんはトップに立ったのですが、そのあとの落ち込みがひどすぎましたね。櫛部選手は、SBにいたころよりは結果を出しているんですけど、もうあと一歩、って感じです。
また、女子ではアジア最高記録保持者の孫英傑選手が、2時間24分11秒で2連覇を果たしました。孫選手は、アテネ五輪でメダルなしに終わったことがよほど悔しかったらしいですねー。左足を痛めているそうで、今回のマラソンも満足できる走りではなかったとか。でも、彼女が満足てきる走りって、いったいどれくらいのレベルになるんでしょう? ちょっと怖いような気もします。なお、日本勢のトップは、大場美穂選手の14位でした。

10月14日
テコンドーの岡本依子選手が、全日本テコンドー協会の理事に就任することになりました。今後は、現役選手のまま、協会の業務にも関わっていくことになります。
テコンドー団体の分裂問題は、五輪前には大きく取り上げられましたけど、終わってからは日本勢の活躍に押されてしまって、あまり話題に上らなくなってますよね。でも、分裂が解消されたわけではないし、岡本選手がアテネに出場できたのも、いわば特別措置がとられたから…ですからねー。彼女が運営面に関わることで、少しでも状況が改善できればいいのですが。でないと、2年後のアジア大会の派遣問題も生まれてきそうですから。

10月13日
なんと、残念なことに来年の世界体操選手権では、団体総合が実施されないそうなのです。せっかく五輪で、何十年ぶりかの金を獲得したばかりだというのに…。体操では、世界種目別選手権みたいな「ちょっと小さめの世界選手権」もあるにはあるんですけど…。でもやっぱ、本物の世界選手権では、ちゃんと五輪と同じようにやってほしかったです。
なんでも、2006年に、今度は団体のみの世界選手権が行われるらしい…。毎年、そんなに細かい大会をやってくれるよりは、2年に一度、どーんと大きいのを開催してほしいなぁ…。
…で、続いて体操ネタです。上にも書きましたけど、体操はなにげに国際大会が多くて、この日も中国で、仙桃国際大会というのが開かれていたらしい…。でもって、男子平行棒で冨田洋之選手が2位に入ったとか。演技の内容とかは全然わからないんですけど、中国でちゃんと点は出たのかな〜。ちなみにつり輪は3位、あん馬は5位だったので、そこそこの点はつけてもらえたんでしょうか。
なお、この大会には鹿島丈博選手もも出場していたのですが、体調を崩してしまったそうで、得意のあん馬も6位に終わりました。五輪が終わってから、ほとんど休むヒマもなかったみたいですからねー。かなりお疲れだったんでしょうか。
競泳の短水路世界選手権も最終日、男子200m背泳ぎでアメリカのアーロン・ピアソル選手が、1分50秒52の短水路世界新を出して優勝しました。何日か前にも書いたのですが、なんで外国の選手はこんなにタフなんでしょうねー。日本の中野高選手は4位でした。

10月12日
競泳の短水路世界選手権第5日、男子200m背泳ぎで、アーロン・ピアソル選手(アメリカ)が1分50秒52の世界新で優勝しました。前日のクロッカー選手もそうなんですけど、彼らの辞書に「疲れ」という文字はないのでしょうか?
前日に行われた、「オリンピックフェスティバル2004」に出席した室伏広治選手が、トークショーで世界記録更新について聞かれると、「3年以内に」とはっきり答えたそうで…。昨シーズンに世界歴代3位の記録(84m86)を作り、今季は五輪金を獲得して、手応えも掴んできたのかなーと思います。
現在の世界記録は、1980年代に作られたユーリー・セディフ氏の86m74なんですけど、この記録については以前から「かなり黒に近い灰色」だといわれてきました。世界2位の記録も同様で、室伏選手の記録が事実上の世界記録、という見方をする人も少なくないようです。だから、自己記録を更新することさえ、本当はけっこう難しいところまできているんですよね。それでもあえて「3年以内に」と言ったんだから、自信はあるんでしょう。
本人によると「記録の出やすい場所と環境、体調などタイミングが合うところ」で狙うとのこと。今まで好記録を作った競技場といえば…いろいろありますけど、できれば私が見に行くであろう長居陸上競技場で(笑)とリクエストしたいです。

