2004年のトピックス           10 11 12

9月30日
女子レスリングのW杯が、10月8〜9日に行われます。これは、個人ではなく国別の対抗戦。この大会で優勝することが、すなわち女子レスリングNo.1の国である…という証明になるのではないでしょうか。記者会見で、これまで外国人選手に負けなし(74連勝中)の吉田沙保里選手は、「無敗を守りたい」と言ったとか(頼もしい!)。昨年は優勝を逃しているので、今回はぜひとも「団体世界一」の座を奪還してほしいものです。
また同日に、レスリング男女のメダル獲得祝賀会も開かれました。金メダリストの吉田選手と伊調馨選手に、協会から100万円相当の純金製メダルが贈られたのをはじめ、メダリストの6人には総額2000万円以上の報奨金が出たそうです。やっぱ、結果を出した人が報いられるのは、喜ばしいことだなーと…。お金のためだけにやってるわけではなくても、もらえたほうがうれしいのはたしかですからねー。
都内に住む金メダリスト6人に、石原都知事より東京都栄誉賞が贈られました。受賞したのは、競泳の北島康介選手、体操の塚原直也選手、柔道の内柴正人選手、鈴木桂治選手、谷本歩実選手、阿武教子選手。表彰式では都知事が祝辞を述べ、賞金(金2個の北島選手のみ50万、あとの5人は30万)が授与されたそうです。
都道府県の賞はほぼ出尽くした…と思ってたら、東京都がまだだったんですねー。気がついたら、五輪終了からすでに1か月もたってるし、余韻を楽しむのもそろそろ終わりでしょうか、ね。

9月29日
パラリンピックが終わったばかりのアテネでは、日本選手団の解団式が行われました。オリンピックでは日本に帰ってから解団式があったのですが、こちらは先に解散しちゃうんですねー。史上最高の結果に、役員の方々のあいさつでも、景気の良い言葉が飛び出したようです。
パラリンピックでは特に、「参加することに意義がある」のかもしれないですけど、やはり好結果が出たほうがいいですもんね。というより、今は「参加するだけ」のために来ている人って、ほとんどいないのかも。記録もどんどん伸びてきているし、北京ではさらにハイレベルな戦いが繰り広げられるのかなぁ…。
ソフトボール女子の次期日本代表監督は、10月17日に決まるそうです。ただし、宇津木妙子監督の退任が決まったわけではなく、まず、宇津木監督の意向をはっきり聞いて、そのうえで人選を進めるとのこと。宇津木監督自身は「金メダルがとれなかったのは自分の責任」と言っているようですが、進退についてはなにも口にしていないそうです。まったく新しい体制になるのか、それともこれまでの体制を踏襲していくのか、気になるところです。
イギリス・オックスフォード大学での研究によると、2156年の五輪(152年後)で陸上の100mの記録は、8秒そこそこにまで伸びるそうです。しかも、男子が約8秒10、女子が約8秒08になって、男女が逆転する…というんですね。なんか、全然信じられない記録です。
100mの記録って、かなり限界まで近づいているような気がするんですけどねー。だって、40年前の東京五輪のときに「9秒台に突入なるか」といわれてて(ただし、当時は手動計時だったので、電動だともう少し遅い)、たしか10秒0の世界新が出たはず。で、ようやく次のメキシコで、電動計時で10秒を切った…んだったかな。さすがに、自分が見ていないことなので、自信がないのですが。
で、今、東京から40年経って、ようやく9秒78ですからねー。しかも、その記録を出したモンゴメリ選手は、ドーピング疑惑の渦中にいるし…。女子に至っては、ソウル五輪(1988)でジョイナー選手が出した10秒49から進歩なし。しかもこの記録は「限りなく黒に近い灰色」のもの、つまり、薬物のおかげで出た可能性がかなり高い…といわれています。調べようにも、ご本人はすでに亡くなっているし、真相は闇の中って感じなんですよね。こういう状況で、本当に8秒台なんて出せるのだろうか…。
まあ、この説は「生物学的な限界はない」という前提に基づいてのもの、だそうなので…。でも、限界は…なくはないですよねえ? けど、そんな速いタイムで走る人を、一度この目で見てみたいかも。150年後は無理として、生きている間にどこまで記録は短縮されるんでしょうね。

9月28日
アテネ五輪・体操男子個人総合の結果について、韓国の梁泰栄選手が「採点ミスのため銅に甘んじた」として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴しました。この提訴を受けて開かれた聴聞会には、梁選手と金メダリストのポール・ハム選手が出席し、ヒアリングが行われたそうです。審判の採点が間違っていたのは明白なのですが、CASではどのような判断を下すんでしょうね。ちなみにハム選手は「CASが梁選手を金と認定すれば、金メダルを返還する」とのこと。とりあえず、早くすっきりと決着をつけてほしいものです。
しかし、今回の五輪体操の審判は、いったいどの程度のレベルだったんでしょう? 種目別でも、なんだか怪しい得点がありましたよねー。あと、観客のブーイングで得点が訂正されたりしたし、審判の権威も下がりっぱなし…って感じです。
アテネ五輪レスリング・男子フリースタイル55kg級で、銅を獲得した田南部力選手に、北海道から栄誉賞が贈られました。この日、北海道庁で知事から賞状と記念品が手渡され、田南部選手は笑顔で受け取ったとか。こういう話題もそろそろ終わり…かと思ったら、まだもう少しは続きそう? やっぱ、自分の生まれ育った土地の賞というのは、格別なものがあると思うので、まだの都道府県がありましたら「今からでもぜひに」とおすすめしたいです(笑)。
アテネ・パラリンピックが終わりました。最終日の28日夜には五輪スタジアムで閉会式が行われ、日本勢が最高の成績を挙げた大会もこれで幕を閉じました。日本のメダルは、前日のトピックスでも触れたとおり、金17、銀15、銅20の計52個。でも中国は、金メダルだけで63個を持っていったそうで、4年後に向けて、着々と強化は進んでる…って感じがしました。北京では…できれば中国のメダル独占に、少しでも歯止めをかけてほしいもんです。
ベルリンマラソンで日本新を樹立した、渋井陽子選手が帰国しました。渋井選手は「うれしい」と喜びを表していましたが、監督によると、どうも完璧な状態ではなかったようで…。それでも2時間19分41秒が出せるあたり、潜在能力の高さを感じさせてくれました。「17分台まで」とは監督の弁ですが、たしかに可能性はありそうです(ただ、勝負に強いかどうかは別の話ですが)。
1998年、高橋尚子選手が21分台の日本最高記録で走り、翌年山口衛里選手も22分台で続くと、あとはもう次々に…という感じで好記録が生まれました。今回も、渋井選手が20分を切ったことで、「われもわれも」と記録を狙ってくるんじゃないでしょうか。さしあたっては、野口みずき選手がどのくらいのタイムで走ってくれるか、注目したいですねー。

9月27日
シンクロの立花美哉選手と武田美保選手が、正式に現役引退を発表しました。アテネで金はとれなかったけれど、武田選手の言うとおり「納得できる結果」だったのではないでしょうか。持ち味は発揮できたし、やるだけのことはやってくれたと思います。立花選手も「思い残すことはない」とのこと。
それに、五輪では銀が最高でしたが、2001年の世界選手権では、デュエットで金も獲得しました。長く、しかも最後まで第一線で活躍してくれた2人に、心から「お疲れさまでした」と言いたいです。
2人の今後ですが、武田選手はプロのショースイマーの世界に進む…とのこと。立花選手は未定ですが、どんな形にせよシンクロ界に関わっていくのは間違いないようです。
この2人が、いままでの日本の「柱」だったわけだし、引退すると本当にがらっと変わってしまうんだろうなー。今後の日本は、どんなチームになっていくんでしょうね。
アテネ・パラリンピック第11日、競泳の成田真由美選手が今大会7個目の金メダルを獲得しました。成田選手自らが「一番好きな種目」という女子50m自由形(運動機能障害3)で、39秒22の世界新を出しての優勝です。今大会、結局日本は17個の金を獲得したわけですが、そのうちの7個が成田選手のものですからねー。
ただ、最後に出場した200mメドレーリレー(運動機能障害)では、日本チーム(成田、梶原、奈良、藤田)は銅で、惜しくも8冠は達成できませんでした。が、こちらは持ちタイムから考えて、メダルがとれれば上々…だったとのこと。いずれにせよ、成田選手が最高の結果でこの大会を終えたのは、間違いなさそうです。
また、男子の200mメドレーリレー(運動機能障害)でも、日本チーム(江島、鈴木、前田、花田)は銀メダルを獲得。個人では、男子50m自由形(運動機能障害4)の花田裕治選手が「ベストを出せた(本人談)」泳ぎで銀、女子50m自由形(運動機能障害5)の奈良恵理加選手が銅メダルを獲得しています。
続いて陸上では、男子やり投げ(視覚障害1)の尾崎峰穂選手が銅をとりましたが、男子走り幅跳び(切断など1)の小谷謙二選手は4位、男子走り高跳び(切断ほか2)の鈴木徹選手は6位と、メダルには届きませんでした。
そのほか、自転車では、男子三輪ロードタイムトライアル(脳性まひ)で小川睦彦選手が5位、男子タンデムロード総合(視覚障害)で大城竜之選手の組は17位、葭原滋男選手の組は18位。車いすバスケットの女子は、メキシコを下して5位が決まりましたが、男子はアメリカに勝てず8位。さらに、シッティングバレーボールの男子は7位となっています。
これで、日本選手の出場する種目はすべて終了(最終日の28日はなし)し、今大会のメダル数が確定。金17、銀15、銅20で計52個となり、金メダル数はもちろん、メダル総数でも史上最多となりました。
それにしても、アテネでは、オリンピック、パラリンピックとも最高の結果が出せましたねー。五輪発祥の地と日本は、よほど相性が良かったのでしょうか? 五輪開幕前、アテネ市民の多くが「絶対に成功する」と言っているのを聞いて、「なんとまあ脳天気な…」と思ったものですが、少なくとも日本選手に関しては、この予言は大当たりしてくれたようです(笑)。

