2004年のトピックス           10 11 12

2月29日
レスリングのグレコローマン、五輪第2次予選第1ステージで、60kg級の笹本睦選手が2位に入り、各階級の5位以内に与えられる出場枠を獲得しました。ただ、決勝の試合開始早々に右側ろっ骨を負傷し、ドクターストップがかかったとのことで、状態が気にかかります。なんともなければいいんですけど…。
ただ、決勝トーナメントに進んでいた55kg級の豊田雅俊選手、66kg級の飯室雅規選手は、ともに1回戦で敗れて、枠をとることはできませんでした。
残るチャンスは、13日からの第2次予選第2ステージのみ。次は各階級4位以内に入れば、枠を獲得することができます。最後のチャンスに、なんとか少しでも出られる人数を増やしてほしいですねー。
自転車のW杯女子個人ロードレース第1戦で、沖美穂選手が3位に入りました。ロードレースのW杯で日本選手が表彰台に上がったのは、男女を通じて初めて。しかも、3時間10分49秒は、1位の選手と同タイムです。国際自転車競技連合のページを見てみたら、トップでゴールする選手の後方に、沖選手らしき人物が写ってました(違ったらスミマセン…)。
自転車のロードレース女子の五輪枠は、4月30日付の国別ランキングで16位以内なら3枠、21位以内なら2枠が与えられる(らしい)のですが、当然この3位でランキングはぐっと上がってくるはずですよね。何ポイント入ったのか、詳しいことはちょっとわからないんですけど、沖選手がシドニーに続いてアテネにも出場してくれることを期待しておきます。
短水路で行われた競泳の千葉県ジュニア競技大会、男子100m背泳ぎで、森田智己選手が52秒35の短水路日本新を樹立しました。自己の持つ記録を0秒16縮めたのですが、前の記録も1月のW杯で出したばかりのもの。立て続けの日本新で、絶好調って感じですねー。
昨年の世界選手権では100m背泳ぎで6位に入賞している森田選手。今年4月の日本選手権では「できれば53秒台を出したい」とのことです。昨年の日本選手権では錦織篤選手とともに、ようやくあの鈴木大地選手の記録を更新することができたのですが…。それからどこまで記録を伸ばせるでしょうか。
福岡国際クロスカントリー男子10kmは、千葉国際クロカンの12kmに続いて、仙台育英高校のサムエル・ワンジル選手が優勝。2位は、都道府県駅伝での活躍が記憶に新しい三津谷祐選手、3位は瀬戸智弘選手でした。千葉では4位だった岩水嘉孝選手は、今回は8位に終わりました。日本人の中で順位の上下があるのはともかく、やっぱワンジル選手には勝てないのかなー。そんなに圧倒的な力の差があるってことですかねー。
また、女子6kmでは市川良子選手が優勝。2位は3秒差で大越一恵選手が入りました。
バレーボールのVリーグ女子は、優勝決定戦でパイオニアが東レを3−1で下し、初優勝を果たしました。この第1戦は東レが3−2で勝っていて、通算成績は1勝1敗なのですが、パイオニアのほうがセット率で上回って優勝を決めました。
これでVリーグのほうは決着がついたことだし、これからは五輪最終予選に向けて…ってことになりますよね。女子は、アテネに行ける力は充分持っているし、予選では、勝てる相手にはしっかり勝ってほしいです。
そして、Vリーグの男子は金土日の3日間、大阪でセミファイナルが行われました。その結果、JTとサントリーが優勝決定戦へ進出、松下電器と堺は3位決定戦に回ることになりました。でもってその最終日の日曜に、初めてバレーボールを生観戦してきました〜。くわしくは「夏のスポーツ観戦記」のページでどうぞ。

2月28日
レスリング・グレコローマンの五輪枠を決める、五輪第2次予選第1ステージが始まりました。これまでわかっているところでは、55kg級の豊田雅俊選手と66kg級の飯室雅規選手が2連勝で予選リーグを突破。ただ、84kg級の松本慎吾選手は初戦で欧州チャンピオンと当たってしまい、0−6で敗れました。
日本からはほかに、60kg級に笹本睦選手、96kg級に加藤賢一選手、120kg級に鈴木克彰選手が出場していますが、今のところまだ試合が行われていないようです。
レスリングといえば、女子は超有望種目。男子のフリースタイルでも7階級中5階級で出場枠を獲得していますが、このグレコローマンでは、枠を獲得しているのは1階級(74kg級)のみ。今回は各階級とも5位までに入れば枠をとることができます。なんとか少しでも上積みしてほしいですねー。
アテネで開かれた国際オリンピック委員会の理事会で、現在の状況について話し合われたのですが…その結果はやはり、「かなり危ない」ということのようです。
まず、五輪スタジアムの大屋根、これは本当に「ヤバイ」状況らしく、ついには「間に合わなかった場合にどうするか」、その代替案の検討に入ったそうです。でも、かなり以前から「遅れてる」といわれていたのに、なんで今まで遅れたままになっているんだろう…と思うんですけどねー。理由は、計画が大がかりなうえに、当初は予定になかった工事まで必要になってきたから、なんだそうです。
それ以外にも、路面電車と郊外鉄道の建設、マラソンコースにもなる道路の改修、競泳会場の屋根の設置、が挙げられたとか。路面電車については、少し前にも遅れが指摘されてましたけど、最近話を聞かない郊外鉄道のほうは、ちゃんと進んでるんでしょうか? あと、マラソンコースのほうは賃金未払いが発生したせいで、工事が滞っているらしいのですが、これは請負業者を変更して対応するとのこと。それから、数日前に「もう無理」「絶対に必要」と、なにやらゴタゴタしてた水泳会場の屋根については、続報がないためこれも不明となってます。いったい、工事を進めるのかやめるのか、どっちなんでしょう。
それにしても、1か所ならともかく、ここまであちこちで遅れてる五輪なんて、ありましたっけ? はっきりいって、見通しがかなり甘かったってことなんでしょうね。上に立って指揮する人物は、どういうふうにして選んだんでしょ。

2月27日
高岡寿成選手が、びわ湖毎日マラソンを欠場することになりました。万全を期したはずの福岡で3位に終わり、五輪出場のために再度の挑戦を…と意欲を見せていたのですが…。2月19日に右すね腱鞘炎と診断されてしまい、結局は欠場することに決めたそうです。
正直、高岡選手にはアテネに行ってほしかったですね。シドニーでは10000mで入賞を果たすなど、大舞台でもちゃんと力を発揮できる数少ない日本選手なんですよ。10000mの入賞って、ある意味マラソンでメダルをとるより難しいことなんですけどねー。本当に残念です。
今後はトラックで五輪を目指すのか、海外のレースに挑戦して記録を目指すのか、どっちかになると思いますけど…。でもやっぱ、マラソンでオリンピックに出てほしかったですねー。

2月26日
日本サッカー協会から、女子の五輪アジア予選の試合会場が発表されました。予選リーグの日本は、4月18日…ベトナム(東京・駒沢陸上競技場)、22日…タイ(東京・国立競技場)と、ともに東京で、北朝鮮と対戦するであろう準決勝は24日、同じく東京の国立競技場で行われることになっています。アジア予選からは2か国がアテネへ行けるので、この準決勝が最大の山場、ということになります。楽な戦いにはならないでしょうが、なんとか勝って五輪出場権を掴んでほしいですね。なお、決勝は26日、広島広域公園陸上競技場で行われるとのこと。この舞台に日本が立てればいいのですが。
ちなみに、ベトナム戦と準決勝は、地上波で生中継されるんだそうです。見ておけば、バスケットのときのような感動が味わえるかも?

2月25日
3月5日からブダペストで開かれる世界室内陸上に、内藤真人選手(男子60m障害)、澤野大地選手(男子棒高跳び)、池田久美子選手(女子走り幅跳び)が派遣されることになりました。この3人は、先日の日中対抗室内で、好記録を出した選手ばかり。なかでも内藤選手と澤野選手は、アテネ行きはほぼ確実とみられるだけに、春先の大きな大会でいい経験を積んでほしいものです。
陸上の男子100mで9秒87の欧州記録を持つ、イギリスのドウェイン・チェンバーズ選手から、昨年8月のドーピング検査で新種のステロイド(テトラハイドロゲストリノン)が検出されたため、同選手に2年間の出場停止処分が科せられることになりました。停止処分は、昨年11月にさかのぼって適用することになるそうです。そのチェンバーズ選手は、昨年の世界陸上男子100mで4位に入っているのですが、これれについては認められるのでしょうか。もろ、「昨年の8月」なんですけど…。
韓国と北朝鮮は、アテネ五輪の開会式と閉会式でも、南北合同行進を行うことになりそうです。最近はよくやってるよなーと思ったら、それもそのはず、シドニー五輪、釜山アジア大会、青森アジア冬季大会、大邱ユニバーシアードと、大規模な開会式を行うような国際大会では、ここのところほとんど合同で行進してるんですよねー。
あと、2008年の北京五輪には統一チーム結成も視野に入れているらしいですけど、本当にそれが実現するんでしょうか。お互い、独自の代表を出したい種目があったりすると、物別れに終わりそうな気もします。

