2004年のトピックス           10 11 12

8月31日
今日、日本選手団本隊が帰国しました。成田空港には、800人以上の人が出迎えに詰めかけたとか。もう、フラッシュの嵐でしたね。
室伏選手が黄色いネクタイをしていたのには、ちょっと笑ってしまいました。そういえば、ふつうメダルをとった人は、首にかけて出てきますもんね。でも、室伏選手は、銀メダルはもう返してしまったし、金は手元に来てないしで、かけるものがナイ。そのかわりというわけですか。その発想は良いのですが、ネクタイとしてはあまり趣味のいいものではないので(失礼!)、いったいどこで見つけたんだろう…と、不思議に思ってしまったのでした(笑)。
あと、井上康生選手もすぐあとに出てきたし、ほかにバレーボール陣とか、浜口京子選手が映ってました。それにしても、浜口親子は相変わらずインパクトありますねー。お父さんに抱きつかれるところが、とってもほほえましかったです。

8月30日
閉会式から一夜が明けました。感慨にひたる間もなく、日本選手団本隊は帰国の途に…。今のバタバタした雰囲気が収まれば、アテネの街は久々に落ち着きを取り戻すんでしょうねー。反対に、本隊が帰国したら、日本はまたにぎやかになるのかしら?
こうして、アテネ五輪は華やかに終わりを告げたのですが…。ここへきても、この話題は終わらなかった。自転車女子ポイントレースで銅を獲得していた、コロンビアのカジェ選手が、興奮剤のヘプタミノルという薬物に陽性反応を示したそうです。当然、メダルは剥奪。4位だったミラベラ選手(アメリカ)が、繰り上がることになりました。
アヌシュ選手の金剥奪で、この問題もそろそろ終わりかなーと思っていたのですが、なんのなんの…。このぶんでは、五輪が完全に終わってからも、1人や2人は発覚する選手が出てきそうな感じです。
男子マラソンのレース途中で、飛び出してきた観客に妨害され、その影響もあってか銅になってしまったブラジルのリマ選手ですが…。ブラジル五輪委は、アテネ五輪組織委の過失として、国際陸連に金メダルを要求するそうです。たしかにあれは、気の毒な出来事だったし、あれがなかったとしたら、結果も変わってたかもしれないですからねー。ただ、絶対に金だった、とも言い切れないので、難しいところではあります。
問題の人物はアイルランド人の元司祭で、これまでにも前科アリ。周囲の人は、彼がアテネに行くと知って止めなかったんでしょうか。それにしても、あんな人がよくもまあ、人に説教なんてしてましたよねー。
なお、国際オリンピック委員会からは、フェアプレーを讃えて「ピエール・クーベルタン・メダル」が贈られるそうですが、そりよりもやはり、本物の金メダルがいいんでしょうねー。

8月29日
今日の日本選手のメダル
銅 
レスリング男子フリースタイル60kg級 井上謙二
井上選手が、レスリング男子2個目のメダルを獲得しました。正直、最後まで勝てると思えなかったです。あんな接戦、よくものにできたなぁ…。そして、厳密にいえばこの日のメダルではないのですが、ハンマー投げの室伏選手の金もようやく確定。結局、金16、銀9、銅12という、開幕前にはだれも予想しなかった好成績で幕を閉じました。その他、くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
↑にあるとおり、アヌシュ選手のメダル剥奪と、室伏選手の金が決まりました。まさか、東京大会に並ぶ金16個目が、こういう決まり方をするとは…って感じです。
この日の事情聴取に、やはりアヌシュ選手は現れず。「体調不良」とのことですけど、ようは、顔を出せなかったんでしょうね。代理人としてハンガリー五輪委会長が出席し、アヌシュ選手の正当性を主張したそうですけど、IOCの規律委はアヌシュ選手のドーピング違反を認定。その結果を受けて、理事会はアヌシュ選手の金メダル剥奪を決定しました。
これで、やっと室伏選手の金が決まったわけですが…。正直、複雑な気持ちです。もちろん、うれしくないといえば嘘になりますけど、どこかにモヤモヤした気持ちが残るのです。せめてアヌシュ選手には、ここまできたらちゃんと真実を話してほしかった。または、ドーピング検査を受け直してほしかったです。
それを拒否することで、いつまでも「自分は悪くない。被害者であり、本当は金メダリストだ」と主張し続けられる。そんなことが、許されていいはずはありません(だれも信じないでしょうけど)。ドーピング違反が発覚したあとで、すべてを告白して出直す選手も多いなか、アヌシュ選手は最後まで卑劣な人で終わってしまいました。
そして、室伏選手は、金メダリストにはなりましたが、満員の観衆の前で表彰台の中央に上がり、賞賛の拍手を受けること、君が代を聞くこと、そしてなにより、勝利を決めた瞬間のあの喜びを味わうこと、そういった、金メダリストだけに許される数々の栄誉は奪われたままになってしまいました。アヌシュ選手さえまともに競技に臨んでくれれば、それらは最初から室伏選手のものだったのに…。
思えば競技の最中から、少し「おかしいな」と思っていた部分はありました。なぜなら、アヌシュ選手がほとんどすべての投擲で、室伏選手を上回ってきたからです。優勝候補といわれた室伏選手、アヌシュ選手、ティホン選手の中で、6回の投擲すべてを高レベルでまとめられる人は、室伏選手以外にはいないはずでした。
ティホン選手なども「一発にかけてくる」タイプで、6回のうち、何回か「ひっかかった」投擲があればいい…という感じで投げています。ちなみに昨年の世界陸上で優勝したときも、6回のうち3回はファウルでした。
アヌシュ選手の場合は、ティホン選手よりさらに「ひっかかった」投擲が少ない選手、というイメージがありました。だから、室伏選手がアヌシュ選手やティホン選手に負けるとしたら、不運にしてそういう「ひっかかった」投擲が出てしまったときだけだ…と思っていたのです(…というよりも、ティホン選手に負けることはあっても、アヌシュ選手に上に行かれることはないだろう、と考えてましたから)。
ところが、今回のアヌシュ選手は、さっきも書いたようにほとんどすべての投擲を、高アベレージでまとめてきました。正直、「いつのまに、こんなに安定した投擲ができるようになったんだろう」と思いました。少なくとも、昨年までのアヌシュ選手に、これほどの力はなかったのです。
ただ、私もそうそうアヌシュ選手の投擲を、何度も見ているわけではありません。今回は、特別調子が良かったんだろう。まさか、薬物を使っているとは予想もしなかった私は、単純にそう考えて自分を納得させていたのです。だから、薬物疑惑が出たとき、驚きはしましたけど、同時に「そういうわけだったのか…」と納得した部分も多かったのでした。
(追記)アヌシュ選手は、競技前に抜き打ちの検査を受けていて、そのときは陰性、そして問題の競技直後の検査でも、やはり陰性だったのですが…。その二つの尿が、別人のものだと、すでに判明してたんですね。だから、IOCもあれだけ断固たる態度で臨めたわけだ…。
アヌシュ選手は「提訴する」と言ってるようですけど、「別人の尿」というはっきりした結果が出ているのに、なんでそこまでゴネるかなぁ。これ以上抵抗しても、どんどん自分が哀れになっていくだけだと思うのですが…。
メダルをとった選手には、規定の報奨金に加えて、各競技団体からもいくらか支給されることが多いようですが、その額は競技団体のふところ事情によってかなりちがいます。それでも、たいては金なら数百万、という程度でしょうか。そんななか、桁外れの額を支給する団体が現れました。自転車のチームスプリントで銀を獲得した3人に、なんと総額1億(!)のボーナスが贈られるそうなのです。3で割っても3000万以上。さすが、プロの競輪選手というべきでしょうか。
ただ、五輪のために、長いこと賞金のとれるレースに出られなかった(本来のお仕事ができなかった)、その穴埋めの意味もあるみたいです。たしかに、これでメダルがとれなかったら、まさに「ただ働き」になっちゃうところでしたからねー。でも、やっぱ、結果を出した人が報われるのはいいもんですね。
アテネのマラソンが始まる、その12時間前、日本では北海道マラソンが行われました。結果、男子はカギカ選手、女子は千葉真子選手が優勝。特に千葉選手は、結局五輪には出られなかっただけに、この日に走ることに特別の感慨があったでしょうねー(といっても、アテネで行われたのは、男子マラソンですけど)。タイムは、風の影響もあって2時間26分50秒にとどまりましたが、途中からはいっしょに走ってくれる男子選手すらいなくなってしまったし、1人旅&夏マラソンにしてはまずまずの記録だったのではないでしょうか。
ところで、千葉選手は来年の世界陸上を目指しているそうで、「野口選手や高橋選手と走りたい」とのこと。その勝負って、ものすごく見たいんですけど…。開催地はヘルシンキ(フィンランド)だから涼しいだろうし、暑さと難コースには勝てなかったラドクリフ選手なんかも出てきたら、さらにおもしろいかも。

