2004年のトピックス           10 11 12

6月30日
自転車・マウンテンバイク女子の五輪代表に、中込由香里選手が決まりました。この種目の枠は、実はとれていなかったのですが、ワイルドカードなどで獲得できた場合は中込選手を代表に…というのは決定事項でした。
今回、日本に枠が回ってきたのは、すでに枠を持っていた国で辞退したところがあったため、だそうです。それで日本から1人、推薦で出場できることになったみたい。とりあえず辞退してくれた国に、お礼をいいたいですわ(笑)。
ちなみに、晴れて代表となった中込選手は、釜山アジア大会の銀メダリスト。何度も五輪にチャレンジしては、あと一歩のところで涙をのみ…という感じだったようで、なんと今回は38歳にして初の五輪代表となりました。最近は30代の選手が増えてきてますけど、さすがに38歳まで競技力を維持するのは大変だっただろうなぁ…。豊富な経験を武器に、アテネのコースを走り抜けてくれることを願ってます。
アテネでメダルを目指す、バレーボール女子の壮行試合が行われました。場所が大阪だったので、行けばよかった…とちょっと後悔…。ニュースで見たら、少し空席があったようなので、かなり悔しかったです(笑)。
対戦相手はVリーグのJTだったのですが、結果はもちろん3−0で全日本の圧勝。とはいえ、日本で一番強いチームなんだから、ここで勝ってもらわないことには…って感じではあるんですけど。でも、勝敗よりも、アテネに向けて、いろんなことを試す場でもあったようで、この試合で確認できたことも多かったんじゃないでしょうか。
7月にはワールドグランプリがあるんですけど、ここでは当然、アテネで対戦する有力国も出てくるわけで…。そこでどういう戦い方をするのも、注目されますねー。勝ちたいけど、手の内を全部見せるのもなあ…ってところでしょうか。
スポーツ仲裁裁判所は、シドニー五輪の陸上男子1600mリレーで金メダルを獲得した、アメリカのジェローム・ヤング選手に対して、「彼は前年のドーピング違反により、五輪に参加する資格はなかった」という判断を下しました。
ヤング選手は、1999年6月末の時点でドーピング違反がわかっていたのに、当時のアメリカ陸連はこれを隠匿していたようです(それが最近になって、ぞくぞくと明るみに出てきているのですが)。つまり、本当なら筋肉増強剤の使用が発覚した場合、2年間は資格停止処分にするべきなのですが、彼はそのまま五輪に出場し、金メダルをとってしまった、というわけなのです。
本当は出られなかったのに出てしまったんだから、ヤング選手の金は当然ながら剥奪…ということになります。ただ、とったメダルがリレーのものだけに、1人だけの問題じゃ終わらないんですよね。ほかの3人のメダルは、いったいどうなってしまうのでしょうか。

6月29日
陸上のプラハ国際・男子ハンマー投げで、室伏広治選手が昨年に続いての優勝を果たしました。ただし、記録は81m92で、昨年のような84m越え…とまではいきませんでした。まあ、昨年のは世界歴代3位のものすごい記録だし、そうそう投げられるわけもないんですけどねー。もし、あのときの投擲を再現してくれるとしたら、それは今じゃなくて、8月にお願いしたいし。
それに、安定感は相変わらず抜群。3回目以降はすべて81m台と、ほかの選手につけいる隙を与えませんでした。ちなみに、2位の選手は79m59なので、もう「次元が違う」って感じですよね。本当に、よくこれだけコンスタントに80mを越えられるもんだ…。ほかの選手の場合80m以上を投げたとしても、せいぜい6回の投擲中、1〜2回ですからねー。
室伏選手はこれで五輪までは、海外で試合に出場することはないそうです。あとはアテネに向けて、練習あるのみ…でしょうか。きっちりピークを合わせてほしいです。
ところで、記録を確認するため、国際陸連のグランプリのページにアクセスしてみたら、この試合の室伏選手が、写真付きで取り上げられてました。やっぱりハンマー投げでは、世界の第一人者なんだなーと改めて実感しましたねー。
また、男子100mに出場した朝原宣治選手は、10秒40と「らしくない」タイムで3位となりました。練習ではかなり好調みたいなのですが、調子の良さがそのまま記録には結びついていないようです。でも、朝原選手のことだから、8月にはきっちり合わせられるように、調整してくるでしょう。
現在、ドーピング疑惑の渦中にある、アメリカのティム・モンゴメリ選手(陸上男子100m世界記録保持者)ですが…。同国の反ドーピング機関から疑いを指摘されたことについて、スポーツ仲裁裁判所に提訴するそうです。なんか、最近の報道では「ほとんどクロ」みたいな扱いなんですけど、果たしてどういう決着を見るのでしょうか。今の状況は、「限りなくクロに近いグレー」って感じなんですけどね。

6月28日
アテネ五輪テニスの女子ダブルスでは、杉山愛選手と浅越しのぶ選手がペアを組むことになっていますが、本番をにらんで、7、8月のツアーにはこの2人の組で出場することになりました。予定では2、3大会…とのことですが、ここでいい感じをつかんで、アテネにつなげてくれればいいですねー。なんせ、杉山選手のダブルスには、シングルス以上の期待がかかってますから。
ところでその杉山選手、現在行われているウインブルドンのほうでは、シングルスで初のベスト8入りを果たしたそうです。こうなってくると、シングルスにも期待してしまいますよね。
野球の五輪代表に選ばれた中で、ヤクルトの石井弘寿投手はケガのため出場が危ぶまれているのですが、それに続いて、今度は広島の黒田博樹投手が右肩の張りを訴えて降板し、出場選手登録を抹消されることになってしまいました。精密検査を受けてみないことには、詳しいことはわからないのですが、最悪、五輪に出られない…なんて可能性もあるようです。残り50日を切って、やっと決まった代表なのに、この後に選手入れ替え…なんてことになってしまうんでしょうか。
マラソンの坂本直子選手が、この日、関西空港からアテネへ向けて出発しました。目的は、もちろんコースの試走。なんせ、以前試走を行ったときは、例の「工事の遅れ」で、前半部分を走ることができなかったそうですからねー。いちおう、「まだ工事は終わってない」という報道はないので、どうにか完成させることができたんでしょう(と思いたい)。
なお、坂本選手はその後、アメリカへ移動して高地トレーニングを行い、開幕のころにウィーンへ。そして、レースの4日前にアテネ入りするとか。つまり、五輪が終わるまでは日本には戻らないわけですけど、国内だといろいろ雑音も多いだろうし(特に、マラソンの注目度はハンパじゃないですもんね)、帰ってこないほうがいいんでしょうね。
今度、彼女の姿を見ることができるのは、アテネでスタートラインに立ったとき…なんでしょうか。まあ、実際には記者会見だなんだと、いろいろ放送されるとは思いますけど。
陸上のザグレブ国際、男子100mで末續慎吾選手が2位に入りました。無風で10秒29と、それほど良い記録ではないのですが、記録が出にくいトラックということで心配することはなさそう。27日の英国グランプリでの、10秒37で4位よりは順位もタイムも上がっているし、本人も満足できる走りだったようです。海外のレースに慣れることは、充分できたんじゃないでしょうか。
昨年銅メダルを獲得した200mか、はたまた100mか、どちらに絞るかはまだ決まっていないようですが、100mの可能性はふくらんだようです。

6月27日
陸上の英国グランプリ、男子100mに出場した末續慎吾選手は、10秒37の記録で4位となりました。向かい風が1.6mと強かったので、タイムが伸びなかったのは仕方がないかなー。優勝したキム・コリンズ選手(昨年の世界陸上金メダル)でも10秒21だったし。
ただ、中盤で伸びがなかったそうなので、それは末續選手らしくないなーとは思ったのですが、まあ、海外のグランプリ出場は初めてだし、本人も「周りが速かった」と言ってるし、ちょっと固くなったのかもしれません。それに、個人種目では今季2戦目ということで、まだまだ本調子には遠いでしょうからね。次は29日、クロアチアでの大会に出場するそうなので、徐々に調子を上げていってくれればと思います。
なお、同じ大会の女子棒高跳びで、エレーナ・イシンバエワ選手(ロシア)が、4m87の世界新を記録しました。自身の持つ記録を1cm更新したのですが、最近は彼女1人で少しずつ世界記録を更新してってる感じです。ちなみに日本記録はというと、やっと4m35を越えたばかりなんですよねー。現在の50cm以上の差を、なんとか30cmぐらいまでに縮められたら…と思うんですけど。
女子マラソンの世界記録保持者、イギリスのポーラ・ラドクリフ選手が、アテネではマラソンだけでなく10000mにも出場するとのこと。まずマラソンを走って、それで「コンディションが良ければ」という条件つきですが、とにかく「出たい」というのは事実のようです。
正直、レースを壊してしまいそうな選手は、孫英傑選手(中国)だけで充分なのですが…。そこにラドクリフ選手も入ってくるとなると、いったいどんなペースで進むのやら、って感じです。しかもラドクリフ選手は、春にヘルニアの手術を受けたばかりなのに、1週間前には5000m14分29秒11なんていう、とんでもないタイムで走ってますからねー。
ただ、いくら彼女といえども、42.195km走ったその5日後のレースでは、少し自重してくるかも。…つーか、自重してほしい…! でないと、日本の福士選手にとっては、ますます厳しくなってしまいますからね。
テニスのマルチナ・ナブラチロワ選手が、ダブルスで五輪に出場することが決まりました。47歳にして、五輪初出場です。といっても、テニスが五輪種目に採用されたのは1988年のソウルからで(大昔には五輪種目だったのですが、一時期なくなってました)、そのときすでに、彼女は引退していたのですが…。
でも、全盛期のナブラチロワ選手は、とてつもなく強かったんですよね。そのころに五輪種目になってたら、金メダルコレクターになってたんじゃないかというくらい。そして、一度引退して、また現役に復帰してからも、こうやってアメリカの五輪代表に選ばれるほどのレベルを維持していることは、本当にすばらしいことだと思います。アテネで彼女を見られることが、とてもうれしいし、楽しみですね。
ちなみに、ナブラチロワ選手と組むのはリサ・レイモンド選手で、そのほかアメリカからは、ウィリアムズ姉妹やジェニファー・カプリアティ選手が代表に選ばれています。

