2004年のトピックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
5月31日
※ホッケー女子の五輪代表メンバーが決まりました。資金難をのりこえ、予想もしなかった最終予選の1位通過。その後マクドナルドがスポンサーに決まり、もう遠征費の心配もないことだし、これから開幕まで競技に集中してほしいものです。でも、ハングリー精神だけは、なくさないでほしいなぁ…。
代表選手は、次のとおりです。
GK…寺園理恵、宮崎奈美。DF…三浦恵子、加藤明美、木村千恵、石田利佳、桜井絵美。MF…山本由佳理、斎藤尚子、喜多田明子、中川未由希。FW…岩尾幸美、森本さかえ、千葉香織、小森皆実、駒沢李佳。
※野球の五輪監督は、やはり長嶋さんのままで変更しないそうです。仮にご本人がアテネに行けなくても、監督としては長嶋さんを登録し、別の肩書きの人物が実際に指揮をとるようです。なんか、そこまで固執する必要があるのかなーって感じもするんですけどね。名前だけの存在でもいいんかしら。監督にはやはり、本当の指揮官がなるべきだと思うのは私だけ?
5月30日
※バレーボール男子の五輪最終予選も最終日。日本は韓国に3−0で勝って通算2勝5敗、8チーム中6位という結果になりました。事前には、この試合でアジア枠が埋まる…なんて想定していたのかなーとも思いますが、日本も韓国もあまりにも早く脱落してしまいましたからねー。まあ、何事も予想どおりには進まないのだわ。
それでは、このへんで「バレー好き子さん」の感想を。
「毎回のことなんですが、ホントにバレーを応援するのは、ヒヤヒヤもんです。リードしていても、安心出来ないですもの。いつからこんなふうになっちゃったのかなあ?
でも、今日の最終戦の日韓戦、勝ててよかったです。それもストレートでの勝利はとっても価値がありますよね!リズムというか、こんなに調子がいいのに、この調子が最初から出ていればと悔やまれます(←多分選手はもっと思ってるでしょうね)。2、3、4戦のフルセットが勝てていれば、アテネはもちろん、女子と同じく1位もあり得たのに…。
今回の責任をとって、田中監督も、協会の役員も総入れ替えとのことですが、辞めて終わりじゃなく、何とか男子バレーを強くすることを考えて下さい!! とにかくお疲れさまでした」
そういえば、監督が変わってしまうのでした。次はだれになるんでしょう? メンバーもかなり入れ替わるのかなー。願わくば、女子のようにベテラン、中堅、若手というように、バランスのとれたチームを作ってほしいです。
このほかの試合結果は、イラン3−0オーストラリア、中国3−0カナダ、フランス3−0でした。結局、オーストラリアがアジア枠をとってしまったんですね…。
※ウエイトリフティング(重量挙げ)の五輪代表が決まりました。枠は男子3、女子1で、日本協会が作成した独自の世界ランキングより、選出したとのこと。
特に、女子の1枠を掴んだ48kg級の三宅宏実選手は、お父上がメキシコ五輪の銅メダリスト・三宅義行氏であることから、かなり注目が集まってました。彼女がこの競技を始めたのはシドニー後のことで、その2年後ぐらいには、早くもマスコミの話題に上るようになってて…。そして、それからさらに2年で五輪代表ですからねー。やはり「カエルの子はカエル」ということでしょうか。今回はさすがに、メダルには届かないでしょうけど、いい経験を積んでもらいたいです。
また、男子の3枠には、56kg級の山田政晴選手、62kg級の今村俊雄選手、105kg超級の岩崎宇信選手が決まっています。
※自転車トラックの世界選手権も最終日。この日、飯島誠選手が男子ポイントレースの出場権を獲得しました。飯島選手は、すでに行われたポイントレースでは6位に終わり、4位までに与えられる出場権は逃していました。ただ、4位に入ってアテネ出場権を得た国のうち、3か国がこの日の男子マディソンで権利を得たため、ポイントレースの枠は空くことに。その分、飯島選手が繰り上がった…ということのようです。よくわかんないけど、マディソンの出場権を得たら、自動的にポイントレースの権利もくっついてくるみたいですね。
なお、規定により、飯島選手は同時に五輪代表にも内定。6位ということは、充分入賞の可能性はあり…と思うので、がんばってほしいもんです。それにしても、自転車の規則ってよくわかんないです…。そのほかの代表選手は、6月9日に決まるそうです。
※もうひとつ自転車です。マウンテンバイクの五輪代表選考会が開かれて、1枠を獲得している男子は竹谷賢二選手が、五輪代表の座を勝ちとりました。また、女子では中込由香里選手が優勝していて、今後ワイルドカードで枠が得られた場合は、代表に決まります。でも、ワイルドカード適用の可能性って、どのくらいあるんでしょうねー。
5月29日
※バレーボール男子の五輪世界最終予選、日本はこの日強豪フランスと対戦し、善戦はしたものの、残念ながらフルセットで敗れてしまいました。正直、ここまで善戦するとは思ってなかったので、「よくやった〜!」という気持ちはあるのですが…。甲斐選手の活躍も光ってたし…。
ただ、最終セット、あと一歩のところまで追い上げて、もう少し…という大事な場面でミスを連発してしまったのは、やはりいただけなかったです。「ここでサーブミスしてちゃ、どうにもならんだろ!」って感じ。確かに、世界ランクから考えたら(4位と19位)、フルセットまで持ち込んだのは善戦ですけど、でも、勝つチャンスは充分あった試合でした。だけど、最後は日本チームが「善戦」で満足してしまったような気がします。「絶対勝つ」っていう気迫はなかったですね。
ただ、「フランスと互角に戦えた」ということで、自信にはなっただろうし、この結果が今後の糧となればなーと思います。
ではここで、恒例の「バレー好き子さん」の感想を…。
「またまたフルセットの試合。でも、今日のフルセットは、今までの3戦とは中身の濃さが違ってましたよね。ランキング4位のフランス相手に、あそこまで戦える力を持っていながら、コンスタントにその調子を維持できないのが男子バレーの弱さなんでしょうか??? 昨日のカナダ戦は、はっきり言って、「全然ダメ!」と言い切っちゃいますが…。応援するほうも、連日のフルセット戦、本当に疲れてます。
だけど、今日の調子が保てれば、明日の韓国戦は望みが出てきましたね。フランスのアテネ行きが決定して、アジア枠はオーストラリアか中国かですが、オーストラリアのほうが固いかな。明日の韓国戦は、お互いにアテネは関係ないけど、最後は勝って終わりましょう!