9月26日
ベルリンマラソンの女子で渋井陽子選手が初優勝し、同時に2時間19分41秒の日本新を樹立しました。渋井選手は、これまでの高橋尚子選手のタイムを5秒更新して、世界で5人目の「2時間20分を切ったランナー」に。また、2位には大南博美選手が入って、日本勢が1、2位を独占しました。
渋井選手にある程度の力があるのはわかっていても、20分を切れる…とは正直思ってなかったです。たしかにコースが平坦になって難易度は下がりましたが、どっちみち20分を切った選手は全員、同様の「記録製造コース」で走ってますからねー。この数字に価値があります。
レースについては、残念ながら中継を見られなかったし、スポーツニュースでも渋井選手が走っているところが映っただけなので、なにもコメントしようがないのですが…。でも、かなり調子は良かったみたいですね。ゴール前はさすがにペースが落ちましたが、最後まで気持ちは切れなかったようです。
それにしても、五輪の選考会で敗れても、こうやって記録でアピールしてくるあたり、精神力の強さを感じます。ここで、自分の力を証明したかったんだろうし、事実それを充分に果たすことができましたね。
欲をいえば、高橋尚子選手にも、予定どおりここに出てほしかったなー。高橋選手が完調だったら、いったいどちらが勝ったんでしょう?
全日本実業団陸上の最終日、男子100mでは朝原宣治選手が10秒23順当に優勝を飾りました。どうやら、来季も現役続行の意向のようで、できれば世界陸上では、五輪で惜しくも逃したリレーのメダルをとってきてほしいものです。
男子110mハードルでは、五輪のこの種目で日本新を出した谷川聡選手が優勝。このところずっと、内藤真人選手に抑えられてきましたけど、ここへきて「ベテラン復活」って感じになってきました。110mハードルの日本記録は、ここ数年でかなり伸びてるんですよね。世界に全然太刀打ちできなかったのが、少なくとも、準決勝には充分残ることのレベルまで来てる。決勝進出までもう一歩だし、来季もぜひ、2人で争って記録を伸ばしてほしいです。
男子400mは、日本選手権優勝の佐藤光浩選手が勝ち、国内での勝率はかなり上がってきた様子。あとは、国際大会でもその走りができるように…と思います。女子800mは、前日の1500mに続いて杉森美保選手が優勝。この人はもはや、国内では敵なしですね。
また、円盤投げでは室伏由佳選手が勝って、ハンマー投げとの2冠を達成。今季、ぐっと成長した室伏選手ですが、来季はもうちょい記録を伸ばして、ぜひぜひ「兄妹で決勝進出」を果たしてほしいところ。「兄妹でメダル」と言いたいんですが、さすがにそれはまだ難しそうです。
パラリンピック第10日、男子マラソン(視覚障害1)の高橋勇市選手、男子マラソン(車いす2)の高田稔浩選手、女子マラソン(車いす)の畑中和選手が金メダルを獲得しました。また、女子(車いす)では土田和歌子選手が銀となって、日本人が1、2位を独占しました。
ところで、これで3冠となった男子の高橋選手ですが、ゴール前でほかの選手にかわされ、いったんは「負けた」と思ったらしいのです。が、なんとそれは別のクラスに出場していた人だったとか。マラソンの場合は、クラスが違っても一緒にやってしまうんですねー。しかし、抜いた選手って、どのクラスだったんでしょう。
さらに陸上では、女子200m(脳性まひ2)に出場した菊池栄里子選手が、32秒30で銅メダルを獲得しています。
また、競泳では相変わらずの強さを発揮しました。成田真由美選手が女子150m個人メドレー(運動機能障害)で世界新を出して優勝し、これでシドニーと並ぶ6冠目。河合純一選手も男子50m自由形(視覚障害1)で3連覇を果たしました。
ゴールボールでは、3位決定戦でフィンランドを破って銅。アーチェリーの男子団体は、決勝で韓国に敗れて銀となり、女子団体では準決勝、3位決定戦とも負けてメダルなしに終わりました。また、車いすバスケットの女子は、5−8位決定戦でオランダに勝って5−6位決定戦に進出しています。
自転車の男子タンデムスプリント(視覚障害)でドーピング違反が発覚し、日本の葭原滋男/大木卓也組が3位から2位に繰り上がりました。日本にとっては喜ばしいことなのですが、そのドーピングというのが、2位だったスロバキア組のパイロット、つまり「目」の役割をしていた健常者の違反らしいのです。仕方がないんですけど、ちょっと酷な結果となってしまいましたねー。

9月25日
スーパー陸上が終わったばかり…だというのに、休む間もなく次は全日本実業団陸上が始まりました。両方の大会に出場した選手は、横浜→新潟の移動もあって、かなり大変だったのではないでしょうか。第1日は、男女計22種目の決勝などが行われました。
まず、女子400mハードルでは、吉田真希子選手が56秒78で優勝。本来なら五輪に出場してもおかしくない選手なのですが、今年はもうひとつ力が出せないまま…できていました。この日のタイムも、自己ベストより1秒近く遅かったのですが、リズムは悪くなく、ようやく感覚を取り戻してきたようです。ここ数年、ずっと記録を伸ばし続けていて、この種目のレベルをようやくB標準突破まで引き上げてきた選手なので、できればアテネにも行ってほしかったんですけどねー。でも、来年からまた新たにがんばってほしいです。
女子1500mでは、800mで五輪に出場した杉森美保選手が、自己新をマークして優勝しました。五輪でも、あと少しで準決勝進出…と健闘して、今や日本の女子中距離では完全に抜け出した存在になりました。今後は秋の国体、12月の全日本実業団女子駅伝などに出場予定だそうです。800だけでなく、1500の日本記録保持者になる日も近いのでしょうか。
また、女子ハンマー投げは、室伏由佳選手が65m13の大会新で制し、男子10000mでは佐藤敦之選手が、27分56秒86の好記録をマークして4位に入っています。
パラリンピック第9日、車いすテニス男子ダブルス決勝で、斎田悟司/国枝慎吾組がフランスペアに圧勝。車いすテニスで、アジア初の金メダルを獲得しました。翌日のテレビ中継で少し試合が見られたのですが、日本ペアは終始試合の主導権を握って、相手につけいる隙を与えませんでしたね。ベースラインあたりで打ち合うだけのフランスペアに比べて、日本ペアはネットにも積極的に出てきてたし…。しっかし、よくあれだけ車いすを自在に操って、コートの中を走り回れるもんですよねー。
また、女子ダブルスの大前千代子/八筬美恵組も、3位決定戦に出場したのですが、こちらはスイスのペアにストレート負け。男女でのメダル獲得はならなかったのが、少し残念でした。
陸上では、男子800m(車いす4)の安岡チョーク選手が、ついに金メダルを獲得。ゴール付近で少し追い込まれてヒヤリとしましたが、世界記録にあと0秒28と迫る好タイムで逃げ切ってくれました。これで安岡選手は、日本代表として初めて出た大会で、金・銀・銅メダルを獲得したことになります。男子800m(車いす3)の広道純選手、女子200m(脳性まひ=車いす使用)の荒井のり子選手も銅メダルを手にしました。男子100m(車いす3)の永尾嘉章選手は、決勝進出を決めました。
フィールド種目では、男子円盤投げ(車いす3)に出場した大井利江選手が銀メダルを獲得。途中までは世界新も記録してトップに立っていたのですが、最終の6投目で逆転されてしまいました。
競泳では、女子100m背泳ぎ(視覚障害1)の秋山里奈選手が銀、男子100m背泳ぎ(視覚障害1)の河合純一選手と100m背泳ぎ(視覚障害2)の酒井喜和選手が銅をとりました。
それからアーチェリー(W1/W2)の女子では、磯崎直美選手が銀、平澤奈古選手が銅と、表彰台の両側を日本選手が占めました。すばらしいことですが、2人は必ずしもこの結果に納得はしていない様子。磯崎選手は、決勝では力を充分発揮できなかったようだし、平澤選手は予選で世界記録を樹立していたにもかかわらず、準決勝で逆転負けを喫してしまったし…。やっぱ集中力が要求される競技だけに、ほんの少しの手元の狂いも許されないってことなんでしょうねー。
また、ゴールボール女子は、準決勝でアメリカに負けて3位決定戦へ。車いすバスケットの男子は、決勝トーナメント1回戦でカナダに敗れて、こちらは7−8決定戦へ回りました。シッティングバレーボールの男子も、準々決勝でボスニア・ヘルツェゴビナに敗退。車いすラグビーは8位が、卓球男子団体(運動機能障害7)では1次リーグ敗退が決まっています。