6月26日
五輪まで2か月を切って、このところは毎日のように、壮行会だの、決意表明?の会見だの…が行われているようです。あまりに数が多くなってきたので、最近はあまりここにも書いていなかったのですが…。26日にも、各地でいろんな選手が、決意を述べたようです。
まず、東京の日体大では、五輪代表を励ます壮行会が開かれました。日体大からは、在校生と卒業生あわせて、13競技21人が代表入りしているんだそうで…。さすが「日体大」という感じなのですが、この日はそのうち、競泳の北島康介選手や体操の水鳥寿思選手など10人が姿を見せました。この中で北島選手は、「4年間の経験をすべてぶつけて、金メダルを狙いたい」と述べたとか。先日のヨーロッパの試合では、たてつづけに敗戦を喫してしまって、本番に不安が残る北島選手ですけど、果たして8月までに本来の泳ぎを取り戻せるでしょうか?
また、兵庫県高砂市では、同じく競泳の大西順子選手の壮行会が、母校の県立高砂高校で行われたようです。改築されたプールの落成式も兼ねたそうで、大西選手が泳ぎを披露してくれたとか。こんな先輩が泳いでくれたら、後輩もうれしいだろうなあ…。大西選手はあいさつで「シドニー以上の結果を残したい」と述べたそうですが、彼女の力をもってすれば、4年前の100mバタフライ6位を上回るのは、そう難しいことではないでしょう。
そして、名古屋では、女子マラソン代表の野口みずき選手が会見を行いました。野口選手は、中国・昆明での約1か月の高地トレーニングを終えて、25日に帰国したばかり。彼女いわく、最初はきつかったけれども、最後は「結構楽に走れた」そうで、順調な仕上がりをアピールしたようです。五輪では「最高の走りをしたい」とのこと。持ち味のエネルギッシュな走りで、アテネの難コースも見事克服してくれることを願います。彼女はこれまで、マラソンではいつも安定した実力を発揮しているし、上位を狙ってほしいですね。

6月25日
野球の五輪代表メンバー24名が、ようやく発表されました。最終予選から、かなり時間がかかりましたよねー。しかも、途中で○名に絞り込んだ…なんてときでも、名前は明かさなかったし。でも、気をもませてくれたぶん、強力な布陣になっている…かな?
ちなみに、主将は予選と同様、ヤクルトの宮本慎也選手が務めるそうです。それ以外の代表も、予選のメンバーが中心となってるみたいで、それにプラスして、実力者と今季好調な人が選ばれた…って感じでしょうか。アテネでは、その実力を充分に発揮してほしいものです。
ただ、発表された選手のうち、ヤクルトの石井弘寿投手は現在ケガで戦線を離脱中。五輪代表も辞退する可能性が強いようです。こちらがどうなるか、少し気になるところです。
ただ、もっと気になるのは、長嶋監督のことなんですよねー。7月13日と14日に行われる壮行試合に、監督として出てこられるのかどうかは、7月10日までに決定とのことですが…。正直、指揮官は早いとこ決めた決めたほうがいいと思うんですけどね。
代表選手は、次のとおりです。
投手…安藤優也(阪神)、岩瀬仁紀(中日)、上原浩治(巨人)、石井弘寿(ヤクルト)、黒田博樹(広島)、三浦大輔(横浜)、和田毅(ダイエー)、松坂大輔(西武)、岩隈久志(近鉄)、清水直行、小林雅英(以上ロッテ)。捕手…相川亮二(横浜)、城島健司(ダイエー)。内野手…藤本敦士(阪神)、宮本慎也(ヤクルト)、中村紀洋(近鉄)、小笠原道大、金子誠(以上日本ハム)。外野手…福留孝介(中日)、高橋由伸(巨人)、木村拓也(広島)、和田一浩(西武)、村松有人、谷佳知(以上オリックス)。
陸上男子100mの世界記録保持者、ティム・モンゴメリ選手(アメリカ)が、永久出場停止になるかもしれないそうです。ドーピング疑惑の渦中にある同選手ですが、実は昨年、連邦大陪審に召喚された際、すでに薬物の使用を認めていたようなのです。アメリカの新聞が報じているのですが、事実だとすれば、現在の世界記録9秒78は抹消されることになってしまいます。
1998年のソウル五輪では、カナダのベン・ジョンソン選手がで9秒79で走り、「驚異的な世界記録誕生」と騒がれました。けれど翌日(だったかな)、筋肉増強剤の使用が発覚し、その記録は一夜にして幻のものとなってしまいました。そして、それから14年後の2002年、ようやくモンゴメリ選手がその忌まわしい記録を塗り替える、9秒78を出してくれたはずでした。14年かかって、人間はやっと「薬で作られた記録」を上回ることができた。そう思っていたんです。
でも、結局はその9秒78も、「薬で作られた記録」だったんですよね(確定したわけではありませんが)。なんというか、残念とか、がっかりとかでは言い表せない気持ちです。これを本当に上回る記録が出るのは、いつの日になるんでしょうか。

6月24日
バレーボール女子の日本代表は、結局、最終予選のメンバー12人がそのまま選ばれることになりました。最終予選ではいい戦いを見せてくれたし、やはりあれが最強なんでしょうね。それに、やっぱ権利を勝ちとった選手でアテネに行くのが、志気を高めるうえでも効果があるのかもしれません。
監督などは「メダルを目指す」と言ってますが、その目標を達成するのは、かなり大変そう。現時点で明らかに日本より上の、数か国を倒さないことには、実現できないですからねー。あと50日で、そこまでもってこられるでしょうか。
代表メンバーは、次のとおりです。
吉原知子、佐々木みき(以上パイオニア)、辻知恵(茂原)、成田郁久美、大村加奈子(以上久光製薬)、竹下佳江(JT)、高橋みゆき、杉山祥子、大友愛、栗原恵(以上NEC)、大山加奈(東レ)、木村沙織(東京・下北沢成徳高)。
ところで、そのバレーボール日本代表は、現在ヨーロッパ遠征中。23日にはアテネ五輪での会場となる平和友好競技場で、ギリシャ代表と親善試合を行いました。結果は、3−1で日本の勝ち。25−21、18−25、25−14、25−15というスコアだったのですが、できればストレートで勝ってほしかったですねー。五輪でも、ギリシャとは同じグループに入ってるし、ここで「力の違い」を見せつけてほしかったです。なんせ、予選を何位で通過できるかによって、決勝トーナメントの相手が変わってくるし、そうなると落とすセットも、少しでも少ないほうがいいですから。
日本オリンピック委員会は、この日の理事会で、選手団の旗手は浜口京子選手、主将は井上康生選手とすることを、正式に承認しました。テレビのニュースでは、浜口選手のお父上の様子なんかも映ってましたけど、なんだか、自分で旗を持って行進しそうな勢いでした(笑)。なんでも、夜の浅草で行進の練習を…なんてことも考えているとか。
会見した浜口選手は「笑顔で胸を張って行進したい」と言っていたそうですが、彼女なら、力強く、格好良く、旗手を努めてくれるんじゃないでしょうか。

6月23日
野球の日本代表が発表されるのは、25日となっているのですが、すでに今日の段階で24人全員が確定。本人にも通知されているそうです。名前がけっこう挙がっているわりには、代表全員はわからないのがもどかしいのですが…。投手では松坂大輔選手、上原浩治選手、岩隈久志選手など、捕手はやはり城島健司選手、内野手ではシドニーに続く代表となる中村紀洋選手や、予選で主将を務めた宮本慎也選手、外野手は高橋由伸選手や福留孝介選手、それに夫婦での出場が話題となりそうな谷佳知選手などが、代表に選ばれたそうです。
ニュースサイトでは、予想メンバーも発表されてますけど、とりあえず2日後の正式発表を待つことにします。しかし、最近プロ野球というものをほとんど見ていないので、名前を出されてもわからない選手もいたりして…。
来月の1日から、アテネでの活躍が期待される選手5人の写真が入った切手が、発売されるそうです。メンバーは柔道の井上康生選手、競泳の北島康介選手、マラソンの野口みずき選手、レスリングの浜口京子選手、ハンマー投げの室伏広治選手。それぞれ2ずつ計10枚と、それ以外に、各選手のサイン入りのプロフィルや特製フォルダーがついて、1セットのお値段は2625円だとか。
80円切手10枚にしては、ちょっと高いなーという気がしないでもないですが(買ったとしても、実際に使う人はほとんどいないだろうし)、まあ、記念ですからねー。それに、売り上げの一部は選手強化の資金になるそうで、日本選手を応援するなら1セットは購入したいもの?
ちなみに日本オリンピック委員会では、10万セットの販売を目指しているそうです。全国の郵便局やコンビニ(セブンイレブンとローソン)で申し込みができるらしいので、興味のある方はぜひ、切手を買って日本選手を応援しましょう〜(←などと言いつつ、自分が買いに行くかどうかは、まだ決めてないんですけど)。

