2月15日
※レスリングのフリースタイル、五輪2次予選第2ステージで、男子60kg級の井上謙二選手が、五輪出場枠を獲得しました。井上選手は、準々決勝を勝って、枠獲得の条件である4位以内を確定。日本に枠をもたらしました。井上選手はこのあとの準決勝も勝ち上がり、決勝ではカタールの選手を破って見事優勝しています。なお、井上選手は、4月の全日本選抜選手権で優勝すれば、五輪代表の内定が決まります。
ただ、96kg級に出場した小平清貴選手は、惜しくも準々決勝で敗退。ここで勝っていれば、もうひとつ枠が追加できたんですが…。残念でした。
※射撃のアジア選手権、男子ラピッドファイアピストルで田沢修治選手が3位に入り、この種目で五輪出場枠を獲得しました。ライフル射撃のピストル種目では、枠を獲得した選手が即内定となるため、田沢選手のアテネ行きが決まりました。なんだかんだいても、射撃でけっこう出場枠をとってくれてるのが、心強いですねー。
なお、クレー射撃の女子スキートに出場した長瀬美紀子選手と出来智美選手は、ともに枠を獲得することはできませんでした。
※テコンドーの五輪アジア予選で、この日出場した男子58kg級の相原儀雅選手と女子57kg級の畠山美奈子選手は、いずれも出場枠を獲得することはできませんでした。日本からは、67kg超級の岡本選手1人だけの出場…ということになるのかな? まだ「枠」獲得だけで、内定が出たわけじゃないし、その前に「統一団体の発足」をなんとか実現させなきゃならないんですけどね。
※野口みずき選手の出場で、一躍注目を浴びた青梅マラソン女子30km。結果はやはり野口選手が、1時間39分9秒の日本最高記録で優勝しました(世界記録は、高橋尚子選手がベルリンマラソンの30km途中計時で出した1時間39分2秒。ただこれは、今のところ日本では公認されてないです)。
青梅のコースはかなりアップダウンがあるうえに、この日は風も強かったらしく、その状況でこれだけの記録が出せたことは、非常な収穫だったのではないでしょうか。大阪では、坂本選手の伸びに驚嘆しましたが、野口選手も同じように、世界陸上のときより力をつけているんでしょうねー。
ちなみに、次のレースは3月14日の全日本実業団ハーフで、こうやってどんどんレースに出てくるあたり、「攻めてるなー」と思いますね。
※千葉国際クロスカントリーの男子一般12kmは、岩水嘉孝選手が日本選手最高の4位に入りました。岩水選手は、昨年の世界陸上の3000m障害で、日本新を出して決勝に進出するという快挙をなしとげてくれましたが、特にクロスカントリーのようなアップダウンの激しいコースを走る競技では、ほかの日本選手より一枚上って感じなんでしょうねー。
ただ、優勝した仙台育英高のサムエル・ワンジル選手のタイムは、35分04秒。岩水選手は36分10秒で、12kmで1分近くも離されてしまったのは少し残念ですねー。クロスカントリーでは、日本勢がケニアに追いつくのはかなり難しいです。
それから、藤原正和選手は9位でしたが、本人は納得の走りができたみたいですね。じっくりと力をつけて、マラソンはそれからですね。
また、女子一般6kmは、オーストラリアのジョンソン選手が優勝し、2位はエチオピアのツル選手で、橋本歩選手が3位に入りました。男子一般4kmは徳本一善選手が勝っています。
※競泳の春季全米選手権、最終日に行われた女子1500mで、山田沙知子選手が16分6秒13の日本新をマークし、優勝を飾りました。これで今大会、山田選手は400、800、1500と、三つの自由形種目を制したことになります。五輪では400と800が行われますが、アテネでも今回のような泳ぎができればいいですねー。
2月14日
※バンコクで行われたテコンドーの五輪アジア予選で、岡本依子選手が2位に入り、五輪出場枠を獲得しました。新見能弘選手は、初戦で敗れました。
ただ、1か月前のニュースでは、57kg級に出場、となっていたのが、この日のニュースでは67kg超級になっていて、なんで級に階級が二つ上がったのか、はなはだ謎ではあります。ただ、訂正記事も出ないので、67超級が正しいのでしょうか? こういうとき、まともな団体のサイトがないので、本当に困ってしまいます。
(追記)その後、岡本選手のサイトの掲示板に、「あんなに減量していたのに、階級を上げて…」という書き込みを発見。やっぱ67kg超級で正しいようです。つまり、もともとは67kg級だったのを、今年1月の時点で57kg級に落として、それで今月は67kg超級に上げてきた…ということですよね(67kg級を飛びこえて)。それって、凄すぎです。