しっかし、アジア枠と言いながら、日本、中国(まだ決定じゃないけど)、韓国が出られないオリンピックって、今までにありましたっけ???」
↑にもあるにように、これでフランスの1位が確定。五輪出場を決めました。そのほかの試合結果は、オーストラリア3−0中国、イラン3−0アルジェリア、カナダ3−1韓国。中国が、ここまであっさりオーストラリアに敗れたのは、少し意外でした。
※近代五種の世界選手権で、日本から出場した男子の3選手(黒臼昭二選手、村上佳宏選手、斎藤英之選手)は全員が予選で敗退。五輪出場権も獲得できませんでした。この大会で、上位9名に入ればアテネに行けるんですけど(すでに権利を獲得している選手は除いて数えます)、決勝進出者だけで32名もいるのに、その中にすら入れなかったということで、もう望みはないそうです。
少し前、日本近代五種・バイアスロン連合が、資金難に苦しんでいる…というニュースがありましたけど、もしかしたら強化費すらロクに出ないような状態なのかも。そうだとしたら、これからも国際舞台で活躍するのは難しいのかなぁ。
※陸上の女子棒高跳びで、近藤高代選手が4m35の日本新記録をマークしました。今季に入ってからは中野真実選手が日本新を連発し、記録は4m31まで伸びていたのですが、近藤選手がそれをさらに更新。五輪のA標準(4m40)突破も視野に入ってきました。
昨シーズンまでは、棒高跳びの日本記録はずっと小野真澄選手が持っていたのですが、このところちょっと記録が伸び悩んできたかなーと思っていた矢先の、日本新連発。しかも、2人の選手が交互に出しているとなると、今後もさらなる伸びが期待できるかもしれません。近藤選手と中野選手の争いに、小野選手も加わってくれば、三つどもえの戦い?が繰り広げられるかも。
5月28日
※日本の男子バレーは、どうしてこうも弱くなってしまったのか…。世界最終予選の第5日、日本はカナダと対戦。0−3のストレートで敗れました。W杯では3−2で勝っているし、充分勝ち目はあると思っていたのですが…。いや、勝てないまでも正直、「ストレートはないだろう」という感じです。
もちろん、前回勝てたからといって、次も同じ結果が出せる保証はなにひとつないわけですけど、それにしても…。結局今日の試合は、出だしで大差をつけられてしまったのが、最後まで響きましたね。次のセットから流れを変える…なんてこともできず、そのままズルズルと負けてしまいました。せめて、3セット目はとってほしかったなぁ。
とにかく、この原因はどこにあるのか、きっちりと見極めてほしいです。小手先の強化策じゃなくて。しかし、高さとパワーで負けてるうえに、精神面でも弱かったらお話にならないですよね。別に「根性でなんとかなる」と信じているわけじゃないけど、あまりに脆すぎます。
ほかの試合の結果は、オーストラリア3−1韓国、フランス3−0イラン、中国3−0アルジェリア。2枚の切符の行方は、1枚(世界最終予選枠)はフランスとして、アジア枠は中国、それともオーストラリアでしょうか。
※自転車トラックの世界選手権第3日、男子ケイリンなどが行われましたが、すでに得ている出場枠をさらに増やすことはできませんでした。ケイリンに出場した3選手(山田裕仁選手、矢口啓一郎選手、伏見俊昭選手)はすべて1回戦で敗れ、敗者復活戦に回りましたがそこでも敗退。結局、ケイリンの枠は1のままと決まりました。
日本生まれのケイリンではありますが、競技としてはすでに「別物」らしいので…。しょうがない、ということかな。ただ、国内の競輪でたくさん賞金を獲得してても、世界に通用しないというのは、なんだかなーという感じではあります。
※日本オリンピック委員会の監督会議で、アテネ五輪までの準備日程などが報告されました。7月16日に再度監督会議を開き、24日には結団式、8月7日には選手団の本隊が出発するそうです。結団式では、主将や旗手に決まった選手の「決意表明」なんかも聞かれるんでしょうか。たぶんそのころには、五輪ムード一色になってくるんでしょうねー。
5月27日
※自転車のトラック種目世界選手権第2日、男子1000mタイムトライアルで井上昌己選手は13位、矢口啓一郎選手は17位に終わりました。井上選手は、今月中旬のW杯ではこの種目で3位に入っていたのですが…。やっぱ、毎回好成績をとれるわけでもないんですねー。前日のチームスプリントの結果により、この1000mタイムトライアルの1枠は得ているのですが、さらに上積みすることはできませんでした。4位以上で枠獲得…というのは、かなり高いハードルだったかも。
5月26日
※バレーボール男子の五輪世界最終予選、日本はこの日イランと対戦しましたが、またもやフルセットの末に敗れました。これで日本は1勝3敗となり、アテネ行きは絶望となってしまいました。
それにしても、負けたのがすべてフルセットなんて…歯がゆいです…。バレー大好き子さんからメールが届きましたが、彼女もかなり落ち込んでいるもよう。以下、そのメールです(相変わらずの事後承諾です)。
「男子バレー、中国、オーストラリア、イランと、連日フルセット、ギリギリ負け…。もう疲れて、本当にストレスがたまってたまって…。でも、もうこれで男子はアテネの望みは無くなりましたね。男女揃って、出場して欲しかったのになあ〜〜。