2月24日
アテネ五輪での日本期待の新種目、女子レスリングの代表選考会を兼ねたジャパンクイーンズカップの最終日、五輪で実施される4種目のうち3種目で代表が決まりました。12月の全日本と今大会の二つとも優勝すれば、その時点で代表に内定。優勝者が異なる場合はプレーオフを行うことになっていましたが、結局プレーオフにもつれこんだのは最軽量の48kg級のみとなりました。
まずは、吉田沙保里選手と山本聖子選手という2人の世界チャンピオンが争うことで、最も注目が集まっていた55kg級ですが…。決勝は6−1で吉田選手が勝ち、思いもよらぬ大差での決着となりました。このところ、ずっと吉田選手が勝っていたので、たぶん今回もそうなるのでは…とは思っていましたが、こんなに差がつくとは予想してませんでした。スポーツニュースでほんの少し映像を見ただけですが、吉田選手からはかなりの安定感が感じられました。山本選手が出場しても、金メダル有力候補になるのですが、その山本選手を寄せつけない(とあえて書きますが)強さは、やっぱスゴイ!と思いましたね。
63kgの伊調馨選手と72kg級の浜口京子選手は、もう「国内には敵なし」って感じです。特に浜口選手は、リーグ戦の3試合(この階級は出場者が4人しかいなかったので、トーナメントは行われませんでした)すべてでフォール勝ち(正確には、3試合目はTフォール)と、圧倒的な強さを見せつけてくれました。伊調選手も、全日本では硬くなっていたみたいでしたが、今回の決勝では6−1とかなりの余裕を持って勝つことができたようです。2人ともとりあえずは、アテネに向けてひとつハードルをクリアした、というところなんで、これからますます調子を上げてってほしいもんです。
そして、唯一ここで五輪代表が決まらなかったのが、48kg級。3人の有力選手のうち、山本美憂選手は準決勝で敗退。決勝は、その山本選手を破った坂本真喜子選手(世界選手権5位)と、伊調千春選手(世界選手権51kg級金)という、予想どおりの顔合わせとなりました。結果は、坂本選手が伊調選手を僅差で下して優勝。全日本では伊調選手のほうが勝っているので、これで2人が代表の座をかけてプレーオフを戦うことになりました。
全日本はかなりの接戦だったので、今回もすんなりとは決まらないと思っていましたが、やはりこの階級はプレーオフにもつれ込みましたねー。この試合だけはまったく映像が見られなかったのですが、3−0という結果から察するに、どちらもあまり技を出せなかったのかな? 力の差が少ないだけに、消極的になってしまったのかも。うーん、やっぱこういう試合はちゃんと見ておかないと、次の予測もつかないですね。
ちなみにプレーオフ、いったんは3月に日程が早められたのですが、再度変更されて、最初に発表されたとおり4月13日に行われることになりました。結局は1階級だけになってしまったので、それが理由なんでしょうか。それにしても、48kg級だけはどっちが勝つか、全然予想がつかないですねー。
アテネ以後の廃止が懸念される野球とソフトボールの関係者が、存続を目指してアテネで会議を開きました。二つの国際連盟の会長や、日本からはJOCの理事、それにアメリカ大リーグ機構の副会長なども出席したそうです。
で、対策はというと、「IOCの委員に存続を働きかける」→「競技を見てもらう」というものなんですけど(まあ、当然すぎることですが)、あとはやっぱ、大リーグ選手の参加を実現させること、なんですよね。この場にその関係者がいる…ということは、当然議論も交わされただろうとは思いますが、果たしてこれまで頑なに拒否し続けてきたアメリカ大リーグが、そうすんなりと選手を出してくれますかどうか。
よくいわれることですけど、自分の国の1番を決める試合を「ワールドシリーズ」と呼んで、なんの疑問も抱かない人たちですからねー。今回予選落ちしたことで、少しは懲りて考え直してくれたらいいんですけどねー。

2月23日
レスリングのジャパンクイーンズカップが始まりました。これはいわずとしれた、アテネ五輪女子代表の選考会。昨年末の全日本選手権とこの大会の両方を制すれば、その時点で内定が出ることになっています。初日は各階級の1次リーグなどが行われ、有力選手が順当に勝ち進みました。
48kg級は、全日本で優勝し王手をかけている伊調千春選手、元世界チャンピオンの山本美憂選手、世界選手権代表の坂本真喜子選手の3人ともが準決勝に進出。また、55kg級での対決が注目される吉田沙保里選手と山本聖子選手も、危なげなく勝ち上がりました。63kg級の伊調馨選手と72kg級の浜口京子選手は、どちらもここでアテネ行きを決めてしまいそう。特に浜口選手の場合、ほかの選手とは「格が違う」っていう感じがしますからねー。
自転車のロードレースの女子選手が、五輪選考に関して日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てていたのですが、日本自転車競技連盟は、この申し立てに同意しない方針を固めました。一方が申し立てても、相手が応じなければ不成立となるそうで、つまりはなにも変更なし…ということなんでしょうか? 普通の裁判だったら、訴えられた場合に無視はできないですけど、スポーツ仲裁機構にはそこまでの権限はないようですね。ちなみに、以前に不成立となったアマチュアボクシングのケースでは、現在は本当に訴訟が起こされているようです。
申し立てをしているロードレースの選手が、今後どういう動きをしてくるのかはわかりませんが、内部事情を知らないだけにその真意を測りかねるところがあります。私としては、大菅選手がなんにも煩わされることなく、アテネに向かって突き進めることを願ってます。
競泳の萩原智子選手が、22日の日本短水路選手権山梨県予選会で、100m自由形の短水路日本新記録を樹立。タイムは54秒33で、永井奉子選手が持っていた従来の記録を0秒02更新しました。昨年秋の国体で復活した萩原選手。その後はシーズンオフに入ったこともあり、あまり名前を聞くことはなかったのですが、しっかり練習はできているようですねー。技術的な面では、アテネに充分間に合いそうです。あとはやっぱ、精神力かなー。
5月に東京で開催される、バレーボール五輪世界最終予選(兼アジア予選)の抽選会が行われ、初戦の相手は女子がイタリア、男子はアルジェリアに決まりました。
女子の最終予選は日本でしか行われないため、出場国はもう決まっていて、抽選は対戦する順番を決めるだけなんですね。でもって、世界予選の3枠か、アジアの1枠をとれればアテネにゴー!です(つまり4位以内かアジア1位)。昨年11月のW杯のような戦いをすれば、大丈夫ということですね。
ただ、そう簡単でないのが男子。世界予選は日本を含めた3か国で行われて、それぞれの1位が出場権を獲得します。そして、日本で行われる予選にのみ、アジア予選がくっついてくるのです。つまり、世界予選枠1とアジア枠1があるってことです。アジア予選に出場する国は当然ながら決まっていますが、問題は残りの国。世界予選に出場する9か国(アジア除く)のうち、どの国が日本での予選に回るかは、この日の抽選で決まるのです。
…と、ずいぶん前置きが長くなりました。つまりはこの世界予選にやってくる国が、できるだけ弱いところであってほしかったのですが…。悲しいことにそのなかの1か国は、一番来てほしくない、世界ランク4位のフランスに決まってしまいました。ちなみに日本はW杯でこのフランスに、3−0のストレートで敗れております。勝てる可能性は、かな〜り低いものと思われます。しかも、やっぱりW杯で負けている韓国(世界ランク7位)の、アジア1位はかなり濃厚です。
強豪2か国に挟まれた日本男子がアテネに行くためには…。もう韓国に期待するしかありません。韓国がフランスに勝ってこの最終予選を1位で終えてくれれば、韓国はアジア枠ではなく世界予選枠での五輪出場が決まります。そうなるとアジア枠は、韓国を除いたアジア1位の国に回ってくるのです。
なんだかものすごい他力本願な考え方ですが、少なくとも日本がフランスに勝つ、というよりは現実的だと思います…いや、もちろん、堂々1位で通過できるに越したことはないんですけどねー。
つーわけで、日程は次のとおりになってます。
女子…イタリア(8日)、タイ(9日)、ナイジェリア(11日)、プエルトリコ(12日)、韓国(14日)、台湾(15日)、ロシア(16日)。
男子…アルジェリア(22日)、中国(23日)、オーストラリア(25日)、イラン(26日)、カナダ(28日)、フランス(29日)、韓国(30日)。

2月22日
柔道のドイツ国際最終日、この日行われた7階級のうち日本選手が5階級を制しました。
男子100kg級に出場した、注目の鈴木桂治選手(世界選手権無差別級金)は、すべて一本勝ちで優勝。また、その鈴木選手と五輪代表の座を争うと見られる100kg超級の棟田康幸選手(世界選手権金)も、同様にすべて一本勝ちを収めました。この2人に井上康生選手を加えた3人が、重量級(100kg級と100kg超級)の代表の座を争うと思われるのですが、どちらもオール一本勝ちでの優勝で、なんだかますますわかんなくなってきた…という感じです。だれが出場しても金の可能性は高いだけに、本当に「枠がもうひとつほしい!」ですよねー。
また、男子90kg級の矢崎雄大選手、女子63kg級の上野順恵選手、女子78kg級の松崎みずほ選手も優勝。女子78kg超級の薪谷翠選手は2位でした。
女子63kg級の有力選手は、今回優勝した上野選手と、世界選手権に出場した谷本歩実選手だと思うのですが、谷本選手のほうはフランス国際で2回戦負け。これで、上野選手が少し優位に立ったのかな?
飛び込みのW杯最終日、男子高飛び込み予選が行われ、宮本幸太郎選手は30位、宮本基一郎選手は34位となり、どちらも準決勝に進出することはできませんでした。いちおう、五輪出場権は獲得したんですが、水連の派遣基準がかなり厳しいため、選ばれるのは難しそうです。せっかくの権利をもったいない…とは思うのですが、予選落ちでは仕方がないのかなー。今回、五輪出場権をいくつか獲得したわけですけど、実際に派遣されるのはいったい何名になるのでしょうか。
坂本直子選手のエントリーで注目された横浜国際女子駅伝は、一線級のメンバーを揃えたエチオピアが2時間15分46秒で優勝。日本はそれから3分近く遅れる2時間18分37秒3位となりました。
数年前までこの手の国際駅伝は、やってくるメンバーがあまりに「…」で、そんななかで日本が勝ち続けても全然おもしろくない!と思っていたのですが…。最近はそうでもなくなったし、今回のエチオピア勢はかなり豪華でしたよねー。五輪金メダリストのツル選手とか、11月の東京国際で高橋尚子選手に勝ったアレム選手とか…。こうなると、日本は負けても仕方がないですからねー。
ただ、私は坂本直子選手が走るところを、ほんの5分ほど見ただけで、そのときはすでに3位に落ちていたのですが、さすがにツル選手にはあっという間に抜かれてしまったようで…。でも大阪からわずか1か月で、調整もなにもなかったような感じだったし(つーか、よく出たなーと思った)、それで区間2位は上出来じゃないでしょうか。それに彼女の場合は、マラソンを走ってこそ、ですもんね。
前日に引き続き、競泳の東京都記録会に出場した北島康介選手が、男子100m平泳ぎで58秒23の短水路日本新をマークしました。従来の記録は、わずか0秒01上回っただけでしたが、ここのところほとんど練習ができていなかったらしく、そんな状況での日本新はお見事です。
1月の短水路W杯の平泳ぎでは1勝もできなかったので、どうしたんだろう…と思っていたのですが、そのときから体調が良くなかったみたいですねー。来月は、アリゾナで高地トレーニングだそうですが、そこから4月の日本選手権までに、いい状況にもってってほしいものです。
ハンドボール男子のアジア選手権の決勝で、日本はクウェートに24−28で敗れました。スコアから見るに惜敗だったようだし、とりあえずは来年の世界選手権の出場権をとっただけでも収穫はありましたよね。