10月11日
10日に行われたシカゴマラソンで、高岡寿成選手が3位に入りました。先頭集団は、途中まで世界記録を上回るハイペースを刻み、高岡選手もなんとかこれについていったようなのですが…。それも30kmすぎまで。勝負が始まったとたんに、脱落してしまいました。
タイムは2時間7分50秒とまずまずなのですが、やっぱり優勝にからめないと…って感じはします。前にシカゴで日本記録を出したときは、終盤まで高岡選手がトップを走ってましたからねー。
とりあえず次の目標は、来年の世界陸上だそうです。今度こそ選考会を勝ち抜いて、ヘルシンキの街を走ってほしいですね。
和歌山県の白浜町で「柔道フェスタ」が開催され、谷亮子選手と野村忠宏選手が、小中学生約650人に技を指導しました。催し自体は、とても盛り上がったようですけど(そりゃ、この2人が来てくれたら、柔道やってなくても参加したいですよね)、こちらが気になるのは2人の今後のプラン。それは報道陣も同じらしく、フェスタのあとでインタビューが行われたようです。
それによると、谷選手は「まずは足首を完治させること」が目標だそうで、出場する試合などはそれから周囲と相談して決める…とのこと。そういえば、五輪前にかなり大きなケガをしてたのでした(忘れてた…)。ただ、現役続行についてはすでに明言してますから、ようは「復帰戦がいつになるか」ということなんでしょう。
また、野村忠宏選手は、去就については未定だそうです。もし続けるとしたら、北京を目指すそうで、これにはちょっと驚きですね。軽量級で長く現役を続けることはとても大変だし、五輪3連覇を達成したら、そのまま引退してしまうとばかり思っていました。でも、「未定」ということは、現役続行の可能性もあるということですよね。野村選手の柔道は見ていてとてもおもしろいし、前人未踏の五輪4連覇を目指してくれたら、すごくうれしいんですけどねー。今後の発言が注目されます。
競泳の短水路世界選手権第4日、男子50mバタフライでアメリカのイアン・クロッカー選手が、22秒71の世界新をマークして優勝しました。五輪が終わっても、すぐに世界新を出せる競技力を維持しているあたり、外国選手のパワーを感じますねー。
日本からは、女子100m平泳ぎに三輪芳美選手が出場しましたが、1分9秒36で8位となっています。

10月10日
ちょうど40年前のこの日に、東京五輪の開会式が行われておりました。といっても、当然私は記録映像でしか知らなくて、今見ると、なんだか「四角い口調」のアナウンサーと、クラシックなユニフォームが、すごく年代を感じさせてくれるのですが…。でも、経済成長に突入する直前の当時の日本にとって、やっぱ、意義あるイベントだったんだなーと思います。これでようやく、完全に「戦後」から脱したのかもしれませんね。
そして、あれから40年…というわけで、この日東京の国立競技場で「東京五輪40年記念イベント」が行われました。当時のメダリストに、今回のアテネ五輪のメダリストも加わって、華やかな式典になったようです。スポーツニュースでは、アーチェリーの山本博選手の姿などが見られました。
でも、ちょうど40年目の大会で、また日本が大活躍を見せた…というのは、なんだか因縁めいてますよね。願わくば、次に大活躍するのが、さらに40年後とはなりませんように。
なお、式典のあとは、40年前にサッカーで金を獲得したハンガリーを招いて、日本選抜との記念試合が行われました。が、日本は惜しくも2−1で逆転負け。でも、もしも「40年前のような活躍をする」という今回のパターンが、4年後にも当てはまるとしたら、日本サッカーは北京で銅がとれるはずなのですが…。それってやっぱり、夢を見すぎでしょうか(笑)。
新体操のイオンカップ最終日、個人総合で優勝したのはやはり、五輪金メダルのアリーナ・カバエワ選手(ロシア)でした。それにしても、柔軟性もあそこまで行くと、人間業とはいえないような気がしてきますねー。これで引退してしまうそうですが、華やかに最後を飾れたのではないでしょうか。なお、日本の中村八千代選手は8位でした。
競泳の短水路世界選手権第3日、女子400m自由形で山田沙知子選手が3位に入りました。タイムは4分4秒64と、やはり自己ベストより3秒以上悪いのですが、タイムより成績を出すことが、彼女の復活につながるのでは…と思いたいです。
また、男子400m自由形の松田丈志選手、女子200m背泳ぎの及川真沙紀選手、男子200m個人メドレーの佐野秀匡選手、女子400mメドレーリレーの日本は、すべて(なぜか)6位でした。