9月24日
パラリンピックの第8日、競泳の女子200mリレー(運動機能障害)で日本チーム(奈良、梶原、藤田、成田)が優勝しました。記録は、3分0秒62の世界新、そして成田真由美選手はこれで5個目の金メダルです。また、男子100m自由形(視覚障害1)では、河合純一選手がバタフライに続いて2個目の銀を獲得。トップの選手とは0秒07の僅差で、本人も「自分が勝ったのでは」と思ったとか。でも、競泳って身体は先に行ってるようでも、微妙なタッチの差で順位が変わってきますからねー。これも運、なのかなぁ。男子200mリレー(運動機能障害)は4位、男子100m自由形(視覚障害2)の酒井喜和選手は7位でした。
陸上では、男子1600mリレー(車いす)で日本(安岡、永尾、寒川、副島)が銅メダルを獲得。男子800m(車いす4)では、安岡チョーク選手が全体の1位で決勝に進みました。
自転車の男子三輪ロードレース(脳性まひ・CP1/2)では、小川睦彦選手が銅メダルを獲得。パワーリフティング男子67.5kg級(運動機能障害)の宇城元選手は8位に入賞し、アーチェリー男子個人(車いす1)の南浩一選手は準々決勝で敗退しました。
車いすテニスの男子ダブルスで、準決勝に出場した斎田悟司/国枝慎吾組は、オーストラリア組との2時間39分に及ぶ激闘を制して決勝に進出。女子ダブルスの大前千代子/八筬美恵組は、準決勝で敗れて3位決定戦に回りました。
車いすラグビーでは5−8位決定予備戦で、ベルギーに35−36の1点差で敗れ、7、8位決定戦に回り、ゴールボール女子はドイツに勝って、1次リーグ3位で準決勝に進出。シッティングバレーボールの男子はドイツに敗れて3敗目を喫し。車いすバスケット男子では準々決勝進出を決めています。
パラリンピックの柔道(視覚障害)男子60kg級の勝者・キューバのペレス選手が、ドーピング違反で金メダルを剥奪されることになりました。メダルの剥奪は、今大会初めてです。で、本来なら銀の広瀬誠選手が金メダルに繰り上がる…はずだったのですが、柔道の場合、3位が2人となる関係上順位の変更が難しく、結局広瀬選手は銀のままとなってしまったそうです。陸上や競泳なら、普通に金になってたんでしょうけどねー。それにしても、パラリンピックも薬物と無縁ではいられないんですねー。
五輪の柔道男子66kg級で金メダルを獲得した内柴正人選手に、熊本県の県民栄誉賞が贈られました。また、この前日には、熊本県合志町(出身町)から町民栄誉賞が授与されたそうです。
ちっちゃい町から五輪金メダリストが出たら、すごく盛り上がるでしょうねー。私も、自分の田舎から金メダリストが生まれたら、いくらでも賞をあげて!って思うでしょうけどねー。実際は、五輪選手すら出ないのが悲しいところです。

9月23日
セイコースーパー陸上が行われました。オリンピックも終わって、ちょっと気の抜けた状態になってしまうかなーと思いきや、各種目でなかなかの記録が出て、特に会場では盛り上がったんじゃないかなー。
それにしても、超満員(5万人?)の観客席には本当にびっくりしました。だって、普段はよく入っていても、メインスタンドのそれもゴール付近のみ。そのほかは、がら〜んとした状態ですからねー。観戦するときは、だいたい競技開始の1時間前に行けば、ゴール手前の最前列か2列目はとれるので、いつも特等席に座っているのですが…。いやー、オリンピック後というのは、さすがにどの競技もすごい盛況ぶりです。
とまあ、前置きはこのくらいにして、ざっと競技の感想を書いてみます。
まずは、やっぱハンマー投げの室伏広治選手ですね。83mを超える投擲を、ここへきて連発してくれるとは…。今季はまだ、一度も83m台を投げていなかったので、「新しく取り組み始めた方法が、合っていなかったのでは?」と少し心配していたのですが、この83m15の投擲で、それは無用だったということがよくわかりました。ただ、最後の投擲は力が入りすぎてしまったのか、ファウルして、トラックをバウンドしていったのが怖かったですけど…(あれは、生で見てると本当に怖いです)。
あと、最後にメダル授与式が行われて、ようやく正当な持ち主に金が渡ったんだなーと思うと、感無量でしたね。3位の選手も来日してくれなかったのが少し残念ですが。まあ、「本物の表彰式」での「君が代」は、来年の世界陸上で改めて聞かせてもらうことにしましょう。
次に印象に残ったのは、男子100mでしょうか。9秒97で、五輪金のガトリン選手が快勝しました。ガトリン選手の走りは、貫禄というか圧巻というか、ほかを寄せつけない強さでしたね。本人によると「60mで顔を上げたら周りにだれもいなかった」とのことですが、そりゃ、あれだけ差があれば、見えるはずもないでしょうって感じです。
3位に入った朝原選手も、いい走りだったんですが…。持ち味の「後半の伸び」が、もっと出てくればなーと思うのですが。五輪のときのインタビューでは、来季も現役続行の可能性が伺えたのですが、果たしてどういう選択をするのでしょうか。
また、この大会を最後に、ナミビアのフレデリクス選手が現役生活にピリオドを打ちました。五輪では、36歳にして200mの決勝にまで進みましたが、さすがにもう限界なのでしょう…。このラストランは4位。でも、この年齢まで、世界トップクラスの実力を維持できるというのは、本当にすばらしいです(と、よく書いてますが)。
ほかにも、女子走り幅跳びのドレクスラー選手(ドイツ)、女子走り高跳びのババコワ選手(ウクライナ)、それに日本の坂上香織選手が現役を引退。ドレクスラー選手も印象深い選手で、けっこう何度も「もう限界では?」みたいな感じになっていたのに、それでもしっかり復活して出てきましたからねー。坂上選手は、まだ30歳になったばかりだし(ドレクスラー選手は39歳)、今年の日本選手権で自己記録を出してて、まだ伸びる余地はあると思うので、もう少し続けてほしかったかも。なじみのある選手が引退していってしまうのは、やはり寂しいです。
…と、しみじみするのはこれくらいにして、競技の感想に戻ります。男子400mハードルでは為末大選手が、48秒59の好タイムで優勝。今季は上り調子のまま終わってくれたので(試合はまだ残ってるでしょうけど)、来季にこのまま繋げてくれればと思うのですが…。
また、4位には49秒07をマークした、大学生の成迫健児選手が入りました。以前からこの種目では、日本に高レベルの選手が揃っていて、為末選手までそれがとぎれることなく続いていたんですね。ただ、その下の世代がなかなか伸びてくれなくて、ここで終わっちゃうのかなーって感じだったのです。でも、成迫選手の登場で、ちょっと安心しましたね。次は、早く48秒台をマークしてほしいなぁ。
そのほかは…男子棒高跳びで、優勝したマック選手と、日本の澤野大地選手の違いに、ちょっと愕然…。澤野選手だって、これまでの日本選手と比べれば、桁外れの実力を持っているのは確かなんですけどねー。でも、マック選手が5m80を軽々と越えていくのを見て、やっぱ、まだまだ世界のトップとは差があるんだなーと、思い知らされてしまいました。ようやく、こうして比較できるところまで澤野選手が上がってきた、というのが本当のところなんでしょうねー。すべてはこれからですね。
あと、最後に男子100mハードルのことなのですが…。結局何回、フライングがあったんでしたっけ? 最初の1回はともかく、あとは、ビデオで見てもわからないくらい微妙なもの。最後は、どの選手もかなり集中力を欠いていたような気がしました。
たしか、昨年の大会の男子100mでは、明らかなフライングなのにもかかわらず(ビデオで見なくてもわかる程度の)、なぜかスターターが見逃して、レースが成立しちゃったんですよね。あのときは、フライングだと思ってスピードを緩めた選手も何人かいたし、こんなんでいいのか?なんて思ったのですが…。どっちにせよ、もうちょっとちゃんと撃ってくれ、って感じでした。
アテネ・パラリンピック第7日、競泳女子50m平泳ぎ(運動機能障害)で、成田真由美選手が今大会4個目の金メダルを獲得しました。成田選手の言葉によれば「平泳ぎは苦手」とのこと。それが、56秒20という、本人も驚くような世界新での優勝ですからねー。最初から飛ばしていく…という作戦が、功を奏したようです。成田選手の出場種目はあと四つ残っているんですけど、いったい何個の金メダルを持って帰ってくれるのでしょうか?
さらに、男子50m平泳ぎ(運動機能障害2)の軽部弘選手と、男子400mフリーリレー(河合純一、杉内周作、恵川光生、酒井義和)でも銅メダルを獲得。成田選手があまりに凄すぎて、ほかの選手にまで目がいかなかったりするのですが、競泳陣は総じて好成績をとってますよね。
続いて陸上です。男子1500m(車いす1)では高田稔浩選手が3位でゴールし、5000m、400mの金に続く三つ目のメダルを獲得。さすがにこれまでの疲れがかなりたまっていたらしく、最後はついていくのがやっと…という状態だったそうです。また射撃では、男女共通フリーピストルに出場した大橋健次選手が17位となっています。
お次は球技です。車いすテニスの男子ダブルスで、斉田悟司/国枝信悟組が準決勝進出を決めました。斉田選手、国枝選手とも、シングルスでは準々決勝で敗退。よけいにダブルスにかける思いは強かったようです。あとひとつ勝てばメダルなので、そこまでは踏ん張ってほしいですねー。
車いすバスケットの男子は、ギリシャに勝って予選B組4位以上で準々決勝に進出しましたが、女子は準々決勝でアメリカに敗れてメダルを逃しました。車いすラグビーは準々決勝で敗れて順位決定戦へ、ゴールボールの女子はフィンランドに勝って、予選リーグ3位につけています。