あと、気になるのがやっぱり分裂問題で、なんか、まだ決着がついてないらしいんですよね。どうにかしないと、また「派遣とりやめ」なんて事態になりかねないのですが…。選手と全然関係のない人たち(テコンドー経験者ですらない)がいがみ合って、選手に迷惑をかけて、いい大人がなにをやってるんでしょ。
※競泳の春季全米選手権、山田沙知子選手は女子800m自由形に続いて400m自由形でも優勝。あいかわらず好調さを持続しているようです。でも、今の時期でここまで調子がいいと、逆にちょっと不安になってしまいそう。このあと4月の日本選手権、8月のアテネ五輪と、2回ピークを作る必要がありますからねー。まあ、彼女なら、日本選手権では最高の状態でなくても、余裕で代表になれるとは思いますが。
また、男子100mバタフライの山本貴司選手は2位、女子100m平泳ぎの田中雅美選手は5位でした。
※自転車のトラックワールドカップ第1戦、女子500mタイムトライアルの大菅小百合選手は10位となりました。タイムは36秒367で、大菅選手の力からすると少し物足りない気もします。ただ、彼女の場合、スケートから自転車に切り換えて間がないし、出だしとすればこんなものかも。昨季は35秒台前半まで記録を伸ばした彼女ですが、今季はどこまでいけるでしょうか。アテネまでにはなんとか、34秒台に突入してほしいですね。
また、男子スプリントの永井清史選手選手は、予選を9位で通過。1回戦も勝ち上がったのですが、続く2回戦で敗れ、敗者復活戦でも敗退。9−12位決定戦に回って10位となりました。金子貴志選手は予選落ち。男子ポイントレースの飯島規之選手は、途中棄権しました。
2月13日
※射撃のアジア選手権(兼五輪予選)、クレーの女子ダブルトラップで井上恵選手が優勝し、この種目の出場枠を獲得しました。これまで、射撃で枠を得ていたのはすべてライフル射撃で、クレーのアテネ枠獲得はこれが初めてとなります。それ以外の日本勢は、中山由起枝選手が8位、松嶋美代子選手は11位でした。
代表は、3月の日本クレー射撃協会理事会で決まる…ということなので、特に選考会は行わないのかな。どうやら、そのまま井上選手が代表に決まりそうです。
ところで、その井上選手がクレー射撃を始めたのは、大学を卒業してから。まあ、射撃の場合は、そういう人が多いんですけど、彼女が異色なのは、大学が武蔵野音大だった、ということです。ホルンを吹いていたそうですけど、全然分野がちがいますよねー。彼女も、音大に合格したときには、まさか将来、自分がオリンピック選手になるなんて、思ってもみなかっただろうなー。
なお、この日行われたほかの種目では、日本勢はいずれも枠を獲得することはできませんでした。ライフル射撃の男子ライフル三姿勢は谷島緑選手の7位、女子エアライフルでは佐々木亜子選手の11位が日本勢の最高。アテネには届きませんでした。
それから、男子ライフル三姿勢の団体では、3462点の日本新記録をマークして3位に入っています。
※2月13日は、アテネ五輪開幕(8月13日)まであと半年となる、記念すべき日のはずなのですが…。アテネにはこの冬一番の大雪が降り、ただでさえ遅れぎみの工事日程が、またもやずれ込みそうな気配です。ギリシャって、「暖かい」というイメージが強いんですけど、それでも冬には雪が降るんですねー(って、当たり前?)。まさかとは思いますが、屋根の工事が終わらなくて、開会式てば一部に工事中のビニールシートがかけられたまま…なんてことになりませんように。
ちなみにこの日、アテネ五輪組織委員会のアンゲロプロス会長は、「私たちの生涯で最も歴史的なイベントに、世界中の人々を喜んでお迎えします」というメッセージを発表しているのですが…。彼らが本当に、心から安心してお迎えできるように、もうちょっとピッチをあげてくれないかな。
2月12日
※射撃で、またひとつ五輪枠が追加されました。五輪予選を兼ねたアジア選手権、男子エアライフルで柳田勝選手が3位に入り、この種目の枠を獲得。射撃では四つ目となりました。ちなみに、出場枠が与えられるのは各種目の2位までなのですが、すでに獲得済みの国(地域)は除かれるため、日本に枠が回ってきたというわけです。
なお、同じ射撃でもピストル種目の場合は、出場権をとった選手がそのまま日本代表に内定するのですが、ライフル種目のほうは4月に改めて選考会を行うことになっています。まあ、順当なら柳田選手が代表になるのでしょうが。
※卓球女子シングルスの五輪代表にすでに内定している梅村礼選手と藤沼亜衣選手が、ダブルスでもペアを組んで出場することが正式に決まりました。といっても、これは以前からほとんど決まっていたことなんですね。が、この日アジア卓球連合から、「シングルス出場権を持つ選手同士がペアを組む場合、予選免除で出場権を与える」旨の通知が来たことで、「正式決定」となったようです。まあ、「形式が整った」ってことでしょうか。