2月21日
飛び込みのW杯第3日、男子板飛び込み決勝で寺内健選手が4位に入りました。持ち点6位から、決勝で順位を二つ上げ、しかもメダルまであと一歩。昨年の世界選手権では7位だったし、今回の4位はかなりの健闘といっていいんじゃないでしょうか。
まだ15歳ぐらいのころから、日本のトップクラスにいた寺内選手でしたが、ここ数年はケガにかなり苦しめられていたようで…。試合に出ることすらできないときもあったんですが、アテネ五輪を前にして、ぐんとランクアップした感じですね。8月までに、さらに調子が上がることを期待しておきます。
また、同じ第3日の夜に行われた、女子シンクロナイズド高飛び込み決勝で、宮崎多紀理/大槻枝美組は10位に終わってしまい、五輪出場権を獲得することはできませんでした。2001年の世界選手権で銅をとっている2人だけに、アテネにも行ってほしかったんですけどねー。失敗が重なったのが響いたようです。
また、第4日昼に行われた女子板飛び込みの予選では、西井亮子選手は35位、渋沢小哉芳選手は42位となって予選落ち。五輪出場権も獲得できませんでした。こちらの2人もミスが響いたようで、残念でした。
柔道のドイツ国際が始まりました。ここでの結果は、同時期に開かれる他の国際大会とともに、五輪代表選考にかなりの影響を及ぼします。好成績を挙げて、外国人選手を相手にしても勝てることをアピールすれば、かなり有利になります。第1日は、男女計7階級が行われました。
この日の注目は、男子81kg級に出場した中村兼三選手だったのですが…。残念ながら3回戦で四度の指導を受け、反則負けに終わってしまいました。もともと、次から次へと技を出すタイプの選手じゃないですからねー。指導はとられやすいかも。あと、相手が地元ドイツの選手だったということで、やっぱそのへんが影響したんじゃないでしょうか。
この階級は、中村選手と瀧本誠選手、秋山成勲選手が激しく代表を争っていて、今回の各国際大会の結果が注目されていたのですが…。ロシア国際の瀧本選手、フランス国際の秋山選手の2人とも、仲良く?3回戦で敗退。今回のドイツ国際で、中村選手が好成績を挙げれば、ぐっと有利になるところだったんですが…。結局は同じく3回戦どまりとなってしまいました。
激しい代表争いになる…というのはわかっていたのですが、それはあくまでも「高いレベルで」のはずだったんですけどねー。こうなると、4月の全日本体重別選手権の結果であっさりと決まってしまうんでしょうか。
また、男子66kg級では内柴正人選手が優勝。決勝で背負い投げを決めて一本勝ちしたとのことで、この優勝はかなりポイントが高いかも。それから、男子73kg級の金丸雄介選手は2回戦で敗退。これで、フランス国際で優勝している高松正裕選手にもチャンスが出てきました。60kg級の江種辰明選手は敗者復活戦で敗れました。
女子は48kg級の福見友子選手、57kg級の茂木仙子選手とも1回戦で敗退。女子52kg級の佐藤愛子選手も、敗者復活で敗退しています。
競泳の北島康介選手が、短水路の冬季東京都記録会の男子200m平泳ぎに出場しました。1月のW杯に出場したあと、体調を崩してあまり練習ができなかったそうで、この日のタイムも自己ベストからは2秒も遅れるもの(もちろん、出場選手中ではトップでしたけど)。それでも、スタートから積極的に飛ばした、その泳ぎの感触は悪くなかったようです。さすがに最後で失速してしまったみたいですけど。
これからのスケジュールとしては、3月にアメリカで高地トレーニングを行い、そして4月の日本選手権で、いよいよ選考に挑むことになります。そこで、どのくらいまで仕上げてこようとしているのかも、興味が持たれるところです。国内選考会でピークをつくっても、あまり意味がないですからね。
毎年恒例の陸上の室内競技会、日中対抗横浜大会で、男子棒高跳びの澤野大地選手、男子60mハードルの内藤真人選手、女子走り幅跳びの池田久美子選手が好記録で優勝しました。
澤野選手は昨年から絶好調。世界陸上では、惜しくも棄権とはなりましたが、堂々の決勝進出を果たして、大舞台でも実力を発揮できるところを見せてくれました。今回も5m60の大会タイ記録で優勝を決め、その好調さは変わらない様子。なんでも、室内日本記録タイの5m70に上げたところで足がつってしまって、そこで競技をやめたそうですが、かなりいい感じで跳べていたようです。
棒高跳びは5m70がクリアできれば決勝進出確実、5m80でメダル圏内に入ってきます。澤野選手の場合、このあたりの記録を出す力は充分ついていると思うので、まずは予選を確実に突破できるような安定感が欲しいところですね。
また、男子60mハードル(60mなのは室内だからです。屋外ではこの種目はないです)を7秒85で制した内藤選手も、昨年大きくランクアップ。この日は時差ボケがあってあまり体調は良くなかったそうですが、それでも自己ベストを記録するあたり、昨年よりさらに力はついていそうな感じです。
そして、女子走り幅跳びで、6m54を跳んで勝った池田久美子選手は、昨年の不調がウソのような感じ。助走のリズムを変えたり、いろいろと考えながら練習をしているそうですが、それが良かったんでしょうか。世界陸上は出場はしたものの、かなり不満足な記録に終わってしまったのですが、今季はそういうこともなさそう。とはいえ、まだA標準は突破してないので、プレッシャーがかかる前に跳んでおいておいてほしいですね。本選いわく「春先から記録を狙う」そうですし。
陸上の世界室内選手権の男子5000mで、エチオピアのケネニサ・ベケレ選手が12分49秒60の世界新記録を樹立しました。これは、5年ぶりの世界記録更新…ということで、さすがに世界でも、ここ数年は記録はそんなに伸びてないんですよね。この機会に、日本の男子長距離も、世界との距離をつめてほしいものですが…。屋外の(つまり通常の)日本記録でも、12分台には全然届いてないですからねー。世界は遠いです。
また、休養から復帰したばかりのマリオン・ジョーンズ選手(アメリカ)は、女子60mで2位、走り幅跳びでは優勝と、もうかなり全盛時の力を取り戻してきている様子。この分なら、アテネでもメダルをごっそり持っていきそうです。

2月20日
飛び込みのW杯(兼五輪最終予選)第2日、女子高飛び込み決勝が行われ、宮崎多紀理選手が銅メダルを獲得しました。なんでも、決勝のスタート時は持ち点で9位だったのが、徐々に順位を上げていき、最後の1回を残して5位にまで上昇。そして残る1回で5位から3位へと浮上し、ついにメダルを獲得したんだそうです。
それにしても、まさか、個人種目でメダルがとれるとは思ってなかった(失礼!)だけに、かなり驚きました。でも、W杯でメダルをとったのは、1979年の第1回大会以来というんだから、予想できなくても無理ないですよね。
これで宮崎選手は、五輪出場に向けて大きく前進しましたねー。
また、第3日の男子3m板飛び込みの予選では、寺内健選手が4位で準決勝に進出。昨年の世界選手権で7位に入り、すでに出場権は獲得している寺内選手だけに、ここはいい順位をとってもらって、代表入りしてほしいもんです。
ウエイトリフティング(重量挙げ)の五輪出場枠は、昨年11月の世界選手権の結果によって男子は0(アジア予選に回る)、女子は2が獲得できていたのですが、大幅な変更により、男子は0→3、女子は2→0となったことがわかりました。理由は、ドーピングの大量発覚による、国別順位の変動です。
五輪枠は、各クラスごとではなく、全体の国別の順位によって与えられるのですが、日本は男女とも、獲得できるか否かのボーダーライン上だったんですよね。で、11月の時点では男子が27位までに与えられるところをギリギリ28位で獲得できず、女子は逆に17位まで与えられる、その17番目で辛くも枠2を獲得していたのですが…。ドーピングで失格になった選手を除外して、再度国別順位を算出してみたら、男子は25位、女子は18位となっていた…というわけなのでした。
うーん、喜ぶべきか悲しむべきか…。どうせなら、男子だけ順位が上がってくれれば良かったんですけどねー。
このあと、女子が出場枠1を得るためには、4月にカザフスタンで行われるアジア選手権に出場して、総合で上位4か国に入らないといけません。もちろん、獲得済みの国は除いて数えるわけですけど…。獲得できる可能性って、どのくらいなのかなぁ…。さすがに、ウエイトリフティングに関してはほとんど知識がないもので、よくわかんないです。
反対に、うれしい順位変動となった男子のほうは、代表3人を5月の全日本選手権後に選ぶそうです。
アテネのメインプールは屋根なし…と決定したと思ったら、今度は国際水泳連盟が「屋根は必要」と主張しているそうで…。しかも、「建設もまにあう」とまで言っているそうです。そりゃ屋根がつくに越したことはないのですが、これまでの経緯から考えて、ギリシャの人に「なにがなんでも完成させる!」という気持ちを持ってもらうのは、かなり難しいんじゃないかと思うのですが…。結局屋根の工事は続行するんでしょうか、それともやっぱり中止になるんでしょうか?
あと、こちらも工事が遅れている路面電車については、いちおう「大丈夫」なんだそうです。交通機関も鉄道だとか道路だとか、いろいろ遅れてるみたいですけど、これが完成できないとさすがに大問題ですから…。その言葉どおり、ちゃんと造ってほしいもんです。