明日は休息日なので、残るは金土日の3試合のみ。でも、唯一勝てるかもと思えるのは、金曜日のカナダ戦くらい。これも厳しいかな。フランス、韓国には、まず無理でしょう。こうなったら、もうガイチさんの解説の声だけに集中して観戦することにします(←かなり投げやり)。
何でかなあ…。いま一歩のところで勝てないこと、観ている私たち以上に、選手のみんなは感じてるでしょうね。何が違うのか、何が劣ってるのか。
昨日のオーストラリア戦も、今日のイラン戦も、サーブミスが多すぎるし、タッチネットや、パッシングセンターラインとか、細かいミスが頻発してて、イライラさせられました。
ラリーポイント制って嫌いです。こちらのミスが、そのまま相手の得点になるんですもん。連続ポイントもなかなかとれなかったですしね。
勝手なことばかり書くな、お前がやってみろと言われたら、もちろんできないんだけど、泣くくらい悔しいんなら、意地を見せて欲しい!と思っちゃいました。」
本当に、意地を見せて、せめてあと1勝してほしいですねー。
そのほかの結果は、フランス3−0中国、オーストラリア3−0カナダ、韓国3−0アルジェリア。フランスが全勝を守り、これでアテネは決まったかなーという感じ。アジア1位はまだわからないけれど、それでもやはり、中国が一番近いところにいるんでしょうね。
※自転車トラック種目の世界選手権が始まりました。ちなみにW杯と、この世界選手権の結果でアテネの枠が決まります。
その初日に行われた男子チームスプリントで、日本は予選を7位で通過。これで10位以内が確定したため、同種目の五輪出場枠を獲得しました。ただ、1回戦ではイギリスに敗れて、結局は7位にとどまりましたが…。
自転車トラック種目の場合、枠を獲得するのはそれほど難しくはなさそうですが、どうもそこから上への壁がかなり厚いようです。
(追記)チームスプリントで出場枠を獲得したことにより、1000mタイムトライアル、スプリント、ケイリンの枠各1も得たそうです。どういう決まりになっているのか、不明なのですが…。
5月25日
※バレーボール男子の五輪世界最終予選で、日本は第3日もフルセットの末、オーストラリアに敗れてしまいました。試合につていはちらりと見ただけなのですが、かなりの接戦で、日本が勝てるチャンスは充分あったと思います。せっかく第4セットをとって、最終の第5セットも13−13までもっていったのに、そこで相手に2点を許してしまうあたり、肝心なところで弱いとしかいいようがないです。
これで日本は通算1勝2敗。しかも、アジアの出場枠を争う国に連敗したことで、五輪出場はかなり厳しくなってしまいました。
そのほかの試合結果は、中国3−1イラン、フランス3−0韓国、カナダ3−0アルジェリア。フランスと中国が全勝を守り、五輪がかなり近づいてきた感じです。
※24日、五輪のメーン会場となる五輪スタジアム(なんとか屋根がつきそうな、あの施設のこと)の最寄り駅、地下鉄1号線の「イリニ駅」が営業を再開しました。なんでも、約1年前から閉鎖して改装工事などが行われていたそうですが…。でも、営業再開ということで、やっと工事も終わったんだろう…と思ったら、そうではなかった…! なんと、駅構内やプラットホームなどは、まだ未完成のままなんだそうです。いったいどのくらいの完成度なのかはわかりませんが、あと3か月弱はあるんだし、なんとか開幕にはまにあう…と信じたいです(そんな施設ばっか)。
5月24日
※クレー射撃の女子トラップ五輪代表に、竹葉多重子選手が決まりました。クレー射撃で枠を獲得できていたのは、当初は女子ダブルトラップだけだったのですが、4月末になって女子トラップで推薦枠「1」を獲得。数人の候補の中から、竹葉選手を代表に選出しました。
竹葉選手は、4月に行われたアテネでのW杯で6位に入っていて、当初から有力と見られていたし、まずは順当な選考といったところ。五輪でも、W杯と同じくらいの成績がとれれば、万々歳なんですけどねー。
※レスリング女子72kg級のアメリカ五輪代表に、トッカラ・モンゴメリ選手が決まりました。この階級の世界チャンピオンは日本の浜口京子選手で、もちろん五輪でも優勝候補筆頭だとは思うのですが、モンゴメリ選手はその浜口選手に勝つ可能性がある、数少ない選手なんですよね(昨年10月のW杯では、負けてる)。なので、アメリカ代表になるのは至極当然なんですけど、「やっぱ出てくるんだなー」という感じです。
5月23日
※バレーボール男子の五輪世界最終予選(兼アジア予選)第2日、日本は中国と対戦し、フルセットの末、敗戦を喫しました。中国は、アジア枠を獲得する…と見られていた韓国を初戦で撃破。つまり、この中国に勝てれば、日本のアテネ行きの可能性がふくらむところだったのですが…。25−27、25−20、22−25、25−22、16−18という、スコアからもわかる大激戦の結果、敗れてしまいました。どんなに接戦でも、というよりは接戦であればあるほど、負けは悔しいですね。
私はこの試合は所用で見られなかったのですが、幸いにも友人の「バレー大好き子さん」からお助けメールが! 昨年のW杯に引き続き、バレーファン(中垣内ファン)の彼女の感想を載っけさせていただきます(←ちなみに、事後承諾だったりする…)
「昨日の、男子バレー、vs中国戦。もうすっごく疲れました。フルセットの末に負けると、それもぎりぎりで負けちゃったから、余計にストレスたまりまくり〜。
杉山選手が、絶好調の時のガイチさんを彷彿とさせてたのに、1人感動しておりました。あの下を子供が走れそうなくらい、高いジャンプ!!!