9月22日
パラリンピック第6日、陸上男子400m(車いす1)で高田稔浩選手が、今大会2個目の金メダルを獲得しました。スタートは出遅れたものの、最後の直線で前の選手をかわしてトップでゴール。1分0秒92のパラリンピック記録、というおまけつきでした。
また、男子400m(車いす3)では、安岡チョーク選手が47秒67で銀を獲得。安岡選手はタイ国籍なのですが、日本人女性と結婚し、今回から日本代表として出場しているそうです。パラリンピックの場合は、正式に国籍が変更されてなくても、その国の代表として出場できるんですね。
また、女子100m(脳性まひ2)の加藤有希選手は銅メダル。ただ、15秒53というタイムを聞いてびっくり…。私よりずっとずっと速いんですもん。障害を持っていても、そんなに速く走れるんですねー。それから、女子100m(脳性まひ1)では、荒井のり子選手が4位に入っています。連覇がかかっていたそうですが、残念ながら後半、3人に抜かれてしまったとか。競泳の成田選手を見ていると、連覇も当然…って感じに思えてしまいますけど、決してそんなに簡単なわけじゃないんですよねー(成田選手が凄すぎるだけですね)。
で、その競泳ですが、この日は惜しくもメダル獲得ならず。男子200m個人メドレー(視覚障害1)で、河合純一選手が4位に入ったのが最高でした。女子100m平泳ぎ(運動機能障害6)の山内美津希選手は5位、男子100m背泳ぎ(運動機能障害2)の江島大佑選手も同じく5位、細川宏史選手は7位でした。
そのほかの結果は…。自転車の男子タンデム1kmタイムトライアル(視覚障害)で、大城竜之/丹沢秀樹ペアが4位、葭原滋男選手のペアは6位。アーチェリー女子個人(車いす)では平沢奈古選手が予選1位で、磯崎直美選手は3位で準決勝に進出。射撃の寺井亜希選手は、男女共通エアライフル伏射(1)で7位。セーリングの1人乗りの須藤正和選手は、第8レースを終えて前日と同じ総合14位。
球技では、車いすテニス・女子ダブルスの大前千代子/八筬美恵組が準決勝へ。男子シングルスの斎田悟司選手と国枝慎吾選手は準々決勝に進出。車いすバスケット女子は、カナダに敗れてB組3位で準々決勝へ。シッティングバレーボール男子は、フィンランドにストレートで敗れて2敗目。ゴールボール女子は、カナダに敗れて、これで予選4位。
ただ、こうやってずらずらっ…と書いてきて思ったのですが、なんで日本の団体球技は、オリンピックもパラリンピックも、同じように「強くない」のでしょうか…? 謎です。
バレーボールの栗原恵選手が、所属するNECを退社することになりました。チームはかなり引きとめたそうですが、意志が固かったようですね。なんでも、イタリア行きが有望視されてるようですけど、やっぱ、レベルの高いところでやってみたくなったのかなー。この選択が、吉と出ることを願いたいです。
男子ハンマー投げでメダルを剥奪されたアヌシュ選手が、「残りの人生をかけて疑惑を晴らす用意がある」との決意を表明しました。本人によると、今でも「自分がチャンピオン」だと思っていて、今後は「タイトルを守るために戦う」のだそうです。スポーツ仲裁裁判所への提訴が受理されたので、「ここらで決意表明」って感じなんでしょうか。
でも、不思議なのは、疑惑を晴らすチャンスはいくらでもあったのに、アヌシュ選手が全然応じなかったことですよね。再検査の期限を伸ばして、ギリギリまで待ってくれたのに…。そんなに潔白を証明したいなら、なんであそこで検査を受けなかったんでしょう。そのあたり、ちゃんと説明してほしいもんです。

9月21日
この間、アテネ五輪が終わったばかりだというのに、北京では4年後に向けて、早くもカウントダウンが始まりました。天安門広場の東側にある国家博物館の前に、2008年8月8日の開幕に向けて時計を設置したそうです。大きさは高さ14m、幅5.5mだそうで、かなり巨大なもののような…。一度映像で見てみたいものです。
なお、準備のほうもアテネとはうってかわって、すこぶる順調に進んでいるようです。きっと、「国の威信をかけて」やってるんだろうなー。
パラリンピックの第5日、陸上の女子5000m(車いす2)で土田和歌子選手が金メダルを獲得しました。前回のシドニーでも活躍を見せましたが、陸上での金はこれが初めて。これで、98年長野のアイススレッジでとったのとあわせて、パラリンピック2個目の金となりました。このあと出場する車いすマラソンでも、期待がかかりますね。
また、男子こん棒投げ(脳性まひ、車いす)では安陵武文選手が6位に入り(いろんな種目があるんですねー)、男子400m(車いす2)の高田稔浩選手は決勝進出を決めています。
そして、競泳の成田真由美選手は、この日も好調を維持。今度は女子200m自由形(運動機能障害2)で、3個目の金メダルを獲得しました。最初見たニュースに「世界新」という言葉がなかったので、記録は無理だったのかなーと思ったら、単に書いてなかっただけのようで…(すみません、まちがったことをお知らせしてしまった…)。しかも、2位に50秒以上の差をつけたと聞いて、唖然。強すぎですね。競泳ではほかに、男子100mバタフライ(視覚障害1)の河合純一選手が銀、男子200m自由形(運動機能障害3)の花田裕治選手と、男子100m平泳ぎ(運動機能障害3)の中村智太郎選手が銅を獲得しています。
続いて、自転車の男子タンデムスプリント(視覚障害)では、前日に準決勝まで進んでいた葭原滋男/大木卓也ペアが、この日は3位決定戦で勝って銅メダルを獲得。ただ、同じ3位決定戦に臨んだ卓球女子シングルス(運動機能障害7)の工藤恭子選手は、惜しくも敗れてメダルはなりませんでした。
車いすテニス男子シングルスの斉田悟司選手は2回戦を突破、ゴールボール女子はブラジルを下して2勝目を挙げ、車いすバスケットの男子は、イランと対戦してようやく初勝利を飾りました。セーリングの須藤正和選手は、第6レースを終了した時点で16人中14位につけています。
車いすラグビーではニュージーランドと対戦しましたが、残念ながら完敗。これで3戦全敗、予選A組の最下位が決まった日本は、決勝トーナメント1回戦で、予選B組首位のイギリスと対戦することになってしまいました。この競技は、まだまだ世界との差がありすぎるんでしょうね。
日本オリンピック委員会が、アテネ五輪の金メダリストをモデルにした、記念メダルを発売することになりました。直径3cmのメダルは、表彰台での写真をはめ込んだもの。16種類、金の数だけ発売されます(つまり、北島選手は2種類)。
これは、27日からコンビニ(am/pm、サークルK、サンクス)で販売が開始され、平日の午前7時から「1日1種類限定」で売られるそうです。さしずめ、コンビニとの「共同企画商品」というところでしょうか。初日は北島選手で、これを買うと16個を収められる特製アルバムがもらえるとか。
欲しいといえば欲しいけど、1個420円のメダルを16種類全部揃えるのはちょっと痛いかなー。印象深い選手のだけ買ってしまおうか…なんて考えてます。

9月20日
アテネ・パラリンピック第4日、競泳の女子50m背泳ぎ(運動機能障害3)で成田真由美選手が、今大会2個目の金メダルを獲得しました。これで、パラリンピック通算10個目になるそうで、8年間、世界トップの力を維持できているのは凄いです。しかも、今大会での、さらなる上積みも期待できそうですからねー。また、女子100m自由形(運動機能障害5)では、奈良恵里加選手が銅メダルをとっています。
続いては陸上です。まず、女子円盤投げ(脳性まひ1、車いす1)では、佐藤京子選手が11m09で銀メダル。前半の3投が終了した時点ではトップに立っていたのですが、後半で逆転されたそうで、本人もかなり悔しそうなコメントを出してました。
また、女子走り幅跳び(切断ほか2)の佐藤真海選手は、3m95の日本新をマークしたものの、目標の4mにはあと一歩届かず。惜しくも9位となりました。ただ、彼女は走り幅跳びを始めてまだ半年ほど、らしいんですよね。それでここまで来られるんだから、運動能力はものすごく高いんだろうなー。仙台育英高校時代、進学コースにいたにもかかわらず、校内マラソン大会で優勝した…というのを聞いて、納得してしまいましたね。あちこちから、長距離の強い生徒を集めているあの学校の、マラソン大会で勝つのは並大抵じゃないです。しかも、部活を禁止されているのに。この分なら、すぐにまた日本記録を更新してくれそうですね。
また、柔道(視覚障害)では、この日も男子100kg超級で天川敬史選手が銅メダルを獲得。ただ、100kg級の松本義和選手と90kg級の宮内栄司選手は、ともにメダルを逃しました。
それから卓球は、少々不調? 女子シングルス(運動機能障害7)の工藤恭子選手は準決勝で敗れて3位決定戦へ。同じく女子シングルス(運動機能障害2)の藤原佐登子選手と福沢知子選手は、いずれも決勝トーナメント1回戦で敗退しました。福沢選手は64歳で出場ということで、話題を呼んだと思うんですけどねー。
そのほかの結果は…。自転車の男子タンデムスプリント(視覚障害)では、葭原滋男/大木卓也ペアが準決勝進出を決め、大城竜之/丹沢秀樹ペアは7位に入賞。1kmタイムトライアル(運動機能障害)の佐久間明夫選手は26位。射撃の男女共通エアライフル伏射の桜岡亜希子選手は8位。
ゴールボール(視覚障害)女子1次リーグで、日本はギリシャに2−1で勝って初戦を飾り、車いすバスケットの女子はメキシコを破って1勝1敗、同じく男子はドイツに負けて2敗。車いすラグビー男子でも、予選リーグでオーストラリアに敗れて2敗となっています。
男子バレーボールのアジアチャレンジカップ・日本大会は、前週の韓国大会に引き続き、日本は3位に終わりました。最終日の中国との試合には勝ったものの、韓国、台湾にはあっさり敗れてしまったようです。日本男子バレーの夜明けは、ものすごく遠いような気がしてきました。