2月19日
飛び込みのW杯(兼五輪最終予選)第2日、女子高飛び込みで宮崎多紀理選手が五輪出場権を獲得しました。飛び込みの個人種目は、昨年のバルセロナ世界選手権の上位12名にまず出場権が与えられ、今回はその12名を除いて上位22名が権利を獲得できるんだそうです。宮崎選手は予選を12位で通過した時点で、出場権をとったことになります。今のところ、準決勝はひとつ順位を上げて11位で通過。堂々決勝に進出しています。
なお大槻枝美選手も予選25位となり、五輪出場権は獲得したのですが、飛び込みの場合は、権利をとれば自動的に内定…というわけじゃないんですよね。なんでも、日本水連の基準はめちゃくちゃハードルが高いらしく、選ばれるのが一苦労のようです。
それから、18日にお伝えしきれなかった第1日の残りの結果はというと…。男子シンクロナイズド高飛び込みの宮本基一郎/宮本幸太郎組は予選15位、女子シンクロナイズド板飛び込みの山下美沙子/渋沢小哉芳組は予選14位で、どちらも決勝に進めず、五輪出場権は獲得できませんでした。
自転車の女子500mタイムトライアルの代表は、すでに大菅小百合選手に内定…と発表されていたのですが、ここへきてそれが白紙に戻る可能性が出てきました。選考基準が不明確だとして、ロードレースの女子選手が、代表内定取り消しや選考会の実施を求めて、日本スポーツ仲裁機構への申し立て手続きを進めているそうです。
理由は、当初は「枠を獲得した種目については、改めて代表を選考する」という方針だったのに、突如「枠を獲得した選手=代表選手とする」というように、事前になんの通達もないまま変更されてしまったこと、にあるようです。手続きを進めているのはロードレースの選手なので、500mタイムトライアルという種目での利害関係があるわけではありません(こちらはロードではなくトラック)。つまり、自分が出られるかどうかではなく、そういう日本自転車競技連盟の体質?に、不満を抱いている…ということなんでしょうね。改めて選考会を開いても、大菅選手に決まるのはわかっているけれど、そこはやはり「筋を通して欲しい」ということなのかな。
あまりくわしい内部事情を知らない私としては、どうせ出られる実力を持っているのは大菅選手しかいないんだし、さっさと代表に決めてもらって、集中して練習してくれるほうがいい…と思っていたのですが…。選手にしてみれば、そんな簡単な問題ではないんでしょうね。あまりゴタゴタせずにすむように願いたいです。
びわ湖毎日マラソンの招待選手が発表されました。予想どおり、「背水の陣」で臨む高岡寿成選手、冬場のレースで好調さを見せつけている佐藤敦之選手などが名前を連ねましたが、油谷繁選手だけは、結局出場を回避することになりました。東京で日本人選手が優勝できなかったことで、世界陸上5位の油谷選手が代表になる可能性が高くなった…ということなのでしょう。
もちろん、油谷選手の安定性はだれもが認めるところですが、絶対に選ばれるのかと聞かれれば、答えに困ります。とりあえず、故障ではなく本人が決めたことですから、仮に代表落ちしてもそれは納得できるでしょう。なんにせよ、びわ湖を見守りたいです。
卓球の五輪アジア予選・男子シングルスに、遊沢亮選手の出場が決まりました。本来は、全日本選手権で優勝した偉関晴光選手が出場するはずだったのですが、すでに国際舞台からは退くことを決めているため、これを辞退。残り1枠は未定となっていました。遊沢選手が、このチャンスをものにしてくれればいいのですが…。男子はかなり厳しい戦いを強いられそうです。なお、ほかにはすでに、松下浩二選手と新井周選手の派遣は決まっています。
ハンドボール男子のアジア選手権、日本チームは準決勝でカタールに勝って決勝進出を決めるとともに、来年の世界選手権への出場権も獲得しました。アテネ五輪出場権はすでに逃しているのですが、1997年以来の世界選手権出場を決めたということで、次の北京への期待が高まります。球技で、日本が五輪に出場できる種目はかなり少ないので、ひとつでも多く出られたら…と思いますね。

2月18日
アテネ五輪の施設について、建設の遅れが指摘されるのは毎度のことですが、今回はついに「指摘」ではなく、本当に「無理」となってしまいました。水泳会場への屋根の取り付けを、断念することに決めたそうです。近日中に対策を協議するとのことですが、どう話し合おうが、もうメーンプールに屋根がつくことはありません。
対策としては「屋根なしで競技を行う」か「屋根のある代替施設を探す」しかないと思いますけど、ギリシャにほかに使えそうな施設がなければ、「屋根なし」で競技を行うことになりますよね? 大会期間中のギリシャがどんな天候なのかは、よくわかりませんが、競技の続行が不可能な大雨が降りでもしたらどうするんでしょうねー。順延とかになってしまうのかしら。なんだか、いろんな方面に影響が出そうな事態となってしまいました。
その他の遅れが気になる施設などについては、ギリシャ側はいちおう「問題ない」としていますけど、これでは本当に問題がないのかどうか、わかったもんじゃないですよね。少し前にIOCが調査して「大丈夫」と言っていたのにもかかわらず、こういう事態が発生してしまったんですから。
なんでも地元紙では、「3月7日の総選挙後に、五輪スタジアムの屋根の、建設とりやめが決まる」と報道しているそうです。IOC側も建設断念を予想した発言をしているらしく、もしかしたら「上の方」では、どこまでを断念するのかほとんど決まっているのかも?
飛び込みのW杯(兼五輪予選)、女子シンクロナイズド高飛び込みに出場した宮崎多紀理/大槻枝美組が、予選を11位で通過し、20日の決勝に進出しました。ここで、上位3組までに入れば、五輪切符がとれることになります。世界選手権の上位3か国(中国、オーストラリア、ロシア)と開催国ギリシャは、すでに出場権を獲得しているため、それ以外の上位3組、ということですね。
宮崎/大槻組は、2001年の世界選手権では銅メダルを獲得しているのですが、昨年のバルセロナ大会にはケガで出場できなかったんですよね。なんとかここで、出場権をとってほしいのですが…。果たしてどのような結果が出るでしょうか。
陸上の日中対抗室内天津大会の砲丸投げで、男女とも室内日本新が誕生しました。男子の野口安忠選手が18m07、女子の森千夏選手は17m46を投げて、結果はともに2位。両選手とも屋外の日本記録ホルダーでもあるのですが、女子の森選手は昨年も絶好調だったのに対して、野口選手のほうは故障続きで、ここ数年は自己の記録を更新することができていませんでした。でも、これをきっかけに復活を遂げてくれれば、「投擲種目で世界から一番遠い」男子砲丸投げにも、光が見えてくるかもしれませんね。
ソフトボールの日本代表候補選手が、グアムでの強化合宿から帰国しました。ベテラン・宇津木麗華選手によると、「充実した合宿」だったそうです。「今度こそ金を!」というのは、選手が一番思っていることでしょうし、練習にも力が入ったんじゃないでしょうか。
なお、宇津木妙子監督は、現在はアテネを視察中。日本代表候補は、3月に沖縄、静岡、ニュージーランドの各地で合宿を行うことになっています。
アテネでは、五輪開催期間中のホテル不足を補うため、個人の家に宿泊してもらう民泊制度を実施しますが、この達成目標を、当初の6000軒から3000軒に下方修正したそうです。計画はしてみたものの、提供する側も宿泊希望者も、予想より少なかったんだそうで…。やっぱ、普通のホテルのほうがいいのかも。
そういえば、豪華客船なんかも、使われるんですよねー。こっちの予約状況は、どうなってるんでしょ?

2月17日
2月28、29日にセルビア・モンテネグロで行われる、レスリングのグレコローマン・アテネ五輪2次予選第1ステージに出場する選手が発表されました。ここで各階級5位以内に入れば、出場枠が獲得できます(だめだった場合は、3月に行われる2次予選第2ステージで4位までに入ればOK)。
同じレスリングでもフリースタイルのほうは、全7階級中、世界選手権で3枠、最終予選で2枠を獲得することができたのですが、グレコローマンはまだ、世界選手権でとれた1枠しかありません。二度の予選でどれだけ上積みすることができるか…。がんばってほしいものです。
予選に臨む代表選手は次のとおりです。
55kg級…豊田雅俊、60kg級…笹本睦、66kg級…飯室雅規、84kg級…松本慎吾、96kg級…加藤賢三、120kg級…鈴木克彰。
マラソンの野口みずき選手は、いつもは中国の昆明で高地トレーニングを行っているのですが、今回はそれに加えて麗江というところにも行くそうです。ここは昆明より500m標高が高い2400mの地点にあって、5月下旬から6月下旬までの1か月間、2箇所を往復して練習するのだとか。
「これまでより高いところでの練習」というとシドニー前の高橋尚子選手を思いだしてしまったりするのですが、でも、確か高橋選手は3000m以上だったのかな? まあ、具体的な高さはともかくとして、「より高く」の方針は同じですよねー。野口選手は、8月までにどのくらいの状態にもってこられるでしょうか?
もうひとつ、野口みずき選手関連の話題です。今月29日には福岡国際クロスカントリーが開催されるのですが、当日、その前に行われる海の中道市民クロスカントリーの、一般女子3kmに、野口選手や坂本直子選手が参加する予定だそうです。市民クロカンということで、ゲスト的な扱いだとは思いますが、この2人がアップダウンの激しいコースで、どんな走りを見せてくれるかが楽しみです。
あと、坂本選手は、名古屋が終わるまでは内定は出ないんですけど、野口選手と同じように扱われているところから見て、ほとんど「当確マークが打たれた」と思っていいんでしょうね。たしかに、有力選手がこぞって出場した大阪で、ぶっちぎりの勝ち方をしたんだし、あれで落ちることはまずありえないでしょうからねー。
また、メインレースの福岡国際クロスカントリーのほうには、一般男子10kmに岩水嘉孝選手や松宮隆行選手、それに先日の千葉クロカンで優勝したサムエル・ワンジル選手らがエントリー。こちらももちろん、楽しみなレースです。
陸上男子砲丸投げのアメリカチャンピオン、ケビン・トス選手が、新種のステロイドであるテトラハイドロゲストリノン(THG)に陽性反応を示したそうです。しかも、昨年6月の全米選手権でも、この薬物と興奮剤のモダフィニルが検出され、1か月後の検査でもTHGに陽性反応が出たとか。でも、ここまで検出されていて、今まで明らかにならなかったのもスゴイなーと思います…。当然2年間の出場停止になるわけですけど、こんな有名な選手が、これからどんどん摘発されていくのかなぁ…。
先週、アテネでは何日も雪が降り続き、しかも気温は例年にない低温を記録(過去100年間で最低だとか)。おかげで、工事がまたもや中断するはめになってしまい、例によってマスコミは「また遅れが…!」などと書きたてたわけですが…。アテネ五輪組織委員会は、こちらも毎度のごとく「大会までには完成させる」と言い切ったとか。まあ、今回はお天気という不可抗力が発生したわけで、しかたないことですけど、そろそろマスコミから突っ込まれないように、工事を進めていかないと…って感じです。ちなみに来週には、アテネで国際オリンピック委員会の理事会が開かれるそうですが、ここでまた、新たな問題が出てこなけりゃいいんですけどね。