8月28日
今日の日本選手のメダル
銅 
レスリング男子フリースタイル55kg級 田南部力
田南部選手が、3位決定戦で地元・ギリシャの選手に圧勝し、銅を獲得しました。決勝に行けなかったのは残念ですが、あれだけ力の差を見せつけてくれるとスッキリ(笑)。そして陸上男子では、4×100m、4×400mリレーとも過去最高の4位入賞を果たしました。…けど、惜しかった〜。どちらもメダルまであと一歩。でも、その一歩が遠かったですねー。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
再検査を拒否したのかと思えば、いや、実は国内の施設で尿検体を提出してある、とかいうし、事情聴取に出席して潔白を主張する、と強気に出たかと思いきや、体調不良で出ていけない、と前言を翻すし、報道されるたびにコロコロ変わる、ハンマー投げの金メダリスト、アドリアン・アヌシュ選手ですが…。とりあえず、国際オリンピック委員会が、29日に事情聴取を行うことは決まったようです(ただし、本人が出席するかどうかはわかりませんが)。
疑惑がささやかれるようになってから今まで、ありとあらゆる「ドーピング技術」が報道されてきましたが、なんというか「そこまでやるか」というような方法でもって、逃れようとするんですねー。他人の尿とすりかえるにしても、以前は、自分の膀胱に他人の尿を入れておいて…みたいなやり方ぐらいしかなかったと思うんですけど、今ではもっと進んだ器具?も登場しているらしいし…。
IOCの医事委員長によれば、この日中に決着がつくとのことですが、どちらに持っていこうとしているんでしょう。最初は「問題ない」と言っていたIOC側も、さすがにここ数日のアヌシュ選手の態度には、不信感を抱いていると思うのですが…(潔白を信じる人がいたとしたら、ある意味スゴイ)。
事情聴取は現地時間の午前11時、日本時間だと午後5時から行われます。室伏選手は、決着がつくのを待つため、再度帰国を延長したとか。日本人として、室伏選手に金が行ってほしいとは思いますが、それよりもまず、「はっきりとした事実」が明らかになるよう望みたいです。

8月27日
今日の日本選手のメダル
銀 
シンクロナイズドスイミングチーム 日本
ロシアの壁厚し…というよりは、審判の壁厚し…って感じです。ロシアが勝つことが決まっていたとしても、もうちょっとなんとかならんのかなー。でも、日本の選手の演技はすばらしかったし、ロシアより何倍も楽しませてくれたので、よしとしたいです。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
陸上男子ハンマー投げの金メダルが、室伏選手に回ってくる可能性が高くなってきました。ドーピング疑惑の渦中にあるアヌシュ選手(ハンガリー)は、再検査を拒否。もちろんこれは、拒否できるもんじゃないんで、その場合はドーピング違反を犯したのと同じことになります。となると当然、メダル剥奪→2位の室伏選手が繰り上がりで金、となるわけです。
それにしても、この問題が起こってからのアヌシュ選手の態度はひどいですよね。「傷ついた。引退する」とか、「検査を受け直したら、捏造されて違反にされてしまう」とか、よくもまあ、こんなバカバカしいこと言えたもんです。本当にやってないなら、意地でも引退なんてしないだろうし、なんとしてでも潔白を証明しようとする…と思うんですけど。それにこの言い方だったら、過去にドーピングでメダルを剥奪された人はみんな、結果を捏造されたから…になるじゃないですか(んなバカな)。
とにかく、決められた提出期限までに、アヌシュ選手が尿検体を提出しなかったのは事実です。あとは、裁定が出るのを待つだけですね。ほかに、いろいろ書きたいこともありますが、とりあえずは結果が出るのを待ちます。
続いての話題は、またもドーピング違反によるメダル剥奪なんですけど…。しかも、またまたハンガリーの選手です。ウエイトリフティング男子105kg級で銀メダルを獲得したジュルコビッチ選手が、禁止薬物に陽性反応を示したとか。違反が確定すれば、当然メダルが剥奪されます。
今大会、ハンガリー選手のメダル剥奪って、何回目でしたっけ。メダルをとってないけど違反が発覚した選手もいるし、全部合わせたらかなりの数になりますよね。ここまでくると、ハンガリーの選手というだけで、疑いの目で見てしまいそうです。
体操男子個人総合の決勝では、採点ミスによって、金メダルがアメリカのポール・ハム選手のところに転がり込みました。当初、ミスはあっても順位は覆らないとしていましたが、一点、国際体操連盟は、ハム選手に金メダル返還の要請をしたそうです。ただ、アメリカのオリンピック委員会は、要請文書をハム選手に渡すことを拒否したそうですけど。以前、ハム選手は「返してもいい」みたいなことを言ってたんですけどねー。こちらの金の行方も気になるところです。
日本女子サッカーチームが、スウェーデンチームとともに、アテネ五輪のフェアプレー賞を受賞したそうです。これは国際サッカー連盟が定めるもので、警告や退場の数などをポイント化して決めるとか。この大会では準々決勝で負けてしまったけど、こういう賞をもらうのは気持ちがいいもんですよね。

8月26日
今日の日本選手のメダル
なし
メダルはとれなくても、見てて気持ちいい試合があった反面、納得のいかない判定に泣いた場面も…。誤審はもうたくさん、なんですけどね。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
室伏選手が銀を獲得した男子ハンマー投げに、波乱が巻き起こっています。圧倒的な強さで金を獲得したアヌシュ選手に、ドーピングの疑いがかけられているのです。なんでも、尿の量が規定に足りなかったらしいんですね。同様の理由で、すでに円盤投げのファゼカシュ選手が金を剥奪されているので、もし「足りなかった」のが本当なら、なぜアヌシュ選手だけ見逃されてしまったのか…ちょっと釈然としないものがあります。アヌシュ選手とファゼカシュ選手が、ともにハンガリーの選手だということも、いっそう疑いを深めているみたいですね(しかも、コーチまで同じらしい)。
ギリシャの地元紙には、アヌシュ選手はドーピング検査のさい、「輪ゴムで締めつけて、量を少なくしていた」と報じたところもあるらしくて、「ひえぇ〜っ」と思っちゃいましたよ。もし事実なら、「なんで見逃すねん!」って感じですからね。
最初は「問題ない」みたいなことを言ってたIOCも、どうやら再検査の方向で行くみたいだし、結果が注目されますね。なんたって、室伏選手のメダルの色が変わる可能性があるんですから。ちなみに室伏選手も、予定を変更してアテネにもう少しとどまるみたいだし、できれば室伏選手が現地にいるうちに結果がわかればいいんですけど。
ここに書くのは、日本選手のメダル獲得状況とドーピング関連だけかい!と言われそうですが、またもやドーピング発覚→メダル剥奪のニュースです。ボート女子クオドルプルスカルスカルで3位に入った、ウクライナチームのオレフィレンコ選手が、興奮剤に陽性反応を示したため、同国のメダルが剥奪されることになりました。
1人が違反を犯したために全員のメダルがなくなるのは、ちょっと気の毒ではありますが…。しかも、チームドクターが処方した薬に禁止薬物が含まれていたとのことで、本当ならば本人に責任はないわけですからね。ただ、これを見逃してしまうことができないのはわかりますけど。しかし、チームドクターって、日々新たに追加される「禁止薬物リスト」を頭にたたき込んでおかなきゃならないわけで、かなり大変そうです。

8月25日
今日の日本選手のメダル
 シンクロナイズドスイミングデュエット 立花美哉/武田美保
 野球 日本
金は無理でも、観客を味方につけてほしい…。立花/武田組は、まさにそういう演技を見せてくれました。いい演技でしたね。野球も、メダルがとれて良かったと素直に喜びたいです。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
これでメダルの総数は34となって、過去最多だったロサンゼルスを上回りました。金15個は、参加国中の4位。アメリカ、中国、オーストラリアに次ぐ位置です。ロシアより上というのが信じられないですねー(たぶん、もう抜かれるとは思いますが)。