6月22日
先日、4人の代表が決定した馬術の障害飛越ですが…。そのときにもちらっと書いたんですけど、今回の選考を巡って、ついに日本スポーツ仲裁機構で審議されることになりました。
ことの発端は、この種目の枠とりにも貢献し、代表入りが有力と見られていた加藤麻理子選手が、選考から漏れたことにあります。選考発表の際には、会場に加藤選手の家族が乱入する…という、事態にもなったらしいんですけど、部外者にはなぜそこまでこじれてしまうのか、ちょっとわかりにくい面もあったりします。
代表選考については、5月から6月にかけて開かれたヨーロッパでの5大会に、候補の9人が数試合ずつ出るよう指定されてたそうで、その結果に基づいての決定…となったはずなのですが…。加藤選手の言い分では、「複数回出場していない人馬や、出場予定の選考会を変更した選手が選ばれている」とのこと。私が少しでも馬術に詳しければ、候補選手の成績をきちんと把握して、なんらかの見解を示せるんですけど、さすがに、9人の名前も試合結果も知らないようでは、ちょっと無理みたいです(加藤選手自身は、二つの大会に出場して、それぞれ38位と6位だったそうですが)。
馬術は採点競技で、その特性上、選考に主観が入るのはわかります。フィギュアスケートなんかでも、必ずしも全日本の結果そのままで代表を選ぶのが、ベストなわけじゃないし…。ただ、今回はその「主観」に、選考委員の「思惑」が入っている…というのが、加藤選手の主張のようです。
日本馬術連盟ではバルセロナ五輪のとき、選考を巡って数百万のお金が動いたことがあるらしく、そういうのを聞かされると、連盟が絶対に正しいとは言い切れないものもあります。とにかく、本当のところを明らかにして、だれもが納得いく結果に収めてほしいものです(難しそうですが)。
金メダルを目指す、シンクロの日本代表が、大阪のなみはやドームで練習を公開しました(行けるものなら行ってみたかった…)。
今年の4月にアテネで行われた五輪予選では、デュエット、チームとも宿敵ロシアに完敗。これは単なる予選ではなく、五輪の結果にも少なからず影響を及ぼす試合なんですね。本番で使うプログラムで勝負し、大差で負けてしまったことで、日本チーム悲願の「金獲得」はかなり不利になった…というのが本当のところでしょう。
ただ、ロシアに負けた理由のひとつには、実力以外に、プログラムのわかりにくさもあったようです。デュエットは歌舞伎、チームは武士道をテーマにしたそうですが、外国の人にしてみれば「なに、それ?」ってなものだったらしい…。「和」にこだわりすぎるのも考えもの、ということのようです。
で、この日の公開練習のニュースによると、デュエットでは「歌舞伎」から「ジャパニーズドール」(日本人形)にテーマを変え、音楽のアレンジにはエレキギターも使用。振り付けにも大幅に修正を加えていたようです。日本の伝統がわからなくても、演技の良さがアピールできるものになっていればいいなーと思います。
どんな状況でも絶対にあきらめないのが、日本の選手と井村コーチ。話には聞く「想像を絶するハードな練習」が、これから8月の本番まで、連日繰り広げられるんじゃないでしょうか。

6月21日
オーストラリアから始まった5大陸をめぐる聖火リレーも、そろそろ終盤。アジア−アフリカ−南米−北米を経て、この日、ついにヨーロッパへ到着しました。これから7月9日にギリシャに戻るまで、ベルギーのアントワープを皮切りに、ロンドンやモスクワ、バルセロナなど全17都市をリレーされることになります。あまりに昔の開催都市はともかく、モスクワやバルセロナあたりにやってくると、当時の記憶が蘇りそうな感じです。
イタリアで行われていた、バレーボール女子の4カ国対抗で、日本は3位となりました。19日に行われた3、4位決定戦で、日本はポーランドをフルセットの末に下して3位を確保。ポーランドには17日の第2戦に続く勝利で、「ここには勝てる」という自信にもなったのではないでしょうか(油断は禁物ですけど)。
ただ、1位のブラジル、2位のイタリアには、ともにストレート負けを喫してしまったのが残念。特にイタリアには最終予選で勝っていただけに、負けてもいいからもう少し接戦に持ち込んでほしかったなー。まあ、最終予選は日本だったし、今回はイタリアでの試合だし、やっぱ地元の利はあるもんですよね。これがアテネでは、どういう結果になるんでしょうか。
野球の日本代表スタッフは、やはり監督は長嶋茂雄氏、コーチは中畑清氏、高木豊氏、大野豊氏となるそうです。現地で直接指揮を執ることができなくても、やっぱり長嶋さんなんですね。なんでそこまでこだわるのか、私にはちょっとわからないのですが、決まってしまったことなんで、その体制でがんばってもらうしかないでしょう。
それから、25日に正式発表されるメンバーについても、絞り込まれた二つのパターンから最終的にどちらを選ぶかは、長嶋さんの判断にゆだねるとか。24人のうち、野手の13人は固まったようですが、投手11人で少し意見が分かれているそうです。やっぱ、キューバ打線を抑えないといけない…と考えると、いろいろ迷うものなんでしょうか。

6月20日
アメリカで行われた陸上の国際グランプリ大会で、ハンマー投げの室伏広治選手が優勝しました。記録は82m65の今季世界最高。2位のアメリカ選手に5m近くの差をつけているし、もう圧勝ですね。
国際陸連のページには、優勝記録しか載っていないので、詳細はニュースを見るしかないのですが…。それによると1投目から81m台を投げてトップに立ち、3投目にこの日の最高となる82m65をマーク。しかも4〜6投目も、すべて82mを越える投擲だったそうです。
半月前の日本選手権では、なかなか80mを越える投擲が見られなくて、ちょっとハラハラさせられましたけど、あの不調は一時的なものだったようです(体調でも悪かったんでしょうか)。今回こそ、このままの調子を維持しつつ、アテネへ…とつなげてほしいものです。なんせ、今季はピークを8月にもってくるために、あえてシーズンインを遅くしてるんですから、本調子になるのはまだまだ先、のはずですよね。
ところで、この大会の男女の100mには、ティム・モンゴメリ選手とマリオン・ジョーンズ選手の金メダルカップルが出場したんですけど、モンゴメリ選手は6位、ジョーンズ選手は5位と、思わぬ敗戦を喫してしまいました。ドーピング問題で五輪への出場もどうなるか…という状況の2人なのですが、成績も思わしくないとは…。ドーピング問題については、そのうちはっきりとした情報が出てくると思うので、それを待ちたいです。

6月19日
陸上の中京大記録会、女子ハンマー投げで、室伏由佳選手がが66m68の日本新をマークしました。室伏選手は、名前からもおわかりのように室伏広治選手の妹さんで、円盤投げの日本記録保持者でもあるのですが、ハンマーのほうはこれまで綾真澄選手を上回ることができていませんでした。
それが、先日の日本選手権でようやく勝利を収めたかと思うと、息つく暇もなく今回の日本新。これまで綾選手が持っていた日本記録は66m31だったのですが、室伏選手は2投目に66m34を投げてそれを上回り、4投目には66m68まで記録を伸ばしたそうです。ひとつの試合で2回も更新するとは、実力が上がっているのはまちがいないですね。
五輪のA標準は67m50で、あと1m弱なんですよね。もちろんBは突破してるし、日本選手権にも優勝しているので、今回の日本新で追加代表に選ばれる可能性は出てきましたが。でも、本当いうと、室伏選手と綾選手が2人でAを突破して、2人ともが代表になってくれればいうことないんですけど(ご存じでしょうが、A突破なら3人まで、Bなら1人が代表になれます)。綾選手の今後の巻き返しにも期待したいです。
五輪での、バレーボールの試合時間が発表されました。日本女子はというと、1次リーグ5試合のうち3試合が午後2時から始まるとのこと。日本時間だと夜の8時からで、これってテレビ観戦にぴったり!と思ったのですが、それもそのはず。本当に、日本のゴールデンタイムに合わせて組まれていたのでした。そういえばアメリカなんて、自国に都合がいいように開会式の時間にまで口を出してくるしなぁ(長野五輪なんて、それで開会式がお昼になっちゃったんだし)。今や、五輪とテレビは切っても切れない関係なんですねー。
というわけで、8月14日のブラジル戦、16日のイタリア戦、20日の韓国戦の三つが午後2時(日本時間は午後8時)から、18日のギリシャ戦は午後4時(午後10時)から、22日のケニア戦は午前11時(同午後5時)から始まります。ちなみに、22日は日曜なので、夕方5時から観戦するにはなんの支障もなさそう。

6月18日
五輪日本選手団の主将は柔道の井上康生選手、旗手はレスリングの浜口京子選手となるそうです。まだ正式に決定したわけではないのですが、2人とも快諾するコメントを出してるし、これはもう決まりでしょう。浜口選手が日の丸を持って行進するところを想像すると、もう「似合いすぎ」って感じです。きっと力強く、かっこよく、旗手を務めてくれるでしょう。
それから井上選手は、シドニーでは旗手だったんですよね。そういえば、あの虹色マント姿で旗を持って行進しているところは、なんとなく覚えてます。夏の五輪で主将と旗手の両方を務めるのは、1960年と64年の小野喬さん(体操)以来だそうで、これも井上選手に対する期待の表れなんでしょうねー。
なお、正式に決まるのは21日、発表は24日になるそうです。
射撃のW杯ミラノ大会、女子エアピストルで、福島実智子選手が3位、稲田容子選手が4位に入りました。五輪前のこの好成績は、自信につながるんじゃないでしょうか。ただ、福島選手はこの種目ではなく、25mピストルの代表なんですけどねー。
ギリシャの日本大使館が、危機管理セミナーを開催したそうです。しかも、わざわざ専門的知識を持ったコンサルタントを招いたそう。やっぱ、できることはやっておかないと…ってことなんでしょうねー。こればっかりは、あとから後悔しても、なんの役にも立たないですから。

6月17日
日本オリンピック委員会の福田選手強化本部長によると、アテネでは金メダル2桁が目標なんだそうです。情報分析チームの予測では、金の数は3〜9個になるらしいのですが、それをさらに上回りたいという考えです。
ここのところの金メダル獲得数は、ソウル4個(柔道2、水泳1、レスリング1)、バルセロナ3個(柔道2、水泳1)、アトランタ3個(柔道3)、シドニー5個(柔道4、陸上1)となっていて、正直、前回の金5個は「大健闘!」と思ったのですが…。今回は女子レスリングがあるので、その分の上積みは期待できますけど、果たして10個もとれるものなんでしょうか。
金メダルというのは、「絶対確実」と思われている種目でも、とれる確率は60〜70%程度だと思っておいたほうが、あとあとの精神衛生上もよろしいような気がします。もちろん、意外な金メダルというのもあって、それはそれでうれしいことですが、希望を持つのはともかく、予測には入れないほうがいいので。過大な期待はかけないようにして、冷静に分析しつつ、でも応援だけは熱くしたいと思っております。
ちなみに日本の金メダルは、東京五輪の16個が最多なんだそうです。それを上回ることって、今後できるんでしょうかねー。