9月19日
アテネ・パラリンピックの第3日、競泳の成田真由美選手が女子100m自由形(運動機能障害3)で金メダルを獲得しました。しかも、自己の持つ世界記録を更新する、1分25秒07を出しての優勝です。成田選手はシドニーで6個の金を獲得していますが、今大会も活躍してくれそうですねー。男子100m自由形(運動機能障害4)の花田裕治選手も銀メダルを獲得。競泳陣は、今大会も好調のようです。
また、陸上では、男子5000m(車いす1)で高田稔浩選手が13分10秒86の、これも大会新で金メダル。それから柔道(視覚障害)でも、男子81kg級で加藤裕司選手が銀を獲得しました。ただ、決勝は、試合開始3秒で一本負けを喫してしまったとのこと。お家芸といえども、世界には上がいるんですねー。
次に卓球ですが、予選を突破した男子シングルス(運動機能障害5)の岡紀彦選手は、決勝トーナメント1回戦で敗退。また、同じく男子シングルス(運動機能障害9)の富岡成一選手は、決勝トーナメント進出を決めています。
あと、驚いたのが女子シングルス(運動機能障害3)に出場している福沢知子選手なんですけど、なんと現在64歳だそうで…。もちろん、日本選手団最年長です。ハンデがあって、なおかつ高齢にもかかわらず、こういう場に出てこられる力を持っている(世界ランク4位)のは、すばらしいことですねー。1次リーグの初戦もしっかり勝ってくれたそうだし、世界ランクに見合う成績を収めてほしいです。
その他、車いすバスケットの女子は1次リーグが行われ、日本はドイツに36−50で敗れています。
陸上の世界ファイナルで、男子400m障害に出場した為末大選手が6位に入りました。この大会は、世界ランキング上位選手8人だけが出場できる大会。1か国の枠もなにも関係ない、本当の実力上位者の集まりなのです。なので、出られるだけでも名誉なことなんですよねー。
為末選手は8番目、つまりギリギリでここに進んだわけですが、48秒72と、シーズン終盤にしてはまずまずのタイムをマーク。なかなかの結果を残すことができたようです(100%満足ではないでしょうけど)。為末選手にとって、今年は復活の足がかりを掴んだ年…ともいえるし、来年はさらにステップアップしてほしいですね。

9月18日
アテネ・パラリンピック第2日、この日からいよいよ競技が始まりました。日本選手は7競技に登場しましたが、その中には「お家芸」の柔道も含まれているとあって、最初からメダルの期待が高かったのではないでしょうか。
そして、そんな期待に見事に応えてくれたのが、3連覇を目指す、柔道(柔道は視覚障害のみ)男子66kg級の藤本聡選手。決勝では延長の末に勝って、今大会の日本人選手の金メダル1号に輝きました。また、男子60kg級に出場した広瀬誠選手は、決勝で一度はリードを奪ったもかかわらず、その後、相手に背負い投げで逆転されて銀。女子48kg級の赤塚正美選手は、1回戦、3位決定戦ともに敗れて、メダルを獲得することはできませんでした。
その他、射撃の男子エアピストルに出場した大橋健次選手は12位で、卓球の男子シングルス(運動機能障害5)では、岡紀彦選手が予選リーグで2勝を挙げる好調なスタート。また、車いすバスケット男子は、リーグ初戦でアメリカに敗れ、車いすフェンシングの久川豊昌選手、谷萌子選手も、ともに予選の1次リーグで敗退…となっています。
シンクロのワールドグランプリ最終日、デュエットで立花美哉/武田美保組が優勝し、有終の美を飾りました。ここまでの競技人生の集大成…という感じだったのかなー。最後に立花選手がソロの演技を終えて、武田選手と並んだのですが、そのときの2人の表情が「思い残すことはない」という感じに見えて、とても印象的でした。
8年前のアトランタに出場した直後のテレビ出演では、練習がきつすぎて「今後も続けるかどうかわからない」みたいなことを言っていたのですが(うろ覚えなのでまちがっていたらお許しを)、結局3大会連続の出場となったんですよね。長かっただろうなぁ…。心から「お疲れさま」を言いたいです。
日本はチームでも優勝。こちらのメンバーも数人が引退するようだし(残るのは3人くらい?)、井村コーチも勇退するし、これで大きな区切りがついたようです。
さてさて、次にデュエットで世界に出ていくのは、だれとだれのペアなんでしょう? 予定では、10月はじめに2〜3人のナショナルチームのコーチが決まり、11月にはデュエットの選手が、五輪の現役続行組と、ナショナルBチームの中から選ばれるとか。「新チーム」の面々は、私たちにどんな演技を見せてくれるんでしょうか?
体操の全日本社会人選手権には、五輪団体金のメンバーが5人出場(中野選手は学生なので出てません)。会場は、かなりの数の観客で埋め尽くされました。さすがに、彼らの活躍は印象的でしたからねー。ただ、新米ファンにありがちな「フラッシュ撮影」なんかもたびたび見られて、困った面もあったようですけど(客席でフラッシュをたいても、被写体には届かないのですが…)
さて、ここで優勝したのは、全日本チャンピオンで、五輪選考会でもトップだった米田功選手。つり輪の点が9.050とちょっと低かったぐらいで、あとはほとんどの種目で高得点をマークしました。2位は、全種目にわたって安定した得点を挙げた塚原直也選手。3位は水鳥寿思選手、5位が冨田洋之選手と、五輪選手が順当に上位を占めたのですが…。鹿島丈博選手だけは、なんと21位。「いったいどんな失敗を…」と思ったら、苦手のつり輪だけではなく、ゆかと跳馬でも8点台を出してしまったようで…。残り3種目は、いずれも9.6以上だったんですけどねー。きっと、お疲れだったんでしょう。
それにしても、彼らの注目度はかなりなもので、私は思わず、ソウルのときの「池谷・西川ブーム」を思い出してしまいました(10代or20代前半の方には、なんのことかわからないと思いますが…)。また、もう少しブームが収まったら、見に行ってみたいですね。
レスリングの全日本学生選手権、女子55kg級で五輪金の吉田沙保里選手が優勝しました。決勝でも第1ピリオドでテクニカルフォール勝ちと、ほかの選手を寄せつけない強さだったようです。国内でも、学生相手ならほとんど無敵なんでしょうね。

9月17日
アテネ・パラリンピックが開幕しました。参加する国と地域は140(シドニーは123)、出場選手数は約4000人で、17日から28日まで12日間にわたって、熱戦が繰り広げられることになります。日本からも、やはりの史上最多の16競技・163選手が出場しますが、メダルの数はシドニーの41個を上回ることができるでしょうか。
末續慎吾選手が、23日のスーパー陸上を欠場することになりました。理由は、右足の外反母趾痛のため、だそうです。アテネでは、期待されながらも二次予選敗退。そのぶん、スーパー陸上でいい走りを見せてくれれば…と思っていたのですが…。どうも今季は、最初から最後までケガにたたられたまま、のようです。
もともとケガは多いし、体力もあまりあるとはいえないし、マイナスの面が目につく選手なんですよね。今季は、その悪い面がもろに出てしまいましたが、来季からは課題を少しずつクリアしてってほしいです。短期離チームを、1人で引っぱらなきゃならないかもしれないし。

9月16日
マラソンの高岡寿成選手が、10月10日のシカゴマラソンに出場するそうです。高岡選手は選考会で敗れて五輪の補欠に回り、結局走るチャンスは巡ってきませんでした。マラソンだけでなく、長距離の五輪実施種目すべての日本記録を持っていて、本番にも強いだけに、本当はアテネで走ってほしかったんですけどねー。今さらいっても仕方ないことですけど。
シカゴのコースは、風さえなれば平坦で走りやすいコース。高岡選手が2002年に、2時間6分16秒の日本記録を樹立したところでもあります。五輪を回避した選手、惜しくも出られなかった選手など、かなり有力選手が集まってるみたいなので、いい感じで引っぱってもらって、ぜひ自己記録を更新(=日本新)してほしいです。
なお、女子では橋本康子選手も出場します。
柔道女子78kg超級で金を獲得した塚田真希選手に、上月スポーツ財団(よく知らないのですが、こういう財団があるんですね)から顕彰金100万円が贈られました。この階級で、日本初の金メダルが評価されたものだそうです。たしかにこの階級、これまでは信じられないほど大きい外国人選手に、日本選手は完全に力負け(身体負け?)してて、「メダルがとれたら快挙」って感じでしたからねー。いろんな賞を贈られる価値は、充分ありそうです。
競泳の森隆弘選手が、五輪を最後に引退することになりました。森選手は、五輪の男子200m個人メドレーで6位に入賞。決勝に進めた…ということで、ある程度、自分のやってきたことに納得できたようです。日本選手権では2位でしたが、五輪では日本人トップだったし、たしかに力は出し切れたんじゃないでしょうか。
最近、競泳ではどんどん競技年齢が上がってきているし、24歳ならまだまだやれる?とも思うのですが、あと4年、競技を続けていくのはちょっとしんどいのかなぁ。今後は高校か大学の指導者を目指すとのこと。いい選手を育ててほしいですねー。