8月24日
今日の日本選手のメダル
なし

大会を通じて、初めて日本選手のメダルがない日になってしまいました。野球、バレーボールの負けも決まっちゃったし、なんとなく「ちょっとお休み」って感じですね。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
ただ、そろそろ金のとれそうな種目が見あたらなくなってきました。東京五輪の金16個まであと1個。一番可能性の高そうなのは野球だったんですが、残念ながら負けちゃったし、東京を超えるのはやはり無理なのかなぁ…。
陸上の男子円盤投げで金を獲得した、ハンガリーのファゼカシュ選手にもドーピングの疑いが浮上しました。この前は女子砲丸投げだったし、陸上競技の投擲種目というヤツは、よほど薬物を使ったときの効果が大きいんでしょうねー。
ただ、この人一応、「尿が規定の量に足りなくて、それ以上出すのを拒否した」ということなんで、本当に薬物を使ったのかどうかはわからないのですが…。まあ、検査を拒否した=薬物を使用した、とみなされるんで、結局は金メダル剥奪になってしまうのかな。
金をとった選手が、たいてい飲み物を持って、飲みながらインタビューに答えているのは、のどが渇いているから…というよりは、ドーピング検査で尿を出さなきゃならないから、なんですよね。競技のあとだから当然汗もかいてるし、身体から水分は失われてるのに、それでも出す必要があるから、選手はけっこう大変みたいですね。
現在は10チームで実施されているサッカー女子ですが、北京五輪からは12チームに増えるそうです。これはほぼ決定しているらしいですね。今回、初戦を勝って日本での注目度は一気にアップしたし、世界的にも興味を持つ人が増えてきてるんでしょうか。

8月23日
今日の日本選手のメダル
 レスリング女子55kg級 吉田沙保里
 レスリング女子63kg級 伊調 馨
 レスリング女子48kg級 伊調千春
 体操男子種目別平行棒 冨田洋之
 レスリング女子72kg級 浜口京子
 体操男子種目別鉄棒 米田 功
期待の女子レスリングは、全階級でメダル獲得となりました。また、体操では、個人総合でメダルに届かなかった冨田選手と米田選手が、銀と銅を獲得。最後に米田選手が安堵の笑みを浮かべたのを見て、私もほっとしました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
さて、これで金は15個。果たして「東京超え」はなるでしょうか?

8月22日
今日の日本選手のメダル
 陸上女子マラソン 野口みずき
 陸上男子ハンマー投げ 室伏広治
 ソフトボール 日本
 体操男子種目別あん馬 鹿島丈博
驚いた…。まさか、金をとるとは思ってなかったです(なんか、最近この言葉ばっか書いてるような気がする…)。野口選手、よく最後まで逃げ切ってくれました。こんなにハラハラしながら見守ることも、そうそうないですよね。例によって例のごとく、私の予想は見事に外れてしまいましたが、こんな外れ方だったら大歓迎です(笑)。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
(追記)当初、金を獲得したと思われていたアヌシュ選手は、ドーピングによりメダル剥奪が決定。室伏選手が、「真の金メダリスト」となりました。
女子砲丸投げ金メダルのコルジャネンコ(ロシア)選手に、ドーピングの疑いです。筋肉増強剤のスタノゾロールに陽性反応を示したとか。予備のBサンプルでも同様の結果が出れば、金メダルが剥奪されることになります。
今回、重量挙げなどでちらほらとドーピング発覚のニュースは伝わっていますが、さすがに金メダルの剥奪は初めて。残念ですね。2位の選手も、繰り上がって金をもらえるにしても、表彰式で中央に上がって国歌を聞く、あの感動は味わえないままだし…。
なお、コルジャネンコ選手は、一度ドーピングで出場停止処分を受けているため、今回の違反が確定すれば、もう永久に競技会には出場できないことになります。そんな危険を犯してでも、薬物を使いたかったんでしょうか。

8月21日
今日の日本選手のメダル
 男子チームスプリント 日本(伏見、長塚、井上)
 セーリング男子470級 関一人/轟賢二郎組
 競泳男子4×100mメドレーリレー 日本(森田、北島、山本、奥村)
この日もまた、メダルを新たに3個獲得しました。好調すぎて怖いくらいです。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月20日
今日の日本選手のメダル
 柔道男子100kg超級 鈴木桂治
 柔道女子78kg超級 塚田真希
 競泳女子800m自由形 柴田亜衣
 競泳女子200m背泳ぎ 中村礼子
この日の金メダリスト3人の「金獲得率」は、鈴木選手60%、塚田選手20%、そして柴田選手5%(大会前なら0.01%)ぐらいだと思ってました。つまり、「金がとれても鈴木選手ぐらいだろうなー」と予想していたわけで、あとの2人がとれるとは、正直、全然考えてなかったのです。それでも、塚田選手ならまだわかります。…が、柴田選手の場合はもう、「まさか」としかいいようがないです。レースを見ながら目を丸くしてました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月19日
今日の日本選手のメダル
 柔道女子78kg級 阿武教子
 アーチェリー男子個人 山本博
やっと、この大舞台で実力が発揮できた阿武選手。対照的だったのが、まったく精彩を欠いていた井上選手でした。あんな動きの悪い井上選手は、初めて見ました…。
アーチェリーの山本選手は大健闘! 2回戦で世界チャンピオンに勝ったと聞いて、勝ち上がれたらいいなーとは思っていましたが、本当に決勝まで行ったのを知って驚きました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月18日
今日の日本選手のメダル
 柔道女子70kg級 上野雅恵
 競泳男子200m平泳ぎ 北島康介
 柔道男子90kg級 泉 浩
 競泳女子200mバタフライ 中西悠子
連日の金メダル獲得に、「応援はするけど期待しすぎない」ようにしていた私も、「もっととれるんじゃないか」という気持ちが沸いてきました(笑)。柔道なんて、とれそうな階級は根こそぎとっていってる感じですもんねー。こんなに強い日本選手団は、本当に初めて見ました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
女子マラソンの野口みずき選手と坂本直子選手が、それぞれ合宿先からアテネに入りました。野口選手からは「絶好調宣言」も出たそうで、昨年の世界陸上銀メダル獲得時よりも、一段と力がついたようです。坂本選手は「調子は良くも、悪くもない」という、ちょっとぼかした言い方だったみたいですが、本当のところはどうなんでしょう。あの爆発力がアテネで出せれば、おもしろいのですが…。
この日は陸上男子短距離陣もアテネに到着。後半の競技の選手も、そろそろアテネに集結してきました。
事故を理由に、抜き打ちのドーピング検査を回避している、ギリシャのケンデリス選手とサヌ選手ですが…。2人は、五輪を出場辞退することになったようです。ただし、ドーピングを認めたわけではなく、あくまで「混乱させた責任をとって」ということですが。で、国際オリンピックは、これを受け入れたとのこと。
だけど、抜き打ち検査の前に突如選手村から姿を消し、事故を起こしたとして入院。それだけでも怪しいのに、肝心の事故の痕跡は、どこにもないそうですからねー。「病院にかくまわれた」と見られてもしょうがない…というより、だれが考えてもそれしかないと思うんですけど。時間を稼いで、その間になんとか対処しようとあがいてるんでしょうけど、それって許されていいことなんでしょうか。

8月17日
今日の日本選手のメダル
 柔道女子63kg級 谷本歩実
 競泳男子200mバタフライ 山本貴司
谷本選手の金メダルには、驚かされました。昨年とはイメージが全然変わってましたから…。たぶん、これまでで一番意外な金です(失礼!)。1年でこんなに変わるものなんですねー。
それから、山本選手の好調な泳ぎは、決勝でも同様でしたねー。ゴールしたときのうれしそうな顔は、格別ものものがありました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月16日
今日の日本選手のメダル
 体操男子団体総合 日本(米田、冨田、水鳥、塚原、鹿島、中野)
 競泳男子100m背泳ぎ 森田智己
大接戦の末、森田選手が銅メダルを獲得! 北島選手に負けず劣らず、興奮させてくれたレースでした。体操は、寝不足でヘロヘロになりながら、生中継を見てました。感動した!…けど疲れました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月15日
今日の日本選手のメダル
 柔道男子66kg級 内柴正人
 競泳男子100m平泳ぎ 北島康介
 柔道女子52kg級 横澤由貴
内柴選手が今大会3個目の金を獲得! 横澤選手も銀メダルを獲得しましたが、かなり悔しそうでしたねー。金と銀、改めてこの二つの差の大きさを実感しました。それにしても、今大会の柔道陣は絶好調ですねー。
そして、その数時間後には北島選手が、ハンセン選手を抑えて金メダルに輝きました。深夜なのに大興奮してしまった(笑)。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。