6月16日
ボートの五輪最終予選が行われましたが、日本は新たな枠をとることはできませんでした。出場した男子軽量級かじなしフォアでは、決勝には進んだものの結果は5位。2位以内に与えられる出場枠を逃しました。なんでも、前半は2位だったのに、後半で順位を下げてしまったとか。力が入りすぎたのかなあ…。
これで、日本がボートで出場できる種目は、男女とも軽量級ダブルスカルのみとなりました。特に男子は、けっこう良い成績をとれる可能性もあるので、注目していたいです(問題は、テレビに映るかどうかですが…)。
競泳陣の、アテネでのエントリー種目が発表されました。代表になった選手は、標準記録を切っている種目には、だいたい出場するようです。
200mバタフライと1500m自由形の2種目にエントリー、と思っていた松田丈志選手は、これ以外に400m自由形にも出るそうで、ちょっとびっくり…。まあ、200も1500も世界のトップレベルなんだから(種目は違いますが)、その間の400だって当然OK、ですよね。あと、この種目の場合、競泳の初日に予選と決勝が行われるので、プールや会場の雰囲気に慣れておくにはいいのかも。
(エントリーの詳細は、アテネオリンピック「水泳」のページでご確認ください)
五輪日本選手団の警備費用は、約1242万円に上るそうです。選手団に警備会社の人間を入れたり、現地でも警備員を雇ったり、あとは危機管理システムづくりの費用なんかも含まれるそうです。
ちなみに、派遣費用は約3億2540万円だそうで、出場権がとれすぎ?て、こちらも大幅に増額となったもようです。こういう出費ならうれしいんですけどねー。

6月15日
馬術で唯一出場枠を得ている、障害飛越の代表4人が決まりました。小畑隆一選手、杉谷泰造選手、林忠義選手、渡辺祐香選手で、渡辺選手はこの種目で日本初の女子代表となりました。
馬術には障害飛越のほかに馬場馬術、総合馬術があって、いずれも男女の区別はありません。馬を制御する能力に、男女間の違いはないから…なのでしょうが、この障害飛越だけはそうでもないようです。なんでも、いろんな障害を飛び越えたりする関係上、馬力のある馬のほうが有利で、そういう馬を制御するにはやはり力が必要…らしいんですね(以前、馬術の経験者に聞きました)。そんな種目に女性の代表というのは、やはり快挙なのかも。
ただ、選考を巡ってトラブルがあったらしく、落選した選手の家族が提訴する、などという動きもあるみたいです。私は知らなかったのですが、過去には本当に、選考にお金が絡んだことがあったそうなんですよね。今回はどうだかわかりませんが、そういう事実がある以上、疑われても仕方のない面はあるのでしょうか?
アテネでは五輪期間中の交通渋滞を緩和するため、中心部と南の海岸部を結ぶ路面電車が運転されることになっています。まだ運転は始まっていないのですが、いちおう試運転が実施されたということで、「果たして完成するのか?」という状況ではないみたい。ただし、運転開始は7月上旬とのことで、ギリギリには違いないんですけど(笑)。
この路面電車、開催期間中はアテネ中心部から野球とソフトボールの会場、およびバレーボール会場へのアクセス手段となるそうで、所要時間は30分程度。日本人の観戦客にとっては大事な足になりそうなんで、しっかり動いてもらわないと!ってところですね。
ローマでの大会では、思わぬ敗戦を喫した北島康介選手ですが、今後は最も得意とする200mに重点を置いて臨むそうです。やはり、あまり調子が良くないのか、こういう状況で2冠を狙ってどちらも逃すよりは、可能性の高い種目に絞ったほうがいい…ってことなんでしょう。それで調子が上向いて、100も…となれば万々歳なんですけど。
考えてみれば、昨年の世界選手権が調子良すぎたんですよね。最初は200mで金&世界新が実現できれば…という感じだったのに、それを100と200の2種目で達成しちゃって…。いつのまにか、その状況をアテネでも再現できるものと、みんなが思うようになっていたのかも。でも、そううまくいくもんじゃないですよね。
あと2か月、北島選手には納得のいく調整をしてもらいたいです。

6月14日
先日の日本選手権の結果を受けて、陸上の五輪代表が発表されました。名前を見てみると、ほぼ予想どおり…という感じですね。男子10000mや女子走り幅跳びなど、日本選手権の優勝者がB標準しか突破していない種目は、決定が7月に持ち越されるんじゃないかと思ってましたけど(特に男子10000mは、ほかにA標準突破者がいるし)、ここですんなり決まってしまったのは、ちょっと意外でしたね。ただ、選ばれた選手については至極順当だと思うので、変に決定を遅らせて調整に影響が出るよりはいいのかも。なんといっても、開幕まであと2か月を切ってしまいましたからねー。
代表は、すでに内定していた選手も含めて、以下のとおりです(マラソンは除く)。
男子短距離…末續慎吾、朝原宣治、土江寛裕、高平慎士、松田亮、佐藤光浩、山口有希、小坂田淳。長距離…大野龍二。障害…為末大、岩水嘉孝。競歩…谷井孝行、山崎勇喜。跳躍…澤野大地、寺野伸一、杉林孝法。投擲…室伏広治、村上幸史。女子中距離…杉森美保、長距離…福士加世子、田中めぐみ、弘山晴美。競歩…川崎真裕美。跳躍…近藤高代、花岡麻帆。投擲…森千夏。七種競技…中田有紀。
この中では中距離(800m)の杉森美保選手、七種競技の中田有紀選手など、これまで五輪にまったくといっていいほど縁のなかった種目で、代表が出ているのが目につきます。投擲(砲丸投げ)の森千夏選手も世界陸上に続いての代表入りで、この種目のレベルを引き上げてくれているし。あとは女子短距離陣が、リレー枠を獲得できるかどうかですね。
ただ、好結果が期待できるのは、やはり男子でしょう。室伏選手は押しも押されもせぬ、金メダル候補の最有力だし、男子短距離陣は好調だし、棒高跳びの澤野選手は5m80なんて跳んじゃうし、為末選手は昨年の不調からかなり復活してきたし…。私としては特に、室伏選手の金と、男子400mリレーのメダル獲得を、切に願っております。二つとも、ここ数年ずっとチャンスがありながら、惜しいところで逃してきた種目なので。
なお、陸上のすべての代表が決まるのは、7月11日の南部記念が終わってからです。現在のところマラソンを含めて33人が決まっていて、全部で38〜39人程度になるはずなので、残りは5〜6人。女子リレーを派遣できるかどうかで、顔ぶれががらりと変わってきそうです。
ところでこの陸上では、五輪で金をとったら選手に500万円、コーチに150万円が贈られるとか。以下、銀なら300万円、銅は200万円…ときて、8位(入賞)だと70万円だそうです(コーチの分は省略)。ちなみにリレー種目では、1人当たり規定の半額になるようです。これはなんとしてでも、500万を持っていってもらいましょう〜(笑)。
女子テニスの、五輪出場資格の基準となる世界ランキングが発表されて、日本女子では杉山愛選手、小畑沙織選手、浅越しのぶ選手、森上亜希子選手の4人のアテネ行きが決まりました。男女のシングルスには各64人が出場できるのですが、そのうち48人までは、現時点でのランキングの順に権利を得ることになっています。日本勢は杉山選手13位、小畑選手41位、浅越選手42位ときて、森上選手は56位なのですが、1か国からは4名までとされているため、森上選手も当確圏内。日本女子も、一時期よりは少しランクが下がりましたけど、それでもちゃんとフルエントリーできるレベルは維持してます。
一番期待してしまうのは、杉山選手と浅越選手のペアになる(はずの)女子ダブルスですね。なんせ杉山選手は、ダブルスの世界ランク1位も獲得したことのある選手ですから。組む選手が違うので、そのままの調子…とはいかないでしょうけど。
しかし、男子のほうはいっこうにニュースにならないんですけど、やはり出場権はない…のでしょうか。いや、シングルスで48位なんて、絶対に無理なのは知ってるんですが、ランク上位は48選手までとして、残りの16人はどうやって決めるのか、詳しいことを知らないもので。シドニーでもダブルスに1組だけ出場しているし、今回もそれくらいは枠がもらえればいいんですけどねー。
正式には国際テニス連盟から、出場資格を得た選手が通達されるのだそうで、そちらを待つしかないんでしょうか。
水泳の欧州グランプリ、ローマ大会の男子100m平泳ぎで、北島康介選手はまたも3位と敗れてしまいました。しかも、「不覚をとった」という感じの前日の200mとは違って、勝ちに行ってるのに負けたのがなんとも…。優勝したリソゴール選手(ウクライナ)のタイムは1分1秒13で、北島選手は1分1秒47。相手にすばらしいタイムを出されて負けた…というのではないので、北島選手が完璧な泳ぎをすれば、余裕で勝てると思うんですけどねー。今は調子を落としているだけ…と思いたいです。
なお、男子1500m自由形に出場した松田丈志選手は、日本記録にあと1秒45と迫る15分10秒97で優勝。松田選手は本当に、泳ぐたびに記録を更新してますよね。このまま8月まで勢いを持続できれば、おもしろい結果が出そうです。
そのほか、女子400m自由形では山田沙知子選手が4分8秒18で優勝し、柴田亜衣選手は4位。男子400m個人メドレーでは田渕晋選手が2位、三木二郎選手は3位となりました。また、女子100m背泳ぎの中村礼子選手は2位、男子200m背泳ぎの森田智己選手も2位、男子200m自由形の奥村幸大選手は3位でした。