9月15日
10月8日と9日、国別対抗で行われるレスリング女子W杯の、日本代表選手が発表されました。五輪代表メンバーは全員出場。また、惜しくも五輪は逃した山本聖子選手も、59kg級で出場します。国vs国の戦いなので、ここはぜひ優勝して、「日本がNo.1」だということを示してほしいもの。特に昨年は、優勝を逃してますから。
ところでそのレスリングでは、来年の1月から新ルールが導入されることになってます。本当は、もっと前に発表になってたんですが、五輪での忙しさにとりまぎれて「あとで書こう」と思ってたら…その後もっと忙しくなって、すっかり忘れてました…。
で、改正の内容はというと。今は、3分×2ピリオド、計6分の試合の総得点で勝敗が決まるのですが(もちろん、フォール勝ちなどは除きます)、これが2分×3ピリオドとなって、各ピリオドごとに勝敗を決め、2ピリオドを先取すればOK、ということになるそうです。つまり、球技の3セットマッチみたいなもんか。
これって、すごく積極性が大事になりますよね。とにかく、先に点をとっておかなきゃならない…。あと、これまでだと6分間で3ポイントに達してなければ、試合は決まらなかったけど、今後はそうじゃなくなるんですよねー。スタミナはあまりないけど、パワーで押してくる外国勢(いちがいにはいえませんが)には有利かも。まあ、何事も実施されてみなきゃ、わかりませんけどね。
なお、日本レスリング協会は、今年12月の全日本選手権からこのルールを導入するそうです。さっさと慣れておいたほうがいい、ということでしょうか。
バレーボール女子の、人材の早期発見を目的とした、トライアウトが実施されました。「今、バレーの上手い子」ではなく、「将来性のある子」を発掘するのが目的とのこと。全国から約80人が集まり、体力測定などの結果13人が選ばれたそうです(中2…5人、中1…4人、小6…4人)。全日本の柳本監督も選考に当たったそうで、力が入ってるなーという感じですね。
バレーボールの場合、ただ運動神経がいいだけではダメで、まずは背の高さが求められますもんね。ただ、体格が良くて運動能力も高い子はあまり多くないだけに、バスケットとかと奪い合い(というと、ちょっと大げさですが)になってるらしい。まあ、他競技に流れる前に、確保しておきたいという狙いもあるのかもしれません。
彼女たちが順調に成長したとして、北京あたりには戦力になってくれるでしょうか。中2といえば13歳か14歳、ということは4年後には17歳か18歳なわけですから、この中から何人かは全日本入りしてもらわないと…ってことですね。
なお、彼女たちは来年4月から、大阪のナショナルトレーニングセンター近くの中学に転校(進学)して、練習に取り組むそうです。

9月14日
国体の夏季大会、競泳の成年女子100m背泳ぎで、伊藤華英選手が優勝を果たしました。五輪銅の中村礼子選手、同8位の寺川綾選手を破っての勝利です。もともと伊藤選手は五輪の有力候補で、200mでは寺川選手を抑えて代表になるんでは…と思われてたんですよね。それが、惜しくも選考会で敗れて、代表入りを逃してしまったというわけです。ある意味この大会は、伊藤選手のリベンジだったのかも。それにしても、中村選手にまで勝ってしまったのは、すごいなーと思いますけど。来シーズンからの争いも楽しみになってきました。
なお、成年男子100m背泳ぎでは、五輪銅の森田智己選手が、またも大会新(54秒57)を出して優勝しています。昨年までは、ほかの日本選手に負けることもあったのに、最近はもう「頭ひとつ抜けてる」感じですね。
男子ハンマー投げの金メダルが、ようやく日本オリンピック委員会に届いたそうです。なにやら、アヌシュ選手側から、メダルを返すとか返さないとか、いろいろと話が出ましたけど、なんかもう「返してくれないほうがいい」ような気がします。一度アヌシュ選手に渡ってしまったメダルよりも、新しいもののほうがスッキリしてていいです。
これで、23日のスーパー陸上では、室伏選手の首に金メダルがかけられることになりますねー。やっと「君が代」が聞けることになって、本当に良かったです。
ところで、アヌシュ選手は、今後はどうするんでしょうか。出場停止がとけた2年後に、出てくる選手もいますけど…。本当にプライドがあるなら、薬物の恩恵などまったくない…ということが証明された状態で、いい成績を挙げてほしいもんですけと。
女子ホッケーの解団式が行われました。今回、五輪に行けるところまで力をつけ、「貧乏ネタ」で世間の注目を集めましたよねー。ただ、さすがに本番の舞台で勝負するには、力が少し足りなかったのかな。
なお、安田監督は今後も監督を続けるもよう。本人も「やりたい」と言っているようだし、日本協会もそれを支持しているし、問題はないってことですね(まあ、初の五輪出場を果たした監督を、替えはしないだろうなー)。
今回の五輪では、いろいろと課題も見つかっただろうし(得点力不足とか)、今後のさらなる活躍を祈りたいです。

9月13日
フランスで行われているマウンテンバイクの世界選手権、女子ダウンヒルで、日本の末政実緒選手が2位に入りました。末政選手は、これまでもいろんな大会で好成績を挙げていて、ここでも何度か結果を紹介したことがあるのですが、それでも世界選手権という大きな大会で、銀というのは凄いです。なんせ、これまでマウンテンバイクの五輪や世界選手権で、日本人選手が表彰台に上がったことはないそうですからねー。
ただ、残念なのが、この「ダウンヒル」という種目は、五輪では実施されないこと。五輪種目なのは、「クロスカントリー」だけなのです。次の北京からは、自転車競技で新たにBMX(バイシクルモトクロス)が行われることが決まっているんですけど(かわりに、自転車のほかの種目が削られるらしい)、MTBのダウンヒルも、加えてくれないもんでしょうか…?
国体の夏季大会、競泳にはまたまた五輪代表選手が登場しています。成年男子400mメドレーリレーには、宮城の第1泳者(背泳ぎ)として、森田智己選手が出場。大会新となる54秒97の好タイムをマークしました。また、中村礼子選手も、成年女子400mメドレーリレーの第1泳者として登場し、同様に大会新を記録しています。
この2人、今月初めの日本学生選手権にも出てきてましたけど、そこでもきっちり結果を出してたし…。五輪のあともたてつづけに大会に出場して、体力は大丈夫なんでしょうか。もちろん、少しは休んでるでしょうけど…。体力もだけど、よく気持ちを保てるなーと思います。やっば、泳ぎがのっているときだと、そんなこと関係ないんでしょうか。
バレーボール男子のアジアチャレンジカップ韓国大会、日本は最終戦で韓国にストレート負けを喫してしまいました。この大会、日本は結局1勝2敗の3位。4年後の北京へ向けて…道はとっても険しそうです。
五輪柔道で金を獲得した鈴木桂治選手と塚田真希選手に、茨城県の県民栄誉賞が贈られました。2人とも、金メダル最有力候補というわけではなくて、特に塚田選手はまず金は無理と思ってましたからねー。あげられる人は賞をあげて!って感じ(笑)です。
また、自転車の男子チームスプリントで銀の長塚智広選手、ヨット男子470級で銅の轟賢二郎選手には、特別功労賞が贈られたとのこと。そういえば、この2種目でのメダル獲得も、すばらしい快挙でした。
それにしても、こうこう受賞のニュースを聞いてると、なんだか頭の中が五輪期間中にプレイバックしてしまいそうです…。

9月12日
アーチェリーのつま恋カップ男子で、五輪銀メダルの山本博選手は2位でした。たぶん、帰国してからほとんど練習できてないと思うんで、よく2位に入ったなーという感じです。さすがベテラン! この調子で、20年後(笑)の金を目指してがんばってほしいもんですねー。そのときは、「中年の星」ならぬ「老年の星?」はたまた「初老の星」となるのかしら。
なお、優勝は五輪代表ではない守屋龍一選手。女子も五輪代表組は河崎由加里選手が2位、松下紗耶未選手が3位と敗れ、榎本静香選手が優勝しました。

9月11日
パラリンピック大会に出場する日本選手団が、アテネ入りしました。開幕が17日だから、ほかの国の選手たちも、そろそろ集まってきているころでしょうか。ちなみに、145の国と地域から、約4000人が参加するそうです。現地でも、盛り上がってくれればいいんですけど、オリンピックですら会場がガラガラだったアテネ…ということを考えると…。一流の選手の試合を見られるのって、そうそうないと思うんですけどねー。自国の選手が出場してなくても、見に行ってほしいですね。

9月10日
国際オリンピック委員会が、室伏広治選手の金メダルを、日本に向けて発送してくれたらしいです。アヌシュ選手からは、当然また返却されてないんですけど、たぶんどっちみち返ってこないだろうなー。今まで、ドーピングでメダルを剥奪されて、まともに返した人はいないらしいし、どうせ返してくれないなら、さっさと代わりのものをもらったほうが良さそう。
なお、この措置は、9月23日に横浜で開催されるスーパー陸上で、室伏選手の表彰式を行いたい…という日本側の意向に配慮してくれたものです。スーパー陸上には銀のティホン選手、3位になったトルコの選手(ケガで欠場するはずだったのに、表彰式のために招待するらしい)も来るので、かなり盛大?な表彰式が行えそうです。本当ならアテネで…とは思いますけど、これはもう仕方ないですからねー。少しでも多くの人の前でメダルが授与されることを、喜びたいです。
アテネ・パラリンピックの日本選手団結団式が行われました。選手団は史上最多の271人で、16の競技に参加するそうです。結団式後の壮行会には小泉総理もかけつけたとか。オリンピックでの活躍にあやかって、パラリンピックのほうでも好成績を残してほしいですねー。
また、9日の夜には、アテネで聖火の採火式が行われたそうです。17日の開会式に向けて、アテネ市内でリレーが始まります。