しかし、中国があんなに強いなんて正直ビックリ!
チョウショウ選手(←漢字が思い出せません)って、ガイチさんが全日本の時代とほぼかぶっていて、その頃から何となく、好きくなかったんですが(妙にうまいし)、今回、一度引退してまた復帰して、それであのプレー! ガイチさんが万が一復帰しても、残念ながら、同じようなことはできないでしょうね。それだけに、あの崩れ舘ひろしのような風貌にまで、むかついておりました」
…とのこと。「崩れ舘ひろし」には、笑ってしまいました。
なお、ほかの試合の結果は、オーストラリア3−0アルジェリア、フランス3−0カナダ、イラン3−0韓国、でした。韓国が2連敗とは、いったいどうなってしまったんだろう…。
現在のところ、全勝はフランスと中国。フランスは予想どおりですが、中国には驚きです。日本は…とにかくこれから、一戦一戦大事に戦っていくしかないですね。
※レスリング女子のアジア選手権で、日本は五輪実施の全階級を制しました。といっても、昨年の世界選手権で、五輪実施4階級のうち3階級を制しているので、ここは「勝って当然」という気もします。出場した、48kg級の伊調千春選手(世界選手権では51kg級で金)、55kg級の吉田沙保里選手、63kg級の伊調馨選手、72kg級の浜口京子選手の4人は、全員五輪代表&世界チャンピオンなんだし…。アテネでも、同様の活躍を見せてほしいもんですね。
5月22日
※バレーボール男子の五輪世界最終予選(兼アジア予選)が始まりました。初戦、日本はアルジェリアと対戦し、3−0と白星スタートを切りました。アルジェリアは世界ランク30位で、日本(19位)よりはかなり下だし、当然勝たなければならない試合でしたからねー。ストレートで勝てて、まずはほっとしました。
エース・山本選手は好調のようだし、帰化して全日本に加わった杉山マルコス選手も存在感を見せてくれました。杉山選手って身長は低いほうだけど、運動能力はずば抜けてますよね。やはり、チーム力もupしているのでしょうか。とにかく、少しでも上を目指して戦ってほしいです。
ちなみに、この大会には8チームが出場し、その中でまず1位の国が世界予選枠で出場権を獲得、次にアジア最上位の国がアジア枠で獲得できることになっています。ただ、なんせ日本の世界ランキングは19位ですから、実力でいくととうてい無理。特に、この大会1位はいくらなんでも不可能なので、可能性としてはアジア枠がなんとかとれれば…というところでしょう。といっても、それもかなり難しいんですけどねー。
アジアの枠を目指す出場国は、韓国(7位)、中国(17位)、オーストラリア(21位)、イラン(24位)(カッコ内は世界ランク)。昨年秋のW杯で、日本は韓国に完敗しています。ただ、中国には勝っているので、韓国が1位になって世界最終予選枠をとり、韓国を除くアジア1位に日本が入れば出場権がとれる…と思っていたのですが…。
それが、初日から波乱が起こってしまったんですねー。なんと韓国が中国に負けてしまったのです。完全に当初のもくろみが崩れてしまったのですが、その分、アジア枠の行方は混沌としてきた感じです。こうなると、日本もアジア1位になる可能性は充分あるし、まずは23日の中国戦がカギになりそうです。
なお、アジア以外の出場国は、フランス(4位)、カナダ(10位)、アルジェリア(30位)。フランスの優位は動きそうにないですねー。
最後に、今日の試合結果をざっと書いておきます(日本以外)。カナダ3−0イラン、中国3−0韓国、フランス3−0オーストラリア。中国×韓国戦を除けば、まずはランキングどおりかな。
※一時は中止も危ぶまれたアテネ五輪のサッカーですが、原因であるFIFA(国際サッカー連盟)とWADA(世界反ドーピング機関)の対立はえらくあっさり解消。サッカーは予定どおり行われることになりました。
どうせ、どこかで妥協するだろうとは思ってましたけど、それにしても早かったなーというのが感想です。結局はFIFA側が歩み寄った形みたいですけど、それだったら最初から、こんな問題になる前にそうすればよかったのに…。やっぱ、「よーわからん」というのが正直なところです。
5月21日
※バレーボール女子の、五輪1次リーグでの組分けがわかりました。日本は開催国ギリシャなどと同じA組で、どちらかといえばラッキーな組に入ったような気がします。世界ランク3位のブラジルは強敵ですが、4位のイタリアにはこの前勝って、勝負できるところを見せてくれましたからねー(とはいえ、次も勝てる保証はなにもないのですが…)。逆にB組は、ランク1位の中国、2位のアメリカ、5位のロシアと強豪揃い。こっちに入らなくて良かったです。
決勝トーナメントに進めるのは、各リーグの上位4チーム。1次リーグをギリギリで通過した場合、準々決勝でいきなり強豪国と当たることになるので、なんとか余裕を持って通過してほしいもんです。1次リーグの対戦日程は6月7日に決まります。
組分けは、以下のとおりです。
A組…ギリシャ、ブラジル、イタリア、日本、韓国、ケニア。B組…中国、アメリカ、ロシア、キューバ、ドイツ、ドミニカ共和国。
※22日からは、男子バレーボールの五輪世界最終予選(兼アジア予選)が始まります。…が、開幕を目前に思わぬ事態が起こってしまいました。加藤陽一選手が20日の練習中に腰を痛め、初戦のアルジェリア戦は欠場することになったそうです。なんでも、軽いぎっくり腰とのことですが、初戦を休むだけで済むことを願っておきます。
※五輪の自転車女子ロードレースでは、日本は1枠の獲得が決まっていて、沖美穂選手が代表となっているのですが、この枠数が2枠になったことがわかりました。5月上旬の国別ランキングで日本は19位だったのですが、17〜20位までの国には2枠が与えられると決まったのだそうです。同じ枠の変動でも、減るのは嫌だけど増えるのは大歓迎ですからねー。まずは良かったです。なお代表は、6月9日の日本自転車競技連盟の選考委員会で決めるそうです。
※聖火リレーのルートに、2012年夏季五輪の候補として、最後の5都市に残ったマドリードが新たに加わることになり、これでリレーが行われるのは34都市ということになりました。招致に漏れたライプチヒとハバナは除外されました。
招致に負けると、こんなことにも影響が出てくるものなんですねー。やはり、オリンピックは敗者には風当たりが強いのかも?