2月16日
射撃のアジア選手権(兼五輪予選)、女子25mピストルで小西ゆかり選手が5位、福島実智子選手が8位に入り、五輪出場枠を獲得しました。枠がとれるのは各種目の上位2名なのですが、上位選手の国がすでに枠を獲得済みである場合は、当然ながら下位選手に回ってくることになります。また、ピストル種目では枠を獲得した選手を代表とするため、小西選手と福島選手の内定も決まりました。
シドニーでは、福島選手は2種目で5位に入っています。今回は1種目だけの出場になりますけど、ひとつに集中して、できれば前回を上回る成績を収めて欲しいですね。
男子サッカーの五輪アジア予選、3月1日からのUAEラウンドに出場する、メンバー20人が発表されました。14日からの日本ラウンドでは、若干の入れ替えを行う可能性もあるようです。メンバーは、以下のとおりです。
GK…黒河貴矢、林卓人。DF…田中マルクス闘莉王、那須大亮、青木剛、菊地直哉、茂庭照幸、徳永悠平。MF…森崎浩司、松井大輔、鈴木啓太、山瀬功治、前田遼一、今野泰幸、成岡翔、石川直宏。FW…高松大樹、田中達也、坂田大輔、平山相太。
柔道男子のハンガリー国際で、60kg級の小川武志選手が2位に入りました。100kg超級の市ノ渡秀一選手は5位でした。また、女子のオーストリア国際では、63kg級で前田桂子選手選手が2位、52kg級で宝寿栄選手が3位となっています。
テコンドーでは、せっかく岡本依子選手が出場枠を獲得したにもかかわらず、まだ選手をアテネに派遣できるかどうかは決まっていません。理由は何度もお伝えしているように、国内団体が分裂しているから…なんですけど、このせいでアジア大会には代表を送れず、選手が泣くことになったにもかかわらず、いっこうに解決する気配がないんですよね。一時は新団体を作ってそれに統合…という方向に進んでいたのですが、それも白紙に戻ってしまいました。
ちなみにJOCは、「3月中には一本化する必要がある」との考えなのですが、事態の収集に乗り出す気配はないようです。でも最初は、「アテネに代表を送るには、2003年10月(だったかな?)には一本化を」と言っていたのに、それがずるずると先延ばしになってしまって、今になっても進展してないんですよね。こういう人たちにまかせていたら、また選手が泣くことになるんじゃないかと心配してしまいます。「JOCがなんとかしてやれないのかなー」というのは、素人考えなんでしょうかね。
ちなみに、五輪予選などの国際大会に選手を派遣しているのは、統一組織となるべく誕生した「全日本テコンドー協会」らしく、もう一方の分裂団体である「日本テコンドー連合」が動いている様子はないんですよね(違ってたらすみません。よくご存じの方がいらっしゃいましたら、ご指摘をお願いします)。何もしてないんだったら、あっても意味ない…というか、今の状態なら「なくしたほうがいい」と思うのは、私だけなんでしょうか?

2月15日
レスリングのフリースタイル、五輪2次予選第2ステージで、男子60kg級の井上謙二選手が、五輪出場枠を獲得しました。井上選手は、準々決勝を勝って、枠獲得の条件である4位以内を確定。日本に枠をもたらしました。井上選手はこのあとの準決勝も勝ち上がり、決勝ではカタールの選手を破って見事優勝しています。なお、井上選手は、4月の全日本選抜選手権で優勝すれば、五輪代表の内定が決まります。
ただ、96kg級に出場した小平清貴選手は、惜しくも準々決勝で敗退。ここで勝っていれば、もうひとつ枠が追加できたんですが…。残念でした。
射撃のアジア選手権、男子ラピッドファイアピストルで田沢修治選手が3位に入り、この種目で五輪出場枠を獲得しました。ライフル射撃のピストル種目では、枠を獲得した選手が即内定となるため、田沢選手のアテネ行きが決まりました。なんだかんだいても、射撃でけっこう出場枠をとってくれてるのが、心強いですねー。
なお、クレー射撃の女子スキートに出場した長瀬美紀子選手と出来智美選手は、ともに枠を獲得することはできませんでした。
テコンドーの五輪アジア予選で、この日出場した男子58kg級の相原儀雅選手と女子57kg級の畠山美奈子選手は、いずれも出場枠を獲得することはできませんでした。日本からは、67kg超級の岡本選手1人だけの出場…ということになるのかな? まだ「枠」獲得だけで、内定が出たわけじゃないし、その前に「統一団体の発足」をなんとか実現させなきゃならないんですけどね。
野口みずき選手の出場で、一躍注目を浴びた青梅マラソン女子30km。結果はやはり野口選手が、1時間39分9秒の日本最高記録で優勝しました(世界記録は、高橋尚子選手がベルリンマラソンの30km途中計時で出した1時間39分2秒。ただこれは、今のところ日本では公認されてないです)。
青梅のコースはかなりアップダウンがあるうえに、この日は風も強かったらしく、その状況でこれだけの記録が出せたことは、非常な収穫だったのではないでしょうか。大阪では、坂本選手の伸びに驚嘆しましたが、野口選手も同じように、世界陸上のときより力をつけているんでしょうねー。
ちなみに、次のレースは3月14日の全日本実業団ハーフで、こうやってどんどんレースに出てくるあたり、「攻めてるなー」と思いますね。
千葉国際クロスカントリーの男子一般12kmは、岩水嘉孝選手が日本選手最高の4位に入りました。岩水選手は、昨年の世界陸上の3000m障害で、日本新を出して決勝に進出するという快挙をなしとげてくれましたが、特にクロスカントリーのようなアップダウンの激しいコースを走る競技では、ほかの日本選手より一枚上って感じなんでしょうねー。
ただ、優勝した仙台育英高のサムエル・ワンジル選手のタイムは、35分04秒。岩水選手は36分10秒で、12kmで1分近くも離されてしまったのは少し残念ですねー。クロスカントリーでは、日本勢がケニアに追いつくのはかなり難しいです。
それから、藤原正和選手は9位でしたが、本人は納得の走りができたみたいですね。じっくりと力をつけて、マラソンはそれからですね。
また、女子一般6kmは、オーストラリアのジョンソン選手が優勝し、2位はエチオピアのツル選手で、橋本歩選手が3位に入りました。男子一般4kmは徳本一善選手が勝っています。
競泳の春季全米選手権、最終日に行われた女子1500mで、山田沙知子選手が16分6秒13の日本新をマークし、優勝を飾りました。これで今大会、山田選手は400、800、1500と、三つの自由形種目を制したことになります。五輪では400と800が行われますが、アテネでも今回のような泳ぎができればいいですねー。

2月14日
バンコクで行われたテコンドーの五輪アジア予選で、岡本依子選手が2位に入り、五輪出場枠を獲得しました。新見能弘選手は、初戦で敗れました。
ただ、1か月前のニュースでは、57kg級に出場、となっていたのが、この日のニュースでは67kg超級になっていて、なんで級に階級が二つ上がったのか、はなはだ謎ではあります。ただ、訂正記事も出ないので、67超級が正しいのでしょうか? こういうとき、まともな団体のサイトがないので、本当に困ってしまいます。
(追記)その後、岡本選手のサイトの掲示板に、「あんなに減量していたのに、階級を上げて…」という書き込みを発見。やっぱ67kg超級で正しいようです。つまり、もともとは67kg級だったのを、今年1月の時点で57kg級に落として、それで今月は67kg超級に上げてきた…ということですよね(67kg級を飛びこえて)。それって、凄すぎです。
あと、気になるのがやっぱり分裂問題で、なんか、まだ決着がついてないらしいんですよね。どうにかしないと、また「派遣とりやめ」なんて事態になりかねないのですが…。選手と全然関係のない人たち(テコンドー経験者ですらない)がいがみ合って、選手に迷惑をかけて、いい大人がなにをやってるんでしょ。
競泳の春季全米選手権、山田沙知子選手は女子800m自由形に続いて400m自由形でも優勝。あいかわらず好調さを持続しているようです。でも、今の時期でここまで調子がいいと、逆にちょっと不安になってしまいそう。このあと4月の日本選手権、8月のアテネ五輪と、2回ピークを作る必要がありますからねー。まあ、彼女なら、日本選手権では最高の状態でなくても、余裕で代表になれるとは思いますが。
また、男子100mバタフライの山本貴司選手は2位、女子100m平泳ぎの田中雅美選手は5位でした。
自転車のトラックワールドカップ第1戦、女子500mタイムトライアルの大菅小百合選手は10位となりました。タイムは36秒367で、大菅選手の力からすると少し物足りない気もします。ただ、彼女の場合、スケートから自転車に切り換えて間がないし、出だしとすればこんなものかも。昨季は35秒台前半まで記録を伸ばした彼女ですが、今季はどこまでいけるでしょうか。アテネまでにはなんとか、34秒台に突入してほしいですね。
また、男子スプリントの永井清史選手選手は、予選を9位で通過。1回戦も勝ち上がったのですが、続く2回戦で敗れ、敗者復活戦でも敗退。9−12位決定戦に回って10位となりました。金子貴志選手は予選落ち。男子ポイントレースの飯島規之選手は、途中棄権しました。