女子ダブルスに関しては、あとは福原/小西組が、きっちりと出場枠を獲得してくれれば…というところですね。
※競泳の春季全米選手権第2日、男子200mバタフライで山本貴司選手が2位に、女子200m平泳ぎの田中雅美選手も同じく2位に入りました。女子200m背泳ぎに出場した山田沙知子選手は5位でした。
※聖火リレーの第1走者が決まりました。ギリシャ・オリンピック委員会は11日、採火したあと最初にトーチを持って走るのは、陸上男子やり投げのコンスタンティノス・ガツィウディス選手と発表。ただ、私も名前は知らなかったので、ちょいと検索してみたところ、シドニー五輪では86m53を投げて6位に入賞している選手だと判明。もちろん、名誉ある第1走者を務めるくらいだから、ギリシャ国内では超有名人なんでしょうねー。
それ以外にも走者として、棒高跳びのセルゲイ・ブブカ氏や、競泳のアレクサンドル・ポポフ氏の名前が挙がっていて、これって実際にリレーにくっついて移動したら、めちゃくちゃ豪華な顔ぶれが見られるのでは…と思ってしまいました。
2月11日
※射撃のアジア選手権、男子エアピストルで上之園正一選手が4位に入りました…が、残念ながら、五輪出場枠は獲得できず。この種目では、日本はすでに枠1を得ていて、代表には中重勝選手が決まっているのですが、さらなる枠の獲得はなりませんでした。その中重選手は14位、小林晋選手は24位でした。
※卓球の五輪アジア予選女子ダブルスに、福原愛選手とペアを組んで出場する選手は、小西杏選手に決まりました。福原/小西組は、現在全日本選手権二連覇中。昨年のアジア選手権でも2位に入っているし、順当な決定ではないでしょうか。ただ、小西選手以外では平野早矢香選手なども候補に上がっていたそうで、そちらのペアも、見てみたかった気もしますが…。出したい選手が多くて、選考する側も大変です。
※その卓球では11日、国内有力選手が参加して、ジャパントップ12大会が行われました。優勝したのは、男子は偉関晴光選手、女子は平野早矢香選手。男女とも1月の全日本選手権のチャンピオンが、この大会も制することになりました。特に平野選手は、ここのところめざましい活躍ぶり。なんだか勢いを感じさせてくれますねー。
なお、福原愛選手は、残念ながら予選リーグで敗退しました。試合続きで、ちょっとお疲れ気味なのかな。
※競泳の春季全米選手権、女子800m自由形で、山田沙知子選手が8分25秒62の日本新記録をマークし、1位となりました。この前から、短水路では日本新や世界新を連発していて、調子の良さを見せつけていましたが、こちらは通常の長水路(50mプール)での記録。ちなみに、これをシドニーの結果に当てはめると4位、2001年福岡世界選手権なら2位、昨年のバルセロナ世界選手権なら3位ということになります。今の感じで8月にも泳げたら、結果は自然についてくるんじゃないでしょうか。
※陸上の男子短距離陣が、この日で9日間にわたる合宿を終了。末續慎吾選手、朝原宣治選手など、日本のトップが参加して練習を行ったそうです。
末續選手は、「頭に描いている走りに、今年は身体が追いついてくるようになった」とのことで、これはもしかしたら、昨年以上の記録も期待できるかも。今年は、6月の日本選手権のあとに、海外のグランプリなども転戦するそうで、記録はそちらのほうで狙ってくるかもしれませんね。
また、朝原選手は、いつもならアメリカでトレーニングを行っているのですが、この冬は日本で過ごしたようです。昨年は、感覚がどうもおかしかったそうで、1年を通じて今ひとつの調子だったのですが、その原因がアメリカでのトレーニングにあったみたいなんですよね。今は「いい流れ」だそうなんで、今年は日本短距離陣の大黒柱の復活が期待できそうです。
※アテネ五輪組織委員会では、13日からヨーロッパ向けの入場券3万5230枚を追加販売するとのこと。主な競技などの追加枚数は、陸上が1万1700枚、競泳が4550枚、開会式が1000枚、閉会式が4000枚だとか。これは、競技場建設が進んだおかげで、正確な座席の並びが判明し、販売できる数が増えたからだそうです。席の数って、ふつう最初から決まってるもんじゃなかったっけ…という素朴な疑問は残りますが、それは問わないことにして、せっかく増えたんだから地元の人も関心持って、生観戦を楽しんでほしいですね。アンケートでは「見に行かない」と答えた人が多数を占めてましたけど。
※何日か前のニュースで、「道路の工事の遅れ(マラソンコースも含まれる)」をお伝えしたのですが、ギリシャのパパンドレウ環境・都市計画・公共事業相(長い肩書きだ…)によると「責任を持って工事を完了する」とのこと。なんか、ほとんどの場合、メディアが「遅れてる、危ない」と報道して、その後ギリシャのエライさんが「いや、大丈夫だ」とコメントしているような気がするのですが…。もしかして現地のマスメディアが、悠長すぎるお役人のお尻をたたいてくれてるのかなーと思ったりして(笑)。