5月20日
※ヨットのレーザー級世界選手権が終了し、61位で日本勢最上位に入った鈴木国央選手が、五輪代表に決まりました。これで日本のヨット(セーリング)の枠と代表が確定。あとは今月29日の承認を待つだけとなりました。
ただ、枠を獲得して代表を送り込めたとしても、苦しい戦いを強いられる種目が多そうです。日本では競技を続けるのも大変みたいだし…。アトランタで銀をとった女子470級の重/木下組は、大会前に数百万の借金をしてヨットを造ったというのを聞いて、驚いた記憶がありますからねー。オリンピックに行くだけでも、かなりの覚悟が必要なようです。
※FIFA(国際サッカー連盟)とWADA(世界反ドーピング機関)の対立で、もしやサッカーが中止に…?と心配されましたが、FIFAとWADAの会長同士の会談で、一気に問題解決へと向かいそうです。どういう話し合いが持たれたのかは知りませんが、会談後に2人とも楽観的なコメントを出してるし、今後どうにか折り合いをつけていくんでしょう。無事に開催されることを祈りますわ。
※アテネでは、競泳会場に屋根がつかないことで、いろいろと変更が出ることが予想されてましたけど、まずは競泳決勝の時刻が30分ずれることになりました。これは「テレビのため」の変更だそうで、ようは、キレイに撮るには少しでも日差しが弱いほうがいいから…とのこと。別に、日差しなんてあまり気にならないんですけど、実際に放送に携わる側としたら、そういうわけにもいかないんでしょうねー。私にとっては、「だれが実況を担当するか」のほうが、ずっと重要なもんですから(笑)。
※昨年の世界陸上では女子100mと200mで2冠を獲得したものの、その後興奮剤の使用が発覚し、金メダルが剥奪されていたケリー・ホワイト選手(アメリカ)。薬物が興奮剤だったということで、なんとか「その試合のみ」の処分で済んでいたのですが…。結局は、筋肉増強剤なども使用していたことを認めたため、2年間の出場停止処分が課せられることになり、アテネへの道も閉ざされました。しかも、ドーピングを行っていた2000年12月15日以降は、すべての記録が無効となるそうです。ホワイト選手は「おろかだった」というコメントを発表していますが、やっぱ、薬を使ってでも速く走りたい、勝ちたい、という誘惑に負けてしまったんでしょうねー。
アメリカでドーピング問題が広がっている背景には、「バルコ」という栄養補助食品会社が、禁止薬物を多くの選手(陸上だけでなく)に提供していたことにあるようです。ドーピング検査にもひっかからない薬物を、あちこちにバラまかれているとしたら、いったいアメリカではどのくらいの選手が使っているのか…。すべてが判明したら、おそろしいことになりそうです。
※7月13日〜9月12日まで、東京ドームでは「JOC がんばれ!ニッポン!パークin東京ドームシティ」というイベントが開かれるそうです(もちろん、球場内ではなく敷地内)。なんでも200インチの大画面で過去の五輪映像を紹介、五輪開催中はアテネからの生中継も映し出されるんだそうです。自宅のちっちゃいテレビじゃなくて、大きな画面で、しかも大勢の人と一緒に見たら、かなり盛り上がるでしょうねー。それで金メダルの瞬間なんて見ちゃったら、そこいら中の人と抱き合って喜んでしまうかも。ほかには、五輪に関する品も展示されているんだそうで、東京近郊にお住まいの方は、一度行かれてみてはいかがでしょう。
5月19日
※テコンドーの岡本依子選手を個人資格で五輪へ派遣することについて、国際オリンピック委員会(IOC)の承認が得られ、これで晴れてアテネ行きが正式に決定しました。IOCの意向は確認していたものの、やはりちゃんと承認されるまでは不安でしたからねー。岡本選手も記者会見を開いて、「すべてを出し切って金メダルを」と決意を述べたとのこと。結果はともかく、本当にすべてを出し切ってほしい…と思います。月並みですけど、受けた応援を力にかえてほしいです。
※カヌー女子で、未定だった1枠の五輪代表に白田美由希選手が決まりました。これでカヌーの代表枠はすべて埋まり、あとは五輪に向けて走るだけ(「漕ぐ」だけ?)になりましたねー。出られない男子の分まで、がんばってほしいものです。
5月18日
※ホッケーの高円宮牌で、日本女子は決勝で中国を2−1で破って優勝しを果たしました。日本は前半1点、後半1点と小刻みに得点。その後、中国に1点を許しましたが、1点差を最後まで守りきりました。最終予選は1位で通過したということで、強くなったとは思っていましたが、それでもよく中国に勝てましたよねー。なんせ、中国は世界ランク4位で、アジア大会で優勝していち早くアテネ出場を決めた国ですから…。正直、韓国に負けたときは、「最終予選は勢いで1位をとったのかなー」なんて思ったんですけど、予選も決勝も中国に勝てるとは、やはり日本の実力は本物だったようです。
なお、男子は韓国が優勝、2位がインドで、日本は3位となっています。