9月9日
マラソン金メダルの野口みずき選手が、来年の世界陸上にも出場する可能性が高くなってきました。今回の金で日本陸連も、代表選考会(通常、東京、大阪、名古屋の三つ)に出場しなくてもOK、とする方向のようです。まぁ、それくらいは良いのでは…と思いますね。野口選手が、これからもいろんな大会に出場したい、と考えてくれているのは、うれしいことだし。
高橋尚子選手の場合、五輪後は日本の国際マラソン(上記)や世界選手権など、勝負がかかった大会にまったく出場することなく、ある意味自分で「負けられない状態」に追い込んでいたと思うんですね。あの東京の走りも、そういう精神状態が招いたことだと思うし。
なので、野口選手には、どんどん(といっても、マラソンだから限りはありますけど)走ってもらって、勝つレース、負けるレースを経験してってもらいたいです。それによって、いっそう強くなれるんじゃないでしょうか。
日本オリンピック委員会によると、今後の五輪でも常に世界5位以上のメダル数を目指すとか。今回のアテネで、メダル倍増の計画は達成できたから、だそうです。このところ常に、金メダルは3〜5個というのに慣れていて、シドニーの5個ですら「今回は多かったなー」と思ってた私としては、これからもそんなにうまくいくのか、ちょっと疑問なのですが…。
今回は、柔道と競泳の好成績がこのメダルラッシュを生みましたけど、今後もこの二つでずっと好成績を維持できるとは限らないので、できればほかにも「メダルが計算できる」競技が出てくればいいんですけどねー。そうすれば、この目標も現実味を帯びてきそうです。
千葉県から、県ゆかりの金メダリストに県民栄誉賞が贈られることになりました。ハンマー投げの室伏広治選手と、体操の米田功選手、鹿島丈博選手、冨田洋之選手の4人で、室伏選手は成田高校、体操の3人は順天堂大学と、それぞれこの県の学校で学んだことがある…というわけです(鹿島選手と冨田選手は大学院に在籍中)。県民栄誉賞って、今住んでいるわけじゃなくても、もらえるものなのね…と思ったりして(別に不満があるわけではありません。念のため)。それにしても、日本全国で、いったいどれだけの「栄誉賞」が授与されるんでしょう?

9月8日
五輪が終われば、次はパラリンピック。9月17日から始まり、参加する国と地域は145に上るそうです。日本からは163人の選手が参加して、メダルを目指すことになります。
パラリンピックでは、車椅子とか義足とか、器具の果たす役割がすごく大きいらしいです。どれだけ開発に資金を投入できるかで、成績も変わってくる…と、2年前のニュースでやってました。長野は地元だったし、補助金?もかなり出たおかげかメダルラッシュに沸いたんですけど、それを削られたソルトレークでは、メダル数が激減してしまったとか。
オリンピックもパラリンピックも、結局は「先立つもの」が必要なんですよねー。
北島康介選手が、日本外国特派員協会の昼食会に出席。質問に答え、今後の抱負を語りました。
外国人記者からは、「超気持ちいい」という言葉についてとか、他国の選手から泳法違反を指摘されたことについて、質問が出たそうですけど、聞きたいことは日本人も外国人も変わらないんだなーと思いましたね。
ただ、前回、この会に招かれたとき、「今度は英語で答えたい」と言っていたのは、断念したようで…。そりゃ、そんなもの練習してる暇はなかったでしょうねー。英語は、シーズンオフに入って、少し余裕ができてから習ってください(笑)。でも、来年の世界選手権までに少しはしゃべれるようになってれば、現地での記者会見のときは便利かも。
体操の米田功選手が、7日に母校の清風高に五輪の報告に行ったあと、大阪の知事公館に移動するさい、車の中に金メダルを置き忘れてしまったそうで…。しかも、銅は家に忘れてきたというし、せっかく太田房江府知事から知事賞詞を贈られるときも、米田選手だけメダルなしだったとか。
ほかに、大阪出身の冨田洋之選手と鹿島丈博選手も出席していたのですが、写真を見ると、2人の胸にはちゃんとメダルが2個ずつかかってるのに、米田選手だけはなにもなし。知事から「メダルをさわらせて」と言われると、鹿島選手のメダルを指さした…いうのを聞いて、ちょっと笑ってしまいました。
米田選手にしてみれば、知事公館にいる間中、「早く探しに行きたい」という思いでいっぱいだったでしょうねー。その後の記者会見も、1人キャンセルして先に帰ったらしいし。
もちろん、その後メダルは無事戻ったそうですが、たぶんこのエピソードは、今後も4年ごとにテレビに登場するかもしれませんねー。ソウル五輪のとき、やっぱり金メダルをなくしかけたレスリングの小林孝至選手も、「慌て者の金メダリスト」としていまだに取り上げられてますから。
五輪の柔道でイランの選手が、初戦でイスラエルの選手と当たることになったため、わざと体重オーバーになって欠場…ということがあったのですが…。このほどイラン体育協会は、欠場したミレスマイリ選手に対して、金メダルと同額の報奨金(12万5000ドル=約1370万円)を贈ったそうです。
理由は、国家の政策に従ったから、だそうですが、なんだか釈然としないですよねー。ふつうは、敵対している国の選手に「勝つこと」で、その国より優位に立ちたい…と考えると思うのですが、イランの場合はそうじゃないらしい。なんでも、イランにとって「イスラエルという国は存在していない」そうなので、対戦すると、存在を認めたことになってしまう…ということなのかな。私には、よく理解できないですわ。
でも、せっかく五輪のために練習してきて、しかも、ミレスマイリ選手は前年の世界チャンピオンですよ。出場したいという気持ちが、なかったはずはないですよね。まあ、本人がそうしたいと望んだのかもしれないですけど…。こんなので「金メダルと同じ」と言われてもなーと思ってしまいます。
あと、ミレスマイリ選手の階級は66kg級で、金メダルの内柴選手と同じなんですけど、この2人の対戦も見てみたかったですね。このへんは、来年を楽しみにするしかなさそうです。

9月7日
中京女子大に通う3人のメダリストが、地元の愛知県大府市で祝勝パレードを行いました。この3人とは、いわずと知れた女子レスリングの面々。伊調姉妹と吉田沙保里選手が、オープンカーに乗って手を振ってるところが、ニュースで流れてました。
本人たちはお疲れでしょうけど、こうやって地元に凱旋報告ができるのも、好成績ゆえですからねー。うちの近くでも、だれかやってくれないもんかしら。企業や学校の中だけじゃなくて、一般市民に顔が見えるところに出てきてくれればうれしいんですけど。

9月6日
今回の日本選手大活躍を受けて、来年度の日本オリンピック委員会への補助金が、大幅に増額されることになりました。今年度は20億2587万円だったのが、来年度分の概算要求では25億2837万円と、なんと5億円もアップ。やっぱ、先立つものがないと、強化もままなりませんからねー。うれしいことです。
五輪前は、ホッケーチームの「予算がナイ」というのが話題になりましたが、マイナー競技ではかなり持ち出しが多いそうで、続けるので精一杯、という状態のようなんですね。そのなかでも、実力や可能性のある選手、団体には、多めに配分してほしいなーと思います。
もちろん、もらう側は、ムダのないように使ってほしいですね。
体操の冨田洋之選手、鹿島丈博選手、競泳の森田智己選手、稲田法子選手が、所属するセントラルスポーツに結果の報告を行いました。彼らの大活躍のおかげで、全国の同クラブに入会希望者が殺到しているんだそうで、「メダル効果は絶大」というところでしょう。
メダリストには報奨金も贈られるそうで(そりゃ、これだけ貢献してれば当然でしょう)、冨田選手や鹿島選手には、JOCの報奨金とほぼ同じくらいの額が出るようです(正確な額は明らかにされてません。ニュースソースによって金額が違うんですよね)。
ただ、森田選手は「学生だから」という理由で、報奨金なしか、あったとしてもかなり少額みたいで、ちょっと気の毒かも? まあ、卒業してから、次の北京でまたメダルをとってもらいましょう…ってことでしょうか(笑)。
競泳で金を獲得した柴田亜衣選手に、徳島県の県民栄誉賞が贈られることになりました。記念品は、メダルが入れられる宝石箱と牛肉10kg(もちろん、現物ではなく目録)だそうで、なんで牛肉?と思ったら、本人が会見で「焼き肉食べたい」って言ってたんですよね。選ぶ人も、しっかり覚えてるあたり大したもんです(笑)。
かわってこちらは愛知県。このたび「愛知県スポーツ栄誉賞」というのを作って、県内に活動基盤を置く金メダリストに授与することにしたそうです。愛知県って、室伏広治選手以外にだれが…なんて一瞬考えてしまったのですが、聞いてみれば、柔道の谷本歩実選手に、レスリングの吉田沙保里選手と伊調馨選手の、計4人もいたんですよね(失礼!)。同県知事によると「県民も燃えに燃え、大きな感激を味わった」とのことですが、たしかにこれだけ金メダリストがいると、地域全体が盛り上がるのかも。
高橋尚子選手が故障による調整遅れを理由に、年内のレースをキャンセルすることになりました。自己記録更新を目指してベルリンに出場する…と聞いていたので、ここで健在ぶりを見せてほしかったのですが…。
ボルダー合宿中の6月に、転倒して胸を痛めていたらしく、そのせいで3週間ほど走れなかったそうなんですね。彼女はまだまだやれると思うし、がんばってほしいのですが、出場を予定していても、半分以上はケガで回避となると…。こんなことを繰り返してたら、まともに走る前に選手生命が終わってしまいそうです。
自分でも故障が多いことは自覚しているでしょうし、もう少し気をつけられないものでしょうか。脚の故障は仕方ないと思いますけど、彼女の場合、胸とか肋骨とか、気をつけていれば避けられるケガが多いのが気になります。