6月13日
水泳の欧州グランプリ、ローマ大会が始まりました。この大会には、競泳の日本代表全選手20人が、全員参加しています。注目はやはり北島康介選手なのですが…。なんと、この日行われた男子200m平泳ぎで、3年ぶりの敗戦を喫してしまいました。200mは、北島選手が最も得意としているだけに、最初に聞いたときは驚きましたねー。
スポーツニュースでラストの映像を見ましたけど、最後「勝てる」と思ってちょっと抜いてしまったところに、8コースのボッシーニ選手(イタリア)が追い上げてきて、それに気づかずかわされてしまった…という感じでしょうか。コースがかなり離れてましたからね。まあ、こういうこともある…ということで、今後の教訓としてもらいたいです。なお、今村元気選手は4位でした。
また、女子200m背泳ぎでは中村礼子選手が優勝。今季はずっと絶好調みたいですけど、このままアテネまで上げ続けられるかな〜。そうなれば、かなりの結果が期待できそうです。男子400m自由形の松田丈志選手は2位、女子200m自由形の永井奉子選手は4位、山田沙知子選手は8位。女子800m自由形では柴田亜衣選手が優勝で、山田選手は2位。柴田選手の伸びが目につきますね。男子100m背泳ぎの森田智己選手も優勝と、こちらもかなり好調のようです。
陸上のアジアジュニア選手権、女子400mで丹野麻美選手がが52秒88の日本新をマークしました。丹野選手は、先日の日本選手権でも優勝して、見ているほうを驚かせてくれたのですが、今回はさらにステップアップ。今、まさに伸び盛りって感じですね。この種目は、世界とはかなり差があるだけに、こういう若い選手が出てきてくれたのはうれしいです。
ヨーロッパ向け五輪入場券のうち、昨年5月の1次販売と、9月の2次販売で予約された分は、本来なら6月1日からチケットと引き換えられるはずだったのですが、それがどうやら1か月遅れることになったようです。なんというか、すでに交換が始まってから10日以上が過ぎているはずの12日になって、やっと事態が判明するあたり、手際が悪いにもほどがある…って感じです。百歩譲って、なにかのトラブルで遅れることになったのは仕方ないとしても、せめて本来の引き換え開始日以前には、そのことを知らせるべきだと思うのですが…。引き換え担当の銀行にも、もちろん入場券は届いてなくて、そちらでは「7月1日以降になる」と説明しているそうです。
とにかく、すべてにおいて見通しが甘すぎ、いいかげんすぎですよね。ニュースかなにかで、ギリシャがこの五輪をきっかけに先進国入りを目指している…というような記事を読んだのですが、どう考えてもその資格はなさそうです。

6月12日
ホッケーの試合日程が発表されました。日本女子の初戦は8月14日で、相手は中国と決定。続いてアルゼンチン(16日)、ニュージーランド(18日)、スペイン(20日)と対戦します。
予選リーグ各組5チームの中で、決勝トーナメントに進めるのは上位2チーム。最終予選の調子で臨めれば、可能性は充分ありますからねー。ただ、初めての五輪の大舞台で戦う相手は、本音をいうなら、あまり強くないチームのほうがよかったかも…。
ちなみにその日本代表は、12日まで岐阜で強化合宿を行い、地元の男子高校生チームと練習試合などを行ったようです。そして休む間もなく13日からはオーストラリア遠征、さらに7月に入ってからは上旬にヨーロッパ、中旬には韓国への遠征も予定されているとか。大変そうですけど、一時は資金難で遠征中止?という話もあっただけに、これだけあちこちに行けるというのは、歓迎すべきことなんでしょうねー。
女子レスリングの代表4人は、五輪の開会式にも参加せず、直前まで日本で練習を行うそうです。開会式は8月13日なのですが、10日から14日までは東京で練習し、16日にアテネ入りするとか。理由は、練習環境が日本のほうが良い…ということのようです。
それはわかるのですが、時差調整とかは大丈夫なんでしょうか。直前に現地入りする選手はよくいますけど、たいていは近くの国で、けっこう長い期間をかけて調整してるし…。それでも試合が始まる22日までは、少し日もあるし、心配ないと思いたいです。
ハンマー投げの室伏広治選手が、アメリカへ向けて出発しました。今月の下旬まで合宿を行い、また19日には国際グランプリにも出場するとか。ここ3年ほどは、実力では完全に世界のトップに立ちながら、世界陸上でどうしても金をとることがてきなかった室伏選手ですが、今年はこれまでの反省から、少しピークをずらす方針だと聞いています。昨年までは6〜7月ごろに最もいい状態になってたのを、今年は8月、つまりアテネ五輪の月にもってこようとしているのです。そのために、シーズンインを少し遅らせたり…と、いろいろ対策は講じているようです。すでに室伏選手は、金でなければ満足できないレベルにあると思うし、アテネではぜひ、表彰台の一番高いところに立ってほしいですね。
(追記)アメリカでの大会は、なんと室伏選手のために、急遽種目が追加されたそうです。「ハンマー投げなんて、グランプリでもあまり実施されないのに、都合良く合宿先の大会の種目に入ってるもんだなー」と思ったのですが、それを聞いて納得しました。やはり、まぎれもなく世界でトップの選手なんですよね。
陸上の女子5000mで、14分24秒68の世界新が誕生しました。記録を作ったのはトルコのアベイレゲッセ選手で、1997年以来更新されていなかった前記録を、一気に4秒弱も縮める快挙。これで日本記録とは、30秒も差がついてしまいました…。世界記録の伸びが止まっている間に、かなり追いついてきてたんですけど…。やっぱり勝負できるところまで迫るのは、難しいのかなあ…。

6月11日
水泳の欧州グランプリ、バルセロナ大会の男子100m平泳ぎで、北島康介選手が優勝しました。タイムは1分1秒11で、昨年の世界選手権で出した59秒78(世界記録)や、今年4月の日本選手権の1分00秒39からは、少し遅いタイムとなりました。とはいえ、今ここで一番いい状態でも困るわけで…。4月(日本選手権)に一度ピークを持ってきて、8月にさらに上げるには、いったん調子を落とさないといけないですからねー。今はこのくらいでいいのかな。それに、なんだかんだいっても、優勝してますからね。
また、松田丈志選手は、この日も男子400m自由形と1500m自由形の2種目を制し、「鉄人」ぶりを発揮してくれました。同じ日に、体力を消耗するような種目にばっかり出て、二つとも勝つなんて凄すぎます。これも、20歳という若さのたまものでしょうか…? 前の日には200mバタフライでも優勝してるし、アテネに向けてますます注目していきたい選手です。
それから、男子100m背泳ぎの森田智己選手、女子100m背泳ぎの中村礼子選手もそれぞれ優勝を飾りました。この2人も、日本選手権でものすごく伸びたところを見せてくれたので、その勢いをそのまんまアテネに持ち込んでほしいですね。
ヨットの五輪代表10人が、記者会見を行いました。最も期待できる男女の470級では、入賞だけでなくメダルも目指すとか。特に女子は、これまで重/木下組ががんばってきた種目だし、ここで入賞がとぎれなければいいですねー。
お次は、女子ホッケーです。全日本メンバーの壮行会が、岐阜県各務原市で開かれました。ただ、「なんで岐阜?」と思ったんですが、なんと代表16人のうち9人が岐阜県出身なんだそうで…。ホッケーがさかんな地域なんでしょうね。これでますます熱が高まって、ホッケーをやりはじめる人が増えてくるかも?
バレーボール男子の監督に、ゾラン・ガイッチ氏が手を挙げているそうです。…といっても、私には「それってだれ?」な状態なのですが、なんと、シドニー五輪でユーゴスラビア(現セルビア・モンテネグロ)を優勝に導いた、名監督なんだそうで。現在の全日本は、辞任した田中幹保氏のあとをうけて、植田辰哉氏が指揮をとっているのですが、これは9月までの暫定だし、10月からはあっと驚く新体制…なんてことになるのかもしれませんね。
女子を見てもわかるけど、団体競技は指導者によって全然変わってきますもんね。日本男子に実力がないわけじゃないんだし、うまく能力を引き出せるような人が、後任になってくれればいいですねー。
アテネ五輪の陸上のテスト大会を兼ねた、ギリシャ選手権が始まりました。やっと屋根がついたことだし、競技場はほぼ完成?と思ったらさにあらず。工事を一時中断して、この大会を開催しているそうです。いちおう7月末に工事は終わるらしいので、間に合うことは間に合うんですけど、それにしても開会式の半月前ですからねー。そんな時期まで工事をやってたことなんて、あるんかしら。
ところで競技のほうには、注目のケンデリス選手が登場。シドニー五輪男子200mの金メダリストなんですけど、昨年はケガで世界陸上も欠場して、その回復具合が気にかかっていたところでした。今回は得意の200mではなく100mに出場して、10秒18で優勝したとのこと。けっこう調子を上げてきている…と見ていいのかな。末續慎吾選手が200mに出場した場合、強力なライバルになりそうです(ただし末續選手は、今回は100mに絞る可能性が高いようですが)。

6月10日
競泳の欧州グランプリ、バルセロナ大会の男子200m個人メドレーで、北島康介選手は3位となりました。また、男子50m背泳ぎは森田智己選手が、男子200mバタフライは松田丈志選手が、男子200m平泳ぎ(北島選手は出場せず)は今村元気選手が、それぞれ優勝を飾りました。
おそらく、海外の一線級の選手がすべて出場しているわけではないのでしょうが、この時期の大きな国際大会で優勝するのは、自信になりますよねー。北島選手は、このあと100m平泳ぎに出場するわけですが、こちらではしっかり勝ってほしいものです。
NHKのアテネ五輪テーマソングは、ゆずの曲に決定。タイトルは「栄光の架橋」だそうです。「懸命に生きる人々への応援歌」だということですが、どんな感じの曲なんでしょうねー。さすがにこれは、聞いてみなけりゃわからないんですけど。でも、NHKのテーマソングって、期間中はこればっか聞いてるような感じで、大会後半になるともう「条件反射」になっちゃいますからねー(笑)。五輪のあともきっと、当分耳について離れなくなるんだろうなー。