8月14日
今日の日本選手のメダル
 柔道男子60kg級 野村忠宏
 柔道女子48kg級 谷 亮子
柔道の野村忠宏選手、谷亮子選手が、期待どおりに金を獲得してくれました〜。深夜に大興奮してしまいました(笑)。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
谷亮子選手の左足のケガは、腓骨筋腱の損傷だけでなく、靱帯の断裂もあったことがわかりました。アテネに入ってからは元気に練習しているのが見られましたけど、実際は「全治2か月」の重傷だったとか。ただ、今のところは問題はないそうなので、試合をするには支障なさそうです。谷選手自身は、かえって集中力がついたと話しているし、「災い転じて…」となってほしいもんです。

8月13日
アテネ五輪の開会式は、まるでギリシャ絵巻のようでした。眠気と戦いながら見てましたけど、けっこう楽しめる演出でした。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
聖火の最終点火者は、やはり陸上短距離のコンスタンティノス・ケンデリス選手か…と報じられたのもつかの間。仰天するようなニュースが飛び込んできました。なんと彼は、抜き打ちのドーピング検査を恐れてか、選手村から姿を消し、しかも事故を起こして入院しているというのです。
たしかに、シドニーの200mでケンデリス選手が優勝したときは驚いたし、えらく急に出てきたもんだなーという印象はありました。昨年の世界陸上も、結局は直前になってケガで出場をキャンセルし、なかなか試合に出ない選手だとも思ってたんですが…。
この場合、ドーピング発覚を恐れて逃げ出したケンデリス選手を、ギリシャ側がかくまった…というふうに見られても仕方ないですよね。なんでも、ギリシャの「上のほう」から、「検査官が来る前に選手村を出るよう」言われていたそうだし。このままだと、聖火の点火はおろか、金が期待されるレースの出場も危ぶまれそうです。

8月12日
サッカーの日本男子は、残念ながら黒星スタートとなりました。後半、けっこう押してたんですけどねー。前半の失点が大きすぎました。くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
12日夜、聖火がついにアテネへ到着しました。3月25日にオリンピア遺跡で採火されてから4か月あまり。五大陸を巡った聖火が、アテネに戻ってきました。
この日は、あのカール・ルイス氏らもリレーに参加。全世界で、どれだけの有名選手が、この火リをレーしたんでしょうか?
あとはもう、開会式での点火を待つだけ…になってきました。
この日は、レスリング女子や柔道男子重量級の選手がアテネ入り。選手団主将の柔道・井上康生選手、開会式で旗手を努めるレスリング・浜口京子選手の到着で、いよいよ気分が高まってきました。
競泳日本チームの主力選手が、記者会見を行いました。14日に100mのレースを控えている北島康介選手は、一時の不調を脱した様子。「目標は金メダル」と力強く抱負を語りました。もちろん、自分の世界記録を破ったブレンダン・ハンセン選手(アメリカ)のことは、強敵だと認めているようでしたが…。強気な発言は、自分を追い込むためだとも思いますが、それでも、かなりいい感じに仕上がっているのは確かなようです。
ほかに、背泳ぎの森田智己選手、バタフライの中西悠子選手、自由形の柴田亜衣選手などから、強気な言葉が聞かれました。世界でもトップクラスなのはまちがいない日本競泳陣が、どのくらいやってくれるか、本当に楽しみです。
11日、体操男子の公開練習が行われました。一般客に有料で公開された…ということで、参加した選手もちょっとした緊張感が味わえたのではないでしょうか。お客さんが入ってると、やっぱ違いますから。
ニュースによると、冨田洋之選手は、すべての種目でいい演技を見せてくれたようです。昨年の世界選手権個人総合で銅を獲得している「オールラウンダー」の冨田選手には、やはりアテネでも個人総合を狙ってほしいですからねー。全部が好調ということで、期待してもいいかなーと思ってます。
また、選考会をトップで通過した米田功選手は、器具の特徴を確認しながら練習を行った様子。鉄棒でちょっと気になる面もあったみたいですが、「すべてやりやすかった」ということで、まずは問題なさそう。
昨年の世界選手権種目別2冠(あん馬、鉄棒)の鹿島丈博選手は、相変わらずの美しい体操を見せてくれたし、中野大輔選手は、得意の平行棒でムーンサルトを決めてくれたし…で、みんな好調と考えていいんでしょうか。世界選手権では「復活のきざし」を感じさせてくれましたが、今回はその「きざし」を確かなものに変えてほしいですね。
試合日程が迫っている柔道陣は、休養をとる選手も多かったようです。谷亮子選手も疲れがあったのか、自ら練習を休むことを申し入れ。一瞬、「まさかケガが悪化したのでは…?」なんて悪いほうに考えてしまったのですが、そちらは順調に回復しているようだし、単に疲労回復のため…と思っていいのかな。
また、男子66kg級の内柴正人選手、女子57kg級の日下部基栄選手、女子63kg級の谷本歩実選手も、予定通り休養をとったそうです。ただ、男子73kg級の高松正裕選手は、へんとうの腫れによる発熱で、3日連続で練習を休んだとのこと。発熱が続くとなると、体力の消耗が心配です。
アーチェリー女子、日本は団体1回戦で台湾と対戦することになりました。組み合わせを決めるランキングラウンドで、日本は15チーム中の14位と低迷。その結果、1回戦の相手は3位の台湾、ということになってしまいました。
たた、アーチェリーって韓国だけがダントツで強くて、残りの国の実力差は、それほどないんですよね。日本女子も、昨年の世界選手権では団体で銀メダルを獲得しているし…。だから、勢いとか当日の調子とかで、順位がコロコロ変わってしまうようです。
ランキングラウンドでは不調でしたけど、本番に向けて上昇傾向であれば、可能性も出てくると思います。
女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手が、ケガのため五輪出場を断念することになりました。今回の五輪では、シングルス、ダブルスともに優勝候補。特にダブルスでは、姉のビーナス・ウィリアムズ選手とのペアで、金がかなり有力視されていただけに、ちょっと気が抜けた感じです。日本の杉山愛/浅越しのぶのペアにとっては、チャンスがふくらんだことになるんですけど、できればウィリアムズ姉妹ペアに勝ってほしかったなぁ…なんて、これはちょっと贅沢な希望なんでしょうか。
ちなみにビーナス選手のほうは、ほかの選手と組んでダブルスに出場するようです。
準備の遅れとともに、運営面での不安が指摘されていた今回の五輪。開幕を目前にして、早くもトラブルのニュースがちらほらと聞こえてきました。
まず、男子サッカーのギリシャ×韓国戦のテレビ中継が、試合開始から約25分間も中断。原因は放送システムの故障とのことですが、自国代表が出場したサッカーの開幕戦だけに、かなり非難の声が高まっているようです。実際に、国営放送の幹部2人が辞職するはめになったとか。
また、11日には地下鉄が、信号機の故障で20分間不通に。そのほか、ADSL回線がとぎれるなど、よくもまあ、これだけいろんなことが起こるなーという感じです。まあ、事前にあれだけいろんなことが報道されていると、「やっぱりなー」としか思えないんですけどね。とりあえずは、競技の続行に支障がない程度の、小規模トラブルにとどまっていてほしいです。
このところ、毎日のようにドーピング関連の話題が出ているような気がするんですけど、今回はロシアの選手です。ロシア選手団のうのち3人が、ドーピング検査で陽性反応を示したとか。Bサンプル(同時に採取したもの)でも同様の反応が出れば、名前を公表し、出場停止処分を科すことになります。
最近、発覚する数が急に増えたのは、別にドーピングをする人が多くなったわけじゃなくて、摘発する側の技術が進んだから…でしょうね。ということは、これまでは相当数、検査をすり抜けていた選手がいたってことなんだろうなぁ…。