2月10日
※ライフル射撃のアジア選手権、女子エアピストルで稲田容子選手が3位に入り、この種目の五輪出場枠を獲得しました〜! ライフル射撃にはピストル種目とライフル種目があって、ピストルのほうは「枠を得た選手=代表」とすることが決まっているため、稲田選手の代表入りも確定したことになります。
これで稲田選手は3大会連続の五輪出場。ちなみに前回のシドニーでは、10mエアピストルで8位、25mピストルで7位に入っています。今回は、それを上回る成績がを狙ってほしいですよね。とりあえずは本人も「ほっとした」そうなんで、アテネに向けて、気分も新たにがんばってってもらいたいです。
※日本ホッケー協会が、3月に行われる五輪予選の日本代表メンバー・男女各20人を発表しました。男子は、主将・片山謙一選手をはじめとする表示灯チームを主力とし、女子は天理大とソニー一宮を中心に編成していて、主将はソニー一宮の三浦恵子選手だそうです。また、17歳(高2)の中川未由希選手は史上最年少の代表で、期待の選手なんだとか。今のところ、これ以外の選手がわからないので、全員の名前は挙げられないのですが、わかったらまた追加しておくようにします。
予選では、男子は12か国中6位または7位まで、女子は10か国中4位または5位までが、出場権を獲得できます。特に女子は、行われたばかりのアジアカップで2位に入っているし、力はついているみたいですね。ちなみにここで出場権がとれれば、男子は36年ぶり、女子は初の五輪出場となるんだそうで…。そういえば、五輪に日本のホッケーが出場したなんて、私の記憶にはないですからねー。ぜひぜひ、「歴史的な五輪出場」を勝ちとってほしいもんです。
試合は、男子は3月2〜13日にスペインのマドリードで、女子は19〜28日にニュージーランドのオークランドで行われます。
※ギリシャで6日から行われていた大規模な警備演習は、8日に終了。生物・化学兵器を使用したテロ攻撃に備えたもので、約2000人が参加したそうです。五輪の警備に協力するイギリス、アメリカなど7か国の関係者、それに日本やロシアからも現地を訪れたらしく、なんだか「世界中が参加?」みたいな感じになってきました。演習は、ギリシャ公安省によると「成功」に終わったようだし(つーか、失敗したら困る)、なんとか8月の本番が無事終わってくれるよう、祈っておきます。ちなみに、警備予算は今のところ、6億5000万ユーロ(約873億6400万円)に上っているそうです…。
2月9日
※アテネ代表に内定している野口みずき選手が、先日の報道のとおり、青梅マラソン女子30kmに出場することになりました。ハーフより長い距離ということで、ここでの走りは気になるところです。野口選手は、できればこの冬に1回はマラソンを走りたかったけど、国内の大会は選考レースになっているため、それはやめてハーフで調整することにした…んですよね。だから、ここで長めの距離を走るのは、ちょうどいいのかも。練習自体はすごく順調のようなので、いいレースを見せてくれるものと思っておきます。
2月8日
※五輪切符を争う二つ目(世界陸上を入れると三つ目)のレース、東京国際マラソンは、思いもよらぬ選手(失礼!)が日本人トップの座を勝ちとりました。大崎悟史選手が2時間8分46秒でダニエル・ジェンガ選手に次ぐ2位に入り、五輪代表候補に名乗りを上げています。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
※五輪選考の重要な要素となる、柔道のフランス国際が行われました。日本の有力選手は、このフランス国際、すでに終了したロシア国際、今月21日からのドイツ国際などに派遣されますが、その結果はかなり重視されることになっています。最重要選考会は全日本体重別選手権なのですが、僅差の判定で優勝…だった場合、国際大会での成績が悪ければ代表落ちすることもあります(もちろん、過去の実績も加味されます)。やっぱ、外国選手に勝てないと、五輪に出ても苦しいですからねー。
というわけで、このフランス国際に出場した、日本選手の結果をざっと書いておきます。
男子は60kg級の野村忠宏選手、66kg級の鳥居智男選手、73kg級の高松正裕選手、男子90kg級の泉浩選手が優勝。81kg級の秋山成勲選手は3回戦で敗退し、敗復復活戦でも敗れました。100kg級の井上智和選手は7位、100kg超級の森大助選手は2回戦敗退となっています。