※2012年の夏季五輪開催には9都市が立候補していましたが、国際オリンピック委員会(IOC)が1次選考を行った結果、パリ、ニューヨーク、モスクワ、ロンドン、マドリードの5都市が正式候補に決まりました。ハバナ、ライプチヒ(ドイツ)、リオデジャネイロ(ブラジル)、イスタンブール(トルコ)の4都市は、残念ながらここで落選。ライプチヒなんて旧東ドイツの工業都市で、すごい不況だから五輪誘致を…みたいな涙ぐましい動機だったのに、あえなく1次で落ちてしまったんですねー。
今回の選考では、11項目(政府の支援、市民の関心、社会基盤、競技施設…など)の採点結果により、パリが最高点を獲得、以下マドリード、ロンドン、ニューヨーク、モスクワの順だったそうです。私の超個人的感想を書かせてもらうなら(つーか、いつも超個人的感想ばっかりですけど)、アメリカはもういいやん!という感じ。だって、日本は1964年の東京オリンピックを最後に、88年の名古屋、08年の大阪と連敗してるのに、アメリカは1980年以降、80年ロサンゼルス、96年アトランタと、二度も開催してるんですよ。しかも、冬季も80年のレークプラシッド、02年には記憶に新しいソルトレークシティーがあったし、これって多すぎじゃないでしょうか。
いや、多すぎるとかいうよりも、私は正直あの「USAコール」が聞きたくないのです。別に私は反米思想の持ち主ではありませんが、あれだけは一種全体主義的なにおいが感じられて、うんざりしてしまうんですよね。なので、とりあえずはニューヨーク以外でお願いしたいです。まあ、私のお願いなんぞ、聞き入れられるわけもないのですが。
あとは、けっこう最近開催したスペインはどうでしょう。92年はバルセロナ、今回立候補しているのはマドリードと、都市は違いますけど…。まあこれは、「日本が誘致に失敗しているあいだに、2回も開催するなんてズルイ」という、至極勝手な理由からなんですけどね。
それにしても、なんで今回に限り、ニューヨーク、パリ、ロンドンなんていう、世界に名だたる都市が揃ったんでしょう。開催地が決まるのは来年の7月になりますが、本当にどこが勝ちとるんでしょうねー。
※もしかしたら、アテネ五輪でサッカーが中止になるかもしれない…という事態が巻き起こっているらしいです。細かいことはよくわからないのですが、ようはFIFA(国際サッカー連盟)とWADA(世界反ドーピング機構)の間で、なにやら問題があるみたいなんですね。WADAは「ドーピングが発覚した選手は2年間の出場停止」としてるんですが、サッカーだけは「事例ごとに処分を検討」というFIFA側の主張をのんできたらしい…。それが今回「発言権を巡って衝突が生じた」ということですが、具体的にどうなっているのか、報道内容だけではもうひとつ飲み込めない私です。
とりあえず、サッカーがなくなったら、日本国民のうちかなりの人が落胆することは確実で、「もうオリンピックなんて見ない!」という人も出てくるだろうし、それは私にとっては好ましくない現象ですからねー。それに、IOCとしてもサッカーがなくなるのは避けたいでしょうから、最終的にはなんとかするのでしょうが。正直、そんなことになったとしたら、世界中の旅行会社が悲鳴を上げそうですもんね。
※アテネ後の存続が危ぶまれていた野球、ソフトボール、近代五種ですが、再三の訴えが報われて2012年の大会までは存続できることになりました。期限つきではありますが、とりあえずは北京とその次は大丈夫と決まって、関係者は心底ほっとしたのではないでしょうか。日本にとっても、野球とソフトはかなり高い確率でメダルが計算できる競技だし、なくなってしまうのは悲しいものがありますからねー。特にソフトはなくなってほしくない…!というのは、私の個人的意見なんですけど。
野球については、そのうち五輪で本当の「世界一決定戦」ができればいいなーとは思ってます。大リーグの一番強い球団を決める試合が「ワールドシリーズ」と呼ばれていることに、甚だしく違和感を感じてる人間ですので。
※競泳の北島康介選手が、高地トレーニングのためスペインへ出発しました。約2週間の合宿のあと、イタリアでの全日本合宿にも参加。また、6月9〜13日にかけては、欧州グランプリのバルセロナ大会とローマ大会にも出場するそうです。
4月の日本選手権では、ストローク数を増やしたことから本来の良さが失われ、記録は低迷しました。その後、ストローク数を減らして一かきの伸びを大きくする、以前の泳ぎに修正してきましたが、合宿ではそのチェックをしたいとのこと。満足いく結果を出すためには、この合宿で是が非でも成果を上げてほしいところです。
※アテネ五輪から、性転換手術を受けた選手が、出場できることになるそうです。いちおう、ちゃんと条件を満たす必要があって、なんでも「解剖学的見地からも完全な性転換が行われていること」や「性転換手術後、性別による有利さがなくなるまで、最低2年間の期間を経ること」などだとか。ただ、「解剖学的見地」といわれても、もひとつよくわからないんですけどねー。
これって結局、女性→男性になったとしても、世界レベルでまず通用するはずはないし、問題は男性→女性の場合ですよね。実は陸上でも、凄すぎて絶対破られないだろう…という記録がいくつか存在していて、その中の何個かは「本当は男だったのでは」といわれている人が出したものです。これで本当に男だったと証明されれば、記録は抹消されるはずですが、そちらはダメで性転換はOKというのは、なんだか腑に落ちないものがあるんですけどねー。