9月5日
水泳の日本学生選手権は、この日が最終日。アテネ代表組が、あいかわらずの強さを見せつけました。男子200m平泳ぎでは、当然のごとく北島康介選手が優勝。女子800m自由形は、アテネでこの種目を制して驚かせてくれた柴田亜衣選手が勝ちました。男子100m背泳ぎの森田智己選手、女子100m背泳ぎの中村礼子選手も同様で、メダリストが貫禄勝ち…って感じになりましたねー。ちなみに、全員が大会新記録での優勝でした。
以前は五輪疲れか、直後の試合ではいい結果が出せない選手もいたような気がするんですが、最近の選手は強いですねー。というか、これくらいでないと、五輪でメダルなんてとれないんでしょう。
なお、男子100m自由形では五輪代表から漏れた細川大輔選手が、50秒13の日本新で優勝。とはいえ、細川選手は日本選手権でもこの種目をとってる、いわば第一人者なんですよね。ただ、標準記録を突破できず、五輪には行けなかったのです。ちなみに従来の日本記録は、奥村幸大選手がアテネで出した50秒24なんですけど、なんか「意地でこの記録を破った」のかなーと思ってしまいました。

9月4日
水泳の日本学生選手権大会は、第2日も五輪代表の活躍が見られました。
男子200m自由形は、松田丈志選手が初優勝。五輪では3種目に出場し、日本選手の中では比較的「なんでも泳げる」選手なのですが、200m自由形もOKとは…。そのうち「○冠達成」みたいになってくれたら楽しいんですけどねー。それとも、ある程度種目を絞っていくんでしょうか。
また、男子200m個人メドレーでは、五輪8位の三木二郎選手が3連覇を果たし、400mメドレーリレーでは、日大の第1泳者として出てきた森田智己選手が、54秒76の大会新をマークしました(リレーの場合、第1泳者のタイムだけは、そのまま個人の記録として公認されます)。
とにかく、アテネではそれぞれ、力を出し尽くしたにもかかわらず、日本に帰ってすぐに、まともなタイムで泳いで優勝している選手はすごいですねー。やっぱ、世界の舞台で活躍しようと思うなら、これくらいタフでないとイカンのだわ。
陸上のゴールデンリーグ第5戦で、二つの世界新が誕生しました。ひとつは女子棒高跳びで、この種目は五輪で4m91の世界新が出たばかりなんですよね。五輪金のイシンバエワ選手が、今回、それを1cm更新する4m92を記録して優勝しました。いったい、今年に入って何度目の世界新だったかなー。イシンバエワ選手は、本当に「女性版の鳥人(ブブカ)」になっていきそうな感じです
また、男子3000m障害では、カタールのシャヒーン選手が7分53秒63の世界新を樹立。この人、昨年の世界陸上でも優勝していて、「ケニアから国籍を変更」「実の兄弟が因縁の対決」とテレビで取り上げられていた選手なのですが、今回の五輪には規定で出場できなかったんですね。でも、ここで「実力では世界一」を証明して見せた…というところかなー。来年はまた、某局が「兄弟対決」と煽ってくれるのでしょうか。

9月3日
日本体操協会はメダル獲得の報奨金として、大会前は金30万円、銀20万円、銅10万円を贈る…と決めていたのですが、今回はそれに、特別報奨金を上乗せすることになりました。団体の金には70万をプラスして、計100万円を贈ることになるそうです。
もちろんこの金額は、日本オリンピック委員会から支給されるものとは別個のものです。競技団体によって違いますが、体操って、最初の規定では本当に少なかったんですよねー。金で30万はちょっと悲しい…(自転車なんて、3人で1億円以上だというのに)。
でも、あの団体金は、メダルラッシュに沸いた中でも、かなり注目度の高いものでしたよねー。おかげでテレビ出演が増えて、金銭的にも体操協会はうるおうだろうし、それになにより、体操へのイメージがどれだけアップしたことか! 「体操をしたい」という子供もかなり増えたんじゃないでしょうか。
というわけで、報奨金増額は至極当然。でも、これを機会に、ずっとこの程度の金額は出せるようになってほしいです。そのためには、選手のがんばりも必要ですけど、見返りがあると思えば、がんばる気も増してくるもんですからねー。
来年から、東京でのマラソンが大きく姿を変えそうです。「東京国際マラソン」「東京国際女子マラソン」「東京シティロードレース」の三つを、一度に行うことになるとか。すでに日本陸連とも合意に達しているというから、これはもう決定ですね。
東京都としては、今までばらばらに開催されてたものをひとまとめにして、ニューヨークシティーマラソンみたいなイベントに仕立てたいみたいですねー。コースも変えて、観光名所を巡るようにするそうだし(まるで、今回の聖火リレーみたいだ…)。
まあ、東京をアピールする分には、いくらでもやってくれ…って感じなのですが、私としては、いつ開催するのか、スタートはどうなるのか(男女同時か否か)、コースの難易度はどうなのか、いろいろと気にかかります。開催日については、これまでは女子が11月、男子が2月でしたけど、「来年」と言っているところからして、男子のほうに日程を近づけるのかな? そうなると、女子マラソンのほかの大会と、日程が近くなりすぎるような気もしないではないのですが…。
ただ、最近日本のレースは、海外の賞金レースに押されてるところもあったんで、こういうふうに変えるのはいいんじゃないかな。世界トップレベルの選手を招待するそうですが、賞金は出すのかなー。やっぱ、ごちゃごちゃ言ってないで、高額賞金をばーんとはずんでほしいかも。
アテネでは、大会前半を大いに盛り上げてくれた競泳陣が、早くも始動です。水泳の日本学生選手権が始まって、代表選手が続々登場。さしずめ「凱旋大会」みたいな感じになったんじゃないでしょうか。
注目の北島康介選手は、男子100m平泳ぎに出場。テレビ出演も多々あったりして、まともに練習できてないと思うのですが、それでも1分0秒32の好記録で優勝するあたり大したもんですねー。そのほか、女子400m自由形の柴田亜衣選手、女子200m背泳ぎの中村礼子選手、男子200m背泳ぎの森田智己選手など、アテネのメダリストが順当勝ちしました。
それにしても、会場は盛り上がったでしょうねー。私も見てみたかったかも。
谷亮子選手は、どうやら次の五輪も目指すらしいです。アテネで勝った直後は、その去就について明言を避けていたのですが、この日の記者会見で、五輪3連覇は「十分に狙える」と話したとか。ただ、「ママで」狙うかどうかは未定だそうですけど。
世間では、彼女に対して批判的な人もいるようですが、それでも、これほどのモチベーションをずっと保ち続けられることは、素直にすごいと思いますね。普通、これだけずっと戦い続けてきたら、「少し休んで考えたい」とか言うんじゃないでしょうか。彼女の柔道を支えているのは、やはりこの強靱な精神力なのかなあ。
(追記)所属しているトヨタからは、なんと1億円+オリジナルの車が支給されるそうで…。凄すぎ!

9月1日
選手、役員など約600人が出席して、日本代表選手団の解団式が行われました。主将の井上康生選手と旗手の浜口京子選手が、選手団旗を日本オリンピック委員会に返還、JOC会長の竹田団長が解団を宣言しました。
これでもう、本当に終わりなんだなーと思うと、なんだかしみじみしたものを感じてしまいますねー。しばらくは、メダリストがテレビで取り上げられることも多いでしょうけど、そのうち熱も収まってくるだろうなぁ。
選手たちが日本中で注目されるのは、次の北京までおあずけでしょうか。この活躍を機会に、もう少し普段から注目されるようになればいいし、あと、マイナースポーツのテレビ中継も増えてほしいなーと思ってます。
私もこの五輪で、生観戦したい競技が増えました。このサイトを作るまでは、陸上とフィギュアぐらいしか生で見たことはなかったんですけど、昨年から柔道、バレーボール、水泳とたてつづけに見に行って、やっぱ、競技によっておもしろさも違うもんだなーと感じましたね。次に見たいのは、まずは体操(これはずっと行きたいと思いながら、未だ果たせず)かな。皆さまも、近くで行われる競技会があれば、一度ご覧になってくださいませ。
アテネ五輪のメダリストに贈られる報奨金の総額は、1億5600万円になるそうです。この制度が始まったのは、96年のアトランタ五輪のときだったと思うのですが、今回は当然、過去最多の金額ですよね。報奨金の額は、金…300万円、銀…200万円、銅…100万円で、一番多くの金額を受け取ったのは、金2個、銅1個をとった北島康介選手、次が金1銀1の冨田洋之選手でした。以前は、複数のメダルをとっても、いちばんいい色のメダル1個分の金額しか贈られなかったはずですが、今は違うんですね。
なお、団体競技では、全員にちゃんとその額が支払われるので、銅だった野球(24人)が種目別では一番の出費ということになりますね(野球ファンの人には悪いけど、個人的にはちょっと「…」かも)。ちなみに競技別では、水泳(競泳&シンクロ)4000万、柔道2800万、それからさっきの野球がきて、次が2200万の体操になるんでしょうか。
北京の頃には、球技でもいっぱいメダルをとって、JOCのお偉方にうれしい悲鳴を上げさせてくれるようになってればいいですねー。

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