8月11日
日本女子サッカー、見事に初戦を飾ってくれました! くわしくは「アテネオリンピック」のページでどうぞ。
野球の日本代表がアテネに入りました。さすがプロというべきか、選手村ではなく競技会場近くのホテルに泊まるのだそうです。15日から競技が始まるということで、選手は開会式には出ないそう。それは少し残念ですけど、きっちりと調整して万全の状態で試合に臨んでほしいですねー。
レスリング女子、柔道男子重量級の選手らが、アテネへ出発しました。これで、日本選手団主将の柔道・井上康生選手、旗手のレスリング・浜口京子選手が、揃って現地へ入ることになります。2人とも、開会式ではどんな姿を見せてれるでしょうか。
柔道女子の日本代表7人が、試合会場を視察しました。畳を入れる段階になって枠の狂いが判明し、どうなるかと心配していましたが、会場にはブルーの畳が敷き詰められていて、準備万端整った…という感じだったようです。谷亮子選手によると、「いつもと同じ感触」だそうだし、設備については不安はなさそう。谷選手に関していえば、「彼女がどのくらい回復しているか」にかかっているようです。
梅村礼選手、福原愛選手、藤沼亜衣選手の卓球女子代表は、五輪会場で初練習。福原選手は「きれいで良かった」と話していたので、感触は上々…といったところでしょうか。ちなみに福原選手、ワイドショーの映像では「ニキビができて困る」なんて言ってましたけど、取り上げどころがスポーツニュースとは違いますねー(笑)。
北島選手ら水泳陣は、目前に迫った本番に向けて、五輪会場で軽めの調整を行いました。出番は、本当にすぐですからねー。北島選手は、ここへきてずいぶんと調子を上げてきたようですけど、早くその泳ぎが見たいもんです。
陸上女子短距離のアメリカ代表、トーリ・エドワーズ選手が、ドーピング違反のため2年間の出場停止処分を科せられることになりました。実は、4月の薬物検査で興奮剤に陽性反応が出ていたのですが、彼女自身は潔白を主張。ですが結局、その主張は受け入れられず、処分が決まったようです。ただ、エドワーズ選手はスポーツ仲裁裁判所に提訴しているので、五輪に出場できるかどうか…については、その裁定を待つことになりそうです。

8月10日
選手村の「国際ゾーン」では、日本など5か国の入村式が行われました。現地入りした日本選手のうち、参加したのは男子卓球5人とトランポリン1人の計6人。役員を合わせて43人が式に臨みました。
ニュースでは、トランポリンの広田遥選手の「鳥肌が立ちました」という言葉を紹介してましたねー。卓球の松下浩二選手も、五輪出場は四度目ですが入村式は初めてで、「参加して良かった」みたいなことを言ってました。試合だけでなく、こういう場が設けられているのも、五輪ならでは…なんでしょうね。
この日は、卓球女子と競泳チームの第1陣などがアテネに入りました。競泳、卓球とも、開会式の翌朝から競技が始まりますからねー。だんだんと、慌ただしさが増してきました。
女子バスケットチームが、1次リーグの会場で初練習を行いました。初めてとあって、リングのはじき方(ボールの)など、コートの特徴を把握していたようです。いい会場みたいですね。
バレーボールや柔道陣なども、もちろん練習を行ってます。そろそろ時差ボケなどの、移動疲れもとれてきたでしょうか。柳本監督からは「メダル獲得宣言」も飛び出したようですけど、調子は上がっていると見ていいんでしょうか。
野球の日本代表が、8日に引き続き、イタリア・セリエA選抜チームとの練習試合を行いました。結果は、1戦目の10−0よりもさらに大差をつけた15−0。高橋由伸選手の2試合連続本塁打を含む、14安打の猛攻で完勝しました。イタリアでの調整をいい感じで締めくくって、11日にはいよいよアテネ入りです。
男子ハンマー投げのイワン・ティホン選手(ベラルーシ)が、5月7日に84m46をマークしていたらしいです。これは今期世界最高で、世界歴代6位にあたる記録です。ティホン選手は、昨年の世界陸上では直前から調子を上げてきて、あっさりと金をさらっていってしまいましたが…。やはり五輪でも、室伏選手の最大のライバルになりそうですねー。
ちなみに室伏選手の持つ日本記録は84m86で、世界歴代3位(しかも、1、2位の記録は80年代のもの)にあたるのですが、今季はまだ82m台にとどまっています。ただ、ピークを五輪にもってくるため、あえて例年より遅れぎみに調整してるんで…。計算どおり、絶好調で決勝の日を迎えられれば、勝機は充分あります。
マラソンの土佐礼子選手が、中国・昆明から帰国しました。代表に決まるまでは、ずっとケガに悩まされ続けてきた彼女ですが、それが一転、今回の高地トレーニングでは脚が痛むこともなかったとか。13日には、休む間もなく直前合宿を行うドイツへと出発するそうです。