ただ、生まれてからずっと女として育ってきたのに、実は男だった…という人もいるわけで、そういう人が(有利さをなくしたうえで)女性として出場できるのは、いいことなのかなーと思ったりもします。
5月17日
※ボクシングでは、三度のアジア予選が行われるも、日本はひとつも枠を獲得できなかった…はずだったのですが、ここへきて少し希望が見えてきました。ライトフライ級の切符を得ていたパキスタン選手が、故障のため辞退。そのかわりに最終予選の準決勝で、優勝した選手に負けた五十嵐俊幸選手が、繰り上げで出場できることになったそうなのです。完全に決まったわけではないようですが、本当だったらかなりラッキーですよね。ケガで辞退したパキスタン選手のほうは気の毒ですが、ここは日本のために喜んでしまおう…。確定が待たれるところです。
(追記)掲示板を確認したら、「決まった」と書き込んでいただいてました! とにかく、出られて良かったです。
※ヨットの470級世界選手権が終了し、日本勢では女子は吉迫由香/佐竹美都子組が12位、男子は関一人/轟賢二郎組が17位と、日本勢の最上位が決定。規定によりアテネ五輪代表に決まりました。男子470級は、ヨットの中でもいちはやく出場枠を獲得していた種目なんですよね。男女とも日本のヨット競技では最も期待できる種目だし、アテネでは入賞を目指してほしいですねー。
※卓球女子ダブルスの福原愛/小西杏組は、結局アテネ出場を逃してしまいました。アジア予選で福原/小西組よりも上位に入った手台湾ペアの1人が、シングルスでも五輪出場権を獲得したことで、日本ペアの可能性は消えました。ただ、この最終予選で出場権を得るのは、本来なら2人のはずなんですよね(1位の選手と敗者復活戦を勝ち抜いた選手)。それがなぜか今回、決勝進出の2名と、敗者復活の1名の計3名に権利が与えられたという、なんとも不透明な結果となってしまいました。
日本卓球協会はこの件について、国際卓球連盟に質問状を送付したそうです。なぜちゃんと、最初の規定どおり2名に絞らないのか…。もし決勝があったとしたら、その台湾選手が負ける可能性もあるわけで、そうなると日本ペアにダブルス出場権が回ってくるんですから、勝手に「3名がアテネへ」なんて決めてもらっちゃ困りますもんねー。この決定が覆ることは、おそらくないのでしょうが、これからのこともあるし、しっかり確認だけはしておくほうがいいのかも。
※日本近代五種・バイアスロン連合が、財政難に陥っているようです。なんでも、組織の存続さえ危ない状況だそうで…。総会では年会費アップの案も出たようですが、反対意見が多く、結局のところ、特別委員会を発足させて、寄付金や協賛金を集める…という方向でいくそうです。
ただ、一口に寄付金といっても、そうそうすんなり集まるもんじゃないですからねー。一時、女子ホッケーの資金難も話題になりましたが、あちらはマクドナルドがスポンサーについたということで、ひとまず安泰の様子。でも、近代五種は…といえば、いまだに1人の枠も獲得できてないんですよねー。資金(スポンサー)が欲しければ強くなれ…といわれても、強化するにはやはり先立つものが必要ですから…。なんとかうまくいけばいいんですけど…。
5月16日
※柔道アジア選手権での最大の課題は、女子57kg級と男子66kg級の出場枠をとること。そしてこの日行われた試合で、日下部基栄選手は3位、内柴正人選手は5位となり、アテネ行きを決めました。柔道は五輪種目に採用されてから、まだ一度も枠を落としたことがないんですよね。だれもが当然のように「獲得できるもの」と思っているだろうし、選手にはかなりなプレッシャーになったんじゃないでしょうか。
全階級、五輪前年の世界選手権で獲得できればいいですけど(5位以上)、さすがにそううまくいくものでもないですからねー。それに、いつまでもすべての枠がとり続けられるかといったら、そんな保証はないし、近い将来「枠落とす!」なんていう事態もありうるんだろうなーと思ってます。
…なんて考えてたら、おめでたい話題なのに暗くなってきました。たぶん、今回のアジア選手権は、五輪代表が出場している階級も多いのに、優勝できた選手が少ないから、なのかな。五輪で柔道陣に寄せられる期待は、半端なものじゃないし(たぶん、すべての種目の中で一番だと思う)、いっそうプレッシャーがかかってくるでしょうけど、それに押しつぶされないように精神的に強くなってほしいですね。逃れられるものじゃないですから。
なお、男子73kg級に出場した高松正裕選手は3位で、五輪には出られない女子48kg級の北田佳世選手だけが、この日ただ1人の優勝者となりました。北田選手は、出られれば五輪で金の可能性も充分あるんですけど、いかんせんこの階級には谷亮子選手がいますからねー。なんで強い人が、ひとつの階級に固まってしまうんでしょうね。もったいない…。
※バレーボール女子の五輪世界最終予選、前日にこの大会の1位が決まり、全勝通過を目指した日本でしたが…。最終日のロシア戦は相手の高さに圧倒され、25−20、25−18、25−19とストレート負けを喫してしまいました。