ところで、男子81kg級では、今回出場した秋山選手、先日のロシア国際に出た瀧本誠選手、このあとのドイツ国際に出場することになっている中村兼三選手のあいだで、熾烈な代表争いが展開されているんですよね。ところが、秋山選手、瀧本選手はいずれも3回戦で敗退。試合を実際に見たわけじゃないし、どちらにどのくらい有力な選手が集まっているかもわからないのですが、3回戦負けはかなり不利になる結果です。ドイツで中村選手がどういう戦いをしてくれるかが、注目されますね。
また女子は、48kg級の北田佳世選手が優勝で、52kg級の横澤由貴選手は2位、78kg超級の塚田真希選手は3回戦で敗れはしたものの敗者復活戦を勝ち上がって3位に入りました。57kg級の日下部基栄選手、63kg級の谷本歩実選手、78kg級の中澤さえ選手は2回戦で敗退、70kg級の貝山仁美選手は1回戦で敗れました。
こちらも57kg級、63kg級といった、代表の行方が混沌としている階級で、有力選手が結果を出せず…になってしまいました。ドイツ国際に出てくる、57kg級の茂木仙子選手、63kg級の上野順恵選手がどのくらいの成績を収められるか、こちらも目が離せないことになりそうです。
2月7日
※マラソン日本最高記録保持者の高岡寿成選手は、びわ湖にエントリーを済ませたとのこと。これは、前々から聞いていたことですが、とりあえず準備は進んでいる…というところでしょう。個人的に、高岡選手にはアテネに行ってほしいんですよね〜。本番で力を発揮できるタイプだし。なんとか調整が間に合うよう、祈っておきます。
※高橋尚子選手の、予定されていた10日の会見は中止になりました。理由は、ほかの選手(同じ徳之島で合宿中の)への配慮…とか、いろいろあるようですが、確かにここは、出てきてごちゃごちゃしゃべるよりは黙っていたほうがいいのかも。現在の状況では、選ばれる可能性は高いと思いますが、名古屋で驚異の走りをする選手が現れるかもしれないし(ないとは思うけど)、終わってみるまではわからないですからねー。仮に代表落ちしたとしても、それは納得済みでしょう。1か月後の名古屋を待ちたいです。
※陸上短距離のマリオン・ジョーンズ選手(アメリカ)が、6日に行われたニューヨークでの室内競技会の女子60mに出場。7秒21で優勝を飾りました。数日前のニュースでは、今月22日のアテネでの競技会に出場…ということだったので、それが復帰試合だと思っていたのですが、どうやら国内での競技会でスタートを切ったようです。復帰第1戦にしてはまずまずの記録だし、これならアテネには完璧な状態で出てきそうですね。
※アテネでは、「ブルーオデッセイ」と名づけられた、大がかりな警備演習が始まっているようです。これは、大量破壊兵器による攻撃などの、不測の事態に備えた演習で、警察や軍関係者に加えてイギリスなどから専門家も参加。1100人というから、かなりの数ですよね。しかし、連日こういうニュースばかりで、ちょっと滅入りそうな気分です。
2月6日
※アテネ五輪の開会式と閉会式は、「古代ギリシャの香り」あふれる式典になるらしいです。開会式はアポロン神、閉会式は古代の祭りが題材だそうで、演出のパパヨアニス氏(舌をかみそうな名前だ)によると「現代的な要素も取り入れる」「おとぎの世界を創造する」とか。なんでも会場となる五輪スタジアムは、大規模工事の真っ最中らしく、えらく凝ったものになりそうな感じです。心配は、「仕掛けを作るのが、開会式にまにあうのか」ぐらいでしょうか、ね。、
※マラソンの野口みずき選手が、中国・昆明での合宿から帰国。高地トレーニングは順調に進んだようです。このあとは、15日の青梅マラソンに出場の予定だそうで(まだ、確定はしていないようですが)、国内選考レースをしり目に、1人ゆうゆうと仕上げていってる…という感じですね。やっぱ、先に決められた者は有利ですよねー。
2月5日
※藤田敦史選手が、びわ湖毎日マラソンへの出場を断念することになりました。当初は福岡国際への出場を目指していたのですが、ケガのためびわ湖にスライド。今度こそいい状態で…との期待どおりには回復せず、結局びわ湖も欠場となってしまいました。
これは、かなり残念です。アテネ当日、完璧な状態でスタートラインに立てたなら、藤田選手ならメダルも充分可能だと思っていましたから…。
ただ、やはりこの故障の多さは、尋常じゃありません。昔から「ものすごく練習する人」だと聞いていましたが、それがかえって仇になっているのかなー。
藤田選手の話によると「故障の回復に専念し、強い強い身体を作り直す」とのこと。今は無念でしょうが、先のことを考えればそれがベストの選択なのかもしれません。4年後の北京を目指して、じっくりと身体作りから取り組んでほしいです。