8月9日
8日、日本選手団の本隊がアテネ入りしました。日本からドイツ経由して…なので、けっこうな長旅だったのではないでしょうか。でも、さすがに普段からトレーニングを積んでいるせいか、みんな元気そうでしたけど。
これで、大会後半の競技を除く大半が現地入りしたことになります。今回は東京五輪を除いては過去最高の派遣数となっているだけに、選手村でも日本人の割合は高くなっている…でしょうか?
柔道日本代表が、9日から練習を開始しました。テレビでこの風景を見ることができましたが、素人目には谷亮子選手の左足首も、ほとんど不安を感じさせない状態に映りました。テーピングが見えたときだけ、「大丈夫なのかなー」って思うくらい。左足に体重をかけても影響ないようで、この分なら試合当日までには、ほぼ完治するのではないでしょうか。
野村忠宏選手も「切れがある」と、納得いく仕上がりのようだし、競技開始初日から揃って好成績を収めてくれれば、日本選手団全体に勢いが及びそうです。
ホッケー女子の日本代表が、強豪・オランダと練習試合を行い、0−0で引き分けました。前回、前々回と銅メダルを獲得した国に、1点も与えなかったというのはスゴイですよねー。やはり、日本の強さは本物でしょうか。これで点がとれればいうことはないんですけどね。でも、ホッケーの試合を見るのが、ますます楽しみになってきました。
イタリアのサルデーニャ島で合宿中の競泳チームが、練習を公開しました。最後の調整とあって、選手たちは個々のスケジュールに合わせたトレーニングを行っているようです。ここまで「全員がけがなく順調」とのこと。実力が完璧に発揮できれば、競泳史上最高の成績を収めることも可能なだけに、うまくピークを合わせてってほしいもんです。
それから、気になる平泳ぎの北島康介選手は、ここへきてかなり調子が上がってきた様子。6月に行われたヨーロッパの大会では、100m、200mとも敗れてしまい、このままで大丈夫なのか、ものすごい不安を抱いたのですが…。実は、その大会のときから左ヒザに痛みがあったそうで、7月に入っても満足な練習はできていなかったとか。それでも、さすがに北島選手というべきか、今はかなり取り戻してきたみたいです。得意の200mに絞って調整してきたのが良かったのかなー。
開会式翌日の14日には100m平泳ぎの予選と準決勝が行われますが、そこで現在の調子がある程度わかるのではないでしょうか。翌15日の決勝で、優勝候補筆頭のハンセン選手と競るようなレースができれば、200mへの期待もふくらみそうです。
アテネ入りしたばかりのシンクロチームも、さっそく練習を開始。チームのテクニカルルーティンでは、新技「人間風車8連発」を披露しました。なんだか時代劇っぽい命名ですが、8人が1列に並んで、時間をずらしながらクルクル回転するらしい…。実際に見てみないことにはわかんないのですが、その場にいた組織委関係者が驚いて拍手を送ったというから、きっと見栄えのする技なんでしょうねー。これで一気に高得点ゲット、といきたいもんです。
バレーボール代表は、翌9日から練習を始めました。選手村のトレーニングルームで約1時間、身体を動かしたそうです。ただ、本当はアテネ市内の施設で練習する予定だったのが、手続きの不備でバスが選手村に入れず、現地に行けなかったそうなんですね。なにが原因かはよくわからないのですが、運営面でも不安はあるだけに、前もっていろんなことに対処しておいてほしいです。
サッカー女子アテネ五輪日本代表、11日にスウェーデン戦が行われる、パンテサリコ競技場で公式練習を行いました。練習は、試合開始時間に合わせて午後6時から始めた…とのことなので、暑さや疲労度なんかも実感できたのではないでしょうか。昼の気温は40℃近くに上るかわり、朝夕は意外に涼しいそうなので、サッカーの行われる夕方から夜にかけては、それほど過酷な条件ではないかもしれませんね。
また、五輪代表もドイツからギリシャに入り、開催国での初練習を行いました。こちらも初戦(12日)の会場となるテッサロニキで、試合時間と同じ午後8時半から練習開始。夜の試合だと、やはりかなり涼しいようで、サッカーは好条件で試合ができそうです。
女子テニスのロジャースカップでは、ダブルスで杉山愛/浅越しのぶ組が優勝。アテネでもペアを組む2人にとって、直前の優勝はいいはずみになりそうです。
野球の五輪代表は、イタリアのセリエA選抜と親善試合を行いました。このニュースを見て「野球にもセリエAがあるのか〜」と思ってしまった(笑)。ただ、サッカーやバレーボールのセリエAとは違って、こちらは世界最高峰にはほど遠く…って感じです。結果は10−0で日本の圧勝。上原投手は5連続三振を奪い、松坂投手も3回を無失点に押さえ、高橋由伸選手は本塁打などで5打点を挙げる活躍だったようです。これで、ムードがますますよくなってくれれば…と思いますね。
でも、やはりヨーロッパのチームは、まだまだ弱い…んでしょうねー。本当はもう少し強くなってもらったほうが、野球の五輪存続のためにはいいんでしょうけど。
ウエイトリフティング女子48kg級の三宅宏実選手も、8日にアテネに入ったなかの1人ですが、彼女は実は7月上旬に腰を痛め、約2週間練習を休んでいたそうです。
コーチで父の三宅義行氏(メキシコ五輪銅)によると、「腰の靱帯を伸ばした」とのこと。先月23日からは練習も再開していて、完治はしているそうですが、落ちた筋力が完全に元に戻ったとはいえないようです。「力」が競技成績を左右する部分が大きい競技だし、どうなるかなーという感じですね。試合は開会式の翌日に行われるので、もうあまり時間もないですし。
ここはお父上の「海外での試合に強いことに期待している」との言葉どおり、本番での強さが発揮されることを望みたいですね。
8日の夜には、五輪スタジアムで開会式の全体リハーサルが行われました。大会のボランティアや関係者が招待されたそうですが、どんな感じだったんでしょうねー。
ちなみに、毎回「J」の番が来るのが待ち遠しい入場行進は、今回はギリシャ語のアルファベット順になるのだそうで、日本はアメリカとインドの間とか。アメリカは、いつもはたいてい最後のほうなんで(「U」なので)、ちょっと意外でした。でも、せっかく日本が大選手団を派遣するというのに、アメリカの次では霞んでしまいますよね〜。あと、順番も、いったいどこらへんになるんでしょうか。
開幕4日前になって、組織委がようやく会場の完成を宣言しました。とりあえず、開会式の前にできたということで、「よかった」と言いたいです。IOC選手委員長のセルゲイ・ブブカ氏(ご存じでしょうが、男子棒高跳びの世界記録保持者)も、「今までの選手村でもトップクラス」と話していることだし、10日前には未完成だった部分もなんとかなったんでしょう。ただ、日本の競泳チームが指摘した「まずい食事」がどうなっているかは、食べた人に聞いてみないとわからないですけどねー。
昨年の世界陸上男子400mの金メダリスト、アメリカのジェローム・ヤング選手に、ドーピング違反の疑いが持ち上がっています。先月に行われた大会で、禁止薬物のエリスロポエチンに陽性反応を示したとか。今はまだAサンプルから検出されただけですが、もうひとつのBサンプルでも陽性であれば、違反が確定します。
ちなみに彼は、シドニーの前年の検査で陽性反応を示していたにもかかわらず、アメリカ陸連がこの事実を隠匿。ヤング選手はシドニー五輪に出場し、4×400mリレーで金を獲得しました。しかし、最近になってこのことが露見し、本人だけでなくリレーチームのメダル剥奪か…というところまできています。今回も違反となれば、永久資格停止処分が科せられることになりますが…。自分だけでなくチームにまで迷惑をかけておいて、またやってしまうというのはどういうことなんでしょ。
それにしても、アメリカの選手が、ここまで薬物に汚染されていたとは…って感じですね。1980年代までは、アメリカに限らずいろんな国でドーピングが行われていた…というのは、けっこう公然の事実として語られてますけど、ここのところは検査も厳しくなってきたし、昔よりも減っているものと思ってたんですが…。どうやら、隠し方がより巧妙になっていただけ、のことだったようです。
もうひとつ、ドーピングの話題です。昨年の世界陸上女子1500mで銀を獲得していた、トルコのスレイヤ・アイハン選手が、先月に行われた抜き打ちのドーピング検査で、尿を他人のものとすり替えようとしていたらしい…。当然、すり替えるにはそれなりの理由があるはずで、なにもやってなかったら、自分の尿をそのまま提出すればいいわけですからねー。今回、故障のため五輪には出場しない…というのも、実はそういう理由だったようです。
こうなったら、「彗星のごとく」登場してきた選手には、こういう疑いをかけなければならないんでしょうか。寂しいもんです。
そしてさらに、もうひとつドーピング関連。ギリシャ代表として五輪に出場する、アメリカマイナーリーグの選手が、陽性反応を示したとか。違反が確定すれば五輪には出られなくなりますが、2人はおそらく、ギリシャチームの主要な戦力だったはず。いなくなってしまうと、チーム力低下は避けられないでしょうね。

8月8日
国際オリンピック委員会のロゲ会長が、会見で五輪の準備について「約束はすべて守られた」と、満足の意を示したとか。たしかに開幕はできそうですけど、本当に全部予定どおりに行ったわけじゃないと思うんですけど。プールの屋根、結局つかなかったし…。とりあえず、競技ができる状態になってればいい、ってことなのかしら。
世界中で五輪をテレビ観戦する人は、史上最多の39億人以上になる見通しです。これは、大会期間中一度でも見れば、「観戦した」ということになるんでしょうか。そのへんはよくわかんないし、競技や種目によっても全然違うだろうし、あと、どこの国の人も「自国の選手が出場する(活躍する)もの」を中心に見るとは思いますが…。ちなみに、放送時間は300チャンネルで3万5000時間になるそうです。

8月7日
アテネへ向けて、日本選手団本隊が出発しました。本隊だけあって、この日の人数は選手・役員あわせて約150人。柔道、シンクロ、バレーボール陣などで、ニュースで見ても、さすがによく知った顔ばかりでした。
谷亮子選手が、すたすた歩いてたのを見て、まずは一安心。もちろん、日常生活と競技とを、いっしょにできないとは思いますが…。まだテーピングはしているそうですが、徐々に良くなってきているようです。
また、五輪3連覇を目指す、同じく柔道の野村忠宏選手は、「金メダルを獲得して帰って来たい」とのこと。私も、金メダルを首にかけて空港から出てくる野村選手を見たいですねー。可能性はかなり高いんじゃないかと思ってます。
それから、バレーボールの吉原キャプテンによると、「コンディションは上がってきて、モチベーションも高まってきている」らしいのですが、こればっかりは「試合を見てみないとわからない」って感じですね。アテネで、波に乗れればいいのですが。
続いて、現地情報です。ビーチバレーの徳野涼子/楠原千秋組が、初めてアテネの会場で練習しました。試合用ではなく練習用のコートだったそうですが、聞いていた「砂の深さ」を実感したようです。砂が深い…というのが、イマイチよくわからないんですけど、動きが遅くなるし、足の筋肉も思いっきり使うみたいですね。ただ、徳野選手によると「想像していたよりやりやすい」とのことなので、この条件を味方につけられるようにしてほしいです。
また、サッカー女子は、合宿中のオランダで同国代表チームと対戦。2−0で快勝しています。エース・澤穂希選手もようやく試合に復帰できたし、調子は上向きと見ていいんでしょうか。
開会式当日の聖火ランナーに、第1回大会(1896年)のマラソン優勝者、スピリドン・ルイスさんのひ孫が選ばれたとか。スタジアムに入る直前の区間を走るそうで、たぶんちょうど選手の入場etc.かが終わって、聖火にカメラが切り替えられるころ、になるのかな。すごく目立つのは間違いなさそうです。