10月9日
女子レスリングのW杯は、日本が5戦全勝で優勝を飾りました。日本は、この日対戦したロシアと中国にも、ともに6−1で圧勝。もちろん、メダリストたちは負けなしで、試合を終えました。
ただ、最後の中国との試合で、48kg級の伊調千春選手にだけは、ちょっとハラハラさせられました。伊調選手も攻めてはいるんだけど、なかなかポイントがとれないんですよね。延長に入って2−2の同点になったときは、「解説の人は『大丈夫』って言ってるけど、本当かな〜」とかなり心配になりました。
でも、伊調選手が落ち着いた攻めで勝利をものにすると、その後の選手は本当に「すっ」と勝っちゃいましたね。最後に浜口京子選手も3−0で勝ち、中国に現時点での力の違いを見せつけました。でも、できれば中国には、72kg級に五輪で金をとった選手を出してほしかったですね。でもって、浜口選手に今度こそ勝ってほしかったんだけどなー。それだけが、残念でした。
なお、以下の順位は、2位カナダ、3位中国、4位ロシア、5位アメリカ、6位インドとなっています。最優秀選手には浜口選手が選ばれました。
それにしても、いくらモンゴメリ選手が出なかったとはいえ、アメリカの5位は意外でしたね。アメリカが力を落とし、中国が上がってきて…来年はどんなふうに勢力図が変わるのでしょうか。
新体操のイオンカップ第2日、予選第2ラウンドの2種目が行われ、個人総合で五輪金のカバエワ選手(ロシア)がトップに立ちました。決勝は上位8人で争われるのですが、日本勢では中村八千代選手がギリギリの8位でこれに進出。トップ選手に混じって演技することで、いい経験をしてもらいたいものです。しかし、なんで新体操は、こんなに世界と差がついてしまったんでしょう? 日本が上位に上がるには、今後、どう強化してけばいいんでしょうね。
アメリカでは競泳の短水路世界選手権が行われています。その第2日、女子800m自由形で、山田沙知子選手が8分18秒21のタイムで優勝しました。山田選手はアテネ五輪の800m自由形で、持ちタイム1位であったにもかかわらず、実力を発揮できずに、今季急成長した柴田選手に金をさらわれてしまいました。以前から精神的な弱さが指摘されていましたが、その弱点はまったく克服できてなかった…ということです。
今回、山田選手自身の持つ短水路世界記録には、5秒近く及ばなかったとはいえ、とりあえずは優勝を飾ることができました。これを新たなスタートとして、気分を新たに競技に取り組んでいってもらえれば…と思います。実力では、五輪や世界選手権の表彰台に上って当然の選手ですから。
なお、男子400m個人メドレーに出場した佐野秀匡選手は8位でした。

10月8日
レスリング女子の国別対抗戦、第4回W杯が開幕しました。初日の日本は、カナダ、アメリカ、インドに3連勝。特に五輪代表組は負けなしで、王座奪還に向けて好スタートを切りました。
アメリカにはもう少し苦戦するかと思ったのですが、5−2とあっけないほど簡単に勝ってしまいました。モンゴメリ選手が棄権した…というのも大きいのですが、それにしてもポイントでもかなりの差をつけているし…。アメリカが弱くなったのか、それとも日本が力をつけたのか、どっちなんでしょうね(どっちも…かな?)。
初日が終わった時点で、首位は3戦全勝の日本、2位には2勝1敗でカナダと中国が並んでいます。
シンクロの新しいヘッドコーチに、現コーチの小川真佐代さんが昇格することが決まりました。また、引退する選手も決定。立花選手と武田選手のほか、米田容子選手、巽樹理選手、藤丸真世選手の3人が現役を退くそうです。残りの4選手の中では、鈴木絵美子選手と原田早穂選手が中心になるとのこと。
ヘッドコーチが交代し、選手の半分以上が入れ替わったら、いったいどんなチームになるんでしょうね。とりあえずは世代交代がうまくいって、競技力が維持できるよう願います。
日本陸連から、野口みずき選手と室伏広治選手のコーチ、つまり金メダルをとった選手の指導者である藤田信之氏と室伏重信氏に、功労章が授与されることになりました。メダルラッシュに押されて忘れてましたけど、そういえば今回、陸上競技で2個も金をとったんですよねー。考えてみたら、すごい快挙だったのでした。
ちょっと欲張って、北京ではトラック種目で、何色でもいいからメダルがとれるといいなーなんて思っておきます。