※次も、選考レース欠場の話題です。名古屋出場か?と見られた市橋有里選手も、今回はエントリーを断念しました。こちらは、どこが悪いのかよくわからないのですが、とにかくシドニーのあと、満足に走っているところを見たことがないですからね。結果論になりますが、シドニーに出ていなかったら、ここまで走れないことはなかったんじゃないでしょうか。
※アテネ五輪の準備で、また新たな問題が発生しました。今度は、施設でも鉄道でもなく、幹線道路(マラソンコースでもあるらしい…)のほうです。なんと、この整備を請け負った業者が経営難に陥ったせいで、準備がかなり遅れているようなのです。しかも、建設作業員はストライキまで起こしてしまうし…。これはもう、さっさと別の業者を選び直したほうが、賢明ではないかと思いますわ。
それにしても、最初はメイン会場(そこだけじゃないですけど)、次に鉄道、今回が道路。よくこれだけあれこれと、遅れてくれるもんですよねー。つーか、ここまで段どりが悪いのも、ある意味凄いです…。
2月4日
※高橋尚子選手は、やはり名古屋には出ないことがわかりました。まあ、さすがにここで「出る」と言ったら驚いたと思いますが…。この日、文書で明らかにしたそうで、本人の会見は10日に行われるとか。
代表選考については、名古屋の成績次第かなーとは思いますが、記録が出にくいコースだし、あの激戦の大阪を避けた時点で「逃げた」っていうイメージが強いので…。有力なのは大南敬美選手、小崎まり選手ぐらいでしょうか。土佐礼子選手は故障続きで、あまり調子は上がっていない感じだし。とりあえず高橋選手としては、ここは「待ち」で正解でしょう。
ただ、私としては、シドニー後に「負けないレース」(負ける可能性のほとんどないレース)にしか出場してこなかったことが気がかりです。別に、五輪の金メダリストだからといって、「絶対に負けちゃいけない」ってことはないんだし、もっと気楽にいろんなレースに出てくれてたらなーと思いますね。そうしたら、今回の東京の敗戦も、ちがう感覚で捉えることができたのではないかと…。
とはいえ、レースに出ようとしても、故障続きで出られなかった…というのが本当のところかな。なんだか歯車が狂い気味なのも、気にかかります。
※陸上女子短距離の第一人者、アメリカのマリオン・ジョーンズ選手が、今月22日に行われるアテネでの室内競技会に出場することがわかりました。2002年9月の出産以来、ずっとお休みしていた彼女も、五輪を目の前にしていよいよ始動…といったところでしょう。なお、今回は短距離ではなく、走り幅跳びにエントリーしているそうです。
復帰第1戦だし、全盛時の力を発揮するとまではいかないでしょうが、どのくらい取り戻しているかが注目されます。アテネでは100、200、幅、の3冠に挑むみたいですけど、またメダルをいっさいがっさい、持ってっちゃうのかなぁ…。
※15日に行われる千葉国際クロスカントリーには、岩水嘉孝選手、松宮隆行選手、藤原正和選手らが出場することになりました。世間的にはマラソンのほうに関心が行ってしまってるでしょうけど、クロカンのほうにもなにげにレベルの高いメンバーが集まってます。
3000m障害での活躍が期待される(代表には、よほどのことがないかぎり選ばれるでしょう)岩水選手、10000mでの五輪出場を目指す松宮選手の走りは楽しみだし、今回はマラソンでの選考会出場はとりやめた藤原選手も、復調具合が注目されるし…。おそらく、ほかにも有力選手は数多く出場すると思うし、トラックの代表争いに向けても興味深い試合になりそうです。
※旭化成陸上競技部の新体制が発表されました。宗茂氏が監督から総監督に、弟の宗猛氏が副監督から男子監督に、児玉泰介氏が女子監督に、となるそうです。4月1日からこの体制になるそうですが、これが、旭化成浮上のきっかけとなるでしょうか。私としては、ここ数年間に入社した有力選手が、あまり姿を見せていないのが気にかかっているのですが…。
※大菅小百合選手は、すでに自転車の女子500mタイムトライアルで五輪代表に内定しているのですが、1種目だけでなく、スプリントでの出場も目指しているそうです。とりあえずは枠の獲得が先決ですけど、それにはW杯4試合の総合1位をとるか、5月に行われる世界選手権で10位以内に入るか、が必要だそうです。いくらなんでもW杯総合トップは無理だろうし、可能性があるとすれば世界選手権のほうですが…。ただ、速ければそれでいいタイムトライアルとはちがって、スプリントだと駆け引きもいろいろ必要だし、これからますます大変になっていきそうです。
※男子体操の五輪代表チームは、五輪前にドイツのシュツットガルトで合宿を行うそうです。7月29日から約1週間の予定で、ここで時差を調整しつつ、万全に仕上げてからアテネ入りする、いうことでしょうね。合宿中には、ドイツチームとの合同演技会なんかも予定されているとか。体操協会も、さすがに力が入ってますよねー。