8月6日
現地アテネや周辺各国で、最後の調整を行っている日本選手団。練習は、おおむね順調に進んでいるようです。まあ、ここまできて深刻な事態は、起こらないでほしいですけどねー。
まず、体操男子は本番ホール横の練習会場で調整し、本会場のほうも視察。器具については「新しいのでやりにくい」とのこと。やはり、日本で同じメーカーの器具を使って練習していたからといって、同じ条件にはならないものなんですね。まあ、当日までには慣れてくれるでしょう。
また、女子ホッケー代表は、初めて五輪会場で練習し、日本とのちがいを認識した様子。アテネのほうが芝が長いのだそうで、いろいろ対策も考えているようです。9日にはオランダと、11日にはオーストラリアと練習試合を行って、実戦を通じて調整していくつもりのようです。
そのほか、卓球はイタリアで、サッカーはドイツで合宿中。バレーボールは7日に日本を出発し、後半の日程になる陸上やレスリング陣は、まだ国内で練習中です。毎日、いろいろと動きがあるようですね。
ギリシャのカラマンリス首相と国際オリンピック委員会のロゲ会長が、メーンプレスセンターを視察。すべての準備が整ったことをアピールしました。5日には、アテネ市中心部にある「市民憩いの場」、シンタグマ広場の改装が完了して記念式典が行われたそうで、現在は「最後の仕上げ段階」って感じなのかな。いちおう、聞こえてくるニュースも「○○が完成」みたいなのが多いので、とりあえずは大丈夫なのだと思いたいです(実際はどうかわりませんけど)。
アテネでは、大会期間中の猛暑や強風が心配されてましたけど、組織委員会の発表によれば、「どちらも問題なし」とのこと。でも、実際、昨年の同時期に開催されたボートの大会では、強風で転覆する艇が続出…だったんですけどねー。それを考えると、「本当かな〜」と思っちゃいますね。特に、今回の組織委の「大丈夫」という発言ほど、信じられないものはありませんから。
5日にアテネ北部を局地的な豪雨が襲い、その影響で選手村が浸水していたそうです。選手村には366の地下室があるそうですが、そのうちの8室と記者会見場が被害にあったとか。地下室にあった選手の荷物などは、大丈夫だったようですが。やっぱ、期間中には多かれ少なかれ、問題は起こりそうな感じです。この程度で終わってくれればいいんですけどね。

8月5日
アテネ入りした日本選手たちが、競技会場などで練習を開始しました。まずソフトボールチームは、五輪会場のとなりにあるサブグラウンドで、非公開の練習を行ったとか。いちおう「手の内は隠す」ってことでしょうか? 金を狙うと公言しているだけあるなーなんて、思ったりして。それから、ヨット、ホッケー、体操などに出場する選手も、各々調整を行ったようです。
体操は、やっぱ本番で使う器具に慣れておく必要がありますよね(日本でも、アテネで使うメーカーものを取り寄せて、練習してたみたいですけど)。昨年のアメリカでの世界選手権では、練習会場と競技会場とで、床のマットがちがっていたらしく、そのせいでかなりラインオーバーが見られました(当然、地元アメリカ選手だけは、本番と同じマットで練習してました)。そのときは、「セコイ」と思いましたけど、今回はそういうことなく、公平に行われてほしいですね。
テニスの女子選手が、五輪出場をボイコットする可能性があるそうです。理由は、ドイツの2人の選手が、五輪に出場する権利はあるにもかかわらず(世界ランクは、規定内に入ってる)、ドイツ・オリンピック委員会から出場権を与えられなかったから。同国五輪委の出している条件が、4大大会準決勝進出もしくはティア1決勝進出と、やたら厳しいからなんですよね(しかし、4大大会はともかく、ティア1ってどの程度のレベルの大会なんだろう…。書いておきながら、詳しいことがわからない私…)。
ただ、どこの国でも、権利を獲得=出場確定、というわけでもないのです。日本だって水泳は特に厳しくて、競泳はA標準よりさらに上の記録が必要だったし(権利だけならA標準で泳げればOK。もちろん、人数の制限はありますが)、飛び込みでも、出場権は獲得してても上位進出が見込めない選手は代表に入らなかったし…。だから、そのへんは仕方ないと思ってます。外された選手には酷かもしれないですけど、これはあくまで、その国の問題ですから。
正直、ここまできてボイコット騒ぎは、ちょっと勘弁してほしい…と考える私って、冷たい人間なんでしょうか?
前日に到着した日本選手の一部の荷物が、空港で紛失して受け取れなかった…というニュースを聞いて、試合に必要なものとか、なくなってたらどうするんだろうと心配していたのですが、その後、荷物は無事選手村に届けられたそうです。単に、荷物が出てくるのが遅かっただけみたいですね。
とりあえずは一安心なんですけど、日頃からトラブルが続出してるだけに、何かあると「またか?」なんて思っちゃうんですよねー。
ギリシャの救急隊員が、五輪期間中の特別手当を求めてストを予定していたのですが、これはなんとか回避できたようです。以前に約束していた、特別手当の支給額が、ここへきて減らされてしまったのが原因らしいのですが、ギリシャ政府側も警備とかに経費がかかりすぎて、「無い袖は振れぬ」状態になっちゃったみたいなんですよねー。まあ、「約束どおりに手当を出せ!」という気持ちも、わからないではないですけど。私としては、とりあえず五輪を無事終わらせてしまってから、好きなだけ争ってくれ…って感じです。

8月4日
谷亮子選手が会見し、心配されているケガの状態について話しました。一時は「足をつくこともできなかった」そうで、かなりひどかったみたいですけど、とりあえずは順調に回復している様子。3日前からは、柔道着を着て練習しているということで、少しは安心していいのでしょうか。ただ、今回の大会は軽量級から始まるので、谷選手の出場する48kg級は一番最初に行われるんですよね。試合当日の14日まで、限られた時間の中でうまく調整できるでしょうか。
ホッケー女子、体操男子、ソフトボールなどの代表70人がアテネに到着し、さっそく選手村に入りました。入村式は、8日に本隊が到着した、そのあとの10日になりますが、こうやって徐々に選手が増えていくんでしょうねー。ところで、何日か前に、競泳陣が選手村の状況を見てびっくりしてましたけど、そのへんは少しは改善できてるんでしょうか…?

8月3日
卓球女子日本代表の3人(梅村礼選手、福原愛選手、藤沼亜衣選手)が、イタリアへ向けて出発しました。ここで1週間ほど合宿を行い、10日にアテネに入るそうです。梅村選手は「体調を整えて自分の試合をすれば結果はついてくる」、福原選手は「いい試合ができたと思えるように、後悔しないようにしたい」と話したとか。
とりあえず、福原選手は中国選手と早く当たらないでほしいです。ヨーロッパの選手なら、相手のランキングがずいぶん上でも、けっこう勝っちゃうこともあるんですけど、なぜか中国勢には分が悪いんですよね。抽選が結果をある程度左右しそうです。
サッカー男子五輪代表が、ドイツで合宿に入りました。ここでようやく、オーバーエージ枠の小野選手がチームに合流。これから開幕までは短い期間しかありませんが、なんとか早くチームになじんでほしいものです。小野選手1人の加入で、日本の力がぐんとアップすることを願っておきます(でないと、予選敗退の危機が待ってそうですから)。
ギリシャで行われた世論調査によると、かの国の人々の大半が「今大会が近代五輪史上最高の大会になる」と確信しているのだそうで…。その比率もハンパなものじゃなくて、「過去の大会と同じか、もしくはそれ以上の成功を収める」と答えた人が、88%もいたというのだから驚きです。彼らは、いろんなトラブルのニュースを聞かされていないのでしょうか。そんなわけはないと思うのですが、これだけ問題が続出していて、それで「絶対に成功する」と言い切れるあたり、現実が見えていないとしか思えません。良くいえば、「楽天的」なのかもしれませんが…。
ついでに、「警備体制は万全」は60%、「今大会での安全が確保される可能性は高い」は94%に上ったそうです。でも、その安心感の根拠はどこにあるのか、はなはだ疑問ですわ。まあ、警備に莫大なお金をかけていることは、確かなようですけどね(ちなみに10億ユーロ=約1330億円)。
アテネ五輪組織委員会によると、8月2日のチケット売り上げ枚数は、過去最高の3万8000枚だったとか。聞くところでは、かなりの枚数が売れ残っているようなのですが、開幕までわずか…となると、見たいという人も増えてくるんでしょう。これからも、売り上げが伸びてくれればいいんですけどねー。ガラガラの客席なんて、寂しすぎますから。それにしても、「絶対に成功する」と確信している人々が、みんなチケットを買ってくれれば、あっというまに売り切れそうなもんですけどねー。
前日のトピックスには、アメリカ選手団の「ガスマスク」を取り上げたのですが、今回はイスラエル選手団です。こちらも、かなりテロにあう危険度が高そうな国なのですが、こちらは、「選手村にある宿泊施設の防御フェンスを高くしてほしい」と、ギリシャ公安省に要望したとか。でも、イスラエル選手団の宿泊施設については、すでに特別仕様になっていて、通常のフェンスの外側には1m50センチほどの仮設フェンスを設置しているらしいんですね。それを高くしてほしいということなんでしょうか。そりゃ、フェンスの高さで危険を回避できるなら、やってもいいとは思いますけど、効果のほうはいかほど?って感じです。
選手村では2日、五輪参加国のトップを切って、マケドニア選手団の入村式が行われました。なんでも、この日はマケドニアの革命記念日なんだそうで、日を合わせるために予定を変えて入村したんだとか。まだ、独立して間もない国なだけに、思い入れが強いんでしょうか。なお、日本選手団の入村式は10日だそうです。