6月9日
五輪サッカーの組み合わせ抽選が行われ、日本の男子は1次リーグB組に入り、初戦は8月12日、相手はパラグアイと決まりました。続いて15日にイタリア、18日にはガーナと対戦することになっています。なんか、どう考えてもかなり強そうな相手ばかりなんですよねー。サッカーにはかなり期待が集まってると思うんですけど、大丈夫なのかなぁ…。
また女子は、1次リーグE組に入って、11日にスウェーデン、14日にナイジェリアと対戦することになっています。
自転車の五輪代表選手10人が発表されました。トラック種目では、すでに内定していた女子500mタイムトライアルの大菅小百合選手、男子ポイントレースの飯島誠選手をはじめ、伏見俊昭、長塚智広、井上昌己の3選手が代表に決定。また、ロードでも、内定済みの男子・田代恭崇選手、鈴木真理選手、女子・沖美穂選手に加え、新たに獲得した女子の1枠には、唐見実世子選手が決まりました。マウンテンバイクでは、男子の竹谷賢ニ選手がただ1人の代表となっています(女子は今のところ枠なし)。
注目は、話題性からいって大菅選手に集まりがちですが、今の実力からすると目標は入賞&日本新でしょう。さすがに、メダルを望むのは無謀です。男子のトラック種目では、W杯でもときどき3位に入っているので、運が良ければ…というところ。ロードの沖選手も、W杯で一度3位になってるので、こちらにも注目したいです。
日本選手団の公式ユニフォーム発表会が開かれました。高田賢三さんがデザインした開会式用らしい白の数種類を、ニュースの写真で見たのですが、涼しげな感じではありました。なんでも、男子は4タイプ、女子は5タイプが用意されていて、競技ごとにどれかを選ぶようです。いちおう、選手の意向は反映されるようですけど、完全に自分が着たいものを着られるわけではないんですね。
見た写真がかなり小さかったので、正直、いいとも悪いともいえないんですけど…。どうも五輪公式ユニフォームに関しては、有名デザイナーの方々も気合いが入りすぎてしまうのか、結果的に「…」なものが多いような気がします。今回は、センスの良いものだといいんですけどねー。とりあえず、シドニーのマントのようなものはないそうなので、それだけはホッとしてます。
ちなみに今回も、ソルトレークシティーに続いて提供はユニクロ。定番になった感じもしないでもないですね。
アテネでは、競泳のテスト大会が始まりました。結局屋根はつかず、選手は照りつける日差しの下で泳ぐことになったわけですが…。その影響がどんなものか、今回の大会で少しはわかってくるでしょうか。ただ、6月のはじめと8月では、条件は全然違うでしょうけどねー。

6月8日
ギリシャのブルガラキス公共秩序相(←ギリシャにはこういう省庁があるんですね)が、サッカー会場のある四つの都市や、国境などの視察に向かったそうです。視察は7日から4日間の予定で、テロ防止に向けて地方の警察に改めて指示を出す…ということのよう。国境というのは、ようは不法入国者をギリシャ国内に入り込ませないようにするため、その警備を強化しろってことなんでしょう。
日本なら、一部の例外を除いては空路で入ってくるしかないし、それだと空港で割合容易にくい止められますけど、ギリシャは陸続きで、しかも中東地域ともけっこう近いですもんねー。これは、どんなに警戒しても、警戒しすぎってことはないんでしょうね。

6月7日
女子マラソンの坂本直子選手が、会見を行いました。アテネからアメリカのアルバカーキへ回り、高地トレーニングを行っていたのですが、現在は帰国していたのですね。そういえば、日本選手権の10000mに出る予定だったのを、調整の遅れから回避…というニュースが、少し前に流れてましたっけ。
本人によると状態は良いそうで、アメリカでもいい練習ができたとのこと。今、一番伸び盛りの選手だけに、アテネまでにどういうトレーニングを積んで、どう仕上げてこられるか…。とっても気になります。
野球の五輪代表24人の内訳は、投手11、野手13となるそうです。現在のところ、3通りのメンバー構成を作成しているらしく、コーチ陣の頭の中では、かなり具体的なところまで詰められているようです。発表は6月25日の予定ですが、選手とあわせて監督がどうなるかも注目されます。
五輪バレーボールの試合日程が決まり、日本女子は8月14日の初戦で強豪ブラジルと対戦することになりました。しかも第2戦はイタリアが相手だというし、はじめから強い国とばかり当たるとは…。最初はもう少し、余裕を持って臨める相手のほうが良かったかも。
日本の入ったA組は、どちらかといえば楽な組で、予選リーグ4位以内に入って決勝トーナメントに出場するのは、そんなに難しくないんですよね。でも、できるだけ上位で通過しておかないと、準々決勝でめちゃくちゃ強い国と対戦することになってしまう…。となると、ブラジルにも負けてられません!ってところでしょうか。

6月6日
陸上の日本選手権最終日は、男子棒高跳びの澤野大地選手、男子走り幅跳びの寺野伸一選手、男子400mの佐藤光浩選手、男子3000m障害の岩水嘉孝選手が、アテネ行きを決めました。
★男子棒高跳
澤野大地選手が、5m80を3回目でクリア。世界レベルに辿りついた…ともいえる日本新で、堂々の2連覇を達成しました。成功した5m80では、身体がバーをかすってひやりとしましたけど、バーは少し揺れただけ。解説の方も言われてましたが、「完成された跳躍」でした。
澤野選手にとっても、この高さはどうしても跳びたかったと思うんですよね。なんといっても、メダルへの扉を開く…といってもいい記録ですから。そのあとにチャレンジした5m90は、まだちょっと無理かなーという感じだったので、今は上を目指すよりこの高さを安定して跳べるようになってほしいです。そうなれば、少なくとも入賞は確実にできますから。
★男子3000mSC
昨年の世界陸上で、23年ぶりにこの種目の日本記録を更新した岩水嘉孝選手が、実力の違いを見せつけました。中盤まではずっと内冨恭則選手のうしろにつけていたのですが、2000mすぎたあたりでに前に出たかと思うと、あっという間にスピードアップ。みるみるうちに内冨選手との差を広げ、最後は数十mもリードしてゴールに飛び込みました。なんていうか、「絶対に負けないレース」って感じでした。
インタビューで「脚に違和感があった」と言っていたので、記録は捨てて勝つことに徹したんでしょう。そりゃ、これだけのラストのスピードがあれば、日本選手に負けることはないでしょうからねー。ただ、これが世界に行くと、どの程度通用するのか…。なんせ、圧倒的な強さを誇るケニア勢と、そのケニアから各国に帰化した選手もいて、その中で上位を狙うのはかなり大変そう。入賞、狙ってほしいですけどね。
★女子800m
杉森美保選手が、すばらしいレースを見せてくれました。スタート直後からトップに立つと、あとはひたすらゴールを目指して突っ走るだけ…という感じ。中距離につきものの駆け引きも関係なしで、完全にA標準(2分0秒)突破を狙ってましたね。
…が、結果は2分0秒46で、惜しくもAには届かず。それでも立派な日本記録&B標準突破だったのですが、ゴール直後の顔には悔しさがありありと表れてました。もう、Aを突破してオリンピックに行く!ってことしか頭になかったんでしょうねー。最後にもう少し競る相手がいれば、また違ったんでしょうけど、完全に独走でしたからね。
昨年は2分0秒台の室内日本新を出し、屋外での活躍が期待されたのですが、ヘルニアを患い、結局外のレースを走ることのないままシーズンを終えてしまいました。それだけに今季は期するものがあったんでしょう。日本はこれまで男女とも、中距離にはまったく期待が持てなかったのですが、そんな状況のなかでこの突出した力をよくつけてくれたなーと思います。積極性あふれる走りに、本当に感動させてもらいました。
★男子400m
前半は山口有希選手が多少リードし、中盤からは小坂田淳選手、佐藤光浩選手も出てくる…という展開。最後の直線に入ったところでは、山口選手と小坂田選手が先頭に並び、そのすぐうしろに佐藤選手がつけていたのですが、そこから佐藤選手が伸びましたね。あっという間にトップの2人に追いついて、一瞬、3人がほぼ横一線となります。が、そこから小坂田選手が脱落し、その後は佐藤選手と山口選手が激しい先頭争いを演じながら、最後は飛び込むようにゴールしました。結果は、佐藤選手がわずかに先着していたようで、まさに「胸の差」の勝利となりました。
インタビューでも言ってましたけど、昨年の世界陸上では実力を発揮しきれず、予選落ちしてしまいました。それをいい経験として、今度こそきっちりと走りきってほしいですね。あと、惜しくも敗れた山口選手も、持ちタイムでは一番良いだけに、五輪でも伸び伸び走ってくれることを期待しておきます。
★順次更新中です。
聖火が東京にやってきました。この日の早朝にオーストラリアから到着し、予定どおり午前11時からリレーがスタート。第1走者の長嶋一茂さんから最終走者の福原愛選手まで、136人が東京を駆け抜けました。
ニュースでもいろいろと映像が紹介されてて、私が見たのは鈴木大地さんとか、古賀稔彦さんとか…。ただ、古賀さんのときには雨がかなり激しくて、びしょぬれになってましたけど…。なにはともあれ、ソウルやバルセロナ五輪で輝いてた人たちを、こういう形で見られたのは、とってもうれしいことでした。
それにしても、2008年の大阪が決まってれば、どんなメンバーがリレーしたのか、想像するだけでもワクワクするんですけどねー(←いいかげん、あきらめろって!)。
なお、聖火はこのあとソウルに渡り、北京、デリー(インド)を経てアフリカへ。続いて南米→北米→ヨーロッパとリレーされることになっています。