しかし、女子はそういうの、なにもないのかな…? 団体出場権がないとはいえ、エラい待遇の差ですねー。
※3日、アテネ五輪組織委員会から、イラクを含む202か国(地域)に向けて、参加関連書類の送付が終わりました。これには、選手村情報とか入国案内とか、もろもろの情報が書いてあるんだそうです。その数400種類というから、これを全部読む人も大変ですよねー。とりあえず、準備も一歩ずつは進んでいるようですね。
※日本オリンピック委員会は、五輪日本選手団の警備総括責任者に、民間警備会社の専門家を据える方針です。その責任者が、日本選手団全体の警備の指揮を執るそうなので、たしかに専門家でもないと勤まらないかも。また警備員は、現地ギリシャからだけでなく、日本人も雇用していくとか。具体案がまとまるのは4月上旬とのことですが、これを全部決めていくのは、かなり大変かも。
2月3日
※日本サッカー協会から、五輪アジア最終予選B組日本ラウンドの日程が発表されました。試合が行われるのは3月14、16、18日。会場は埼玉スタジアム、国立競技場などで、日本はバーレーン、レバノン、アラブ首長国連邦の順に対戦するそうです。18日には、首尾良く出場権を獲得して終了…となっていればいいてすねー。
なお、この日本ラウンドの前、3月1、3、5日にはUAEラウンドが行われます。日本ラウンドのときには、きっと大方は決まってるかな?
※アメリカの、シドニー五輪・陸上男子1600mリレーの金メダルが、剥奪される可能性が出てきました。これは、優勝メンバーのひとりジェローム・ヤング選手のドーピング問題によるものです。
ヤング選手からは、1999年のドーピング検査の際に、筋肉増強剤(ナンドロロン)が検出されていたにもかかわらず、アメリカ陸連はこれを隠蔽。筋肉増強剤が検出されたということは、本来ならヤング選手は2年間の出場停止処分を受けるはず…つまり、翌年のシドニーには出られないはずなんですよね。それなのに出場して、金をとってしまった…ということで、国際陸連はこれについてスポーツ仲裁裁判所に訴える考えです。
この訴えが認められれば、金メダルはアメリカチームから剥奪されて、2位のジャマイカチームに移ります。ジャマイカの選手たちも、今ごろ金をもらっても複雑な気分でしょうねー(でも、やっぱうれしいかな?)。
ちなみに、日本は決勝まで進んでいないので、順位には関係ないんですけど。
※テニスのビーナス・ウィリアムズ選手は、東レ・パンパシフィックオープン出場のため来日中なのですが、会見の際、アテネ五輪出場に意欲を見せた…とのことです。ここ数年は、ウィリアムズ姉妹がテニス界を席巻した…という感じでしたが、昨年の後半はケガでツアーを休んでいて、世界ランクも14位まで下がっていました。
なにせ、有力選手のひしめくアメリカゆえ、代表になるのも並大抵のことではないでしょうけど、彼女が完調で出てきたら当然有力な優勝候補になるだろうし…。すべては6月14日付けの世界ランク次第です。
ただ、杉山愛選手はやはり、五輪は回避の意向だそうで、そうなるとさすがにほかの選手には、大きな期待はかけられないかな? いい選手はいるけど、入賞やメダルを目指すには、少し荷が重そうです。
※アテネ五輪で使われるIDカード(選手や関係者、マスメディアなどに発行される身分証明書?みたいなの)に、日本の凸版印刷の技術が採用されることになりました。同社の機材は、日本やアメリカでパスポートの作成に使われていて、偽造防止対策が、いろいろと施されているようです。こういうニュースを聞くと、日本の技術も捨てたもんじゃないよなーと思いますよね。
※ギリシャ政府は五輪期間中の警備について、軍隊の規模を2000人から1万人に増強。そのうえに4万人もの軍隊を、国境警備に充てるそうです。戦時下でもないのに、これだけの軍隊を動かすのはすごいですよねー。当然ながら、これはイラク情勢などを考えてのことですけど、ニュースとか聞いてたら、どんなに対策してもしすぎることはない…って感じですもんね。
ちなみに1万人の軍隊のお仕事には、施設の警備だけでなく、核(!)や生物化学兵器などへの対策も含まれているそうで、なんだか本当にすごいことになってきました。
2月2日
※今月4日は、名古屋国際女子マラソンのエントリー締切日なんですけど、高橋尚子選手はその日に、出場か回避かを発表するそうです。たぶん出ないだろうとは思うんですけど…っていうか、今さらまにあわないでしょう…? なのに、なんでそんなギリギリまで引っぱるのか、ちょっと不思議な気もします。さっさと態度を表明したほうが、目的(アテネ)に向けて、すっきりした気持ちで練習できると思うんですけどねー(もちろん、まだ「選ばれる」と決まったわけじゃないですけど)。もしかして、ご本人はまだ迷ってるんでしょうか?