2月13日
射撃のアジア選手権(兼五輪予選)、クレーの女子ダブルトラップで井上恵選手が優勝し、この種目の出場枠を獲得しました。これまで、射撃で枠を得ていたのはすべてライフル射撃で、クレーのアテネ枠獲得はこれが初めてとなります。それ以外の日本勢は、中山由起枝選手が8位、松嶋美代子選手は11位でした。
代表は、3月の日本クレー射撃協会理事会で決まる…ということなので、特に選考会は行わないのかな。どうやら、そのまま井上選手が代表に決まりそうです。
ところで、その井上選手がクレー射撃を始めたのは、大学を卒業してから。まあ、射撃の場合は、そういう人が多いんですけど、彼女が異色なのは、大学が武蔵野音大だった、ということです。ホルンを吹いていたそうですけど、全然分野がちがいますよねー。彼女も、音大に合格したときには、まさか将来、自分がオリンピック選手になるなんて、思ってもみなかっただろうなー。
なお、この日行われたほかの種目では、日本勢はいずれも枠を獲得することはできませんでした。ライフル射撃の男子ライフル三姿勢は谷島緑選手の7位、女子エアライフルでは佐々木亜子選手の11位が日本勢の最高。アテネには届きませんでした。
それから、男子ライフル三姿勢の団体では、3462点の日本新記録をマークして3位に入っています。
2月13日は、アテネ五輪開幕(8月13日)まであと半年となる、記念すべき日のはずなのですが…。アテネにはこの冬一番の大雪が降り、ただでさえ遅れぎみの工事日程が、またもやずれ込みそうな気配です。ギリシャって、「暖かい」というイメージが強いんですけど、それでも冬には雪が降るんですねー(って、当たり前?)。まさかとは思いますが、屋根の工事が終わらなくて、開会式てば一部に工事中のビニールシートがかけられたまま…なんてことになりませんように。
ちなみにこの日、アテネ五輪組織委員会のアンゲロプロス会長は、「私たちの生涯で最も歴史的なイベントに、世界中の人々を喜んでお迎えします」というメッセージを発表しているのですが…。彼らが本当に、心から安心してお迎えできるように、もうちょっとピッチをあげてくれないかな。

2月12日
射撃で、またひとつ五輪枠が追加されました。五輪予選を兼ねたアジア選手権、男子エアライフルで柳田勝選手が3位に入り、この種目の枠を獲得。射撃では四つ目となりました。ちなみに、出場枠が与えられるのは各種目の2位までなのですが、すでに獲得済みの国(地域)は除かれるため、日本に枠が回ってきたというわけです。
なお、同じ射撃でもピストル種目の場合は、出場権をとった選手がそのまま日本代表に内定するのですが、ライフル種目のほうは4月に改めて選考会を行うことになっています。まあ、順当なら柳田選手が代表になるのでしょうが。
卓球女子シングルスの五輪代表にすでに内定している梅村礼選手と藤沼亜衣選手が、ダブルスでもペアを組んで出場することが正式に決まりました。といっても、これは以前からほとんど決まっていたことなんですね。が、この日アジア卓球連合から、「シングルス出場権を持つ選手同士がペアを組む場合、予選免除で出場権を与える」旨の通知が来たことで、「正式決定」となったようです。まあ、「形式が整った」ってことでしょうか。
女子ダブルスに関しては、あとは福原/小西組が、きっちりと出場枠を獲得してくれれば…というところですね。
競泳の春季全米選手権第2日、男子200mバタフライで山本貴司選手が2位に、女子200m平泳ぎの田中雅美選手も同じく2位に入りました。女子200m背泳ぎに出場した山田沙知子選手は5位でした。
聖火リレーの第1走者が決まりました。ギリシャ・オリンピック委員会は11日、採火したあと最初にトーチを持って走るのは、陸上男子やり投げのコンスタンティノス・ガツィウディス選手と発表。ただ、私も名前は知らなかったので、ちょいと検索してみたところ、シドニー五輪では86m53を投げて6位に入賞している選手だと判明。もちろん、名誉ある第1走者を務めるくらいだから、ギリシャ国内では超有名人なんでしょうねー。
それ以外にも走者として、棒高跳びのセルゲイ・ブブカ氏や、競泳のアレクサンドル・ポポフ氏の名前が挙がっていて、これって実際にリレーにくっついて移動したら、めちゃくちゃ豪華な顔ぶれが見られるのでは…と思ってしまいました。

2月11日
射撃のアジア選手権、男子エアピストルで上之園正一選手が4位に入りました…が、残念ながら、五輪出場枠は獲得できず。この種目では、日本はすでに枠1を得ていて、代表には中重勝選手が決まっているのですが、さらなる枠の獲得はなりませんでした。その中重選手は14位、小林晋選手は24位でした。
卓球の五輪アジア予選女子ダブルスに、福原愛選手とペアを組んで出場する選手は、小西杏選手に決まりました。福原/小西組は、現在全日本選手権二連覇中。昨年のアジア選手権でも2位に入っているし、順当な決定ではないでしょうか。ただ、小西選手以外では平野早矢香選手なども候補に上がっていたそうで、そちらのペアも、見てみたかった気もしますが…。出したい選手が多くて、選考する側も大変です。
その卓球では11日、国内有力選手が参加して、ジャパントップ12大会が行われました。優勝したのは、男子は偉関晴光選手、女子は平野早矢香選手。男女とも1月の全日本選手権のチャンピオンが、この大会も制することになりました。特に平野選手は、ここのところめざましい活躍ぶり。なんだか勢いを感じさせてくれますねー。
なお、福原愛選手は、残念ながら予選リーグで敗退しました。試合続きで、ちょっとお疲れ気味なのかな。
競泳の春季全米選手権、女子800m自由形で、山田沙知子選手が8分25秒62の日本新記録をマークし、1位となりました。この前から、短水路では日本新や世界新を連発していて、調子の良さを見せつけていましたが、こちらは通常の長水路(50mプール)での記録。ちなみに、これをシドニーの結果に当てはめると4位、2001年福岡世界選手権なら2位、昨年のバルセロナ世界選手権なら3位ということになります。今の感じで8月にも泳げたら、結果は自然についてくるんじゃないでしょうか。
陸上の男子短距離陣が、この日で9日間にわたる合宿を終了。末續慎吾選手、朝原宣治選手など、日本のトップが参加して練習を行ったそうです。
末續選手は、「頭に描いている走りに、今年は身体が追いついてくるようになった」とのことで、これはもしかしたら、昨年以上の記録も期待できるかも。今年は、6月の日本選手権のあとに、海外のグランプリなども転戦するそうで、記録はそちらのほうで狙ってくるかもしれませんね。
また、朝原選手は、いつもならアメリカでトレーニングを行っているのですが、この冬は日本で過ごしたようです。昨年は、感覚がどうもおかしかったそうで、1年を通じて今ひとつの調子だったのですが、その原因がアメリカでのトレーニングにあったみたいなんですよね。今は「いい流れ」だそうなんで、今年は日本短距離陣の大黒柱の復活が期待できそうです。
アテネ五輪組織委員会では、13日からヨーロッパ向けの入場券3万5230枚を追加販売するとのこと。主な競技などの追加枚数は、陸上が1万1700枚、競泳が4550枚、開会式が1000枚、閉会式が4000枚だとか。これは、競技場建設が進んだおかげで、正確な座席の並びが判明し、販売できる数が増えたからだそうです。席の数って、ふつう最初から決まってるもんじゃなかったっけ…という素朴な疑問は残りますが、それは問わないことにして、せっかく増えたんだから地元の人も関心持って、生観戦を楽しんでほしいですね。アンケートでは「見に行かない」と答えた人が多数を占めてましたけど。
何日か前のニュースで、「道路の工事の遅れ(マラソンコースも含まれる)」をお伝えしたのですが、ギリシャのパパンドレウ環境・都市計画・公共事業相(長い肩書きだ…)によると「責任を持って工事を完了する」とのこと。なんか、ほとんどの場合、メディアが「遅れてる、危ない」と報道して、その後ギリシャのエライさんが「いや、大丈夫だ」とコメントしているような気がするのですが…。もしかして現地のマスメディアが、悠長すぎるお役人のお尻をたたいてくれてるのかなーと思ったりして(笑)。

2月10日
ライフル射撃のアジア選手権、女子エアピストルで稲田容子選手が3位に入り、この種目の五輪出場枠を獲得しました〜! ライフル射撃にはピストル種目とライフル種目があって、ピストルのほうは「枠を得た選手=代表」とすることが決まっているため、稲田選手の代表入りも確定したことになります。
これで稲田選手は3大会連続の五輪出場。ちなみに前回のシドニーでは、10mエアピストルで8位、25mピストルで7位に入っています。今回は、それを上回る成績がを狙ってほしいですよね。とりあえずは本人も「ほっとした」そうなんで、アテネに向けて、気分も新たにがんばってってもらいたいです。
日本ホッケー協会が、3月に行われる五輪予選の日本代表メンバー・男女各20人を発表しました。男子は、主将・片山謙一選手をはじめとする表示灯チームを主力とし、女子は天理大とソニー一宮を中心に編成していて、主将はソニー一宮の三浦恵子選手だそうです。また、17歳(高2)の中川未由希選手は史上最年少の代表で、期待の選手なんだとか。今のところ、これ以外の選手がわからないので、全員の名前は挙げられないのですが、わかったらまた追加しておくようにします。
予選では、男子は12か国中6位または7位まで、女子は10か国中4位または5位までが、出場権を獲得できます。特に女子は、行われたばかりのアジアカップで2位に入っているし、力はついているみたいですね。ちなみにここで出場権がとれれば、男子は36年ぶり、女子は初の五輪出場となるんだそうで…。そういえば、五輪に日本のホッケーが出場したなんて、私の記憶にはないですからねー。ぜひぜひ、「歴史的な五輪出場」を勝ちとってほしいもんです。
試合は、男子は3月2〜13日にスペインのマドリードで、女子は19〜28日にニュージーランドのオークランドで行われます。
ギリシャで6日から行われていた大規模な警備演習は、8日に終了。生物・化学兵器を使用したテロ攻撃に備えたもので、約2000人が参加したそうです。五輪の警備に協力するイギリス、アメリカなど7か国の関係者、それに日本やロシアからも現地を訪れたらしく、なんだか「世界中が参加?」みたいな感じになってきました。演習は、ギリシャ公安省によると「成功」に終わったようだし(つーか、失敗したら困る)、なんとか8月の本番が無事終わってくれるよう、祈っておきます。ちなみに、警備予算は今のところ、6億5000万ユーロ(約873億6400万円)に上っているそうです…。

2月9日
アテネ代表に内定している野口みずき選手が、先日の報道のとおり、青梅マラソン女子30kmに出場することになりました。ハーフより長い距離ということで、ここでの走りは気になるところです。野口選手は、できればこの冬に1回はマラソンを走りたかったけど、国内の大会は選考レースになっているため、それはやめてハーフで調整することにした…んですよね。だから、ここで長めの距離を走るのは、ちょうどいいのかも。練習自体はすごく順調のようなので、いいレースを見せてくれるものと思っておきます。