10月7日
レスリング女子W杯の計量が行われ、日本選手は14人全員がパス。ただ、浜口京子選手のライバル・72kg級のトッカラ・モンゴメリ選手(アメリカ)は、減量に失敗したそうで、計量せず棄権してしまいました。強い人が出なくなるのは、かなり残念です。

10月6日
国際サッカー連盟(FIFA)は、現在23歳以下に限定している五輪の年齢枠を、今後はさらに引き下げ、将来は19歳以下とする方針だそうです。しかも、現在3人まで認められているオーバーエージ枠もなしにするとのこと。これには、サッカーにはそれほど興味のない私でさえ、「なんでやねん!」とつっこみたくなってしまいます。19歳以下なんていったら、ほとんど高校生になってしまうじゃないですか〜。なんで五輪で高校サッカーを見にゃならんのだ…。
ようは、今のままだと、通常のプロの試合に影響が出る…ということらしいんですね。トップ選手が五輪にとられてしまうと。なんか、日本のプロ野球のような理屈だ…。FIFAにとっては、五輪のレベルが低下しようが、そんなこと知ったこっちゃない、というわけです。
もちろん、国際オリンピック委員会が反対するのは目に見えてます。こちらは年齢枠を撤廃するほうに動いてるんですから。五輪実施競技の中でもサッカーはドル箱だし、絶対にレベル低下は避けたいでしょうねー。FIFA側も、北京から即…と思っているわけではないようですが…。この問題って、そのうち決着がつくのでしょうか?
卓球の福原愛選手が、世界ランキングで自己最高の19位となり、ついに10位台へ入ってきました。1年前はまだ30位か40位台だったと思うんですけど、さすが、好成績が続くとランキングも上がりますよねー。
また、岸川聖也選手は18歳以下の男子で1位になったとか(ちなみに福原選手は4位)。若手がどんどん力をつけてきて、日本の卓球の未来は明るい?かな。

10月5日
8日からレスリングのW杯が始まるのですが、アテネでのメダル量産、注目度大幅アップを受けて、最終日にはゴールデンタイムにテレビ中継されることが決まっています。それはとっても喜ばしいことなんですけど、なんか、また、変な演出をやってくれるらしいんですよねー。なんでも選手が入場するときには、それぞれのテーマソングが流れるというのです。
試合が行われるのをそのまま流すだけ…というのは、どうも民放は嫌いらしいので、しかたがない面もあるのでしょうが…。あんまり総合格闘技とか、娯楽色の強い方向に行かないでほしいと思ってしまいます。テーマソングって、なんだかプロ野球みたいだ…。
選手からは希望の曲が提出されていて、7日に正式決定するそうです。本人の要望が通るなら、あんまり変な曲はないかなー(というか、そう願いたい)。あと、外国選手にもテーマソングはつくのでしょうか? 流れるのはテレビだけ?それとも会場も?
まあ、演出もいいですけど、試合だけはきっちりと放送してほしいです。同じ選手のリプレイばかり…ってなことになりませんように。