第3セットなんて、出だしは全然点がとれなくて、どうなっちゃうのかなーとハラハラしてしまいました。それでも、途中から入った大山選手らの活躍もあって、追い上げを見せてくれたんで、まだ良かったんですけど…。もうちょっと早く彼女を投入したほうが良かったのかも。
まあ、最後にきてちょっと気がぬけてたところもあったのかなー。前日の台湾戦もそんな感じでしたけど…。それに、いろいろと課題も見つかって、変に全勝で通過するよりいい面もあったんじゃないでしょうか。とにかく、1位で出場権がとれて良かったです。
※カヌー・レーシングの五輪アジア予選、最終日の16日は男女計3種目が行われ、女子カヤックシングル500mで北本忍選手が1位となって枠を獲得しました。北本選手は、初日に枠をとったカヤックフォア500mのメンバーとしてすでにアテネ代表を決めていて、これで合計5人の枠がとれたようです。残り1枠は週明けに決まるそうですが、実は、どうもカヌーの枠というのがよくわからなくて困ってます。
当然ながら、日本で一番力があるのが北本選手だから、彼女がこの種目でアジア選手権に出場したんだと思いますが、そこでとった枠については新たに選考…なんですね。かといって、北本選手がアテネでこの種目に出ないとは考えられないし…。ということは、カヌーでは種目ごとにとった枠の数だけエントリーできるのではなく、枠数の選手が派遣できて、でもって、ほかの種目にエントリーしてもかまわないということなのでしょうか…。なんともわかりにくい書き方で申し訳ないんですけど。競技や種目によって考え方が違うので、かなりとまどっている今日この頃です。
なお、男子は結局、すべての種目で枠を逃しました。これまで、不参加のモスクワを除いて、40年前の東京大会から出場を続けていたのですが…。残念だけど、北京目指して仕切り直し、ってところでしょうか。
※トライアスロンの五輪代表が、正式決定しました。男子2、女子3の枠が決まり、残るは選考のみ…といっても、本当に未定だったのは男子の1枠だけ。今月9日の世界選手権で、女子は中西真知子選手が6位に入って内定し、3枠が確実視されていたことから10位の関根明子選手と17位の庭田清美選手もほぼ決まり。男子も田山寛豪選手が9位となって選考基準を満たし、あとは何枠獲得できるか、新たに獲得できた枠の代表がだれになるのか…が、焦点になっていました。
が、トライアスロンに詳しい方なら、西内洋行選手になると予想はついていたようです。世界選手権ではふるいませんでしたが、日本男子の中では世界ランクが一番上だし、4月のW杯石垣島大会では6位に入ってましたから。というわけで、至極順当な代表選考となりました。
トライアスロンって、理由はよくわからないのですが、試合によって順位の変動が激しいんですよね。私が注目しているのは日本選手くらいなのですが、ある大会ですばらしい成績を挙げたかと思ったら、次は突然、何十位に沈んだり…。その大会のコースと選手の得意種目とで、微妙に変わってくるのかなーとも思うのですが(信用しないでください)。アテネのコースと日本選手との相性が、バッチリだといいんですけどねー。
※卓球の五輪アジア予選男子ダブルスで5位となり、五輪への出場は、上位の香港ペアの1人が、世界最終予選でシングルス出場権をとれるかどうか…にかかっていた、田崎俊雄/鬼頭明組。アジア予選で彼らより上位に入り、ダブルス出場権をとった香港選手が、今回の最終予選でシングルスの枠を獲得できれば、ダブルスの枠がひとつ空くわけで、そうなると田崎/鬼頭組が出場できる…と。こちらもかなり複雑なのですが、ようは香港選手を応援しよう!ってことなんですね。
そして今回の世界最終予選、注目の香港選手は1位で見事に出場権を獲得! めでたく田崎/鬼頭組のアテネ出場が決まった、というわけなのでした。
ただ、同じく他力本願の女子ダブルス・小西/福原組は、出場が絶望的になってしまいました。「アジア予選で小西/福原組より上位だった台湾選手が、今回の世界最終予選で負けること」が条件だったのですが…。一度はアテネに行けると大喜びしただけに、よけい残念でしたね。
※アトランタ五輪のヨット(女子470級)で銀メダルを獲得し、シドニーまで3大会連続で五輪に出場していた重由美子選手は、ペアを組む木下選手のケガ(だったかな?)により、今回は同級での出場を断念。かわって新種目となった女子イングリング級に、名倉海子選手、中村光恵選手とともに挑戦していたのですが…。世界選手権では31位に終わり、残念ながらアテネ五輪出場権は獲得できませんでした。権利を得られるのは上位4か国のみ(すでに枠を獲得している国は除いて数えます)で、さすがにそのハードルは高かったようです。
重選手についてはよく知っているわけではありませんが(銀をとったときに、何度かテレビで見かけたぐらい)、聞こえてくるニュースなどから、ヨットへの情熱は人一倍たくさん持っているんだろうなーと感じていました。なので、アテネには出られないけど、またチャレンジしてってほしいなーと思いましたね。 |