8月2日
競泳の日本チームは、現在はアテネからイタリアのサルデーニャ島へ移動して、最終の合宿中。が、たった1日半でも、選手村での生活を体験できたのは、大きかったみたいです。とにかく、報道されている部分だけ見ても、かなりスゴイ状況だったようで…。
いちおう「選手村が開村」というニュースを見たので、当然、ほとんど完成しているものと思っていたのですが、どうもそうではないらしい。工事は継続中だし(開幕まであと10日ほどしかないというのに!)、部屋の中はホコリでザラザラしてるし、食事はまずいし(バタフライの山本貴司選手によると「焼きそばはカップ麺みたい」とのこと)、挙げればきりがない…という感じのようです。
だいたい、競泳陣のアテネ行きの目的は、本来は「五輪会場で泳ぐこと」だったはずなんですけど、それも水が入ってなくてボツになってしまったくらいだから、あとのことも「推して知るべし」なのかも。まあ、競泳陣にとっては、「こんなもんだ」というのを体験できたのは、意義があったと思います。次にアテネ入りするときは、いろいろ対策を講じることができますもんね。
ただ、この調子だと、あと10日で完璧に準備が終わるとは、とうてい考えられないです。きっと、大会が始まっても、ゴタゴタと問題が起こり続けるんだろうなぁ…。せめて、競技の実施に支障をきたすような事態だけは、発生しないでほしいです。全世界に競技が中継されていて、突然停電にでもなったら、本当にシャレになりませんからね。
しかし、ここまでいいかげんな開催地って、本当に聞いたことがないです。アテネは、たしか2000年の五輪にも名乗りを上げていたのですが、結局は落選。今回の2004年の大会に再度立候補して、ようやく開催を勝ちとったんですけど…。「そこまでやりたかったのなら、もうちょっとまともに準備してよ」って言いたくなりますね。
ソフトボール代表の壮行会が行われました。近ごろは壮行会のニュースがありすぎて、取り上げてたらキリがないんで、基本的にここには書かないようにしてるんですけど…。でもやっぱ、ソフトボールにはけっこう思い入れがあるというか、前回の負け方が負け方だっただけに、今回はどうしても金をとってほしいんですよね。で、選手や監督が、壮行会でどんなことを言ったのかなーと、あえて取り上げてみました。
まずは宇津木妙子監督によると、「銀の上は金しかない」「エーゲ海に飛び込まなくてすむよう、金メダルを持って帰りたい」とのこと。…いや、もし負けたとしてもエーゲ海に飛び込む必要はないと思うんですけど、でも、それくらい監督自身「金が欲しい」と思ってるんだろうなー。仮に銀に終わったとして、帰ったときに「よくやった」とか言われても、きっとうれしくないんでしょうね。
また、主将の宇津木麗華選手は、「日本の代表の自覚を持って、全力で戦う」「監督を胴上げしたい気持ちはだれにも負けない」と語りました。ちなみに、彼女の「宇津木」という姓は監督と同じですが、別に親戚関係にあるわけでも養子縁組をしているわけでもありません。宇津木麗華選手が中国から日本に帰化する際、名字をつけるとき「尊敬する宇津木監督と同じにした」んだそうです。確かに、彼女が一番、監督を胴上げしたいと思ってるのかもしれませんねー。
トライアスロンのW杯で、日本勢の最高は中西真知子選手の11位でした。日本からは3選手が出場していたのですが、その中で五輪代表は中西選手のみ。最後の調整と位置づけるなら、11位はものすごく良いわけじゃないけど、悪くもない…といったところでしょうか。
五輪参加国の中で、最もテロの危険にさらされているのは、当然アメリカでしょうが、選手団の面々はその対策のひとつとして、ガスマスクをアテネに持参するとか。なんか、日本で10年近く前にあった事件を思い出してしまいました。まさか、使うことはないと思いますが…というか、使うような事態が起こったら、大会の運営すら危機に陥ってしまう…。まあ、準備をしておくに越したことはない、ということでしょうけどね。
アテネ市内では、1日、主要幹線道路の交通規制が始まりました。なんでも、1車線だけを五輪専用レーンにして、大会関係者の車両をスムーズに移動させることが目的だとのこと。確かに、アテネの渋滞に巻き込まれて、選手の乗ったバスが競技場に着かなかったら、シャレになりませんからねー。ただ、一般車両はその分、走れるところが少なくなるわけで、こちらの渋滞については、対策はとられてるんでしょうか。

8月1日
今季絶好調の、陸上女子ハンマー投げ・室伏由佳選手が、またもや日本記録を更新。これまでの記録を1m09も上回る67m77を投げて、ついにA標準も突破しました。…いったい彼女は、今季だけで何m自己記録を更新したんだっけ?
で、この記録は今季の世界何位になるんだろう…と思って、国際陸連のページを見てみたら、まだページが更新されてなかった…。でも、同じ記録の人がいたんで、その人まで数えてみたら、45位でした(数えまちがってたらお許しください。ほかにも最近記録を出した人がいると思うので、実際はこの順位より少し下になるんでは…と思います)。
でも、みんながみんな、毎回好記録を出せるわけじゃないし、ここのところずっと記録を伸ばし続けている室伏選手には、充分、上位進出のチャンスはあります。なんせ、今回の記録を昨年の世界陸上にあてはめてみたら、予選なら全体の4位で決勝に進出。決勝でも9位と、入賞に手が届く位置なんですから。ここへきて、短期間でお兄さんにぐーんと迫ってきましたねー。
で、そのお兄さん・室伏広治選手はというと、じりじりと調子を上げつつあるようです。妹さんと同じ大会で、こちらは82m88の今季自己ベストをマーク。本番に向けて、ゆっくりと上昇カーブを描いているのは心強いですね。今季のリストでいくと世界5位なんですけど、室伏選手のすごいところは、ものすごいレベルの高い投擲を、毎回続けられるところにあります。6回の投擲が全部80m以上なんて、室伏選手ぐらいしかできないのでは。あとは、今季の「最高の一投」が、アテネの決勝で見られることを願うのみです。
もうひとつ、陸上の日本記録の話題です。ベルギーで行われた国際大会の男子1500mで、小林史和選手が3分37秒42の日本新記録を樹立しました。正直いって、このニュースを見たときは、かなりびっくりしました。なぜなら、これまでの記録は石井隆士氏(現在は、日体大の監督かコーチのはず)が、1977年…つまり25年以上も前に作ったもの(3分38秒24)だったから。当然ながら、その間に世界のトップクラスは、遙か彼方へと行ってしまい、日本の男子中距離は出口さえ見えず…という状態が続いていたのでした。あまりの低迷ぶりに、当分記録が更新されることはないと思ってたし、それなら100mで日本新(9秒台)が出るほうが早いと確信してました。
もちろん、日本新が出ても、世界との距離が縮まったとはお世辞にもいえないのですが、それでも「化石のような記録」がついに破られたのは、意義のあることだと思います。できれば、もう停滞することなく、前に進んでってほしいものです。
バスケットボールのキリンカップ最終日、女子日本はブルガリアに76−57で勝って3連勝。初戦の82−68、2戦目の74−59に続き、20点近くの差をつけて快勝しました。これで、国内での強化試合は終わり。7日にアテネへ向けて出発しますが、気分良く現地に入れるんじゃないでしょうか。

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