10月4日
マラソンの高橋尚子選手が、来年の世界陸上への出場を目指しているそうです。ボルダーから帰国したばかりの小出監督が、高橋選手自身の言葉として伝えているし、間違いはないでしょう。
本当なら、高橋選手も出ていたはずのベルリンで、渋井陽子選手が日本記録を樹立したことに、かなり刺激を受けたようです。同じようにアテネを逃した者同士でも、自分は故障の連続でレースにさえ出られず、向こうは復活して日本記録を更新…となれば、「このままではおれない」と思うのも無理はないでしょうねー。というか、ここでやる気を出してもらわなければ…!という感じです。
年内のレースには出ないそうなので、代表を狙うとすれば来年1月の大阪か、3月の名古屋になるわけですが、スケジュールからいくとやはり大阪のほうが適当でしょうか(名古屋では、世界陸上に近すぎるので)。大阪なら、力を持った選手が勢揃いするかもしれないし、渋井選手が出てくる可能性もあるしで、おもしろいレースになりそうです。
でも、こうなるとよけいに、野口みずき選手が世界陸上を回避する、というのが残念ですね。今、直接対決を見ておきたかったなぁ…。
柔道の井上康生選手が、記者会見で「次の試合時期は未定」と話したそうです。左ひざのケガもまだ治りきっていないようで、当面はその治療を優先させ、練習は少しずつ…という感じみたいですね。来年の世界選手権を目指すなら、年末からの試合(選考会)もこなさなければならないのですが…。ただ、これまでずっと休みなしできた井上選手にとっては、一度世界選手権をパスしても、少しゆっくりすることを選んだほうがいいのかなーとも思います。しっかり休養して、またあの切れ味鋭い柔道を見せてもらいたいですね。

10月3日
世界ハーフマラソンの女子で、斎藤由貴選手が1時間11分5秒で5位に入りました。タイム的にはそれほどよくはないのですが、これは暑いインドでの開催ということで、仕方がないのかな。優勝は、中国の孫英傑選手で、こちらは1時間8分40秒のまずまずのタイムでした。五輪では、あまり調子が良くなかったのか、あの「最初からぶっ飛ばす」走りは見られませんでしたが、また調子を上げてきたのかなー。怖い存在なのは変わりないようです。
なお、男子では中崎幸伸選手の14位が最高。1か国上位3人のタイムで争われる団体は、女子が4位、男子は5位となっています。
体操の五輪日本代表による、帰国演技会が大阪で行われました。これ、私もとっても行きたかったのですが、気がついたときにはチケットはすべて完売してしまってたんですよねー。人気の高さが伺えました。
演技では、地元大阪出身の米田功選手、冨田洋之選手、鹿島丈博選手が登場すると、大きな歓声があがったとか。でも、これは地元でなくても、同じかも…と思ったりして(笑)。
鉄棒では、冨田選手が新月面の着地をぴたりと決めてくれたそうで、その場で見ていたら「伸身の新月面は栄光への…」なんてセリフが、頭に浮かんできたかもしれないですねー。演技会は、北海道や静岡などでも行われるそうなので、お近くの方はぜひ行ってみてください〜。

10月1日
ドーピング検査を拒否して金メダルを剥奪されたアドリアン・アヌシュ選手を、ハンガリー陸連は2年間の資格停止処分としました。これは通常、ドーピングが発覚した場合の、規定の罰則です。アヌシュ選手は「引退する」とか言ってますけど、本当はどうするつもりなんでしょうねー。2年後に、世界トップクラスの実力を保って復帰してきたらすごいとは思いますが、いまだにゴネているようではそれも無理かも。
なお、円盤投げのファゼカシュにも同様の措置がとられています。
日本オリンピック委員会から、「東京五輪40年記念イベント」の概要が発表されました。これは、東京五輪開催から40周年を記念して、40年前の開会式当日(10月10日)に行われるイベントです。
セレモニーには、当時のメダリストが多数登場するようで、女子バレーの「東洋の魔女」たち、体操男子団体の面々、男子重量挙げの三宅義信さんなどの名前が挙がっています。アテネ金の野口みずき選手、室伏広治選手らも顔を揃えるらしく、新旧のメダリストが並ぶ華やかな催しになりそう。また、40年前にサッカーで優勝したハンガリーから、選抜チームを招いて、日本選抜との試合も行われます。
いろんな人が楽しめるイベントになりそうで、私も行けるものなら行ってみたかったですねー。

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