2月8日
五輪切符を争う二つ目(世界陸上を入れると三つ目)のレース、東京国際マラソンは、思いもよらぬ選手(失礼!)が日本人トップの座を勝ちとりました。大崎悟史選手が2時間8分46秒でダニエル・ジェンガ選手に次ぐ2位に入り、五輪代表候補に名乗りを上げています。くわしくは「陸上競技観戦記」のページでどうぞ。
五輪選考の重要な要素となる、柔道のフランス国際が行われました。日本の有力選手は、このフランス国際、すでに終了したロシア国際、今月21日からのドイツ国際などに派遣されますが、その結果はかなり重視されることになっています。最重要選考会は全日本体重別選手権なのですが、僅差の判定で優勝…だった場合、国際大会での成績が悪ければ代表落ちすることもあります(もちろん、過去の実績も加味されます)。やっぱ、外国選手に勝てないと、五輪に出ても苦しいですからねー。
というわけで、このフランス国際に出場した、日本選手の結果をざっと書いておきます。
男子は60kg級の野村忠宏選手、66kg級の鳥居智男選手、73kg級の高松正裕選手、男子90kg級の泉浩選手が優勝。81kg級の秋山成勲選手は3回戦で敗退し、敗復復活戦でも敗れました。100kg級の井上智和選手は7位、100kg超級の森大助選手は2回戦敗退となっています。
ところで、男子81kg級では、今回出場した秋山選手、先日のロシア国際に出た瀧本誠選手、このあとのドイツ国際に出場することになっている中村兼三選手のあいだで、熾烈な代表争いが展開されているんですよね。ところが、秋山選手、瀧本選手はいずれも3回戦で敗退。試合を実際に見たわけじゃないし、どちらにどのくらい有力な選手が集まっているかもわからないのですが、3回戦負けはかなり不利になる結果です。ドイツで中村選手がどういう戦いをしてくれるかが、注目されますね。
また女子は、48kg級の北田佳世選手が優勝で、52kg級の横澤由貴選手は2位、78kg超級の塚田真希選手は3回戦で敗れはしたものの敗者復活戦を勝ち上がって3位に入りました。57kg級の日下部基栄選手、63kg級の谷本歩実選手、78kg級の中澤さえ選手は2回戦で敗退、70kg級の貝山仁美選手は1回戦で敗れました。
こちらも57kg級、63kg級といった、代表の行方が混沌としている階級で、有力選手が結果を出せず…になってしまいました。ドイツ国際に出てくる、57kg級の茂木仙子選手、63kg級の上野順恵選手がどのくらいの成績を収められるか、こちらも目が離せないことになりそうです。

2月7日
マラソン日本最高記録保持者の高岡寿成選手は、びわ湖にエントリーを済ませたとのこと。これは、前々から聞いていたことですが、とりあえず準備は進んでいる…というところでしょう。個人的に、高岡選手にはアテネに行ってほしいんですよね〜。本番で力を発揮できるタイプだし。なんとか調整が間に合うよう、祈っておきます。
高橋尚子選手の、予定されていた10日の会見は中止になりました。理由は、ほかの選手(同じ徳之島で合宿中の)への配慮…とか、いろいろあるようですが、確かにここは、出てきてごちゃごちゃしゃべるよりは黙っていたほうがいいのかも。現在の状況では、選ばれる可能性は高いと思いますが、名古屋で驚異の走りをする選手が現れるかもしれないし(ないとは思うけど)、終わってみるまではわからないですからねー。仮に代表落ちしたとしても、それは納得済みでしょう。1か月後の名古屋を待ちたいです。
陸上短距離のマリオン・ジョーンズ選手(アメリカ)が、6日に行われたニューヨークでの室内競技会の女子60mに出場。7秒21で優勝を飾りました。数日前のニュースでは、今月22日のアテネでの競技会に出場…ということだったので、それが復帰試合だと思っていたのですが、どうやら国内での競技会でスタートを切ったようです。復帰第1戦にしてはまずまずの記録だし、これならアテネには完璧な状態で出てきそうですね。
アテネでは、「ブルーオデッセイ」と名づけられた、大がかりな警備演習が始まっているようです。これは、大量破壊兵器による攻撃などの、不測の事態に備えた演習で、警察や軍関係者に加えてイギリスなどから専門家も参加。1100人というから、かなりの数ですよね。しかし、連日こういうニュースばかりで、ちょっと滅入りそうな気分です。

2月6日
アテネ五輪の開会式と閉会式は、「古代ギリシャの香り」あふれる式典になるらしいです。開会式はアポロン神、閉会式は古代の祭りが題材だそうで、演出のパパヨアニス氏(舌をかみそうな名前だ)によると「現代的な要素も取り入れる」「おとぎの世界を創造する」とか。なんでも会場となる五輪スタジアムは、大規模工事の真っ最中らしく、えらく凝ったものになりそうな感じです。心配は、「仕掛けを作るのが、開会式にまにあうのか」ぐらいでしょうか、ね。、
マラソンの野口みずき選手が、中国・昆明での合宿から帰国。高地トレーニングは順調に進んだようです。このあとは、15日の青梅マラソンに出場の予定だそうで(まだ、確定はしていないようですが)、国内選考レースをしり目に、1人ゆうゆうと仕上げていってる…という感じですね。やっぱ、先に決められた者は有利ですよねー。

2月5日
藤田敦史選手が、びわ湖毎日マラソンへの出場を断念することになりました。当初は福岡国際への出場を目指していたのですが、ケガのためびわ湖にスライド。今度こそいい状態で…との期待どおりには回復せず、結局びわ湖も欠場となってしまいました。
これは、かなり残念です。アテネ当日、完璧な状態でスタートラインに立てたなら、藤田選手ならメダルも充分可能だと思っていましたから…。
ただ、やはりこの故障の多さは、尋常じゃありません。昔から「ものすごく練習する人」だと聞いていましたが、それがかえって仇になっているのかなー。
藤田選手の話によると「故障の回復に専念し、強い強い身体を作り直す」とのこと。今は無念でしょうが、先のことを考えればそれがベストの選択なのかもしれません。4年後の北京を目指して、じっくりと身体作りから取り組んでほしいです。
次も、選考レース欠場の話題です。名古屋出場か?と見られた市橋有里選手も、今回はエントリーを断念しました。こちらは、どこが悪いのかよくわからないのですが、とにかくシドニーのあと、満足に走っているところを見たことがないですからね。結果論になりますが、シドニーに出ていなかったら、ここまで走れないことはなかったんじゃないでしょうか。
アテネ五輪の準備で、また新たな問題が発生しました。今度は、施設でも鉄道でもなく、幹線道路(マラソンコースでもあるらしい…)のほうです。なんと、この整備を請け負った業者が経営難に陥ったせいで、準備がかなり遅れているようなのです。しかも、建設作業員はストライキまで起こしてしまうし…。これはもう、さっさと別の業者を選び直したほうが、賢明ではないかと思いますわ。
それにしても、最初はメイン会場(そこだけじゃないですけど)、次に鉄道、今回が道路。よくこれだけあれこれと、遅れてくれるもんですよねー。つーか、ここまで段どりが悪いのも、ある意味凄いです…。

2月4日
高橋尚子選手は、やはり名古屋には出ないことがわかりました。まあ、さすがにここで「出る」と言ったら驚いたと思いますが…。この日、文書で明らかにしたそうで、本人の会見は10日に行われるとか。
代表選考については、名古屋の成績次第かなーとは思いますが、記録が出にくいコースだし、あの激戦の大阪を避けた時点で「逃げた」っていうイメージが強いので…。有力なのは大南敬美選手、小崎まり選手ぐらいでしょうか。土佐礼子選手は故障続きで、あまり調子は上がっていない感じだし。とりあえず高橋選手としては、ここは「待ち」で正解でしょう。
ただ、私としては、シドニー後に「負けないレース」(負ける可能性のほとんどないレース)にしか出場してこなかったことが気がかりです。別に、五輪の金メダリストだからといって、「絶対に負けちゃいけない」ってことはないんだし、もっと気楽にいろんなレースに出てくれてたらなーと思いますね。そうしたら、今回の東京の敗戦も、ちがう感覚で捉えることができたのではないかと…。
とはいえ、レースに出ようとしても、故障続きで出られなかった…というのが本当のところかな。なんだか歯車が狂い気味なのも、気にかかります。
陸上女子短距離の第一人者、アメリカのマリオン・ジョーンズ選手が、今月22日に行われるアテネでの室内競技会に出場することがわかりました。2002年9月の出産以来、ずっとお休みしていた彼女も、五輪を目の前にしていよいよ始動…といったところでしょう。なお、今回は短距離ではなく、走り幅跳びにエントリーしているそうです。
復帰第1戦だし、全盛時の力を発揮するとまではいかないでしょうが、どのくらい取り戻しているかが注目されます。アテネでは100、200、幅、の3冠に挑むみたいですけど、またメダルをいっさいがっさい、持ってっちゃうのかなぁ…。
15日に行われる千葉国際クロスカントリーには、岩水嘉孝選手、松宮隆行選手、藤原正和選手らが出場することになりました。世間的にはマラソンのほうに関心が行ってしまってるでしょうけど、クロカンのほうにもなにげにレベルの高いメンバーが集まってます。
3000m障害での活躍が期待される(代表には、よほどのことがないかぎり選ばれるでしょう)岩水選手、10000mでの五輪出場を目指す松宮選手の走りは楽しみだし、今回はマラソンでの選考会出場はとりやめた藤原選手も、復調具合が注目されるし…。おそらく、ほかにも有力選手は数多く出場すると思うし、トラックの代表争いに向けても興味深い試合になりそうです。
旭化成陸上競技部の新体制が発表されました。宗茂氏が監督から総監督に、弟の宗猛氏が副監督から男子監督に、児玉泰介氏が女子監督に、となるそうです。4月1日からこの体制になるそうですが、これが、旭化成浮上のきっかけとなるでしょうか。私としては、ここ数年間に入社した有力選手が、あまり姿を見せていないのが気にかかっているのですが…。
大菅小百合選手は、すでに自転車の女子500mタイムトライアルで五輪代表に内定しているのですが、1種目だけでなく、スプリントでの出場も目指しているそうです。とりあえずは枠の獲得が先決ですけど、それにはW杯4試合の総合1位をとるか、5月に行われる世界選手権で10位以内に入るか、が必要だそうです。いくらなんでもW杯総合トップは無理だろうし、可能性があるとすれば世界選手権のほうですが…。ただ、速ければそれでいいタイムトライアルとはちがって、スプリントだと駆け引きもいろいろ必要だし、これからますます大変になっていきそうです。
男子体操の五輪代表チームは、五輪前にドイツのシュツットガルトで合宿を行うそうです。7月29日から約1週間の予定で、ここで時差を調整しつつ、万全に仕上げてからアテネ入りする、いうことでしょうね。合宿中には、ドイツチームとの合同演技会なんかも予定されているとか。体操協会も、さすがに力が入ってますよねー。
しかし、女子はそういうの、なにもないのかな…? 団体出場権がないとはいえ、エラい待遇の差ですねー。
3日、アテネ五輪組織委員会から、イラクを含む202か国(地域)に向けて、参加関連書類の送付が終わりました。これには、選手村情報とか入国案内とか、もろもろの情報が書いてあるんだそうです。その数400種類というから、これを全部読む人も大変ですよねー。とりあえず、準備も一歩ずつは進んでいるようですね。
日本オリンピック委員会は、五輪日本選手団の警備総括責任者に、民間警備会社の専門家を据える方針です。その責任者が、日本選手団全体の警備の指揮を執るそうなので、たしかに専門家でもないと勤まらないかも。また警備員は、現地ギリシャからだけでなく、日本人も雇用していくとか。具体案がまとまるのは4月上旬とのことですが、これを全部決めていくのは、かなり大変かも。