※レスリング男子フリースタイルのアテネ五輪予選、昨日のトピックスにはまにあわなかった、84kg級の横山秀和選手の最終結果を書いておきます。五輪出場枠獲得をすでに決め、決勝に臨んだ横山選手でしたが、ウクライナのアサノフ選手の前に0−4で完敗。優勝とまではいきませんでした。それでも、この大会での目的は「枠獲得」ですから、目的は充分達したというべきでしょうか。
なお、代表選手については、4月12〜13日の全日本選抜選手権で決まることになっています。横山選手が優勝できれば、そのまま五輪代表に。優勝できなかった場合は、優勝者とプレーオフを行って決めるそうです。
※卓球のギリシャ・オープン(アテネ五輪テスト大会)は、全種目で中国勢が優勝して幕を閉じました。男子シングルスは王皓選手、女子シングルスは王楠選手、男子ダブルスは陳/馬琳組、女子ダブルスは郭躍/牛剣鋒組…。もしかして、五輪本番でもメダル独占の可能性大、なんでしょうか。
※柔道のベルギー国際100kg級で、坂本周作選手が準優勝しました。66kg級の梅津敏昭選手と三原弘士選手、81kg級の武藤力也選手は3位でした。
2月1日
※レスリング男子フリースタイルの84kg級で、五輪出場枠を獲得しました。スロバキアで行われた五輪予選で、この階級に出場した横山秀和選手が、決勝トーナメント1回戦を突破し4位以内を確定。5位までに入れば出場権が得られるため、この段階で枠獲得が決まりました。なお横山選手はその後も勝ち進み、決勝に進出しています。もう少しで結果が入るはずですが…。どうせなら、優勝して終えてほしいですよねー。
また、96kg級に出場した小平清貴選手は惜しくも6位に終わり、あと一歩のところで枠を逃しました。6位というのがなんとも…もったいないですよね。ほかに日本から出場していた60kg級の山本英典選手と120kg級の田中章仁選手は、残念ながら1次リーグで敗れました。
フリースタイルはこのあともう一度五輪予選があって、そこで4位までに入れば枠が獲得できることになっています。少しでもとれるように…と願っておくことにします。
※別府大分毎日マラソンは、一般参加の武田宏旦選手が2時間12分2秒で初優勝を飾りました。別の用事をしながら、ぽーっと見ていたのですが…。上位が落ちてきた結果、後方で「自分のレース」をしていた武田選手が、粘り勝ちしたというか、そんな感じでしたね。
30kmあたりまでは、徳永考志選手がトップ集団にいたんですけど、腹痛を起こして後退。ケニアのカフグ選手は終盤に失速して順位を落とし、トップを走っていたペースメーカーのラマダーニ選手(タンザニア)は、ゴール目前の39km付近で棄権。気がつけば武田選手がトップを走っていました。
ただ、ラマダーニ選手が走るのをやめたのは、ちょっと意外でした。あそこまで走ったなら、ゴールしてしまえばよかったのに…。ルールでは、ペースメーカーでも完走していいはずなんですが、契約でそうはなっていなかったとかで…。どうもすっきりしないレースになってしまいました。
いちおうこの大会は、「新人の登竜門」的な位置づけになっているのですが…。徳永選手が腹痛を起こさなかったら、どうなっていたかなーとは思うんですけどね。次は、飲み物のとり方、飲み方にも気をつけてレースを進めてくれるだろうし、それでどういう結果が出せるか、見てみたいです。
※マラソンの五輪代表有力候補・坂本直子選手が、今月22日の横浜国際女子駅伝に出場の予定だそうです。今月いっぱいぐらいは休むのかと思ったら、そういうわけでもないんですね。なんでも、8日からは沖縄の宮古島での合宿(疲労回復を兼ねているそうですが)に入り、駅伝に出場したあとは海外でトレーニングを行うとか。五輪代表に決まれば、その後はまたアメリカで合宿…とのこと。つまり、順当に五輪代表に選ばれれば、この駅伝がアテネ前の最後のレース、ってことになるのかな。さすがに、体調を完全に戻してはこられないでしょうけど、注目はしたいですね。
※競泳の短水路W杯ニューヨーク大会、女子400m自由形で山田沙知子選手が優勝しました。記録的には平凡だったようですが、山田選手にはとにかく「勝つ」ことに慣れてほしいです。田中雅美選手は女子200m平泳ぎで優勝、50mでは2位。男子200m個人メドレーの田渕晋選手は5位でした。
※柔道のベルギー国際が開幕し、男子60kg級の浅野大輔選手と100kg超級の上林山太樹選手が優勝、90kg級の増渕樹選手は3位となっています。 |