6月5日
陸上の日本選手権第2日、この日は男子400mハードルの為末大選手、男子200mの高平慎士選手、男子三段跳びの杉林孝法選手が五輪代表に内定しました。
★男子400mハードル
昨年は不調にあえいだ為末大選手が、環境を変えた(以前に戻した)今季、どんな走りを見せてくれるかに注目が集まりました。普通に走れば優勝は間違いないと思っていたのですが、実は先月なかばに腰を痛めてしまったそうで、本人はかなり不安があったとか。でも、そんな影響を感じさせない、為末選手らしい走りを見せてくれました。
前半から飛ばしてトップに立つと、後半もその差を縮められることなく48秒74でゴール。身体の状態を考えれば、かなりの好タイムといっていいのではないでしょうか。8月までにしっかり治療すれば、アテネでは充分決勝進出を狙えるんじゃないでしょぅか。
★男子1500m
前半は田子康宏選手がリードするも、ペースは上がらず。ラスト200mでスパートした辻隼選手と、最後の直線で追い上げてきた小林史和選手の争いとなりましたが、ゴール手前で2人が接触して小林選手がバランスを崩し、これで勝負が決まってしまいました。接触さえなければわからなかっただけに、小林選手にとっては悔やまれる結果となりました。
ただ、この種目ってもうずっと記録が停滞してるんですよね。日本記録が作られたのは1977年で、陸上競技の五輪種目では、一番古い日本記録です。その日本記録は3分38秒24で、今日の優勝タイムは3分45秒67。もちろんレース展開にもよりますけど、みんな勝負ばかり意識して、記録の更新とか全然考えてないような感じがしました。日本選手権だし、勝つことが大事なのはわかるんですけど、やはりタイムももう少し狙ってってほしいなーと思いましたね。
★女子400m
大学1年の丹野麻美選手が、53秒62の好タイムで初優勝を飾りました。高校で強かった選手でも、大学でそのまま伸びるとは限らないのですが(高校で日本選手権を勝ちながら、進学して消えていった選手はたくさんいます)、丹野選手の場合は大学でもすごくいい練習ができているようですねー。解説の方が「欠点がない走り」と言われてましたけど、400mというキツイ種目にもかかわらず、最後まで走り切れていたのには驚かされました。このまま伸びていってくれれば、4年後には五輪をねらえる存在になっているかも。
★女子100m
スタートが良かったのは坂上香織選手、後半強い小島初佳選手が追い上げる…という、よくある展開。いつもなら、たいていラストで小島選手が前に出るのですが、今回は坂上選手も踏ん張りました。ゴールラインに到達したのはほとんど同時。「どっちが勝ったか」発表が待たれましたが、結果はなんと同着。2人が日本選手権優勝となりました。
ただ、2人にとってはB標準突破と、そしてなにより「11秒3台が出た」というのが大きかったんじゃないでしょうか。3位の石田智子選手、4位の鈴木亜弓選手もいいタイムで走ってるし、これでリレーの派遣にも希望が出てきましたねー。できるなら7月までに、2人揃ってA標準(11秒30)を突破してくれればいいんですけど、さすがにこれはちょっと難しいかな。
★女子砲丸投げ
ここ数年、何度も日本記録を更新し、世界レベルへと引き上げてきた森千夏選手が、ぶっちぎりで勝つもの…と思っていたら、意外や意外、1投目に記録を残したあとは5投目まで4回連続ファウル。このまま終わるのかと危ぶまれたかもしれませんが、そこは日本記録保持者の意地でしょうか。最終の6投目に17m91を投げて、トップに立っていた豊永陽子選手を逆転しました。
五輪の派遣A標準は18m55、森選手の持つ日本記録は18m22と、本当にあと一歩のところまできてるんですよね。この大会で突破して、五輪代表を決められれば一番良かったんですけど、さすがにそこまでうまくはいかないか…。でも、B標準は突破して、A標準にもかなり近づいてるし、今までレベルの低かった種目でここまで記録を伸ばしてきた…というのもあるし、五輪出場の可能性は充分あります。あとは7月までに、少しでも記録を伸ばしていければ、というところですね。 
★男子10000m
アテネを目指す、日本長距離界のトップ選手が勢揃いしたこの日本選手権で、優勝したのはなんと19歳の大野龍二選手でした。正直、私は名前も知りませんでした…。有力候補といえば、今上り調子の大島健太選手、パリ世界陸上代表の坪田智夫選手、マラソン補欠となっている高岡寿成選手、先日A標準を突破した大森輝和選手、あとは徳本一善選手、佐藤敦之選手など、と思っていたのですが…。
レースはオープン参加のマサシ選手がトップを独走し、そこから少し離れて数人の外国人選手、さらにそのうしろに日本勢が続くという、よくある展開。悲しいことに、日本選手がトップでゴールする、というのは望めない状況なので、複数の選手がなんとかA標準(27分49秒00)を突破してくれれば…という感じでした。
後半にさしかかったころ、日本勢のトップにいたのは、永田宏一郎、佐藤敦之、大野龍二の3選手。佐藤選手はともかく、永田選手は故障でずっと低迷してたし(大学時代の強さはすごかったのですが)、大野選手に至っては「だれ?」という状況。先がまったく読めないまま、レースは終盤へ…。ここでまず佐藤選手がペースを上げ、続いて永田選手が入れ替わるように前に出ます。そして大野選手は、3人の中では終始目立たない位置につけていました。
ラスト1周を通過した順番は、佐藤選手、永田選手、大野選手。しかし差はほとんどなく、ラストのスピード勝負になるのは確実な状況でした。そして残り200mあたりで永田選手が前に。勝負はこれで決したかに思われました。が、大野選手のスピードは、永田選手を上回っていました。最後の直線でトップに出ると、みるみるうちに数mの差をつけてゴールへ飛び込みました。
タイムはB標準を突破(&ジュニア日本新)する27分59秒32。一躍五輪候補に名乗りを上げました。正直、途中の走りを見てても、なんだかバランスが悪そうに見えたし、最後までもつとは思えなかったんですよね。それが、最後までもっただけでなく、あれだけのスパートができたんですから…。おみそれしました、って感じです。
ただ、Aは切れなかったので、五輪代表については7月まで持ち越し。だれかが好記録(当然、Aを大幅に上回るような記録でしょう)を出さない限りは、大野選手が代表決定となるようです。もちろんほかの選手だって狙ってくるでしょうし…。来月笑っているのは、だれなんでしょうね。
★女子走り幅跳び
予想どおり、花岡麻帆選手と池田久美子選手が争う展開となったこの種目。2回目で6m67をマークした花岡選手に対し、池田選手も4回目に6m63を記録。A標準(6m70)に迫る、高レベルの争いを繰り広げます。常時、かなり強い追い風が吹いていたのもあるでしょうけど、特に花岡選手は、二度のファウルを除いてすべて6m50を越える、安定した跳躍を見せてくれました。
勝負は、最後の跳躍で池田選手が1cm記録を伸ばすも、あと3cm届かず。花岡選手が接戦を制しました。
いい戦いだったとは思いますが、欲をいえば2人でA標準を突破してアテネに行ってほしかったなーと思います。花岡選手の最後の跳躍なんて、惜しかったんですけどねー。五輪派遣は微妙な状況ですが、可能性は残るだけに、今後の記録の伸びに期待したいです。
★男子三段跳び
A標準を突破している杉林孝法選手が優勝し、五輪切符を獲得しました。今季は腰痛でグランプリ陸上も棄権。大丈夫かなーと思っていたのですが、大事な場面ではしっかり勝ってきましたねー。前半は低調でしたが、4回目からは尻上がりに記録を伸ばし、最後の6回目では16m77をマーク。2位以下に大差をつけました。
ただ、沢木強化委員長からは、後半3回の記録を最初から出すように言われたそうで…。確かに五輪では、予選で跳べるのは3回だけだし、決勝でも3回終わった時点で、12人からベスト8に絞られますからねー。早いうちにボーダーラインを上回れる跳躍をしておけば、安心して記録を狙いにいけるし、なんとか改善してほしいです。入賞は充分可能な位置にいますから。
★女子七種競技
中田有紀選手が、5962点の日本新でB標準を突破。A標準の6050点には惜しくも届きませんでしたが、好記録で3連覇を果たしました。これまで、「五輪派遣は無理」だった種目で、ようやくの標準記録突破。本人はAを目指していたようですが、Bでも充分すごいです。派遣の望みはあるようだし、来月、彼女のもとに朗報が届けばいいなーと思ってます。
★男子200m
高平慎士選手が、ギリギリA標準を突破する20秒59で初優勝を飾り、代表切符を掴みました。改めてレースのビデオを見てみても、アナウンサーも解説者もノーマークだったようで…。最初から前のほうを走っていたにもかかわらず、実況でまったく触れられてなかったですねんねー。コーナーを回った時点では完全にトップだったのに、それでも名前が出てこなかった…。
ゴール前はかなり失速しましたが、猛追する松田亮選手をなんとか振り切りました。ただ、あの失速はもう少しなんとかしないと、五輪本番では苦しそうです。
この種目は、昨年の世界陸上で銅メダルをとった末續慎吾選手が、すでに内定を決めていて、この日の高平選手の内定で残る枠はひとつに。2位の松田選手が代表に滑り込むかどうか…。松田選手にとっては、このあと少しでもいい記録を出していくしかないようです。
★そのほかの種目
男子円盤投は畑山茂雄選手が55m19で優勝。男子十種競技は田中宏昌選手が7364点で制しました。女子1500mは渡邊いくみ選手が4分18秒39で勝っています。
女子10000mとマラソンに出るのか、それとも5000mと10000mにするのか、その動向が注目されていた中国の孫英傑選手ですが、結局はトラック2種目に絞ることになりました。とりあえず、日本の女子マラソン陣にとっては朗報でしょうか。なんせあの人が出るとなると、レースの常識など考えずに突っ走るかもしれないので…。
ただ、トラック代表の福士加代子選手にとっては、どちらにも出てこられるとツライものがあるかもしれません。世界陸上のように、最初から絶対についていけないペースにされてしまったら、もう太刀打ちできませんからねー。おとなしくレースを進めてくれるよう、願っておきます。
トランポリン女子の五輪代表は、広田遙選手に決まりました。広田選手は、この日行われた最終選考会をはじめ、三つの国内選考会ですべて1位だったそうで、代表決定は当然というところでしょうか。ちなみに全日本選手権も3連覇中だそうです。
この種目の出場枠は、最後に転がり込んできた…という感じだったのですが(すごく微妙だったみたい)、出るからには少しでも上位を目指してほしいです。
競泳短水路の男子200mバタフライで、武藤慎選手が1分53秒35の短水路日本新を樹立しました。従来の記録は松田丈志選手の1分53秒67。でも、短水路とはいえ日本記録で泳げる武藤選手が、実は五輪代表ではないんですね。なぜならこの種目は、松田選手と山本貴司選手が強すぎるから。ちなみに武藤選手は、日本選手権では2人に次ぐ3位という結果でした。
まあ、今回は仕方ないとして、来年は世界選手権もありますからね。そちらに向けて、さらに記録を伸ばしてほしいものです。