2月3日
日本サッカー協会から、五輪アジア最終予選B組日本ラウンドの日程が発表されました。試合が行われるのは3月14、16、18日。会場は埼玉スタジアム、国立競技場などで、日本はバーレーン、レバノン、アラブ首長国連邦の順に対戦するそうです。18日には、首尾良く出場権を獲得して終了…となっていればいいてすねー。
なお、この日本ラウンドの前、3月1、3、5日にはUAEラウンドが行われます。日本ラウンドのときには、きっと大方は決まってるかな?
アメリカの、シドニー五輪・陸上男子1600mリレーの金メダルが、剥奪される可能性が出てきました。これは、優勝メンバーのひとりジェローム・ヤング選手のドーピング問題によるものです。
ヤング選手からは、1999年のドーピング検査の際に、筋肉増強剤(ナンドロロン)が検出されていたにもかかわらず、アメリカ陸連はこれを隠蔽。筋肉増強剤が検出されたということは、本来ならヤング選手は2年間の出場停止処分を受けるはず…つまり、翌年のシドニーには出られないはずなんですよね。それなのに出場して、金をとってしまった…ということで、国際陸連はこれについてスポーツ仲裁裁判所に訴える考えです。
この訴えが認められれば、金メダルはアメリカチームから剥奪されて、2位のジャマイカチームに移ります。ジャマイカの選手たちも、今ごろ金をもらっても複雑な気分でしょうねー(でも、やっぱうれしいかな?)。
ちなみに、日本は決勝まで進んでいないので、順位には関係ないんですけど。
テニスのビーナス・ウィリアムズ選手は、東レ・パンパシフィックオープン出場のため来日中なのですが、会見の際、アテネ五輪出場に意欲を見せた…とのことです。ここ数年は、ウィリアムズ姉妹がテニス界を席巻した…という感じでしたが、昨年の後半はケガでツアーを休んでいて、世界ランクも14位まで下がっていました。
なにせ、有力選手のひしめくアメリカゆえ、代表になるのも並大抵のことではないでしょうけど、彼女が完調で出てきたら当然有力な優勝候補になるだろうし…。すべては6月14日付けの世界ランク次第です。
ただ、杉山愛選手はやはり、五輪は回避の意向だそうで、そうなるとさすがにほかの選手には、大きな期待はかけられないかな? いい選手はいるけど、入賞やメダルを目指すには、少し荷が重そうです。
アテネ五輪で使われるIDカード(選手や関係者、マスメディアなどに発行される身分証明書?みたいなの)に、日本の凸版印刷の技術が採用されることになりました。同社の機材は、日本やアメリカでパスポートの作成に使われていて、偽造防止対策が、いろいろと施されているようです。こういうニュースを聞くと、日本の技術も捨てたもんじゃないよなーと思いますよね。
ギリシャ政府は五輪期間中の警備について、軍隊の規模を2000人から1万人に増強。そのうえに4万人もの軍隊を、国境警備に充てるそうです。戦時下でもないのに、これだけの軍隊を動かすのはすごいですよねー。当然ながら、これはイラク情勢などを考えてのことですけど、ニュースとか聞いてたら、どんなに対策してもしすぎることはない…って感じですもんね。
ちなみに1万人の軍隊のお仕事には、施設の警備だけでなく、核(!)や生物化学兵器などへの対策も含まれているそうで、なんだか本当にすごいことになってきました。

2月2日
今月4日は、名古屋国際女子マラソンのエントリー締切日なんですけど、高橋尚子選手はその日に、出場か回避かを発表するそうです。たぶん出ないだろうとは思うんですけど…っていうか、今さらまにあわないでしょう…? なのに、なんでそんなギリギリまで引っぱるのか、ちょっと不思議な気もします。さっさと態度を表明したほうが、目的(アテネ)に向けて、すっきりした気持ちで練習できると思うんですけどねー(もちろん、まだ「選ばれる」と決まったわけじゃないですけど)。もしかして、ご本人はまだ迷ってるんでしょうか?
レスリング男子フリースタイルのアテネ五輪予選、昨日のトピックスにはまにあわなかった、84kg級の横山秀和選手の最終結果を書いておきます。五輪出場枠獲得をすでに決め、決勝に臨んだ横山選手でしたが、ウクライナのアサノフ選手の前に0−4で完敗。優勝とまではいきませんでした。それでも、この大会での目的は「枠獲得」ですから、目的は充分達したというべきでしょうか。
なお、代表選手については、4月12〜13日の全日本選抜選手権で決まることになっています。横山選手が優勝できれば、そのまま五輪代表に。優勝できなかった場合は、優勝者とプレーオフを行って決めるそうです。
卓球のギリシャ・オープン(アテネ五輪テスト大会)は、全種目で中国勢が優勝して幕を閉じました。男子シングルスは王皓選手、女子シングルスは王楠選手、男子ダブルスは陳/馬琳組、女子ダブルスは郭躍/牛剣鋒組…。もしかして、五輪本番でもメダル独占の可能性大、なんでしょうか。
柔道のベルギー国際100kg級で、坂本周作選手が準優勝しました。66kg級の梅津敏昭選手と三原弘士選手、81kg級の武藤力也選手は3位でした。

2月1日
レスリング男子フリースタイルの84kg級で、五輪出場枠を獲得しました。スロバキアで行われた五輪予選で、この階級に出場した横山秀和選手が、決勝トーナメント1回戦を突破し4位以内を確定。5位までに入れば出場権が得られるため、この段階で枠獲得が決まりました。なお横山選手はその後も勝ち進み、決勝に進出しています。もう少しで結果が入るはずですが…。どうせなら、優勝して終えてほしいですよねー。
また、96kg級に出場した小平清貴選手は惜しくも6位に終わり、あと一歩のところで枠を逃しました。6位というのがなんとも…もったいないですよね。ほかに日本から出場していた60kg級の山本英典選手と120kg級の田中章仁選手は、残念ながら1次リーグで敗れました。
フリースタイルはこのあともう一度五輪予選があって、そこで4位までに入れば枠が獲得できることになっています。少しでもとれるように…と願っておくことにします。
別府大分毎日マラソンは、一般参加の武田宏旦選手が2時間12分2秒で初優勝を飾りました。別の用事をしながら、ぽーっと見ていたのですが…。上位が落ちてきた結果、後方で「自分のレース」をしていた武田選手が、粘り勝ちしたというか、そんな感じでしたね。
30kmあたりまでは、徳永考志選手がトップ集団にいたんですけど、腹痛を起こして後退。ケニアのカフグ選手は終盤に失速して順位を落とし、トップを走っていたペースメーカーのラマダーニ選手(タンザニア)は、ゴール目前の39km付近で棄権。気がつけば武田選手がトップを走っていました。
ただ、ラマダーニ選手が走るのをやめたのは、ちょっと意外でした。あそこまで走ったなら、ゴールしてしまえばよかったのに…。ルールでは、ペースメーカーでも完走していいはずなんですが、契約でそうはなっていなかったとかで…。どうもすっきりしないレースになってしまいました。
いちおうこの大会は、「新人の登竜門」的な位置づけになっているのですが…。徳永選手が腹痛を起こさなかったら、どうなっていたかなーとは思うんですけどね。次は、飲み物のとり方、飲み方にも気をつけてレースを進めてくれるだろうし、それでどういう結果が出せるか、見てみたいです。
マラソンの五輪代表有力候補・坂本直子選手が、今月22日の横浜国際女子駅伝に出場の予定だそうです。今月いっぱいぐらいは休むのかと思ったら、そういうわけでもないんですね。なんでも、8日からは沖縄の宮古島での合宿(疲労回復を兼ねているそうですが)に入り、駅伝に出場したあとは海外でトレーニングを行うとか。五輪代表に決まれば、その後はまたアメリカで合宿…とのこと。つまり、順当に五輪代表に選ばれれば、この駅伝がアテネ前の最後のレース、ってことになるのかな。さすがに、体調を完全に戻してはこられないでしょうけど、注目はしたいですね。
競泳の短水路W杯ニューヨーク大会、女子400m自由形で山田沙知子選手が優勝しました。記録的には平凡だったようですが、山田選手にはとにかく「勝つ」ことに慣れてほしいです。田中雅美選手は女子200m平泳ぎで優勝、50mでは2位。男子200m個人メドレーの田渕晋選手は5位でした。
柔道のベルギー国際が開幕し、男子60kg級の浅野大輔選手と100kg超級の上林山太樹選手が優勝、90kg級の増渕樹選手は3位となっています。

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