6月4日
陸上の日本選手権が始まりました。すでにA標準を切っている選手(またはこの試合で切った選手)が優勝すれば、その時点で五輪代表に内定します。初日は、女子10000mなどが行われました。
★女子10000m
注目はもちろん、福士加代子選手。女子長距離のトラック種目では、完全に頭ひとつ抜け出している存在ですが、福士選手はそれを証明するかのように、レース開始直後から1人飛び出します。そして、1周70秒と少しの日本記録ペースで走り続け、「これはもしかして…」と期待を抱かせてくれたのですが…。気象条件がそれほど良くないなかで、1人だけのレースにはやはり無理があったのか、途中からは1周75秒ほどにペースダウン。うしろの集団に追いつかれそうにもなりましたが、そこは踏ん張ってトップでゴール。タイムは31分32秒09で、この大会での五輪代表内定・第1号となりました。
正直、ちょっとペースが落ちるのが早かったかなーという気もしますね。記録を狙うなら、最初はもう少し抑えて(いくらなんでも、スピード出しすぎ)、後半もそのペースを維持してほしかったなあ。
でも、昨年の世界陸上では、最初からトップ集団がものすごいペースで飛ばしましたからねー。ついていくなら、今回のペースを終盤まで維持できるようにならないと、無理なわけで…。世界はやはり遠いです。
また、ゴール手前で激しい争いを見せた田中めぐみ選手と弘山晴美選手が、2位と3位に入りました。タイムは田中選手が31分34秒01、弘山選手が31分34秒08と、ともにA標準を突破して五輪代表入りが有力となった感じです。
それにしても、弘山選手には驚かされましたね〜。最初から集団の前のほうにつけ、ラストは、もしかしたら福士選手を抜くんじゃないか…というスパートを見せてくれました。最後はうしろの田中選手に抜かれてしまいましたけど、すごい興奮させてもらいました。
正直、全盛期の弘山選手だったら、前の福士選手をとらえていたと思いますが(ラスト1周のスピードは凄かった…)、それでも35歳の今、ここまで競技力を保ち続けているのはすばらしいです。前回の五輪は、マラソンの選考に落ちてトラックで出場しましたけど、本番ではあまりいい走りができず20位に終わりました。でも、今回もし代表になれたら、前回よりもっと前向きで臨めるんじゃないのかなーと思ったりします。これからスピードにさらに磨きをかけていけば、おもしろい存在になってくれるかも。
★女子棒高跳び
4m35の日本記録を出したばかりの近藤高代選手、その前の日本記録保持者で今季絶好調の中野真実選手、これまでずっと日本のこの種目を引っぱってきた小野真澄選手という、3人の争いが期待された女子棒高跳びは、近藤選手がただ1人4m30を跳んで三度目の優勝を果たしました。
4m30を越えたとき、めちゃくちゃうれしそうでしたよねー。仮に失敗したとしても、すでに優勝は決まってたんですが、優勝よりも4m30を跳べたことがうれしかったんだろうなー。頂点とバーがぴったり合った、いい跳躍でした。このあと4m40(A標準)にも挑戦したようですが、こちらは残念ながら3回とも失敗に終わりました。クリアしてれば、代表内定だったんですけどねー。
2位の中野選手も、かなり調子は良さそうでした。ただ、跳躍の頂点とバーの位置が一致してなかったのかな? このへんの安定感が増せば、4m31の自己記録はすぐにでも更新できそうてす。
ただ、対照的に小野選手は、全然身体が上がってませんでしたね。自己記録は4m20なんですが、記録の出にくい屋内で4m30を跳んでいるし、充分力はあるはずなんですが…。長らく近藤選手と争いつつ、日本の棒高跳びのレベルを上げてきてくれた人なんで、このまま終わってほしくないなーと思いますね。
★男子110mハードル
優勝はまず、谷川聡選手か内藤真人選手のどちらかだろうと思ってたのですが…。ゴール前の接戦からわずかに抜け出したのは、意外にも(失礼!)13秒65で走った田野中輔選手でした。ただ、予選から好調だったみたいだし、考えてみれば順当な結果だったのかも。日本記録を持つ内藤選手は、故障から完全には復帰してなかったし…。
ただ、田野中選手がA標準を切れなかったことで、代表選考が難しくなってきました。7月までに田野中選手がA標準を突破できれば、代表に決まるでしょうけど…。それができない場合は、谷川選手と内藤選手のほうに代表の座が行くかもしれません。どちらにしてもこの種目の代表争いは、あと1か月は続きそうです。
★女子100mハードル
このレースは見られなかったのですが…。なんと、長らく日本のトップに君臨してきた金沢イボンヌ選手を、ついに池田久美子選手が破ったということで、正直、ものすごく驚きました。今季は本職?の走り幅跳びでも好調の池田選手ですが、それがハードルのほうにもいい影響を与えているみたいですねー。タイムも13秒20とまずまずだし…。さすがにA標準突破は、まだ無理のようですけど。
敗れた金沢選手のタイムは13秒28。今まで日本では「勝ってあたりまえ」の状態だったし、これはよほど悔しかったんじゃないかな。これからアメリカとカナダで3試合に出場するそうですが、そこで好記録を出せば、代表入りの可能性は充分あります。意地を見せてほしいですね。
★男子走り高跳び
久保田聡選手が2m21で優勝しましたが、この種目の日本のレベルは、あいかわらず低迷しているようです。注目していた大阪大学の真鍋周平選手も、2m15で7位に終わってしまったし…。だれか、2m30を毎回越えられるような選手が出てこないもんでしょうか。
★そのほかの種目
男子やり投げは、村上幸史選手が79m00で5連覇。女子円盤投げは、室伏由佳選手が56m36で順当勝ちしました。女子やり投げは山本晴美選手が54m48で制し、第一人者の三宅貴子選手は43m82という、彼女のものとは思えない記録で敗れています。
アテネ五輪の聖火リレーが、ついに始まりました。4日の午前、シドニーのオペラハウス前でトーチに点火され、予定どおりキャシー・フリーマンさんが第一走者としてスタートを切りました。
この聖火、日本にもまもなく到着するんですよね。楽しみです。

6月3日
2日、アテネ五輪の聖火が、ついにシドニーへ向けて出発しました。到着するのは4日、最初の走者となるのはキャシー・フリーマンさん(シドニー陸上女子400mの金メダリストで、前回の点火者)となってます。オーストラリアでリレーができるかモメてる…みたいなニュースがあったけど、それはいつのまにか解決していたようで…。まあ、無事に行われるんだから、いいことにしときましょう。
ちなみに聖火は、6日に東京へやってきて(もう、すぐじゃないですか!)、その後五大陸をリレーされ、7月9日にギリシャに戻るそうです。それにしても、聖火リレーが始まると、本当に「いよいよだなー」という気にさせられますよね。

6月2日
前回のシドニーの陸上男子100m金メダリスト、モーリス・グリーン選手が、追い風参考ながら世界記録と同タイムの9秒78をマーク。五輪後はずっとケガに悩まされてきましたが、もう完全に復活した…と見ていいようです。まあ、追い風3.7mは、かなり割り引いて考える必要がありますが…。
現在の世界記録保持者ティム・モンゴメリー選手には、パートナーのマリオン・ジョーンズ選手とともに、ドーピング疑惑が持ち上がってて、五輪出場がどうなるかは微妙な状況なんですよね。これはますます、グリーン選手に追い風が吹いてきたかも。
もうひとつ陸上の話題です。男子走り幅跳びの世界記録保持者、アメリカのマイク・パウエル選手が、40歳にして現役復帰を発表しました。本人はアメリカ代表になる自信はあるようで、これにはただただ驚きです。
パウエル選手が世界記録を出したのは、東京の世界陸上だったんですが、あの試合でのカール・ルイス選手との争いは、いまだに忘れられないんですよねー。思えばあの大会が、マラソンや駅伝以外の陸上競技を、真剣に見始めた最初だったかもしれない…。
そのときのパウエル選手は、おそろしいほど正確に踏み切りをぴったり合わせてきて、こちらを驚かせてくれたものでしたが…。最後のアトランタ五輪では、6回目の跳躍で脚を痛めて砂場から起きあがることができず、泣き崩れていた…そんな姿が目に焼きついてます。世界記録保持者の最後の試合(私が見たかぎりでは)にしては、悲しい結末だったなーと。
今回もし五輪に出場して、その暗い記憶を払拭してくれたら、それは凄いことかもしれません。ちょっと楽しみにしてたいです。

6月1日
陸上の男子5000mで世界新が生まれました。記録を出したのはエチオピアのケネニサ・ベケレ選手で、タイムは12分37秒35。日本記録はなかなか更新されないのに、そのあいだに世界はどんどん先に行ってしまってます。今の日本記録は、13分13秒40で、高岡寿成選手が持っているんですけど、高岡選手は現在マラソンに移行しつつあるし(トラックでの五輪出場も視野に入ってるみたいですけど)、ほかの選手はといえば、13分30秒を切っているのさえ、ほんの数人ですからねー。そのうち、日本記録と世界記録で、1分の差がつくんじゃないか…と恐れる今日この頃です。
アテネ五輪組織委員会によると、五輪の入場券が1日現在で、なんと約340万枚(全体の64%)も売れ残っているとか。何か月か前のニュースでは、「けっこう好調」みたいな感じだったのに、まだ半分以上が売れてないなんて! 原因は、ギリシャ国内での売れ行きがもひとつらしいのと、まだ日程が確定していない(球技の対戦カードなど)のと…その他もろもろあるようですが…。テロも怖いし。まあ、間際には、そこそこ売れててくれるものと信じたいです。

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